JP2000321532A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

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JP2000321532A
JP2000321532A JP11132600A JP13260099A JP2000321532A JP 2000321532 A JP2000321532 A JP 2000321532A JP 11132600 A JP11132600 A JP 11132600A JP 13260099 A JP13260099 A JP 13260099A JP 2000321532 A JP2000321532 A JP 2000321532A
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Yoshito Koya
義人 小屋
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/10Processing, recording or transmission of stereoscopic or multi-view image signals
    • H04N13/106Processing image signals
    • H04N13/139Format conversion, e.g. of frame-rate or size
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/30Image reproducers
    • H04N13/302Image reproducers for viewing without the aid of special glasses, i.e. using autostereoscopic displays
    • H04N13/31Image reproducers for viewing without the aid of special glasses, i.e. using autostereoscopic displays using parallax barriers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を表示するCRT等の表示部の前に所定
のマスク部を設けるだけで、立体画像を視認することが
できるようにして、表示システムの簡素化と装置のコス
トダウンとを図った立体画像表示装置を提供する。 【解決手段】 立体画像表示装置1は合成部2と表示部
3とマスク板4とを具備する。具体的には、合成部2の
シフト回路21で、カメラ12,13の画像S12,S
13をカメラ11の画像S11からシフトし、マッピン
グ回路22で、画像S11とシフトされたカメラ12,
13の画像S12′,S13′とを合成する。そして、
フィルタ回路23で、合成画像S123から不要な画素
を取り除いた後、同期信号挿入回路24で水平同期信号
及び垂直同期信号が挿入された合成画像Sを生成し、こ
の合成画像Sを表示部3のCRT31の表示面に表示す
る。すると、マスク板4の複数の孔40の作用により、
カメラ11,12,13で捉えた画像の光線が観察視点
P1,P2,P3にそれぞれ集光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、立体物の画像を
立体感を持たせて表示することができる立体画像表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図30は、従来の立体画像表示装置の一
例を示す概略ブロック図である。この立体画像表示装置
は、異なる三つの視点であるカメラ111〜113で撮
像した被写体100の画像をカメラ111〜113に対
応した観察視点P1〜P3で視認することができるよう
にして、ユーザに立体的視感覚を与える技術である。す
なわち、白色の正面101と青色の側面102と赤色の
側面103とを有した断面形状の被写体100を異なる
視点のカメラ111〜113で撮像して、これらの画像
S1〜S3をハイスピードCRT120に送る。この
際、カメラ111によって撮像された被写体100の画
像S1は、図31に示すような表示形態をとり、カメラ
112によって撮像された被写体100の画像S2は、
図32に示すような表示形態をとり、カメラ113で撮
像された被写体100の画像S3は図33に示すような
表示形態をとる。これらの画像S1〜S3は、図30に
示すように、順次CRT120に送り出され、CRT1
20において所定のタイミングで表示される。すると、
シャッタ装置130が画像S1〜S3の表示タイミング
で作動し、画像S1〜S3の表示時にCRT120から
発光される光の光路を変える。具体的には、画像S1表
示時の光を実線で示すようにシャッタ装置130で屈折
させ、画像S2表示時の光を二点鎖線で示すようにシャ
ッタ装置130から通し、画像S3表示時の光を一点鎖
線で示すようにシャッタ装置130で屈折させる。そし
て、シャッタ装置130の後段に配設されたフレネルレ
ンズ140によって、シャッタ装置130を通った光を
カメラ111〜113に対応した観察視点P1〜P3に
集光する。すなわち、カメラ111による画像S1,カ
メラ112による画像S2,カメラ113による画像S
3が、時分割でCRT120に表示されると共に、カメ
ラ111〜113の配設位置に対応した観察視点P1〜
P3に時分割のタイミングで写し出されるので、ユーザ
は観察視点を変えることで、CRT120に映し出され
た被写体100をその観察視点に対応した角度から見て
いる感覚になり、立体感覚を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
例に係る立体画像表示装置では、次のような問題があ
る。従来の立体画像表示装置では、カメラ111〜11
3で撮像した画像S1〜S3を時分割でCRT120に
