JP2000319286A - アルコキシシリル基含有カルボジイミド及びこれを含む樹脂組成物 - Google Patents

アルコキシシリル基含有カルボジイミド及びこれを含む樹脂組成物

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JP2000319286A
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Michio Satsuma
道夫 薩摩
Yukie Sakamoto
亨枝 坂本
Shu Mochizuki
周 望月
Sadahito Misumi
貞仁 三隅
Takami Hikita
貴巳 疋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温・高圧かつ高湿度の条件下でも高い接着
性を保持するカルボジイミド化合物及び樹脂組成物を得
る。 【解決手段】 下式(1): 【化1】 で表されるアルコキシシリル基含有カルボジイミド及び
これを含む接着性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルコキシシリル基
を含有する新規なカルボジイミド化合物に関する。ま
た、本発明は、このカルボジイミド化合物を配合した接
着性を有する樹脂組成物およびこれを用いた接着シート
に関する。この樹脂組成物は種々の被着体に対して高い
接着力を示し、優れた耐湿熱性を示す。
【0002】
【従来の技術】カルボジイミド化合物は耐熱性接着剤の
成分として有用であることが知られている。従来、カル
ボジイミド化合物を用いた耐熱性接着剤樹脂組成物とし
ては、例えば環状ポリオレフィンとカルボジイミド化合
物からなるもの(特開平10-168289号)、エポキシ樹脂と
カルボジイミド化合物からなるもの(特開平9-227851号)
などが知られている。また、特開平8-92543号にはポリ
イミド/ポリカルボジイミド共重合体からなる接着剤組
成物が開示されている。さらに、ポリカルボジイミドを
主成分とする種々の接着剤も知られている(特開平10-32
6952号、特開平10-67978号など)。これらの接着剤はい
ずれも高い耐熱性を有し、半田耐熱性に優れていると記
載されている。
【0003】また、特開平8-148838号にはジフェニルメ
タンジイソシアネートやトリレンジイソシアネートをモ
ノマーとして得られた芳香族ポリカルボジイミドを主成
分する電子材料用接着剤が開示されているが、これらの
接着剤は耐熱性に乏しく、300℃以上の温度で加熱す
ると脆くなり自己保持性を失うという欠点がある。この
ような耐熱性を改善する方法として、特開平8-245941号
にはポリカルボジイミド単体ではなく、ポリウレタンや
ポリアミドと共重合することにより、耐熱性及び濡れ性
を向上させることが開示されている。
【0004】また、接着性向上のため、接着剤に配合さ
れる添加剤も多数知られている。かかる添加剤は一般に
ポリマーとの相溶性が不充分であり、例えば、濁りを生
じ外観が悪くなったり、表面に極性基が偏析して充分な
接着力を得ることができなかったり、あるいは官能基を
有する添加剤の場合、ポリマーとの反応が生じゲル化す
るなどの問題がある。
【0005】例えばシランカップリング剤は、ポリイミ
ドの接着力向上に大きな効果を示すが、イソシアネート
基やアミノ基を有するため、ポリカルボジイミドに配合
すると、カルボジイミド基と反応して、ゲル化し保存安
定性が低下する。このためシランカップリング剤を、ポ
リカルボジイミドの接着性付与剤として用いることはで
きない。
【0006】なお、末端にアルコキシシリル基を有する
カルボジイミド化合物として、特開昭53-47499号には、
ポリマー末端にアルコキシシリル基を有するポリカルボ
ジイミドが記載され、下塗り剤として有用であるとの記
載がある。しかしながら、これは本発明とは異なり高分
子化合物であって、ポリカルボジイミド共重合体、また
はポリカルボジイミド−ポリウレタン共重合体、または
