JP2000324100A - 量子暗号を用いた鍵配布方法 - Google Patents
量子暗号を用いた鍵配布方法Info
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Classifications
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- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L9/00—Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
- H04L9/08—Key distribution or management, e.g. generation, sharing or updating, of cryptographic keys or passwords
- H04L9/0816—Key establishment, i.e. cryptographic processes or cryptographic protocols whereby a shared secret becomes available to two or more parties, for subsequent use
- H04L9/0852—Quantum cryptography
- H04L9/0858—Details about key distillation or coding, e.g. reconciliation, error correction, privacy amplification, polarisation coding or phase coding
-
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- H04L2209/00—Additional information or applications relating to cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communication H04L9/00
- H04L2209/34—Encoding or coding, e.g. Huffman coding or error correction
Abstract
状態暗号を、現在手に入るコヒーレント光源を用いて実
現する方法を提供する。 【解決手段】 共有すべき鍵となるビット列は十分強い
コヒーレント光パルス|α>および|−α>を用いて伝
送し、盗聴検出用にはメゾスコピックな重ね合わせ状態
|α>+|−α>からなる弱い光パルスを用いて情報伝
送を行う。盗聴者の有無は、光ホモダイン検波出力中の
干渉フリンジの消失の度合いにより検定できる。これに
よって、安全性及び情報伝送効率の優れた量子暗号を用
いた鍵配布を行うことができる。
Description
秘匿伝送方法に関し、特に、量子暗号を用いた無条件に
安全な鍵配布方法に関する。
および量子暗号における各種プロトコルの比較について
は、同出願人の先の出願公報、特願平11ー09017
8に詳しい記載がされている。量子暗号は、現代暗号の
ように現在の計算機の計算能力によりどころをおく計算
量的な安全(Computationally secure)性ではなく、無
限の計算機の能力を仮定しても解読不可能な無条件の安
全(Unconditionally secure)性を持つ暗号の実現のた
めに必須となる共通鍵の配布(Key distribution)を遠
隔地間で無条件に安全に行うことのできる、現在知られ
ている唯一の技術である。量子暗号による鍵配布プロト
コルは、量子チャネルを伝搬してきた量子レベルの信号
の測定結果を、公開チャネルにおける通信で盗聴されて
いないことを確認しながら共通鍵を決定する手続きであ
る。その安全性は、盗聴者のどんな盗聴行為も必ず何ら
かの痕跡を量子レベルの信号に残すという量子力学の不
確定性原理により保証されており、無条件に安全であ
る。量子暗号を用いれば恒常的に共通鍵の交換を行うこ
とが可能であり、one-time-pad法と組み合わせる事によ
り無条件に安全な暗号通信が可能となる。
在までに4状態暗号、2粒子干渉暗号、非直交2状態暗
号、時間差干渉暗号の各プロトコルが提案されている。
これらのプロトコルの性能を評価する指標としては、盗
聴検出感度(すなわち、盗聴によるデータのビットエラ
ーを一定とするとき、盗聴者への情報漏洩をどれだけ小
さくできるか、あるいは同じ事であるが、盗聴者への漏
洩情報量を一定とするとき盗聴によるビットエラーレー
トをどれだけ大きくできるか)、および情報伝送速度
(すなわち、量子暗号では盗聴検出のために必ず一部冗
長データの廃棄を必要とするが、データ廃棄量をどれだ
け減らすことができるか)の二つがある。現在までの研
究によると、4状態暗号および2粒子干渉暗号が性能的
には最も優れていることが明らかにされている。そこ
で、以下、本発明と関連の深い4状態暗号方式と比較の
ために、非直交2状態暗号方式の原理を説明する。
ロトコルであり、通称BB84プロトコルと呼ばれる。詳細
は文献:[1]C. H. Bennett and G. Brassard, in Pr
oceedings of IEEE International Conference on Comp
uters, Systems and SignalProcessing, Bangalore, In
dia (IEEE, New York,1984),p.175 、[2]A.エ
カート/井元信之訳「量子暗号への招待」パリティ,vo
l.7 ,No. 2,p.26(1992)、[3]G.コリンズ/井
元信之訳「量子暗号は史上最強の暗号」パリティ,vol.
