JP2000322485A - 給与ファンド予測システム及びその方法、経営計画支援システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する給与ファンド予測プログラム又は経営計画支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

給与ファンド予測システム及びその方法、経営計画支援システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する給与ファンド予測プログラム又は経営計画支援プログラムを記録した記録媒体

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JP2000322485A JP13475799A JP13475799A JP2000322485A JP 2000322485 A JP2000322485 A JP 2000322485A JP 13475799 A JP13475799 A JP 13475799A JP 13475799 A JP13475799 A JP 13475799A JP 2000322485 A JP2000322485 A JP 2000322485A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】企業の人事構成等に即した将来の給与ファンド
を求め、これに基づいて経営計画の立案を支援する。 【解決手段】昇給していく速度の異なる複数の給与モデ
ルを記憶手段に記憶しておき、企業を構成する各人員に
対して、企業の人事情報に基づいて、前記記憶手段から
当該人員に適用する給与モデルを一つ選択し、前記各人
員ごとに選択された適用給与モデルに基づいて所定期間
の将来において必要となる給与ファンドを予測し、かか
る給与ファンド予測値と記憶手段に記憶してある適正な
労働分配率とに基づいて、所定期間の将来において必要
となる資金を計算し、かかる必要な資金に基づいて販売
計画又は要員計画をたてる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給与ファンド予測技
術に関する。特に、将来において必要となる給与ファン
ドを予測して経営計画の立案を支援する給与ファンド予
測技術に関する。
【従来の技術】給与ファンドとは企業を構成する人員に
ついての人件費を総計した費用を意味し、通常は年単位
で管理されている。
【0002】企業においては、給与ファンドをどのよう
に管理していくかは経営計画を立てる上でとても重要で
ある。すなわち、給与ファンドの割合を大きくすると、
それだけ支出可能な人件費以外の経費の額は減少するこ
とになり、逆に給与ファンドの割合が小さければ、従業
員のモラルの低下等を招くこととなって、従業員の育成
・定着に支障をきたす可能性が生じる。
【0003】給与ファンドに関わる従来技術としては、
パソコン向けの給与管理ソフトが知られている。かかる
給与管理ソフトは、各従業員ごとの給与関連情報(基本
給、手当、社会保険料など)をデータベース化し、給与
明細書、賞与明細書、源泉徴収票などを出力することが
できる機能を有している。従って、このような給与管理
ソフトを用いることによって、現在の給与ファンドを個
々の従業員の現在の給与の総額として算出することがで
きる。
【0004】一方、給与ファンドをトップダウンに管理
する方法として、粗利益に対して何パーセントという形
で定める方法がある。かかるパーセンテージは労働分配
率と呼ばれ、企業の規模等によって異なるのが普通であ
るが、一般に40%〜60%程度が適当であると考えら
れている。
【発明が解決しようとする課題】将来にわたる経営計画
をたてるには、将来における給与ファンドを予測するこ
とが大切である。将来の給与ファンドが予測できたなら
ば、これに基づいて将来の販売計画などをたてることが
可能となるからである。
【0005】しかし、従来の給与管理ソフトは、現在の
給与ファンドを算出することはできても、従業員の将来
の給与を予測する機能は備えていないため、将来の給与
ファンドを予測することはできなかった。
【0006】一方、現在の給与ファンドに基づいて、こ
れに一定の伸び率をかけることにより、将来の給与ファ
ンドを予測する方法も考えられる。
【0007】しかし、給与ファンドは全従業員の給与の
総額であり、個々の従業員の給与はそれぞれ独立に変動
し一律に伸びていくものではないことを考えると、給与
ファンド全体に対して一定の伸び率をかけて予測する方
法は適切とはいえない。すなわち、各従業員は能力等に
基づいて異なる評価がなされており、昇給していく速度
もそれぞれの評価によって異なるのが一般的だからであ
る。
【0008】特に近年では、企業の給与体系は年功序列
から能力主義へと移行しつつあり、各従業員ごとに評価
に応じた適切な給与モデル(どのように昇給していくか
を現したモデル)を選択することが重要となっている。
【0009】ここで、企業が経営計画を立てる場合、企
業が存在する地域における同業他社の経営計画といった
地域性はとても重要な要素である。従って、給与ファン
ドに基づいて経営計画を立てる場合には、給与モデルも
地域性を考慮して構成すべきである。
【0010】本発明は、将来の給与ファンドを予測し、
これに基づいて経営計画の立案を支援する技術を提供す
ることを目的とする。
【0011】また、本発明は、従業員ごとに適切な給与
モデルを選択することで、従業員ごとに独立して給与の
変動を予測し、これに基づいて将来の給与ファンドを予
