JP2000322979A - パワーウインドウ用スイッチ装置 - Google Patents

パワーウインドウ用スイッチ装置

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JP2000322979A
JP2000322979A JP11134743A JP13474399A JP2000322979A JP 2000322979 A JP2000322979 A JP 2000322979A JP 11134743 A JP11134743 A JP 11134743A JP 13474399 A JP13474399 A JP 13474399A JP 2000322979 A JP2000322979 A JP 2000322979A
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power window
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Minoru Hiwatari
樋渡  稔
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に実施できて作業環境の劣化や接続部の
品質劣化を伴うことがなく、活電部への水の侵入を有効
に防止できて水没後のウインドウやサンルーフの開動作
を確保可能なパワーウインドウ用スイッチ装置を提供す
る。 【解決手段】 ケース10と、当該ケース10内に固定
された片面形のプリント基板20と、当該プリント基板
20に実装されたスイッチ30及びその他の回路部品3
1と、ケース10に取り付けられたスイッチ30の操作
つまみ40と、前記ケース10とプリント基板20との
間に挿入された耐水性の弾性シール部材50とからパワ
ーウインドウ用スイッチ装置を構成する。スイッチ30
の端子部30aと回路パターン22とのはんだ付け部2
2aに耐水性の弾性シール部材50を弾接し、当該はん
だ付け部22aをシールする。その他のプリント基板2
0上に露呈する各活電部についても、耐水性の弾性シー
ル部材50を弾接することによってシールできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に備えられ
た電動式のウインドウやサンルーフを開閉操作するパワ
ーウインドウ用スイッチ装置に係り、特に、自動車の水
没時におけるウインドウやサンルーフの開動作を確保す
る手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車には、電動式のウインドウ
やサンルーフを備えたものが多い。この種の自動車は、
仮に水没しても、電動式のウインドウやサンルーフを開
操作するためのスイッチ回路が正常に機能している限
り、水圧に抗してモータの駆動力でウインドウやサンル
ーフを開けることができるので、水圧によってウインド
ウやサンルーフが人力では開かなくなる手動式のウイン
ドウやサンルーフを備えた自動車よりも基本的には安全
性に優れている。
【0003】しかしながら、パワーウインドウ用スイッ
チ装置は水没に耐えるような密封構造になっていないた
め、実際には、自動車が水没するとパワーウインドウ用
スイッチ装置内に速やかに水が侵入して、(+)電極の
電食による断線や(+)電極と(−)電極との間の異物
の析出による短絡が発生し、短時間のうちにパワーウイ
ンドウ用スイッチ装置が操作不能に陥るので、ウインド
ウやサンルーフから脱出しようとしても、その時間的余
裕は少ない。特に、自動車が海水中に水没した場合に
は、前記の電食や析出がより迅速に進行するので、より
短時間のうちにウインドウやサンルーフからの脱出の機
会が失われるし、海水の電気分解によって有害な塩素ガ
スが発生するおそれもある。
【0004】かかる不都合を改善するために、従来よ
り、パワーウインドウ用スイッチ装置の活電部、例えば
パワーウインドウ開閉用のスイッチ及びその他の回路部
品とこれらの電気部品が実装されるプリント基板に形成
された回路パターンとのはんだ付け部をコーティングに
よってマスキングしたり、活電部を有する回路部品を樹