8 ,No. 5,p.31(1993)などに述べられている。
子暗号である遅延付き4状態の説明図に示すように、送
信者21と受信者22は、1量子源26から発生する量
子を1つだけ含むキャリアパルス時系列23と、キャリ
アパルスに1ビットの情報を変調する変調器27と、キ
ャリアパルス時系列23を伝送する量子チャンネル24
と、送受信状態を確認し合う公開チャンネル25とを使
う。キャリアとしては光子や電子などが考えられている
が、1ビットの情報を乗せるに足る内部自由度(離散的
2固有状態)を有する量子であれば何でもよい。量子チ
ャンネル24は、量子として光子を用いる場合は光ファ
イバや自由空間中の伝搬モードなどであり、固体中の電
子を用いる場合は電子の導波回路などである。量子暗号
においては公開チャンネル25は無線や電話等で、盗聴
されていることを前提とするが改竄はされないこと、盗
聴者は図の伝送路部にアクセスすることはできるが、送
信者サイトおよび受信者サイトには物理的にアクセスで
きないことは仮定されている。
す。BB84プロトコルの一実施例では1光子の2つの偏光
状態に”0”または”1”の1ビット情報を載せ、変調
器28により2進数列は一つ一つ偏光状態が異なる光パ
ルス時系列に変調される。1ビット情報を光パルス23
にコーディングするにあたり、水平軸からの傾きが0°
(水平)および90°(垂直)方向の偏光軸をもつ直線
偏光の組と45°および135°方向の偏光軸をもつ直
線偏光の組の二種類の直交基底ベクトルの組を用い、0
°−90°直線偏光基底を用いる場合には「0°」を”
0”、「90°」を”1”、45°−135°直線偏光
基底を用いる場合には「45°」を”0”に、「135
°」を”1”とするように、予め通信に使用するコーデ
ィング方法を取り決めておく。この2種類の直交基底ベ
クトルの組としては直線偏光と円偏光(右回り、左回
り)の組み合わせを用いてもよい。この方式は1光子の
4つの量子状態(0°、45°、90°、135°偏光
軸の4偏光状態)を用いるので4状態量子暗号方式と呼
ばれる。
態であるので、これらの偏光を持つ光子は誤りなく識別
できる。このような測定装置29を0°系測定器と呼ぶ
ことにする。同様に45°−135°直線偏光状態を持
つ光子は誤りなく識別でき、このような測定装置29を
45°系測定器と呼ぶことにする。一方、0°−90°
直線偏光状態を持つ光子を記述する量子力学的作用素と
45°−135°直線偏光状態を持つ光子を記述する量
子力学的作用素は非可喚であるため、0°系測定器で4
5°−135°直線偏光状態を持つ光子を識別すること
はできず、同様に45°系測定器で0°−90°直線偏
光状態を持つ光子を識別することはできない(1/2の
確率で識別を誤る)。特に光パルスが高々1個の光子し
か含まない場合には、これらの測定器を用いて0°−9
0°直線偏光状態と45°−135°直線偏光状態を同
時に決定することはできない(不確定性原理)。
ムにエンコードに用いる偏光基底を選ぶが、後に公開チ
ャンネル25における情報交換によって、偏光基底の一
致した光子列を全体の光子列から少なくとも統計的には
抽出する事ができる。また、遅延線28のように受信者
が受信した光子列を公開チャンネルにおける情報交換ま
で貯蔵する技術を持っておれば、受信時の測定に用いる
偏光基底を送信者の用いた偏光基底と逐次一致させるこ
とが可能なので、確定的に送受信の偏光基底を一致させ
ることができる。このようにして偏光基底が一致した光
子列については、送受信者間でビット値列を共有するこ
とができる。これに対して、盗聴者は送受信者と偏光基
底を一致させるいかなる手段も有さないので、盗聴行為
により送受信者間で偏光基底が一致した共有ビット列中
にエラーが発生する。従って、送受信者は共有ビット列
から一部のビットを抽出し公開チャンネルで照合するこ
とによりエラーの有無を確認することにより盗聴の有無
を知ることができる。盗聴がなかったと判定された場合
には、照合ビットを除いたビット列からなる乱数列は送
信者21と受信者22しか知らない同一の値を有するこ
とが保証されるので、それを共通鍵と決定する。
系においては互いに非直交な2組の直交基底状態を同時
に測定することはできないという原理を用いている。あ
る直交基底状態(例えば45°−135°直線偏光状
態)は常にこれと非直交な直交状態(例えば0°−90
°直線偏光状態)の重ね合わせ状態として表すことがで
きる。ある2直交状態A(例えば0°偏光状態と90°
偏光状態)を確実に識別できる測定は、別の2直交状態
B(例えば45°偏光状態と135°偏光状態)に存在
する重ね合わせ状態を壊し、測定後の状態は2直交状態
Aに属するどちらかの状態に変化させる。もっと一般的
に、ある2直交状態Aを不完全ながら識別できる測定
は、別の2直交状態Bに存在する重ね合わせ状態を部分
的に壊し、測定後の状態は2直交状態Aに属するどちら
かの状態(統計的混合状態)に近づくことが示される。
壊れ方を検出することにより、盗聴の有無を判定してい
ることに等しいということが、最近文献:[4] C. A.
