JP2000318808A - 自動ピッキング装置 - Google Patents

自動ピッキング装置

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JP2000318808A
JP2000318808A JP12525299A JP12525299A JP2000318808A JP 2000318808 A JP2000318808 A JP 2000318808A JP 12525299 A JP12525299 A JP 12525299A JP 12525299 A JP12525299 A JP 12525299A JP 2000318808 A JP2000318808 A JP 2000318808A
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Masaharu Suzuki
政春 鈴木
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FUJITAC KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 選別装置を回動させて支持する物品を所定の
位置で落下させて物品を傷めることなく高速かつ確実に
選別する。 【解決手段】 マガジン2の搬送方向と直角、かつスリ
ット状溝10a,11aと同一方向に第1無端ベルト1
9を走行させ、第1無端ベルト19に形成された凸部1
9aを物品9に当接させて物品9をスリット状溝10
a,11aに沿って移動させてマガジン2から離脱させ
て切り出し、更に第1無端ベルト19の走行方向と直角
方向かつ水平方向に循環走行し物品9を立て掛けるよう
積載して搬送する第2無端ベルト59の下方に、物品9
を積載する切欠部63aが形成された選別装置6を回動
自在に配設して選別すべき物品9が所定の選別位置に搬
送されてきたとき、選別装置6を回動させて積載する物
品9を自重落下させ、所定の集積箱に収納して選別する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ピッキング装
置に係り、特に両側部をスリット状溝に嵌合させ、整列
させてマガジンにより保持した板状物品を切出し装置に
よってスリット状溝に沿って移動させて切り出した後、
傾斜した状態で水平に走行する無端ベルトに立て掛ける
ようにして積載して搬送し、該無端ベルトの下方に走行
方向に沿って回動自在に配設された選別装置を回動させ
ることによって支持する物品を所定の位置で落下させて
選別するようにして、物品を傷めることなく高速かつ確
実に選別することができるようにした自動ピッキング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】カセットテープ、コンパクトディスク、
書籍等の多種類の商品の販売を取り扱う、例えばメー
カ、配送会社或いは通信販売会社では、多数の取扱い商
品の中から顧客の注文に応じて必要な商品を迅速、かつ
確実に選別して取り出すことが要求され、従来その選別
作業は手作業により、或いは自動ピッキング装置により
行われている。
【0003】手作業によるピッキングでは処理速度の問
題だけでなく、1%程度の誤選別が避けられず、また商
品体系が変更されるごとに多少の混乱は避けられず、該
問題を解決するために近年自動ピッキング装置が採用さ
れるようになって来た。
【0004】自動ピッキング装置は、収納部を有する同
一形状の多数の収納棚を搬送装置に沿って並べて配設
し、各収納棚には夫々多数の同一種類の商品を収納して
おき、顧客からの注文商品をコンピュータで制御された
取出し装置によって該収納棚から自動的に選別して取り
出すようになっている。
【0005】従来の収納棚は、選別機構部と一体的に配
設されたものがほとんどであり、該収納棚内に収納され
た物品がなくなると、選別作業を一時停止させて収納棚
に物品を供給しなければならず、自動ピッキング装置の
稼働率が低下して作業効率が悪くなるという欠点があっ
た。
【0006】また収納棚からの物品の切り出しは、傾斜
した収納棚から自重又は重りによって切り出すようにし
たものがほとんどであり、物品の送り速度が変化した
り、物品の姿勢を一定に制御することが困難であるな
ど、信頼性に乏しく、特に高速での安定した切り出し処
理は不可能であるという欠点があった。
【0007】更には、不安定な状態で無理に高速処理す
ることに起因する商品の損傷、また自重に頼った切り出
しであることから、脹らみ等の商品形態のわずかな変化
にも切り出し速度が変化するなど、柔軟に対処すること
ができず、装置停止の頻度が多くなり効率的なピッキン
