JP2000319171A - 殺菌性皮膚外用剤組成物 - Google Patents

殺菌性皮膚外用剤組成物

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JP2000319171A
JP2000319171A JP2000001986A JP2000001986A JP2000319171A JP 2000319171 A JP2000319171 A JP 2000319171A JP 2000001986 A JP2000001986 A JP 2000001986A JP 2000001986 A JP2000001986 A JP 2000001986A JP 2000319171 A JP2000319171 A JP 2000319171A
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JP2000001986A
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Yasuhisa Noguchi
泰久 野口
Yukihisa Tanaka
幸久 田中
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NOF Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アトピー性皮膚炎等の増悪に対する黄色ブド
ウ球菌等による患部の感染を抑え、アトピー性皮膚炎等
の治療に対して効果がある殺菌性皮膚外用剤組成物を提
供する。 【解決手段】 A成分として殺菌消毒剤0.01〜20
重量%、B成分として保湿成分0.001〜20重量%
およびC成分として皮脂類似成分0.05〜20重量%
とを含有することを特徴とする殺菌性皮膚外用剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保湿効果あるいは
皮膚バリア機能改善作用をあわせもつ殺菌性皮膚外用剤
に関する。さらに詳しくは、アトピー性皮膚炎の増悪の
原因の一つである黄色ブドウ球菌などによる患部の感染
を抑え、アトピー性皮膚炎に対して治療効果がある殺菌
性皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎は、近年小児のみなら
ず成人の発症例も多く、患者数の増加が大きな社会問題
となっている。また、その発症原因として免疫機構の異
常と皮膚の過敏症が言われてきたが、最近はこれらの遺
伝的素因の他に様々な環境因子もその原因の一つとさ
れ、多因性の疾患であることが認識されている。特にア
トピー性皮膚炎増悪の原因として患部の細菌感染、特に
黄色ブドウ球菌が関与していることが知られている{臨
床免疫,第28巻(12号):1580頁(1996
年)}。そのためアトピー性皮膚炎治療のため様々な外
用殺菌消毒剤が治療薬とは別に治療の現場で用いられて
いる。主に用いられているのがヨード系化合物であるポ
ピドンヨードであるが、その他アクリノール、カチオン
界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジン、低級アルコ
ール、ヒノキチオールなどが用いられている。(アトピ
ー性皮膚炎の薬物療法 薬事日報社1997年発行、ア
トピー性皮膚炎日本評論社1998年発行)。しかしな
がらこれらの殺菌消毒剤は、皮膚への刺激性が強く、ア
トピー性皮膚炎患者のように皮膚が敏感な人々には使用
しにくい。特に一般用医薬品や医薬部外品としてセルフ
メデュケーションの立場からは使用を薦めることは困難
である。
【0003】一方、殺菌剤としてアルコールを用い、保
湿剤としてポリオール、ラノリンを用いた組成物(特開
平8−40883号公報)が知られている。また、殺菌
剤としてアルコール、塩化ベンザルコニウムを用い、保
湿剤としてグリセリンを配合した組成物(特開平6−2
79268号公報)も知られている。しかしながら、前
記の組成物は、殺菌剤と保湿剤による皮膚患部の無菌性
