JP2000319037A - 泡ガラスおよびその製造方法 - Google Patents
泡ガラスおよびその製造方法Info
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- JP2000319037A JP2000319037A JP11124017A JP12401799A JP2000319037A JP 2000319037 A JP2000319037 A JP 2000319037A JP 11124017 A JP11124017 A JP 11124017A JP 12401799 A JP12401799 A JP 12401799A JP 2000319037 A JP2000319037 A JP 2000319037A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C11/00—Multi-cellular glass ; Porous or hollow glass or glass particles
- C03C11/007—Foam glass, e.g. obtained by incorporating a blowing agent and heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観性や透明性に優れた泡ガラスおよびその
製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス組成物と、還元性フリットとを反
応してなる泡ガラスにおいて、当該還元性フリットが、
炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルからなる群から
選択される少なくとも一つの化合物を含んでいる。
製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス組成物と、還元性フリットとを反
応してなる泡ガラスにおいて、当該還元性フリットが、
炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルからなる群から
選択される少なくとも一つの化合物を含んでいる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泡ガラスおよびそ
の製造方法に関する。より詳しくは、化粧ビンや化粧ガ
ラス、あるいはガラス容器(ガラス食器)等として好適
な、外観性や透明性に優れた泡ガラスおよびその製造方
法に関する。
の製造方法に関する。より詳しくは、化粧ビンや化粧ガ
ラス、あるいはガラス容器(ガラス食器)等として好適
な、外観性や透明性に優れた泡ガラスおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス内部に気泡を含んで構成さ
れた泡ガラスが知られており、例えば、特開平1−27
0539号公報、特開平2−14848号公報、および
特開平2−14849号公報に開示されている。これら
の泡ガラスは、いずれも商品価値(外観)を向上させる
とともに、製造を容易とすることを目的として、酸化性
ガラス内に還元性フリットを用いて0.5〜1.5mm
の粒径を有する気泡を発生させている。そして、これら
の泡ガラスは、いずれも溶融された状態のガラス組成物
の表面に、還元性フリットを投入してから0.5〜5分
程度大気中の酸素と反応させて還元力を調整した後に、
ガラス中で撹拌混合することにより還元発泡して製造さ
れている。
れた泡ガラスが知られており、例えば、特開平1−27
0539号公報、特開平2−14848号公報、および
特開平2−14849号公報に開示されている。これら
の泡ガラスは、いずれも商品価値(外観)を向上させる
とともに、製造を容易とすることを目的として、酸化性
ガラス内に還元性フリットを用いて0.5〜1.5mm
の粒径を有する気泡を発生させている。そして、これら
の泡ガラスは、いずれも溶融された状態のガラス組成物
の表面に、還元性フリットを投入してから0.5〜5分
程度大気中の酸素と反応させて還元力を調整した後に、
ガラス中で撹拌混合することにより還元発泡して製造さ
れている。
【0003】また、特開平6−144872号公報に別
な泡ガラスが開示されている。この泡ガラスは、特開平
1−270539号公報に開示された泡ガラスにおける
外観性を改良することを目的とし、実質的に泡を含有し
ない比重2.0以上の外層と、直径0.1〜5mmの泡
を含有する比重0.1〜1.5の中間層と、実質的に泡
を含有しない比重2.0以上の内層とからなる三層構造
として構成されている。そして、発泡の際には、還元性
フリットを用いている。
な泡ガラスが開示されている。この泡ガラスは、特開平
1−270539号公報に開示された泡ガラスにおける
外観性を改良することを目的とし、実質的に泡を含有し
ない比重2.0以上の外層と、直径0.1〜5mmの泡
を含有する比重0.1〜1.5の中間層と、実質的に泡
を含有しない比重2.0以上の内層とからなる三層構造
として構成されている。そして、発泡の際には、還元性
フリットを用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−270539号公報に開示された泡ガラスは、還元
性材料として、金属シリコン(Si)のみを含む還元性
フリットを用いているために、ガラス内に含まれる気泡
の粒径が大きすぎて、気泡の大きさがばらつき、むしろ
外観性に乏しいという問題が見られた。また、特開平1
−270539号公報に開示された製造された泡ガラス
は、酸化鉄の影響で青色に着色しやすく、透明性にも乏
しいという問題が見られた。また、特開平2−1484
8号公報に開示された泡ガラスも、還元性材料として、
金属シリコン(Si)のみを含む還元性フリットを用い
ているために、ガラス内に含まれる気泡の粒径が大きす
ぎて外観性に乏しいばかりか、製造時の着色を防止する
ために、高価な酸化セリウムを添加しなければならない
という問題があった。また、特開平2−14849号公
報に開示された泡ガラスも、還元性材料として、金属シ
リコン(Si)のみを含む還元性フリットを用いている
ために、ガラス内に含まれる気泡の粒径が大きすぎて外
観性に乏しいばかりか、このような状態で着色剤を添加
するために、さらに気泡のばらつきが目立ったり、ある
いは、所望の着色が困難であるという問題が見られた。
さらに、いずれの特許公報に開示された製造方法も、還
元性のフリットをガラス組成物に投入してから0.5〜
5分程度の短い時間経過後に撹拌を開始しているため、
気泡の粒径制御がさらに困難であり、得られたガラス表
面の平滑性に乏しいという問題も見られた。
1−270539号公報に開示された泡ガラスは、還元
性材料として、金属シリコン(Si)のみを含む還元性
フリットを用いているために、ガラス内に含まれる気泡
の粒径が大きすぎて、気泡の大きさがばらつき、むしろ
外観性に乏しいという問題が見られた。また、特開平1
−270539号公報に開示された製造された泡ガラス
は、酸化鉄の影響で青色に着色しやすく、透明性にも乏
しいという問題が見られた。また、特開平2−1484
8号公報に開示された泡ガラスも、還元性材料として、
金属シリコン(Si)のみを含む還元性フリットを用い
ているために、ガラス内に含まれる気泡の粒径が大きす
