JP2000321265A - 元素分析装置 - Google Patents

元素分析装置

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JP2000321265A
JP2000321265A JP11134222A JP13422299A JP2000321265A JP 2000321265 A JP2000321265 A JP 2000321265A JP 11134222 A JP11134222 A JP 11134222A JP 13422299 A JP13422299 A JP 13422299A JP 2000321265 A JP2000321265 A JP 2000321265A
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conductive
sample
crucible
heating element
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JP11134222A
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Takeshi Uemura
健 植村
Shintaro Komatani
慎太郎 駒谷
Akihiro Hirano
彰弘 平野
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温の迅速さと操作の簡便さで金属中のCや
Sの分析を行うのに最適な高周波誘導加熱方式の高周波
加熱炉を用いて金属以外の非電導性試料(オイル等の有
機物、セラミックス、鉱物等)中に含まれるCやSを分
析できる元素分析装置を提供すること。 【解決手段】 高周波加熱炉8内に、耐熱性に優れた高
融点素材の酸化物およびこの酸化物に埋設された高周波
誘導加熱により発熱する電導性発熱体3よりなる試料用
容器2をるつぼとして設け、高周波加熱炉8内に酸素ガ
スを供給しながら前記電導性発熱体3の発熱により非電
導性試料Sを燃焼させ、この非電導性試料S中に含まれ
る炭素および/または硫黄を分析するように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波加熱炉を
用いてオイル等の有機物、セラミックス、鉱物等の非電
導性試料中に含まれる炭素および/または硫黄を分析す
るための新規な元素分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記非電導性試料中の炭素(C)や硫黄
(S)の分析には、従来から、電気抵抗加熱方式が採用
されている。図8に、ヒータ80を備えた電気抵抗炉8
1を示す。この電気抵抗加熱方式は、電気抵抗炉81に
よって非電導性試料82を酸素ガス(O2 ガス)気流中
で加熱・燃焼させ、発生するCO2 ガス、COガスから
非電導性試料82中のCを、また、発生するSO2 ガス
から非電導性試料中のSをそれぞれ専用の赤外線検出器
83によって測定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この電気抵抗
加熱方式では、燃焼管挿入口85から磁製の燃焼管86
内の中央部まで非電導性試料82の入った磁製ボート8
4を手で押し込む作業が必要であるが、この作業は煩雑
であるとともに、細かな注意を払った操作が必要であ
る。すなわち、
【0004】(1)磁製ボート84の押し込み時に磁製
ボート84内から非電導性試料82がこぼれ落ちないよ
うに細心の注意が必要である。
【0005】(2)押し込み後、挿入口85にできるだ
け素早く蓋87をしないと非電導性試料82の燃焼が直
ぐに始まることで発生するCO2 ガス等のガスをロスす
るおそれがある。
【0006】更に、(3)電気抵抗炉81を昇温して燃
焼管86を一定温度に保つことで分析できる状態にする
迄にも長時間を要するという欠点がある。
【0007】一方、前記電気抵抗炉81を用いて、鉄鋼
等の電導性試料中のCやSの分析も行われているが、こ
の電気抵抗加熱方式には前記(1),(2),(3)に
示したような欠点があることから、電導性試料中のCや
Sの分析には前記電気抵抗炉81に代わって前記
(1),(2),(3)の欠点を解消した高周波誘導加
熱方式の高周波加熱炉が広く使われている。
【0008】この高周波誘導加熱方式は、昇温の迅速さ
と操作の簡便さで電導性試料中のCやSの分析を行うの
に最適である。つまり、高周波誘導加熱方式は、電導性
試料を入れた磁製るつぼの外周に位置するコイルに高周
波を流し、電導性試料を高周波誘導加熱する方法であ
る。そして、コイルに高周波を流すと電導性試料は電導