測する技術を提供することを目的とする。
【0012】更に、本発明は、地域性を考慮した給与モ
デルに基づいて、将来の給与ファンドを予測する技術を
提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明の給与ファンド予
測方法は、昇給していく速度の異なる複数の給与モデル
を記憶手段に記憶しておき、企業を構成する各人員に対
して、企業の人事情報に基づいて、前記記憶手段から当
該人員に適用する給与モデルを一つ選択し、前記各人員
ごとに選択された適用モデルに基づいて所定期間の将来
において必要となる給与ファンドを予測することを特徴
とする。
【0013】また、本発明の経営計画支援方法は、記憶
手段に記憶された昇給していく速度の異なる複数の給与
モデルの中から、企業を構成する各人員に対して、企業
の人事情報に基づいて、当該人員に適用する給与モデル
を一つ選択し、前記各人員ごとに選択された適用モデル
に基づいて所定期間の将来において必要となる給与ファ
ンドを予測し、かかる給与ファンド予測値と記憶手段に
記憶してある適正な労働分配率とに基づいて、所定期間
の将来において必要となる資金を計算し、かかる必要な
資金に基づいて販売計画又は要員計画をたてることを特
徴とする。
【0014】本発明の給与ファンド予測方法及び経営計
画支援方法はコンピュータにより実施することができる
が、そのためのコンピュータプログラムは、CD−RO
M、磁気ディスク、半導体メモリ及び通信ネットワーク
などの各種の媒体を通じてコンピュータにインストール
またはロードすることができる。
【0015】また、本発明は、昇給していく速度の異な
る複数の給与モデルを記憶する給与モデル記憶手段と、
企業を構成する各人員に対して企業の人事情報に基づい
て前記複数の給与モデルのうちの一つを選択し、当該人
員の適用給与モデルとして記憶する適用モデル決定手段
と、前記各人員ごとに記憶された適用モデルに基づい
て、所定期間の将来において必要となる給与ファンドを
予測し、給与ファンド予測値として記憶する給与ファン
ド予測手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】前記給与モデル記憶手段は、少なくとも地
域ごとに前記複数の給与モデルを記憶していることが好
ましい。
【0017】前記企業の人事情報には、少なくとも、前
記各人員の年齢情報ないし勤続年数情報のいずれか、及
び前記各人員の現給情報が含まれていることが好まし
い。
【0018】前記適用モデル決定手段は、前記複数の給
与モデルに対して各人員の年齢情報又は勤続年数情報を
当てはめた場合の給与を求め、当該人員の現給と前記当
てはめた場合の給与との差が最も小さくなる給与モデル
を、当該人員の給与モデルとして選択することが好まし
い。
【0019】更に、本発明は、適正な労働分配率を記憶
する適正労働分配率記憶手段と、前記給与ファンド予測
手段、及び前記適性労働分配率記憶手段を参照し、前記
給与ファンド予測値と前記適性な労働分配率に基づいて
所定期間の将来において必要となる資金を計算し、かか
る必要な資金を獲得するための販売計画情報又は要員計
画情報を求めて経営計画情報として記憶する計画設定手
段とを備えることが好ましい。
【0020】なお、本願明細書における給与には、いわ
ゆるパート勤務者に対する時給に基づくものも含まれる
とする。また、給与は月額給与に限られるものではな
く、年収や、報酬であっても良い。更には、例えば有価
証券等や品物といったお金以外で対価を支払う場合も含
まれるとする。
【0021】また、本願明細書における企業には、有限
会社、株式会社等の法人のほか、個人事業、団体、組合
といった組織体も含まれる。
【作用】上記構成を有する本発明によれば、将来におい
て必要となる給与ファンドを予測することができるた
め、これに基づいて販売計画や要員計画を提示したり、
過去の売上高伸び率と給与ファンド予測値の伸び率を比
較することで、経営計画の立案を支援することができ
る。
【0022】また、企業を構成する各人員の給与がどの
ように変動していくかを、各人員ごとに選択された給与
モデルに基づいて独立して計算することができるので、
企業を構成する人員の人事構成に応じた将来の給与ファ
ンドを予測することができる。
【0023】また、地域別に分類された給与モデルを備
えたことにより、企業が所在する地域における給与水準
や昇給水準を考慮して将来の給与ファンドを計算するこ
とができる。
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態である給与ファンド予測システムの構成をあらわ
すブロック図である。図1に示すように、本給与ファン
ド予測システム1は、給与モデル記憶手段10、適用モ
デル決定手段11、給与ファンド予測手段12を含んで
構成される。
【0024】ここで、本発明による給与ファンド予測シ
ステムは上記の各手段を備えていれば足り、物理的には
給与ファンド予測用に専用化したシステム、あるいは汎
用の情報処理装置のいずれでもよい。例えば、処理装置
と入力手段と記憶手段と出力手段とを備えた一般的な構
成の情報処理装置において、各手段の動作を規定したソ
フトウェアを起動することにより、本発明の給与ファン
ド予測システムを実現することができる。
【0025】給与モデル記憶手段10は、従業員に適用
される給与モデルを複数記憶している。記憶の仕方とし
ては、リレーショナルデーターベース等の従来のデータ
ーベース技術を用いることができる。
【0026】給与モデルとは、従業員の給与がどのよう
に変動していくかを現したものであり、例えば図2に示