ポリカルボジイミド−ポリイミド共重合体に関するもの
である。
【0007】
【発明の目的および概要】前記のような、これらの耐熱
性接着剤は常圧では耐熱性を有するものの、高圧下での
耐湿熱性に乏しく実用には耐えない。例えば前記特開平
8-92543号に開示のポリイミド/ポリカルボジイミド共
重合体からなる接着剤組成物は、85℃/85%RHの
環境に144時間暴露した後、250℃×10minの
熱処理を行っても良好な接着性を有すると記載されてい
るが、高圧下での耐湿熱性についての記載はない。
【0008】本発明者らは、高い濡れ性を有し種々の被
着体に対して高い接着力を示すと共に、優れた耐湿熱
性、耐熱性を有する接着剤組成物を得るべく鋭意研究を
行った。その結果、分子中にアルコキシシリル基を有す
るカルボジイミド化合物は、芳香族ポリカルボジイミド
などの熱硬化性樹脂と組み合わせることにより、このよ
うな環境下においてもに優れた接着性を有するとの知見
を得て本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本願の第1の発明は下記一般式
(1):
【化3】 (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2及びR3
は炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基であり
互いに同一でもよく異なってもよい。R4は炭素数1〜6
のアルキレン基またはフェニレン基を意味する。)で表
わされるアルコキシシリル基含有カルボジイミドを提供
するものである。
【0010】また、本願の他の発明は、熱硬化性樹脂
と、下式(1):
【化4】 (式中、R1、R2、R3及びR4は前記に同じ。)で表わ
されるアルコキシシリル基含有カルボジイミドとを配合
してなる樹脂組成物及びこれを用いた接着シートを提供
するものである。
【0011】
【発明の詳細な開示】つぎに本発明をさらに詳しく説明
する。前記式(1)においてR1は炭素数1〜4のアルキ
ル基である。かかるアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、イソプロピル基、
sec-ブチル基、tert-ブチルなどが挙げられる。また、
2、R3が炭素数1〜4のアルキル基である場合として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチ
ル基、イソプロピル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基
などが挙げられる。R2、R3が炭素数1〜4のアルコキ
シ基である場合は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソプロポキシ基、se
c-ブトキシ基、tert-ブトキシ基などである。これら
2、R3は、互いに同一であってもよく異なっていても
よい。R4は炭素数1〜6のアルキレン基または二価の
芳香族基を意味する。かかるアルキレン基としては、例
えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラ
メチレン基などが挙げられる。また、二価の芳香族基と
しては、低級アルキル基で置換されてもよいフェニレン
基又はナフチレン基などが挙げられる。また、R4はエ
ーテル結合を介してケイ素と結合してもよい。
【0012】これらのうち、特にR1がメチル基でかつ
2、R3がメトキシ基であるもの、R1がエチル基でか
つR2、R3がエトキシ基であるもの、R1、R2がメチル
基でかつR3がメトキシ基であるもの、R1、R2がエチ
ル基でかつR3がメトキシ基であるものが、経済性およ
び接着性の点から好ましい。
【0013】本発明のアルコキシシリル基含有カルボジ
イミド化合物を製造するには、下式(2):
【化5】 (R1、R、R及びR4は前記に同じ。)で表される
モノイソシアネート化合物を公知のリン系触媒を用い、
脱炭酸縮合することにより得られる。また、別法とし
て、下式(3):