性試料自身の発熱で高温となり、O2 ガス気流中で燃焼
し、CO2 ガス等のガスを発生する一方、コイルに高周
波を流さない限り電導性試料は発熱せず高温とならな
い。このことより、電導性試料の入った磁製るつぼを所
定の位置に設置する作業を簡便に行えるとともに、電導
性試料を迅速に昇温できる。
【0009】ところで、高周波加熱炉を用いて分析でき
る試料は金属等の電導性試料に限られる。つまり、高周
波誘導加熱方式は試料の電導性によって高周波誘導加熱
する方式を採用しているため、オイル等の有機物、セラ
ミックス、鉱物等の非電導性試料を昇温、燃焼させるこ
とができない。
【0010】そこで、高周波加熱炉で金属以外の非電導
性試料中のCやSを分析するのに、非電導性試料の入っ
た磁製るつぼ内に金属を補助剤として添加し、この金属
補助剤の燃焼熱で非電導性試料を昇温することが提案さ
れているが、以下の問題がある。すなわち、
【0011】(4)金属補助剤の種類、添加量によっ
て、非電導性試料が受ける温度は大きく異なる。そのた
め、試料の未燃焼という問題がある。
【0012】(5)金属補助剤中のC,S値(ブランク
値)を考慮する必要がある。
【0013】(6)金属補助剤が溶融して磁製るつぼを
侵蝕し、磁製るつぼ中のCやSによるガスが発生する。
【0014】この発明は、上述の事柄に基づいてなされ
たもので、昇温の迅速さと操作の簡便さで金属中のCや
Sの分析を行うのに最適な高周波誘導加熱方式の高周波
加熱炉を用いて金属以外の非電導性試料(オイル等の有
機物、セラミックス、鉱物等)中に含まれるCやSを分
析できる元素分析装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、高周波加熱炉内に、耐熱性に優れた高
融点素材の酸化物およびこの酸化物に埋設された高周波
誘導加熱により発熱する電導性発熱体よりなる試料用容
器をるつぼとして設け、高周波加熱炉内に酸素ガスを供
給しながら前記電導性発熱体の発熱により非電導性試料
を燃焼させ、この非電導性試料中に含まれる炭素および
/または硫黄を分析するように構成されている(以下、
第1発明という)。
【0016】また、この発明は別の観点から、高周波加
熱炉内において磁製るつぼ内の試料を酸素ガスを供給し
ながら燃焼させ、そのとき発生するガスから試料中に含
まれる元素を分析する元素分析装置であって、高周波誘
導加熱により発熱する電導性発熱体を埋設した酸化物を
前記磁製るつぼ内に収容し、高周波加熱炉内に酸素ガス
を供給しながら前記電導性発熱体の発熱により非電導性
試料を燃焼させ、この非電導性試料中に含まれる炭素お
よび/または硫黄を分析するように構成されている(以
下、第2発明という)。
【0017】また、この発明は更に別の観点から、高周
波加熱炉内に、耐熱性に優れた高融点素材の酸化物から
なる試料用容器をるつぼとして設け、高周波誘導加熱に
より発熱する電導性発熱体を埋設した耐熱性に優れた高
融点素材の酸化物を前記容器内に収容し、高周波加熱炉
内に酸素ガスを供給しながら前記電導性発熱体の発熱に
より非電導性試料を燃焼させ、この非電導性試料中に含
まれる炭素および/または硫黄を分析するように構成さ
れている(以下、第3発明という)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。
【0019】図1、図2は、例えば溶融石英よりなる容
器体2に電導性発熱体3を埋設して構成されたるつぼ1
を高周波加熱炉8内に設置し、高周波加熱炉8を高周波
誘導加熱して、高周波加熱炉8内にO2 ガスを供給しな
がら電導性発熱体3の発熱によりるつぼ1内の非電導性
試料Sを燃焼させるようにしたこの発明の第1の実施形
態を示す。
【0020】図1は、るつぼ1を自動的に高周波加熱炉
8に挿入するタイプの元素分析装置の一例を示し、図2
はるつぼ1を示す。図1、図2において、るつぼ1は、
溶融石英(SiO2 )よりなる容器体2と電導性発熱体
3で構成される。
【0021】前記容器体2は、有底筒体で、底部4と側
面部5よりなり、オイル等の有機物、セラミックス、鉱
物等の非電導性試料Sが収容される。容器体2は底面中
央に凸部2aを有する。
【0022】前記電導性発熱体3は容器体2の底部4と
側面部5に跨がり埋設されている。すなわち、この実施
形態では、電導性発熱体3も有底筒体で、円板状の底部
分6と側面部分7よりなり、底部分6が容器体2の前記
底部4に埋め込まれ、側面部分7が容器体2の前記側面
部5に埋め込まれている。このような形状のるつぼ1
は、ガラス細工で成形できる。
【0023】前記電導性発熱体3の材料としては、T
i,Fe,Ni,Zr,Nb,Mo,W,Pt等の金
属、あるいは、黒鉛等を挙げることができる。これらの