Fuchs et al.,Phys. Rev. A56, 1663(1997)によって
明らかにされた。またこの文献[4]において、複合系
の量子力学的状態の非分離性に基づく遠距離相関(EP
R(Einstein-Podolsky-Rosen)相関)を利用する二粒
子干渉暗号(通称E91プロトコル:文献:[5]A. K. E
kert, Phys. Rev. Lett. 67, 661(1991)、[6]A.
K. Ekert et al., Phys. Rev. Lett. 69, 1293(199
2))は4状態暗号と等価であり、4状態暗号方式と全
く同じ暗号強度を有することが明らかにされた。また、
文献:[7]D. Bruss, Phys. Rev. Lett. 81, 3018(1
998)で直交基底として3組の異なる直交基底(つごう
6直交状態)をコーディングに用いると安全性をさらに
高めることができることが明らかにされた。
起こるためには、測定する系を構成する量子の数が1で
あることが必要であると従来考えられていたが、これは
必要条件ではなく、系に含まれる量子の数が複数個であ
ることを許容している。後に述べるように本発明はこれ
を利用して、系に含まれる量子の数が複数個であるよう
なメゾスコピックな量子力学的状態を利用して量子暗号
を実現する。
これは、直交しない2つの量子状態をビット“0”と
“1”に対応させて通信する方式で、通称B92プロトコ
ルと呼ばれる。詳細は、文献:[8]C. H. Benett, Ph
ys. Rev. Lett. 68, 3121(1992)、[9]A. K. Eker
t, B. Huttner, G. M. Palma, and A. Peres, "Eavesdr
opping on quantum-cryptographycal systems", Phys.
Rev. A50, 1047 (1994)に述べられている。
について、文献[8]で提案された構成を説明のため
に、より簡略化した図である図3の、従来の量子暗号で
ある非直交2状態暗号の説明図を用いて説明する。送信
者21は微弱なコヒーレント光パルス31を50%のビ
ームスプリッタ32で光パルス33と34に分け、位相
変調器35を用いて光パルス33の位相をビット値が
“0”ならば0°、ビット値が“1”ならば180°に
変調し、光ファイバ36と37からなる量子チャンネル
に送る。受信者22は、50%のビームスプリッタ38
で光パルス33および34を干渉させる。
タ38までは1つのマッハツェンダー干渉計を構成す
る。受信者22はビームスプリッタ38においてビット
値“0”のパルスは受光器40に、ビット値“1”のパ
ルスは受光器40に出射されるように光ファイバ36と
37の間の位相差θを位相変調器39で制御する。コヒ
ーレント光パルス31は、平均光子数が1よりずっと小
さい(例えば0.1個の)コヒーレント状態の光であ
る。これは光パルス33に含まれる光子の数が2以上に
なる確率をできる限り0に近づけるためで、これにより
盗聴者による光パルスの分岐複製を防ぐと同時に、コヒ
ーレント光パルス31で作られる2状態(位相0°状態
と位相180°状態)の非直交性(重なり)が大きくな
る。コヒーレント光パルス31は非直交2状態を実現す
るほど微弱であるので、必然的に真空状態(平均光子数
0の状態)との非直交性(重なり)が大きくなる。
寄与が大きい)ので、パルス到着時に受光器39と40
のいずれにも光子が計数されず(すなわち、検出器は真
空状態を計数しない)、受信者2にとってビット値判定
不能となるケースがほとんどとなるが、受光器39で計
数された場合にはビット値は”1”、受光器20で計数
された場合には”0”であると“確定的に”結論するこ
とができる。
存在するこの種の半確定的測定とでも言うべき測定方法
の存在に依っている。量子力学の原理によると、非直交
2状態を誤りなく識別できる測定は存在せず、ある確率
で識別誤りを伴う測定しか実現できない。しかしなが
ら、2状態から3つの検定結果が得られるような測定を
許すと、ある検定結果については確定的に正しいという
結論導き出すことが可能となるような、半確定的測定と
でもいうべき測定方法が存在する。これは、直交してい
ない2つの状態AとBについての測定の結果として、
(i)Aではありえない、(ii)Bではありえない、(iii)ど
ちらであるかわからない、という3種類の答えが得られ
るような測定である。もし、考えられる状態がAとB以
外にない場合、これは、(i)確実にBと言える、(ii)確
実にAと言える、(iii)どちらであるかわからない、と
いう3種類の答えと等価である。この場合、(i)又は(i
i)のケースを確定成功、(iii)を不成功と言うことにす
れば、受信者は成功であったか不成功であったかを送信
者に通知するだけで、(i)か(ii)かの情報は送受信者間