【0014】
【化6】 (R1、R、R及びR4は前記に同じ。)で示される
モノアミンを原料とし、特開平10-072428号に記載され
ているように、有機ハロゲン化ケイ素化合物を活性化試
薬として用いて、前記モノイソシアネート(2)とした
後、リン系触媒を用いて脱炭酸縮合することにより製造
してもよい。
【0015】縮合に用いられるリン系触媒はホスホレン
が特に好ましく、具体的には1−フェニル−2−ホスホ
レン−1−オキシド、3−メチル−2−ホスホレン−1
−オキシド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシ
ド、3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−
オキシド、あるいはこれらの3−ホスホレン異性体など
のホスホレンオキシドが挙げられる。 (樹脂組成物)前記のポリカルボジイミドは、熱硬化性
樹脂に配合して接着性樹脂組成物として使用することが
できる。かかる熱硬化性樹脂としては、熱硬化性接着剤
として公知のポリマー、例えばポリカルボジイミド、ポ
リイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、エポキシ樹
脂、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミドなどが
挙げられる。これらは単独で又は2種以上を併用して強
固な接着力を発揮する。これらの樹脂のうち、加熱によ
り前記のアルコキシシリル基含有カルボジイミドと化学
的結合を生成しうる樹脂に配合すると、高温、高湿の環
境下において高い接着力が得られる。
【0016】このような樹脂の最も好ましいものとして
ポリカルボジイミドが挙げられる。芳香族ポリカルボジ
イミドの重合度は、2〜200、好ましくは8〜100
である。重合度が2より小さいと皮膜の信頼性に欠け好
ましくない。一方、重合度が200を越えると、ワニス
にしたときに短時間で容易にゲル化し好ましくない。
【0017】芳香族ポリカルボジイミドのガラス転移温
度(Tg)は30〜250℃、好ましくは90〜200℃
である。Tgがこれより低いと取り扱いが困難であり、
一方、高すぎると接着に高温を要し好ましくない。した
がって、具体的には下式(4)〜(10)で表される芳香族
ポリカルボジイミドなどが好ましい。
【0018】
【化7】 (式(4)〜(10)中、Rは炭素数3〜10の直鎖又は
枝分かれを有するアルキレン基、nは3〜200の整数
を意味する。)
【0019】このようなポリカルボジイミドは、対応す
る芳香族ジイソシアネートを前記公知のリン系触媒を用
いて重合することにより得られる。また、別法として芳
香族ジアミンを原料とし、これにクロロホルメートを作
用させてビスカーバメートを合成した後、カルボジイミ
ド化触媒、有機ハロゲン化ケイ素化合物、塩基性化合物
の存在下で反応を行いポリカルボジイミドを得る方法を
もちいてもよい(特開平10-158394号)。得られたポリカ
ルボジイミドはそのまま用いてもよく、また適宜の方法
で精製して用いてもよい。
【0020】(組成物の調製)本発明の組成物中、前記ア
ルコキシシリル基含有カルボジイミドの配合割合は、熱
硬化性樹脂100重量部に対して0.01〜30重量部
であるのが好ましく、0.1〜10重量部であるのがよ
り好ましい。配合量がこの範囲を超えると相溶が困難と
なったり、フィルムの耐湿性が低下する可能性がある。
配合量がこの範囲より少ないとモノカルボジイミドの優
れた性質を発揮することができず、充分な接着力が得ら
れない。
【0021】本発明の樹脂組成物は、二種類のカルボジ
イミド化合物を混合するだけで良好な接着性と耐熱性と
を同時に達成することができる。また両成分ともカルボ
ジイミド基を有するため、加熱すると相互間に架橋が生
じ、モノカルボジイミドが揮発したりすることがなく、
少量の添加でも充分に接着力の向上が得られると考えら
れる。さらに、弾性率や耐熱性向上等のために異なる構
造のポリカルボジイミドを加えてもよい。また、密着性