沸点および融点を下記表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、電導性発熱体3
の材料は高融点、高沸点を有する。一方、溶融石英(S
iO2 )の融点(軟化点)は1650℃で耐熱性に優れ
ている。
【0026】るつぼ1成形時の注意点は以下の通りであ
る。 仮に、電導性発熱体3が容器体2から少しでも露出
していれば分析中に電導性発熱体3自体が燃焼するとい
う不都合が発生するので、電導性発熱体3全体を容器体
2内部に確実に封じ込む必要がある。 埋設された電導性発熱体3と容器体2間に隙間を作
らないことが必要である。仮に、るつぼ1内に隙間が存
在すると高温分析下において隙間の空気等のガスてるつ
ぼ1を破壊するおそれがある。そのため、真空技術を用
いて空気等のガスの隙間を作らないようにする必要があ
る。要するに、石英で封じ込めた中にガスが残留し、高
温でこれが膨張して圧力が増すので減圧して電導性発熱
体3を封じ込めることが必要である。
【0027】一方、容器体2の材料として溶融石英を採
用したのは以下の理由による。すなわち、溶融石英は、
前記電導性発熱体3、非電導性試料SおよびO2 ガスと
反応しない耐熱性に優れた高融点素材であるという条件
を満たすからである。このような条件に適合する酸化物
であれば溶融石英に限らないことは勿論である。例え
ば、透明石英も前記条件に適合する。また、前記条件に
適合するアルミナ(Al 2 3 )も使用できる。なお、
非電導性試料Sがオイルでもこれは溶融石英中にはしみ
込まない。更に、非電導性試料Sが燃焼しても溶融石英
は侵蝕されないから1つのるつぼ1を繰り返し分析に使
える。
【0028】次に、図1を用いて高周波加熱炉8につい
て説明する。高周波加熱炉8は、内部に例えば筒状の燃
焼炉本体9とこの燃焼炉本体9の外周に位置するワーク
コイル10を有する。そして、このワークコイル10に
は、ワークコイル10に高周波出力(電力)を供給する
ための高周波発振器11が接続されている。
【0029】12は、CO2 ガス、COガスあるいはS
2 ガス等の発生ガスWを流出するためのガス通孔で、
燃焼炉本体9に設けられている。この発生ガスWは、燃
焼炉本体9に設けたキャリアガス(この実施形態ではO
2 ガス)導入孔13から導入されたキャリアガスZによ
ってCO2 ガス、COガスあるいはSO2 ガス測定用の
赤外線検出器17に送られる。
【0030】14は、燃焼炉本体9の上部に設けたO2
ガス供給用ランスで、高周波誘導加熱により発熱する電
導性発熱体3によって加熱された、るつぼ1内の非電導
性試料Sをランス14から供給したO2 ガスによって燃
焼させる。
【0031】15は制御部で、ランス14および導入孔
13を介して酸素ボンベ(図示せず)から燃焼炉本体9
に供給されるO2 ガスの供給タイミングと、ワークコイ
ル10に供給する高周波出力の供給タイミングとを制御
する(例えば、特願平9−227437号参照)。16
はO2 ガスの供給・停止を行うバルブである。
【0032】20は、るつぼ台で、エアーシリンダ(図
示せず)により高周波加熱炉8に対して出入りするよう
上下方向に移動される。このるつぼ台20は、容器体2
の前記凸部2aに嵌合する凹所21を上面中央に有す
る。
【0033】而して、非電導性試料Sの入ったるつぼ1
をのるつぼ台20にセットした状態で、るつぼ台20を
上昇させ、るつぼ1をワークコイル10内に挿入し、そ
の状態でワークコイル10に高周波出力を供給する。
【0034】ところで、金属試料を分析する場合、従来
は磁製ルツボ内の金属試料が高周波誘導加熱により加熱
されO2 ガスによって燃焼を起こすが、この発明の場合
は、金属試料分析時に使用する磁製ルツボの代わりに、
例えば溶融石英よりなる容器体2に電導性発熱体3を埋
設して構成されたるつぼ1を使用することによって、る
つぼ1を高周波誘導加熱して、非電導性試料Sを加熱
し、O2 ガスによって燃焼を起こす。
【0035】つまり、電導性発熱体3は、高周波誘導加
熱で加熱されて非電導性試料Sの加熱源となる一方、電
導性発熱体3は容器体2と化学反応を起こさないことは
勿論のこと、電導性発熱体3を溶融石英内に封じ込めて
あるので、非電導性試料SやO2 ガスとは燃焼等の化学
反応は起きない。
【0036】なお、高周波加熱炉8は、プレート電流を
制御できるように構成されており(例えば、特願平6−
145342号参照)、このプレート電流値と電導性発
熱体3の種類により、非電導性試料Sの加熱温度を決め
ることができる。図3に電導性発熱体3の材料としてF
e,Cu,Wを用いた場合のそれぞれの温度特性を示
す。
【0037】このように、溶融石英よりなる容器体2に
