JP2000319078A - ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又はリン化物を含む熱安定性着色焼結材料 - Google Patents

ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又はリン化物を含む熱安定性着色焼結材料

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JP2000319078A
JP2000319078A JP2000111796A JP2000111796A JP2000319078A JP 2000319078 A JP2000319078 A JP 2000319078A JP 2000111796 A JP2000111796 A JP 2000111796A JP 2000111796 A JP2000111796 A JP 2000111796A JP 2000319078 A JP2000319078 A JP 2000319078A
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hydrogen
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halogen
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JP2000111796A
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Seishi Honma
清史 本間
Hans-Thomas Schacht
シャハト ハンス−トーマス
Hao Tsuimin
ハオ ツィミン
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Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Ciba SC Holding AG
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温で製造される焼結材料の新規な着色方法
を提供すること。 【解決手段】 ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又
はリン化物化合物を含む多孔質焼結材料を有機顔料で着
色する方法の(a)該焼結材料を可溶性顔料前駆体の溶
液又は溶融物で処理し、その孔に顔料前駆体の少なくと
も一部が入るようにし、(b)処理(a)に従って焼結
材料の孔に入った顔料前駆体の、加熱による熱的断片化
により有機顔料を孔内に形成させる方法において、該可
溶性顔料前駆体が、式(I):A(B)x (I)〔x
は、1〜8の整数、Aは、N、O、Sなど、かつ基Aの
一部を形成する1個以上のヘテロ原子を介してx個の基
Bに結合されている、キナクリドン、アントラキノン、
ペリレンなど発色団の基、Bは、水素又は式:−COO
−L:少なくとも1個の基Bは水素でなく、xが2〜8
の場合、基Bは同一又は異なり、Lは、適当な可溶化基
である〕の化合物又は式(I)の2種以上の化合物の混
合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、可溶性顔料誘導体の溶液を非着
色焼結材料に施し、そして加熱により有機顔料を再生さ
せて該焼結材料の孔中に該有機顔料を析出させることに
よる、ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又はリン化
物化合物を含む多孔質焼結材料を着色する方法、並びに
新規着色焼結材料それら自体に関する。
【0002】焼結材料は、通常、極めて高温で製造され
る。したがって、焼結工程の前に着色剤を添加すること
によりそれらを着色することは実施可能でなく、そして
それらを着色するための唯一のやり方は、それらを染料
の溶液に浸すことである。
【0003】しかしながら、このことは、ホウ化物、炭
化物、ケイ化物、窒化物又はリン化物化合物を含む焼結
材料について予期されない技術問題をもたらす。色の彩
度は非常に弱く、そして多くの着色焼結材料はもはや満
足な熱安定性でない。着色焼結材料が高温に加熱される
とき、染料は昇華し、あるいは明らかにホウ化物、炭化
物、ケイ化物、窒化物又はリン化物化合物と反応し、そ
の結果それは色あせる一方、焼結材料それ自体の化学的
及び機械的性質は損なわれ得る。
【0004】ある種の可溶性化合物が、驚くほど一層良
好な結果でもって、ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化
物又はリン化物化合物を含む焼結材料を着色する目的の
ために用いられ得る、ということが今般見出された。こ
れらの着色焼結材料は、高い色の彩度(クローマ)を有
し、天候、光及び摩耗に対して堅牢であり、しかも例え
ば湿気、油又は脂肪のような、追加的化学物質の存在下
でさえ高温に対して高度に安定性である強くて光学的に
均一な色合いを有する。
【0005】WO98/58027は、比較的高温に加
熱されることによりカーバメート基の脱離を確実にする
ことにより対応する顔料に転化し得るカーバメート官能
性の、可溶性発色団の、一般に多孔性材料の着色のため
の使用を開示している。しかしながら、開示された材料
のいずれも熱安定性であることを必要とせず、そして例
示された材料木材は、実際、全く熱感受性である。
【0006】本発明は、従って、ホウ化物、炭化物、ケ
イ化物、窒化物又はリン化物化合物を含む多孔質焼結材
料を有機顔料で着色する方法であって、(a)該焼結材
料を可溶性顔料前駆体の溶液又は溶融物で処理して、そ
の孔に該顔料前駆体の少なくとも一部が入るようにし、
そして(b)処理(a)により焼結材料の孔に入った顔
料前駆体の、加熱の手段による熱的断片化を通じて、該
有機顔料を該孔内に形成させる方法において、該可溶性
顔料前駆体が、式(I): A(B)x (I) 〔式中、xは、1から8の整数であり、Aは、N、O及
びSからなる群から選択され、かつ基Aの一部を形成す
る1個以上のヘテロ原子を介してx個の基Bに結合され
ている、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、イ
ンジゴ、キノフタロン、インダンスロン、イソインドリ
ノン、イソインドリン、ジオキサジン、アゾ、フタロシ
アニン又はジケトピロロピロール系の発色団の基であ
り、Bは、水素又は下記式:
【0007】
【化22】
【0008】の基であり、ここで、少なくとも1個の基
Bは水素でなく、そしてxが2から8である場合、基B
は同一又は異なることができ、そしてLは、任意の適当
な可溶化基である〕の化合物又は式(I)の2種以上の
化合物の混合物である方法を提供する。
【0009】ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又は
リン化物化合物を含む多孔質焼結材料、並びにそれらの
製造のための方法及び条件は、当業者に周知である。そ
れらはまた、数多くの特許において及び技術文献におい
て開示されており、しかしてそれらに明示的参照がこれ
によりなされる。好ましいものは、250℃から150
0℃の温度で製造される焼結材料であり、最も好ましい
ものは400℃から1000℃特に400℃から800
℃である。
