JP2000320850A

JP2000320850A - 浴室暖房装置及びその方法

Info

Publication number: JP2000320850A
Application number: JP11125780A
Authority: JP
Inventors: Takashi Shinoda; 隆司信田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-05-06
Filing date: 1999-05-06
Publication date: 2000-11-24

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】簡単な操作で、床面を含む浴室の暖房を図
る。【解決手段】浴室と、浴室の床面に温水を散布するシ
ャワー水栓３、あるいは温水散布専用水栓４と、シャワ
ー水栓３、或いは温水散布専用水栓４の温度、湯量、時
間を制御する制御手段を備え、温水散布により入浴前に
浴室床面をあっため、しかも年齢別、男女別、季節別あ
るいは体の状態にあわせて個人別に入浴者に合わせて、
温度、湯量、時間などを設定し、その設定にあわせて浴
室を温水暖房することで、浴室への入室時に最も懸案と
なる床面の冷たさを瞬間的・短時間に解消できると共
に、温水から発生する湯気により、浴室内そのものも短
時間に温める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は主として温水散布に
よる浴室の暖房に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴室暖房には下記のようなものが
ある。

【０００３】まず図３に示すように浴室内１００の上部
に、電熱ヒーターユニット１０１を取り付け、これによ
り浴室内を暖房する。この場合は、ヒーターのスイッチ
を入れてから浴室内の温度が上がるまで時間がかかり、
かつ肝心の浴室床面１０３、および既に床面に飛散して
いる冷たい水まで熱が届きにくく、なかなか温かくなら
ない難点がある。

【０００４】次に図４に示すように浴室上部から浴室内
１００に温風を吹き込む装置（温風ヒーター）１０２を
設置し、これにより浴室内を暖房する。これは前述した
ヒーターユニット同様、浴室内の温度上昇に時間がかか
り、特に浴室の床面の材質がタイル等の場合は、床面及
び床面に飛散した冷たい水まではなかなか温かくなりに
くい難点がある。

【０００５】また、図３に示すように浴室床下１０４に
ヒーター１０５を設置し暖房する。この場合は床面全体
が暖かくなるまでの時間がかかるなどの熱効率の悪さに
加え、工事が大掛かりになるという事、また漏電など場
合によっては感電の可能性もあり、しかも床面は温かく
なるが、浴室内の室温は上がりにくいという難点もあ
る。

【０００６】特に近年は高齢化が進み、お年寄りのお風
呂場での事故が増加してきており、より安全な浴室の提
供が望まれている。ここで重要なことは床面が冷えてい
ることが体に負担をかけることであり、如何に床面を暖
めるのかが必要であることがわかった。

【０００７】本発明はこの様な問題を解決する事を課題
とし、安価で取付け容易かつ高効率で操作が簡単な浴室
の暖房方法と、これに用いる装置を提供する事を目的と
する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は浴室と、前記浴室の床面に温水を散布する温水
散布手段と、前記温水散布手段の温度、湯量、時間を制
御する制御手段を備え、温水散布により入浴前に浴室床
面をあっためるものであり、しかも年齢別、男女別、季
節別あるいは体の状態にあわせて個人別に入浴者に合わ
せて、温度、湯量、時間など設定し、その設定にあわせ
て浴室を温水暖房するものである。そして浴室への入室
時に最も懸案となる床面の冷たさを瞬間的・短時間に解
消できると共に、温水から発生する湯気により、浴室内
そのものも短時間に温める事ができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の温水散布により浴
室を暖房する場合の幾つかの方法について、図１〜図２
を参照しながら説明する。

【００１０】ここで温水散布手段として、シャワー水
栓、温水散布専用水栓を、温水散布手段の温度、湯量、
時間を制御する制御手段を入り口スイッチ、浴槽内スイ
ッチとして説明する。また各スイッチには、予め年齢
別、男女別、季節別あるいは体の状態にあわせて個人別
に入浴者に合わせて、温度、湯量、時間など設定した値
を記憶する記憶部と、その設定にあわせて浴室を温水暖
房する駆動制御部が内蔵されている。