電導性発熱体3を埋設して構成されたるつぼ1を使用す
ることによって、オイル等の有機物、セラミックス、鉱
物等の非電導性試料S中に含まれるCやSを高周波誘導
加熱方式によって迅速、簡便に分析できる。
【0038】また、金属試料を分析する場合のように金
属試料交換のたびに磁製ルツボを新しいものと取り替え
るというようなことはなく、この発明では、容器体2
が、電導性発熱体3、非電導性試料SおよびO2 ガスと
反応しない溶融石英で構成されているので、新たな非電
導性試料Sを取り替えるだけでるつぼ1を交換する必要
はなくなる。というのは、上述したように、非電導性試
料Sが燃焼しても溶融石英は侵蝕されないからである。
要するに、るつぼ1は反応することがないので繰り返し
分析に使える。また、汚れがひどいときには塩酸等の酸
でるつぼ1内を洗浄すればよい。なお、るつぼ1内に前
回分析の非電導性試料Sの残留物があるが、この残留物
には測定対象のCやSは全て燃焼しており残ってはいな
い。
【0039】そのため、この発明は以下の利点を有す
る。すなわち、1つのるつぼ1で複数の非電導性試料S
のそれぞれCやSを測定できることから、図4に示すよ
うに、非電導性試料Sのるつぼ1への投入を自動化した
元素分析装置を提供できる。図4は、この発明の第2の
実施形態を示す。なお、図4において、図1〜図2に示
した符号と同一のものは、同一または相当物を示す。
【0040】図4において、22は、非電導性試料S落
下口で、るつぼ台20に載置されたるつぼ1の直上に位
置する。23は非電導性試料Sの投入口で、縦断面逆台
形をなし、前記落下口22より左右方向にLだけずれた
位置にある。24は、前記投入口23に投入された非電
導性試料Sを前記落下口22にガイドする試料ガイド体
で、エアーシリンダ(図示せず)によりロッド25を介
して左右方向に移動するよう構成されている。この試料
ガイド体24は、中央に縦断面逆台形の貫通孔26を有
する。なお、14aはO2 ガス供給口であり、図1の前
記ランス14に対応する。
【0041】而して、試料ガイド体24の位置を図4に
示す状態にしておき、非電導性試料Sを投入口23に投
入した後、投入口23と貫通孔26が連通するよう試料
ガイド体24をLだけ移動させる。貫通孔26内に非電
導性試料Sを収容した状態で試料ガイド体24を逆方向
に移動させ、貫通孔26と落下口2が連通することで非
電導性試料Sを自動的にるつぼ1内へ投入できる。
【0042】このように、るつぼ1は高周波加熱炉8内
に入れたままで、非電導性試料Sを自動投下する分析操
作が行え、これにより、非電導性試料Sの交換のたびに
るつぼ台20を下降・上昇させる分析操作に比して、大
気に汚染される機会を少なくできる分、分析精度を向上
できるとともに、分析時間も軽減できる。
【0043】図5は、電導性発熱体3を円板状に形成
し、これを容器体2の底部4に埋め込んでなるるつぼ1
を用いたこの発明の第3の実施形態を示す。図5におい
て、図1〜図2、図4に示した符号と同一のものは、同
一または相当物を示す。
【0044】図6は、一定寸法の電導性発熱体3を溶融
石英ブロック30で覆った発熱片31を非電導性試料S
とともに磁製るつぼ32に入れ、電導性発熱体3の高周
波誘導加熱のみ(燃焼熱はなし)で非電導性試料Sを高
温で燃焼させるようにしたこの発明の第4の実施形態を
示す。図6において、図1、図2、図4、図5に示した
符号と同一のものは、同一または相当物を示す。
【0045】この場合、電導性発熱体3を溶融石英ブロ
ック30内に封じ込んだ発熱片31を磁製るつぼ32に
入れO2 ガスを供給しながら電導性発熱体3の発熱によ
り非電導性試料Sを燃焼できる。なお、発熱片31の個
数は非電導性試料Sの種類、量に応じて適宜設定でき
る。
【0046】また、非電導性試料Sが燃焼して磁製るつ
ぼ32を侵蝕するおそれがあるので、磁製るつぼ32は
繰り返し使用できない。そして、分析後発熱片31は磁
製るつぼ32から取り出すことで繰り返し使用できる。
【0047】これを回避するため、磁製るつぼ32の代
わりに溶融石英よりなるるつぼ35を用いると繰り返し
使用でき、るつぼ交換の手間が省ける利点を有する。同
時に、分析後発熱片31もるつぼ35から取り出すこと
なく繰り返し使用できる。
【0048】図7は、溶融石英よりなる皿体40の底部
41に円板状の電導性発熱体3を埋め込んでなる発熱皿
42を磁製るつぼ32あるいはるつぼ35に対して着脱
自在に構成したこの発明の第5の実施形態を示す。図7
において、図1、図2、図4、図5、図6に示した符号
と同一のものは、同一または相当物を示す。
【0049】この場合、皿体40の上面中央には非電導