表示しなければならず、これを実行するシステムが複雑
である。また、CRT120において画像S1〜S3を
切り替える際にリフレッシュ時間が長いと残像が生じ、
使いものにならない。このため、リフレッシュを短時間
で行う高価なCRT120が必要となる。さらに、光学
レンズや液晶シャッタで構成されるシャッタ装置130
とフレネルレンズ140とが必要不可欠なため、装置自
体が大型化するだけでなく、高価なものとなってしま
う。
【0004】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、画像を表示するCRT等の表示部の前
に所定のマスク部を設けるだけで、立体画像を視認する
ことができるようにして、表示システムの簡素化と装置
のコストダウンとを図った立体画像表示装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る立体画像表示装置は、対象物
をそれぞれ異なった複数の視点から捉えた複数種類の画
像を取り込み、基準視点の画像に対して他の画像が基準
視点と当該他の画像の視点との間隔及び方向に対応して
シフトするように、複数種類の画像を合成して、一の合
成画像を生成する合成部と、合成部で生成される一の合
成画像の画素数以上の画素を表示面に有し、合成画像を
表示面に表示する表示部と、表示部の表示面の前に配設
された薄板状体であって、表示面の画素と対向する箇所
に一定間隔で穿設された孔を複数有するマスク部とを具
備する構成とした。かかる構成により、合成部におい
て、対象物をそれぞれ異なった複数の視点から捉えた複
数種類の画像が取り込まれ、基準視点の画像に対して他
の画像が基準視点と当該他の画像の視点との間隔及び方
向に対応してシフトするように、複数種類の画像が合成
されて、一の合成画像が生成される。そして、表示部に
おいて、この一の合成画像が表示面に表示される。これ
により、一の合成画像中に含まれる各画像からの複数の
光線がマスク部の孔から通過し、各画像の上記視点に対
応した箇所に集光する。したがって、ユーザは、その観
察視点を各集光箇所に移動させることで、対象物を各視
点から見たと同様の画像を視認することができる。
【0006】マスク部の孔の形状の一例として、請求項
2の発明は、請求項1に記載の立体画像表示装置におい
て、マスク部の孔は、円形又は多角形の孔である構成と
した。特に、請求項3の発明は、請求項2に記載の立体
画像表示装置において、円形又は多角形の孔の径は表示
面の画素の径と略等しい構成とした。また、他の例とし
て、請求項4の発明は、請求項1に記載の立体画像表示
装置において、マスク部の複数の孔は、スリット状の長
孔である構成とした。特に、請求項5の発明は、請求項
4に記載の立体画像表示装置において、スリット状の長
孔の幅は表示面の画素の径と略等しい構成とした。ま
た、合成部の具体的構成の一例として、請求項6の発明
は、請求項1に記載の立体画像表示装置において、合成
部は、複数種類の画像をそれぞれ拡大又は縮小したズー
ム画像を生成するズーム部と、基準視点の画像と対応し
たズーム画像を基準として、他のズーム画像についてシ
フト処理を行うシフト部と、基準ズーム画像とシフトさ
せた他のズーム画像とを、そのままの状態で、表示面の
画素構成と略同一の画素構成のテーブルにマッピングす
ることによって、一の合成画像を形成するマッピング部
とを具備して成る構成とした。
【0007】ところで、上記合成画像の画素のうち、マ
スク部の孔から視認されてはいけない不要な画素を取り
除いた後、表示面に表示することが好ましい。そこで、
請求項7の発明は、請求項6に記載の立体画像表示装置
において、合成部に、対象物を一の視点から捉えた画像
の画素であって且つ一の合成画像に含まれる画素が表示
面に表示されるときにこの画素からこの画素に最も近い
マスク部の孔に向かう光線の当該孔への入射角度と、一
の視点から画素が示す対象物の部分を捉えたときの視角
とを比較し、これらの角度が等しくないときに、当該画
素を一の合成画像中から取り除くフィルタ部を設けた構
成としてある。
【0008】さらに、合成画像を構成する画像数が少な
い場合において、ユーザが観察視点を変えるときに、視
認される画像がほぼ連続的に変化することが望ましい。
そこで、請求項8の発明は、請求項6または請求項7に
記載の立体画像表示装置において、一の合成画像中の隣
り合う画像の間に、一方の画像と同一の画像を一以上マ
ッピングする補正部を設けた構成としてある。
【0009】また、請求項9の発明は、請求項7または
請求項8に記載の立体画像表示装置において、一の孔を
中心とする表示面の画素群が含まれる領域であって且つ
最外周の画素から一の孔に向かう光線の当該孔への入射
角度が視点の最大視角に略等しい領域と、他の孔を中心
とする表示面の画素群が含まれる当該領域とが抵触しな
いように、一の孔と他の孔との間隔を設定すると共に、
領域の外側の画素をも含む大きさの集光レンズを各領域
に取り付けた構成としてある。かかる構成により、集光
レンズによって、上記領域内部の画素からの光線だけで
なく、領域外側の画素からの光線も孔を通過して、ユー
ザに視認される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明の立体画像表示装
置を示すブロック図である。図1において、符号1が立
体画像表示装置であり、この立体画像表示装置1は、合
成部2と表示部3とマスク部としてのマスク板4とを具
備している。
【0011】合成部2は、基準視点であるカメラ11及
び他の視点であるカメラ12,13から送られてきた対
象物としての被写体100の画像S1〜S3を合成し
て、一の合成画像Sを生成し、この合成画像Sを表示部
3に出力する部分である。具体的には、合成部2は、ズ
ーム部としてのズーム回路20と、シフト部としてのシ
フト回路21と、マッピング部としてのマッピング回路
22と、フィルタ部としてのフィルタ回路23と、同期
信号挿入回路24とを有している。