ぎて外観性に乏しいばかりか、製造時の着色を防止する
ために、高価な酸化セリウムを添加しなければならない
という問題があった。また、特開平2−14849号公
報に開示された泡ガラスも、還元性材料として、金属シ
リコン(Si)のみを含む還元性フリットを用いている
ために、ガラス内に含まれる気泡の粒径が大きすぎて外
観性に乏しいばかりか、このような状態で着色剤を添加
するために、さらに気泡のばらつきが目立ったり、ある
いは、所望の着色が困難であるという問題が見られた。
さらに、いずれの特許公報に開示された製造方法も、還
元性のフリットをガラス組成物に投入してから0.5〜
5分程度の短い時間経過後に撹拌を開始しているため、
気泡の粒径制御がさらに困難であり、得られたガラス表
面の平滑性に乏しいという問題も見られた。
【0005】一方、特開平6−144872号公報に開
示された泡ガラスは、構造が複雑であり、しかも金型で
製造する必要があり、生産効率が著しく低いという問題
が見られた。また、還元性材料として、金属シリコン
(Si)のみを含む還元性フリットを用いているため
に、ガラス内に含まれる気泡の粒径が大きすぎて外観性
に乏しいという問題が見られた。
示された泡ガラスは、構造が複雑であり、しかも金型で
製造する必要があり、生産効率が著しく低いという問題
が見られた。また、還元性材料として、金属シリコン
(Si)のみを含む還元性フリットを用いているため
に、ガラス内に含まれる気泡の粒径が大きすぎて外観性
に乏しいという問題が見られた。
【0006】このような状況下、発明者らは、上述した
問題を鋭意検討し、還元性材料ばかりでなく、発泡剤を
含む還元性フリットを用いることにより、ガラス内に含
まれる気泡の粒径を所定範囲内の値に容易に制御するこ
とができることを見出し、本発明を完成させたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、外観性や透明性に優れ
た泡ガラスを提供すること、およびこのような泡ガラス
を効率的に製造可能な泡ガラスの製造方法を提供するこ
とである。
問題を鋭意検討し、還元性材料ばかりでなく、発泡剤を
含む還元性フリットを用いることにより、ガラス内に含
まれる気泡の粒径を所定範囲内の値に容易に制御するこ
とができることを見出し、本発明を完成させたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、外観性や透明性に優れ
た泡ガラスを提供すること、およびこのような泡ガラス
を効率的に製造可能な泡ガラスの製造方法を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手投】本発明は、ガラス組成物
と、還元性フリットとを反応してなる泡ガラスであり、
当該還元性フリットが、還元性材料および発泡剤を含む
ことを特徴としている。このように還元性材料および発
泡剤を含む還元性フリットを用いて泡ガラスを構成する
ことにより、気泡の平均粒径が小さくなるとともに、粒
径のばらつきが小さくなり、しかも泡ガラスを透過する
光が均一に散乱されるため、外観性や透明性を向上させ
ることができる。
と、還元性フリットとを反応してなる泡ガラスであり、
当該還元性フリットが、還元性材料および発泡剤を含む
ことを特徴としている。このように還元性材料および発
泡剤を含む還元性フリットを用いて泡ガラスを構成する
ことにより、気泡の平均粒径が小さくなるとともに、粒
径のばらつきが小さくなり、しかも泡ガラスを透過する
光が均一に散乱されるため、外観性や透明性を向上させ
ることができる。
【0008】また、本発明の泡ガラスを構成するにあた
り、還元性フリットに含まれる発泡剤が、炭酸塩、炭酸
水素塩および炭酸エステルからなる群から選択される少
なくとも一つの化合物であることが好ましい。このよう
な発泡剤を含むことにより、加熱して発泡させることが
できるとともに、還元性材料による気泡の発生も制御す
ることができる。したがって、泡ガラス全体として、粒
径の制御が容易となり、泡ガラスの外観性や透明性を著
しく向上させることができる。
り、還元性フリットに含まれる発泡剤が、炭酸塩、炭酸
水素塩および炭酸エステルからなる群から選択される少
なくとも一つの化合物であることが好ましい。このよう
な発泡剤を含むことにより、加熱して発泡させることが
できるとともに、還元性材料による気泡の発生も制御す
ることができる。したがって、泡ガラス全体として、粒
径の制御が容易となり、泡ガラスの外観性や透明性を著
しく向上させることができる。
【0009】また、本発明の泡ガラスを構成するにあた
り、還元性材料が、金属シリコン(Si)、金属アルミ
ニウム(Al)、金属亜鉛(Zn)、金属スズ(Sn)
およびカーボン(C)からなる群から選択される少なく
とも一つの材料であることが好ましい。これらの還元性
材料は、ガラス組成物に対する還元性が特異的に優れて
おり、少量の添加で均一な平均粒径を有する気泡の形成
が可能である。
り、還元性材料が、金属シリコン(Si)、金属アルミ
ニウム(Al)、金属亜鉛(Zn)、金属スズ(Sn)
およびカーボン(C)からなる群から選択される少なく
とも一つの材料であることが好ましい。これらの還元性
材料は、ガラス組成物に対する還元性が特異的に優れて
おり、少量の添加で均一な平均粒径を有する気泡の形成
が可能である。
【0010】また、本発明の泡ガラスを構成するにあた
り、泡ガラスに含まれる気泡の平均粒径を0.01〜
0.5mmの範囲内の値とすることが好ましい。気泡の
平均粒径をこのような範囲内の値とすることにより、泡
ガラスの外観性や透明性をより向上させることができ
る。
り、泡ガラスに含まれる気泡の平均粒径を0.01〜
0.5mmの範囲内の値とすることが好ましい。気泡の
平均粒径をこのような範囲内の値とすることにより、泡
ガラスの外観性や透明性をより向上させることができ
る。
【0011】また、本発明の泡ガラスを構成するにあた
り、ガラス組成物と、還元性フリットとの反応比率を、
重量比で、100:0.1〜100:5の範囲内の値と
することが好ましい。このように泡ガラスを構成するこ
とにより、気泡の粒径のばらつきが小さくなり、しかも
泡ガラスを透過する光が均一に散乱されるため、外観性
や透明性を向上させることができる。
り、ガラス組成物と、還元性フリットとの反応比率を、
重量比で、100:0.1〜100:5の範囲内の値と
することが好ましい。このように泡ガラスを構成するこ
とにより、気泡の粒径のばらつきが小さくなり、しかも
泡ガラスを透過する光が均一に散乱されるため、外観性
や透明性を向上させることができる。
【0012】また、本発明の泡ガラスを構成するにあた
り、着色剤をさらに含むことが好ましい。このように泡
ガラスを着色して構成することにより、外観性や装飾性
をより向上させることができる。また、本発明の泡ガラ
スは、着色剤を含まない状態においても、外観性や透明
性に優れているため、所望の着色を容易に施すことがで
きる。なお、着色剤は、ガラス組成物および還元性フリ
ットあるいはいずれか一方に添加することが好ましい。
り、着色剤をさらに含むことが好ましい。このように泡
ガラスを着色して構成することにより、外観性や装飾性
をより向上させることができる。また、本発明の泡ガラ
スは、着色剤を含まない状態においても、外観性や透明
性に優れているため、所望の着色を容易に施すことがで
きる。なお、着色剤は、ガラス組成物および還元性フリ
