JP2000320861A - 除湿機 - Google Patents

除湿機

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JP2000320861A
JP2000320861A JP11133310A JP13331099A JP2000320861A JP 2000320861 A JP2000320861 A JP 2000320861A JP 11133310 A JP11133310 A JP 11133310A JP 13331099 A JP13331099 A JP 13331099A JP 2000320861 A JP2000320861 A JP 2000320861A
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dehumidifier
air
evaporator
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Chikayoshi Sato
佐藤近義
Hideki Nanbara
南原秀樹
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SHIN NANPOO KAGAKU KOGYOSHO KK
Original Assignee
SHIN NANPOO KAGAKU KOGYOSHO KK
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    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/153Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification with subsequent heating, i.e. with the air, given the required humidity in the central station, passing a heating element to achieve the required temperature

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた除湿機能を発揮するとともに、部品点数
が少なく、例えば、家庭用除湿機のような小型の除湿機
として好適な除湿機を提供する。 【解決手段】空気吸引口h1と空気排出口h2とを備え
る除湿機ケース体2内に、概ねU字形状の凝縮器3を設
ける一方、凝縮器3の凹部3cに、蒸発器4を設け、除
湿機ケース体2内に設けられた送風機5を用いて、外気
を空気吸引口h1から除湿機ケース体2内に取り込み、
除湿機ケース体2内に取り込まれた空気を、凝縮器3の
一方の半体部33aで加熱後、蒸発器4で冷やすこと
で、除湿し、蒸発器4で除湿された空気を、凝縮器3の
他方の半体部33bで加熱後、空気排出口h2から室内
に戻すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除湿機に関し、特
に、優れた除湿機能を発揮するとともに、部品点数が少
なく、例えば、家庭用除湿機のような小型の除湿機とし
て好適な除湿機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、マンションや一戸建ての住戸にお
いては、窓等には、アルミサッシ等が採用されており、
室内の気密性が高くなっている。また、エアコンディシ
ョナー(通称、エアコン)等の冷暖房関連機器の普及に
ともなって、例えば、冬場においては、窓等を閉め切っ
たままで、このような冷暖房関連機器を動作させること
が多く、室内の空気がよどみがちになったり、室内の湿
度が高くなり、窓等に結露が発生したりし、更には、こ
のようなことが原因して、室内に、カビやダニ等が発生
し、これにより、喘息やアトピー性の皮膚病が増えてき
ている。
【0003】このような問題を解決するために、室内の
湿度を下げる等の空気環境を整えることを目的として、
種々の除湿機が開発されている。
【0004】次に、従来の除湿機の構成及び動作につい
て説明する。
【0005】図8は、そのような従来の除湿機の一例を
概略的に示す分解斜視図である。
【0006】この除湿機101は、除湿機ケース体10
2と、凝縮器(加熱器)103と、蒸発器(冷却器)1
04と、送風機105とを備える。
【0007】除湿機ケース体102は、空気吸入口h1
と、空気排出口h2とを備える。
【0008】より特定的に説明すると、この例では、除
湿機ケース体102として、カバー体102aと、ベー
ス体102bとを備えるものを用いており、カバー体1
02aに、空気吸入口h1が設けられ、ベース体102
bに、空気排出口h2が設けられている。
【0009】凝縮器103は、除湿機ケース体102内
の、蒸発器104と送風機105との間に設けられてい
る。
【0010】蒸発器104は、除湿機ケース体102内
の、空気吸入口h1のある側(カバー体102a)に近
接するように設けられている。
【0011】送風機105は、除湿機ケース体102内
の、凝縮器(加熱器)103と、除湿機ケース体102
の空気排出口102bとの間に設けられており、電動機
(図示せず。)により回転可能にされており、円周上
に、複数の送風羽根105bが設けられた構造になって
いる。そして、電動機(図示せず。)により、送風機1
05を回転させると、回転軸(図示せず。)方向に吸引
雰囲気の気流を生じ、送風羽根105bの各々から回転
軸(図示せず。)から外方向に放射状の気流を生じるよ
うになっている。
【0012】尚、図8中、106で示す部材装置は、空
気清浄フィルターを、107で示す部材は、この蒸発器
104で除湿された水を貯えるタンクを、108で示す
部材装置は、熱交換媒体を圧縮する圧縮機を、また、1
09で示す部材装置は、操作パネルを示している。
【0013】尚、操作パネル109は、除湿機101を
オンオフする運転入/切スイッチ109aや、タイマー
設定スイッチ109bや、運転切換スイッチ109c
や、液晶表示画面109dを備えており、液晶表示画面
109dに表示される操作ガイドに従って、除湿機10
1を所望の動作に設定できるようになっている。例え
ば、液晶表示画面109dに表示される操作ガイドに従
って、タイマー設定スイッチ109bから除湿機101
を停止する時間を設定すると、マイクロコンピュータに
より、タイマー設定スイッチ109bから入力された時
間になると、電源スイッチ109aが自動的に切れた
り、液晶表示画面109dに表示される操作ガイドに従
って、運転切換スイッチ109cを適宜操作すると、除
湿機101を、自動運転モード、連続除湿モード、衣類
乾燥モード、空気清浄モード等の、マイクロコンピュー
タに予め記憶させた、複数の異なるモードの運転プログ
ラムの中から選択されたモードにより、除湿機101を
動かしたり、室内の温度を希望する温度に設定したり、
室内の湿度を希望する湿度に設定したり、また、液晶表
示画面109eに、空気清浄フィルター106の交換時
期が表示されるようになっている。
【0014】また、図8中、wで示す部分は、タンク内
に貯まった水を見るために設けられている、透明樹脂で
製されたのぞき窓を示している。
【0015】図9は、図8に示す従来の除湿機101の
概略的な配管系統図である。
【0016】図9中、109は、キャピラリーチューブ
を、110は、アキュムレータを、また、111は、蒸
発器104に霜がついた場合に、蒸発器104から霜を