【００１１】（実施の形態１）本実施の形態の浴室暖房
装置を備えた浴室について図１に示す。制御手段の一つ
である入り口スイッチ１は浴室２０の入り口２１側に設
けられ、シャワー水栓３、温水散布専用水栓４の温水散
布の開始及び停止をさせる。またシャワー水栓３、温水
散布専用水栓４の切り換えや、各水栓の温度、水量、散
布時間などを制御する。浴槽内スイッチ２は、通常入り
口スイッチ１と同様の機能を有し、浴室２０内に設けら
れている。特に浴槽内スイッチ２は浴槽２３や水道、シ
ャワー使用する場所の近くに設置すると、温度調整、水
量調整などを移動することがなく実行でき、使用者に便
利であり、しかも高温度の温水などが散布された時にも
すぐに停止などの処置ができ安全性が向上する。また浴
室内で操作するので防水タイプとする。

【００１２】そして本実施の形態ではシャワー水栓３、
あるいは温水散布専用水栓４により温水を散布すること
により浴室床面を予め暖めておくことにより、入浴時に
体に負担をかけることがなく、安全な入浴を可能とする
ものである。

【００１３】ここでシャワー水栓３は通常の体を洗うた
めのシャワーをして使用され、温水散布専用水栓４はシ
ャワー水栓を通常のシャワー用のみとして使用し、床面
への温水散布暖房用には使わない場合に取付けられた
が、両方併用すると更に効果がある。

【００１４】具体的な配線・配管例を説明すると、図２
に示すように給湯器２４から出た温水はバルブ（５、
８）を介してシャワー水栓３、温水散布用水栓４、浴槽
２３にそれぞれ接続され、バルブ（５、８）を開閉する
ことにより散布、停止を行う。具体的には給湯器２４か
ら電磁バルブ５、流量調整バルブ７、そして温水散布専
用水栓４の経路と、給湯器２４から三方向バルブ８、浴
槽２３あるいは三方向バルブからシャワー水栓３への経
路となっている。タイマー６は電磁バルブ５に接続され
温水散布用水栓４の散布時間を制御する。流量調整バル
ブ７は温水の流量・散布の勢いを制御する。

【００１５】流量調整バルブ７、電磁バルブ８、タイマ
ー６は各スイッチ１、２によって指令制御される。本実
施の形態ではスイッチ１、２操作により温水が吐出・遮
断され、浴室入口部床面周辺を温める。

【００１６】（装置の使用手順および動作例）本装置の
使用手順及び動作について、図１、図２を参照しながら
説明する。

【００１７】１）「給湯器」は温水散布可能な状態で働
いており、温水の温度は適度に調整されているものとす
る。

【００１８】２）浴室に入るまえ（例えば脱衣前）に入
り口スイッチ１を操作する。設定温度、流量、散布時間
などを設定する３）電磁バルブ５が開放され、温水散布専用水栓４から
温水が浴室入口部床面に散布される。床面は流れる温水
により温められ、又温水からの湯気により、浴室内空気
も温められる。

【００１９】４）脱衣終了後浴室に入り、必要なタイミ
ングで浴室内スイッチ２を操作し、温水散布用水栓４か
らの温水散布は遮断される。

【００２０】尚、安全性の向上のため温度センサーで温
水の温度（あるいは床面温度、浴室内温度）を検出し、
所定以上の温度の場合は電磁バルブを遮断し、温水を吐
出させないようにすることもできる。このことにより特
にお年寄りが使用する場合には安全性が向上する。

【００２１】また、入り口スイッチ１を操作したあと、
何らかの理由で長時間（例えば５分以上）経っても入り
口スイッチ１、浴室内スイッチ２が押されない場合、タ
イマー６が作動し無駄な温水散布を自動的に中断させる
こともでき、このことにより無駄を削減することが可能
となる。

【００２２】本実施の形態では入浴前に温水を浴槽床面
に散布することにより、床面を予め暖めておき入浴する
ことが可能なので、お年寄りなどが安心して浴槽を利用
することができる。しかも、温水散布のために感電の恐
れや、設備が大掛かりにならず、しかも温水により素早
く浴室内を万遍なく暖かくすることができる。