ットあるいはいずれか一方に添加することが好ましい。
【0013】また、本発明の別の態様は、ガラス組成物
と、還元性フリットとを反応してなる泡ガラスの製造方
法であり、ガラス組成物を溶解させる工程と、還元性材
料および発泡剤を添加する工程と、撹拌して気泡の平均
粒径を調節する気泡調整工程と、を含んでいる。このよ
うに泡ガラスを製造することにより、気泡の粒径制御が
容易となり、外観性や透明性に優れた泡ガラスを効率的
に製造することができる。
と、還元性フリットとを反応してなる泡ガラスの製造方
法であり、ガラス組成物を溶解させる工程と、還元性材
料および発泡剤を添加する工程と、撹拌して気泡の平均
粒径を調節する気泡調整工程と、を含んでいる。このよ
うに泡ガラスを製造することにより、気泡の粒径制御が
容易となり、外観性や透明性に優れた泡ガラスを効率的
に製造することができる。
【0014】また、本発明の製造方法を実施するにあた
り、還元性フリットを添加する工程を実施した後、少な
くとも10分以上経過した後に、気泡調整工程を実施す
ることが好ましい。このように泡ガラスを製造すること
により、ガラス組成物と還元性フリットとが確実に反応
するとともに、気泡の粒径制御がさらに容易となり、外
観性や透明性に優れた泡ガラスを効率的に製造すること
ができる。
り、還元性フリットを添加する工程を実施した後、少な
くとも10分以上経過した後に、気泡調整工程を実施す
ることが好ましい。このように泡ガラスを製造すること
により、ガラス組成物と還元性フリットとが確実に反応
するとともに、気泡の粒径制御がさらに容易となり、外
観性や透明性に優れた泡ガラスを効率的に製造すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明における泡ガラスおよび泡
ガラスの製造方法に関する実施形態を具体的に説明す
る。
ガラスの製造方法に関する実施形態を具体的に説明す
る。
【0016】[第1の実施形態]第1の実施形態は、ガ
ラス組成物と、還元性材料および炭酸塩、炭酸水素塩お
よび炭酸エステルの少なくとも一つの発泡剤を含む還元
性フリットとを反応してなる泡ガラスである。このよう
に、還元性材料ばかりでなく、発泡剤を併用することに
より、加熱して発泡させることができる。また、発泡剤
による発泡は微細であるという特徴があり、還元性材料
による気泡の発生も制御することができる。したがっ
て、泡ガラス全体として、気泡の平均粒径を比較的小さ
く制御することができるとともに、粒径のばらつきが小
さくなり、泡ガラスの外観性や透明性を著しく向上させ
ることができる。以下、第1の実施形態を実施するため
の反応原料や反応条件等について具体的に説明する。
ラス組成物と、還元性材料および炭酸塩、炭酸水素塩お
よび炭酸エステルの少なくとも一つの発泡剤を含む還元
性フリットとを反応してなる泡ガラスである。このよう
に、還元性材料ばかりでなく、発泡剤を併用することに
より、加熱して発泡させることができる。また、発泡剤
による発泡は微細であるという特徴があり、還元性材料
による気泡の発生も制御することができる。したがっ
て、泡ガラス全体として、気泡の平均粒径を比較的小さ
く制御することができるとともに、粒径のばらつきが小
さくなり、泡ガラスの外観性や透明性を著しく向上させ
ることができる。以下、第1の実施形態を実施するため
の反応原料や反応条件等について具体的に説明する。
【0017】(1)ガラス組成物 ガラス組成物は、還元性フリットに含まれる還元性材料
の還元反応により気泡を発し、および還元性フリットに
含まれる発泡剤の発泡による気泡を含むことができるガ
ラス組成物と定義される。このようなガラス組成物の原
料としては、具体的に、SiO2、Na2O、K2O、L
i2O、CaO、MgO、BaO、B2O3、Al2O3、
CeO2等の一種単独または二種以上の酸化物からなる
組み合わせを挙げることができる。また、このようなガ
ラス組成物は、還元性フリットを添加する前に、100
0〜1500℃に加熱して、還元性フリットと均一に反
応できるように、溶融ガラスとしておくことが好まし
い。
の還元反応により気泡を発し、および還元性フリットに
含まれる発泡剤の発泡による気泡を含むことができるガ
ラス組成物と定義される。このようなガラス組成物の原
料としては、具体的に、SiO2、Na2O、K2O、L
i2O、CaO、MgO、BaO、B2O3、Al2O3、
CeO2等の一種単独または二種以上の酸化物からなる
組み合わせを挙げることができる。また、このようなガ
ラス組成物は、還元性フリットを添加する前に、100
0〜1500℃に加熱して、還元性フリットと均一に反
応できるように、溶融ガラスとしておくことが好まし
い。
【0018】(2)還元性フリット 第1の実施形態で使用する還元性フリットは、還元性材
料と、炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルの少なく
とも一つの発泡剤とを含んで構成されている。このよう
な還元性フリットを用いることにより、泡ガラスにおけ
る気泡の粒径やばらつきが小さくなり、しかも泡ガラス
を透過する光が均一に散乱されるため、泡ガラスの外観
性や透明性を向上させることができる。
料と、炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルの少なく
とも一つの発泡剤とを含んで構成されている。このよう
な還元性フリットを用いることにより、泡ガラスにおけ
る気泡の粒径やばらつきが小さくなり、しかも泡ガラス
を透過する光が均一に散乱されるため、泡ガラスの外観
性や透明性を向上させることができる。
【0019】ここで、還元性フリットに含まれる還元性
材料としては、金属シリコン(Si)、金属アルミニウ
ム(Al)、金属亜鉛(Zn)、金属スズ(Sn)、カ
ーボン(C)等の一種単独、または二種以上の組み合わ
せが挙げられる。これらのうち、特に金属シリコン(S
i)は、特異的に還元性に優れ、少量の添加で均一な発
泡が可能であることから好適に使用することができる。
材料としては、金属シリコン(Si)、金属アルミニウ
ム(Al)、金属亜鉛(Zn)、金属スズ(Sn)、カ
ーボン(C)等の一種単独、または二種以上の組み合わ
せが挙げられる。これらのうち、特に金属シリコン(S
i)は、特異的に還元性に優れ、少量の添加で均一な発
泡が可能であることから好適に使用することができる。
【0020】また、還元性フリットに含まれる還元性材
料の含有量を、還元性フリットの全体量を100重量%
としたときに、0.1〜20重量%の範囲内の値とする
のが好ましい。この理由は、還元性材料の含有量が0.
1重量%未満となると発泡性が乏しくなる場合があるた
めであり、一方、還元性材料の含有量が20重量%を超
えると、気泡の大きさが過度に大きくなったり、あるい
は、発泡を制御することが困難となる場合があるためで
ある。したがって、発泡性と気泡の大きさの制御等との
バランスがより良好となることから、還元性フリットに
含まれる還元性材料の含有量を、還元性フリットの全体
量を100重量%としたときに、0.3〜15重量%の
範囲内の値とするのがより好ましく、0.5〜10重量
%の範囲内の値とするのがさらに好ましい。
料の含有量を、還元性フリットの全体量を100重量%
としたときに、0.1〜20重量%の範囲内の値とする
のが好ましい。この理由は、還元性材料の含有量が0.