とる際に使用する除霜用切換弁を示している。
【0017】尚、圧縮機108、キャピラリーチューブ
109及びアキュムレータ110は、熱交換手段(冷凍
サイクル)を構成している。
【0018】この除湿機101を、除湿のために運転し
ている時は、除霜用切換弁111は、閉じた状態にされ
る。
【0019】除霜用切換弁111を閉じた状態にする
と、熱交換媒体(冷媒)が、圧縮機108、凝縮器10
3、キャピラリーチューブ109、蒸発器104及びア
キュムレータ110の順に流通循環する。
【0020】圧縮機108により圧縮されることにより
高温となった熱交換媒体(冷媒)は、凝縮器103に送
られ、凝縮器103を加熱する。
【0021】凝縮器103を通過した熱交換媒体(冷
媒)は、その後、キャピラリーチューブ109内を通さ
れることにより、冷却される。キャピラリーチューブ1
09内を通されることにより、冷却された熱交換媒体
(冷媒)は、その後、蒸発器104に送られる。蒸発器
104を通過した熱交換媒体(冷媒)は、その後、アキ
ュムレータ110に送られ、アキュムレータ110内
で、気液分離され、気相の熱交換媒体(冷媒)が、再
び、圧縮機108に送られるようになっている。
【0022】以上の工程を、熱交換サイクル(冷凍サイ
クル)とし、除湿機101を運転している間、上記した
熱交換サイクル(冷凍サイクル)が繰り返し行われるよ
うになっている。
【0023】また、この除湿機101を、除湿のために
運転している最中に、蒸発器104に霜がついたことを
蒸発器104に設けられている温度センサー(図示せ
ず。)が検知した場合には、マイクロコンピュータ(図
示せず。)により、除霜用切換弁111が、開いた状態
にされる。
【0024】これにより、圧縮機108により圧縮さ
れ、高温になった熱交換媒体(冷媒)の大部分が、除霜
用切換弁111を通って、蒸発器104に送られること
で、蒸発器104の温度が上昇するため、蒸発器104
に付着した霜が除去される。
【0025】蒸発器104に付着した霜が除去される
と、マイクロコンピュータ(図示せず。)により、除霜
用切換弁111が再び閉じた状態にされる。
【0026】このような動作は、マイクロコンピュータ
(図示せず。)により、除湿機101を運転している
間、必要により繰り返し行われる。
【0027】次に、図8及び図9を参照しながら、除湿
機101の動作について説明する。
【0028】まず、除湿機101を動かす際には、運転
入/切スイッチ109aをオンにするとともに、液晶表
示画面109eに表示される操作ガイドに従って、運転
モードを選択したり、室内の温度や湿度を希望する温度
や湿度に設定する。
【0029】運転入/切スイッチ109aをオンにする
と、送風機105、圧縮機108が動作状態になる。
【0030】送風機105が駆動すると、空気吸入口h
1から、除湿機ケース体102内に、外気が吸い込まれ
る。除湿機ケース体102内に吸い込まれた空気は、そ
の後、蒸発器104、凝縮器103を通過して、空気排
出口h2から室内に戻される。
【0031】蒸発器104は、凝縮器103を通過し
て、キャピラリーチューブ109内を通されることによ
り、冷却された熱交換媒体(冷媒)が送られてきている
ため、冷たくなっている。これにより、空気吸入口h1
から、除湿機ケース体102内に、吸い込まれた空気
は、蒸発器104を通過する際に、急激に冷やされるこ
とで、空気中に含まれていた水蒸気が蒸発器104の表
面に結露する。その後、蒸発器104の表面に結露した
水分は、タンク107内に貯えられ、空気中に含まれて
いた水蒸気が除去された、冷たい乾燥空気が、凝縮器1
03に送られる。凝縮器103には、圧縮機108によ
り圧縮されることにより高温となった熱交換媒体(冷
媒)が送られてきているため、高温になっている。これ
により、蒸発器104を通過する際に、水分が除去され
た、冷たい乾燥空気が、所定の温度に暖められ、除湿機
ケース体102に設けられている空気排出口h2から室
内に戻される。
【0032】また、この除湿機101では、空気清浄フ
ィルター106を設けているので、送風機105を駆動
することにより、空気吸引口h1から、除湿機ケース体
102内に吸引された空気が、空気清浄フィルター10
6を通過する際に、空気中に含まれているダストが、空
気清浄フィルター106により除去される。
【0033】以上により、この除湿機101では、空気
中に含まれていた水蒸気が除去され、且つ、空気中に含
まれていたダストが除去された、乾燥したクリーンな空
気が、空気排出口h2から室内に戻される。
【0034】しかしながら、この除湿機101には、除
湿機能が十分でない、という問題がある。
【0035】即ち、この除湿機101では、空気中に含
まれる水蒸気を、蒸発器104の表面上へ結露し易くす
るためには、蒸発器104の温度を低く設定する必要が
あるが、温度を下げるには、限界がある。
【0036】また、単純に、蒸発器104の温度を可能
な限り低くしても、これが必ずしも、蒸発器104の表
面への、空気中の水分の結露を促すことにならない。
【0037】且つ、この除湿機101は、蒸発器104
の除湿機能を高めるために、蒸発器104の温度を可能
な限り低く設定し、水分が除去された、冷たい乾燥空気
を凝縮器103により暖めてから、空気排出口h2から
室内に戻すようにしているが、この種のタイプのもので
は、一般に、除湿機101を動かしていると、運転開始
時の室温に比べ、約1.5℃〜約2℃程度上昇するよう
な傾向にあり、ユーザーからは、除湿機101を運転す
ると、暑苦しさや倦怠感を感じるといったような苦情が
寄せられる場合がある。
【0038】このような問題を解決した除湿機として
は、例えば、実公昭62−3633号公報(実願昭57
−23929号、実開昭58−126622号公報)に
記載の除湿機が知られている。
【0039】図10は、実公昭62−3633号公報に
記載の除湿器を概略的に示す縦断面図であり、また、図
11は、図10に示す除湿機を概略的に示す構成図(配
管系統図)である。
【0040】この除湿機201は、以下の構成を除け
ば、図8及び図9に示す従来の除湿機101と同様の構
成であるので、相当する部材装置には、相当する参照符
号を付して、その説明を省略する。
【0041】この除湿機201では、蒸発器104を挟
むようにして、2台の凝縮器103A、103Bを設け
ている。
【0042】尚、図11中、202で示す部材装置は、
サーモスタットを、203で示す部材装置は、系外凝縮
器を、204で示す部材装置は、必要により設けられる
逆止弁を、205で示す部材装置は、必要により設けら
れる熱交換媒体(冷媒)の受液器を、211a、211
bで示す部材装置は、切換弁を、各々、示している。
【0043】この出願公告公報中、系外凝縮器203
と、凝縮器103A、103Bとを、並列に接続し、サ
ーモスタット202により、系外凝縮器203と凝縮器
103A、103Bとを切換作動させるという技術につ
いては開示不十分で理解できないものの、蒸発器104
を挟むようにして、2台の凝縮器103A、103Bを
設けている。
【0044】この除湿機201では、送風機105を駆
動することにより、空気吸引口h1から、除湿機ケース
体102内に吸引された空気を、凝縮器103Aで加熱
後、蒸発器104により冷却することで、空気中の水分
を蒸発器104に結露し易くしている。即ち、この除湿
機201では、空気中の水分を、凝縮器103Aの温度
と、蒸発器104の温度との温度差を利用して、蒸発器
104に結露し易くしているため、蒸発器104の温度
を、従来の除湿機101の蒸発器104のように可能な