【0012】ズーム回路20は、異なる視点であるカメ
ラ11〜13からの3種類の画像S1〜S3を相似的に
拡大又は縮小する回路である。図2は、ズーム回路20
の機能を説明するための斜視図である。図2において、
符号G0は、カメラ11,12,13からの画像S1,
S2,S3即ち原画像であって、その画素配列がカメラ
11,12,13のイメージセンサ11a,12a,1
3a(図1参照)のCCD素子配列に対応した原画像で
ある。また、距離aはカメラ11,12,13のレンズ
11b,12b,13bの中心とイメージセンサ11
a,12a,13aの中心との距離に等しく設定され、
倍率因数bはユーザによって任意に設定される数値であ
る。また、符号Aは、その中心を原画像G0の中心と一
致させて対向する仮想平面であり、この仮想平面Aの画
素数は後述するCRT31(図1参照)の表示面の画素
数に等しく且つそのX方向幅及びY方向幅もCRT31
のX方向幅及びY方向幅に等しく設定されている。ズー
ム回路20は、下記(1)式の演算を行って原画像G0
の任意画素を示すベクトルeのズームベクトルEを仮想
平面A上に投影する。 ズームベクトルE=−(ベクトルe)・b/a …(1) ズーム回路20は、原画像G0上のすべての画素に対し
て上記(1)式を演算し、仮想平面A上に原画像G0の
ズーム画像Gを投影する。そして、ズーム回路20は、
図1に示すように、カメラ11の画像S1である原画像
G0に対応するズーム画像Gが投影された仮想平面Aの
画像S11と、カメラ12,13の画像S2,S3であ
る原画像G0に対応するズーム画像Gが投影された仮想
平面Aの画像S12,S13とをシフト回路21に出力
する。
【0013】シフト回路21は、基準視点であるカメラ
11のズーム画像Gを基準として、他のカメラ12,1
3のズーム画像Gをシフト処理する回路である。具体的
には、カメラ11に対するカメラ12とカメラ13との
ズレ量に基づいて、画像S12,S13の仮想平面A中
のズーム画像Gをそれぞれシフトさせる機能を有してい
る。図3は、カメラ11〜13の配置関係を示す斜視図
である。図3に示すように、被写体100に対向し且つ
カメラ11を中心としたx−y平面を考えると、カメラ
12及びカメラ13の位置をベクトルΔ12及びベクト
ルΔ13で表示することができる。シフト回路21内に
は、図示しないメモリが設けられており、このメモリに
は、上記ベクトルΔ12,ベクトルΔ13を所定量だけ
縮小させたベクトルδ12,ベクトルδ13が格納され
ている。シフト回路21は、ズーム回路20から画像S
11を入力すると、画像S11をそのままマッピング回
路22に出力するが、画像S12,S13を入力する
と、画像S12の仮想平面A中のズーム画像Gをベクト
ルδ12だけシフトさせた画像S12′を作成すると共
に、画像S13の仮想平面A中のズーム画像Gをベクト
ルδ13だけシフトさせた画像S13′を作成し、これ
らの画像S12′,S13′をマッピング回路22に出
力する。図4は、ズーム画像Gのシフト状態を示すベク
トル表示図である。図4に示すように、画像S12,S
13のズーム画像Gを示すズームベクトルEをそれぞれ
ベクトルδ12,δ13だけシフトさせて、シフトズー
ムベクトルE12′,E13′を生成するために、シフ
ト回路21は、下記(2)及び(3)式を演算する。 シフトズームベクトルE12′= ズームベクトルE+ベクトルδ12 …(2) シフトズームベクトルE13′= ズームベクトルE+ベクトルδ13 …(3) この結果、図5の(a)に示すように、画像S11の基
準ズーム画像Gが仮想平面Aの中心に位置する。また、
上記(2)及び(3)式の演算を画像S12,S13の
ズーム画像Gの全画素に対して行うことにより、図5の
(b)に示すように、画像S12のズーム画像Gが仮想
平面Aの中心からベクトルδ12方向にシフトされて、
画像S12′が生成され、画像S13のズーム画像G
が、図5の(c)に示すように、ベクトルδ13方向に
シフトされて、画像S13′が生成される。そして、図
1に示すように、これらの画像S12′,S13′が画
像S11と共にマッピング回路22に出力されるのであ
る。
【0014】マッピング回路22は、画像S11が示す
基準ズーム画像Gと画像S12′,S13′が示す2種
類のシフトズーム画像Gとをそのままの状態で、仮想平
面Aと同一構成のテーブルにマッピングして、合成画像
S123を形成する回路である。図6は、マッピング回
路22のマッピング機能を説明するための平面図であ
る。図6では、理解を容易にするため、仮想平面A及び
テーブルTのX座標数及びY座標数を「13」及び
「9」即ちCRT31の解像度を「117」とすると共
に、原画像G0のx座標数及びy座標数を「3」及び
「2」、即ちイメージセンサ11a〜13a(図1参
照)の解像度を「6」とし、画像S11,S12′,S
13′のズーム画像G中の原画像G0に対応する画素を
それぞれ白丸,黒丸,バツ印で示すこととする。マッピ
ング回路22は、図6に示すように、テーブルTに仮想
平面Aと同様のX−Y座標軸を設定する。そして、マッ
ピング回路22は、先ず、白丸を示す画像S11の基準
ズーム画像Gの各画素をテーブルTの対応座標にマッピ
ングする。しかる後、黒丸,バツ印で示す画像S1
2′,S13′のズーム画像Gの各画素をテーブルTの
対応座標にマッピングする。ここで、上記シフトベクト
ルδ12,δ13の値によって画像S12′のズーム画
像Gの一部が先にマッピングされた画像S11のズーム
画像Gに重なり、画像S13′のズーム画像Gの一部が
先にマッピングされた画像S12′のズーム画像Gに重
なることがある。かかる場合には、マッピング回路22
は先にマッピングした画像の画素を残し、後の画素をマ
ッピングしない。図7は、各ズーム画像GをテーブルT
へマッピングした状態を示す平面図である。マッピング
回路22は、テーブルTにマッピングされた各画素の座
標変換を行う機能を有している。すなわち、図7に示す
テーブルTのX−Y座標において、各画素のベクトルを