脂封止することなどが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記対応策
のうち前者は、マスキング剤として樹脂の有機溶剤溶液
を用いるため、作業環境が悪くなるばかりでなく、はん
だ付け部に異物が侵入して接続部の品質が劣化するおそ
れもある。一方、後者は、樹脂封止された回路部品を用
いるので、パワーウインドウ用スイッチ装置が大型化及
び高コスト化するという問題がある。
【0006】本発明は、かかる従来技術の不備を解消す
るためになされたものであって、その課題とするところ
は、安価に実施できて作業環境の劣化や接続部の品質劣
化を伴うことがなく、活電部への水の侵入を有効に防止
できて水没後のウインドウやサンルーフの開動作を確保
可能なパワーウインドウ用スイッチ装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、ケースと、当該ケース内に固定されたプ
リント基板と、当該プリント基板に実装されたスイッチ
及びその他の回路部品と、前記ケースに取り付けられ前
記スイッチを操作して自動車に備えられた電動式のウイ
ンドウやサンルーフを開閉する操作つまみとを有し、前
記プリント基板に前記スイッチを配設すると共に当該ス
イッチの端子部及び前記回路部品を前記プリント基板に
形成された回路パターンにはんだ付けし、前記プリント
基板を前記ケース内に固定し、前記プリント基板上に露
呈する各活電部のうち、少なくとも前記スイッチと回路
パターンとのはんだ付け部に、前記ケースと前記プリン
ト基板との間に挿入された耐水性の弾性シール部材を弾
接するという構成にした。
【0008】このように、プリント基板に実装されたス
イッチのはんだ付け部等の活電部に圧縮された耐水性の
弾性シール部材にて覆うと、当該活電部への水の侵入を
防止又は抑制することができるので、万が一自動車が水
没した場合にも、ある程度の時間はパワーウインドウ用
スイッチ装置を操作してのウインドウやサンルーフの開
動作を確保することができ、ウインドウやサンルーフか
らの脱出の機会を増やすことができるので、電動式のウ
インドウやサンルーフを備えた自動車の安全性をより高
めることができる。この場合、耐水性の弾性シール部材
を弾接することによって所要の部分をシールするという
構成にしたので、樹脂の有機溶剤溶液を用いて活電部を
マスキングする場合のように作業環境や接続部等の品質
が劣化することがない。また、活電部が露呈された回路
部品についても樹脂封止する必要がないので、パワーウ
インドウ用スイッチ装置の大型化及び高コスト化を防止
できる。
【0009】なお、(+)電極の電食による断線や
(+)電極と(−)電極との間の異物の析出による短絡
は、全ての露呈された活電部において一様に発生するの
ではなく、はんだフィレットの最も薄い部分や導電線の
線間距離が最も小さい部分で優先的に発生する。実験に
よると、片面形のプリント基板を用いた場合において
は、両面形のプリント基板を用いた場合のようにスルー
ホール内にはんだが入り込まないために、スイッチと回
路パターンとのはんだ付け部のはんだフィレットが最も
薄くなり、該部から優先的に断線が発生することがわか
った。したがって、プリント基板上に露呈する各活電部
のうち、少なくともスイッチと回路パターンとのはんだ
付け部を耐水性の弾性シール部材にてシールすれば、そ
の分、水没時におけるウインドウやサンルーフの正常動
作時間を延長することができ、電動式のウインドウやサ
ンルーフを備えた自動車の安全性を高めることができ
る。勿論、プリント基板上に露呈する各活電部の全てを
耐水性の弾性シール部材にてシールすれば、水没時にお
ける(+)電極の電食による断線や(+)電極と(−)
電極との間の異物の析出による短絡をより有効に防止で
き、電動式のウインドウやサンルーフを備えた自動車の
安全性を一層高めることができる。
【0010】前記弾性シール部材としては、耐水性を有
する任意のゴム状弾性体を用いることができるが、軽量
にして圧縮率が高く、前記活電部のシール効果が高いこ
とから、独立気泡を内包した発泡プラスチックを用いる
ことが特に好ましい。