で共有できる。
功し、どのビットが不成功であったかは、受信者と盗聴
者で相関がない。従って、盗聴者は送受信者と確定した
ビット列を共有することは不可能である。この事情か
ら、送受信者間で共有した確定ビット列中にエラーを発
生せずに盗聴行為を行うことは不可能である。従って、
送受信者は成功したビットについて適当な割合でテスト
ビットを抽出し、公開チャンネルでデータに矛盾がない
か照合を行うことにより盗聴者の有無を確認できる。盗
聴者がいないと検定された場合には、照合ビットを除い
たビット列は送信者21と受信者22しか知らない同一
の値を有することが保証されるので、それを共通鍵と決
定する。
在の技術で実現可能なコヒーレント光源を用いることが
可能であるが、その原理から光強度は十分に微弱となる
ようにしなければならない。その場合、(iii)の測定不
成功のケースが増大し、識別不可能な残りの光パルスは
無駄になるため伝送速度を上げることが不可能であると
いうデメリットがある。この方式の安全性は状態の非直
交性に基づいているため、この無駄はこの方式において
不可避なものである。
および伝送速度の観点で優れている4状態暗号および2
粒子相関暗号は、これまでのところ、1つのパルス中に
は1光子あるいは1電子が含まれるような1量子系を伝
送する実現方法しか提案されていない。このためには単
光子列あるいは単電子列などを制御性よく発生する技術
が必要であるが、このような技術は現在まだ実現されて
いない。この暗号方式を現在の技術で実現するために
は、レーザ光源などで発生可能なコヒーレント状態と呼
ばれる古典的量子状態の光で実現することが望まれてい
る。コヒーレント光により4状態暗号を実現する方法と
しては、非直交2状態を組み合わせて擬似的な4状態暗
号を実現する、文献:[11]B. Huttner, N. Imoto,
N. Gisin, and T. Mor, Phys.Rev. A51, 1863 (199
5)、[12] Y. Mu et al., Optics Letters 123, 344
(1996)などの提案はある。しかし、安全性を高めるため
には平均光子数を十分小さく抑える必要があり、非直交
2状態と同様に伝送速度や安全性の点で問題が残ってい
る。
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安
全性および伝送速度の観点で優れている4状態暗号を、
現在手に入るコヒーレント光源を用いて実現する方法を
提供することにある。
めに、請求項1に係る量子暗号を用いた鍵配布方法は、
鍵として使用するランダムビットデータを、2種あるい
はそれ以上の数のコヒーレント光状態から構成される光
パルス列にエンコードし、盗聴検出用に、これらのコヒ
ーレント状態の重ね合わせ状態の光パルス列を光パルス
の時系列に混入して伝送し、公開チャネルにおける情報
交換において、正規受信者が測定装置の測定条件を設定
して盗聴検出用の光パルスの干渉状態をチェックするこ
とにより、盗聴の有無を検定することを特徴とする。
法は、請求項1記載の量子暗号を用いた鍵配布方法にお
いて、送受信者間でデータ伝送を共有する直交2状態
と、盗聴を検出する第三の非直交状態とからなる3状態
暗号方式が、コヒーレント光状態から構成されるパルス
列により実現され、3状態暗号方式が、初めから盗聴検
出用のビット列を設けてこの全部を照合することにより
盗聴検出を行うことを特徴とする。
法は、請求項2記載の量子暗号を用いた鍵配布方法にお
いて、3状態暗号方式における盗聴者の検出に必要な量
子力学的状態の必要条件は、盗聴者による誤った基底の
測定によって、その基底における重ね合わせ状態が破壊
され、且つ、重ね合わせ状態は盗聴者による1量子レベ
ルの測定によっても破壊されることを特徴とする。
法は、請求項3記載の量子暗号を用いた鍵配布方法にお
いて、量子力学的状態の必要条件が成り立つコヒーレン
ト状態の重ね合わせ状態は、盗聴検出用の非直交状態と
して用いられることを特徴とする。
に説明するが、先ず、前述のような手段を備えた本発明
の量子暗号を用いた鍵配布方法の作用について詳しく述
べる。すなわち、上述したように、1量子系において
は、量子力学的要請により或る2直交状態Aを不完全な
がらも識別できる測定は、別の2直交状態Bに存在する
重ね合わせ状態を少なくとも部分的に壊し、測定後の状
態は2直交状態Aに属するどちらかの状態(統計的混合
状態)に近づく。4状態暗号ではこの重ね合わせ状態の
壊れ方を検出することにより、盗聴の有無を判定してい
る。この原理を利用すると、盗聴を検出しつつ鍵配布を
安全に行うためには4状態は必要ないと言うことが最初
に導かれる。
d Opt. 40, 33-36 (1993)、[14]S. M. Barnett et