と保湿性の改善作用ということであり、それだけでは皮
膚バリア機能を健全化することはできず、アトピー性皮
膚炎の治療という点では不充分である。特に前記に開示
されたようなアルコールはたとえ保湿剤を加えても刺激
が強くアトピー性皮膚炎患者のように皮膚が敏感な人々
の使用には不適である。アトピー性皮膚炎患部の殺菌に
おいて皮膚への刺激性の軽減、皮膚バリア機能の健全
化、再感染予防、さらにはアトピー性皮膚炎の増悪化抑
制と治療効果をもつ殺菌性皮膚外用剤組成物は知られて
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の問題点、すなわちアトピー性皮膚炎患部の殺菌におい
て皮膚への刺激性の軽減、皮膚バリア機能の健全化、再
感染予防、さらにはアトピー性皮膚炎の増悪化抑制と治
療効果をもつ殺菌性皮膚外用剤組成物を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み、黄色ブドウ球菌を中心とした細菌やかび類
に対して殺菌消毒効果のある薬剤と保湿剤あるいは抗炎
症剤の組み合わせを種々検討し、さらにアトピー性皮膚
炎患者に不足している皮脂類似成分を配合することによ
り黄色ブドウ球菌に対し殺菌効果を有し、皮膚刺激性も
低く、皮膚の乾燥化を防ぎ、皮膚バリア機能を健全化
し、アトピー性皮膚炎への治療効果を有する殺菌性皮膚
外用剤組成物を完成した。すなわち、本発明は、次の
(1)〜(4)のとおりである。 (1)A成分として殺菌消毒剤0.01〜20重量%、
B成分として保湿成分0.001〜20重量%およびC
成分として皮脂類似成分0.05〜20重量%を含有す
ることを特徴とする殺菌性皮膚外用剤組成物。 (2)A成分が、アクリノール、塩化ベンゼトニウム、
塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化
メチルロザニリン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸
クロルヘキシジン、ヨウ素、ヨウ化カリウム、ポピドン
ヨード、ヨードホルム、マーキュロクロム、アルキルポ
リアミノエチルグリシン、チメロサール、ブロノポー
ル、レゾルシンおよびヒノキチオールからなる群より選
ばれる1種又は2種以上の成分であり、B成分が、グリ
セリン、ヒアルロン酸およびその塩、ホホバ油、リン脂
質、スクワラン、ラノリンおよびその誘導体、尿素、ビ
タミンA、ビタミンA油、ビタミンE、ポリアルキレン
グリコールおよびその誘導体、高分子多糖類およびその
誘導体、アミノ酸およびその誘導体からなる群より選ば
れる1種又は2種以上の成分であり、C成分がスクワレ
ン、コレステロールおよびそのエステル、セラミド、ワ
ックス類、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油およ
びミンク油からなる群より選ばれる1種又は2種以上で
ある前記(1)の殺菌性皮膚外用剤組成物。
【0006】(3)前記のA、BおよびC成分にさらに
D成分として抗炎症剤を0.001〜5重量%含有する
ことを特徴とする殺菌性皮膚外用剤組成物。 (4)D成分がデキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、
ブレトニゾロン、酢酸ブレドニゾロン、吉草酸酢酸ブレ
ドニゾロン、ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾ
ン、酢酸ヒドロコルチゾン、フルオシノロンアセトニ
ド、グリチルレチン酸およびその誘導体、グリチルリチ
ン酸およびその誘導体、ブフェキサマク、ベンタザッ
ク、ウフェナマート、イブプロフェンピコノール、スプ
ロフェンおよびクロタミトンからなる群より選ばれる1
種又は2種以上である前記(3)の殺菌性皮膚外用剤組
成物。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、A成分として殺菌消毒
剤0.01〜20重量%、B成分として保湿成分0.0
01〜20重量%およびC成分として皮脂類似成分0.