すような表のかたちで記憶することができる。ただし、
図2では、昇給していく速度(以下、昇給速度と呼ぶ)
の速い給与モデル(優秀モデル)、昇給速度が一般的で
ある給与モデル(標準モデル)、昇給速度が遅い給与モ
デル(要努力モデル)、の昇給速度の異なる3つの給与
モデルを1つの表にまとめている。ここで、昇給速度と
は単位時間あたりの昇給額を意味するが、必ずしも昇給
する場合のみを指すものではなく、金額が変化しない場
合や、減給する場合も含まれる。
【0027】以降の説明では、このような複数の給与モ
デルを一つの表にまとめたものを給与モデル表と呼ぶ。
なお、一つの給与モデル表に含まれる給与モデルの数は
3つにかぎられず、もっと多段階に昇給速度を異ならせ
た給与モデルを含む給与モデル表であっても良い。
【0028】また、図2においては各給与モデルは従業
員の年齢に月額給与額を対応づけて構成されているが、
給与モデルはこのような構成に限られるものではなく、
例えば、年齢の代わりに、勤続年数、又は年齢と勤続年
数の組み合わせ、などと対応付けた給与モデルも考えら
れる。なお、給与モデル中の月額給与額は設計に応じて
変更可能なものである。
【0029】給与モデル記憶手段10は、給与モデルを
業種ごと、職種ごと、企業規模ごとのほか、更に地域ご
とにも分けて、異なる表として記憶している。更に、全
業種平均、全職種平均、全企業平均、全地域平均といっ
た、各項目について平均をとった給与モデル表を記憶す
るようにしても良い。
【0030】給与モデルを地域ごとに設けることによ
り、地域別の賃金格差を是正することができる。図2に
示す給与モデル表は、業種は損保代理店業、職種は事務
職、企業規模は従業員が10人以下、地域は全地域平
均、の場合の各給与モデルの例を示している。
【0031】ただし、地域等が異なる場合であっても、
表に含まれる給与モデルの昇給速度が同一であれば、そ
れぞれ独立して記憶しておく必要はない。そのような場
合は、基準となる給与モデル表を記憶し、それ以外の給
与モデル表については、基準給与モデル表に含まれる給
与額に対する差分、もしくは比率を記憶しておけば良
い。
【0032】例えば、図3(a)に示す福岡地域の給与
モデル表は、図2に示した全地域平均の給与モデル表と
各給与モデルの昇給速度が同じであるので、かかる全地
域平均の給与モデル表を基準として、図3(b)のよう
なかたちで基準給与額に対する差分のみ記憶しておけば
足りる。
【0033】適用モデル決定手段11は、企業情報、及
び企業を構成する各従業員に関する人事情報を入力と
し、給与モデル記憶手段10を参照して、従業員ごとに
適用すべき給与モデルを選択して記憶する。
【0034】前記企業情報としては、例えば、業種、規
模、所在地といった情報が考えられる。また、前記人事
情報としては、例えば、各従業員の職種、年齢、勤続年
数、現在の給与(現給)といった情報が考えられる。
【0035】これらの情報は、ユーザが入力するように
しても良いし、外部のデータベース(図示せず)から取
得するようにしても良い。ユーザが入力する場合は、適
用モデル決定手段11はユーザの入力を受け付ける入力
手段(図示せず)を備える。前記入力手段は、例えば、
表示装置に入力用画面を表示し、対話形式によってユー
ザに必要な情報を入力させるように構成する。
【0036】適用モデル決定手段11は、前記給与モデ
ル記憶手段10において、例えば業種ごと、職種ごと、
企業規模ごと、地域ごとに記憶されている給与モデル表
の中から、前記企業情報及び人事情報に適合する給与モ
デル表を検索し、抽出する。
【0037】ここで、図4を用いて、前記抽出した給与
モデル表から従業員に適用する給与モデルを決定する方
法について説明する。以降では、給与モデルは従業員の
年齢と月額給与額が対応づけて構成されており、給与モ
デル表は左から順に昇給速度が早い給与モデルが配置さ
れているとして説明を行うが、勤続年数等と対応付けら
れている場合や配置順が異なる場合であっても、同様の
方法により給与モデルを決定することができる。
【0038】まず、前記人事情報から読み出した従業員
の年齢に基づいてライン40を定める。ライン40は水
平方向の直線となる。次に、前記人事情報から読み出し
た従業員の現給に基づいてライン41を定める。ライン
41は、各給与モデルにおいて前記従業員の現給と同額
となる箇所を結ぶことにより得られ、直線又は曲線であ
っても良い。なお、同額となる箇所が無い場合は最も金
額が近い箇所を選んで結ぶようにし、同額となる箇所が
複数ある場合はそれらの重心位置をとるようにする。図
4の例では、従業員の年齢を35歳、現給を17万9千
円とした場合の各ラインを示している。
【0039】次にライン40とライン41が交差する点
を求め、表中においてかかる点を含んでいる給与モデル
を、当該従業員の給与モデルとして決定する。図4の例
では要努力モデルが選ばれることになる。
【0040】また、適用モデル決定手段11は、次のよ
うにして給与モデルを決定しても良い。すなわち、前記
人事情報から従業員の年齢を読み出し、前記給与モデル
表に含まれる各給与モデルから、従業員の年齢に相当す
る給与額を求める。図5は従業員の年齢が35歳であっ
た場合について各給与額を求めた例であり、各モデルご
とにそれぞれ、225000円、198000円、19
2000円という給与額が得られている。
【0041】次に、前記各給与額と、前記人事情報から
読み出した従業員の現給とをそれぞれ比較し、最も差額
が小さくなる給与額を選択する。そして、前記選択した
給与額に対応する給与モデルを、当該従業員の給与モデ