グを行うことができないという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、上下方向に貫通する複数のスリッ
ト状溝が形成された左右一対のホルダプレートの前端部
及び後端部に連結板を装着して矩形の枠を形成した後、
スリット状溝に物品の左右の側部を嵌合させ整列させて
保持することにより、板状の物品を所定の間隔でマガジ
ンに保持することができるようにすると共に、複数の物
品を整列させたままマガジンごと搬送して自動ピッキン
グ装置にセットすることができるようにすることであ
り、またこれによって自動ピッキング装置を停止させる
ことなく物品の供給を連続して行うことができるように
し、また該物品をスリット状溝に沿って移動させてマガ
ジンから容易に切り出すことができるようにすることで
ある。
【0009】また他の目的は、物品の左右の側部を一対
のホルダプレートのスリット状溝に嵌合させて保持する
マガジンの後端部を押圧装置によって間欠的に押圧して
移動させると共に、該押圧装置の搬送方向と直角かつス
リット状溝と同一方向に無端ベルトの外周面に形成され
た凸部を走行させ、該凸部を物品に当接させて押圧し、
マガジンに保持されている物品をスリット状溝に沿って
移動させてスリット状溝から離脱させることにより、所
定の間隔でマガジンに保持された物品を傷つけることな
く、高速かつ確実に強制的に切り出すことができるよう
にすることであり、またこれによって自動ピッキング装
置を高速で安定して作動させ、効率のよい仕分け作業を
可能とすることである。
【0010】更に他の目的は、間欠的に移動するマガジ
ンの搬送方向と直角、かつスリット状溝と同一方向に第
1無端ベルトを走行させ、該第1無端ベルトに形成され
た凸部を物品に当接させて押圧し、スリット状溝に両側
部が保持された物品をスリット状溝に沿って移動させて
マガジンから離脱させ、更に第1無端ベルトの走行方向
と直角方向かつ水平方向に循環走行し物品を立て掛ける
よう積載して搬送する第2無端ベルトの下方に、物品を
積載する切欠部が形成された選別装置を回動自在に配設
することにより、選別すべき物品が所定の選別位置に搬
送されてきたとき、選別装置を回動させて積載する物品
を自重落下させ、所定の集積箱に収納して選別すること
ができるようにすることであり、またこれによって高速
かつ安定して物品を自動的に選別することができるよう
にすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、所定の間隔で上下方向に貫通する複数のスリッ
ト状溝が平行に形成された一対のホルダプレートの前記
スリット状溝に物品の左右の側部を嵌合させて該物品を
整列させて保持するマガジンと、積載する前記マガジン
の後端部を押圧し間欠的に移動させることにより該マガ
ジンに保持された前記物品を間欠的に搬送する押圧装置
と、該押圧装置の前記物品の搬送方向と直角かつ前記ス
リット状溝と同一方向に走行し外周面に形成された凸部
を前記物品に当接させて押圧することにより前記物品を
前記スリット状溝に沿って移動させて該スリット状溝か
ら離脱させる切出し装置と、切り出された前記物品を積
載して搬送する搬送装置とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0012】また本発明(請求項2)は、所定の間隔で
上下方向に貫通する複数のスリット状溝が平行に形成さ
れた左右一対のホルダプレートと、一対の該ホルダプレ
ートの前端部及び後端部に装着され前記一対のホルダプ
レート間の距離が調節可能に弾力的に連結する連結板と
からなり、前記左右一対のホルダプレートの前記前端部
及び前記後端部に前記連結板を装着して矩形の枠を形成
し、前記一対のホルダプレートの前記スリット状溝に物
品の左右の側部を嵌合させ整列させて保持するようにし
たことを特徴とするものである。
【0013】また本発明(請求項3)は、所定の間隔で
上下方向に貫通する複数のスリット状溝が平行に形成さ
れた一対のホルダプレートの前記スリット状溝に物品の
左右の側部を嵌合させて該物品を整列させて保持するマ
ガジンと、収納部が上り坂に傾斜して設けられ該傾斜に
沿って移動し前記収納部に収納された前記マガジンの後
端を間欠的に押圧して前記物品を前記マガジンと共に搬
送する押圧装置と、該押圧装置の前記物品の搬送方向と
直角かつ前記スリット状溝と同一方向に循環走行する第
1無端ベルトの外周面に形成された凸部を前記物品に当
接させて押圧することにより前記物品を前記スリット状
溝に沿って移動させて前記マガジンから離脱させる切出
し装置と、前記第1無端ベルトの走行方向と直角方向か
つ水平に循環走行し前記切出し装置によって前記マガジ