【００２３】（実施の形態２）ここで温水散布用水栓４
を入り口側から浴槽まで複数個設けることで複数箇所か
らの温水散布により床面を全体的に暖めることが可能と
なり効率よく浴室内をあたためることが可能となる。し
かも入り口側と浴槽側の水量、温度を個別に制御するこ
とにより最適な暖房が可能となる。具体的には、入り口
側では体が冷えきっていることが多いので、多少暖かめ
のお湯で、水量も多くしておく、浴室側では体も温かく
なってきているので、入り口側に比べて低めの温度で、
水量も少なめにしておく。

【００２４】（実施の形態３）年齢別、男女別、季節別
あるいは体の状態にあわせて個人別に入浴者に合わせ
て、温度、水量、時間などを予め設定しておき、体に負
担をかけないように設定することもできる。特に予め統
計をとっておき、年齢、男女別に標準的なモードを設定
しておけば誰でも簡単に水量、温度などの設定ができ、
安心さが更に向上する。

【００２５】また個人的な好みを予め設定しておけば、
各人の好みに応じた対応も可能となる。

【００２６】（実施の形態４）実際の浴室の床面、温
水、浴槽内の温度を測定し、設定に到達した場合にアラ
ーム等使用者に知らせることにより、床面が暖まった状
態で使用者が使用できる。

【００２７】また、携帯電話やポケットベルなどに自動
通信することにより使用者が外出した場合でも知らせる
ことが可能となる。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、簡単な
操作で、床面を含む浴室の暖房を必要とする時に、短時
間・瞬間的かつ安全に行う事が出来る。この為、冬期に
おいては入浴の際の、浴室の寒さ、足元の冷たさが解消
され、快適な入浴が楽しめる事となる。特にお年寄の冬
場の入浴に関しては、従来入室時の寒さ・緊張感から来
る、心臓への負担等からくる死亡事故など安全上の心配
もあったが、本発明により、その他の季節同様リラック
スして入浴を楽しむ事が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の浴室暖房装置を示す図

【図２】同実施の形態の配線・配管図

【図３】従来の浴室暖房装置を示す図

【図４】従来の浴室暖房装置を示す図

【符号の説明】１入り口スイッチ２浴槽内スイッチ３シャワー水栓４温水散布専用水栓

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴室と、前記浴室の床面に温水を散布す
る温水散布手段と、前記温水散布手段の温度、湯量、時
間を制御する制御手段を備えた浴室暖房装置。
【請求項２】浴室外部または／および内部に設置され
遠隔スイッチ操作可能であり、体などを洗うためのシャ
ワー水栓、温水散布専用水栓を含む浴室内での水栓から
の温水散布を制御する請求項１記載の温水暖房装置。
【請求項３】遠隔スイッチ操作を行う浴室内部に設置
されたスイッチは、使用者の洗浄位置、浴槽の近辺であ
る請求項２記載の温水暖房装置。
【請求項４】温水散布手段として床面に設置され温水
を床面に散布する温水散布専用水栓を、浴室入口から浴
槽まで複数個配置し、前記各水栓の温度、湯量、時間を
個別に可変制御した請求項２又は３記載の温水暖房装
置。
【請求項５】年齢別、男女別、季節別あるいは体の状
態にあわせて個人別に入浴者に合わせて、温度、湯量、
時間などを制御する請求項１〜４のいずれか１項記載の
温水暖房装置。
【請求項６】タイマーによって温水散布時間を制御す
るとともに、温度センサーを介し、本装置の稼動の可否
を制御する請求項１〜５のいずれか１項記載の温水暖房
装置。
【請求項７】浴室と、前記浴室の床面に温水を散布す
る温水散布手段と、前記温水散布手段の温度、湯量、時
間を制御する制御手段を備え、予め年齢別、男女別、季
節別あるいは体の状態にあわせて個人別に入浴者に合わ
せて、温度、湯量、時間など設定し、その設定にあわせ
て浴室を温水暖房する浴室暖房方法。