ルとして決定する。図5に示す例の場合、現給が17万
9千円であったとすると、最も差額が小さくなるのは給
与額192000円であり、かかる給与額に対応してい
る要努力モデルが選ばれることになる。
【0042】このようにして、適用モデル決定手段11
は、各従業員について給与モデルを決定して記憶する。
なお、各従業員の給与モデルをユーザが直接入力して定
めるようにしても良い。
【0043】給与ファンド予測手段12は、前記適用モ
デル決定手段11を参照して、各従業員ごとに記憶され
た給与モデルに基づいて各従業員の所定期間経過後の給
与を算出し、それらを全ての従業員について足しあわせ
ることにより、所定期間経過後の給与ファンド予測値を
算出して出力する。
【0044】なお、本実施の形態では、給与ファンド予
測値を1年分の給与ファンドの予測値としているため、
給与モデルにおける給与額が月額給与額となっている場
合は12倍して計算する必要がある。更に、賞与を支給
する場合には、予め定めてある月額給与額と賞与の比率
に基づいて各従業員についての賞与額を求め、これを加
算することにより給与ファンド予測値を求める必要があ
る。
【0045】ここで、所定期間としては例えば5年間程
度が考えられ、5年間までの各年毎に給与ファンド予測
値を算出するようにしてもよい。
【0046】例えば、24歳のA、29歳のB、34歳
のC、の3人の従業員がいるとし、各人に適用される給
与モデルが、それぞれ、図2に示す優秀モデル、標準モ
デル、要努力モデルであったとする。この場合、1年間
経過後の各人の給与は、優秀モデルが適用されるAにつ
いては月額173000円、標準モデルが適用されるB
については月額176000円、要努力モデルが適用さ
れるCについては月額192000円となる。従って、
1年間経過後の給与ファンド予測値は、これらを足しあ
わせた額の12倍(12ヵ月分)の541000円とな
る。図6に、かかる例についての、5年間までの各年毎
の給与ファンド予測値を示す。
【0047】次に、図7を参照して、本発明の第2の実
施の形態である経営計画支援システムを説明する。図7
に示すように、本経営計画支援システム2は、第1の実
施の形態の給与ファンド予測システム1の構成に加え、
更に適正労働分配率記憶手段20、計画設定手段21と
を備えている。
【0048】ここで、本発明による経営計画支援システ
ムは上記の各手段を備えていれば足り、物理的には経営
計画支援用に専用化したシステム、あるいは汎用の情報
処理装置のいずれでもよい。例えば、処理装置と入力手
段と記憶手段と出力手段とを備えた一般的な構成の情報
処理装置において、各手段の動作を規定したソフトウェ
アを起動することにより、本発明の経営計画支援システ
ムを実現することができる。
【0049】本実施の形態においては、入力される企業
情報には、業種等の他、過去の当該企業の年間売上高情
報、及び当該企業が扱う商品の粗利単価情報が含まれて
いるとする。
【0050】給与モデル記憶手段10、適用モデル決定
手段11、給与ファンド予測手段12の構成・動作につ
いては、第1の実施の形態の給与ファンド予測システム
1と同様であるので、説明を省略する。
【0051】適正労働分配率記憶手段20は、適正な労
働分配率を、例えば、業種別、年間売上高別に記憶して
いる。適正な労働分配率としては、例えば黒字企業にお
ける実際の労働分配率の平均値を計算して用いることが
できる。図8に業種がサービス業の場合の適正労働分配
率の例を示す。
【0052】計画設定手段21は、給与ファンド予測手
段12から出力される給与ファンド予測値、及び前記企
業情報を入力とし、経営計画情報を求めて出力する。
【0053】図9を参照して、計画設定手段21の第一
の実施例としての動作を説明する。かかる実施例では、
計画設定手段21は、前記給与ファンド予測値を達成す
るために必要な販売計画情報を経営計画情報として出力
する。ここで販売計画情報とは、例えば、どのような商
品をいくつ販売すればよいか、といった情報を意味す
る。
【0054】計画設定手段21は、ステップS100
で、前記適性労働分配率記憶手段20を参照することに
より、前記企業情報に適合する適正労働分配率を取得す
る。ここで、前記企業情報に、例えば、店舗等は賃貸な
のか、賃貸でない場合は店舗等に関わる借入金が有るか
無いか、といった情報を含めることにより、かかる情報
に基づいて前記適性労働分配率を修正するようにしても
良い。具体的には、例えば図10に示すようなかたちで
修正係数を前記適正労働分配率記憶手段20に記憶して
おき、前記企業情報に基づいて前記適性労働分配率に修
正係数を乗算して修正する。
【0055】次に、ステップS101で、前記適性労働
分配率(修正を行った場合は修正後の適性労働分配率)
と前記給与ファンド予測値から、必要売上高を計算す
る。具体的には、前記給与ファンド予測値を100倍し
た値を前記適性労働分配率で除算することにより必要売
上高が得られる。
【0056】そして、ステップS102で、前記必要売
上高と当該企業の年間売上高との差(以下、売上高差分
と呼ぶ)を求める。ここで、当該企業の年間売上高とし
ては、最新の年間売上高を用いても良いし、過去の平均
年間売上高を用いても良い。なお、前記給与ファンド予
測値を当該企業の年間売上高で除算することにより予想
労働分配率を算出し、かかる予想労働分配率と前記適性
労働分配率との差に基づいて、売上高差分を算出するよ
うにしても良い。
【0057】計画設定手段21は、ステップS103
で、前記売上高差分を当該企業が扱う商品の粗利単価で
除算することにより、売上高差分を埋めるために必要な
