JP2000323888A - 電波暗室 - Google Patents
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Abstract
とを考慮し、低コストで吸収体落下時の危険が小さく、
火災要因に対し高い安全性を有する電波暗室を提供す
る。 【解決手段】 天井面2及び4つの側壁面3に電波吸収
体を設置してなる電波暗室1において、各側壁面3の下
側部分(床面4から所定高さに至るまで)に不燃性電波
吸収体10を設置し、該側壁面3の残りの上側部分及び
天井面2には非不燃性電波吸収体11を設置している。
前記不燃性電波吸収体10は、含水無機化合物を主成分
とするハニカム構造体を基材としている。
Description
や、電波吸収体の前面に不燃性電波透過体を用いた電波
暗室に係り、とくに不燃性電波吸収体、不燃性電波透過
体を効果的に配置した電波暗室に関する。
とする電波利用の拡大に伴い、電子機器から放射される
ノイズや通信電波が、他の電子機器に悪影響を及ぼす問
題が生じている。このため、電子機器からの放射ノイズ
レベルや電子機器の耐ノイズ性(イミュニティ)につい
て、世界的に規制する動きがある。
電子機器の耐ノイズ性の評価は、通常、電波の反射がな
い電波暗室で行われる。放射ノイズ評価用の電波暗室に
は、オープンサイトと同等の測定環境が要求されるた
め、電波暗室の内壁面(天井面及び側壁面)に電波吸収
体が設置され、床面は通常、金属面とされる。一方、電
子機器の耐ノイズ性(イミュニティ)の評価は、均一な
電磁界を照射する必要があるため、床面にフェライトタ
イル等の電波吸収体を設置して床面からも電波反射のな
い測定環境で行われる。
環境(サイトの減衰特性がオープンサイト基準値の±4
dB以内)を満足するため、電波暗室の内壁面に設置さ
れる電波吸収体には、周波数30MHz〜18GHzで
約20dB以上の電波吸収性能が要求される。
スチロールや発泡ウレタンにカーボンを含有させた長さ
1m程度のピラミッド形やウェッジ形の誘電性損失材料
とフェライトタイル(磁性損失材料)を組み合わせた複
合型電波吸収体が多く使用されている。
タン等の有機系の基材は耐火性に劣るため、例えば供試
器からの火や、絶縁不良の電源コード類の接触、高周波
大電流の流れるイミュニティ試験用アンテナの接触等の
火災要因に対し、十分安全とはいえない。
吸収体を使用した電波暗室が商品化されている。
の独立気泡性の無機粒子を、カーボンブラック微粉末を
特定量分散含有した耐熱性結合材によって集積結合した
成形体からなる耐熱不燃性電波吸収体(特許第2743
227号)、特定のアスペクト比を有するセラミック短
繊維やガラス短繊維からなる成形体に導電性材料を浸透
含浸で付着固定させた電波吸収材(特開平9−3072
68号公報)、セメント、軽量骨材、非導電性繊維、合
成樹脂エマルジョンとで構成した組成物からなる電波吸
収体(特開平8−67544号公報)等がある。さらに
本発明者等によって、含水無機化合物を含む多数のセル
の集合体であるハニカム構造体に導電性を付与した不燃
性ハニカム電波吸収材(特願平10−242989号)
が提案されている。
2743227号の耐熱不燃性電波吸収体、特開平9−
307268号公報に記載の電波吸収材、特開平8−6
7544号公報に記載の電波吸収体はいずれも発泡スチ
ロールや発泡ウレタンを用いたものに比べ、重量が重
く、コストも高い。
カム電波吸収材は軽量であるが、コスト面では発泡スチ
ロールや発泡ウレタンに比べ、やや高い。
室の天井面及び側壁面全部に設置した場合、かなりのコ
ストアップとなる。また、重量の重い不燃性電波吸収体
を天井面に設置した場合、万一落下したときの危険性が
大きくなるという問題がある。
性電波吸収体を天井面及び側壁面全部に設置せず、一部
領域に限定して設置することにより低コストで効果的に
安全性を高める構成について検討するとともに、電波吸
収体の前面に電波透過体を配置したときの安全性向上に
ついても検討した。
置した例として、大電力照射テスト用の電波暗室におい
て、電波のメインビームが照射される一壁面にのみ大電