05〜20重量%を含有することを特徴とする殺菌性皮
膚外用剤組成物である。またさらに、前記のA、B、C
成分にさらにD成分として抗炎症剤を0.001〜5重
量%含有することを特徴とする殺菌性皮膚外用剤組成物
である。ここで、本発明で用いるA成分としては、例え
ば、アクリノール、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザル
コニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化メチルロザニ
リン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化クロルヘキシ
ジン、ヨウ素、ヨウ化カリウム、ポピドンヨード、ヨー
ドホルム、マーキュロクロム、アルキルポリアミノエチ
ルグリシン、チメロサール、ブロノポール、レゾルシ
ン、ヒノキチオールが挙げられる。これらのA成分は、
市販品を使用することができる。また、A成分は、単独
で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0008】本発明で用いるB成分としては、例えば、
グリセリン、ヒアルロン酸およびその塩、ホホバ油、リ
ン脂質、スクワラン、ラノリンおよびその誘導体、尿
素、ビタミンA、ビタミンA油、ビタミンEおよびその
誘導体、ポリアルキレングリコールおよびその誘導体、
高分子多糖類およびその誘導体、アミノ酸およびその誘
導体が挙げられる。これらのB成分は、市販品を使用す
ることができる。また、これらのB成分は、単独で用い
てもよいし、2種以上を併用してもよい。ここで、ヒア
ルロン酸の塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム等の塩が挙げられる。リン脂質としては、大豆リン
脂質、卵黄リン脂質等が挙げられる。ラノリンの誘導体
としては、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、ラノ
リン脂肪酸イソプロピル等が挙げられる。ビタミンA油
としては、局方、粧原基等の規格品が挙げられる。ビタ
ミンEの誘導体としては、酢酸トコフェロール等が挙げ
られる。ポリアルキレングリコールとしては、ポリエチ
レングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レングリコールのブロック共重合体等が挙げられる。さ
らに、ポリアルキレングリコールの誘導体としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のアルキル
エーテル;あるいはポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エ
ステル等の脂肪酸エステル等が挙げられ、更に詳しく
は、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
イソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンオレイ
ン酸エステル、ポリオキシエチレン飽和脂肪酸グリセリ
ド等が挙げられる。
【0009】高分子多糖類およびその誘導体としては、
アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、カンテン、セ
ルロース、キトサン、トレハロース等が挙げられる。ア
ミノ酸およびその誘導体としては、アラニン、グルタミ
ン酸、イソロイシン、ゼラチン、グルタミン酸ナトリウ
ム、コラーゲン、コラーゲンヘキサデシル、カゼイン、
カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0010】本発明で用いるC成分としては、スクワレ
ン、コレステロールおよびそのエステル、セラミド、ワ
ックス類、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ミ
ンク油が挙げられる。これらのC成分は、市販品を使用
することができる。これらのC成分は、単独で用いても
よいし、2種以上を併用してもよい。ここで、例えばコ
レステロールおよびそのエステルとしては、脂肪酸との
エステルが挙げられる。また、セラミドとしては牛や小
麦から抽出されたセラミド類が挙げられる。ワックス類
としては、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルが挙
げられる。
【0011】なお、本発明においては、これらのA、
B、C成分にさらにD成分として加ええる抗炎症剤とし
て、例えば、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、ブ
レトニゾロン、酢酸ブレドニゾロン、吉草酸酢酸ブレド
ニゾロン、ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、
酢酸ヒドロコルチゾン、フルオシノロンアセトニド、グ
リチルレチン酸およびその誘導体、グリチルリチン酸お
よびその誘導体、ブフェキサマク、ベンタザック、ウフ
ェナマート、イブプロフェンピコノール、スプロフェ
ン、クロタミトンが挙げられる。これらの群から選ばれ
る1種または2種以上を用いることができる。
【0012】本発明の効果を損なわない範囲において、
さらに、局所麻酔剤、抗ヒスタミン剤として、例えば、
リドカイン、ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、マレ
イン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミンなどを
加えてもよい。また、製品の安定化を図るために抗酸化
剤として、BHT、BHA、アスコルビン酸およびその
エステル、ポリフェノール等を加えてもよい。
【0013】本発明で用いるA成分とB成分とC成分の
配合比率は、A成分が0.01〜20重量%、B成分が
0.001〜20重量%、C成分が0.05〜20重量
%である。またさらに好ましくは、A成分とB成分とC
成分とD成分の配合比率は、A成分が0.01〜20重
量%、B成分が0.001〜20重量%、C成分が0.