Etとし、このベクトルEtの座標を、テーブルTの左下
端の画素を原点とするV−H座標に変換する。具体的に
は、V−H座標の原点からX−Y座標の原点へのベクト
ルOXYを設定し、V−H座標における各画素のベクトル
EVHを下記(4)式で演算する。 ベクトルEVH=ベクトルEt+ベクトルOXY …(4) ここで、白丸即ちカメラ11による基準ズーム画像Gの
画素のベクトルEtは上記(1)式で示され、黒丸,バ
ツ印のカメラ12,13による各ズーム画像Gの画素の
ベクトルEtはそれぞれ上記(2),(3)式で示され
るので、白丸の画素を示すV−H座標のベクトルEVHは
下記(5)式で表され、黒丸,バツ印の画素を示すV−
H座標のベクトルEVHは下記(6),(7)式でそれぞ
れ示される。 ベクトルEVH=−(ベクトルe)・b/a+ベクトルOXY …(5) ベクトルEVH=−(ベクトルe)・b/a+ベクトルδ12+ベクトルOXY …(6) ベクトルEVH=−(ベクトルe)・b/a+ベクトルδ13+ベクトルOXY …(7) マッピング回路22は、このようにして作成されたテー
ブルTと、各座標の画素が画像S11,S12′,S1
3′のうちのどのズーム画像Gの画素かを示す視点デー
タDとを、図1に示すように、合成画像S123として
フィルタ回路23に出力する。
【0015】フィルタ回路23は、マッピング回路22
からの合成画像データ信号S123が示すテーブルTの
画素のうち、所定の画素を削除するフィルタ機能を有し
た回路である。
【0016】ここで、フィルタ回路23のフィルタ機能
を理解を容易にするため、マスク板4の構造について説
明しておく。図8は、マスク板4の構造を示す斜視図で
ある。図8に示すように、マスク板4は、CRT31の
表示面31aよりも大きめに設定された薄板であり、C
RT31の表示面31aの前面に距離dの間隔をおいて
配設されている。また、マスク板4の全面には、多数の
円形の孔40が方眼状に穿設されている。図9は、孔4
0の穿設状態を示す部分断面図である。図9に示すよう
に、マスク板4の各孔40は、表示面31aの画素32
に対向するように穿設され、孔40の径は画素32の径
と略同径に設定されている。また、孔40の間隔Mは次
のようにして決定されている。マスク板4と表示面31
aとが距離dだけ離れている場合に、画素32から孔4
0に向かう光線Lのうち、孔40への入射角度が0゜〜
θ゜内の光線Lのみが孔40を通過できるとすると、下
記(8)式に示す半径rの領域De内の画素群のみが孔
40を通じて視認することができる。 r=d・tanθ …(8) そして、領域Deの最外周に位置する画素32の入射角
度が最大であり、その最大入射角度θは、図2に示すよ
うに、原画像G0の中心から最も遠い画素g0と仮想レ
ンズcとを結ぶ直線が原画像G0の垂直な中心線と交わ
る角度に等しい。したがって、原画像G0の中心から画
素g0迄の距離をRとすると、下記(9)式が成立す
る。 tanθ=R/a …(9) 上記(8),(9)式から下記(10)式が成立する。 r=d・R/a …(10) なお、図9に示す領域Deの最外周に位置する画素32
から孔40に向かう光線Lの最大入射角度θは、カメラ
11(12,13)の最大視角に略等しい(図20参
照)。この実施形態では、表示面31aの1つの画素3
2から出射した光線Lが1つの孔40のみを通過するこ
とができるようにするため、上記孔40間の間隔Mを、
一方の孔40に対応する上記領域Deと他方の孔40に
対応する上記領域Deとが抵触しないような値に設定し
ている。すなわち、間隔Mを、「2r(=2・d・R/
a)」よりも大きめに設定している。
【0017】フィルタ回路23は、ズーム画像Gのある
画素が表示面31aに表示されるときに、この画素から
孔40に向かう光線Lの当該孔40への入射角度と、カ
メラ11(12,13)が被写体100の部分であって
この画素に対応した部分を捉えたときの視角θ1(図2
0参照)とを比較し、これらの角度が等しくないとき
に、当該画素を合成画像S123のテーブルTから取り
除く回路である。以下具体的に述べる。フィルタ回路2
3は、図9に示した半径rの領域De内の中心画素と当
該領域De内の画素群とを組とするデータD1を格納し
た図示しないメモリを有している。図10は、フィルタ
回路23のメモリに格納されたデータD1を示す平面図
である。データD1には、表示部3の表示面31aの画
素のうち、マスク板4の孔40と対向する画素g1(黒
色で塗りつぶされた画素)のV−H座標と、この画素g
1を中心とした上記半径rの円内の領域に存在する画素
群のV−H座標とを一組とする領域データDe′が孔4
0の数だけ記載されている。フィルタ回路23は、マッ
ピング回路22から合成画像データ信号S123を入力
すると、上記データD1をメモリから読み出す。そし
て、合成画像データ信号S123が示すテーブルTの画
素(即ち図7において白丸等で示したズーム画像Gの画
素)がどの領域データDe′に属するかを決定して、決
定した領域データDe′の画素g1のV−H座標を特定
する。しかる後、テーブルTの画素の光線ベクトルfを
演算する。図11は、光線ベクトルfの演算方法を示す
ベクトル図である。図11に示すように、マスク板4の
孔40に対向し且つデータD1で特定された画素g1は
V−H座標でベクトルNとして表され、テーブルTの任
意画素g2は、V−H座標でベクトルEVHで表される。
したがって、ベクトルkは下記(11)式で示される。 ベクトルk=ベクトルEVH−ベクトルN …(11) また、画素g2から孔40に入射する光線Lの光線ベク
トルfは、上記(11)式を考慮して下記(12)式で
表される。 光線ベクトルf=ベクトルd−ベクトルk =ベクトルd−ベクトルEVH+ベクトルN …(12) なお、ベクトルdは、距離dと同じ大きさの垂直ベクト
ルである。次に、フィルタ回路23は、原画像G0の画
素のうち、画素g2に対応した画素g2′の原光線ベク
トルFを演算する。すなわち、図12に示すように、原
画像G0の上記画素g2′から仮想レンズcに至る直線