【0010】ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又は
リン化物化合物は、0から50℃の温度、湿気で飽和さ
れた空気中において十分に安定で、従ってかかる条件下
で半減期が少なくとも1日であるいかなるホウ化物、炭
化物、ケイ化物、窒化物又はリン化物でもよい。既知の
ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又はリン化物化合
物は、例えば、Al、Ca、Ti、V、Cr、Fe、C
u、Sr、Nb、Mo、Ba、Ta、W及びCeのホウ
化物、B、Si、Ti、V、Fe、Ni、Zr、Nb、
Hf、Ta、W及びAlの炭化物、Si、V、Cr、F
e、Ga、Ge、Zr、Nb、Ta、W、Al、Mg及
びBの窒化物、オキシ窒化リン、B、Mg、Ca、V、
Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Mo、R
u、Pd及びWのケイ化物、並びにTi、Cr、Mn、
Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Mo、Cd、In、
W、Pt及びAuのリン化物である。
【0011】好ましいホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒
化物又はリン化物化合物は、無色、白色、半透明又はわ
ずかにのみ灰色がかっているものであり、最も好ましい
ものは、無色又は白色及び少なくとも部分的に半透明で
あるものである。
【0012】多孔質焼結材料は、1種以上のホウ化物、
炭化物、ケイ化物、窒化物又はリン化物化合物から成り
得、あるいはまた金属粒子又は無機粒子例えば金属の酸
化物若しくは水酸化物のような他の物質を特にバインダ
ーとして含み得る。それは、いかなる形状及びサイズを
も有し得、例えば小板、チューブ、フィラメント、中空
又は塊体である。
【0013】有機顔料の濃度は、所望の色の彩度に依存
して低くても高くてもよい。焼結材料中の有機顔料の低
い濃度はパステル色に通じ、一方高い濃度は比較的高い
彩度に通じる。一般に、本発明の方法により着色される
べき焼結材料は、合体されるべき可溶性顔料前駆体のい
かなる着色的所望量に対しても十分に多孔質である。
【0014】当業者は、明らかに、本方法がいかなる他
の既知の更なる処理とも結合され得ることを認識しよ
う。ある目的のために、例えば、密封又は当該分野にお
いて既知の任意の他の仕上げ処理により着色焼結材料の
長期安定性を向上させることが可能である。本着色焼結
材料は、大きな着色的利点でもって、着色されていない
か又は困難を伴って着色される焼結材料を置換し得る。
特に、先行技術の焼結材料について知られたいかなる追
加的特徴もまた、本着色焼結材料と組み合せて用い得
る。
【0015】本着色焼結材料は、無論、着色されるとい
う唯一の相違でもって、いかなる既知の目的のためにも
用いられ得る。それらは、例えばそれらを識別するため
に又は純粋に装飾の目的のためにも色が必須である場合
はどんな場合でも特に有用である。
【0016】多孔質であると考えられる焼結材料は、そ
れらの物理的殻内に空洞(気体例えば空気で又は液体例
えば水で部分的に又は完全に満たされていてもよい)を
有するものである。好ましくは、孔は、少なくとも部分
的に材料の表面に達する。孔の容積は、好ましくは、材
料の幾何学的殻の容積に関して少なくとも5%である。
特に好ましくは、孔の容積は、材料の幾何学的殻の容積
に関して10から80%である。好ましくは、孔の横断
面は非常に細くて、毛管力により水性液が重力下で流出
しない。孔の平均横断面は、材料の横断面にて総孔面積
を孔の数で割ることにより決定して、特に、好ましくは
1・10-182から一層好ましくは1・10-172から
約10-82まで一層好ましくは4・10-142まで最
も好ましくは2・10-152までである。
【0017】顔料前駆体を焼結材料の孔中に導入するこ
とは、任意の所望の既知方法を用いて例えば噴霧又は浴
中での含浸により、顔料前駆体の溶液又は溶融物を焼結
材料に施すすることにより遂行される。施す温度は高め
られた温度であり得るが、しかし溶解又は溶融顔料前駆
体が施すに必要な最少時間中いかなる有意的分解も受け
ないように慎重に十分に低く保たれる。
【0018】適切な溶媒は、水又は好ましくは任意の所
望のプロトン性又は非プロトン性溶媒であり、それらの
例は、炭化水素、アルコール、アミド、ニトリル、ニト
ロ化合物、N−複素環式化合物、エーテル、ケトン及び
エステル(単若しくは多不飽和であっても又は塩素化さ
れていてもよい)である。それらの例は、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ベン
ジルアルコール、ジエチルエーテル、1−アセトキシ−
2−エトキシ−エタン、アセトン、エチルメチルケト
ン、シクロペンタノン、ブチロラクトン、1−メトキシ
−2−プロパノール、1,2−ジメトキシエタン、1,
2−ジエトキシエタン、2−メトキシエタノール、2−
メトキシ−プロピルアセテート、エチルアセテート、ブ
チルアセテート、イソプロピルラウレート、メチルメタ
クリレート、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセト
ニトリル、ベンゾニトリル、ニトロベンゼン、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ピ
リジン、ピコリン、キノリン、ジクロロメタン、トリク
ロロエタン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジイソプロピルナフタレン、アニソール
及びクロロベンゼンである。溶媒の更なる例は、数多く
の表となった研究書及び参考書に記載されている。単一
溶媒の代わりに、2種又はそれ以上の溶媒の混合物を用
いることも可能である。
【0019】着色されるべきである焼結材料を腐食しな
いか又は非常にゆっくりしか腐食せず、40℃と300
℃の間の沸点を有し、かつ溶媒100ml当たり少なくと
も5gの顔料前駆体を溶解する溶媒、特に芳香族炭化水
素、アルコール、エーテル、ケトン及びエステルが好ま
しい。トルエン、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、ベンジルアルコール、ブチロラクトン、1−
メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシ−プロピル
アセテート、メチルメタクリレート、1−アセトキシ−
2−エトキシ−エタン、アセトン、メチルエチルケト
ン、エチルアセテート、テトラヒドロフラン及びジオキ
サン、並びにそれらの混合物が特に好ましい。
【0020】水又は溶媒中の顔料前駆体の濃度は、通
常、溶液の重量を基準として0.01重量%から飽和濃
度のおおよそ99重量%であり、ある場合には溶媒和物
の早期沈殿なしに過飽和溶液を用いることも可能であ
る。多くの顔料前駆体について、最適濃度は、溶液の重
量を基準として約1〜50重量%しばしば約10〜20
重量%である。顔料前駆体及び溶媒のいくつかの組合わ
せについて、それは約75重量%くらい高くあってもよ
い。
【0021】顔料前駆体の顔料形態への転化は、既知の
条件下で、例えば、顔料前駆体の前に、同時に又は後に
多孔質焼結材料の孔中に導入され得る酸又はカチオン性
光若しくは熱開始剤のような触媒の存在下又は不存在下