ンから切り出された前記物品をベルトに立て掛けるよう
にして積載し搬送する第2無端ベルトと該第2無端ベル
トの下方かつ走行方向に沿って水平に配設され前記第2
無端ベルトに積載して搬送される前記物品の下端を滑ら
せながら支持する樋状支持部材とからなる搬送装置と、
前記第2無端ベルトの下方に回動自在かつ前記樋状支持
部材から連続して配設され樋状に形成された切欠部に搬
送される前記物品を積載して支持すると共に回動するこ
とにより前記切欠部に積載して支持する前記物品を所定
の集積箱に落下させて収納する複数の選別装置とを備え
たことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。図1において、本発明に係る自動ピッ
キング装置1は、マガジン2と、押圧装置3と、切出し
装置4と、搬送装置5と、選別装置6とを備えている。
【0015】自動ピッキング装置1の全体構成は、図1
において、搬送装置5が横長に配設されて選別すべき物
品9を矢印O方向に搬送するように構成され、該搬送装
置5の上流側には図示の実施例において、6台の押圧装
置3、切出し装置4及びマガジン回収部45が隣接して
配設され、夫々の押圧装置3には互いに異なる種類の物
品9を保持するマガジン2を収納するようになってい
る。
【0016】搬送装置5の下流側には、例えば30台の
選別装置6が搬送装置5の走行方向に沿って配設されて
おり、矢印O方向に搬送される物品9を所定の位置で矢
印P方向に選別して搬送し、夫々の集積装置65に収納
して選別するように構成されている。
【0017】また、搬送装置5の中間には、バーコード
リーダ73が配設されており、搬送装置5によって搬送
されている物品9に付与されたバーコードを読み取り、
読取り信号を制御装置(図示せず)に送信して物品9を
個別に管理し、選別して所定の集積装置65に収納する
ように構成されている。
【0018】マガジン2は、たとえばミュージックテー
プ16、ビデオカセットテープ13、コンパクトディス
ク14等の選別すべき板状の物品9を整列させて保持す
るためのものであって、図2から図4において、一対の
ホルダプレート10、11と、連結板12とから構成さ
れている。
【0019】ホルダプレート10,11は、合成樹脂又
は木などから製作されており、互いの内面側には縦方向
にスリット状溝10a,11aが所定の間隔で複数本平
行に形成され、外面の前後には連結板係合溝10b,1
1bが、また下面には長手方向に案内溝10c,11c
が長手方向に形成されている。
【0020】また、夫々のスリット状溝10a,11a
の上部には内面側から外面に貫通する検出穴10d,1
1dが設けられ、該検出穴10d,11dに光を通過さ
せることにより、スリット状溝10a,11aに物品9
があるかどうかを検出することができるようになってい
る。
【0021】連結板12は、一対のホルダプレート1
0,11を連結して矩形の枠を構成するためのものであ
って、例えば厚さ1mm程度の金属板で製作され両端に
L字型の係合部12aが形成され、図3において、一対
の係合部12aを一対のホルダプレート10,11の連
結板係合溝10b,11bに夫々係合させて矩形の枠に
組み付けられるようになっている。
【0022】連結板12は弾性を有し、一対のホルダプ
レート10,11を弾性的に連結しており、スリット状
溝10a,11aに上方から板状の物品9を挿入すると
弾性による摩擦力によって該物品9の両側部9aを保持
し、スリット状溝10a,11aに挿入された複数の物
品9は矩形の枠と共に一体的に取り扱うことができるよ
うになっている。
【0023】図4において、ホルダプレート10,11
に形成されたスリット状溝10a,11aの幅は、保持
する物品9ごとに異なり、例えば幅105mm,厚さ3
0mm,高さ200mmのビデオカセットテープ13用
のホルダプレート10,11の溝幅は、32mmとされ
ており、厚さTが30mmのビデオカセットテープ1
3を挿入したとき、両側面に夫々1mmの隙間Cを確
保できるようになっている(図4(a),(b))。
【0024】同様に、図4(c)、図4(d)におい
て、厚さTが10mm、幅125mm,高さ142m
mのコンパクトディスク14用のホルダプレート10,
11の溝幅は、12mmに設定されており、隙間C
夫々1mmであり、また図4(e),図4(f)におい
て、特に厚さが薄い物品である厚さTが4mm,幅9
0mm,高さ170mmのシングルコンパクトディスク
15用のホルダプレート10,11の溝幅は6mmに、
凸部の幅tは5mmに設定されており、隙間C は1
mmが確保されるようになっている。
【0025】図4(g),図4(h)に示す厚さT
18mm,幅70mm,高さ110mmのミュージック