のベクトルを原光線ベクトルFとし、大きさaの垂直ベ
クトルをベクトルaとすると、原光線ベクトルFは下記
(13)式で表される。 原光線ベクトルF=ベクトルa−ベクトルe …(13) そして、フィルタ回路23は、合成画像データ信号S1
23の視点データDに基づいて、V−H座標の画素g2
がカメラ11〜13のいずれによって撮像された画素な
のかを判断する。画素g2がカメラ11によるものであ
る場合には、上記(5)式に基づき原光線ベクトルFは
下記(14)式で表されるので、フィルタ回路23は、
この(14)式を用いて画素g2の原光線ベクトルFを
演算する。 原光線ベクトルF =ベクトルa+(ベクトルEVH−ベクトルOXY)・a/b …(14) また、画素g2がカメラ12,13による場合には、上
記(6),(7)式に基づいて、原光線ベクトルFは下
記(15),(16)式でそれぞれ表されるので、フィ
ルタ回路23はこれら(15),(16)式を用いてそ
れぞれの画素g2の原光線ベクトルFを演算する。 原光線ベクトルF =ベクトルa+(ベクトルEVH−ベクトルOXY−ベクトルδ12)・a/b …(15) 原光線ベクトルF =ベクトルa+(ベクトルEVH−ベクトルOXY−ベクトルδ13)・a/b …(16) 最後に、フィルタ回路23は、上記光線ベクトルfと原
光線ベクトルFとの外積であるベクトルPを下記(1
7)式に基づいて求め、ベクトルPの大きさが「0」で
ない場合に、画素g2をテーブルTから取り除く。 ベクトルP=ベクトルf×ベクトルF …(17) すなわち、フィルタ回路23は、図11に示す中心画素
g1から半径r内の領域に存在し、孔40を通して視認
される画素のうち、原光線ベクトルFの方向が光線ベク
トルfの方向と一致しない画素(即ち孔40を通じて視
認されてはいけない画素)を取り除くように機能するの
である。フィルタ回路23は、図1に示すように、上記
のように不要な画素を除いたテーブルTを示す合成画像
S123′を同期信号挿入回路24に出力する。
【0018】同期信号挿入回路24は、フィルタ回路2
3からの合成画像S123′に基づいて水平同期信号と
垂直同期信号とが挿入された合成画像Sを表示部3に出
力して、表示部3での画像表示を可能にさせる回路であ
る。同期信号挿入回路24は、テーブルTのH軸方向に
平行な画素列を1つの水平ラインとして、この水平ライ
ンをV軸の上から下に順に取り出し、順次連結して、1
フレーム分の合成画像Sを形成し、この合成画像Sを順
次表示部3に出力する機能を有している。図13〜図1
5は、同期信号挿入回路24による合成画像Sの生成方
法を示す説明図である。なお、理解を容易にするため、
図7に示したテーブルTに基づいて合成画像Sを生成す
る方法について説明する。図13に示すように、第3の
水平ライン〜第7の水平ラインには、カメラ11〜13
で撮像されたズーム画像Gを示す画素(白丸,黒丸,バ
ツ印)が含まれている。そこで、これらの画素を有しな
い画像部分を最大電圧値とすると、第1水平ライン〜第
9水平ラインの電圧信号は、図14に示すような電圧波
形となる。同期信号挿入回路24は、図15に示すよう
に、上記のようにして生成した第1水平ライン〜第9水
平ラインを連結し、第1水平ラインの先端と第9水平ラ
インの後端とに垂直同期信号vを挿入すると共に、各水
平ラインの連結部に水平同期信号hを挿入して、合成画
像Sを生成し、表示部3に出力する。
【0019】表示部3は、図1に示すように表示回路3
0とCRT31とを有している。表示回路30は、合成
画像Sの水平同期信号hと垂直同期信号vとに基づい
て、CRT31の電子銃から打ち出す電子線の強さと方
向とを制御する回路であり、テレビジョン受像機等に用
いられている周知の回路である。CRT31は、表示回
路30の制御により、電子銃を水平同期信号h間の水平
ライン電圧信号に対応させて水平走査させると共に、垂
直同期信号vに基づいて垂直走査させる周知の機器であ
る。上記したように、このCRT31の表示面31aの
画素32数は、上記テーブルTの画素数と略等しく設定
されている。
【0020】次に、この実施形態の立体画像表示装置1
が示す動作について説明する。図1に示すように、断面
台形をした立体の被写体100を図3に示した配置関係
にある3台のカメラ11〜13で撮像すると、カメラ1
1が被写体100の真正面の位置にあり、カメラ12が
被写体100を左下方から見上げる位置にあり、カメラ
13が被写体100を右上方から見下げる位置にある。
このため、カメラ11,12,13のイメージセンサ1
1a,12a,13aからは、図16の(b),
(a),(c)に示すような原画像G0である画像S
1,S2,S3が合成部2のズーム回路20に出力され
る。すると、画像S1〜S3の原画像G0が、ズーム回
路20において、図2に示したように、b/a倍に拡大
された後、そのズーム画像Gが投影された仮想平面Aの
画像S11〜S13がシフト回路21に出力される。画
像S11がシフト回路21に入力されると、図17の
(b)に示すように、画像S11は、そのままマッピン
グ回路22に出力される。また、画像S12がシフト回
路21に入力されると、図17の(a)に示すように、
画像S12の仮想平面A中のズーム画像Gがベクトルδ
12だけシフトされた画像S12′が生成され、また、
画像S13がシフト回路21に入力されると、図17の
(c)に示すように、画像S13の仮想平面A中のズー
ム画像Gがベクトルδ13だけシフトされた画像S1
3′が作成される。そして、これらの画像S12′,S
13′がシフト回路21からマッピング回路22に出力
される。画像S11,S12′,S13′がマッピング
回路22に入力されると、画像S11の仮想平面Aがテ
ーブルTにマッピングされた後、画像S11のズーム画
像Gの画素と重複する画素を除いて、画像S12′,S
13′の仮想平面AがテーブルTにマッピングされる。
具体的には、図18に示すように、実線で示す画像S1
1のズーム画像G11と、二点鎖線で示す画像S12′