熱変形の調節や着色などの目的で必要によりシリカ微粉
末、カーボン、チタン白などの充填剤や増粘剤、レベリ
ング剤等を加えてもよい。
【0022】(シート)本発明の接着シートを作製するに
は、従来公知の方法がいずれも用いられてよい。具体的
にはステンレス板やガラス板に前記樹脂組成物を塗布
し、乾燥した後に板から引き剥がして接着フィルムを作
製する方法などが用いられる。また本発明の樹脂組成物
からなる接着層を支持体上に形成して2層構成の接着シ
ートを作製してもよい。このような構造の接着シートを
製造するには、支持体上に本発明の樹脂組成物を含有す
るワニスを塗工し、乾燥してもよく、前記の方法で作製
した接着フィルムをプレスなどにより支持体上にラミネ
ートして製造してもよい。
【0023】これらに用いられる支持体としては、金属
箔や絶縁性フィルムなどが挙げられる。金属箔としては
アルミニウム、銅、銀、金、ニッケル、インジウム、ク
ロム、鉛、錫、亜鉛、パラジウム等がいずれも用いられ
てよく、これらを単独で、あるいは合金として用いても
よい。また、絶縁性フィルムとしては、ポリイミド、ポ
リエステル、ポリエチレンテレフタレートなど、耐熱性
や耐薬品性を有するフィルムであればいずれも用いるこ
とができる。
【0024】また金属箔と絶縁性フィルムは、それぞれ
単独で用いてもよく、また両者を2層以上積層した、例
えば金属箔/絶縁性フィルムなどの2層基材を用いても
よい。このような2層基材としては、例えば銅/ポリイ
ミド2層基材などが挙げられる。このようして作製した
接着シートは、加熱処理により熱硬化して強固な接着力
を発現する。加熱処理を行うには、例えばヒーター、超
音波、紫外線などの適宜の方法を用いることができる。
【0025】このように本発明のカルボジイミド化合物
は単独で、あるいは接着性付与剤として他の樹脂に配合
して用いることができる。またプライマーとして被着体
または基材表面に薄く塗布して使用することもできる。
本発明の樹脂組成物は、プラスチック面のみならず、一
般には接着の困難なケイ素を含む被着体、例えば、ガラ
スやセラミックシリコンウェハーなど、 -Si-O-や-
Si-N-結合を有する基材に対する接着力の向上に効果
が大きく、電子材料用の接着剤として有用である。
【0026】
【実施例】つぎに、本発明を実施例及び比較例を用いて
さらに具体的に説明する。なお、反応は窒素気流下で行
った。また、評価方法は以下のとおりである。IR JASCO FT−IR230(日本分光製)により測
定した。NMRスペクトル LA400(JEOL製)を用いて測定した。マススペクトル HP5890A Series II、 HP5972(HP製)を
用いて測定した。
【0027】接着力 (a)ガラスとの接着性は銅/樹脂の2層構成の接着シー
トを10cm×1cmの短冊状に切断し、ガラスに熱プ
レス(日本アビオニクス(株)製、SUPER WELDERNA-62D)に
より300℃×25kg/cm2×20secで接着
し、(島津オートグラフAGS-50D)を用いて90°ピール
により測定した。 (b)チップとの接着性は、銅/樹脂の2層構成の接着シ
ートを4cm□に切断し、シリコンウェハーを3mm×
3mm×520μmにダイシングしたチップ(パッシベ
ーション:窒化ケイ素)をフリップチップボンダー(渋
谷工業製DB100)を用いて260〜320℃×0.33k
gf/mm2×60secで接着し、せん断接着力を測
定した。プレッシャークッカー試験(PCT) 接着シートと被着体を接着し、121℃×100%RH
×2atmのプレッシャークッカー試験機(TABAI Pres
sure cooker TPC-411 )に投入して100時間後の接着
力を測定した。
【0028】[実施例1] (カルボジイミド化合物の
製造) フラスコにγ-イソシアナートプロピルトリエトキシシ
ラン(信越化学工業(株)製KBE9007)100g、3−メチ
ル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド3.