【0011】また、水の侵入をより有効に防止又は抑制
するため、前記ケースの底面に、前記耐水性の弾性シー
ル部材を用いてシールしようとする活電部を内装可能な
凹部を形成し、当該凹部内に内装された前記活電部に当
該凹部内に収納された前記シール部材を弾接すると共
に、当該凹部の開口部を前記プリント基板にて閉鎖する
構成にすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパワーウイン
ドウ用スイッチ装置の第1実施形態例を、図1に基づい
て説明する。図1は第1実施形態例に係るパワーウイン
ドウ用スイッチ装置の断面図である。
【0013】この図から明らかなように、本例のパワー
ウインドウ用スイッチ装置は、ケース10と、当該ケー
ス10内に収納されたプリント基板20と、当該プリン
ト基板20に実装されたスイッチ30、バスバー端子3
1、チップ部品32及びその他の回路部品33と、前記
スイッチ30を操作して自動車に備えられた電動式のウ
インドウやサンルーフ(図示省略)を開閉操作する操作
つまみ40と、前記プリント基板20に形成された回路
パターン21(図では、プリント基板20の下面に形成
されている。)と前記スイッチ30とのはんだ付け部2
2aを覆う耐水性の弾性シール部材50とから主に構成
されている。
【0014】ケース10は、内面にプリント基板20を
取り付けるための段部11が形成された箱状の下ケース
12と、当該下ケース12の開口部に被着された上ケー
ス13とから構成されており、前記上ケース13には、
操作つまみ40の駆動体42を貫通するための透孔14
が開設されている。
【0015】プリント基板20としては、絶縁基板の片
面にのみ所要の回路パターン22が形成された片面形の
プリント基板が用いられる。回路パターン22上には、
スイッチ等の部品をはんだ付けするためのはんだランド
などを除いて、レジストを呼ばれる絶縁被膜が印刷形成
されている。スイッチ30は、このプリント基板20の
回路パターン22が形成されていない上面に設定され、
その端子部30aがプリント基板20に開設された透孔
23を貫通して、回路パターン22にはんだ付けされ
る。
【0016】前記スイッチ30の上部には、操作つまみ
40によって操作される揺動部30bが揺動自在に設け
られており、当該揺動部30bは、前記上ケース13に
開設された透孔14内に配置される。操作つまみ40
は、つまみ本体41と、当該つまみ本体41と一体に形
成された駆動体42とから構成されており、前記上ケー
ス13に開設された透孔14を貫通して前記ケース10
内に配置された駆動体42を下ケース12に揺動可能に
取り付けることによって、ケース10と一体化される。
駆動体42の先端部は、スイッチ30に設けられた前記
揺動部30bと係合されており、つまみ本体41を図1
に示す中立位置から右方又は左方に揺動することによっ
て前記揺動部30bを駆動し、スイッチ30を切り換え
ることによって、図示しない電動式のウインドウやサン
ルーフを開放又は閉鎖できるようになっている。
【0017】バスバー端子31は、スイッチ30に供給
される比較的大容量の電流を流すものであって、金属薄
板をもって形成されており、スイッチ30と同様にプリ
ント基板20の上面に取り付けられて、下面で回路パタ
ーン22にはんだ付けされている。このように、バスバ
ー端子31は、金属薄板をもって形成されていて、しか
も通電時に大電流が流れるため、水に接触すると急激に
電食が進行し、断線に至りやすい。このため、本実施形
態例では、バスバー端子31が、上ケース13に設けら
れた凹部13aとプリント基板20の上面とによって構
成されるほぼ密封状態の空気室60内に収納している。
なお、空気室60は完全に密封することが最も好ましい
が、完全に密封しなくても、ある程度の気密性があれば
空気室60内に閉じこめられた空気の圧力によって空気
室60内への水の侵入を防止できるので、バスバー端子
31の電食及びそれに伴う断線を防止することができ
る。
【0018】また、チップ部品32は、回路パターン2
2の下面に形成された回路パターン22にはんだ付けさ
れる。さらに、LEDや抵抗器などのその他の回路部品