05〜20重量%およびD成分が0.001〜5重量%
である。A成分が0.01重量%未満、B成分が0.0
01重量%未満、C成分が0.05重量%未満では、ア
トピー性皮膚炎の治療効果がほとんど発揮できない。ま
た、A成分が20重量%より多いと、またB成分が20
重量%より多いと安全性から好ましくない。C成分が2
0重量%より多いと使用感や安定性の面で好ましくな
い。さらにD成分が0.001重量%未満では、アトピ
ー性皮膚炎の治療効果が発揮できない。また、D成分が
5重量%より多いと安全性から好ましくない。
【0014】本発明の殺菌性皮膚外用剤の剤型として
は、軟膏、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、チック
剤、スプレー剤などが挙げられる。本発明の殺菌性皮膚
外用剤は、前記の剤型にするためには、必要に応じて各
種の添加剤を用いることができる。添加剤として、例え
ば、基剤、界面活性剤、懸濁剤、粘調剤、着香料、可溶
化剤、抗酸化剤、防腐剤などが挙げられる。
【0015】本発明の殺菌性皮膚外用剤の用法として
は、患部の状況にもよるが、例えば、1日あたり0.1
g〜5gの用量が標準であり、通常これを1日1回また
は数回に分けて患部に塗布する。
【0016】
【発明の効果】本発明の殺菌性皮膚外用剤は、A成分と
して殺菌消毒剤0.01〜20重量%と、B成分として
保湿成分0.001〜20重量%およびC成分として皮
脂類似成分0.05〜20重量%を含むので、黄色ブド
ウ球菌に対し殺菌効果を有し、皮膚刺激性も低く、皮膚
の乾燥化を防ぎ、皮膚バリア機能を健全化し、アトピー
性皮膚炎の治療効果も高い。またさらに本発明の殺菌性
皮膚外用剤は、前記のA成分、B成分、C成分にさらに
D成分として抗炎症剤を0.001〜5重量%とを含む
ので、黄色ブドウ球菌に対し殺菌効果を有し、皮膚刺激
性も低く、皮膚の乾燥化を防ぎ、皮膚バリア機能を健全
化し、アトピー性皮膚炎の治療効果も高い。なお、本発
明による殺菌性皮膚外用剤組成物は、アトピー性皮膚炎
への治療効果を有するだけでなく、刺激性が少ないので
スキンケアにも適している。
【0017】
【実施例】本発明を、各作用をもつ薬剤の代表を用いて
具体例に基づき更に詳しく説明する。 試験例1(A成分:塩化ベンザルコニウム) 日本クレア(株)より入手した4週齢のアトピー性皮膚
炎自然発症マウスであるNC/Jicマウス70匹を表
1に示した飼料{(株)オリエンタルバイオ社製}で1
0週間飼育し、皮膚炎を発症したマウス49匹を得た。
それらを各7匹ずつ1−a、1−b、1−c、1−d、
1−e、1−fおよび1−gの7群に分け前記飼料で飼
育し、表2の殺菌性皮膚外用剤を患部全面に均一に薄く
1日2回2週間塗布した。表3の評価・判定基準に従っ
て評価した結果を表4に示した。なお局方親水軟膏の配
合組成、ミネラルミックスおよびビタミンミックスは次
のものを用いた。
【0018】<局方親水軟膏の配合組成>組成 ;重量(%) 白色ワセリン ;25 ステアリルアルコール ;20 プロピレングリコール ;12 ポリオキシエチレン(40モル)− 硬化ヒマシ油 ; 4 モノステアリン酸グリセリン; 1 パラオキシ安息香酸メチル ; 0.1 パラオキシ安息香酸プロピル; 0.1精製水 ; 残量 合計 ;100
【0019】<ミネラルミックス>ミネラルミックスの組成 ナトリウム 153.33mg/g カリウム 195.00mg/g カルシウム 66.67mg/g リン 96.67mg/g マグネシウム 33.33mg/g鉄 1.67mg/g なお、用いたミネラルミックスは(株)オリエンタル酵
母工業社製の市販品である。
【0020】<ビタミンミックス>ビタミンミックスの組成 ビタミンA 10000 IU* ビタミンB1 5 mg ビタミンB2 7 mg ビタミンB6 12 mg ビタミンB12 12 μg ビタミンC 360 mg ビタミンD 625 IU ビタミンE 50 mg ニコチン酸 85 mg 葉酸 1 mgパントテン酸 50 mg また、用いたビタミンミックスは、(株)オリエンタル