力用電波吸収体(不燃性電波吸収体)を設置した例があ
る(1989年電子情報通信学会春季全国大会 B−9
8 「大電力用電波吸収体の開発」)。これは大電力照
射テストを実施するために必要最小限の領域に不燃性電
波吸収体を設置したものである。つまり、大電力が照射
された場合、発泡スチロールや発泡ウレタンは、温度上
昇に耐えることが出来ない。しかし、大電力が照射され
る領域は、周波数が1GHz以上と高周波であることか
らビームの指向性が高いため、一壁面内に限られる。以
上から大電力が照射される一壁面内に限定して不燃性電
波吸収体を設置したものである。
る安全性を考えた場合、上記の大電力照射テスト用電波
暗室のように一壁面のみ不燃性電波吸収体とする構成で
は満足されない。即ち、ノイズ評価用電波暗室における
火災原因は、供試器等から出る火、絶縁不良の電源コー
ド類の接触、高周波大電流が流れるイミュニティ試験用
のアンテナの接触等である。従って、火災要因は特定の
一壁面に限定されるものではなく、一壁面のみ不燃性電
波吸収体とする構成では火災に対する安全性の確保は出
来ない。さらに、電波吸収体の前面に電波透過体を配置
する場合には、電波透過体の不燃化対策にも配慮が必要
となる。
のコストや重量が大きいことを考慮し、低コストで吸収
体落下時の危険が小さく、上記のような火災要因に対し
高い安全性を有する、不燃性電波吸収体を効果的に設置
した電波暗室を提供することにある。
吸収体の前面に配置する場合において、不燃性電波透過
体を効果的に設置して、上記のような火災要因に対し安
全性を向上させた電波暗室を提供することにある。
の実施の形態において明らかにする。
に、本願請求項1の発明は、天井面及び側壁面に電波吸
収体を設置してなる電波暗室において、該側壁面に設置
する電波吸収体が不燃性電波吸収体と非不燃性電波吸収
体とからなることを特徴としている。
に電波吸収体を設置してなる電波暗室において、少なく
とも一部の電波吸収体の室内側に不燃性電波透過体を設
けたことを特徴としている。
いて、前記側壁面に設置する電波吸収体が不燃性電波吸
収体と非不燃性電波吸収体とからなることを特徴として
いる。
3において、不燃性電波吸収体が、少なくとも床面から
高さ1.8m以下の領域を覆うよう設置されたことを特
徴としている。
又は4において、イミュニティ試験時に電波照射方向と
なる側壁面の全面に、前記不燃性電波吸収体を設置した
ことを特徴としている。
又は4において、イミュニティ試験時に電波照射方向と
なる側壁面に、床面から他の側壁面よりも高い位置にま
で前記不燃性電波吸収体を設置したことを特徴としてい
る。
3,4,5又は6において、前記非不燃性電波吸収体の
室内側に不燃性電波透過体を設けたことを特徴としてい
る。
又は7において、前記不燃性電波透過体が、含水無機化
合物を主成分とするハニカム構造体と、該ハニカム構造
体の両面に無機接着剤を使用して一体的に接合された含
水無機化合物を主成分とする不燃性ボードとからなるこ
とを特徴としている。
3,4,5,6,7又は8において、前記不燃性電波吸
収体が、含水無機化合物を主成分とするハニカム構造体
を基材とすることを特徴としている。
至9のいずれかに記載の発明において、床面に電波吸収
体を設置したことを特徴としている。
施の形態を図面に従って説明する。
を説明する。図1に示すように、天井面2及び4つの側
壁面3に電波吸収体を設置してなる電波暗室1におい
て、該側壁面の下側部分(床面4から所定高さに至るま
で)に不燃性電波吸収体10を設置し、該側壁面3の残
りの上側部分及び天井面2には非不燃性電波吸収体11
を設置している。
を、750℃の炉内に20分間おいた場合に炉内温度の
上昇が50℃以下であれば不燃材料と判定する建築材料
試験法(建設省告示第1828号)に合格するものを意
味する。「非不燃性」とは、基材が上記試験法に不合格
のものを意味する。
3227号の耐熱不燃性電波吸収体、特開平9−307
268号公報に記載の電波吸収材、特開平8−6754
4号公報に記載の電波吸収体、特願平10−24298
9号の不燃性ハニカム電波吸収材、等を用いた構造体が