al., Phys. Rev. A48, 48 (1993)、[15]S. M. Barn
ettet al., J. Mod Opt. 40, 2501-2513 (1993)、[1
6]T. Mor, Phys. Rev. Lett. 80, 3137 (1998)、[1
7]特開平7−202880などによると、送信者の選
択する量子力学的状態として直交2状態とこれらに非直
交な一つの状態を利用することにより、量子暗号が構成
できることが示されている。このとき、直交2状態は
0、1からなる1ビット乱数列を送受信者間で共有する
ためのデータ伝送に用いる。一方、第三の非直交状態は
盗聴を検出するために用いる。
ンダムに直交2状態または非直交状態を選択し、送信者
は送信し、受信者は選択した状態に適応した測定基底を
有する測定器で測定する。後に、公開チャンネルにおけ
る情報交換によって、受信者は、伝送されたビット列の
なかから、送信基底と測定基底が合致したビット列を全
体のビット列から少なくとも統計的には抽出する事がで
きる。また、受信者が受信したビット列を公開チャンネ
ルにおける情報交換時まで貯蔵する技術を持っておれ
ば、受信時の測定に用いる測定基底を送信者の用いた送
信基底と逐次一致させることが可能なので、確定的に送
受信の基底を一致させることができる。
ついては、送受信者間でビット値列を共有することがで
きる。これに対して、盗聴者は送受信者と基底を一致さ
せるいかなる手段も有さないので、盗聴行為により送信
者の送った非直交状態が壊されるケースが必ず発生し、
非直交状態に関する共有ビット列中(盗聴がなければ全
て0または全て1のはずである)にエラーが発生する。
従って、送受信者は非直交状態により共有したビット列
の全て(一部ではない)を公開チャンネルで照合しエラ
ーの有無を確認することにより盗聴の有無を知ることが
できる。
交2状態により伝送したビット列からなる乱数列は送信
者1と受信者2しか知らない同一の値を有することが保
証されるので、それを共通鍵と決定する。この簡便な3
状態を利用する暗号方法では、4状態暗号のように後で
暗号として用いる共有したビット列の一部を犠牲にして
照合に用いるのではなく、初めから盗聴検出用のビット
列を設け、この全部を照合することにより盗聴検出を行
っている。照合用のビット列はあらかじめ最終的には棄
却することを念頭に設計されているため、この種のプロ
トコルはrejected data protocolと呼ばれている。この
プロトコルも盗聴者による量子力学的重ね合わせ状態の
破壊の検出を原理的拠り所にしており、4状態暗号の1
種としてよいものである。この簡便なプロトコル実現に
おいても従来1量子パルス時系列の実現が必須とされて
いた。本発明の方法は、このrejected data protocolに
基づく3状態暗号方式を、コヒーレント光パルスにより
実現するものである。
に必要な量子力学的状態の必要条件は、i. 盗聴者によ
る誤った基底の測定によって、その基底における重ね合
わせ状態が破壊される(測定基底状態のいずれかに収縮
する)ことに加えて、ii. 重ね合わせ状態は盗聴者によ
る1量子レベルの測定によっても破壊されることが必要
である。
盗聴者は可能な限り測定による状態の破壊を防ぐ盗聴作
戦をとると考えられる。例えば、コヒーレント状態のよ
うに状態が多光子の状態からなり、かつコーディングに
用いる2状態がプロトコルにより明らかにされている場
合には、そのうち最低1光子をビームスプリッティング
などの方法により分岐して盗むことにより、状態を大き
く壊さずに特定することが原理的に可能である。逆に言
えば、既知のコヒーレント状態を特定するためには最低
1光子相当を測定することが必要である。この条件は、
キャリアパルスに含まれる量子の数が1のときは明らか
に満たされている(1量子盗めば、パルスは受信者に届
かなくなる)。この2条件を満たすキャリアパルスの状
態は1量子状態のみであると多くの場合考えられてい
た。しかしながら、量子力学はキャリアパルスに含まれ
る量子の数が複数個であっても上記の2条件が成り立つ
ことを許容している。
ント状態の重ね合わせ状態を盗聴検出用の非直交状態と
して用いることを特徴としている。以下、より具体的に
説明する。尚、信号光パルスの光の量子状態はコヒーレ
ント状態なので、慣例にしたがってこれを|α>と書く
と、位相0、π/2、π/3、3π/2の変調を受けた
後の状態は、それぞれ、|α>、|iα>、|−α>、
|−iα>と書くことにする。
ト列をエンコードするために、|α>および|−α>の
ような位相が180°異なる2つのコヒーレント状態を
用いる。この2状態は振幅|α|の値が1よりも十分に
小さいときは非直交性が高い(状態の重なり<α|−α
>が大きい)が、|α|が1よりも十分に大きければほ
ぼ直交(<α|−α>≒0)する。本発明においては|