で、熱的断片化により行われる。
【0022】強酸及び塩基は必ずしも避けられるべきと
は限らないけれども、それらは、それらに対する焼結材
料の化学的安定性にかんがみてのみ用いられるべきであ
る。例えば、それらは、炭化ホウ素のみからなる材料に
ついて強酸及び塩基又はそれらの前駆体を用いることに
ついて特別な制限はないが、しかしこのことは、炭化ホ
ウ素粒子が別の比較的酸安定性の劣るホウ化物、炭化
物、ケイ化物又は窒化物(窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒
化ガリウム、ホウ化鉄、炭化鉄又はケイ化コバルトのよ
うな)と一緒に保持される場合にはもはや当てはまらな
い。
【0023】本発明は、また、分子中の元素の比率が1
から4の整数を用いての分数により表され得ない非完全
化学量論化合物例えば式Xxy(式中、x/y=1.3
7)の化合物の場合において特に有用であり、何故なら
これらは多くの場合X34のような完全な化学量論化合
物よりも安定でないからである。
【0024】断片化は、個々に又は任意の更なる既知の
後続処理と同時に例えば焼結材料の密封又は乾燥中に行
われ得る。
【0025】賢明な、断片化可能な顔料前駆体は、それ
らの構造が少なくとも1個のヘテロ原子N、O又はS上
でオキシカルボニル基により置換された完全顔料骨格を
含むものである。ヘテロ原子が発色団の一部であるか又
は断片化中に発色団に直接的に結合される場合、オキシ
カルボニル基は一般に脱離され、そして水素原子により
置き換えられ、従って生じる顔料の構造は非置換顔料骨
格のそれに相当する。一方、ヘテロ原子が発色団の置換
基に結合されている場合は、断片化過程は時には比較的
複雑であり、そして生じる顔料の正確な構造は必ずしも
明確に確定され得ない。
【0026】顔料前駆体は、個々に又はそうでなければ
他の顔料前駆体との若しくは着色剤(例えば、相当する
適用のために慣用的に用いられる染料)との混合物で用
い得る。顔料前駆体が混合物で用いられる場合、混合物
の成分は、好ましくは、顔料形態でのそれらの色が赤、
バイオレット、黄、青、緑、ブラウン又は黒であるもの
である。顔料前駆体が混合物で用いられる場合、混合物
の成分は、好ましくは、顔料形態でのそれらの色が赤、
バイオレット、黄、青又は緑であるものである。添加さ
れる任意の染料は、同様に、好ましくは赤、バイオレッ
ト、黄、青又は緑である。しかしながら、染料を用いる
ことは一般に光安定性を低減するので、染料を用いない
ことが好ましい。
【0027】Aは、好ましくは、x個の基Bに結合され
た各ヘテロ原子において少なくとも1個の直接的に隣接
した又は共役したカルボニル基を含有する。
【0028】Aは、下記式: A(H)x の基本構造を有する既知発色団の基であり、それらの例
は、下記式:
【0029】
【化23】
【0030】
【化24】
【0031】
【化25】
【0032】
【化26】
【0033】〔式中、Gは、少なくともNH又はOH部
を有する基であり、そしてxは、1から16の数であ
る〕の化合物及びそれらのすべての既知誘導体である。
【0034】式Iの好ましい化合物は、次のものであ
る。即ち、 a)式(IIa)又は(IIb):
【0035】
【化27】
【0036】〔式中、Dは、水素、C1−C6アルキル、
非置換又はハロ−若しくはC1−C6アルキル−置換の、
フェニル、ベンジル又はフェネチル、又はBである〕の
ペリレンカルボキシミド、 b)式(III):
【0037】
【化28】
【0038】〔式中、R1及びR2は、互いに独立的に、
水素、ハロゲン、C1−C24アルキル、C1−C6アルコ
キシ又はフェニルである〕のキナクリドン、 c)式(IV):
【0039】
【化29】
【0040】〔式中、R3は、水素、ハロゲン又はC1
24アルキルである〕又は式(IVa):
【0041】
【化30】
【0042】〔式中、R4、R5及びR6は、互いに独立
的に、水素、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、
NECOC1−C4アルキル、NECOフェニル又はN
(E)2であり、ここで基R4、R5及びR6の少なくとも
一つは、NECOC1−C4アルキル、NECOフェニル
又はN(E)2である〕のジオキサジン、 d)式(V)、(VI)又は(VII):
【0043】
【化31】
【0044】〔式中、R7は、下記式:
【0045】
【化32】
【0046】の基であり、R8は、水素、C1−C24アル
キル、ベンジル又は下記式:
【0047】
【化33】
【0048】の基であり、R9は、水素、E又はR7であ
り、R10、R11、R12及びR13は、互いに独立的に、水
素、C1−C24アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲ
ン又はトリフルオロメチルである〕のイソインドリン、 e)式(IXa)又は(IXb):
【0049】
【化34】
【0050】〔式中、R14及びR15は、互いに独立的
に、水素、ハロゲン又はC1−C4アルキルである〕のイ
ソインドリノン、 f)式(X)又は(XI):
【0051】
【化35】
【0052】〔式中、R16は、水素又はハロである〕の
アントラキノノイド化合物、 g)式(XII):
【0053】
【化36】
【0054】〔式中、Mは、H2、又はCu(II)、Z
n(II)、Fe(II)、Ni(II)、Ru(II)、Rh
(II)、Pd(II)、Pt(II)、Mn(II)、Mg
(II)、Be(II)、Ca(II)、Ba(II)、Cd
(II)、Hg(II)、Sn(II)、Co(II)及びPb
(II)からなる群から選択される二価金属であり、好ま
しくはCu(II)、Zn(II)、Fe(II)、Ni(I
I)若しくはPd(II)、又はV(O)、Mn(O)及
びTiOからなる群から選択される二価オクソ金属であ
り、T1は、直接結合、−CHR18−、−CO−又は−
SO2−であり、R17は、水素、C1−C6アルキル、C1
−C6アルキレン−O−E、−N(E)R18、−N(E)
2、−N(E)COR19、−COR19、下記式:
【0055】
【化37】
【0056】のいずれかの基であり、R18は、水素又は
1−C6アルキルであり、R19は、C1−C6アルキルで
あり、そしてR20は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1
6アルキル又はC1−C6アルコキシであり、zは、ゼ
ロ又は1であり、そしてyは、1から8の数である〕の
フタロシアニン、 h)式(XIIIa)又は(XIIIb):
【0057】
【化38】
【0058】〔式中、G1及びG2は、互いに独立的に、
下記式:
【0059】
【化39】
【0060】のいずれかの基であり、R21及びR22は、
互いに独立的に、水素、ハロゲン、C1−C24アルキ
ル、C1−C6アルコキシ、C1−C18アルキルチオ、C1
−C18アルキルアミノ、−CN、−NO2、フェニル、
トリフルオロメチル、C5−C6シクロアルキル、−C=
N−(C1−C24アルキル)、下記式:
【0061】
【化40】
【0062】の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリア
ゾリル、ピペラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベン
ゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリ
ル、モルホリニル、ピペリジニル又はピロリジニルであ
り、T2は、−CH2−、−CH(CH3)−、−C(C
3)2−、−CH=N−、−N=N−、−O−、−S
−、−SO−、−SO2−又は−NR27−であり、R23
及びR24は、互いに独立的に、水素、ハロゲン、C1
6アルキル、C1−C6アルコキシ又は−CNであり、
25及びR26は、互いに独立的に、水素、ハロゲン又は
1−C6アルキルであり、そしてR27は、水素又はC1
−C6アルキルである〕のピロロ〔3,4−c〕ピロー
ル、 i)式(XIVa)又は(XIVb):
【0063】
【化41】
【0064】〔式中、R28は、H又はO−Eであり、R
29、R30、R31及びR32は、互いに独立的に、水素、ハ
ロゲン、−COO−C1−C6アルキル又は−CONE−
1−C6アルキルである〕のキノフタロン、 j)式(XVa)、(XVb)、(XVc)、(XVd)、(XV
e)又は(XVf):
【0065】
【化42】
【0066】〔式中、R33、R34、R35、R36及びR37
は、互いに独立的に、水素、ハロゲン、C1−C6アルキ
ル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、アセチル又はSO2
NEC1−C6アルキルであり、そしてR38は、水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル又はC1−C6アルコキシであ
る〕のアゾ化合物、 k)式(XVIa)又は(XVIb):
【0067】
【化43】
【0068】〔式中、R39及びR40は、互いに独立的
に、水素、C1−C12アルキル、又はC6−C12アリール
(これは、非置換であるか又はハロゲン、C1−C6アル
キル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、アセチル、SO2
NEC1−C6アルキル若しくはSO2NE 2により置換さ
れている)であり、R41及びR42は、互いに独立的に、
水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、CONE2、SO2NEC1−C6
ルキル、SO2NE2、SO3E、SO3Na又はC6−C
12アリール(これは、非置換であるか又はハロゲン、C
1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、アセチ
ル、SO2NEC1−C6アルキル若しくはSO2NE2
より置換されている)であり、そしてR43は、水素、ハ
ロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル又はC1−C6
ルコキシである〕のアントラキノン、及び l)式(VIIIa)又は(VIIIb):
【0069】
【化44】
【0070】〔式中、R44は、水素、CN、C1−C6
ルキル、C1−C6アルコキシ又はハロゲンである〕のイ
ンジゴ又はロイコインジゴ誘導体であるが、ここで、各
場合において、上記の諸式において、各Eは、その他の
ものと独立的に、水素又はBであるが、但し各式におい
てEが少なくとも1度はBであり、そしてBは、上記に
定義された通りである〕。
【0071】好ましいキナクリドンは、式(III)にお
いてR1及びR2が互いに独立的に水素、クロロ又はメチ
ルであるものである。
【0072】好ましいピロロ〔3,4−c〕ピロール
は、式(XIII)において、G1及びG2が同一であって、
そして下記式:
【0073】
【化45】
【0074】〔式中、R21及びR22は、互いに独立的
に、水素、クロロ、ブロモ、C1−C6アルキル、C1
6アルコキシ、C1−C6アルキルアミノ、CN又はフ
ェニルであり、T2は、−O−、−NR27−、−N=N
−又は−SO2−であり、そしてR27は、水素、メチル
又はエチルである〕のいずれかの基であるものである。
【0075】好ましいアゾ化合物は、式(XVa)ないし
(XVf)において、R33、R34、R 35、R36及びR
37が、互いに独立的に、水素、ハロゲン、メチル、メト
キシ、ニトロ、アセチル又はSO2NECH3であり、そ
してR38がハロゲン又はメトキシであるものである。
【0076】特に好ましいものは、式(XVII)、(XVII
Ia)又は(XVIIIb):
【0077】
【化46】
【0078】〔式中、Eは、水素又はBであるが、但し
各式においてEが少なくとも1度はBであり、そしてB
は、上記に定義された通りである〕のキナクリドン、式
(IVb):
【0079】
【化47】
【0080】〔式中、R45及びR46は、互いに独立的
に、C1−C4アルキルであり、そしてEは、水素又はB
であるが、但しEが少なくとも1度はBであり、そして
Bは、上記に定義された通りである〕のジオキサジン、
式(XIX):
【0081】
【化48】
【0082】〔式中、R47及びR48は、互いに独立的
に、水素、メチル、tert−ブチル、クロロ、ブロモ、C
N又はフェニルであり、そしてEは、水素又はBである
が、但しEが少なくとも1度はBであり、そしてBは、
上記に定義された通りである〕のピロロピロール、式
(XII)(式中、Mは、Cu(II)であり、そしてR16
は水素又はEであり、そしてzは1であり、そしてyは
1から4の数であるが、但しEは少なくとも1度はBで
あり、そしてBは、上記に定義された通りである)のフ
タロシアニン、式(XX):
【0083】
【化49】
【0084】〔式中、R49は、水素又はC1−C4アルキ
ルであり、そしてEは、水素又はBであるが、但しEが
少なくとも1度はBであり、そしてBは、上記に定義さ
れた通りである〕のイソインドリノン、式(XXI):
【0085】
【化50】
【0086】〔式中、Eは、水素又はBであるが、但し
Eが少なくとも1度はBであり、そしてBは、上記に定
義された通りである〕のインダンスロン、及び式(XV
a)、(XVb)、(XVe)又は(XVf)(式中、R33
34、R35、R36及びR37は、互いに独立的に、水素、
クロロ、メトキシ、ニトロ、アセチル又はSO2NEC
3であり、そしてR38は、ハロゲン又はメトキシであ
るが、但し各式においてEが少なくとも1度はBであ
り、そしてBは、上記に定義された通りである)のアゾ
化合物である。
【0087】特に注目すべき可溶性発色団は、カラーイ
ンデックス、ピグメントイエロー13、ピグメントイエ
ロー73、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロ
ー83、ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー
94、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー1
09、ピグメントイエロー110、ピグメントイエロー
120、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロ
ー139、ピグメントイエロー151、ピグメントイエ
ロー154、ピグメントイエロー175、ピグメントイ
エロー180、ピグメントイエロー181、ピグメント
イエロー185、ピグメントイエロー194、ピグメン
トオレンジ31、ピグメントオレンジ71、ピグメント
オレンジ73、ピグメントレッド122、ピグメントレ
ッド144、ピグメントレッド166、ピグメントレッ