テープ16用のホルダプレート10,11においても同
様に、ミュージックテープ16の厚さTに1mmの隙
間Cが加算された20mmの溝幅のスリット状溝10
a,11aが形成されている。
【0026】いずれの場合にも、複数の物品9は夫々隙
間Cを確保できる溝幅を有するスリット状溝10a,1
1aで両側部9aが挟持されて保持されており、物品9
間の距離は最低でも後述する第1無端ベルト19の外周
面に形成された凸部19aの高さ、例えば10mmより
も大きくなるように設定されており、物品9の切り出し
時に凸部19aは同時に1つの物品9にしか当接せず、
確実な切り出しを行うことができるようになっている。
【0027】押圧装置3は、図5から図7において、マ
ガジン2に整列して保持された物品9をマガジン2ごと
収納部20に収納すると共に、マガジン2の後端を間欠
的に押圧して物品9を搬送するためのものであって、コ
の字形に形成された固定台21の両端に差し渡すよう
に、2本のガイドロッド22が平行に配設され、該2本
のガイドロッド22の中間には平行に雄ねじ23が回動
自在に配設されている。
【0028】雄ねじ23の一端に固定されたプーリ24
には、固定台21に固定されたモータ25の回転軸27
に固定されたモータプーリ26との間にベルト29が巻
き掛けられている。
【0029】雄ねじ23には、2本のガイドロッド22
に嵌合し該2本のガイドロッド22に沿って移動する可
動台30に配設された雌ねじ31が螺合し、また可動台
30の上部にはL字型の押圧板32が固定されており、
モータ25を回転させることによって雄ねじ23を回転
させ、螺合する雌ねじ31を介して直線運動に変換して
可動台30、すなわち押圧板32をガイドロッド22に
案内させて往復移動させるようになっている。
【0030】押圧装置3の上方には、物品9を保持する
マガジン2を収納する収納部20が設けられいるが、該
収納部20は図7において、ホルダプレート10,11
及び該ホルダプレート10,11で挟持されている物品
9の下部両端を積載して保持する左右一対の積載板3
3,34と、積載板33,34から立設するL字型板3
5,36とから構成され、ホルダプレート10,11の
左右側面をL字型板35,36で案内しながら一対の積
載板33,34上に積載するようになっており、30°
の上り坂にされて固定台21に固定されている。
【0031】押圧板32は、図7において、一対の積載
板33,34の間から収納部20内に突出して配設さ
れ、ガイドロッド22に沿って移動することにより物品
9の後端を直接押圧するようになっている。
【0032】切出し装置4は、図5、図6、図8及び図
9において、マガジン2に保持され、押圧装置3によっ
て間欠的に移動する物品9を確実に1つずつに分離して
切り出すためのものであって、押圧装置3の搬送方向と
直角、かつスリット状溝10a,11aと同一方向に循
環走行するように第1無端ベルト19がプーリ39,4
0に巻き掛けられ、該第1無端ベルト19の外周面には
所定の間隔で、例えば高さ10mmの複数の凸部19a
が形成されている。
【0033】第1無端ベルト19の幅は、一対のホルダ
プレート10,11の間隔よりも狭く設定されており、
押圧装置3によってマガジン2を間欠的に移動させなが
ら第1無端ベルト19を走行させて凸部19aを物品9
に当接させて押圧し、物品9をスリット状溝10a,1
1aに沿って下方に移動させてマガジン2から離脱させ
て切り出し、第1無端ベルト19に積載して下方に搬送
すると共に、ホルダプレート10,11は第1無端ベル
ト19の両側部を通過させて搬送するようになってい
る。
【0034】第1無端ベルト19の両側には、一対の積
載板33,34の延長線上に凸部41aが上向きに形成
されたガイド部材41及び下向きにコの字型の形成され
たガイド部材42が配設されており、凸部41aをマガ
ジン2の案内溝10c,11cに係合され、コの字型部
にホルダプレート10,11の上部を係合させ、搬送さ
れるホルダプレート10,11を案内し、プーリ43に
巻き掛けられて循環走行する排出ベルト44に積載して
マガジン回収部45に搬送するようになっている。
【0035】また、図7において、第1無端ベルト19
の直前には発光部46及び受光部49が対向して配設さ
れた光センサ48が配設されており、ホルダプレート1
0,11に設けられた検出穴10d,11dを貫通して
光を矢印A方向に透過させて物品9の有無を検出するよ
うになっている。
【0036】収納部20の下方には、第1無端ベルト1
9と平行にガイド板50が配設され、また、該ガイド板
50に設けられた窓部50aには、ばね51によって第
1無端ベルト19側に常に付勢されたガイドローラ52