α|の値としては、非直交2状態暗号と比べると大きい
1程度の値(平均光子数|α|2〜1)を用いる。これ
は、後に述べるように|α|2を大きくとりすぎると、
盗聴検出用の状態が伝送路の光学損失などにより破壊さ
れやすくなり、盗聴検出感度が低下してしまうためであ
る。
個のパルスが光子0個を、約3個に1個のパルスが光子
1個を、約5個に1個のパルスが光子2個を、約16個
に1個が光子3個を含んでいる。|α>と|−α>の状
態を識別できる標準的な方法は光ホモダイン検波測定で
あるが、|α|が1近辺でこれらの2状態を識別する際
の誤り率の標準量子限界は2%程度である(文献:[1
8]M. Sasaki et al., Phys. Rev.A54, 2728 (1996)に
示されているような最適受信機を実現できれば誤り率は
0.4%程度にまで低減できる)。
受信者間で完全にビット列を共有することは不可能であ
る(50個に1個は誤っている)が、このビットエラー
は一部のビットを犠牲にすれば古典的な誤り訂正の方法
などにより、修正することが可能である。また、後に述
べるように盗聴検出用に用いる光パルスは平均光子数|
α|2〜1のコヒーレント光とし、鍵となる乱数ビット
列生成に用いる光パルスは、平均光子数|α|2>>1
(10以上程度:このとき光ホモダイン検波のビット識
別誤り率は10―9以下となる)のコヒーレント光を用
いることにより、ほぼ完全なビット列を共有することも
可能である。
|α>+|−α>のような重ね合わせ状態を用意する。
ここで、従来のコヒーレント光を用いた疑似的4状態暗
号と異なるのは、盗聴検出用状態として、位相が90°
異なる|iα>のような状態ではなく、|α>+|−α
>を用いることである。このような重ね合わせ状態は、
シュレディンガーの猫状態と呼ばれるメゾスコーピック
な重ね合わせ状態であり、非線形光学結晶中にコヒーレ
ント光を通過させることにより実現可能であることが文
献:[19] B. Yurke et al., Phys. Rev. Lett. 57, 1
3 (1986)、[20]A. Mecozzi etal., Phys. Rev. Let
t. 58, 1055 (1987)に示されている。また、近年(別の
方法により)実験的にも実現されている(文献:[21]
M. Brune et al., Phys. Rev. Lett. 77, 4887 (199
6))。
態は、以下のような特性を持つことが文献[19]に示
されている。 1. 重ね合わせ状態が保持されているか否かは光ホモダ
イン検波測定により検出可能である。 2. |α>、|−α>を識別するための光ホモダイン検
波測定条件と|α>+|−α>の重ね合わせ状態を検出
するための光ホモダイン検波測定条件は異なる。前者と
後者の局発光の位相条件はπ/2だけ異なっている。 3. |α>、|−α>を識別するための光ホモダイン検
波測定条件で|α>+|−α>の重ね合わせ状態を測定
すると、光の状態は|α>または|−α>に収縮する。
これは間違った基底で測定を行うことにより重ね合わせ
状態が破壊されるという前記(i)の条件を満たすことを
意味する。 4. 重ね合わせ状態は光学損失により容易に破壊され
る。文献:[19]や[22]D. F. Walls et al., Ph
ys. Rev. A31, 2403 (1985)、[23]A.O. Caldeira e
t al. Phys. Rev. A31, 1059 (1985)によると、重ね合
わせ状態を破壊するのに1光子の損失があれば十分であ
ることが示されている。これは、状態が|α>と|−α
>のどちらにあるかを特定するに足る情報が損失した1
光子に載っており、これを測定することにより原理的に
状態を|α>と|−α>のどちらかに収縮させることが
可能であるためである。これはこの重ね合わせ状態が盗
聴者による1量子レベルの測定によっても破壊されると
いう前記(ii)の条件を満たすことを意味する。
わせ状態|α>+|−α>の特性は盗聴検出用状態とし
ての必要条件(i)および(ii)を満たしており、これを利
用すれば、コヒーレント光状態の利用を基本とした3状
態暗号を構成することが可能である。
ト光により擬似的な4状態暗号を実現する方法(文献:
[11]、[12])では、4状態として非直交な|α
>、|−α>、|iα>、|−iα>などの状態を用い
ていた。|iα>≠(|α>+|−α>)/√2であ
り、これらの状態は|α|の小さい領域で間違った基底
で測定を行うことにより重ね合わせ状態が破壊されると
いう必要条件(i)は満たすが、盗聴者による1量子レベ
ルの測定によっても破壊されるという必要条件(ii)を満
たしていなかった。そのため、多数の|α>状態の中に
確率的に含まれる光子を2個含むパルスから1光子のみ
を取り出して気づかれずに情報を盗聴できる可能性が残
されていた。