限り低く設定しなくても、その分、凝縮器103Aの温
度を高くすれば、従来の除湿機101以上の除湿機能を
発揮させることができる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、除湿機
201では、蒸発器104を挟むようにして、別個独立
の2台の凝縮器103A、103Bを設けているため
に、除湿機101に比べ、凝縮器103Bの分だけ、構
成部材が増え、装置全体が大型化し、消費電力が大きく
なってしまう、という問題があり、この除湿機201
は、魚乾燥機等の業務用の大型の除湿機としては優れて
いるものの、ダウンサイジングするのが困難であるため
に、小型で、且つ、省エネルギー製品であることが要求
される、家庭用の除湿機としては、適していない。
【0046】また、除湿機201では、2台の凝縮器1
03A、103Bの温度は、その構成から考えて、同じ
温度に設定されるようになっているが、除湿機能と、室
温との調整機能との両立を図るために、凝縮器103A
の温度と、凝縮器103Bの温度とを別個独立した温度
にするようなことを考えた場合には、単純には、凝縮器
103Aの温度設定用の熱交換サイクル(冷凍サイク
ル)系と、凝縮器103Bの温度設定用の熱交換サイク
ル(冷凍サイクル)系とを別個独立に設ける必要があ
り、このような考え方では、除湿機の構成が複雑化す
る、という問題がある。
【0047】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであって、優れた除湿機能を発揮する
とともに、室温を下げることが無く、且つ、部品点数の
少ない、装置構成が簡単な除湿機を提供することを目的
とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の除湿機
は、空気吸入口と、空気排出口とを備える、除湿機ケー
ス体と、除湿機ケース体内に設けられ、概ねU字形状に
曲げられた形状の凝縮器と、凝縮器の凹部に収容される
ように設けられた蒸発器と、凝縮器と、除湿機ケース体
の空気排出口が設けられた側との間に設けられた送風機
と、凝縮器の温度及び蒸発器の温度の各々を所定の温度
にするために、凝縮器及び蒸発器に熱交換媒体を流通循
環させる熱交換手段(冷凍サイクル)とを備え、凝縮器
の、除湿機ケース体の空気吸入口側に近接する一方の半
体部には、少数の放熱板を設ける一方、凝縮器の、除湿
機ケース体の空気排出口側に近接する他方の半体部に
は、多数の放熱板を設け、送風機を駆動することによ
り、除湿機ケース体の空気吸入口から、除湿機ケース体
内に、外気を取り込み、除湿機ケース体の空気吸入口か
ら取り込まれた外気を、凝縮器の、少数の放熱板を設け
た、一方の半体部を通過させることで、除湿機ケース体
の空気吸入口から取り込まれた外気の温度を、除湿機ケ
ース体外の外気より、やや高い温度にした後、蒸発器を
通過させることで、除湿機ケース体の空気吸入口から取
り込まれた外気中に含まれる湿気を除き、蒸発器を通過
することで、湿気が除湿された乾燥空気を、凝縮器の、
多数の放熱板を設けた、他方の半体部を通過させること
で、概ね、外気の温度に近い乾燥空気にし、除湿機ケー
ス体の空気排出口から、除湿機ケース体外へ、概ね、外
気の温度に近い乾燥空気を排出するようにした。
【0049】この除湿機では、凝縮器の形状を、概ねU
字形状に曲げた形状にし、この概ねU字形状に曲げられ
た形状の凝縮器の凹部に、蒸発器を収容する構成を採用
している。
【0050】この除湿機では、この構成を採用したこと
により、蒸発器を挟むように、別個独立の2台の凝縮器
を設ける必要がなく、1台の凝縮器を設けるだけでよ
い。これにより、この除湿機は、その構成が複雑化しな
い。
【0051】また、この除湿機では、送風機を駆動する
ことにより、除湿機ケース体の空気吸入口から除湿機ケ
ース体内に取り込まれた外気を、除湿機ケース体の空気
吸入口と、蒸発器との間に位置する、概ねU字形状に曲
げられた形状の凝縮器の一方の半体部により所定の温度
に加熱した後、蒸発器により冷却することで、蒸発器の
表面に、空気中に含まれる水蒸気を結露し易くしてい
る。これにより、この除湿機は、十分な除湿機能を発揮
する。
【0052】のみならず、この除湿機では、蒸発器によ
り、水蒸気が除去された空気を、蒸発器と、除湿機ケー
ス体の空気排出口(より特定的に規定すれば、送風機)
との間に位置する、概ねU字形状に曲げられた形状の凝
縮器の他方の半体部により、加熱してから、空気排出口
から排出するようにしている。これにより、除湿機を運
転していても、室温が低下したり上昇するといったよう
な現象が生じない。
【0053】更には、概ねU字形状に曲げられた形状の
凝縮器の一方の半体部には、概ねU字形状に曲げられた
形状の凝縮器の他方の半体部に比べ、放熱板をあまりつ
けないようにし、概ねU字形状に曲げられた形状の凝縮
器の他方の半体部には、概ねU字形状に曲げられた形状
の凝縮器の一方の半体部に比べ、多数の放熱板を設けて
いるため、この凝縮器では、空気との熱交換は、少数の
放熱板を設けた、凝縮器の一方の半体部ではあまり行わ
れず、多数の放熱板を設けた他方の半体部では、効率良
く行われることとなる。
【0054】この結果、送風機を駆動することにより、
空気吸引口から除湿機ケース体内に吸引された空気を、
室温より高くした後、蒸発器で冷やすようにすること
で、空気の温度勾配を大きくできるので、凝縮器の表面
に、空気中に含まれる水蒸気を、効率良く結露させるこ
とができる。
【0055】これにより、空気中に含まれる水蒸気を効
率良く除去できるので、この除湿機は、優れた除湿機能
を有する。
【0056】また、凝縮器の一方の半体部における空気
との熱交換、及び、凝縮器の他方の半体部における空気
との熱交換は、放熱板の数により、別個独立の熱交換効
率にできるようにしている。これにより、この除湿機で
は、1台の凝縮器を設けるだけでよい。
【0057】従って、蒸発器を挟むように、2台の凝縮
器を設けた、従来の除湿機に比べ、装置構成を極めて簡
単にすることができる。
【0058】このように、この除湿機では、概ねU字形
状に曲げられた凝縮器の、一方の半体部及び他方の半体
部の各々に設ける放熱板の数を工夫しているので、高い
除湿機能と、室内の適切な温度調整という相反する技術
的課題を、装置を複雑化することなく、実現できる。
【0059】請求項2に記載の除湿機は、請求項1に記
載の除湿機の、送風機を、凝縮器と、除湿機ケース体の
空気吸入口が設けられた側との間に設けた。
【0060】送風機を設ける場所は、概ねU字形状に曲
げられた形状の凝縮器の一方の半体部、蒸発器、他方の
半体部の順に空気を流すことができればよく、除湿機ケ
ース体の空気排出口が設けられた側との間に設けるので
はなく、凝縮器と、除湿機ケース体の空気吸入口が設け
られた側との間に設けるようにしてもよい。
【0061】この除湿機は、請求項1に記載の除湿機と
は、送風機の設けられる位置が異なる以外は、同様の構
成を備えている。
【0062】従って、この除湿機も、請求項1に記載の
除湿機と同様、高い除湿機能と、室内の適切な温度調整
という相反する技術的課題を装置を複雑化することな
く、実現できる。
【0063】請求項3に記載の除湿機は、請求項1又は
請求項2に記載の除湿機の、凝縮器は、凝縮器の一方端
の一方側表面と、凝縮器の他方端の、凝縮器の一方端の
一方側表面と同じ面となる側の一方側表面とを同じ方向
を向くようにして、凝縮器の一方端と、凝縮器の他方端
とを近接させた際に、自然形成的に形成される、概ねU
字形状の管である。