が配設されており、切出し装置4によってマガジン2か
ら切り出された物品9を案内して第1無端ベルト19に
確実に積載して搬送するようになっている。
【0037】搬送装置5は、切出し装置4によって切り
出された物品9を所定の場所に搬送するためのものであ
って、図6、図10及び図11において、第1無端ベル
ト19の下方に3つの回動ローラからなる受渡装置53
が配設されている。
【0038】第1回動ローラ54及び第2回動ローラ5
5は、第1無端ベルト19の両端に沿って垂直方向に対
し30°傾斜して互いに平行に回動自在に配設されてお
り、外周部に設けられたL字型の切欠部54a,55a
に第1無端ベルト19から搬送された物品9の両端部9
aを係合させて保持するようになっている。
【0039】第3回動ローラ56は第1回動ローラ54
及び第2回動ローラ55と直角に該第1回動ローラ54
及び第2回動ローラ55の下方に回動自在に配設されて
第1回動ローラ54及び第2回動ローラ55と共にU字
型に配設されており、外周にはU字型の切欠部56aが
上向きに形成され、該切欠部56aに物品9の下部9b
を当接させて第1回動ローラ54及び第2回動ローラ5
5と協働して物品9を保持するようになっている。
【0040】そして、第1無端ベルト19によって下方
に搬送された物品9を第1回動ローラ54及び第2回動
ローラ55の切欠部54a,55a及び第3回動ローラ
56のU字型の切欠部56aで案内して受け取り、次い
で第3回動ローラ56、第1回動ローラ54及び第2回
動ローラ55を夫々矢印B,C,D方向に回動させて受
渡装置53から矢印E方向に排出し、後述する第2無端
ベルト59に受け渡すように構成されている。
【0041】第2無端ベルト59は、第1無端ベルト1
9の走行方向と直角方向かつ水平方向に循環走行するよ
うにベルト面59bが垂直方向に対して30°傾斜して
プーリ60,61に巻き掛けられ、外周部には複数の凸
部59aが所定の間隔で設けられた無端ベルトであり、
物品9をベルト面59bに30°傾斜させて立て掛け、
プーリ60,61を矢印F方向に回動させることによっ
て搬送するようになっている。
【0042】30°傾斜して配設された第2無端ベルト
59の下部には該第2無端ベルト59のベルト面59b
に沿って水平に樋状支持部材62が配設されており、第
2無端ベルト59に立て掛けられて搬送される物品9の
下部9bを滑らせながら支持するようになっている。
【0043】選別装置6は、第2無端ベルト59によっ
て搬送される物品9が所定の位置まで搬送されたとき、
作動させて所定の集積箱(図示せず)に落下させて選別
するためのものであって、図11から図13において、
外周部にL字型の切欠部63aが形成された複数の選別
ローラ63が第2無端ベルト59の下部に該第2無端ベ
ルト59の走行方向に沿って樋状支持部材62から連続
して水平に配設されている。
【0044】夫々の選別ローラ63は、互いに独立して
矢印G又はH方向に回動自在に軸64に嵌合し、夫々の
選別ローラ63の下方には夫々集積装置65が配設され
ており、選別されるべき物品9が第2無端ベルト59に
よって所定の選別ローラ63上に来たとき、該選別ロー
ラ63を矢印G方向に回動させることにより、切欠部6
3aに積載されている物品9を矢印J方向に落下させて
選別するようになっている。
【0045】集積装置65は、選別ローラ63によって
選別され、矢印J方向に落下する物品9を整列させて集
積箱に収納するためのものであって、積載台67が支持
軸66を中心として水平状態と、30°傾斜した状態と
に揺動自在に配設されており、物品9の収納時には30
°傾斜した状態となって、順次選別ローラ63から落下
する物品9を整列させて収納するようになっている。
【0046】積載台67には、平行に配設された2本の
ガイドロッド68及び雄ねじ69に螺合して該雄ねじ6
9の回転に伴なって矢印I又はM方向に移動する整列板
70が配設され、選別ローラ63から物品9が矢印J方
向に落下するごとに物品9の厚さ分ずつ矢印M方向に移
動して物品9を選別された順序に積載台67上に整列さ
せるようになっている。
【0047】また、集積装置65と選別ローラ63との
間には、ガイドシュート71,72が固定されており、
選別ローラ63から落下する物品9を確実に積載台67
に案内するようになっている。
【0048】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図3において、スリッ
ト状溝10a,11aを対向させ、一対のホルダプレー
ト10,11の前後に形成された連結板係合溝10b,
11bに連結板12の係合部12aを夫々係合させて矩
形の枠に組付けた後、スリット状溝10a,11aにミ