1重量%未満となると発泡性が乏しくなる場合があるた
めであり、一方、還元性材料の含有量が20重量%を超
えると、気泡の大きさが過度に大きくなったり、あるい
は、発泡を制御することが困難となる場合があるためで
ある。したがって、発泡性と気泡の大きさの制御等との
バランスがより良好となることから、還元性フリットに
含まれる還元性材料の含有量を、還元性フリットの全体
量を100重量%としたときに、0.3〜15重量%の
範囲内の値とするのがより好ましく、0.5〜10重量
%の範囲内の値とするのがさらに好ましい。
【0021】また、還元性フリットに含まれる発泡剤と
しては、炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルの少な
くとも一つが挙げられるが、より具体的には、炭酸カル
シウム(CaCO3)、炭酸ナトリウム(Na2C
O3)、炭酸アンモニウム((NH4)2CO3)、炭酸カリ
ウム(K2CO3)、炭酸鉛(PbCO3)、炭酸亜鉛
(ZnCO3)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、炭
酸鉄(FeCO3)、炭酸銅(Cu2CO3)、炭酸ニッ
ケル(NiCO3)、炭酸バリウム(BaCO3)、炭酸
マグネシウム(MgCO3)、炭酸マンガン(MnC
O3)、炭酸リチウム(Li2CO3)、炭酸水素ナトリ
ウム(NaHCO3)、炭酸水素カリウム(KHC
O3)、炭酸メチルエチル((CH3) (C2H5)CO3)、
炭酸ジメチル((CH3) 2CO3)、炭酸ジエチル((C2
H5) 2CO3)等の一種単独、または二種以上の組み合
わせが挙げられる。これらのうち、還元性フリットを作
成する際の発泡を制御するのが容易なことから、分解温
度が500℃以上である化合物がより好ましく、800
℃以上である化合物がさらに好ましい。また、これらの
うち、炭酸カルシウム(CaCO3)および炭酸バリウ
ム(BaCO3)は、金属シリコン(Si)等の還元材
量と組み合わせて使用することにより、気泡の大きさや
ばらつきの制御が特に容易となることから最も好まし
い。
しては、炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルの少な
くとも一つが挙げられるが、より具体的には、炭酸カル
シウム(CaCO3)、炭酸ナトリウム(Na2C
O3)、炭酸アンモニウム((NH4)2CO3)、炭酸カリ
ウム(K2CO3)、炭酸鉛(PbCO3)、炭酸亜鉛
(ZnCO3)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、炭
酸鉄(FeCO3)、炭酸銅(Cu2CO3)、炭酸ニッ
ケル(NiCO3)、炭酸バリウム(BaCO3)、炭酸
マグネシウム(MgCO3)、炭酸マンガン(MnC
O3)、炭酸リチウム(Li2CO3)、炭酸水素ナトリ
ウム(NaHCO3)、炭酸水素カリウム(KHC
O3)、炭酸メチルエチル((CH3) (C2H5)CO3)、
炭酸ジメチル((CH3) 2CO3)、炭酸ジエチル((C2
H5) 2CO3)等の一種単独、または二種以上の組み合
わせが挙げられる。これらのうち、還元性フリットを作
成する際の発泡を制御するのが容易なことから、分解温
度が500℃以上である化合物がより好ましく、800
℃以上である化合物がさらに好ましい。また、これらの
うち、炭酸カルシウム(CaCO3)および炭酸バリウ
ム(BaCO3)は、金属シリコン(Si)等の還元材
量と組み合わせて使用することにより、気泡の大きさや
ばらつきの制御が特に容易となることから最も好まし
い。
【0022】また、還元性フリットに含まれる炭酸塩等
の発泡剤の含有量を、還元性フリットの全体量を100
重量%としたときに、0.1〜30重量%の範囲内の値
とするのが好ましい。この理由は、発泡剤の含有量が
0.1重量%未満となると還元性材料の発泡性の制御が
困難となる場合があるためであり、一方、発泡剤の含有
量が30重量%を超えると、逆に気泡の大きさが過度に
大きくなったり、あるいは、発泡を制御することが困難
となる場合があるためである。したがって、発泡性の制
御と気泡の大きさの制御等とのバランスがより良好とな
ることから、還元性フリットに含まれる発泡剤の含有量
を、還元性フリットの全体量を100重量%としたとき
に、0.5〜25重量%の範囲内の値とするのがより好
ましく、1.0〜20重量%の範囲内の値とするのがさ
らに好ましい。
の発泡剤の含有量を、還元性フリットの全体量を100
重量%としたときに、0.1〜30重量%の範囲内の値
とするのが好ましい。この理由は、発泡剤の含有量が
0.1重量%未満となると還元性材料の発泡性の制御が
困難となる場合があるためであり、一方、発泡剤の含有
量が30重量%を超えると、逆に気泡の大きさが過度に
大きくなったり、あるいは、発泡を制御することが困難
となる場合があるためである。したがって、発泡性の制
御と気泡の大きさの制御等とのバランスがより良好とな
ることから、還元性フリットに含まれる発泡剤の含有量
を、還元性フリットの全体量を100重量%としたとき
に、0.5〜25重量%の範囲内の値とするのがより好
ましく、1.0〜20重量%の範囲内の値とするのがさ
らに好ましい。
【0023】なお、炭酸塩等の発泡剤の含有量は、還元
性材料の含有量も考慮して定めることが好ましい。具体
的には、還元性材料の含有量を100重量部としたとき
に、発泡剤の含有量を1〜1000重量部の範囲内の値
とするのが好ましい。この理由は、発泡剤の含有量が1
重量部未満となると還元性材料の発泡性の制御が困難と
なる場合があるためであり、一方、発泡剤の含有量が1
000重量部を超えると、逆に気泡の大きさが過度に大
きくなったり、あるいは、発泡を制御することが困難と
なる場合があるためである。
性材料の含有量も考慮して定めることが好ましい。具体
的には、還元性材料の含有量を100重量部としたとき
に、発泡剤の含有量を1〜1000重量部の範囲内の値
とするのが好ましい。この理由は、発泡剤の含有量が1
重量部未満となると還元性材料の発泡性の制御が困難と
なる場合があるためであり、一方、発泡剤の含有量が1
000重量部を超えると、逆に気泡の大きさが過度に大
きくなったり、あるいは、発泡を制御することが困難と
なる場合があるためである。
【0024】また、還元性フリットを構成するには、還
元性材料や発泡剤以外に、ガラス成分を添加し、予め溶
融、粉砕し、平均粒径を0.5〜20mmの範囲内の値
に調整しておくことが好ましい。このようなガラス成分
としては、上述したガラス組成物と同様のガラス材料を
使用することもできるし、あるいは、還元性材料および
炭酸塩等を、溶解したガラス組成物中に容易に混合する
ため、上述したガラス組成物よりも低融点、例えば融点
が500℃未満のガラス材料を使用することも好まし
い。ただし、必ずしもガラス材料を加えて溶融、粉砕す
る必要はなく、還元性材料と、炭酸塩等と、ガラス材料
とを混合し、結合剤を用いて、ペッレト化した物でも良
い。なお、本発明では、このようなペッレトも、還元性
フリットに含めるものとする。
元性材料や発泡剤以外に、ガラス成分を添加し、予め溶
融、粉砕し、平均粒径を0.5〜20mmの範囲内の値
に調整しておくことが好ましい。このようなガラス成分
としては、上述したガラス組成物と同様のガラス材料を
使用することもできるし、あるいは、還元性材料および
炭酸塩等を、溶解したガラス組成物中に容易に混合する
ため、上述したガラス組成物よりも低融点、例えば融点
が500℃未満のガラス材料を使用することも好まし
い。ただし、必ずしもガラス材料を加えて溶融、粉砕す
る必要はなく、還元性材料と、炭酸塩等と、ガラス材料