33も、プリント基板20にはんだ付けされる。図1に
おいて、符号22bは、スイッチ以外の部品31,3
2,33と回路パターン22とのはんだ付け部を示して
いる。これら各はんだ付け部22a,22bのはんだ付
けは、ディップはんだ等によって行うことができる。
【0019】弾性シール部材50としては、独立気泡タ
イプの発泡プラスチック、例えば発泡ポリウレタンが用
いられる。独立気泡タイプの発泡材は、気泡が互いに独
立しているために水分が発泡材の内部にまで浸透しにく
く、発泡材の内部にまで水分が浸透するのに比較的長い
時間を要するので、防水の目的に適している。また、こ
の種の弾性シール部材50は、高い圧縮率で圧縮するこ
とができるので、プリント基板20から突出して取り付
けられるチップ部品32やはんだ付け部22a,22b
を包み込むことができ、この点からもこれらの部品32
やはんだ付け部22a,22bの防水に適している。例
えば、吸水率が0.39(H2O g/cm3)の独立気
泡タイプの発泡ポリウレタンを30%圧縮してプリント
基板20に取り付けられた部品32やはんだ付け部22
a,22bを包み込むと、自動車が浸水してから水が部
品搭載部やはんだ付け部22a,22bまで達するのに
10分以上かかるので、その間はスイッチ30を操作し
てウインドを開くことができ、乗員が浸水した自動車か
ら脱出することができる。
【0020】このように、弾性シール部材50として吸
水率が0.39(H2O g/cm3)の独立気泡タイプ
の発泡材を用いた場合には、圧縮率を15〜40%の範
囲にすることによって、実用上十分な防水効果を得るこ
とができる。なお、これ以上圧縮率を上げると、比較的
短時間の使用で弾性シール部材50の塑性変形が進み、
下ケース12及びプリント基板20に対する弾性シール
部材50の弾性力が低下するため、長期間にわたる防水
効果が得られなくなる。
【0021】なお、弾性シール部材50としては、独立
気泡タイプの発泡プラスチックが最も好ましいが、塑性
変形しにくい材質のものであれば、部分的に連通する気
泡をもつ発泡体であっても、圧縮率を上げることによっ
て十分使用に供することができる。材質としては、ポリ
ウレタンのほか、合成ゴムや天然ゴム等を用いることも
できる。
【0022】以下、本例に係るパワーウインドウ用スイ
ッチ装置の組立方法について説明する。
【0023】まず、上ケース13を有しない下ケース1
2の底面のうち、スイッチ30と回路パターン22との
はんだ付け部22aが配設される部分に、当該はんだ付
け部22aを被覆可能な大きさの弾性シール部材50を
設定する。当該弾性シール部材50の設定方法として
は、単に下ケース12の底面に弾性シール部材50を位
置決めして載置するという方法の他に、接着剤を介して
の接着や、両面粘着テープを介しての粘着等の手段をと
ることもできる。
【0024】次に、当該下ケース12内に、回路パター
ン22の形成面を下向き(弾性シール部材50と対向す
る向き)にしてスイッチ30、バスバー端子31、チッ
プ部品32及びその他の回路部品33が実装されたプリ
ント基板20を収納し、チップ部品32やはんだ付け部
22a,22bを弾性シール部材50に弾接させた状態
で、このプリント基板20を下ケース12内に形成され
た段部11上に固定する。チップ部品32やはんだ付け
部22a,22bが押圧されると、弾性シール部材50
がこれらの表面形状に沿って弾性変形し、チップ部品3
2の表面やはんだ付け部22a,22bの表面が弾性シ
ール部材50によって被覆される。これによって、チッ
プ部品32やはんだ付け部22a,22bがシールさ
れ、水没時の断線が防止又は抑制される。なお、下ケー
ス12に対するプリント基板20の固定方法としては、
ねじ止めや図示しない係止爪を用いたスナップ結合等を
用いることができる。
【0025】次に、下ケース12の開口部に上ケース1
3を被着し、当該上ケース13に開設された透孔14の
上方より下ケース12内に操作つまみ40の駆動体42
を貫通すると共に、プリント基板20の取り付けられた
バスバー端子31を空気室60内に収納し、バスバー端
子31の防水対策を行う。そして、前記駆動体42の先