商品販売数を求め、販売計画情報として出力する。ここ
で、当該企業が扱う商品が複数ある場合は、それぞれの
商品についての粗利単価で除算して、それぞれの必要販
売数を求めるようにしても良く、また複数の商品を組み
合わせた場合のそれぞれの必要販売数を求めるようにし
ても良い。なお、前記売上高差分がマイナス値であった
場合(必要売上高の方が当該企業の年間売上高より小さ
い場合)は、求めた商品販売数は、どれだけ販売数が落
ちても必要売上高を確保できるか、という販売計画情報
として出力されることになる。
【0058】なお、以上の動作の過程で求められた給与
ファンド予測値、適正労働分配率、必要売上高、予想労
働分配率、売上高差分等の各値は、必要に応じて経営計
画情報に含めて出力するようにしても良い。
【0059】次に、図11を参照して、計画設定手段2
1の第二の実施例としての動作を説明する。かかる実施
例では、計画設定手段21は、前記給与ファンド予測値
に基づいて要員計画情報を求め、経営計画情報として出
力する。ここで要員計画情報とは、例えば、職種や給与
水準の変更を何人の従業員について行えばよいか、又は
定員数をどのように増減すればよいか、といった情報を
意味する。
【0060】計画設定手段21は、第一の実施例と同様
にしてステップS200からステップS202で売上高
差分を求める。そして、ステップS203からステップ
S207で、前記売上高差分がプラス値であった場合
は、売上高差分が所定値以下となるような給与モデルの
変更情報を、また、前記売上高差分がマイナス値であっ
た場合は(以下、マイナスの場合と呼ぶ)、売上高差分
が所定値以上となるような給与モデルの変更情報を、要
員計画情報として求めて出力する。
【0061】ステップS203では、売上高差分が所定
値以下(マイナスの場合は所定値以上)となっているか
どうかを判断する。所定値以下の場合はステップS20
7に進み、所定値以下となっていない場合はステップS
204に進む。
【0062】ステップS204では、給与モデルを変更
する従業員を特定するための条件を設定する。条件とし
ては、例えば、現給が一定額以上、年齢が一定以上など
の条件が考えられる。
【0063】ステップS205では、設定した条件を満
たす従業員に対し、適用される給与モデルを職種や昇給
速度が異なる給与モデルに変更する。
【0064】ステップS206では、ステップS205
で変更した給与モデルに基づいて給与ファンド予測値を
算出する。そして、ステップS201に戻って再び必要
売上高を算出する。なお、給与ファンド予測値の算出に
は前記給与ファンド予測手段12を利用することができ
る。
【0065】ステップS207では、給与モデルを変更
した全ての従業員についてどのように給与モデルを変更
したかという情報を要員計画情報として出力する。
【0066】なお、従業員を減らす場合は、設定した条
件を満たす従業員の分の給与を給与ファンド予測値より
減じて給与ファンド予測値を修正し、これに基づいて得
られた売上高差分が所定値以下となっているかどうかで
判断すれば良い。従業員を増やす場合も同様にしてでき
る。
【0067】次に、図12を参照して、計画設定手段2
1の第三の実施例としての動作を説明する。かかる実施
例では、計画設定手段21は、前記給与ファンド予測値
に基づいて伸び率情報を求め、経営計画情報として出力
する。ここで、伸び率とは単位期間あたりにどれだけ値
が変動したかを意味し、伸び率が1を超える場合は増加
変動、1を下回る場合は減少変動していることになる。
【0068】ステップS300では、前記企業情報に含
まれる過去の年間売上高情報に基づいて、年間売上高の
伸び率を求める。
【0069】ステップS301では、所定期間の各年毎
に算出された給与ファンド予測値に基づいて、給与ファ
ンド予測値の伸び率を求める。
【0070】これらの伸び率は単位期間を1年として求
めることができるが、単位期間は1年に限られるもので
はない。また、複数の伸び率の平均値を用いても良い。
なお、ステップS300とS301は順序を逆にして処
理することもできる。
【0071】ステップS302では、前記年間売上高の
伸び率と前記給与ファンド予測値の伸び率を比較し、前
記給与ファンド予測値の伸び率の方が大きかった場合に
は、警告フラグを立てる。かかる警告フラグは、伸び率
情報が出力される際に、例えば伸び率情報を赤色で表示
する、警告音を鳴らすといったかたちで利用されること
になる。
【0072】なお、上記第一から第三の実施例におけ
る、前記販売計画情報、前記要員計画情報、前記伸び率
情報は、図示しない出力手段によりテキストやグラフ、
音声などにより出力されることになる。
【0073】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態は、給与ファンド予測プロ
グラムを記録した記録媒体を備える。この記録媒体はC
D−ROM、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録
媒体であってよく、ネットワークを介して流通する場合
も含む。
【0074】給与ファンド予測プログラムは記録媒体か
らデータ処理装置に読み込まれ、データ処理装置の動作
を制御する。データ処理装置は給与ファンド予測プログ
ラムの制御により、記憶手段に記憶された昇給していく
速度の異なる複数の給与モデルの中から、企業を構成す
る各人員に対して、企業の人事情報に基づいて、当該人
員に適用する給与モデルを一つ選択し、前記各人員ごと
に選択された適用モデルに基づいて所定期間の将来にお