性試料Sを収容する凹所45が形成されている。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように第1発明では、耐熱
性に優れた高融点素材の酸化物に、高周波誘導加熱によ
り発熱する電導性発熱体を埋設して構成された試料用容
器をるつぼとして使用することによって、オイル等の有
機物、セラミックス、鉱物等の非電導性試料中に含まれ
るCやSを高周波誘導加熱方式によって迅速、簡便に分
析できる。
【0051】また、第2,3発明では、耐熱性に優れた
高融点素材の酸化物に高周波誘導加熱により発熱する電
導性発熱体を埋設し、この酸化物を、磁製るつぼ、ある
いは、耐熱性に優れた高融点素材の酸化物からなる試料
用容器内に収容ことによって、オイル等の有機物、セラ
ミックス、鉱物等の非電導性試料中に含まれるCやSを
高周波誘導加熱方式によって迅速、簡便に分析できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す全体構成説明
図である。
【図2】上記実施形態で用いるるつぼを示す図である。
【図3】上記実施形態で用いる電導性発熱体の温度特性
図である。
【図4】この発明の第2の実施形態を示す全体構成説明
図である。
【図5】この発明の第3の実施形態で用いるるつぼを示
す図である。
【図6】この発明の第4の実施形態で用いるるつぼを示
す図である。
【図7】この発明の第5の実施形態で用いるるつぼを示
す図である。
【図8】従来例を示す全体構成説明図である。
【符号の説明】
1…るつぼ、2…容器体、3…電導性発熱体、8…高周
波加熱炉、S…非電導性試料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 彰弘 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 Fターム(参考) 2G042 AA01 BA01 BA08 CA04 CA05 CA08 CB03 CB06 DA04 FA16 HA02 HA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波加熱炉内に、耐熱性に優れた高融
    点素材の酸化物およびこの酸化物に埋設された高周波誘
    導加熱により発熱する電導性発熱体よりなる試料用容器
    をるつぼとして設け、高周波加熱炉内に酸素ガスを供給
    しながら前記電導性発熱体の発熱により非電導性試料を
    燃焼させ、この非電導性試料中に含まれる炭素および/
    または硫黄を分析するように構成されたことを特徴とす
    る元素分析装置。
  2. 【請求項2】 高周波加熱炉内において磁製るつぼ内の
    試料を酸素ガスを供給しながら燃焼させ、そのとき発生
    するガスから試料中に含まれる元素を分析する元素分析
    装置であって、高周波誘導加熱により発熱する電導性発
    熱体を埋設した酸化物を前記磁製るつぼ内に収容し、高
    周波加熱炉内に酸素ガスを供給しながら前記電導性発熱
    体の発熱により非電導性試料を燃焼させ、この非電導性
    試料中に含まれる炭素および/または硫黄を分析するよ
    うに構成されたことを特徴とする元素分析装置。
  3. 【請求項3】 高周波加熱炉内に、耐熱性に優れた高融
    点素材の酸化物からなる試料用容器をるつぼとして設
    け、高周波誘導加熱により発熱する電導性発熱体を埋設
    した耐熱性に優れた高融点素材の酸化物を前記容器内に
    収容し、高周波加熱炉内に酸素ガスを供給しながら前記
    電導性発熱体の発熱により非電導性試料を燃焼させ、こ
    の非電導性試料中に含まれる炭素および/または硫黄を
    分析するように構成されたことを特徴とする元素分析装
    置。
  4. 【請求項4】 前記酸化物が、前記電導性発熱体、非電
    導性試料および酸素ガスと反応しない溶融石英(SiO
    2 )、透明石英(SiO2 )、アルミナ(Al2 3
    のいずれかよりなる請求項1〜3のいずれかに記載の元
    素分析装置。
  5. 【請求項5】 前記電導性発熱体は、Ti,Fe,N
    i,Zr,Nb,Mo,W,Pt,Cu等の金属、ある
    いは、黒鉛よりなる請求項1〜4のいずれかに記載の元
    素分析装置。
  6. 【請求項6】 前記非電導性試料が、オイル等の有機
    物、セラミックス、鉱物である請求項1〜5のいずれか
    に記載の元素分析装置。
JP11134222A 1999-05-14 1999-05-14 元素分析装置 Pending JP2000321265A (ja)

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