のズーム画像G12と、一点鎖線で示す画像S13′の
ズーム画像G13とが1つのテーブルTに一緒にマッピ
ングされる。そして、このテーブルTの各座標がX−Y
座標からV−H座標に変換された後、テーブルTと視点
データDとが合成画像S123としてフィルタ回路23
に出力される。合成画像S123がフィルタ回路23に
入力されると、テーブルTにおけるズーム画像Gの画素
のうちマスク板4の孔40に対向する中心画素g1が特
定される。そして、この中心画素g1から半径r内の領
域De(図9〜図11参照)に存在且つ孔40を通して
視認されるであろう画素のうち、その原光線ベクトルF
の方向と光線ベクトルfの方向とが一致しない画素がテ
ーブルTのズーム画像Gから取り除かれる。このように
して、不要な画素が取り除かれたテーブルTは、合成画
像S123′としてフィルタ回路23から同期信号挿入
回路24に出力される。画像S123′が同期信号挿入
回路24に入力されると、画像S123′が示すテーブ
ルTのH軸方向に平行な画素列の水平ラインがV軸の上
から下に順に取り出され、垂直同期信号vと各水平ライ
ン信号の連結部に水平同期信号hとが挿入された合成画
像S(図15参照)が、表示部3に出力される。これに
より、表示部3のCRT31が表示回路30によって制
御され、CRT31の表示面31aに設けられた画素3
2が発光して、図18に示したテーブルTが示す画像と
同一の画像が表示面31aに表示される。
【0021】この結果、ユーザはマスク板4を介して次
のような画像を視認することができる。図19に示すよ
うに、ズーム画像G11の画素に対応した画素32(白
丸の画素)から出射された光線L1(実線)は、マスク
板4の孔40に対向した中心画素から半径r内の領域D
e(図9〜図11参照)に存在するので、孔40を必ず
通過する。そして、この画素32の光線ベクトルfの方
向は原光線ベクトルF(図12参照)の方向と一致す
る。また、図20に示すように、、カメラ11の最大視
角内の視角θ1で捉えた被写体100の部分100aか
らの光線Jが上記画素32に対応する原画像G0の画素
を生成するイメージセンサ11aのCCD素子11a′
に入射しているものとすると、上記原光線ベクトルFの
方向はこの光線Jの方向と略一致する。したがって、図
19に示すように、表示面31aにおいて、ズーム画像
G11の画素に対応した全ての画素32から出射された
全ての光線L1は、孔40を通ってカメラ11に対応し
た観察視点P1に集まる。同様に、ズーム画像G12,
G13の画素に対応した全ての画素32(黒丸,バツ印
の画素)から出射された全ての光線L2,L3(二点鎖
線,一点鎖線)も、孔40を通ってカメラ12,13に
対応した観察視点P2,P3に集まる。この結果、図2
1に示すように、ユーザが観察視点P1に位置すること
で、基準視点であるカメラ11の位置で被写体100を
真正面から見た場合と同じ画像を視認することができ
る。また、ユーザが観察視点P2又は観察視点P3に位
置することで、異なる視点であるカメラ12又はカメラ
13の位置で被写体100を見た場合と同じ画像を視認
することができる。さらに、フィルタ回路23によっ
て、マスク板4の孔40から視認されてはいけない画素
が取り除かれるので、例えば、観察視点P1では、ズー
ム画像G11の画素から発せられた光線のみが視認さ
れ、ユーザは、ノイズがない明瞭な画像G11を視認す
ることができる。観察視点P12,P13においても、
同様にノイズがない明瞭な画像G12,G13をそれぞ
れ視認することができる。
【0022】このように、この実施形態の立体画像表示
装置1によれば、合成部2と周知の安価な表示部3とC
RT31の前に配置したマスク板4という簡単な構成
で、CRT31に立体画像を表示することができるの
で、立体画像表示装置1全体の構造の簡素化と低コスト
化と図ることができる。特に、合成部2をマイクロコン
ピュータで作成し、各回路の機能をソフト的に処理する
構成とすることで、さらに、構成の簡素化と低コスト化
とを図ることができる。
【0023】(第2の実施形態)図22は、この発明の
第2実施形態に係る立体画像表示装置の要部を示すブロ
ック図である。この実施形態は、補正部としての補正回
路25をシフト回路21とマッピング回路22との間に
設けた点が、上記第1の実施形態と異なる。補正回路2
5は、隣り合う画像S11と画像S12′との間、及び
同じく隣り合う画像S11と画像S13′との間にそれ
ぞれマッピングするためのn−1枚の画像S11′を生
成する回路である。具体的には、図23に示すように、
画像S11のズーム画像Gにおける任意の画素のV−H
座標におけるベクトルEVHをベクトルδy(=δ12又
はδ13)方向にシフトさせたベクトルは「ベクトルE
VH+ベクトルδy」である。このため、これらのベクト
ルを「x対n−x」に内分する補正ベクトルEVH′は、
下記(18)式で示される。 補正ベクトルEVH′ ={x・(EVH+δy)+(n−x)・EVH}/n …(18) したがって、xを1からn−1まで変化させることで、
n−1個の補正ベクトルEVH′を作成することができ
る。補正回路25は、かかる演算を行って、画像S11
中のズーム画像Gをベクトルδ12(及びδ13)方向
にδ12(及びδ13)のn分の1ずつシフトさせたn
−1枚の画像S11′を生成して、画像S11,s1
2′,S13′と共にマッピング回路22に出力する。
【0024】かかる構成により、CRT31の表示面3
1aにおいて、図24に示すように、カメラ11による
基準ズーム画像G11とカメラ12によるズーム画像G
12との間及び基準ズーム画像G11とカメラ13によ
るズーム画像G13との間に、n−1枚のズーム画像G
11がマッピングされた合成画像Sが表示される。これ
により、ユーザが観察視点P1からP2又はP3に移動
した場合においても、画像が途切れることなくスムーズ
に視認され、違和感が生じない。なお、補正ズーム画像
G11の枚数n−1は任意に設定することができるが、
通常は1枚に設定される。その他の構成,作用効果は上