例示されるが、軽量で比較的低コストという点で不燃性
ハニカム電波吸収材を用いた構造体が優れている。
に、主成分として含水無機化合物を含む多数のセルの集
合体からなるハニカム構造体20に導電性を付与した
(表面又は内部に導電性物質を設けた)ものである。こ
こで、含水無機化合物とは、具体的には、セピオライ
ト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウムの各水和物、二水和石膏、アルミン酸カルシ
ウム水和物、ワラストナイト等が例示されるが、なかで
もセピオライトが特に好ましく用いられる。
ば、含水無機化合物を主成分として含むスラリーを抄造
して湿シートとし、これを乾燥固化してシート21とし
た後、該シート21をハニカム状に積層し、無機接着剤
22で相互に一体化することにより可能である。
る方法としては、ハニカム構造体の表面に、カーボン等
の導電性材料からなる導電層を設ける方法、あるいは上
記スラリーに導電性材料を含ませる方法がある。
電波吸収体として用いる場合、いくつかの電波吸収体構
造が挙げられるが、例えば図3に示すように、板状の不
燃性ハニカム電波吸収材31を中空のくさび形状となる
ように組み立てた構造を持つ不燃性ハニカム電波吸収体
等が挙げられる。図3中、40は電波暗室内壁面を構成
するシールドパネルで、その側壁面の下側部分を示し、
シールドパネル40の室内側に電波吸収用のフェライト
タイル41が貼られ、さらにその室内側に前記不燃性ハ
ニカム電波吸収体10が固定配置される。なお、不燃性
ハニカム電波吸収体10を構成する板状の不燃性ハニカ
ム電波吸収材31は図2のハニカム構造体20が表面に
露出した穴あき構造で差し支えない(表面をシートで覆
う必要性無し)。
の上側部分及び天井面2に配置する非不燃性電波吸収体
11としては、発泡スチロールや発泡ウレタン等の有機
系の基材にカーボン等の導電性材料を含有させて、ピラ
ミッド型やウェッジ形にした電波吸収体が例示される。
の効果を得ることができる。
吸収体を設置してなる電波暗室1において、該側壁面3
の下側部分に不燃性ハニカム電波吸収体10を設置し、
他の部分に非不燃性電波吸収体11を設置することを特
徴としており、効果的に火災要因に対する安全性の向上
を図ることができる。
供試器からの火や、絶縁不良の電源コード類の接触、イ
ミュニティ試験用アンテナの接触等があるが、いずれも
電波暗室内において高さの低い領域で起こるものであ
る。その他、人的な火災要因を含め、人間の身長程度
(1.8m)以下の高さ(=人間の行動範囲)に火災要
因のほとんどがある。このように火災要因が高さの低い
領域に集中していることに加えて、火災は下方から上方
へと延焼するのが一般的である。
が、安全性向上のために重要であり、本発明の実施の形
態に例示したように、電波暗室1の側壁面3の下側部分
(=高さの低い領域)に不燃性ハニカム電波吸収体10
を設置することにより、効果的に安全性を高めることが
可能となる。
電波暗室1の天井面2及び側壁面3全体に設置するので
はなく、側壁面3の下側部分のみに限定して設置するた
め、コストの大きい不燃性電波吸収体10の使用数量を
少なく出来、電波暗室コストを低く抑えることが出来
る。
収体を使用しないため、万一落下した場合の危険性が小
さくなり、施工性も向上する。
て、図1の天井面2及び側壁面3の非不燃性電波吸収体
11の前面に不燃性電波透過体12を設置したものであ
る。図4中、40は電波暗室内壁面を構成するシールド
パネルで、シールドパネル40の室内側にフェライトタ
イル41が貼られ、さらにその室内側に前記非不燃性電
波吸収体11が配置され、この前面(室内側)に不燃性
電波透過体12が固着されている。その他の構成は前述
の第1の実施の形態と同様である。
量、低コスト、電波反射が少なく、(電波暗室内の明る
さを考慮して)表面が白色等の明るい色である不燃性材
料が求められる。例えば、図5に示すように、前述の含
水無機化合物を主成分とするハニカム構造体50と、該
ハニカム構造体50の両面に無機接着剤を使用して一体
的に接合された含水無機化合物を主成分とする不燃性ボ