ド184、ピグメントレッド185、ピグメントレッド
202、ピグメントレッド214、ピグメントレッド2
20、ピグメントレッド221、ピグメントレッド22
2、ピグメントレッド242、ピグメントレッド24
8、ピグメントレッド254、ピグメントレッド25
5、ピグメントレッド262、ピグメントレッド26
4、ピグメントブラウン23、ピグメントブラウン4
1、ピグメントブラウン42、ピグメントブルー25、
ピグメントブルー26、ピグメントブルー60、ピグメ
ントブルー64、ピグメントバイオレット19、ピグメ
ントバイオレット29、ピグメントバイオレット32、
ピグメントバイオレット37、3,6−ジ(4′−シア
ノ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ〔3,4−
c〕ピロール−1,4−ジオン、3,6−ジ(3,4−
ジクロロ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ
〔3,4−c〕ピロール−1,4−ジオン又は3−フェ
ニル−6−(4′−tert−ブチル−フェニル)−2,5
−ジヒドロ−ピロロ〔3,4−c〕ピロール−1,4−
ジオンから製造し得るものである。
【0088】式(I)ないし(XXI)の化合物は既知で
あるか、あるいは例えばEP648770、EP648
817及びEP742 556に記載されているよう
な、それ自体既知の方法に類似に製造し得る。
【0089】好ましくは、−Lは、下記式:
【0090】
【化51】
【0091】〔式中、R50、R51及びR52は、互いに独
立的に、C1−C6アルキルであり、R53及びR54は、互
いに独立的に、C1−C6アルキル、O、S又はN
(R61)2−中断C1−C6アルキル、非置換又はC1−C6
アルキル−、C1−C6アルコキシ−、ハロ−、シアノ−
若しくはニトロ−置換フェニル又はビフェニリルであ
り、R55、R56及びR57は、互いに独立的に、水素又は
1−C6アルキルであり、R58は、水素、C1−C6アル
キル又は下記式:
【0092】
【化52】
【0093】のいずれかの基であり、R59及びR60は、
互いに独立的に、水素、C1−C6アルキル、C1−C6
ルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、N(R61)2、あるい
は非置換又はハロ−、シアノ−、ニトロ−、C1−C6
ルキル−若しくはC1−C6アルコキシ−置換フェニルで
あり、R61及びR62は、C1−C6アルキルであり、R63
は、水素又はC1−C6アルキルであり、そしてR64は、
水素、C1−C6アルキル、非置換又はC1−C6アルキル
置換フェニルであり、Qは、非置換であるか又はC1
6アルコキシ、C1−C6アルキルチオ若しくはC2−C
12ジアルキルアミノにより1度以上置換されているp,
q−C2−C6アルキレンであり、そしてp及びqは、異
なる数字の位置であり、Xは、N、O及びSからなる群
から選択されるヘテロ原子であり、ここで、mは、Xが
O又はSである場合にゼロでありそしてXがNである場
合に1であり、そしてL1及びL2は、互いに独立的に、
非置換又はモノ−若しくはポリ−C1−C12アルコキシ
−、−C1−C12アルキルチオ−、−C2−C24ジアルキ
ルアミノ−、−C6−C12アリールオキシ−、−C6−C
12アリールチオ−、−C7−C24アルキルアリールアミ
ノ−若しくは−C12−C24ジアリールアミノ−置換の、
1−C6アルキル、又は〔−(p′,q′−C2−C6
ルキレン)−Z−〕n−C1−C6アルキル(nは、1か
ら1000の数であり、p′及びq′は、異なる数字の
位置であり、各Zは、その他のものと独立的に、ヘテロ
原子O、S又はC1−C12アルキル置換Nであり、そし
て反復単位〔−C2−C6アルキレン−Z−〕中のC2
6アルキレンは、同一又は異なり得る)であり、そし
てL1及びL2は、飽和又は1ないし10不飽和であるこ
とができ、非中断又は−(C=O)−及び−C64−か
らなる群から選択される1から10個の基により任意の
所望点にて中断され得、ハロゲン、シアノ及びニトロか
らなる群から選択される更なる置換基を1から10個担
持していても担持していなくてもよい〕のいずれかのの
基である。
【0094】特に興味あるものは、LがC1−C6アルキ
ル又は下記式:
【0095】
【化53】
【0096】の基であり、QがC2−C4アルキレンであ
り、そしてL1及びL2が〔−C2−C1 2アルキレン−Z
−〕n−C1−C12アルキルであるか又はC1−C12アル
コキシ、C1−C12アルキルチオ若しくはC2−C24ジア
ルキルアミノにより1度以上置換されているC1−C12
アルキルであり、そしてm及びnが上記に定義された通
りである式(I)の化合物である。
【0097】非常に特に興味あるものは、LがC4−C5
アルキル又は下記式:
【0098】
【化54】
【0099】の基であり、QがC2−C4アルキレンであ
り、XがOでありそしてmがゼロであり、そしてL2
〔−C2−C12アルキレン−O−〕n−C1−C12アルキ
ルであるか又はC1−C12アルコキシにより1度以上置
換されているC1−C12アルキルである式(I)の化合
物、特に−Q−X−が式−C(CH3)2−CH2−O−の
基であるものである。
【0100】最も好ましい顔料前駆体は、Lがtert−ブ
チル又はtert−アミルである式(I)の化合物である。
【0101】アルキル又はアルキレンは、直鎖状、分岐
状、単環状又は多環状であり得る。
【0102】かくして、C1−C12アルキルは、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シク
ロブチル、n−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチ
ル、2,2−ジメチルプロピル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、n−ヘキシル、n−オクチル、1,1,
3,3−テトラメチルブチル、2−エチルヘキシル、ノ
ニル、トリメチルシクロヘキシル、デシル、メンチル、
ツイル、ボルニル、1−アダマンチル、2−アダマンチ
ル又はドデシルである。
【0103】C2−C12アルキルが単又は多不飽和であ
る場合、それは適切なら2つ以上の二重結合が孤立して
いても共役していてもよい、C2−C12アルケニル、C2
−C 12アルキニル、C2−C12アルカポリエニル又はC2
−C12アルカポリイニルであり、それらの例は、ビニ
ル、アリル、2−プロペン−2−イル、2−ブテン−1
−イル、3−ブテン−1−イル、1,3−ブタジエン−
2−イル、2−シクロブテン−1−イル、2−ペンテン
−1−イル、3−ペンテン−2−イル、2−メチル−1
−ブテン−3−イル、2−メチル−3−ブテン−2−イ
ル、3−メチル−2−ブテン−1−イル、1,4−ペン
タジエン−3−イル、2−シクロペンテン−1−イル、
2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−
1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、1
−p−メンテン−8−イル、4(10)−ツエン−10
−イル、2−ノルボルネン−1−イル、2,5−ノルボ
ルナジエン−1−イル、7,7−ジメチル−2,4−ノ
ルカラジエン−3−イル、又はヘキセニル、オクテニ
ル、ノネニル、デセニル若しくはドデセニルの種々の異