とを混合し、結合剤を用いて、ペッレト化した物でも良
い。なお、本発明では、このようなペッレトも、還元性
フリットに含めるものとする。
【0025】(3)反応条件 反応比 ガラス組成物と、還元性フリットとの反応比は特に制限
されるものではないが、例えば、ガラス組成物100重
量部に対して、還元性フリットの反応比(添加量)を
0.3〜7重量部の範囲内の値とするのが好ましい。こ
の理由は、還元性フリットの反応比が0.3重量部未満
となると、発泡性が乏しくなる場合があるためであり、
一方、還元性フリットの反応比が7重量部を超えると、
気泡の大きさが過度に大きくなったり、あるいは、発泡
を制御することが困難となる場合があるためである。し
たがって、発泡性と気泡の大きさの制御等とのバランス
がより良好となることから、還元性フリットの反応比
(添加量)を、ガラス組成物100重量部に対して、
0.5〜6重量部の範囲内の値とするのがより好まし
く、1〜5重量部の範囲内の値とするのがさらに好まし
い。
されるものではないが、例えば、ガラス組成物100重
量部に対して、還元性フリットの反応比(添加量)を
0.3〜7重量部の範囲内の値とするのが好ましい。こ
の理由は、還元性フリットの反応比が0.3重量部未満
となると、発泡性が乏しくなる場合があるためであり、
一方、還元性フリットの反応比が7重量部を超えると、
気泡の大きさが過度に大きくなったり、あるいは、発泡
を制御することが困難となる場合があるためである。し
たがって、発泡性と気泡の大きさの制御等とのバランス
がより良好となることから、還元性フリットの反応比
(添加量)を、ガラス組成物100重量部に対して、
0.5〜6重量部の範囲内の値とするのがより好まし
く、1〜5重量部の範囲内の値とするのがさらに好まし
い。
【0026】反応温度 ガラス組成物と、還元性フリットとを反応させる際の温
度を、例えば、1000〜1500℃の範囲内の値とす
るのが好ましい。この理由は、かかる反応温度が100
0℃未満となると、発泡性が乏しくなる場合があるため
であり、一方、反応温度が1500℃を超えると、気泡
の大きさが過度に大きくなったり、あるいは、発泡を制
御することが困難となる場合があるためである。したが
って、発泡性と気泡の大きさの制御等とのバランスがよ
り良好となることから、ガラス組成物と、還元性フリッ
トの反応温度を、1100〜1400℃の範囲内の値と
するのがより好ましく、1150〜1350℃の範囲内
の値とするのがさらに好ましい。なお、このような反応
温度は、ガラス組成物を溶融させた場合の、溶融温度と
一致させることが好ましい。
度を、例えば、1000〜1500℃の範囲内の値とす
るのが好ましい。この理由は、かかる反応温度が100
0℃未満となると、発泡性が乏しくなる場合があるため
であり、一方、反応温度が1500℃を超えると、気泡
の大きさが過度に大きくなったり、あるいは、発泡を制
御することが困難となる場合があるためである。したが
って、発泡性と気泡の大きさの制御等とのバランスがよ
り良好となることから、ガラス組成物と、還元性フリッ
トの反応温度を、1100〜1400℃の範囲内の値と
するのがより好ましく、1150〜1350℃の範囲内
の値とするのがさらに好ましい。なお、このような反応
温度は、ガラス組成物を溶融させた場合の、溶融温度と
一致させることが好ましい。
【0027】反応様式 ガラス組成物と、還元性フリットとを反応させる際の反
応様式も特に制限されるものでなく、連続式でも回分式
でも、あるいはこれらの組み合わせであっても良い。例
えば、連続式で反応させる場合、ガラス組成物の溶融物
を連続で流しながら、還元性フリットをさらに連続的に
添加して、反応させることになる。また、回分式で反応
させる場合、容器内に収容されたガラス組成物の溶融物
中に、還元性フリットを添加して、反応させることにな
る。また、連続式でも回分式でも、ガラス組成物と、還
元性フリットとを撹拌しながら反応させることが好まし
い。このように撹拌することにより、所定の範囲内の平
均粒径を有し、ばらつきが小さい気泡を得ることができ
る。さらに、ガラス組成物と、還元性フリットとを反応
して、溶融状態の泡ガラスを得た後、所望の形状、例え
ば、ガラスびん、ガラス板、ガラス容器等の用途に応じ
て成形することになる。
応様式も特に制限されるものでなく、連続式でも回分式
でも、あるいはこれらの組み合わせであっても良い。例
えば、連続式で反応させる場合、ガラス組成物の溶融物
を連続で流しながら、還元性フリットをさらに連続的に
添加して、反応させることになる。また、回分式で反応
させる場合、容器内に収容されたガラス組成物の溶融物
中に、還元性フリットを添加して、反応させることにな
る。また、連続式でも回分式でも、ガラス組成物と、還
元性フリットとを撹拌しながら反応させることが好まし
い。このように撹拌することにより、所定の範囲内の平
均粒径を有し、ばらつきが小さい気泡を得ることができ
る。さらに、ガラス組成物と、還元性フリットとを反応
して、溶融状態の泡ガラスを得た後、所望の形状、例え
ば、ガラスびん、ガラス板、ガラス容器等の用途に応じ
て成形することになる。
【0028】(4)気泡 泡ガラス中の、気泡の平均粒径は特に制限されるもので
なく、例えば、0.01〜2mmの範囲内の値とするこ
とができる。ただし、より優れた外観性を得るために
は、気泡の平均粒径を0.01〜0.5mm(ただし、
0.5mmは含まない。)の範囲内の値とするのが好ま
しい。この理由は、気泡の平均粒径が0.01mm未満
となると、均一に制御して形成するのが困難となる場合
があり、一方、気泡の平均粒径が0.5mm以上となる
と、泡ガラスの外観性や表面平滑性が低下する場合があ
るためである。したがって、泡ガラス中の、気泡の平均
粒径を0.1〜0.4mmの範囲内の値とするのがより
好ましく、0.2〜0.3mmの範囲内の値とするのが
さらに好ましい。
なく、例えば、0.01〜2mmの範囲内の値とするこ
とができる。ただし、より優れた外観性を得るために
は、気泡の平均粒径を0.01〜0.5mm(ただし、
0.5mmは含まない。)の範囲内の値とするのが好ま
しい。この理由は、気泡の平均粒径が0.01mm未満
となると、均一に制御して形成するのが困難となる場合
があり、一方、気泡の平均粒径が0.5mm以上となる
と、泡ガラスの外観性や表面平滑性が低下する場合があ
るためである。したがって、泡ガラス中の、気泡の平均
粒径を0.1〜0.4mmの範囲内の値とするのがより
好ましく、0.2〜0.3mmの範囲内の値とするのが
さらに好ましい。
【0029】[第2の実施形態]第2の実施形態は、ガ
ラス組成物と、還元性フリットとを反応してなる泡ガラ
スの製造方法であり、ガラス組成物を溶解させる工程
と、炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルの少なくと
も一つを含む還元性フリットを添加する工程と、撹拌し
ながら気泡の平均粒径を調整する気泡調整工程とを含ん
でいる。このように還元性フリットを用いて泡ガラスを
製造する際に、還元性材料ばかりでなく、発泡剤を併用
することにより、加熱して発泡させることができる。し
たがって、泡ガラス全体として、気泡の平均粒径を比較
的小さく制御することができるとともに、粒径のばらつ
きが小さくなり、外観性や透明性に優れた泡ガラスを効
率的に製造することができる。以下、図1を参照しなが
ら第2の実施形態の製造方法を具体的に説明する。な
お、ガラス組成物や還元性フリット等については、第1
の実施形態で説明した内容と同様とすることができるた
め、ここでの説明は省略する。
ラス組成物と、還元性フリットとを反応してなる泡ガラ
スの製造方法であり、ガラス組成物を溶解させる工程
と、炭酸塩、炭酸水素塩および炭酸エステルの少なくと