酵母工業社製の市販品である。なおIUは国際単位/g
を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】試験例2(A成分:グルコン酸クロルヘキ
シジン) 試験例1と同様にNC/Jicマウス45匹を表1に示
した飼料{(株)オリエンタルバイオ社製}で10週間
飼育し、皮膚炎を発症したマウス28匹を得た。それら
を各7匹ずつ2−a、2−b、2−cおよび2−dの4
群に分け前記飼料で飼育し、表5の殺菌性皮膚外用剤を
患部全面に均一に薄く1日2回2週間塗布した。表3の
評価・判定基準に従って試験例1と同様に処理した結果
を表5に併せて示した。
【0026】
【表5】
【0027】試験例3(A成分:ポピドンヨード) 試験例1と同様にNC/Jicマウス50匹を表1に示
した飼料{(株)オリエンタルバイオ社製}で10週間
飼育し、皮膚炎を発症したマウス32匹を得た。それら
を各8匹ずつ3−a、3−b、3−cおよび3−dの4
群に分け前記飼料で飼育し、表6の殺菌性皮膚外用剤を
患部全面に均一に薄く1日2回2週間塗布した。表3の
評価・判定基準に従って試験例1と同様に処理した結果
を表6に併せて示した。
【0028】
【表6】
【0029】試験例4(A成分:ヒノキチオール) 試験例1と同様にNC/Jicマウス50匹を表1に示
した飼料{(株)オリエンタル酵母工業社製}で10週
間飼育し、皮膚炎を発症したマウス35匹を得た。その
うち32匹を各8匹ずつ4−a、4−b、4−cおよび
4−dの4群に分け、前記飼料で飼育し、表7の殺菌性
皮膚外用剤を患部全面に均一に薄く1日2回2週間塗布
した。表3の評価・判定基準に従って試験例1と同様に
処理した結果を表7に併せて示した。
【0030】
【表7】
【0031】試験例5 試験例1と同様にNC/Jicマウス40匹を表1に示
した飼料{(株)オリエンタルバイオ社製}で10週間
飼育し、皮膚炎を発症したマウス25匹を得た。そのう
ち21匹を各7匹ずつ5−a、5−bおよび5−cの3
群に分け、前記飼料で飼育し、表8の殺菌性皮膚外用剤
を患部全面に均一に薄く1日2回2週間塗布した。表3
の評価・判定基準に従って試験例1と同様に処理した結
果を表8に示した。
【0032】
【表8】
【0033】試験例6;(A成分:塩化ベンザルコニウ
ム) 実施例1と同様にNC/Jicマウス40匹を表1に示
した飼料{(株)オリエンタルバイオ社製}で10週間
飼育し、皮膚炎を発症したマウス24匹を得た。それら
を各6匹ずつ−a、−b、−cおよび−dの4群に分
け、前記飼料で飼育し、表9の殺菌性皮膚外用剤を患部
全面に均一に薄く1日2回2週間塗布した。表3の評価
・判定基準に従って実施例1と同様に処理した結果を表
9に示した。
【0034】
【表9】
【0035】試験例7;(比較試験例のみ) 試験例1と同様にNC/Jicマウス40匹を表1に示
した飼料{(株)オリエンタルバイオ社製}で10週間
飼育し、皮膚炎を発症したマウス27匹を得た。そのう
ち24匹を各6匹ずつ6−a、6−b、6−cおよび6
−dの4群に分け、前記飼料で飼育し、表9の殺菌性皮
膚外用剤を患部全面に均一に薄く1日2回2週間塗布し
た。表3の評価・判定基準に従って試験例1と同様に処
理した結果を表10に示した。
【0036】
【表10】
【0037】以上の結果から比較例のA成分とB成分の
組み合わせまたはA成分とC成分の組み合わせ、および
A、BおよびC成分の配合割合が本発明の範囲外の組成
では、アトピー性皮膚炎に対して病態の悪化は抑制でき
るが、治療の改善効果はほとんど期待できない。これに
対して、本発明のA成分とB成分とC成分を所定量を組
み合わせた組成では、アトピー性皮膚炎に対して病態を
大きく改善させる効果があることがわかる。またさら
に、D成分を所定量加えると、さらに改善効果を発揮す
ることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 33/18 A61K 33/18 A61P 17/00 101 A61P 17/00 101 Fターム(参考) 4C083 AA121 AA122 AB232 AB331 AC012 AC021 AC022 AC072 AC121 AC122 AC422 AC471 AC482 AC581 AC641 AC642 AC681 AC682 AC691 AC692 AC851 AC852 AD111 AD112 AD211 AD302 AD331 AD332 AD491 AD492 AD511 AD512 AD531 AD532 AD551 AD552 AD571 AD572 AD621 AD622 AD632 AD642 AD652 AD661 AD662 CC02 CC05 DD22 EE12 EE13 4C086 AA02 BC07 BC17 BC27 DA10 DA11 HA02 HA09 MA03 MA05 MA63 NA05 ZA90 ZB11 ZB35 4C206 AA02 CA10 CA19 DA17 DA24 EA01 FA31 FA41 FA42 FA44 GA01 GA31 MA03 MA05 MA83 NA05 ZA90 ZB11 ZB35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A成分として殺菌消毒剤0.01〜20重
    量%、B成分として保湿成分0.001〜20重量%お
    よびC成分として皮脂類似成分0.05〜20重量%を
    含有することを特徴とする殺菌性皮膚外用剤組成物。
  2. 【請求項2】A成分が、アクリノール、塩化ベンゼトニ
    ウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウ
    ム、塩化メチルロザニリン、グルコン酸クロルヘキシジ
    ン、塩酸クロルヘキシジン、ヨウ素、ヨウ化カリウム、
    ポピドンヨード、ヨードホルム、マーキュロクロム、ア
    ルキルポリアミノエチルグリシン、チメロサール、ブロ
    ノポール、レゾルシンおよびヒノキチオールからなる群
    より選ばれる1種又は2種以上の成分であり、B成分
    が、グリセリン、ヒアルロン酸およびその塩、ホホバ
    油、リン脂質、スクワラン、ラノリンおよびその誘導
    体、尿素、ビタミンA、ビタミンA油、ビタミンEおよ
    びその誘導体、ポリアルキレングリコールおよびその誘
    導体、高分子多糖類およびその誘導体、アミノ酸および
    その誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上の
    成分であり、C成分が、スクワレン、コレステロールお
    よびそのエステル、セラミド、ワックス類、マカデミア
    ナッツ油、ヘーゼルナッツ油およびミンク油からなる群
    より選ばれる1種又は2種以上の成分である請求項1記
    載の殺菌性皮膚外用剤組成物。
  3. 【請求項3】前記のA、BおよびC成分にさらにD成分
    として抗炎症剤を0.001〜5重量%含有することを
    特徴とする殺菌性皮膚外用剤組成物。
  4. 【請求項4】D成分が、デキサメタゾン、酢酸デキサメ
    タゾン、ブレトニゾロン、酢酸ブレドニゾロン、吉草酸
    酢酸ブレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコ
    ルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、フルオシノロンアセ
    トニド、グリチルレチン酸およびその誘導体、グリチル
    リチン酸およびその誘導体、ブフェキサマク、ベンタザ
    ック、ウフェナマート、イブプロフェンピコノール、ス
    プロフェンおよびクロタミトンからなる群より選ばれる
    1種又は2種以上であることを特徴とする請求項3記載
    の殺菌性皮膚外用剤組成物。
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