性体である。
【0104】C2−C4アルキレンは、例えば1,2−エ
チレン、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン、
1,2−ブチレン、1,3−ブチレン、2,3−ブチレ
ン、1,4−ブチレン又は2−メチル−1,2−プロピ
レンである。C5−C12アルキレンは、例えば、ペンチ
レン、ヘキシレン、オクチレン、デシレン又はドデシレ
ンの異性体である。
【0105】C1−C12アルコキシは、O−C1−C12
ルキル好ましくはO−C1−C4アルキルである。
【0106】C6−C12アリールオキシは、O−C6−C
12アリール例えばフェノキシ又はナフトキシ、好ましく
はフェノキシである。
【0107】C1−C12アルキルチオは、S−C1−C12
アルキル好ましくはS−C1−C4アルキルである。
【0108】C6−C12アリールチオは、S−C6−C12
アリール例えばフェニルチオ又はナフチルチオ、好まし
くはフェニルチオである。
【0109】C2−C24ジアルキルアミノは、N(アル
キル1)(アルキル2)であり、2つの基アルキル1及び
アルキル2中の炭素原子の合計は2から24個であり、
好ましくはN(C1−C4アルキル)−C1−C4アルキル
である。
【0110】C7−C24アルキルアリールアミノは、N
(アルキル1)(アリール2)であり、2つの基アルキル
1及びアリール2中の炭素原子の合計は7から24個であ
り、例えばメチルフェニルアミノ、エチルナフチルアミ
ノ又はブチルフェナントリルアミノ、好ましくはメチル
フェニルアミノ又はエチルフェニルアミノである。
【0111】C12−C24ジアリールアミノは、N(アリ
ール1)(アリール2)であり、2つの基アリール1及び
アリール2中の炭素原子の合計は12から24個であ
り、例えばジフェニルアミノ又はフェニルナフチルアミ
ノ、好ましくはジフェニルアミノである。
【0112】ハロゲンは、塩素、臭素、フッ素又はヨウ
素、好ましくはフッ素又は塩素である。
【0113】nは、好ましくは1から100の数であ
り、しかして特に好ましくは2から12の数である。
【0114】本発明の方法の加熱工程(b)は、いかな
る所望の手段によっても行われ得る(例えば、触媒の存
在下で又は不存在下での、熱炉中での処理により又は電
磁線例えばIR線若しくはマイクロ波若しくは誘導によ
り)。断片化のために必要とされる条件は、顔料前駆体
の各クラスについてそれ自体既知である。工程(b)
は、通常、100から250℃好ましくは150から2
00℃特に好ましくは160から200℃の温度に加熱
することにより又は該顔料前駆体が該温度に加熱される
のに十分なエネルギー量を他の手段によって供給するこ
とにより成し遂げられる。断片化温度は、触媒例えば酸
を用いることにより既知のやり方で低下し得る。
【0115】加熱時間は、断片化が完了されるのに十分
に長いことに注意する限り臨界的でない。典型的には、
それは、数秒から数時間好ましくは約1から約30分の
範囲である。必要とされる加熱時間は、温度を高めるか
又は供給されるエネルギーの量を増加することにより減
少し得る。
【0116】本発明は、また、ホウ化物、炭化物、ケイ
化物、窒化物又はリン化物化合物を含む多孔質焼結材料
において、該焼結材料が、有機溶媒中少なくとも0.0
1重量%の濃度で可溶であり、かつ加熱又は照射の手段
により有機顔料に断片化され得る顔料前駆体を含む上記
多孔質焼結材料に関する。
【0117】本発明は、更にまた、ホウ化物、炭化物、
ケイ化物、窒化物又はリン化物化合物を含む多孔質焼結
材料において、該焼結材料が、その孔中に有効着色量の
有機顔料を含む上記多孔質焼結材料に関する。
【0118】
【実施例】以下の例は、本発明をいかなるようにも限定
することなく本発明を例示する。
【0119】例A1: 窒化ホウ素4.13g、ジブチ
ルフタレート1.65g、ステアリン酸亜鉛0.083
g及びビニルポリマー4.13gを混練して均質な塊に
し、次いで直径12mm及び厚さ1mmの円盤に成形した。
180℃で15時間の乾燥後、炉を窒素下に置き、そし
て温度を40時間かけて1000℃に上げた。1時間
後、温度を次いで700℃に下げ、そして空気をゆっく
り導入してカーボン残渣を除去し、白色多孔質円盤を得
た。この冷円盤をキシレン中のペルヒドロポリシラザン
の20重量%溶液中に約20時間浸漬し、次いで再び通
風炉中に置きそして窒素下で10時間かけて600℃に
加熱し、そして600℃にて1時間後冷却した。この過
程は、機械的強度を増大させるために1回又はそれ以上
繰り返され得る。
【0120】例A2: 窒化ホウ素5.00g、窒化マ
グネシウム0.30g、ケイ素粉末1.00g、ジオク
チルフタレート1.70g、ポリスチレン2.00g及
びエチルメチルケトン10.0gを混練して均質な塊に
し、次いで直径12mm及び厚さ1mmの円盤に成形した。
300℃で10時間の乾燥後、炉を窒素下に置き、そし
て温度を24時間かけて1240℃に上げた。24時間
後、温度を4時間かけて1450℃に上げた。更に10
時間後、サンプルを次いで室温に冷却した。
【0121】例A3: 窒化ホウ素6.00g、酸化マ
グネシウム0.20g、ケイ素粉末0.60g、ポリメ
チルメタクリレート1.60g、1,2−ベンゼンジカ
ルボン酸2−ブトキシ−2−オキソエチルブチルエステ
ル1.60g及びエチルメチルケトン10.0gを混練
して均質な塊にし、次いで直径12mm及び厚さ1mmの円
盤に成形した。300℃で10時間の乾燥後、炉を窒素
下に置き、そして温度を24時間かけて1240℃に上
げた。24時間後、温度を4時間かけて1450℃に上
げた。更に10時間後、サンプルを次いで室温に冷却し
た。
【0122】例A4: 窒化ホウ素6.50g、酸化鉄
0.20g、酸化カルシウム0.20g、ケイ素粉末
0.30g、ポリエチレン1.70g、1,2−ベンゼ
ンジカルボン酸2−ブトキシエチルブチルエステル1.
10g及びエチルメチルケトン10.0gを混練して均
質な塊にし、次いで直径12mm及び厚さ1mmの円盤に成
形した。300℃で10時間の乾燥後、炉を窒素下に置
き、そして温度を24時間かけて1240℃に上げた。
24時間後、温度を4時間かけて1450℃に上げた。
更に10時間後、サンプルを次いで室温に冷却した。
【0123】例A5: 窒化ホウ素5.70g、炭化ア
ルミニウム0.50g、ポリメチルメタクリレート1.
80g、ジブチルフタレート0.20g及びエチルメチ
ルケトン10.0gを混練して均質な塊にし、次いで直
径12mm及び厚さ1mmの円盤に成形した。300℃で1
0時間の乾燥後、炉を窒素下に置き、そして温度を15
00℃に上げた。5時間後、サンプルを次いで室温に冷
却した。
【0124】例A6: 窒化ホウ素6.00g、酸化ア
ルミニウム0.70g、カーボンブラック0.10g、
フッ化カルシウム0.10g、ポリメチルメタクリレー
ト1.50g、1,2−ベンゼンジカルボン酸2−ブト
キシ−2−オキソエチルブチルエステル1.60g及び
エチルメチルケトン10.0gを混練して均質な塊に
し、次いで直径12mm及び厚さ1mmの円盤に成形した。
300℃で10時間の乾燥後、炉を窒素下に置き、そし
て温度を1500℃に上げた。5時間後、サンプルを次
いで室温に冷却した。
【0125】例A7: 窒化ホウ素6.00g、窒化ア
ルミニウム0.10g、ボーキサイト粉末0.40g、
アルミニウム粉末0.1g、ポリビニルクロライド2.