いて必要となる給与ファンドを計算する。
【0075】すなわち、データ処理装置は給与ファンド
予測プログラムの制御により、図1における、給与モデ
ル記憶手段10、適用モデル決定手段11、給与ファン
ド予測手段12による処理と同一の処理を実行する。
【0076】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。第4の実施の形態は、経営計画支援プログラ
ムを記録した記録媒体を備える。この記録媒体はCD−
ROM、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体
であってよく、ネットワークを介して流通する場合も含
む。
【0077】経営計画支援プログラムは記録媒体からデ
ータ処理装置に読み込まれ、データ処理装置の動作を制
御する。データ処理装置は経営計画支援プログラムの制
御により、記憶手段に記憶された昇給していく速度の異
なる複数の給与モデルの中から、企業を構成する各人員
に対して、企業の人事情報に基づいて、当該人員に適用
する給与モデルを一つ選択し、前記各人員ごとに選択さ
れた適用モデルに基づいて所定期間の将来において必要
となる給与ファンドを計算し、かかる給与ファンド予測
値と記憶手段に記憶してある適正な労働分配率とに基づ
いて、所定期間の将来において必要となる資金を計算
し、かかる必要な資金に基づいて販売計画又は要員計画
を求める。
【0078】すなわち、データ処理装置は経営計画支援
プログラムの制御により、図7における、給与モデル記
憶手段10、適用モデル決定手段11、給与ファンド予
測手段12、適正労働分配率記憶手段20、計画設定手
段21による処理と同一の処理を実行する。
【発明の効果】本発明は、所定期間の将来において必要
となる給与ファンドを予測して計算することができるた
め、これに基づいて販売計画や要員計画を提示したり、
過去の売上高と給与ファンド予測値の伸び率を比較する
ことで、経営計画の立案を支援することができる。
【0079】また、本発明は、各従業員の給与がどのよ
うに変動していくかを、各従業員ごとに選択された昇給
速度の異なる給与モデルに基づいて独立して計算するこ
とができるので、従業員の人事構成や状況に応じた将来
の給与ファンドを予測することができる。
【0080】更に、本発明は、地域別に分類された給与
モデルを備えたことにより、企業が所在する地域におけ
る給与水準や昇給水準を考慮して将来の給与ファンドを
計算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である給与ファンド予
測システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における給与モデル表の例を示す図であ
る。
【図3】給与モデル表の記憶のされ方を説明するための
図である。
【図4】従業員に適用する給与モデルを決定する方法を
説明するための図である。
【図5】給与モデル表に含まれる各給与モデルから、従
業員の年齢に相当する給与額を抜き出した状態を示す図
である。
【図6】本発明により求められた給与ファンド予測値の
例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態である経営計画支援シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図8】適正労働分配率の例を示す図である。
【図9】本発明の計画設定手段の第一の実施例の動作を
示すフローチャートである。
【図10】適正労働分配率の修正係数の例を示す図であ
る。
【図11】本発明の計画設定手段の第二の実施例の動作
を示すフローチャートである。
【図12】本発明の計画設定手段の第三の実施例の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 給与ファンド予測システム 2 経営計画支援システム 10 給与モデル記憶手段 11 適用モデル決定手段 12 給与ファンド予測手段 20 適正労働分配率記憶手段 21 計画設定手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月28日(2000.3.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 昇給していく速度の異なる複数の給与
モデルを記憶手段に記憶しておき、企業を構成する各人
員に対して、企業の人事情報に基づいて、前記記憶手段
に記憶する前記複数の給与モデルに対して各人員の年齢
情報又は勤続年数情報を当てはめた場合の給与を求め、
当該人員の現給と前記当てはめた場合の給与との差が最
も小さくなる給与モデルを、当該人員の適用給与モデル
として選択して各人員ごとに記憶し、前記各人員ごとに
記憶された適用給与モデルに基づいて所定期間の将来に
おいて必要となる給与ファンドを予測することを特徴と
する給与ファンド予測方法。
【請求項】 前記複数の給与モデルが、少なくとも
地域ごとに別のモデルとして記憶されていることを特徴
とする請求項記載の給与ファンド予測方法。
【請求項】 前記企業の人事情報には、少なくと
も、前記各人員の年齢情報又は勤続年数情報のいずれ
か、及び前記各人員の現給情報が含まれていることを特
徴とする請求項又はのいずれか一項に記載の給与フ
ァンド予測方法。
【請求項11請求項6乃至8のいずれか一項に記
載の給与ファンド予測方法をコンピュータで実行させる
ためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体。