9gを入れ、120℃で48時間攪拌してカルボジイミ
ド化を行った。反応混合物からモノカルボジイミド(以
下MCDと略す)を単離した。構造はIR(図1)、
−MNR(図2)及び13C−NMR(図3)により確認し
た。マススペクトルではM+=450に分子イオンピー
クが確認された。
【0029】[実施例2] (接着剤組成物の製造) 下記式(P1)及び(P2)に示すポリカルボジイミドを各
々シクロヘキサノンに溶解して40wt%のワニスとし
た。これに実施例1にて得られたMCDを固形分で9
0:10重量部の割合で配合し、ガラス板上に塗工して
90℃×30min、続いて250℃×30minで乾
燥してフィルム(接着シート)を得た。
【0030】
【化8】 (式(P)中nは9、式(P)中nは12である。)
【0031】[比較例1]実施例2で用いた各ワニスと
シランカップリング剤:γ-アミノプロピルトリエトキ
シシラン(信越化学工業(株)製KBE903)を固形分で90:
10重量部の割合で混合したところ、いずれも30分以
内にゲル化した。
【0032】[実施例3]実施例2にて調製した各ワニ
スと実施例1で得たMCDとを下記の表1に示す割合で
配合した。18μm銅箔上に30μmの厚みで塗工し、
90℃×30min、続いて200℃×30mimで乾
燥して接着シートを作製した。この接着シートと無機ガ
ラスとのPCT前後の接着力を測定した(90°ピー
ル)。結果は表1のとおりであった。
【0033】
【表1】 配合割合は固形分換算である。
【0034】[実施例4]実施例2にて調整したP2の
ワニスと実施例1で得たMCDとを下記表2に示す割合
で配合し、105μm銅箔上に30μmの厚みで塗工
し、90℃×30min、続いて200℃×30min
または250℃×30minで乾燥して接着シートを作
製した。この接着シートとシリコンチップとのPCT前
後の接着力を測定した(剪断接着力)。結果は表2のとお
りであった。
【0035】
【表2】 配合割合は固形分換算である。
【0036】[実施例5]シリコンチップにMCD(無
溶剤)をプライマーとして塗工した。実施例2で調製し
たP2のワニスから作製したフィルムと前記シリコンチ
ップとの接着力を測定した。初期接着力は18.6MP
aで、PCT後の接着力は11.4MPaであった。
【0037】
【発明の効果】本発明のアルコキシシリル基含有モノカ
ルボジイミドは、他の熱硬化性樹脂に配合することによ
り、特にガラスや窒化ケイ素のような-Si-O-や-Si
-N-結合を有する被着体に対する接着力を向上させる。
またプライマーとして使用することもでき、非常に高い
接着力を発揮する。また、本発明の樹脂組成物を接着層
とする接着シートは、被着体に対して高い接着力を有す
るとともに、保存安定性にも優れ、接着力の耐湿熱性に
も優れている。本発明の樹脂組成物を主成分とする接着
材料は電子部品の固着などに好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1にて得られたモノカルボジイミドの
赤外吸収スペクトルである。
【図2】 実施例1にて得られたモノカルボジイミドの
H−NMRスペクトルである。
【図3】 実施例1にて得られたモノカルボジイミドの
13C−NMRペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 周 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 三隅 貞仁 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 疋田 貴巳 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4H049 VN01 VP02 VQ02 VQ21 VR21 VR22 VR23 VR41 VR42 VR43 VU23 VW02 4J002 CD001 CL001 CM041 CM051 CN031 ER006 EX036 FD206 GJ01 4J040 EC001 EG001 EH001 EH031 EJ031 HD36 JA09 JB02 KA16 LA02 LA07 LA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1): 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2及びR3
    は炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基であり
    互いに同一でもよく異なってもよい。R4は炭素数1〜6
    のアルキレン基または二価の芳香族基を意味する。)で
    表わされるアルコキシシリル基含有カルボジイミド。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂と、下記式(1): 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2及びR3
    は炭素数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基であり
    互いに同一でもよく異なってもよい。R4は炭素数1〜6
    のアルキレン基または二価の芳香族基を意味する。)で
    表わされるアルコキシシリル基含有カルボジイミドとを
    配合してなる樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂が芳香族ポリカルボジイミ
    ドである請求項2の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2の樹脂組成物を含有してなるシ
    ート状の接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項2の樹脂組成物を接着層に用いて
    なる接着シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538795A (ja) * 2010-07-28 2013-10-17 スタール インターナショナル ベー.フェー. 架橋剤として用いられる多官能ポリカルボジイミドの調製方法
WO2015178352A1 (ja) * 2014-05-23 2015-11-26 関西ペイント株式会社 塗料組成物、塗装物品及び塗膜形成方法

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