端部をスイッチ30の揺動部30bに係合すると共に、
当該駆動体42を下ケース12に回転可能に軸支する。
これによって、つまみ本体41を操作してのスイッチ3
0の切換が可能になる。
【0026】これによって、製品であるパワーウインド
ウ用スイッチ装置を得る。なお、下ケース12に対する
上ケース13の固定方法としては、ねじ止めや図示しな
い係止爪を用いたスナップ結合等を用いることができ
る。
【0027】本例のパワーウインドウ用スイッチ装置
は、プリント基板20に実装されたスイッチ30のはん
だ付け部22aやチップ部品32、それにその他の搭載
部品33のはんだ付け部22bを耐水性の弾性シール部
材50に弾接すると共に、バスバー端子31を気密性の
空気室60に収納したので、これらの部品やはんだ付け
部22a,22bへの水の侵入を防止又は抑制すること
ができて、該部の電食による断線や異物の析出による短
絡を防止又は抑制することができる。よって、万が一自
動車が水没した場合にも、ある程度の時間はパワーウイ
ンドウ用スイッチ装置を操作してのウインドウやサンル
ーフの開動作を確保することができ、ウインドウやサン
ルーフから脱出しやすくなるので、電動式のウインドウ
やサンルーフを備えた自動車の安全性をより高めること
ができる。また、本例のパワーウインドウ用スイッチ装
置は、弾性シール部材を弾接することによってはんだ付
け部22aをシールするという構成にしたので、樹脂の
有機溶剤溶液を用いて該部をマスキングする場合のよう
に作業環境や接続部等の品質が劣化することがない。
【0028】次に、本発明に係るパワーウインドウ用ス
イッチ装置の第2実施形態例を、図2に基づいて説明す
る。図2は第2実施形態例に係るパワーウインドウ用ス
イッチ装置の断面図である。
【0029】図2から明らかなように、本例のパワーウ
インドウ用スイッチ装置は、スイッチ30と回路パター
ン22とのはんだ付け部22aのみならず、プリント基
板20の回路パターン形成面の全体を弾性シール部材5
0にてシールしたことを特徴とする。
【0030】このようにすると、プリント基板20上に
形成される活電部のほとんど全部を弾性シール部材50
にてシールすることができるので、パワーウインドウ用
スイッチ装置の水没に対する耐性をより一層高めること
ができる。また、活電部が露呈された回路部品31につ
いても樹脂封止する必要がないので、パワーウインドウ
用スイッチ装置の大型化及び高コスト化を防止できる。
【0031】次いで、本発明に係るパワーウインドウ用
スイッチ装置の第3実施形態例を、図3に基づいて説明
する。図3は第3実施形態例に係るパワーウインドウ用
スイッチ装置の断面図である。
【0032】図3から明らかなように、本例のパワーウ
インドウ用スイッチ装置は、下ケース12の底面にスイ
ッチ30と回路パターン22とのはんだ付け部22aを
内装可能な凹部15を形成し、当該凹部15内に予め収
納された耐水性のシール部材50に前記はんだ付け部2
2aを弾接すると共に、当該凹部15の開口部をプリン
ト基板20にて閉鎖したことを特徴とする。
【0033】このようにすると、はんだ付け部22a及
びシール部材50が内装された凹部15をプリント基板
20によって密封することができるので、凹部15内へ
の水の侵入を抑制することができ、プリント基板20に
よる密封効果とシール部材50によるシール効果との相
乗効果によって、パワーウインドウ用スイッチ装置の水
没に対する耐性をより一層高めることができる。
【0034】なお、本例においては、スイッチ30と回
路パターン22とのはんだ付け部22aのみを凹部15
内に内装したが、その他の回路部品31についても、下
ケース12の底面に形成された凹部内に収納することも
できる。
【0035】
【発明の効果】本願請求項1に記載の発明は、プリント
基板上に露呈する各活電部のうち、少なくともスイッチ
と回路パターンとのはんだ付け部に耐水性の弾性シール
部材を弾接したので、水没時における当該はんだ付け部
の電食による断線や異物の析出による短絡を防止又は抑
制することができ、万が一自動車が水没した場合にも、
ある程度の時間はパワーウインドウ用スイッチ装置を操