ュージックテープ16、ビデオカセットテープ13、コ
ンパクトディスク14等の選別すべき板状の物品9を差
し込んで整列させて保持する。
【0049】スリット状溝10a,11aに挿入された
物品9は、連結板12の弾性による摩擦力によって両端
部9aが保持され、矩形の枠と共に一体的に取り扱うこ
とができ、搬送時に多量の物品9を搬送することができ
る。
【0050】図6及び図7において、6台の押圧装置3
の収納部20に夫々、スリット状溝10a,11aに物
品9が保持されたマガジン2をホルダプレート10,1
1の左右側面をL字型板35,36で案内しながら一対
の積載板33,34上に積載してマガジン2ごと収納し
た後、連結板12をホルダプレート10,11から取り
外して準備作業を行い、自動ピッキング装置1の作動を
開始する。
【0051】モータ25を間欠的に回転させると、該回
転はモータプーリ26、ベルト29、プーリ24を介し
て雄ねじ23に伝達されてこれらを回転させ、該雄ねじ
23に螺合する雌ねじ31の作用により可動台30をL
字形の押圧板32と共に、30°傾斜した収納部20に
沿って移動させる。
【0052】これにより、一対の積載板33,34の間
から収納部20内に突出する押圧板32は、マガジン2
に両側部9aが保持された物品9の後端を直接押圧して
所定の距離ずつ間欠的に搬送するが、第1無端ベルト1
9の直前に配設された発光部46からの光がホルダプレ
ート10,11に設けられた検出穴10d,11dを矢
印A方向に貫通して受光部49で検出されている間は、
マガジン2内に物品9がないと判断されてモータ25が
回転し続け、やがて発光部46からの光が物品9で遮断
されて受光部49で検出されなくなると、物品9が収納
部20の最上端に位置したと判断されてモータ25の回
転が停止する。
【0053】マガジン2に保持されて収納部20の最上
端にある物品9は、第1無端ベルト19が循環走行する
ことにより、外周面に形成された凸部19aが物品9に
当接して該物品9をスリット状溝10a,11aに沿っ
て下方に移動させ、マガジン2から離脱させて切り出
す。
【0054】物品9がスリット状溝10a,11aから
離脱すると、再び発光部46からの光が検出穴10d,
11dを通過して受光部49で検出されるようになるの
で、モータ25が間欠回転して押圧板32を移動させ、
マガジン2に保持された次の物品9を収納部20の最上
端に位置させて停止し、次の切出しに備える。
【0055】上述したごとく、物品9は第1無端ベルト
19によって次々と切り出されて搬送されるが、ホルダ
プレート10,11は積載板33,34の延長線上に配
設されたガイド部材41,42により案内されながら排
出ベルト44に積載されてマガジン回収部45に搬送さ
れて回収され、再び連結板12と結合されて物品9が挿
入され、収納部20に収納される。
【0056】図6、図8及び図9において、第1無端ベ
ルト19によってマガジン2から切り出された物品9
は、ガイド板50及びガイドローラ52により案内され
ながら自重により下方に移動するが、万一該移動が滞っ
たときには、第1無端ベルト19の凸部19aによって
上端が押圧されるので確実に搬送され、物品9の両端部
9aが夫々第1回動ローラ54及び第2回動ローラ55
のL字形の切欠部54a,55aに係合し、下部9bが
第3回動ローラ56のU字型の切欠部56aに保持され
て受渡装置53に受け渡される。
【0057】図6及び図10において、一端、受渡装置
53に受け渡された物品9は、第3回動ローラ56、第
1回動ローラ54及び第2回動ローラ55が夫々矢印
B,C,D方向に回動して受渡装置53から矢印E方向
に排出され、垂直方向に対して30°傾斜して循環走行
する第2無端ベルト59のベルト面59bに立て掛けら
れて受け渡される。
【0058】図11において、第2無端ベルト59に受
け渡された物品9は、下部9bが第2無端ベルト59の
ベルト面59bの走行方向に沿って水平に配設された樋
状支持部材62に積載されてベルト面59bに立て掛け
られた状態で第2無端ベルト59が矢印F方向に回転す
ることにより、搬送される。
【0059】図1、図11から図13において、物品9
に付与され、バーコードリーダ73によって読み取られ
たバーコードに従って決定された選別装置6の位置に第
2無端ベルト59によって物品9が搬送されると、所定
の選別ローラ63が矢印G方向に回動して切欠部63a
に積載されていた物品9は矢印J方向に落下して選別さ
れて積載台67に整列して収納される。
【0060】矢印G方向に回動して積載する物品9を矢
印J方向に落下させた選別ローラ63は、矢印H方向に
回動して元の位置に復元し、次の選別作業に備えるが、
当該選別ローラ63で選別されない物品9が搬送された