ード51との組み合わせ構造が挙げられる。不燃性ボー
ド51は、含水無機化合物を主成分としたスラリーから
抄造したシート、あるいは、該シートを複数枚、無機接
着剤で貼り合わせることにより得られる。
電波吸収体11の前面に、不燃性電波透過体12を設置
することにより、コストアップを抑えて火災に対する安
全性をいっそう高めることが出来る。
壁面の下側部分(床面から所定高さに至るまで)に設置
する不燃性電波吸収体10の代わりに、非不燃性電波吸
収体11及びこの前面に設置した不燃性電波透過体12
からなる構造体を用いることもできる。
ドパネル上に電波吸収用フェライトタイルを設け、この
フェライトタイル上に不燃性電波吸収体及び非不燃性電
波吸収体を配設したが、図6のようにフェライトタイル
を省略してシールドパネル40上に電波吸収体10又は
11を直接的に配設する構造としてもよい。但し、ノイ
ズ評価用電波暗室の場合、フェライトタイルを設けた各
実施の形態の方が好ましい。
一般的に床面金属とされるが、耐ノイズ性(イミュニテ
ィ)評価を実施する場合は、床面にフェライトタイル等
の電波吸収体が設置される。
のものを使用することが出来る。
て詳述する。
ルドパネルで構成された寸法19×13×8.6mの建
物の、天井面2及び4つの側壁面3の全面に電波吸収用
フェライトタイルを設置した。
分に図3に示すような中空くさび形状の不燃性ハニカム
電波吸収体10を設置した。不燃性ハニカム電波吸収体
の底面寸法は0.6×0.6mであり、高さ方向に4段並
んだ配置とした。
分、及び天井面全面には発泡スチロールを基材とした中
空くさび形状の非不燃性電波吸収体11を設置した。
ョン特性(サイトの減衰特性)は、オープンサイト基準
値に対し±4dB以内を満足した。
ルドパネルで構成された寸法19×13×8.6mの建
物の、天井面2及び側壁面3の全面に電波吸収用フェラ
イトタイルを設置した。
に図3に示すような中空くさび形状の不燃性ハニカム電
波吸収体10を設置した。不燃性ハニカム電波吸収体の
底面寸法は0.6×0.6mであり、高さ方向に3段並ん
だ配置とした。
び天井面全面には発泡スチロールを基材とした中空くさ
び形状の非不燃性電波吸収体11を設置し、その前面に
図4、図5に示すような不燃性電波透過体12を設置し
た。
ョン特性は、オープンサイト基準値に対し±4dB以内
を満足した。
ルドパネルで構成された寸法19×13×8.6mの建
物の、天井面2及び側壁面3の全面に電波吸収用フェラ
イトタイルを設置した。
となる1つの側壁面3−1の高さ5.4mより下側部分
に図3に示すような中空くさび形状の不燃性ハニカム電
波吸収体10を設置した。不燃性ハニカム電波吸収体1
0の底面寸法は0.6×0.6mであり、高さ方向に9段
並んだ配置とした。その他の側壁面3については、高さ
1.8mより下側部分に不燃性ハニカム電波吸収体10
を設置し、高さ方向に3段並んだ配置とした。
10を設置していない部分、及び天井面全面には発泡ス
チロールを基材とした中空くさび形状の非不燃性電波吸
収体11を設置し、その前面に図4、図5に示すような
不燃性電波透過体12を設置した。
ョン特性は、オープンサイト基準値に対し±4dB以内
を満足した。また、イミュニティ試験時に電波照射方向
となる側壁面3−1に、他の側壁面に比べて高い高さ領
域まで前記不燃性ハニカム電波吸収体を設置したので、
より高い安全性を確保できる。
ールドパネルで構成された寸法19×13×8.6mの
建物の、天井面2及び側壁面3の全面に電波吸収用フェ
ライトタイルを設置した。
となる1つの側壁面3−1の高さ5.4mより下側部分
に図3に示すような中空くさび形状の不燃性ハニカム電
波吸収体10を設置した。但し、高さ1.8〜5.4mま
での領域の両端は除いてある。不燃性ハニカム電波吸収
体10の底面寸法は0.6×0.6mであり、高さ方向に
最大9段並んだ配置とした。その他の側壁面について
は、高さ1.8mより下側部分に不燃性ハニカム電波吸
収体10を設置し、高さ方向に3段並んだ配置とした。
10を設置していない部分、及び天井面全面には発泡ス