も一つを含む還元性フリットを添加する工程と、撹拌し
ながら気泡の平均粒径を調整する気泡調整工程とを含ん
でいる。このように還元性フリットを用いて泡ガラスを
製造する際に、還元性材料ばかりでなく、発泡剤を併用
することにより、加熱して発泡させることができる。し
たがって、泡ガラス全体として、気泡の平均粒径を比較
的小さく制御することができるとともに、粒径のばらつ
きが小さくなり、外観性や透明性に優れた泡ガラスを効
率的に製造することができる。以下、図1を参照しなが
ら第2の実施形態の製造方法を具体的に説明する。な
お、ガラス組成物や還元性フリット等については、第1
の実施形態で説明した内容と同様とすることができるた
め、ここでの説明は省略する。
【0030】(1)ガラス組成物の溶解工程 SiO2やNa2O等のガラス組成物を加熱溶解させて、
均一なガラス溶液状態とする工程である。この溶解工程
は、図1において、溶解炉10において行われている。
具体的には、溶解炉10の上方に設けられた入り口13
からガラス組成物16を投入し、それを加熱部材14で
加熱することにより均一なガラス溶液18を得ることが
できる。したがって、このガラス溶液18を、次工程で
ある還元性フリットの添加工程に供することができる。
なお、既に説明したように、ガラス溶液18(ガラス組
成物16)の溶融温度を、加熱部材14で調節し、10
00〜1500℃の範囲内の値とするのが好ましい。
均一なガラス溶液状態とする工程である。この溶解工程
は、図1において、溶解炉10において行われている。
具体的には、溶解炉10の上方に設けられた入り口13
からガラス組成物16を投入し、それを加熱部材14で
加熱することにより均一なガラス溶液18を得ることが
できる。したがって、このガラス溶液18を、次工程で
ある還元性フリットの添加工程に供することができる。
なお、既に説明したように、ガラス溶液18(ガラス組
成物16)の溶融温度を、加熱部材14で調節し、10
00〜1500℃の範囲内の値とするのが好ましい。
【0031】(2)還元性フリットの添加工程 還元性フリットの添加工程は、例えば、炭酸カルシウム
と、金属シリコンと、低融点ガラス材料等からなる還元
性フリット36を、溶融状態であって、かつ、この例で
は流動状態のガラス溶液19に対して添加する工程であ
る。この添加工程は、図1において、フォアハース22
を用いて行われている。より具体的には、フォアハース
22の上方に設けられた計量装置32の入り口34から
還元性フリット36を投入し、その重量を計量装置32
で測定するとともに、還元性フリット36の添加量を調
整している。ここで、既に第1の実施形態で説明したよ
うに、還元性フリット36の反応比(添加量)を、ガラ
ス組成物16 100重量部に対して、0.3〜7重量
部の範囲内の値とするのが好ましい。なお、還元性フリ
ット36の反応比を考慮する上で基準となるガラス組成
物16の量は、第2の実施形態の例では、溶融状態のガ
ラス組成物の流量に依っているが、具体的に、この流量
を、1〜20cm/分の範囲内の値とするのが好まし
い。このような範囲の流量であれば、還元性フリット3
6と、ガラス組成物16(ガラス溶液19)との反応を
確実に行うことができるとともに、泡ガラス全体の生産
性も良好となる。
と、金属シリコンと、低融点ガラス材料等からなる還元
性フリット36を、溶融状態であって、かつ、この例で
は流動状態のガラス溶液19に対して添加する工程であ
る。この添加工程は、図1において、フォアハース22
を用いて行われている。より具体的には、フォアハース
22の上方に設けられた計量装置32の入り口34から
還元性フリット36を投入し、その重量を計量装置32
で測定するとともに、還元性フリット36の添加量を調
整している。ここで、既に第1の実施形態で説明したよ
うに、還元性フリット36の反応比(添加量)を、ガラ
ス組成物16 100重量部に対して、0.3〜7重量
部の範囲内の値とするのが好ましい。なお、還元性フリ
ット36の反応比を考慮する上で基準となるガラス組成
物16の量は、第2の実施形態の例では、溶融状態のガ
ラス組成物の流量に依っているが、具体的に、この流量
を、1〜20cm/分の範囲内の値とするのが好まし
い。このような範囲の流量であれば、還元性フリット3
6と、ガラス組成物16(ガラス溶液19)との反応を
確実に行うことができるとともに、泡ガラス全体の生産
性も良好となる。
【0032】次いで、計量された還元性フリット36
は、フォアハース22の入り口30から投入され、斜め
に設けられたフォアハース22のとい部23を通過し
て、ガラス溶液19の表面17に対して添加されること
になる。このようにガラス溶液19の表面17に添加さ
れた、還元性フリット36は、矢印Aの方向に流れなが
ら、ガラス溶液19の熱を吸収して、溶解を開始する。
この還元性フリット36の最初の添加位置を図面上、D
線で表している。したがって、D線付近では、投入され
た還元性フリット36は、投入時の粒径を保持している
が、徐々にガラス溶液19の有する熱により溶解され
て、粒径が小さくなっていく。
は、フォアハース22の入り口30から投入され、斜め
に設けられたフォアハース22のとい部23を通過し
て、ガラス溶液19の表面17に対して添加されること
になる。このようにガラス溶液19の表面17に添加さ
れた、還元性フリット36は、矢印Aの方向に流れなが
ら、ガラス溶液19の熱を吸収して、溶解を開始する。
この還元性フリット36の最初の添加位置を図面上、D
線で表している。したがって、D線付近では、投入され
た還元性フリット36は、投入時の粒径を保持している
が、徐々にガラス溶液19の有する熱により溶解され
て、粒径が小さくなっていく。
【0033】また、この第2の実施形態の例では、フォ
アハース22のとい部23の下方に、振動装置24が設
けてある。したがって、フォアハース22の入り口30
から投入された還元性フリット36に振動を与え、還元
性フリット36を流動させながら均一に分散することが
可能である。したがって、このように均一に分散させた
還元性フリット36を添加することにより、より均一に
発泡させるとともに、気泡の平均粒径の制御が容易とな
る。
アハース22のとい部23の下方に、振動装置24が設
けてある。したがって、フォアハース22の入り口30
から投入された還元性フリット36に振動を与え、還元
性フリット36を流動させながら均一に分散することが
可能である。したがって、このように均一に分散させた
還元性フリット36を添加することにより、より均一に
発泡させるとともに、気泡の平均粒径の制御が容易とな
る。
【0034】(3)気泡調整工程 気泡調整工程は、撹拌しながら発泡性、すなわち、気泡
の平均粒径を調整する工程である。この気泡調整工程
は、図1において、ブレンダー38を用いて行ってい
る。具体的には、還元性フリット36と、ガラス溶液1
9(ガラス組成物16)とは反応しながら矢印Aの方向
に進行し、ブレンダー38に到達する。ブレンダー38
に至るまでは、反応(発泡および還元)が比較的不均一
に生じている。ところが、ブレンダー38において、激
しく撹拌されるため、気泡の平均粒径が制御されて、ば
らつきが小さくなる。すなわち、この気泡調整工程にお
いて、気泡の平均粒径が0.01〜0.5mm(ただ
し、0.5mmは含まない。)の範囲内の値となるよう
に撹拌するのが好ましい。
の平均粒径を調整する工程である。この気泡調整工程
は、図1において、ブレンダー38を用いて行ってい
る。具体的には、還元性フリット36と、ガラス溶液1
9(ガラス組成物16)とは反応しながら矢印Aの方向
に進行し、ブレンダー38に到達する。ブレンダー38
に至るまでは、反応(発泡および還元)が比較的不均一