【0064】概ねU字形状に加工する凝縮器の加工前の
形状は、断面が円形であっても、三角形、四角形、五角
形、六角形・・・等の角状形状等であってもよく、形状
は限定されることはなく、また、鋳型成形法によって作
成してもよい。
【0065】しかしながら、凝縮器は、熱交換効率の点
からは、金属で製されていることが好ましく、また、凝
縮器内には、熱交換媒体が流通循環される必要から中空
を有することが必要である。のみならず、その表面に、
放熱板を取り付ける必要があることを考慮した場合、放
熱板を取り付ける面は、平面であることが好ましい。
【0066】以上のことからは、凝縮器は、中空角柱体
であることが好ましい。更には、放熱板への熱伝導効率
を考慮した場合には、中空角柱体と放熱板との接続面は
大きければ大きい程好ましい。また、放熱板は、多けれ
ば多いほどよい。
【0067】ところで、中空角柱体を適当に折曲加工す
ることで、U字形状にした場合には、屈曲部で、中空部
が、いびつな形状になったり、閉塞したりするケースが
多く、このように、屈曲部で、中空部が、いびつな形状
になったり、閉塞したりすると、凝縮器の中空部内へ
の、熱交換媒体の流通循環がうまく行えなくなり、凝縮
器における熱交換効率が悪化するという問題がある。
【0068】この除湿機では、凝縮器を、丁度、リボン
の一方端と他方端とを同じ面となるようにして、リボン
の一方端と他方端とを近接させた際に、自然形成的に形
成されるような、概ねU字形状の管にしている。この結
果、凝縮器を、中空角柱体から概ねU字形状の管に加工
する際に、その内部の中空部も、自然形成的に形成され
る、概ねU字形状になるため、中空部が、いびつな形状
になったり、閉塞したりしない。
【0069】従って、この除湿機は、凝縮器の中空部内
を熱交換媒体がスムーズに流通循環するため、凝縮器に
おける熱交換効率が優れている。これにより、この除湿
機は、優れた除湿機能を発揮する。
【0070】請求項4に記載の除湿機は、請求項1〜3
のいずれかに記載の除湿機の、凝縮器は、1対の中空を
有する主管と、1対の中空を有する主管の間に橋渡しす
るように設けられ、中空角柱を、一方端の一方側表面と
同じ面となる側の一方側表面とを同じ方向を向くように
して、凝縮器の一方端と、前記凝縮器の他方端とを近接
させた際に、自然形成的に形成される、概ねU字形状に
折り曲げ加工した複数個の管とを備え、且つ、放熱板
が、複数個の概ねU字形状に折り曲げ加工した管の各々
の間をつなぐように設けられている。
【0071】除湿機を小型なものにしようとすると、ま
ず、除湿機ケース体を小さくする必要があり、これに伴
って、凝縮器も小さくする必要がある。
【0072】且つ、凝縮器は、熱交換効率の点からは、
金属で製されていることが好ましく、また、凝縮器内に
は、熱交換媒体が流通循環される必要から中空を有する
ことが必要である。のみならず、その表面に、放熱板を
取り付ける必要があることを考慮した場合、放熱板を取
り付ける面は、平面であることが好ましい。
【0073】このようなことを考慮した場合には、凝縮
器は、中空角柱体であることが好ましい。更には、放熱
板への熱伝導効率を考慮した場合には、中空角柱体と放
熱板との接続面は大きければ大きい程好ましい。また、
単位体積当たりに、同じ部材を多数設けるには、積層構
造にすることが好ましい。
【0074】この除湿機では、凝縮器を構成する、複数
個の、概ねU字形状に折り曲げ加工した管を積層構造に
して設けているので、単位体積当たりの熱交換効率に優
れている。これにより、この除湿機は、優れた除湿機能
と、優れた室内温度調整機能を有したままでの、ダウン
サイジングを容易に行える。
【0075】且つ、1対の中空を有する主管の間に橋渡
しするように、中空角柱を、一方端の一方側表面と同じ
面となる側の一方側表面とを同じ方向を向くようにし
て、凝縮器の一方端と、凝縮器の他方端とを近接させた
際に、自然形成的に形成される、概ねU字形状に折り曲
げ加工した管を、複数個設けているので、1対の中空を
有する主管の間に橋渡しするように設けられている、複
数個の概ねU字形状にされた部材の中空部が、いびつな
形状になったり、閉塞したりしない。
【0076】従って、この除湿機では、1対の中空を有
する主管の一方から熱交換媒体を供給し、他方の主管か
ら、熱交換媒体を排出するようにすると、1対の中空を
有する主管の間に橋渡しするように設けられている、複
数個の概ねU字形状にされている複数個の管内の各々を
伝って、熱交換媒体が、一対の一方の主管から他方の主
管に移動する。
【0077】且つ、複数個の概ねU字形状にされている
管の各々の間をつなぐように、放熱板を設けているの
で、優れた放熱効果を発揮するとともに、放熱板によ
り、凝縮器に、優れた機械的強度が付与される。これに
より、この除湿機は、外部からの衝撃等がたとえ加わっ
ても、凝縮器が壊れにくいため、故障の心配が少ない。
【0078】また、例えば、除湿機のタンク内の水を捨
てる際や、空気清浄フィルターを交換する際等に、除湿
機ケース体を開くと、凝縮器が見えるようにすれば、こ
れが、蒸発器を覆うアーケードのような美観を醸し出す
ため、この除湿機には、意匠的な価値をも付与できる。
【0079】請求項5に記載の除湿機は、請求項1〜4
のいずれかに記載の除湿機の、凝縮器及び蒸発器に流通
循環させる熱交換媒体が、オゾン層を破壊する虞れの無
い、熱交換媒体であることを特徴とする。
【0080】この種の熱交換媒体としては、フロンガス
が専ら用いられていたが、近時、フロンガスは、オゾン
層を破壊すると言われている。
【0081】この除湿機では、熱交換媒体として、オゾ
ン層を破壊する虞れの無い、熱交換媒体を用いているの
で、廃棄や、熱交換(冷凍サイクル)系等に穴が開いた
り、配管がはずれたりして、内部の熱交換媒体が、大気
中に流出しても、オゾン層を破壊する虞れが無い。
【0082】ここに、本明細書で用いる用語、「オゾン
層を破壊する虞れの無い、熱交換媒体」は、その成分中
に、フッ素(F)を含まない熱交換媒体を意味する。そ
のような熱交換媒体としては、種々のものが既に提案さ
れており、特定するのは困難ではあるが、例えば、プロ
パン(R290)や、イソブタン(R600a)や、オ
ゾン層の破壊係数が0であることが既に知られている、
R134aなどをその好ましい具体例としてあげること
ができる。
【0083】特に、R134aは、プロパン(R29
0)や、イソブタン(R600a)のような可燃性の問
題が無いので、特に好ましい。
【0084】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい具体例について、説明する。
【0085】図1は、本発明に係る除湿機の一例を概略
的に示す分解斜視図である。
【0086】この除湿機1は、除湿機ケース体2と、凝
縮器3と、蒸発器4と、送風機5とを備える。
【0087】除湿機ケース体2は、空気吸入口h1と、
空気排出口h2とを備える。
【0088】より特定的に説明すると、この例では、除
湿機ケース体2として、カバー体2aと、ベース体2b
とを備えるものを用いており、カバー体2aに、空気吸
入口h1が設けられ、ベース体2bに、空気排出口h2
が設けられている。
【0089】送風機5は、電動機(図示せず。)により
回転可能にされており、円周上に、複数の送風羽根5b
が設けられた構造になっている。そして、電動機(図示
せず。)により、送風機5を回転させると、回転軸(図
示せず。)方向に吸引雰囲気の気流を生じ、送風羽根5
bの各々から回転軸(図示せず。)の外方向に放射状の
気流を生じるようになっている。
【0090】尚、図1中、6で示す部材装置は、空気清