【請求項12請求項9又は10のいずれか一項に
記載の経営計画支援方法をコンピュータで実行させるた
めのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】更に、本発明は、地域性を考慮した給与モ
デルに基づいて、将来の給与ファンドを予測する技術を
提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明の給与ファンド予
測方法は、昇給していく速度の異なる複数の給与モデル
を記憶手段に記憶しておき、企業を構成する各人員に対
して、企業の人事情報に基づいて、前記記憶手段に記憶
する前記複数の給与モデルに対して各人員の年齢情報又
は勤続年数情報を当てはめた場合の給与を求め、当該人
員の現給と前記当てはめた場合の給与との差が最も小さ
くなる給与モデルを、当該人員の適用給与モデルとして
選択し、前記選択した給与モデルを当該人員の適用給与
モデルとして各人員ごとに記憶し、前記各人員ごとに
された適用給与モデルに基づいて所定期間の将来にお
いて必要となる給与ファンドを予測することを特徴とす
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、本発明の経営計画支援方法は、記憶
手段に記憶された昇給していく速度の異なる複数の給与
モデルの中から、企業を構成する各人員に対して、企業
の人事情報に基づいて、当該人員に適用する給与モデル
を一つ選択し、前記選択した給与モデルを当該人員の適
用給与モデルとして各人員ごとに記憶し、前記各人員ご
とに記憶された適用モデルに基づいて所定期間の将来に
おいて必要となる給与ファンドを予測し、かかる給与フ
ァンド予測値と記憶手段に記憶してある適正な労働分配
率とに基づいて、所定期間の将来において必要となる資
金を計算し、かかる必要な資金に基づいて販売計画又は
要員計画をたてることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、本発明は、昇給していく速度の異な
る複数の給与モデルを記憶する給与モデル記憶手段と、
企業を構成する各人員に対して企業の人事情報に基づい
前記給与モデル記憶手段に記憶される前記複数の給与
モデルのうちの一つを選択し、前記選択した給与モデル
当該人員の適用給与モデルとして各人員ごとに記憶す
る適用モデル決定手段と、前記適用モデル決定手段を参
照して前記各人員ごとに記憶された適用給与モデルを取
得し、前記取得した各人員ごとの適用給与モデルに基づ
いて、所定期間の将来において必要となる給与ファンド
を計算し、給与ファンド予測値として記憶する給与ファ
ンド予測手段と、を備え、前記適用モデル決定手段は、
前記複数の給与モデルに対して各人員の年齢情報又は勤
続年数情報を当てはめた場合の給与を求め、当該人員の
現給と前記当てはめた場合の給与との差が最も小さくな
る給与モデルを選択し、前記選択した給与モデルを当該
人員の適用給与モデルとして記憶することを特徴とす
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、本発明は、昇給していく速度の異な
る複数の給与モデルを記憶する給与モデル記憶手段と、
企業を構成する各人員に対して企業の人事情報に基づい
て前記給与モデル記憶手段に記憶される前記複数の給与
モデルのうちの一つを選択し、前記選択した給与モデル
を当該人員の適用給与モデルとして各人員ごとに記憶す
る適用モデル決定手段と、前記適用モデル決定手段を参
照して前記各人員ごとに記憶された適用給与モデルを取
得し、前記取得した各人員ごとの適用給与モデルに基づ
いて、所定期間の将来において必要となる給与ファンド
を計算し、給与ファンド予測値として記憶する給与ファ
ンド予測手段と、前記給与ファンド予測手段から前記給
与ファンド予測値を受け付け、かかる給与ファンド予測
値に基づいて給与ファンド予測値の伸び率を算出し、前
記給与ファンド予測値の伸び率と過去の売上高に基づい
て得られる売上高伸び率とを比較し、かかる比較結果を
経営計画情報として記憶する計画設定手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】更に、本発明は、昇給していく速度の異な
る複数の給与モデルを記憶する給与モデル記憶手段と、
企業を構成する各人員に対して企業の人事情報に基づい
て前記給与モデル記憶手段に記憶される前記複数の給与
モデルのうちの一つを選択し、前記選択した給与モデル
を当該人員の適用給与モデルとして各人員ごとに記憶す
る適用モデル決定手段と、前記適用モデル決定手段を参
照して前記各人員ごとに記憶された適用給与モデルを取
得し、前記取得した各人員ごとの適用給与モデルに基づ
いて、所定期間の将来において必要となる給与ファンド
を計算し、給与ファンド予測値として記憶する給与ファ
ンド予測手段と、適正な労働分配率を記憶する適正労働
分配率記憶手段と、前記給与ファンド予測手段から前記
給与ファンド予測値を受け付け、前記適性労働分配率記
憶手段を参照して前記適性な労働分配率を取得し、前記
給与ファンド予測値と前記適性な労働分配率に基づいて
所定期間の将来において必要となる資金を計算し、かか
る必要な資金を獲得するための販売計画情報又は要員計
画情報を求めて経営計画情報として記憶する計画設定手
段とを備えることを特徴とする。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇給していく速度の異なる複数の給与モデ
    ルを記憶する給与モデル記憶手段と、 企業を構成する各人員に対して企業の人事情報に基づい