記第1の実施形態と同様であるので、その記載は省略す
る。
【0025】(第3の実施形態)図25は、この発明の
第3実施形態に係る立体画像表示装置の要部を示す部分
拡大図である。この実施形態は、集光レンズを用いて画
像を明るく視認することができるようにした点が、上記
第1及び第2の実施形態と異なる。図25に示すよう
に、隣り合う2つの領域Deは抵触しないように設定さ
れており、集光レンズ33がこれらの領域Deの上に取
り付けられている。集光レンズ33は、領域Deよりも
大きく設定されており、各領域De内の画素32だけで
なく、領域De外側の画素32′も集光レンズ33に覆
われている。かかる構成により、集光レンズ33の屈折
作用によって、領域De内の画素32からの光線だけで
なく外側の画素32′からの光線も孔40を通過するの
で、ユーザは、領域De内の画素32から発せられた光
線だけを視認できる上記第1及び第2の実施形態に比べ
て、明るい画像を視認することができる。その他の構
成,作用効果は上記第1及び第2の実施形態と同様であ
るので、その記載は省略する。
【0026】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
3台のカメラ11〜13を任意に配置した例を示した
が、3台のカメラ11〜13を用いる場合には、これら
のカメラ11〜13を水平に等間隔で配置するのが好ま
しい。また、図26に示すように、9台のカメラ11〜
19を方眼状に配置することで、被写体100をあらゆ
る角度から視認することができる。また、上記実施形態
では、複数の孔40をマスク板4に方眼状に穿設した
が、孔40を千鳥状に穿設しても良いことは勿論であ
る。また、孔40を円形に設定したが、三角形以上の多
角形に設定することもできる。さらに、図27に示すよ
うに、マスク板4の孔をスリット状の長孔40′として
も良い。また、上記第2の実施形態では、3台のカメラ
11〜13を用いたので、図24に示したように、ズー
ム画像G11とズーム画像G12との間及びズーム画像
G11とズーム画像G13との間に一以上のズーム画像
G11をそれぞれマッピングしたが、図28に示すよう
に、ズーム画像G12,G13の隣にズーム画像G1
4,G15がある場合には、ズーム画像G12とズーム
画像G14との間にズーム画像G12(破線で示す)を
マッピングし、また、ズーム画像G13とズーム画像G
15との間にズーム画像G13(破線で示す)をマッピ
ングすることができる。さらに、図29に示すように、
表示面31aの領域Deを囲む円筒状のセパレータ34
を表示面31aに取り付ける構成とすることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1な
いし請求項6に記載の立体画像表示装置によれば、合成
部と表示部とマスク部という簡単な構成で、対象物の立
体画像視認することができるので、表示システムの簡素
化と装置のコストダウンとを図ることができるという優
れた効果がある。
【0028】また、請求項7に記載の立体画像表示装置
によれば、合成画像の画素のうち、マスク部の孔から視
認されてはいけない不要な画素を取り除いた後、合成画
像を表示面に表示する構成であるので、画像を明瞭に視
認することができるという効果がある。
【0029】また、請求項8に記載の立体画像表示装置
によれば、ユーザが観察視点を変えるときに、視認され
る画像がほぼ連続的に変化するので、視点移動時におけ
る違和感を除くことができるという効果がある。
【0030】さらに、請求項9に記載の立体画像表示装
置によれば、集光レンズによって、明るい画像を視認す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の立体画像表示装置を示すブロック図
である。
【図2】ズーム回路の機能を説明するための斜視図であ
る。
【図3】カメラの配置関係を示す斜視図である。
【図4】ズーム画像のシフト状態を示すベクトル表示図
である。
【図5】ズーム画像のシフト状態を示す平面図であり、
図5の(a)は基準ズーム画像の非シフト状態を示し、
図5の(b)及び(c)は他のズーム画像のシフト状態
を示す。
【図6】マッピング回路のマッピング機能を説明するた
めの平面図である。
【図7】各ズーム画像をテーブルTへマッピングした状
態を示す平面図である。
【図8】マスク板の構造を示す斜視図である。
【図9】孔の穿設状態を示す部分断面図である。
【図10】フィルタ回路のメモリに格納されたデータを
説明するための平面図である。
【図11】光線ベクトルの演算方法を示すベクトル表示
図である。
【図12】原光線ベクトルを示すベクトル表示図であ
る。
【図13】水平ラインを示す平面図である。
【図14】各水平ラインの電圧波形図である。
【図15】同期信号挿入回路で生成された合成画像の波
形図である。
【図16】原画像を示す平面図であり、図16の(a)
はカメラ12による原画像を示し、図16の(b)はカ
メラ11による原画像を示し、図16の(c)はカメラ
13による原画像を示す。
【図17】ズーム画像のシフト状態を示す平面図であ
り、図17の(a)はカメラ12によるズーム画像のシ
フト状態を示し、図17の(b)はカメラ11によるズ
ーム画像の非シフト状態を示し、図17の(c)はカメ
ラ13によるズーム画像のシフト状態を示す。
【図18】シフトされたズーム画像が合成された合成画
像を示す平面図である。
【図19】各観察視点に集光する光線を示す断面図であ
る。
【図20】原光線ベクトルの方向を示す概略断面図であ
る。
【図21】各観察視点に集光する光線を示す斜視図であ
る。
【図22】この発明の第2実施形態に係る立体画像表示
装置の要部を示すブロック図である。
【図23】ズーム画像間に補正画像をマッピングすると
きの演算方法を示すベクトル表示図である。
【図24】ズーム画像間に補正画像をマッピングした状
態を示す平面図である。
【図25】この発明の第3実施形態に係る立体画像表示
装置の要部を示す部分拡大図である。