浄フィルターを、7で示す部材は、この蒸発器4で除湿
された水を貯えるタンクを、8で示す部材装置は、熱交
換媒体を圧縮する圧縮機を、また、9で示す部材装置
は、操作パネルを示している。
【0091】操作パネル9は、除湿機1をオンオフする
運転入/切スイッチ9aや、タイマー設定スイッチ9b
や、運転切換スイッチ9cや、液晶表示画面9dを備え
ており、液晶表示画面9dに表示される操作ガイドに従
って、除湿機1を所望の動作に設定できるようになって
いる。例えば、液晶表示画面9dに表示される操作ガイ
ドに従って、タイマー設定スイッチ9bから除湿機1を
停止する時間を設定すると、マイクロコンピュータによ
り、タイマー設定スイッチ9bから入力された時間にな
ると、電源スイッチ9aが自動的に切れたり、液晶表示
画面9dに表示される操作ガイドに従って、運転切換ス
イッチ9cを適宜操作すると、除湿機1を、自動運転モ
ード、連続除湿モード、衣類乾燥モード、空気清浄モー
ド等の、マイクロコンピュータに予め記憶させた、複数
の異なるモードの運転プログラムの中から選択されたモ
ードにより、除湿機1を動かしたり、室内の温度を希望
する温度に設定したり、室内の湿度を希望する湿度に設
定したり、また、液晶表示画面9dに、空気清浄フィル
ター6の交換時期が表示されるようになっている。
【0092】また、図1中、wで示す部分は、タンク内
に貯まった水を見るために設けられている、透明樹脂で
製されたのぞき窓を示している。
【0093】以上の構成は、図8に示した、従来の除湿
機101の構成と同様であるが、この除湿機1は、以下
の点で、従来の除湿機101と異なっている。
【0094】即ち、この除湿機1では、除湿機ケース体
2内に、概ねU字形状に曲げられた形状の凝縮器3を設
けている。
【0095】そして、概ねU字形状に曲げられた形状の
凝縮器3の凹部3c内に、蒸発器4を設けている。
【0096】送風機5は、除湿機ケース体2内の、凝縮
器3と、除湿機ケース体2の空気排出口が設けられた側
(ベース体2b)との間に設けられている。
【0097】次に、凝縮器3の構成について、更に詳し
く説明する。
【0098】図2は、凝縮器3の構成を概略的に説明す
る図であり、図2(a)は、凝縮器3を概略的に示す外
観斜視図であり、また、図2(b)は、図2(a)に示
す凝縮器3を上方向から下方向に見た概略的な平面図を
示している。
【0099】凝縮器3は、図2(a)及び図2(b)に
示すように、1対の中空を有する主管31、32と、1
対の中空を有する主管31、32の間に橋渡しするよう
に設けられた、複数個の概ねU字形状に折り曲げ加工し
た管33・・・33とを備える。
【0100】図3は、複数個の概ねU字形状に折り曲げ
加工したような形状の管33・・・33の一本を拡大し
て概略的に示す斜視図である。
【0101】複数個の概ねU字形状に折り曲げ加工した
管33・・・33の各々は、図3に示すように、中空角
柱を、その一方端e1と、一方端e1の一方側表面S1
と同じ面となる側の一方側表面S1とを同じ方向を向く
ようにして、その他方端e2とを近接させた際に、自然
形成的に形成される形状にされている。
【0102】即ち、この除湿機1では、凝縮器3を、丁
度、リボンの一方端と他方端とを同じ面となるようにし
て、リボンの一方端と他方端とを近接させた際に、自然
形成的に形成される、概ねU字形状の管にしている。
【0103】そして、放熱板34・・・34が、複数個
の概ねU字形状に折り曲げ加工した管33・・・33の
各々の間をつなぐように設けられている。
【0104】且つ、複数個の概ねU字形状に折り曲げ加
工した管33・・・33の各々の一方の半体部33aに
は、他方の半体部33bに比べて、少数の放熱板34・
・・を設けている。
【0105】即ち、複数個の概ねU字形状に折り曲げ加
工した管33・・・33の各々の他方の半体部33bに
は、一方の半体部33aに比べて、多数の放熱板34・
・・を設けている。
【0106】尚、図2(a)及び図2(b)中、c1で
示す部材は、主管32内へ、熱交換媒体(冷媒)を供給
する、熱交換媒体(冷媒)供給口を、c2で示す部材
は、主管31に供給された熱交換媒体(冷媒)を、主管
31から排出する、熱交換媒体(冷媒)排出口を、各
々、示している。
【0107】凝縮器3は、少数の放熱板34・・・が設
けられた一方の半体部33a・・・が、除湿機ケース体
2の空気吸入口h1側(カバー体2a)に近接するよう
に設けられ、且つ、多数の放熱板34・・・が設けられ
た他方の半体部33b・・・が、除湿機ケース体の空気
排出口h2側(ベース体2b)に近接するように、除湿
機ケース体2内に設置される(図1を参照)。
【0108】図4は、図1に示す除湿機1の概略的な配
管系統図である。
【0109】図4中、9は、キャピラリーチューブを、
10は、アキュムレータを、また、11は、蒸発器4に
霜がついた場合に、蒸発器4から霜をとる際に使用する
除霜用切換弁を示している。
【0110】尚、圧縮機8、キャピラリーチューブ9及
びアキュムレータ10は、熱交換(冷凍サイクル)手段
を構成している。
【0111】この除湿機1を、除湿のために運転してい
る時は、除霜用切換弁11は、閉じた状態にされる。
【0112】除霜用切換弁11を閉じた状態にすると、
熱交換媒体(冷媒)が、圧縮機8、凝縮器3、キャピラ
リーチューブ9、蒸発器4及びアキュムレータ10の順
に流通循環する。
【0113】圧縮機8により圧縮されることにより高温
となった熱交換媒体(冷媒)は、凝縮器3に送られ、凝
縮器3を加熱する。
【0114】より詳しく説明すると、圧縮機8により圧
縮されることにより高温となった熱交換媒体(冷媒)
は、熱交換媒体(冷媒)供給口c1から主管31内へ供
給される。次に、主管31内へ供給された熱交換媒体
(冷媒)は、主管31と主管32との間に橋渡されるよ
うに設けられた、概ねU字形状の複数個の管33・・・
33内を通って、主管32内へと移動し、主管32に設
けられた熱交換媒体(冷媒)排出口c2から、主管32
外へと排出される。このようにして、凝縮器3は加熱さ
れる。
【0115】そして、概ねU字形状に曲げられた形状の
凝縮器3の一方の半体部33aから、熱伝導により、放
熱板34・・・34に熱が伝わり、放熱板34・・・3
4から熱が放射され、これにより、凝縮器3の一方の半
体部33aと空気との間で熱交換が行われる。
【0116】また、概ねU字形状に曲げられた形状の凝
縮器3の他方の半体部33bからも、熱伝導により、放
熱板34・・・34に熱が伝わり、放熱板34・・・3
4から熱が放射され、これにより、凝縮器3の他方の半
体部33bと空気との間で熱交換が行われる。
【0117】この例では、凝縮器3の他方の半体部33
b側には、凝縮器3の一方の半体部33a側に比べ、多
数の放熱板34を沢山設けているので、空気は、凝縮器
3の他方の半体部33b側で、凝縮器3の一方の半体部
33a側より、多くの熱を受け取るようになっている。
【0118】凝縮器3を通過した熱交換媒体(冷媒)
は、その後、キャピラリーチューブ9内を通されること
により、冷却される。キャピラリーチューブ9内を通さ
れることにより、冷却された熱交換媒体(冷媒)は、そ
の後、蒸発器4に送られる。蒸発器4を通過した熱交換
媒体(冷媒)は、その後、アキュムレータ10に送ら
れ、アキュムレータ10内で、気液分離され、気相の熱
交換媒体(冷媒)が、再び、圧縮機8に送られるように
なっている。
【0119】以上の工程を、熱交換サイクル(冷凍サイ
クル)の1サイクルとし、除湿機1を運転している間、
上記した熱交換サイクル(冷凍サイクル)が繰り返し行