ときには、回動することなくL字形の切欠部63aで物
品9の下部9bを支持して通過させ、あたかも樋状支持
部材62のように作用する。
【0061】選別ローラ63から矢印J方向に落下する
物品9は、ガイドシュート71,72によって確実に積
載台67に案内されるが、選別時には積載台67は支持
軸66を中心として30°傾斜した状態となっており、
また整列板70は物品9が矢印J方向に落下するごとに
物品9の厚さ分ずつ矢印M方向に移動して常に積載台6
7の収納部のスペースを最適スペースとなるように制御
しているので、落下する物品9の収納位置が乱れること
はなく、整然と整列させて選別された順序に積載台67
上に整列させる。
【0062】また,積載台67上に選別された物品9を
取り出すには、積載台67を矢印L方向に回動させて水
平として容易に取り出すことができる。上述したごと
く、作業者は物品9をマガジン2に収納して収納部20
にセットするだけで、時間当たり10000件もの選別
作業を高速かつ確実に行うことができる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、上記のように上下方向に貫通
する複数のスリット状溝が形成された左右一対のホルダ
プレートの前端部及び後端部に連結板を装着して矩形の
枠を形成した後、スリット状溝に物品の左右の側部を嵌
合させ整列させて保持するようにしたので、板状の物品
を所定の間隔でマガジンに保持することができると共
に、複数の物品を整列させたままマガジンごと搬送して
自動ピッキング装置にセットすることができ、またこの
結果自動ピッキング装置を停止させることなく物品の供
給を連続して行うことができる効果があり、また該物品
をスリット状溝に沿って移動させてマガジンから容易に
切り出すことができるという効果がある。
【0064】また物品の左右の側部を一対のホルダプレ
ートのスリット状溝に嵌合させて保持するマガジンの後
端部を押圧装置によって間欠的に押圧して移動させると
共に、該押圧装置の搬送方向と直角かつスリット状溝と
同一方向に無端ベルトの外周面に形成された凸部を走行
させ、該凸部を物品に当接させて押圧し、マガジンに保
持されている物品をスリット状溝に沿って移動させてス
リット状溝から離脱させるようにしたので、所定の間隔
でマガジンに保持された物品を傷つけることなく、高速
かつ確実に強制的に切り出すことができるという効果が
あり、またこの結果自動ピッキング装置を高速で安定し
て作動させ、効率のよい仕分け作業を可能とする効果が
得られる。
【0065】更には、間欠的に移動するマガジンの搬送
方向と直角、かつスリット状溝と同一方向に第1無端ベ
ルトを走行させ、該第1無端ベルトに形成された凸部を
物品に当接させて押圧し、スリット状溝に両側部が保持
された物品をスリット状溝に沿って移動させてマガジン
から離脱させ、更に第1無端ベルトの走行方向と直角方
向かつ水平方向に循環走行し物品を立て掛けるよう積載
して搬送する第2無端ベルトの下方に、物品を積載する
切欠部が形成された選別装置を回動自在に配設したの
で、選別すべき物品が所定の選別位置に搬送されてきた
とき、選別装置を回動させて積載する物品を自重落下さ
せ、所定の集積箱に収納して選別することができ、また
この結果高速かつ安定して物品を自動的に選別すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動ピッキング装置の全体構成を示す概略平面
図である。
【図2】マガジンの分解斜視図である。
【図3】ホルダプレートと連結板とを組み付けてスリッ
ト状溝に板状の物品を挿入した斜視図である。
【図4】図4の(a)はビデオカセットテープの斜視
図、(b)はビデオカセットテープの厚さとスリット状
溝の溝幅との関係を示す部分平面図、(c)はコンパク
トディスクの斜視図、(d)はコンパクトディスクの厚
さとスリット状溝の溝幅との関係を示す部分平面図、
(e)はシングルコンパクトディスクの斜視図、(e)
はシングルコンパクトディスクの厚さとスリット状溝の
溝幅との関係を示す部分平面図、(g)はミュージック
テープの斜視図、(h)はミュージックテープの厚さと
スリット状溝の溝幅との関係を示す部分平面図である。
【図5】押圧装置と切出し装置の斜視図である。
【図6】30°傾斜して配設された押圧装置、該押圧装
置と直角に配設された切出し装置及び切り出された物品
を水平方向に搬送する搬送装置の側面図である。
【図7】図6のVII−VII矢視縦断面図である。
【図8】切出し装置の下部に配設され第1無端ベルト及
び該無端ベルトに物品を押圧するガイドローラの下方か
ら見た斜視図である。
【図9】第1無端ベルト及び該無端ベルトに物品を押圧