    て前記複数の給与モデルのうちの一つを選択し、当該人
    員の適用給与モデルとして記憶する適用モデル決定手段
    と、 前記各人員ごとに記憶された適用給与モデルに基づい
    て、所定期間の将来において必要となる給与ファンドを
    計算し、給与ファンド予測値として記憶する給与ファン
    ド予測手段と、 を備えることを特徴とする給与ファンド予測システム。
  2. 【請求項2】前記給与モデル記憶手段が、少なくとも地
    域ごとに前記複数の給与モデルを記憶していることを特
    徴とする請求項1記載の給与ファンド予測システム。
  3. 【請求項3】前記企業の人事情報には、少なくとも、前
    記各人員の年齢情報又は勤続年数情報のいずれか、及び
    前記各人員の現給情報が含まれていることを特徴とする
    請求項1又は2のいずれか一項に記載の給与ファンド予
    測システム。
  4. 【請求項4】前記適用モデル決定手段は、前記複数の給
    与モデルに対して各人員の年齢情報又は勤続年数情報を
    当てはめた場合の給与を求め、当該人員の現給と前記当
    てはめた場合の給与との差が最も小さくなる給与モデル
    を、当該人員の適用給与モデルとして選択することを特
    徴とする請求項1、2又は3のいずれか一項に記載の給
    与ファンド予測システム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一項に記載の給
    与ファンド予測システムと、 前記給与ファンド予測システムから給与ファンド予測値
    を受け付け、かかる給与ファンド予測値に基づいて給与
    ファンド予測値の伸び率を算出し、前記給与ファンド予
    測値の伸び率と過去の売上高に基づいて得られる売上高
    伸び率とを比較し、かかる比較結果を経営計画情報とし
    て記憶する計画設定手段とを備えることを特徴とする経
    営計画支援システム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか一項に記載の給
    与ファンド予測システムと、 適正な労働分配率を記憶する適正労働分配率記憶手段
    と、 前記給与ファンド予測手段、及び前記適性労働分配率記
    憶手段を参照し、前記給与ファンド予測値と前記適性な
    労働分配率に基づいて所定期間の将来において必要とな
    る資金を計算し、かかる必要な資金を獲得するための販
    売計画情報又は要員計画情報を求めて経営計画情報とし
    て記憶する計画設定手段とを備えることを特徴とする経
    営計画支援システム。
  7. 【請求項7】昇給していく速度の異なる複数の給与モデ
    ルを記憶手段に記憶しておき、企業を構成する各人員に
    対して、企業の人事情報に基づいて、前記記憶手段から
    当該人員に適用する給与モデルを一つ選択し、前記各人
    員ごとに選択された適用給与モデルに基づいて所定期間
    の将来において必要となる給与ファンドを予測すること
    を特徴とする給与ファンド予測方法。
  8. 【請求項8】前記複数の給与モデルが、少なくとも地域
    ごとに別のモデルとして記憶されていることを特徴とす
    る請求項7記載の給与ファンド予測方法。
  9. 【請求項9】前記企業の人事情報には、少なくとも、前
    記各人員の年齢情報又は勤続年数情報のいずれか、及び
    前記各人員の現給情報が含まれていることを特徴とする
    請求項7又は8のいずれか一項に記載の給与ファンド予
    測方法。
  10. 【請求項10】前記複数の給与モデルに対して各人員の
    年齢情報又は勤続年数情報を当てはめた場合の給与を求
    め、当該人員の現給と前記当てはめた場合の給与との差
    が最も小さくなる給与モデルを、当該人員の適用給与モ
    デルとして選択することを特徴とする請求項7、8又は
    9のいずれか一項に記載の給与ファンド予測方法。
  11. 【請求項11】請求項7乃至10のいずれか一項に記載
    の給与ファンド予測方法により給与ファンド予測値を求
    め、かかる給与ファンド予測値に基づいて給与ファンド
    予測値の伸び率を算出し、前記給与ファンド予測値の伸
    び率と過去の売上高に基づいて得られる売上高伸び率と
    を比較することを特徴とする経営計画支援方法。
  12. 【請求項12】請求項7乃至10のいずれか一項に記載
    の給与ファンド予測方法により所定期間の将来において
    必要となる給与ファンド予測値を計算し、かかる給与フ
    ァンド予測値と記憶手段に記憶してある適正な労働分配
    率とに基づいて、所定期間の将来において必要となる資
    金を計算し、かかる必要な資金に基づいて販売計画又は
    要員計画をたてることを特徴とする経営計画支援方法。
  13. 【請求項13】請求項7乃至10のいずれか一項に記載
    の給与ファンド予測方法をコンピュータで実行させるた
    めのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  14. 【請求項14】請求項11又は12のいずれか一項に記
    載の経営計画支援方法をコンピュータで実行させるため
    のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
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