われるようになっている。
【0120】また、この除湿機1を、除湿のために運転
している最中に、蒸発器4に霜がついたことを蒸発器4
に設けられている温度センサー(図示せず。)が検知し
た場合には、マイクロコンピュータ(図示せず。)によ
り、除霜用切換弁11が、開いた状態にされる。
【0121】これにより、圧縮機8により圧縮され、高
温になった熱交換媒体(冷媒)の一部が、除霜用切換弁
11を通って、蒸発器4に送られることで、蒸発器4の
温度が上昇するため、蒸発器4に付着した霜が除去され
る。
【0122】蒸発器4に付着した霜が除去されると、マ
イクロコンピュータ(図示せず。)により、除霜用切換
弁11が再び閉じた状態にされる。
【0123】このような動作は、マイクロコンピュータ
(図示せず。)により、除湿機1を運転している間、必
要により繰り返し行われる。
【0124】次に、除湿機1の動作について説明する。
【0125】図5は、除湿機1の動作を模式的に説明す
る説明図である。
【0126】まず、除湿機1を動かす際には、運転入/
切スイッチ9aをオンにするとともに、液晶表示画面9
eに表示される操作ガイドに従って、運転モードを選択
したり、室内の温度や湿度を希望する温度や湿度に設定
する。
【0127】運転入/切スイッチ9aをオンにすると、
送風機5、圧縮機8が動作状態になる。
【0128】送風機5が駆動すると、空気吸入口h1か
ら、除湿機ケース体2内に、外気が吸い込まれる。除湿
機ケース体2内に吸い込まれた空気は、その後、概ねU
字形状に曲げられた形状の凝縮器3の一方の半体部33
a・・・を通過する。
【0129】凝縮器3には、圧縮機8により圧縮される
ことにより高温となった熱交換媒体(冷媒)が送られて
きているため、高温になっている。これにより、空気吸
入口h1から除湿機ケース体2内に吸い込まれた空気
は、凝縮器3の一方の半体部33a・・・に設けられて
いる放熱板34・・・から熱を受け取って、半体部33
a・・・を通過する際に所定の温度に暖められる。
【0130】このようにして暖められた空気は、その
後、蒸発器4に送られる。蒸発器4には、キャピラリー
チューブ9内を通されることにより、冷却された熱交換
媒体(冷媒)が送られてきているため、蒸発器4を通過
する際に、凝縮器3の一方の半体部33a・・・により
暖められた空気は、急激に冷やされることになる。そし
て、凝縮器3の一方の半体部33a・・・により暖めら
れた空気が、急激に冷やされることによって、空気中に
含まれていた水蒸気が蒸発器4の表面に結露する。その
後、蒸発器4の表面に結露した水分は、タンク7内に貯
えられる。
【0131】蒸発器4を通過する際に、空気中に含まれ
ていた水蒸気が除去された乾燥空気は、その後、凝縮器
3の他方の半体部33bを通過する。これにより、蒸発
器4を通過する際に、空気中に含まれていた水蒸気が除
去された乾燥空気(冷温になっている。)は、凝縮器3
の他方の半体部33b・・・を通過する際に、半体部3
3b・・・に設けられている放熱板34・・・から熱を
受け取って、所定の温度に暖められる。
【0132】そして、蒸発器4を通過する際に、空気中
に含まれていた水蒸気が除去され、凝縮器3の他方の半
体部33b・・・を通過する際に、所定の温度に暖めら
れた所定の温度の乾燥空気が、除湿機ケース体2に設け
られている空気排出口h2から室内に戻される。
【0133】尚、この除湿機1では、空気清浄フィルタ
ー6を設けているので、送風機5を駆動することによ
り、除湿機ケース体2に設けられている空気排出口h2
から、除湿機ケース体2内に吸引された空気が、空気清
浄フィルター6を通過する際に、空気中に含まれている
ダストが空気清浄フィルター6により除去される。
【0134】以上により、この除湿機1では、空気中に
含まれていた水蒸気が除去され、空気中に含まれていた
ダストが除去され、所定の温度にされた乾燥したクリー
ンな空気が、除湿機ケース体2に設けられている空気排
出口h2から室内に戻される。
【0135】この除湿機1では、凝縮器3の形状を、概
ねU字形状に曲げた形状にし、この概ねU字形状に曲げ
られた形状の凝縮器3の凹部3cに、蒸発器4を収容す
る構成を採用している。
【0136】この除湿機1では、この構成を採用したこ
とにより、蒸発器4を挟むように、別個独立の2台の凝
縮器を設ける必要がなく、1台の凝縮器3を設けるだけ
でよい。これにより、この除湿機1は、その構成が複雑
化しない。
【0137】また、この除湿機1では、送風機5を駆動
することにより、除湿機ケース体2の空気吸入口h1か
ら除湿機ケース体2内に取り込まれた外気を、除湿機ケ
ース体2の空気吸入口h1と、蒸発器4との間に位置す
る、概ねU字形状に曲げられた形状の凝縮器3の一方の
半体部33a・・・により所定の温度に加熱した後、蒸
発器4により冷却することで、蒸発器4の表面に、空気
中に含まれる水蒸気を結露し易くしている。これによ
り、この除湿機1は、十分な除湿機能を発揮する。 の
みならず、この除湿機1でも、従来の除湿機201と同
様、送風機5を駆動することにより、空気吸引口h1か
ら、除湿機ケース体2内に吸引された空気を、凝縮器3
の一方の半体部31aで加熱後、蒸発器4により冷却す
ることで、空気中の水分を蒸発器4に結露し易くしてい
る。即ち、この除湿機1は、従来の除湿機101以上の
除湿機能を発揮させることができる。
【0138】更には、概ねU字形状に曲げられた形状の
凝縮器3の一方の半体部33aには、概ねU字形状に曲
げられた形状の凝縮器3の他方の半体部33bに比べ、
放熱板34・・・を、あまり付けないようにし、概ねU
字形状に曲げられた形状の凝縮器3の他方の半体部33
bには、概ねU字形状に曲げられた形状の凝縮器3の一
方の半体部33aに比べ、多数の放熱板34・・・を設
けているため、この凝縮器3では、空気との熱交換は、
少数の放熱板34・・・を設けた、凝縮器3の一方の半
体部33aではあまり行われず、多数の放熱板34・・
・を設けた他方の半体部33bでは、効率良く行われる
こととなる。
【0139】この結果、送風機5を駆動することによ
り、空気吸引口h1から除湿機ケース体2内に吸引され
た空気を、室温より高くした後、蒸発器4で冷やすよう
にすることで、空気の温度勾配を大きくできるので、蒸
発器4の表面に、空気中に含まれる水蒸気を、効率良く
結露させることができる。
【0140】これにより、空気中に含まれる水蒸気を効
率良く除去できるので、この除湿機1は、優れた除湿機
能を有する。
【0141】また、凝縮器3の一方の半体部33a・・
・における空気との熱交換、及び、凝縮器3の他方の半
体部33b・・・における空気との熱交換は、放熱板3
4の数により、別個独立の熱交換効率にできるようにし
ている。これにより、この除湿機1では、1台の凝縮器
3を設けるだけでよい。
【0142】従って、この除湿機1は、蒸発器104を
挟むように、2台の凝縮器103A、103Bを別個独
立に設けた、除湿機201に比べ、装置構成を極めて簡
単にすることができる。
【0143】このように、この除湿機1では、概ねU字
形状に曲げられた凝縮器3の、一方の半体部33a・・
・及び他方の半体部33b・・・の各々に設ける放熱板
34・・・の数を工夫しているので、高い除湿機能と、
室内の適切な温度調整という相反する技術的課題を、装
置を複雑化することなく、実現できる。
【0144】また、この除湿機1では、凝縮器3を、丁
度、リボンの一方端と他方端とを同じ面となるようにし
て、リボンの一方端と他方端とを近接させた際に、自然
形成的に形成されるような、概ねU字形状の管33・・