作してのウインドウやサンルーフの開動作を確保するこ
とができる。また、本発明によると、耐水性の弾性シー
ル部材を弾接することによってはんだ付け部等をシール
するので、樹脂の有機溶剤溶液を用いて該部をマスキン
グする場合のように作業環境や接続部等の品質が劣化す
ることがなく、さらには、活電部が露呈された回路部品
についても樹脂封止する必要がないので、パワーウイン
ドウ用スイッチ装置の大型化及び高コスト化を防止でき
る。
【0036】本願請求項2に記載の発明は、耐水性の弾
性シール部材として、ゴム又は独立気泡を内包した発泡
プラスチックからなるものを用いたので、安価に実施す
ることができる。特に、軽量にして圧縮率の高い独立気
泡を内包した発泡プラスチックからなるものを用いた場
合には、製品であるパワーウインドウ用スイッチ装置を
軽量化できると共に、はんだ付け部等のシール効果をよ
り高いものにすることができる。
【0037】本願請求項3に記載の発明は、活電部及び
シール部材が内装された凹部をプリント基板によって密
封するようにしたので、凹部内への水の侵入を抑制する
ことができ、プリント基板による密封効果とシール部材
によるシール効果との相乗効果によって、パワーウイン
ドウ用スイッチ装置の水没に対する耐性をより一層高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係るパワーウインドウ用スイ
ッチ装置の断面図である。
【図2】第2実施形態例に係るパワーウインドウ用スイ
ッチ装置の断面図である。
【図3】第3実施形態例に係るパワーウインドウ用スイ
ッチ装置の断面図である。
【符号の説明】
10 ケース 11 段部 12 下ケース 13 上ケース 14 透孔 15 凹部 20 プリント基板 22 回路パターン 22a,22b はんだ付け部 30 スイッチ 30a 端子部 31 バスバー端子 32 チップ部品 33 その他の回路部品 40 操作つまみ 41 つまみ本体 42 駆動体 50 弾性シール部材 60 空気室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、当該ケース内に固定されたプ
    リント基板と、当該プリント基板に実装されたスイッチ
    及びその他の回路部品と、前記ケースに取り付けられ前
    記スイッチを操作して自動車に備えられた電動式のウイ
    ンドウやサンルーフを開閉する操作つまみとを有し、前
    記プリント基板に前記スイッチを配設すると共に当該ス
    イッチの端子部及び前記回路部品を前記プリント基板に
    形成された回路パターンにはんだ付けし、前記プリント
    基板を前記ケース内に固定し、前記プリント基板上に露
    呈する各活電部のうち、少なくとも前記スイッチと回路
    パターンとのはんだ付け部に、前記ケースと前記プリン
    ト基板の背面側との間に挿入された耐水性の弾性シール
    部材を弾接したことを特徴とするパワーウインドウ用ス
    イッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記耐水性の弾性シール部材として、独
    立気泡を内包した発泡プラスチックからなるものを用い
    たことを特徴とする請求項1に記載のパワーウインドウ
    用スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記ケースの底面に、前記耐水性の弾性
    シール部材を用いてシールしようとする活電部を内装可
    能な凹部を形成し、当該凹部内に内装された前記活電部
    に当該凹部内に収納された前記シール部材を弾接すると
    共に、当該凹部の開口部を前記プリント基板にて閉鎖す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーウイ
    ンドウ用スイッチ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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