するガイドローラの部分縦断面側面図である。
【図10】第1無端ベルトから受け渡された物品を3つ
の回動ローラによって保持する受渡装置の斜視図であ
る。
【図11】搬送装置及び選別装置の斜視図である。
【図12】選別ローラのL字形の切欠部に積載されて水
平方向に搬送される物品及び集積装置の側面図である。
【図13】選別ローラが回動して積載する物品を落下さ
せて選別し集積装置に整列させて収納する状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 自動ピッキング装置 2 マガジン 3 押圧装置 4 切出し装置 5 搬送装置 6 選別装置 9 物品 9a 側部 10 ホルダプレート 11 ホルダプレート 10a スリット状溝 11a スリット状溝 12 連結板 19 第1無端ベルト 19a 凸部 20 収納部 59 第2無端ベルト 62 樋状支持部材 63a 切欠部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で上下方向に貫通する複数の
    スリット状溝が平行に形成された一対のホルダプレート
    の前記スリット状溝に物品の左右の側部を嵌合させて該
    物品を整列させて保持するマガジンと、積載する前記マ
    ガジンの後端部を押圧し間欠的に移動させることにより
    該マガジンに保持された前記物品を間欠的に搬送する押
    圧装置と、該押圧装置の前記物品の搬送方向と直角かつ
    前記スリット状溝と同一方向に走行し外周面に形成され
    た凸部を前記物品に当接させて押圧することにより前記
    物品を前記スリット状溝に沿って移動させて該スリット
    状溝から離脱させる切出し装置と、切り出された前記物
    品を積載して搬送する搬送装置とを備えたことを特徴と
    する自動ピッキング装置。
  2. 【請求項2】 所定の間隔で上下方向に貫通する複数の
    スリット状溝が平行に形成された左右一対のホルダプレ
    ートと、一対の該ホルダプレートの前端部及び後端部に
    装着され前記一対のホルダプレート間の距離が調節可能
    に弾力的に連結する連結板とからなり、前記左右一対の
    ホルダプレートの前記前端部及び前記後端部に前記連結
    板を装着して矩形の枠を形成し、前記一対のホルダプレ
    ートの前記スリット状溝に物品の左右の側部を嵌合させ
    整列させて保持するようにしたことを特徴とするマガジ
    ン。
  3. 【請求項3】 所定の間隔で上下方向に貫通する複数の
    スリット状溝が平行に形成された一対のホルダプレート
    の前記スリット状溝に物品の左右の側部を嵌合させて該
    物品を整列させて保持するマガジンと、収納部が上り坂
    に傾斜して設けられ該傾斜に沿って移動し前記収納部に
    収納された前記マガジンの後端を間欠的に押圧して前記
    物品を前記マガジンと共に搬送する押圧装置と、該押圧
    装置の前記物品の搬送方向と直角かつ前記スリット状溝
    と同一方向に循環走行する第1無端ベルトの外周面に形
    成された凸部を前記物品に当接させて押圧することによ
    り前記物品を前記スリット状溝に沿って移動させて前記
    マガジンから離脱させる切出し装置と、前記第1無端ベ
    ルトの走行方向と直角方向かつ水平に循環走行し前記切
    出し装置によって前記マガジンから切り出された前記物
    品をベルトに立て掛けるようにして積載し搬送する第2
    無端ベルトと該第2無端ベルトの下方かつ走行方向に沿
    って水平に配設され前記第2無端ベルトに積載して搬送
    される前記物品の下端を滑らせながら支持する樋状支持
    部材とからなる搬送装置と、前記第2無端ベルトの下方
    に回動自在かつ前記樋状支持部材から連続して配設され
    樋状に形成された切欠部に搬送される前記物品を積載し
    て支持すると共に回動することにより前記切欠部に積載
    して支持する前記物品を所定の集積箱に落下させて収納
    する複数の選別装置とを備えたことを特徴とする自動ピ
    ッキング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105253513A (zh) * 2015-11-03 2016-01-20 国网山东济南市历城区供电公司 电能表存放装置
WO2016145781A1 (zh) * 2015-03-16 2016-09-22 京东方科技集团股份有限公司 用于取放板状产品的设备

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