に生じている。ところが、ブレンダー38において、激
しく撹拌されるため、気泡の平均粒径が制御されて、ば
らつきが小さくなる。すなわち、この気泡調整工程にお
いて、気泡の平均粒径が0.01〜0.5mm(ただ
し、0.5mmは含まない。)の範囲内の値となるよう
に撹拌するのが好ましい。
【0035】また、還元性フリットの添加工程を実施し
た後、気泡調整工程に至るまでの経過時間を、少なくと
も10分以上の値、より好ましくは、15〜60分の範
囲内の値とすることが好ましい。この理由は、この経過
時間が10分未満となると、得られる気泡の平均粒径が
過度に大きくなる場合があるためである。また、60分
以上となると、還元性フリット36と、ガラス溶液19
(ガラス組成物16)との反応が進みすぎて、気泡調整
工程における気泡の平均粒径の調節が困難となる場合が
あるためである。
た後、気泡調整工程に至るまでの経過時間を、少なくと
も10分以上の値、より好ましくは、15〜60分の範
囲内の値とすることが好ましい。この理由は、この経過
時間が10分未満となると、得られる気泡の平均粒径が
過度に大きくなる場合があるためである。また、60分
以上となると、還元性フリット36と、ガラス溶液19
(ガラス組成物16)との反応が進みすぎて、気泡調整
工程における気泡の平均粒径の調節が困難となる場合が
あるためである。
【0036】(4)成形工程 気泡調整工程のブレンダー38を通過した泡を含有する
ガラス溶液19(ゴブと称する場合がある。)を、図1
に矢印Bで示す方向に取り出し、通常、成形工程(図示
せず。)に供することになる。この成形工程により、金
型成形等を用いて、所望の形状を有する泡ガラスを得る
ことができる。
ガラス溶液19(ゴブと称する場合がある。)を、図1
に矢印Bで示す方向に取り出し、通常、成形工程(図示
せず。)に供することになる。この成形工程により、金
型成形等を用いて、所望の形状を有する泡ガラスを得る
ことができる。
【0037】
【実施例】以下実施例をもとに、さらに本発明を説明す
る。ただし、言うまでもなく、本発明の範囲は実施例の
記載に制限されるものではない。
る。ただし、言うまでもなく、本発明の範囲は実施例の
記載に制限されるものではない。
【0038】[実施例1] (1)還元性フリットの作成 るつぼ内に、還元性フリット原料である、金属シリコン
(Si)を2重量%、CaCO3を8重量%、SiO2を
36重量%、Na2CO3を34重量%、B2O3を20重
量%、をそれぞれ収用し、温度1250℃で溶解させ
た。次いで、るつぼごと冷却し、内容物を取り出した後
粉砕して、平均粒径5mmの還元性フリット36を作成
した。
(Si)を2重量%、CaCO3を8重量%、SiO2を
36重量%、Na2CO3を34重量%、B2O3を20重
量%、をそれぞれ収用し、温度1250℃で溶解させ
た。次いで、るつぼごと冷却し、内容物を取り出した後
粉砕して、平均粒径5mmの還元性フリット36を作成
した。
【0039】(2)泡ガラスの作成 図1に示される溶解炉10に、ガラス組成物の原料とし
て、SiO2を63重量%、CaCO3を16重量%、N
a2CO3を18重量%をそれぞれ収用し、温度1470
℃で溶解させて、ガラス溶液18とした。このガラス溶
液18を、ポンプ(図示せず。)を用いて、次工程であ
る還元性フリット36の添加工程に供した。
て、SiO2を63重量%、CaCO3を16重量%、N
a2CO3を18重量%をそれぞれ収用し、温度1470
℃で溶解させて、ガラス溶液18とした。このガラス溶
液18を、ポンプ(図示せず。)を用いて、次工程であ
る還元性フリット36の添加工程に供した。
【0040】次いで、図1に示されるようにフォアハー
ス22および振動装置24を用いて還元性フリット36
を振動させながら、溶融状態であって、かつ、流速が3
cm/分の流動状態であるガラス溶液19に対して添加
した。なお、還元性フリット36を、ガラス組成物10
0重量部に対して、5重量部の割合となるように添加し
た。このガラス溶液19を、次工程である気泡調整工程
に供した。なお、還元性フリットの添加工程を実施した
後、気泡調整工程に至るまでの経過時間を、20分とし
た。
ス22および振動装置24を用いて還元性フリット36
を振動させながら、溶融状態であって、かつ、流速が3
cm/分の流動状態であるガラス溶液19に対して添加
した。なお、還元性フリット36を、ガラス組成物10
0重量部に対して、5重量部の割合となるように添加し
た。このガラス溶液19を、次工程である気泡調整工程
に供した。なお、還元性フリットの添加工程を実施した
後、気泡調整工程に至るまでの経過時間を、20分とし
た。
【0041】気泡調整工程では、回転数20rpmの条
件で、ブレンダー38を用いて、ガラス溶液19を撹拌
しながら発泡性を調整した。最後に、気泡調整工程のブ
レンダー38を通過した泡を含有するガラス溶液19を
取り出し、ガラスビン(全体高さ10cm、首部高さ2
cm、胴部直径4cm、首部直径2cm)の金型成形工
程(図示せず。)に供し、無色透明の泡ガラスからなる
ガラスビンを得た。
件で、ブレンダー38を用いて、ガラス溶液19を撹拌
しながら発泡性を調整した。最後に、気泡調整工程のブ
レンダー38を通過した泡を含有するガラス溶液19を
取り出し、ガラスビン(全体高さ10cm、首部高さ2
cm、胴部直径4cm、首部直径2cm)の金型成形工
程(図示せず。)に供し、無色透明の泡ガラスからなる
ガラスビンを得た。
【0042】(3)泡ガラスからなるガラスビンの評価 得られたガラスビンにつき、光学顕微鏡を用いて気泡の
平均粒径や表面平滑性を測定したところ、気泡の平均粒
径が0.3mmであり、表面平滑性が1μm未満である
ことを確認した。また、得られたガラスビン(厚さ4m
m)につき、可視光域の光透過率を測定したところ、9
8%であることを確認した。
平均粒径や表面平滑性を測定したところ、気泡の平均粒
径が0.3mmであり、表面平滑性が1μm未満である
ことを確認した。また、得られたガラスビン(厚さ4m
m)につき、可視光域の光透過率を測定したところ、9
8%であることを確認した。
【0043】[実施例2]還元性フリットを作成する際
に、着色剤であるセレン(Se)を、全体量に対して、
1重量%となるように添加したほかは、実施例1と同様
に還元性フリットを作成し、それを用いて泡ガラスから
なる、桃色に着色されたガラスビンを作成した。得られ
たガラスビンにつき実施例1と同様に、光学顕微鏡を用
いて気泡の平均粒径や表面平滑性を測定したところ、気
泡の平均粒径が0.3mmであり、表面平滑性が1μm
未満であることを確認した。また、得られたガラスビン
につき、可視光域の光透過率を測定したところ、98%
であることを確認した。
に、着色剤であるセレン(Se)を、全体量に対して、
1重量%となるように添加したほかは、実施例1と同様
に還元性フリットを作成し、それを用いて泡ガラスから
なる、桃色に着色されたガラスビンを作成した。得られ
たガラスビンにつき実施例1と同様に、光学顕微鏡を用
いて気泡の平均粒径や表面平滑性を測定したところ、気
泡の平均粒径が0.3mmであり、表面平滑性が1μm
未満であることを確認した。また、得られたガラスビン
につき、可視光域の光透過率を測定したところ、98%
であることを確認した。
【0044】[比較例1]還元性フリットを作成する際
に、炭酸カルシウムを添加しなかったほかは、実施例1
と同様に還元性フリットを作成し、それを用いて泡ガラ
スからなるガラスビンを作成した。得られたガラスビン
につき実施例1と同様に、光学顕微鏡を用いて気泡の平
均粒径や表面平滑性を測定したところ、気泡の平均粒径
が1.0mmであり、表面平滑性が0.5mm以上であ