00g、氷晶石0.10g、1,2−ベンゼンジカルボ
ン酸2−ブトキシ−2−オキソエチルブチルエステル
1.30g及びエチルメチルケトン10.0gを混練し
て均質な塊にし、次いで直径12mm及び厚さ1mmの円盤
に成形した。300℃で10時間の乾燥後、炉を窒素下
に置き、そして温度を1500℃に上げた。5時間後、
温度を次いで400℃に下げ、そして空気を導入してカ
ーボン残渣を除去した。サンプルを、次いで室温に冷却
した。
【0126】例B1−B14: 例A1による強化白色
多孔質円盤を、下記の表に示された溶媒中の可溶性化合
物のx重量%溶液中に各々浸漬する。これらの円盤を室
温にて10分間風乾し、次いで200℃の熱炉中に20
分間置いた。すべての円盤が、高クローマでもって深色
に着色された。
【0127】
【表1】
【0128】
【表2】
【0129】
【表3】
【0130】
【表4】
【0131】
【表5】
【0132】例B15−B112: 例B1−B14の
処理操作を用いるが、しかし例A1の多孔質円盤の代わ
りに例A2ないしA7による多孔質円盤を用いた。それ
らの結果は、すべての場合において満足である。
【0133】例C1: 例B2aないしB2dによる円
盤を、200℃にて24時間加熱した。色は変化しなか
った。それらの光安定性は優秀であり、またそれらの機
械的強度も例A1による未着色円盤のそれに匹敵し得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−トーマス シャハト ドイツ連邦共和国 79618 ラインフェル デン シラーシュトラーセ 35 (72)発明者 ツィミン ハオ スイス国 4125 リーエン ゲシュタルテ ンラインヴェーク 75

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又
    はリン化物化合物を含む多孔質焼結材料を有機顔料で着
    色する方法であって、(a)該焼結材料を可溶性顔料前
    駆体の溶液又は溶融物で処理して、その孔に該顔料前駆
    体の少なくとも一部が入るようにし、そして(b)処理
    (a)により焼結材料の孔に入った顔料前駆体の、加熱
    の手段による熱的断片化を通じて、該有機顔料を該孔内
    に形成させる方法において、 該可溶性顔料前駆体が、式(I): A(B)x (I) 〔式中、 xは、1から8の整数であり、 Aは、N、O及びSからなる群から選択され、かつ基A
    の一部を形成する1個以上のヘテロ原子を介してx個の
    基Bに結合されている、キナクリドン、アントラキノ
    ン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、インダンスロ
    ン、イソインドリノン、イソインドリン、ジオキサジ
    ン、アゾ、フタロシアニン又はジケトピロロピロール系
    の発色団の基であり、 Bは、水素又は下記式: 【化1】 の基であり、ここで、少なくとも1個の基Bは水素でな
    く、そしてxが2から8である場合、基Bは同一又は異
    なることができ、そしてLは、任意の適切な可溶化基で
    ある〕の化合物又は式(I)の2種以上の化合物の混合
    物である方法。
  2. 【請求項2】 該焼結材料を、Al、Ca、Ti、V、
    Cr、Fe、Cu、Sr、Nb、Mo、Ba、Ta、W
    及びCeのホウ化物;B、Si、Ti、V、Fe、N
    i、Zr、Nb、Hf、Ta、W及びAlの炭化物;S
    i、V、Cr、Fe、Ga、Ge、Zr、Nb、Ta、
    W、Al、Mg及びBの窒化物;オキシ窒化リン;B、
    Mg、Ca、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
    u、Zr、Mo、Ru、Pd及びWのケイ化物;及びT
    i、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、M
    o、Cd、In、W、Pt及びAuのリン化物からなる
    群から選択する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 Aが、 a)式(IIa)又は(IIb): 【化2】 〔式中、 Dは、水素、C1−C6アルキル、非置換又はハロ−若し
    くはC1−C6アルキル−置換の、フェニル、ベンジル又
    はフェネチル、又はBである〕のペリレンカルボキシミ
    ド、 b)式(III): 【化3】 〔式中、 R1及びR2は、互いに独立的に、水素、ハロゲン、C1
    −C24アルキル、C1−C6アルコキシ又はフェニルであ
    る〕のキナクリドン、 c)式(IV): 【化4】 〔式中、 R3は、水素、ハロゲン又はC1−C24アルキルである〕
    又は式(IVa): 【化5】 〔式中、 R4、R5及びR6は、互いに独立的に、水素、C1−C4
    アルキル、C1−C4アルコキシ、NECOC1−C4アル
    キル、NECOフェニル又はN(E)2であり、ここで、
    基R4、R5及びR6の少なくとも一つは、NECOC1
    4アルキル、NECOフェニル又はN(E)2である〕
    のジオキサジン、 d)式(V)、(VI)又は(VII): 【化6】 〔式中、 R7は、下記式: 【化7】 の基であり、 R8は、水素、C1−C24アルキル、ベンジル又は下記
    式: 【化8】 の基であり、 R9は、水素、E又はR7であり、 R10、R11、R12及びR13は、互いに独立的に、水素、
    1−C24アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン又
    はトリフルオロメチルである〕のイソインドリン、 e)式(IXa)又は(IXb): 【化9】 〔式中、 R14及びR15は、互いに独立的に、水素、ハロゲン又は
    1−C4アルキルである〕のイソインドリノン、 f)式(X)又は(XI): 【化10】 〔式中、 R16は、水素又はハロゲンである〕のアントラキノノイ
    ド化合物、 g)式(XII): 【化11】 〔式中、 Mは、H2、又はCu(II)、Zn(II)、Fe(I
    I)、Ni(II)、Ru(II)、Rh(II)、Pd(I
    I)、Pt(II)、Mn(II)、Mg(II)、Be(I
    I)、Ca(II)、Ba(II)、Cd(II)、Hg(I
    I)、Sn(II)、Co(II)及びPb(II)からなる
    群から選択される二価金属であり、好ましくはCu(I
    I)、Zn(II)、Fe(II)、Ni(II)若しくはP
    d(II)、又はV(O)、Mn(O)及びTiOからな
    る群から選択される二価オクソ金属であり、 T1は、直接結合、−CHR18−、−CO−又は−SO2
    −であり、 R17は、水素、C1−C6アルキル、C1−C6アルキレン
    −O−E、−N(E)R18、−N(E)2、−N(E)C
    OR19、−COR19、下記式: 【化12】 のいずれか基であり、 R18は、水素又はC1−C6アルキルであり、 R19は、C1−C6アルキルであり、そしてR20は、水
    素、ハロゲン、ニトロ、C1−C6アルキル又はC1−C6
    アルコキシであり、 zは、ゼロ又は1であり、そしてyは、1から8の数で
    ある〕のフタロシアニン、 h)式(XIIIa)又は(XIIIb): 【化13】 〔式中、 G1及びG2は、互いに独立的に、下記式: 【化14】 の基のいずれかであり、 ここで、R21及びR22は、互いに独立的に、水素、ハロ
    ゲン、C1−C24アルキル、C1−C6アルコキシ、C1
    18アルキルチオ、C1−C18アルキルアミノ、−C
    N、−NO2、フェニル、トリフルオロメチル、C5−C