・にしている。この結果、凝縮器3を、中空角柱体から
概ねU字形状の管33・・・に加工する際に、その内部
の中空部も、自然形成的に形成される、概ねU字形状に
なるため、中空部が、いびつな形状になったり、閉塞し
たりしない。
【0145】従って、この除湿機1は、凝縮器3の中空
部内を熱交換媒体がスムーズに流通循環するため、凝縮
器3における熱交換効率が優れている。これにより、こ
の除湿機1は、優れた除湿機能を発揮するのみならず、
消費電力を低く抑えることができる。
【0146】また、この除湿機1では、図2(a)及び
図2(b)に示したように、凝縮器3を構成する、概ね
U字形状の管33・・・を積層構造にして設けているの
で、単位体積当たりの熱交換効率に優れている。これに
より、この除湿機1は、優れた除湿機能と、優れた室内
温度調整機能を有したままでの、ダウンサイジングを容
易に行える。
【0147】且つ、複数個の概ねU字形状にされている
管33・・・の各々の間をつなぐように、放熱板34・
・・を設けているので、優れた放熱効果を発揮するとと
もに、放熱板34・・・により、凝縮器3に、優れた機
械的強度が付与される。これにより、この除湿機1は、
外部からの衝撃等がたとえ加わっても、凝縮器3が壊れ
にくいため、故障の心配が少ない。
【0148】また、例えば、除湿機1のタンク7内の水
を捨てる際や、空気清浄フィルター6を交換する際等
に、除湿機ケース体2を開けると、凝縮器3が見えるよ
うにすれば、これが、蒸発器4を覆うアーケードのよう
な美観を醸し出すため、この除湿機1に、意匠的な価値
をも付与できる。
【0149】更に、熱交換媒体(冷媒)として、フロン
ガスではなく、オゾン層を破壊する虞れの無い、熱交換
媒体、即ち、その成分中に、フッ素(F)を含まない熱
交換媒体(例えば、プロパン(R290)や、イソブタ
ン(R600a)や、オゾン層の破壊係数が0であるこ
とが既に知られている、R134a等。)を用いるよう
にすれば、廃棄や、熱交換サイクル(冷凍サイクル)系
等に穴が開いたり、配管がはずれたりして、内部の熱交
換媒体が、大気中に流出しても、オゾン層を破壊する虞
れの無い、除湿機を市場に提供することができる。
【0150】尚、上記の発明の実施の形態では、凝縮器
3と、除湿機ケース体2の空気排出口h2が設けられた
側(ベース体2a)との間に、送風機5を設けた除湿機
1を例にして説明したが、本発明に係る除湿機は、上記
した除湿機1に限定されることはない。
【0151】例えば、図6に示したように、凝縮器3が
概ねU字形状にされ、概ねU字形状にされた凝縮器3の
凹部3cに、蒸発器4が設けられている限り、送風機5
は、除湿機ケース体2の空気吸入口h1が設けられた側
(カバー体2a)と、凝縮器3との間に設けられていて
もよいことは、言うまでもない。
【0152】更に、図2(a)及び図2(b)では、凝
縮器3の天頂部3tに、放熱板34・・・が設けられて
いないものを図示したが、これは、単なる例示であっ
て、図7(a)及び図7(b)に示すように、凝縮器3
の天頂部3tに、放熱板34・・・を設けるようにして
もよいことを付記しておく。
【0153】また、上記の発明の実施の形態では、概ね
U字形状に曲げられた形状の凝縮器(より特定的に規定
すると、概ねU字形状に折り曲げ加工した複数個の管3
3・・・)が、曲部を上にして、逆U字形状になるよう
に設け、逆U字形状になるように設けられた凝縮器(よ
り特定的に規定すると、概ねU字形状に折り曲げ加工し
た複数個の管33・・・の各々)の凹部3cに、蒸発器
4が収容されるようにした例を説明したが、これは、単
なる例示であって、一対の主管31、32を縦方向に設
け、概ねU字形状に曲げられた形状の凝縮器(より特定
的に規定すると、概ねU字形状に折り曲げ加工した複数
個の管33・・・)が、概ねU字形状の半体部33a、
33bを横方向に向けるようにした凝縮器(より特定的
に規定すると、概ねU字形状に折り曲げ加工した複数個
の管33・・・の各々)の凹部3cに、蒸発器4を収容
するようにしたものも、本発明に含まれる。
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
又は請求項2に記載の除湿機では、凝縮器の形状を、概
ねU字形状に曲げた形状にし、この概ねU字形状に曲げ
られた形状の凝縮器の凹部に、蒸発器を収容する構成を
採用したことにより、蒸発器を挟むように、別個独立の
2台の凝縮器を設ける必要がなく、1台の凝縮器を設け
るだけでよい。これにより、この除湿機は、その構成が
複雑化しない。
【0154】また、この除湿機では、送風機を駆動する
ことにより、除湿機ケース体の空気吸入口から除湿機ケ
ース体内に取り込まれた外気を、除湿機ケース体の空気
吸入口と、蒸発器との間に位置する、概ねU字形状に曲
げられた形状の凝縮器の一方の半体部により所定の温度
に加熱した後、蒸発器により冷却することで、蒸発器の
表面に、空気中に含まれる水蒸気を結露し易くしてい
る。これにより、この除湿機は、十分な除湿機能を発揮
する。
【0155】のみならず、この除湿機では、蒸発器によ
り、水蒸気が除去された空気を、蒸発器と、除湿機ケー
ス体の空気排出口(より特定的に規定すれば、送風機)
との間に位置する、概ねU字形状に曲げられた形状の凝
縮器の他方の半体部により、加熱してから、空気排出口
から排出するようにしている。これにより、除湿機を運
転していても、室温が低下したり上昇するといったよう
な現象が生じない。
【0156】更には、概ねU字形状に曲げられた形状の
凝縮器の一方の半体部には、概ねU字形状に曲げられた
形状の凝縮器の他方の半体部に比べ、放熱板をあまり付
けないようにし、概ねU字形状に曲げられた形状の凝縮
器の他方の半体部には、概ねU字形状に曲げられた形状
の凝縮器の一方の半体部に比べ、多数の放熱板を設けて
いるため、この凝縮器では、空気との熱交換は、少数の
放熱板を設けた、凝縮器の一方の半体部ではあまり行わ
れず、多数の放熱板を設けた他方の半体部では、効率良
く行われることとなる。
【0157】この結果、送風機を駆動することにより、
空気吸引口から除湿機ケース体内に吸引された空気を、
室温より高くした後、蒸発器で冷やすようにすること
で、空気の温度勾配を大きくできるので、凝縮器の表面
に、空気中に含まれる水蒸気を、効率良く、結露させる
ことができる。
【0158】これにより、空気中に含まれる水蒸気を効
率良く除去できるので、この除湿機は、優れた除湿機能
を有する。
【0159】また、凝縮器の一方の半体部における空気
との熱交換、及び、凝縮器の他方の半体部における空気
との熱交換は、放熱板の数により、別個独立の熱交換効
率にできるようにしている。これにより、この除湿機で
は、1台の凝縮器を設けるだけでよい。
【0160】従って、蒸発器を挟むように、2台の凝縮
器を別個独立に設けた、従来の除湿機に比べ、装置構成
を極めて簡単にすることができる。
【0161】このように、この除湿機では、概ねU字形
状に曲げられた凝縮器の、一方の半体部及び他方の半体
部の各々に設ける放熱板の数を工夫しているので、高い
除湿機能と、室内の適切な温度調整という相反する技術
的課題を、装置を複雑化することなく、実現できる。
【0162】請求項3に記載の除湿機では、凝縮器を、
丁度、リボンの一方端と他方端とを同じ面となるように
して、リボンの一方端と他方端とを近接させた際に、自
然形成的に形成される、概ねU字形状の管にしている。
この結果、凝縮器を、中空角柱体から概ねU字形状の管
に加工する際に、その内部の中空部も、自然形成的に形
成される、概ねU字形状になるため、中空部が、いびつ