は|α|2を0.1のような極端に小さい値として光子
を2個含むパルス自体の数を減らし、かつ状態の非直交
性を大きくして、非直交2状態暗号方式を併用すること
によって安全性を確保していた。しかしながら、この場
合、光子を1個だけ含むパルスの数も減少し検出できな
い頻度が上がってしまうので、伝送速度が極端に低下す
るという問題が残っていたが、本発明ではこの問題は生
じない。
重ね合わせ状態はその性質により光学損失に対して脆弱
である。1光子の損失により状態は破壊されるため、状
態を破壊するために必要な光学損失の大きさは|α|-2
にスケールする。盗聴検出用状態は盗聴行為のみなら
ず、伝送路の光学損失によっても同様に破壊されるた
め、状態の破壊の原因が盗聴行為によるものであるか、
伝送路の損失によるものであるか区別がつかないと言う
問題が存在する。
用いる4状態暗号においても存在する問題であり、用い
るコヒーレント光パルス中の平均光子数|α|2〜1と
選べば、1量子パルスを用いる方法と同等である。これ
らの暗号方法では、安全性を確保するため状態の破壊は
全て盗聴行為により発生すると仮定して盗聴行為の有無
の検定を行う。この検定はビットエラーの値があるレベ
ル以上のとき、盗聴行為があったとして伝送路の使用を
棄却するものである。光学損失はビットエラーに一定の
バイアスを生じさせるので、盗聴検出感度の低下につな
がる。従って、可能な限り損失の少ない伝送路を送受信
者間で用意することが必要であるのは言うまでもない。
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る量
子暗号の構成方法の一実施の形態について説明するため
の図である。同図に示す実施の形態の量子暗号の構成方
法は、従来の測定遅延を伴う4状態暗号をベースにした
ものであり、キャリアとしてコヒーレント光を、情報を
コーディングする属性として位相属性を用いて実現する
一方法について説明したものである。
すべき鍵となる1ビットの情報を載せて運ぶコヒーレン
ト光パルス3あるいは盗聴検出用重ね合わせ状態光パル
ス4からなる時系列を送る光ファイバーからなる量子チ
ャンネル5と、送信および受信状態を確認し合う公開チ
ャンネル6を使う。コヒーレント光源7は鍵となる共有
ビット乱数列配布のために用いられる光源で、その平均
光子数は|α|2>>1である半導体レーザ光源を用い
る。光子の位相状態に“0”または“1”の1ビット情
報を載せるため、コヒーレント光パルス3は位相変調器
9でビット“0”の時位相0°(状態|α>)、ビット
“1”の時位相180°(状態|−α>)となるように
変調される、2進数列は一つ一つ位相状態が異なる光子
時系列で表される。
わせ光状態を作成するため用いられる半導体レーザから
なる光源で、その光出力は光パルス中の平均光子数が|
α| 2〜1となるようにアッテネータ10で調節され、
メゾスコピックな重ね合わせ状態作成用の非線形光学結
晶11に入射される。コヒーレント光源7と8は注入同
期などの方法により、発生するコヒーレント光の位相が
一致するように同期制御されている。
クな重ね合わせ状態の光パルス4の時系列は送信者1の
制御する光路切り替えスイッチ12により順次切り替え
られて量子チャネル5を通り、さらに遅延13を通過す
る。遅延13の長さは、公開チャンネル6における情報
交換により必要な測定条件に受信者の測定器を設定して
から光状態の測定を行うに足るものとする(測定遅
延)。なお、この測定遅延は情報伝送速度を向上させる
ための手段であって、情報伝送速度を犠牲にすれば、必
ずしも必要なものではない。その場合、受信者の測定条
件は用いるべき測定条件と確率的にしか一致しない。
作成用光パルス3または盗聴検出用光パルス4の時系列
を光ホモダイン検波により測定する。光ホモダイン検波
器はビームスプリッター14において局発光発振器15
である半導体レーザからの局発光と結合し、光出力16
が高感度のフォトダイオード17に入射し、光電流18
に変換される。光電流18の大きさは測定器19により
測定される。局発光発信器の位相は位相制御器20によ
り受信者が自由に制御できる。受信者は、公開チャネル
6により送信パルスが鍵作成用光パルス3のときと、盗
聴検出用光パルス4のときとで、位相制御器20の位相
の大きさをπ/2変化させる。
値の大きさの確率分布の関係を示したものである。送信
者の制御するコヒーレント光源7および8からのコヒー
レント光の(共通の)位相をφとし、受信者の制御する
光ホモダイン検波器の局発光の位相をθとすると、状態
|α>と|−α>を識別する測定条件はcos(φ+
θ)=1で、重ね合わせ状態を確認できる測定条件はs
in(φ+θ)=1で表される。
a2の確率分布を位相空間(a1,a2)上で示すと、
状態|α>と|−α>については確率分布は(a1,a