    6シクロアルキル、−C=N−(C1−C24アルキル)、
    下記式: 【化15】 の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペ
    ラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリ
    ル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、モルホリ
    ニル、ピペリジニル又はピロリジニルであり、 T2は、−CH2−、−CH(CH3)−、−C(CH3)2
    −、−CH=N−、−N=N−、−O−、−S−、−S
    O−、−SO2−又は−NR2−であり、 R23及びR24は、互いに独立的に、水素、ハロゲン、C
    1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又は−CNであ
    り、 R25及びR26は、互いに独立的に、水素、ハロゲン又は
    1−C6アルキルであり、そしてR27は、水素又はC1
    −C6アルキルである〕のピロロ〔3,4−c〕ピロー
    ル、 i)式(XIVa)又は(XIVb): 【化16】 〔式中、 R28は、H又はO−Eであり、 R29、R30、R31及びR32は、互いに独立的に、水素、
    ハロゲン、−COO−C1−C6アルキル又は−CONE
    −C1−C6アルキルである〕のキノフタロン、 j)式(XVa)、(XVb)、(XVc)、(XVd)、(XV
    e)又は(XVf): 【化17】 〔式中、 R33、R34、R35、R36及びR37は、互いに独立的に、
    水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキ
    シ、ニトロ、アセチル又はSO2NEC1−C6アルキル
    であり、そしてR38は、水素、ハロゲン、C1−C6アル
    キル又はC1−C6アルコキシである〕のアゾ化合物、 k)式(XVIa)又は(XVIb): 【化18】 〔式中、 R39及びR40は、互いに独立的に、水素、C1−C12
    ルキル、又はC6−C12アリール(これは、非置換であ
    るか、又はハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アル
    コキシ、ニトロ、アセチル、SO2NEC1−C6アルキ
    ル若しくはSO2NE2により置換されている)であり、 R41及びR42は、互いに独立的に、水素、ハロゲン、C
    1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、シア
    ノ、CONE2、SO2NEC1−C6アルキル、SO2
    2、SO3E、SO3Na又はC6−C12アリール(これ
    は、非置換であるか、又はハロゲン、C1−C6アルキ
    ル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、アセチル、SO2
    EC1−C6アルキル若しくはSO2NE2により置換され
    ている)であり、そしてR43は、水素、ハロゲン、ニト
    ロ、シアノ、ヒドロキシル又はC1−C6アルコキシであ
    る〕のアントラキノン、及び l)式(VIIIa)又は(VIIIb): 【化19】 〔式中、 R44は、水素、CN、C1−C6アルキル、C1−C6アル
    コキシ又はハロゲンである〕のインジゴ又はロイコイン
    ジゴ誘導体であり、ここで、各場合において、上記の式
    において、各Eは、他と独立的に、水素又はBである
    が、但し各式において、Eが少なくとも1度はBであ
    り、そしてBは、上記に定義された通りである〕から選
    択される発色団の基である、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 −Lが、下記式: 【化20】 〔式中、 R50、R51及びR52は、互いに独立的に、C1−C6アル
    キルであり、 R53及びR54は、互いに独立的に、C1−C6アルキル、
    O、S若しくはN(R 61)2−中断C1−C6アルキル、非
    置換若しくはC1−C6アルキル−、C1−C6アルコキシ
    −、ハロ−、シアノ−若しくはニトロ−置換の、フェニ
    ル又はビフェニリルであり、 R55、R56及びR57は、互いに独立的に、水素又はC1
    −C6アルキルであり、 R58は、水素、C1−C6アルキル又は下記式: 【化21】 のいずれかの基であり、 R59及びR60は、互いに独立的に、水素、C1−C6アル
    キル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニト
    ロ、N(R61)2、あるいは非置換又はハロ−、シアノ
    −、ニトロ−、C1−C6アルキル−若しくはC1−C6
    ルコキシ−置換フェニルであり、 R61及びR62は、C1−C6アルキルであり、 R63は、水素又はC1−C6アルキルであり、そしてR64
    は、水素、C1−C6アルキル又は非置換若しくはC1
    6アルキル置換フェニルであり、 Qは、非置換であるか又はC1−C6アルコキシ、C1
    6アルキルチオ若しくはC2−C12ジアルキルアミノに
    より1度以上置換されているp,q−C2−C6アルキレ
    ンであり、そしてp及びqは、異なる数字の位置であ
    り、 Xは、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原
    子であり、 mは、XがO又はSである場合、ゼロであり、そしてX
    がNである場合、1であり、そしてL1及びL2は、互い
    に独立的に、非置換又はモノ−若しくはポリ−C1−C
    12アルコキシ−、−C1−C12アルキルチオ−、−C2
    24ジアルキルアミノ−、−C6−C12アリールオキシ
    −、−C6−C12アリールチオ−、−C7−C24アルキル
    アリールアミノ−若しくは−C12−C24ジアリールアミ
    ノ−置換の、C1−C6アルキル、又は〔−(p′,q′
    −C2−C6アルキレン)−Z−〕n−C1−C6アルキル
    (ここで、nは、1から1000の数であり、p′及び
    q′は、異なる数字の位置であり、各Zは、他と独立的
    に、ヘテロ原子O、S又はC1−C1 2アルキル置換Nで
    あり、そして反復単位〔−C2−C6アルキレン−Z−〕
    中のC2−C6アルキレンは、同一又は異なることができ
    る)であり、そしてL1及びL2は、飽和又は1ないし1
    0の不飽和であり得、非中断又は−(C=O)−及び−
    64−からなる群から選択される1から10個の基に
    より任意の所望の点で中断されていることができ、そし
    てハロゲン、シアノ及びニトロからなる群から選択され
    る更なる置換基を1から10個担持していても担持して
    いなくてもよい〕の基である、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又
    はリン化物化合物を含む多孔質焼結材料において、該焼
    結材料が、有機溶媒中少なくとも0.01重量%の濃度
    で可溶であり、かつ加熱又は照射の手段により有機顔料
    に断片化できる顔料前駆体を含む多孔質焼結材料。
  6. 【請求項6】 ホウ化物、炭化物、ケイ化物、窒化物又
    はリン化物化合物を含む多孔質焼結材料において、該焼
    結材料が、その孔中に有効着色量の有機顔料を含む多孔
    質焼結材料。
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