チロールを基材とした中空くさび形状の非不燃性電波吸
収体11を設置し、その前面に図4、図5に示すような
不燃性電波透過体12を設置した。
ョン特性は、オープンサイト基準値に対し±4dB以内
を満足した。この場合も、イミュニティ試験時に電波照
射方向となる側壁面3−1に、他の側壁面に比べて高い
高さ領域まで前記不燃性ハニカム電波吸収体を設置した
ので、より高い安全性を確保できる。
ールドパネルで構成された寸法19×13×8.6mの
建物の、天井面2及び側壁面3の全面に電波吸収用フェ
ライトタイルを設置した。
となる1つの側壁面3−1の全面に図3に示すような中
空くさび形状の不燃性ハニカム電波吸収体10を設置し
た。その他の側壁面については、高さ1.8mより下側
部分に不燃性ハニカム電波吸収体10を設置した。不燃
性ハニカム電波吸収体10の底面寸法は0.6×0.6m
であり、高さ方向に3段並んだ配置とした。
10を設置していない部分、及び天井両全面には発泡ス
チロールを基材とした中空くさび形状の非不燃性電波吸
収体11を設置し、その前面に図4、図5に示すような
不燃性電波透過体12を設置した。
ョン特性は、オープンサイト基準値に対し±4dB以内
を満足した。この場合にも、イミュニティ試験時に電波
照射方向となる側壁面3−1に、他の側壁面に比べて高
い高さ領域まで前記不燃性ハニカム電波吸収体10を設
置したので、より高い安全性を確保できる。
たは一部に電波吸収体としてのフェライトタイルを設置
した場合、均一な電磁界が得られ、耐ノイズ性(イミュ
ニティ)評価に適する測定環境であることが分かった。
電波透過体を設けるようにしてもよい。
て説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく
請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能
なことは当業者には自明であろう。
によれば、少なくとも側壁の必要部分を不燃構造とする
ことで、効果的に安全性を高めることが可能となる。
の火や、絶縁不良の電源コード類の接触、イミュニティ
試験用アンテナの接触等があるが、いずれも電波暗室内
において高さの低い領域で起こるものである。その他、
人的な火災要因を含め、人間の身長程度(1.8m)以
下の高さ(=人間の行動範囲)に火災要因のほとんどが
ある。このように火災要因が高さの低い領域に集中して
いることに加えて、火災は下方から上方へと延焼するの
が一般的である。
が、安全性向上のために重要であり、とくに、電波暗室
の側壁面の下側部分(=高さの低い領域)に不燃性電波
吸収体を設けること等で不燃構造とすることにより、効
果的に安全性を高めることが可能となる。
井面及び側壁面全体に設置するのではなく、側壁面の下
側部分のみに限定して設置すればよく、コストの大きい
不燃性電波吸収体の使用数量を少なく出来、電波暗室コ
ストを低く抑えることが出来る。
収体を使用しないため、万一落下した場合の危険性が小
さくなり、施工性も向上する。
場合、イミュニティ試験における照射電力は発泡スチロ
ールや発泡ウレタンでも十分耐えうる程度の大きさでは
あるが、比較的大きな電力であるため、イミュニティ試
験時に電波照射方向となる側壁面に、他の側壁面に比べ
て高い高さ領域まで前記不燃性電波吸収体を設置する構
成とすることがいっそう望ましく、この場合、より高い
安全性が得られる。
す概略斜視図である。
用いる不燃性ハニカム電波吸収材の斜視図である。
びその取付構造を示す斜視図である。
視図である。
構造を示す斜視図である。
構造の他の例を示す斜視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 天井面及び側壁面に電波吸収体を設置し
てなる電波暗室において、該側壁面に設置する電波吸収
体が不燃性電波吸収体と非不燃性電波吸収体とからなる
ことを特徴とする電波暗室。 - 【請求項2】 天井面及び側壁面に電波吸収体を設置し
てなる電波暗室において、少なくとも一部の電波吸収体
の室内側に不燃性電波透過体を設けたことを特徴とする
電波暗室。 - 【請求項3】 前記側壁面に設置する電波吸収体が不燃