ることを確認した。また、得られたガラスビンにつき、
可視光域の光透過率を測定したところ、90%以下であ
ることを確認した。
に、炭酸カルシウムを添加しなかったほかは、実施例1
と同様に還元性フリットを作成し、それを用いて泡ガラ
スからなるガラスビンを作成した。得られたガラスビン
につき実施例1と同様に、光学顕微鏡を用いて気泡の平
均粒径や表面平滑性を測定したところ、気泡の平均粒径
が1.0mmであり、表面平滑性が0.5mm以上であ
ることを確認した。また、得られたガラスビンにつき、
可視光域の光透過率を測定したところ、90%以下であ
ることを確認した。
【0045】
【発明の効果】本発明の泡ガラスによれば、還元性材料
および発泡剤を含む還元性フリットを用いて構成するこ
とにより、優れた外観性や透明性を得られるようになっ
た。また、本発明の泡ガラスの製造方法によれば、還元
性材料および発泡剤を含む還元性フリットを用いて泡ガ
ラスを作成することにより、優れた外観性や透明性を有
する泡ガラスが効率的に得られるようになった。
および発泡剤を含む還元性フリットを用いて構成するこ
とにより、優れた外観性や透明性を得られるようになっ
た。また、本発明の泡ガラスの製造方法によれば、還元
性材料および発泡剤を含む還元性フリットを用いて泡ガ
ラスを作成することにより、優れた外観性や透明性を有
する泡ガラスが効率的に得られるようになった。
【図1】第2の実施形態における製造方法を説明するた
めに供する図である。
めに供する図である。
10 溶解炉 12 撹拌機 13 入り口 14 加熱部材 15 断熱部材 16 ガラス組成物 18、19 ガラス溶液 20 入り口 22 フォアハース 23 とい部 24 振動装置 26 基部 28 熱絶縁性部材 30 入り口 32 計量装置 34 入り口 36 還元性フリット 38 ブレンダー
フロントページの続き (72)発明者 小川 哲司 大阪府枚方市宮之阪3丁目32−7 Fターム(参考) 4G062 AA12 BB01 CC01 DA06 DB01 DB02 DC01 DC02 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EB04 EC01 EC02 ED01 ED02 EE04 EF01 EG01 EG02 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 FL02 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM01 NN01
Claims (8)
- 【請求項1】 ガラス組成物と、還元性フリットとを反
応してなる泡ガラスにおいて、 当該還元性フリットが、還元性材料および発泡剤を含む
ことを特徴とする泡ガラス。 - 【請求項2】 前記発泡剤が、炭酸塩、炭酸水素塩およ
び炭酸エステルからなる群から選択される少なくとも一
つの化合物であることを特徴とする請求項1に記載の泡
ガラス。 - 【請求項3】 前記還元性材料が、金属シリコン(S
i)、金属アルミニウム(Al)、金属亜鉛(Zn)、
金属スズ(Sn)およびカーボン(C)からなる群から
選択される少なくとも一つの材料であることを特徴とす
る請求項1または2に記載の泡ガラス。 - 【請求項4】 泡ガラスに含まれる気泡の平均粒径を
0.01〜0.5mmの範囲内の値とすることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一項に記載の泡ガラス。 - 【請求項5】 前記ガラス組成物と、前記還元性フリッ
トとの反応比率を、重量比で、100:0.1〜10
0:5の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜
4のいずれか一項に記載の泡ガラス。 - 【請求項6】 着色剤を含むことを特徴とする請求項1
〜5のいずれか一項に記載の泡ガラス。 - 【請求項7】 ガラス組成物と、還元性フリットとを反
応してなる泡ガラスの製造方法において、 ガラス組成物を溶解させる工程と、 還元性材料および発泡剤を含む還元性フリットを添加す
る工程と、 撹拌して気泡の平均粒径を調節する気泡調整工程と、 を含むことを特徴とする泡ガラスの製造方法。 - 【請求項8】 前記還元性フリットを添加する工程を実
施した後、少なくとも10分以上経過した後に、前記調
整工程を実施することを特徴とする請求項7に記載の泡
ガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11124017A JP2000319037A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 泡ガラスおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11124017A JP2000319037A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 泡ガラスおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000319037A true JP2000319037A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14874976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11124017A Pending JP2000319037A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 泡ガラスおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000319037A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302281A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-10-31 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 泡ガラス及びその製造方法 |
WO2023059718A1 (en) * | 2021-10-08 | 2023-04-13 | Owens-Brockway Glass Container Inc. | Including small aesthetic bubbles in glass articles |
-
1999
- 1999-04-30 JP JP11124017A patent/JP2000319037A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302281A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-10-31 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 泡ガラス及びその製造方法 |
JP4655326B2 (ja) * | 2000-04-26 | 2011-03-23 | 積水ハウス株式会社 | 泡ガラス及びその製造方法 |
WO2023059718A1 (en) * | 2021-10-08 | 2023-04-13 | Owens-Brockway Glass Container Inc. | Including small aesthetic bubbles in glass articles |
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