な形状になったり、閉塞したりしない。
【0163】従って、この除湿機は、凝縮器の中空部内
を熱交換媒体がスムーズに流通循環するため、凝縮器に
おける熱交換効率が優れている。これにより、この除湿
機は、優れた除湿機能を発揮する。
【0164】請求項4に記載の除湿機では、凝縮器を積
層構造にして設けているので、単位体積当たりの熱交換
効率に優れている。これにより、この除湿機は、優れた
除湿機能と、優れた室内温度調整機能を有したままで
の、ダウンサイジングを容易に行える。
【0165】且つ、1対の中空を有する主管の間に橋渡
しするように、中空角柱を、一方端の一方側表面と同じ
面となる側の一方側表面とを同じ方向を向くようにし
て、凝縮器の一方端と、凝縮器の他方端とを近接させた
際に、自然形成的に形成される、概ねU字形状に折り曲
げ加工した管を、複数個設けているので、1対の中空を
有する主管の間に橋渡しするように設けられている、複
数個の概ねU字形状にされた部材の中空部が、いびつな
形状になったり、閉塞したりしない。
【0166】従って、この除湿機では、1対の中空を有
する主管の一方から熱交換媒体を供給し、他方の主管か
ら、熱交換媒体を排出するようにすると、1対の中空を
有する主管の間に橋渡しするように設けられている、複
数個の概ねU字形状にされている複数個の管内の各々を
伝って、熱交換媒体が、一対の一方の主管から他方の主
管に移動する。
【0167】且つ、複数個の概ねU字形状にされている
管の各々の間をつなぐように、放熱板を設けているの
で、優れた放熱効果を発揮するとともに、放熱板によ
り、凝縮器に、優れた機械的強度が付与される。これに
より、この除湿機は、外部からの衝撃等がたとえ加わっ
ても、凝縮器が壊れにくいため、故障の心配が少ない。
【0168】また、例えば、除湿機のタンク内の水を捨
てる際や、空気清浄フィルターを交換する際等に、除湿
機ケース体を開けると、凝縮器が見えるようにすれば、
これが、蒸発器を覆うアーケードのような美観を醸し出
すため、この除湿機には、意匠的な価値をも付与でき
る。
【0169】請求項5に記載の除湿機では、熱交換媒体
として、オゾン層を破壊する虞れの無い、熱交換媒体を
用いているので、廃棄や、熱交換サイクル(冷凍サイク
ル)系等に穴が開いたり、配管がはずれたりして、内部
の熱交換媒体が、大気中に流出しても、オゾン層を破壊
する虞れが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除湿機の一例を概略的に示す分解
斜視図である。
【図2】本発明に係る除湿機を構成する凝縮器の構成を
概略的に説明する図であり、図2(a)は、凝縮器を概
略的に示す外観斜視図であり、また、図2(b)は、図
2(a)に示す凝縮器を上方向から下方向に見た概略的
な平面図を示している。
【図3】本発明に係る除湿機を構成する凝縮器の、複数
個の概ねU字形状に折り曲げ加工したような形状の管の
一本を拡大して概略的に示す斜視図である。
【図4】図1に示す除湿機の概略的な配管系統図であ
る。
【図5】図1に示す除湿機の動作を模式的に説明する説
明図である。
【図6】本発明に係る除湿機の他の一例の動作を模式に
示す説明図である。
【図7】本発明に係る除湿機を構成する凝縮器の他の一
例の構成を概略的に説明する図であり、図7(a)は、
凝縮器を概略的に示す外観斜視図であり、また、図7
(b)は、図7(a)に示す凝縮器を概略的に示す平面
図である。
【図8】従来の除湿機の一例を概略的に示す分解斜視図
である。
【図9】図8に示す、従来の除湿機の概略的な配管系統
図である。
【図10】従来の除湿機の他の一例を概略的に示す分解
斜視図である。
【図11】図10に示す、従来の除湿機の概略的な配管
系統図である。
【符号の説明】
1 除湿機 2 除湿機ケース体 3 凝縮器 4 蒸発器 5 送風機 33a 凝縮器の一方の半体部 33b 凝縮器の他方の半体部 34 放熱板 h1 空気吸入口 h2 空気排出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気吸入口と、空気排出口とを備える、除
    湿機ケース体と、 前記除湿機ケース体内に設けられ、概ねU字形状に曲げ
    られた形状の凝縮器と、前記凝縮器の凹部に収容される
    ように設けられた蒸発器と、 前記凝縮器と、前記除湿機ケース体の空気排出口が設け
    られた側との間に設けられた送風機と、 前記凝縮器の温度及び前記蒸発器の温度の各々を所定の
    温度にするために、前記凝縮器及び前記蒸発器に熱交換
    媒体を流通循環させる熱交換手段とを備え、 前記凝縮器の、前記除湿機ケース体の空気吸入口側に近
    接する一方の半体部には、少数の放熱板を設ける一方、 前記凝縮器の、前記除湿機ケース体の空気排出口側に近
    接する他方の半体部には、多数の放熱板を設け、 前記送風機を駆動することにより、前記除湿機ケース体
    の空気吸入口から、前記除湿機ケース体内に、外気を取
    り込み、前記除湿機ケース体の空気吸入口から取り込ま
    れた外気を、前記凝縮器の、前記少数の放熱板を設け
    た、一方の半体部を通過させることで、前記除湿機ケー
    ス体の空気吸入口から取り込まれた外気の温度を、前記
    除湿機ケース体外の外気より、やや高い温度にした後、 前記蒸発器を通過させることで、前記除湿機ケース体の
    空気吸入口から取り込まれた外気中に含まれる湿気を除
    き、 前記蒸発器を通過することで、湿気が除湿された乾燥空
    気を、前記凝縮器の、多数の放熱板を設けた、他方の半
    体部を通過させることで、概ね、外気の温度に近い乾燥
    空気にし、 前記除湿機ケース体の空気排出口から、前記除湿機ケー
    ス体外へ、前記、概ね、外気の温度に近い乾燥空気を排
    出するようにした、除湿機。
  2. 【請求項2】前記送風機を、前記凝縮器と、前記除湿機
    ケース体の空気吸入口が設けられた側との間に設けた、
    請求項1に記載の除湿機。
  3. 【請求項3】前記凝縮器は、前記凝縮器の一方端の一方
    側表面と、前記凝縮器の他方端の、前記凝縮器の一方端
    の一方側表面と同じ面となる側の一方側表面とを同じ方
    向を向くようにして、前記凝縮器の一方端と、前記凝縮
    器の他方端とを近接させた際に、自然形成的に形成され
    る、概ねU字形状にされている管である、請求項1又は
    請求項2に記載の除湿機。
  4. 【請求項4】前記凝縮器は、 1対の中空を有する主管と、 前記1対の中空を有する主管の間に橋渡しするように設
    けられ、中空角柱を、一方端の一方側表面と同じ面とな
    る側の一方側表面とを同じ方向を向くようにして、前記
    凝縮器の一方端と、前記凝縮器の他方端とを近接させた
    際に、自然形成的に形成される、概ねU字形状に折り曲
    げ加工した複数個の管とを備え、且つ、前記放熱板が、
    複数個の概ねU字形状に折り曲げ加工した管の各々の間
    をつなぐように設けられている、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の除湿機。
  5. 【請求項5】前記凝縮器及び前記蒸発器に流通循環させ
    る熱交換媒体が、オゾン層を破壊する虞れの無い、熱交
    換媒体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれ
    かに記載の除湿機。
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