性電波吸収体と非不燃性電波吸収体とからなることを特
徴とする請求項2記載の電波暗室。 - 【請求項4】 前記不燃性電波吸収体が、少なくとも床
面から高さ1.8m以下の領域を覆うよう設置されたこ
とを特徴とする請求項1又は3記載の電波暗室。 - 【請求項5】 イミュニティ試験時に電波照射方向とな
る側壁面の全面に、前記不燃性電波吸収体を設置したこ
とを特徴とする請求項1,3又は4記載の電波暗室。 - 【請求項6】 イミュニティ試験時に電波照射方向とな
る側壁面に、床面から他の側壁面よりも高い位置にまで
前記不燃性電波吸収体を設置したことを特徴とする請求
項1,3又は4記載の電波暗室。 - 【請求項7】 前記非不燃性電波吸収体の室内側に不燃
性電波透過体を設けたことを特徴とする請求項1,3,
4,5又は6記載の電波暗室。 - 【請求項8】 前記不燃性電波透過体は、含水無機化合
物を主成分とするハニカム構造体と、該ハニカム構造体
の両面に無機接着剤を使用して一体的に接合された含水
無機化合物を主成分とする不燃性ボードとからなること
を特徴とする請求項2,3又は7記載の電波暗室。 - 【請求項9】 前記不燃性電波吸収体は、含水無機化合
物を主成分とするハニカム構造体を基材とすることを特
徴とする請求項1,3,4,5,6,7又は8記載の電
波暗室。 - 【請求項10】 床面に電波吸収体を設置したことを特
徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の電波暗室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12785299A JP4420145B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 電波暗室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12785299A JP4420145B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 電波暗室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000323888A true JP2000323888A (ja) | 2000-11-24 |
JP4420145B2 JP4420145B2 (ja) | 2010-02-24 |
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ID=14970271
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12785299A Expired - Lifetime JP4420145B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 電波暗室 |
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JP (1) | JP4420145B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005328070A (ja) * | 2002-07-18 | 2005-11-24 | Hokkaido Univ | 電磁波吸収体 |
-
1999
- 1999-05-10 JP JP12785299A patent/JP4420145B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005328070A (ja) * | 2002-07-18 | 2005-11-24 | Hokkaido Univ | 電磁波吸収体 |
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JP4420145B2 (ja) | 2010-02-24 |
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