【図26】第1の変形例を示す斜視図である。
【図27】第2の変形例を示す平面図である。
【図28】第3の変形例を示す平面図である。
【図29】第4の変形例を示す断面図である。
【図30】従来の立体画像表示装置の一例を示す概略ブ
ロック図である。
【図31】カメラ111で撮像された被写体の画像を示
す平面図である。
【図32】カメラ112で撮像された被写体の画像を示
す平面図である。
【図33】カメラ113で撮像された被写体の画像を示
す平面図である。
【符号の説明】
1…立体画像表示装置、 2…合成部、 3…表示部、
4…マスク板、 11,12,13…カメラ、 20
…ズーム回路、 21…シフト回路、 22…マッピン
グ回路、 23…フィルタ回路、 24…同期信号挿入
回路、 30…表示回路、 31…CRT、 31a…
表示面、 32…表示面の画素、 40…孔、 100
…被写体、 f…光線ベクトル、 F…原光線ベクト
ル、 G0…原画像、 G,G11,G12,G13…
ズーム画像、 L…光線、 S…合成画像、 S1〜S
3…画像、 T…テーブル、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H059 AA18 AA23 AA34 AA38 5C061 AA06 AA11 AB04 AB08 AB12 AB14 AB16 5C094 AA01 AA44 AA45 AA48 BA34 CA18 CA21 ED01 ED15 FA01 GA10 5G435 AA01 AA03 AA18 BB02 CC11 DD05 DD09 GG02 GG17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物をそれぞれ異なった複数の視点か
    ら捉えた複数種類の画像を取り込み、基準視点の画像に
    対して他の画像が上記基準視点と当該他の画像の視点と
    の間隔及び方向に対応してシフトするように、上記複数
    種類の画像を合成して、一の合成画像を生成する合成部
    と、 上記合成部で生成される一の合成画像の画素数以上の画
    素を表示面に有し、上記合成画像を表示面に表示する表
    示部と、 上記表示部の表示面の前に配設された薄板状体であっ
    て、上記表示面の画素と対向する箇所に一定間隔で穿設
    された孔を複数有するマスク部とを具備することを特徴
    とする立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の立体画像表示装置にお
    いて、 上記マスク部の孔は、円形又は多角形の孔である、 ことを特徴とする立体画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の立体画像表示装置にお
    いて、 上記円形又は多角形の孔の径は上記表示面の画素の径と
    略等しい、 ことを特徴とする立体画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の立体画像表示装置にお
    いて、 上記マスク部の複数の孔は、スリット状の長孔である、 ことを特徴とする立体画像表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の立体画像表示装置にお
    いて、 上記スリット状の長孔の幅は上記表示面の画素の径と略
    等しい、 ことを特徴とする立体画像表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の立体画像表示装置にお
    いて、 上記合成部は、 上記複数種類の画像をそれぞれ拡大又は縮小したズーム
    画像を生成するズーム部と、 上記基準視点の画像と対応した上記ズーム画像を基準と
    して、他のズーム画像について上記シフト処理を行うシ
    フト部と、 上記基準ズーム画像とシフトさせた他のズーム画像と
    を、そのままの状態で、上記表示面の画素構成と略同一
    の画素構成のテーブルにマッピングすることによって、
    上記一の合成画像を形成するマッピング部とを具備して
    成ることを特徴とする立体画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の立体画像表示装置にお
    いて、 上記合成部に、上記対象物を一の上記視点から捉えた画
    像の画素であって且つ上記一の合成画像に含まれる画素
    が上記表示面に表示されるときにこの画素からこの画素
    に最も近いマスク部の孔に向かう光線の当該孔への入射
    角度と、上記一の視点から上記画素が示す上記対象物の
    部分を捉えたときの視角とを比較し、これらの角度が等
    しくないときに、当該画素を上記一の合成画像中から取
    り除くフィルタ部を設けた、 ことを特徴とする立体画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の立体画
    像表示装置において、 上記一の合成画像中の隣り合う画像の間に、一方の画像
    と同一の画像を一以上マッピングする補正部を設けた、 ことを特徴とする立体画像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の立体画
    像表示装置において、 一の上記孔を中心とする上記表示面の画素群が含まれる
    領域であって且つ最外周の画素から上記一の孔に向かう
    光線の当該孔への入射角度が上記視点の最大視角に略等
    しい領域と、他の孔を中心とする上記表示面の画素群が
    含まれる当該領域とが抵触しないように、上記一の孔と
    他の孔との間隔を設定すると共に、上記領域の外側の画
    素をも含む大きさの集光レンズを各領域に取り付けた、
    ことを特徴とする立体画像表示装置。
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