2)=(±1,0)上の直径1/2の円内に集中してい
る。測定条件cos(φ+θ)=1は、この確率分布を
a2=0の平面上に射影して観測することに等しく、期
待される確率分布は送信状態が|α>のときはa1=1
に、|−α>のときはa1=−1にピークを持つひとつ
のガウス分布に(図4(a),(b))、|α>+|−α>の
ときはa1=±1にピークを持つ2つのガウス分布にな
る(図4(c))。 一方、測定条件sin(φ+θ)=
1は確率分布をa1=0の平面上に射影して観測するこ
とに等しく、期待される確率分布は送信状態が|α>お
よび|−α>のときはa2=0をピークとするガウス分
布に(図4(a),(b))、|α>+|−α>のときはa2
=0をピークとする干渉フリンジをもつガウス分布にな
る(図4(c))。
(c)に見られる干渉フリンジが観測されるが、盗聴行
為や光学損失などにより重ね合わせ状態が壊されると干
渉フリンジは消失し、図4(a),(b)のような単純
なガウス分布に近づく。従って、正規受信者はこの干渉
フリンジの有無あるいはその明瞭度を観測することによ
って盗聴行為の有無を推定することが可能である。この
干渉フリンジは観測量である電流値の観測確率分布であ
るので、1回の観測だけでは盗聴者の有無について答え
ることは難しいが、この盗聴検出のための観測を繰り返
すことにより干渉フリンジの明瞭度を得ることができ、
この明瞭度の大きさと理論から求めることのできる盗聴
危険限界とを比較することによって盗聴者の有無を検定
することができる。
ないことを公開チャネルにおける情報交換によりモニタ
しながら共通鍵を生成することができる。本発明によれ
ば、安全性および情報伝送速度の面で優れる4状態暗号
と等価な3状態暗号を、現在入手可能なコヒーレント光
通信技術を用いて実装することができる。コヒーレント
光は古典的デバイスにより制御可能な光状態なので、そ
の生成に確率現象は関与せず確実に生成できる。また、
本発明の方法によれば、状態|α>と|−α>の直交性
が保たれるほど強いコヒーレント光を用いることができ
るので、非直交2状態暗号に比較すると情報伝送速度は
格段に向上する。
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。すなわち、上述の実施の形態は、情報を載
せて運ぶキャリアが光子、また情報をコーディングする
属性が光の位相であることを想定して説明したものであ
るが、同様のメゾスコピックな重ね合わせ状態が存在す
れば、キャリアが他の粒子、例えば電子であっても、ま
た情報をコーディングする属性が他の属性、例えばキャ
リアの偏光属性やスピン属性などであってもかまわな
い。
によれば、安全性および情報伝送速度の面で優れる4状
態暗号と等価な3状態暗号を、現在入手可能なコヒーレ
ント光通信技術を用いて実装することができる。これに
よって、安全性及び情報伝送効率の優れた量子暗号を用
いた鍵配布を行うことができる。
方法を説明するための図である。
説明するための図である。
明するための図である。
の確率分布の関係を位相空間(a1,a2)を用いて説
明した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 鍵として使用するランダムビットデータ
を、2種あるいはそれ以上の数のコヒーレント光状態か
ら構成される光パルス列にエンコードし、 盗聴検出用に、これらのコヒーレント状態の重ね合わせ
状態の光パルス列を光パルスの時系列に混入して伝送
し、 公開チャネルにおける情報交換において、正規受信者
が、測定装置の測定条件を設定して盗聴検出用の光パル
スの干渉状態をチェックすることにより、 盗聴の有無を検定することを特徴とする量子暗号を用い
た鍵配布方法。 - 【請求項2】 送受信者間でデータ伝送を共有する直交
2状態と、盗聴を検出する第三の非直交状態とからなる
3状態暗号方式が、 前記コヒーレント光状態から構成されるパルス列により
実現され、 前記3状態暗号方式が、初めから盗聴検出用のビット列
を設けて、この全部を照合することにより盗聴検出を行
うことを特徴とする請求項1記載の量子暗号を用いた鍵
配布方法。 - 【請求項3】 前記3状態暗号方式において、盗聴者の
検出に必要な量子力学的状態の必要条件は、 盗聴者による誤った基底の測定によって、その基底にお
ける重ね合わせ状態が破壊され、 且つ、前記重ね合わせ状態は盗聴者による1量子レベル
の測定によっても破壊されることを特徴とする請求項2
記載の量子暗号を用いた鍵配布方法。 - 【請求項4】 前記量子力学的状態の必要条件が成り立
つコヒーレント状態の重ね合わせ状態は、盗聴検出用の
非直交状態として用いられることを特徴とする請求項3
記載の量子暗号を用いた鍵配布方法。
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