JP2000318712A - ラップフィルムカッティング装置およびラップフィルム貼着装置 - Google Patents

ラップフィルムカッティング装置およびラップフィルム貼着装置

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JP2000318712A
JP2000318712A JP11132351A JP13235199A JP2000318712A JP 2000318712 A JP2000318712 A JP 2000318712A JP 11132351 A JP11132351 A JP 11132351A JP 13235199 A JP13235199 A JP 13235199A JP 2000318712 A JP2000318712 A JP 2000318712A
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wrap film
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film
punching
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JP11132351A
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Kiyomi Kamogawa
清美 鴨川
Akira Sawaki
明 佐脇
Nobuhiro Hirao
信寛 平尾
Hideto Takuri
秀人 田栗
Hidehiro Hashikawa
秀浩 橋川
Makoto Hojo
誠 法所
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラップフィルムロールから引き出したラップフ
ィルムを切断する際に、自動車のボディーの形状に倣っ
た形状に切断し、貼着作業の容易化を図る。 【解決手段】自動車Vのボディーに貼着するラップフィ
ルムFのカッティング装置2Aであって、自動車Vを搬
送する搬送装置Cの上部に配設されたカッティング板2
2と、このカッティング板22の上面に刻設された曲線
溝23a,23bと、この曲線溝23a,23bの中央
部23cに対応した形状の切刃部21aと、この切刃部
21aを昇降させ、下降時に中央部23cに嵌め込む昇
降手段21とからなることを特徴とするラップフィルム
カッティング装置2A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のボディ
ー、主にボンネットに貼着するラップフィルムのカッテ
ィング装置、および、このカッティング装置を備えたラ
ップフィルム貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場で完成した自動車がユーザーの手に
渡るまでの輸送中、および保管中に、酸性雨、鳥糞、鉄
粉、砂塵等により、塗装面に変色、傷等の欠陥が生じる
のは、好ましくない。そこで、この欠陥を防止するた
め、塗装面にラップフィルムを貼着する場合がある。通
常、このラップフィルムは、ロール状に巻き取られてお
り、必要量を引き出しながら、適当な寸法に切り取ら
れ、ボディーの塗装面に貼着される。ラップフィルムを
切り取って貼り着けるための従来のラップフィルム貼着
装置(以下、従来装置という)が、特開平8−1184
75号公報に開示されている。この従来装置について説
明する。
【0003】図8は、従来装置の概略斜視図であり、図
9は、自動車にラップフィルムを貼り着けた状態を示す
概略斜視図である。図8の如く、組み立てラインに沿っ
てコンベヤCが配置され、このコンベヤCによって自動
車Vが搬送される。従来装置100は、この自動車Vに
ラップフィルムFを貼着するものである。従来装置10
0の門型フレーム101は、コンベヤCを跨いで配設さ
れ、門柱部111,111の内側にて上下二本の軸体1
02、103を支承する。上方の軸体102には、ラッ
プフィルムFを巻き取ったフィルムロール104が備え
付けられ、下方の軸体103には、引き出されたラップ
フィルムFをガイドするガイドロール105が備え付け
られている。
【0004】門型フレーム101の前部には、直線切断
装置60が配設され、さらに、その前方にパンチング装
置70が配設されている。また、門型フレーム101の
門柱部111,111には、前方に伸びるスケール部材
112が取り付けられており、このスケール部材112
の内側に、自動車Vの機種に対応した目盛りM1,M
2,・・が刻まれている。フィルムロール104から引
き出されたラップフィルムFは、ガイドローラ105を
経由して直線切断装置60の上方を通り、パンチ部71
とパンチングプレート72の間を通りぬけた後、貼着す
る機種に対応した目盛りM1等まで、引き出される。
【0005】所定の量だけ引き出されたラップフィルム
Fは、下方に降ろされ、直線切断装置60の仮貼着部材
106およびパンチングプレート72に仮貼着される。
ラップフィルムFが仮貼着されると、直線切断装置60
およびパンチング装置70が作用し、直線切断およびパ
ンチがなされる。
【0006】ちなみに、直線切断装置60によって切り
取られたラップフィルムFの前後端縁F1,F1が、図
9の如く、例えば、ボンネットBの前後端縁B1,B2
の位置に貼りつく。また、パンチング装置70によって
開けられた二つのウォッシャーノズル用穴F2,F2
(以下、ノズル用穴という)が、ウォッシャーノズルW
N,WNに対応する。
【0007】直線切断装置60について、概説する。門
型フレーム101には、図8の如く、ラップフィルムF
が引き出される方向Yに対して直交する方向にガイドレ
ール62が横設されている。ラップフィルム用カッタ
(図8では、省略)を内装する台車61は、車輪(図8
では、省略)を介してガイドレール62に係合してお
り、ガイドレール62に沿って移動する。
【0008】台車61の上部には、ラップフィルムF
を、ラップフィルム用カッタまで案内する前後一対のガ
イド板61nが設けられており、台車61の前部には、
作業者が直線切断装置60を操作するためのグリップ6
1mが備え付けられている。つまり、ラップフィルムF
を仮貼着部材106に貼り付けた後、作業者が、グリッ
プ61mを押し引きすることにより、ラップフィルムF
の直線切断が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来装置100を利用
すると、図9の如く、ノズル用穴F2,F2を打ち抜い
た略長方形状のラップフィルムF、つまり画一的な形状
に切断されたラップフィルムFを形成することが可能に
なる。また、従来装置100における直線切断装置60
およびパンチング装置70は、比較的簡単な構造であ
り、その操作も容易である。そのため、ラップフィルム
Fの前後端縁F1,F1を直線状の画一的な形状に切断
する場合には、好適なものである。
【0010】しかし、実際の貼着作業においては、以下
の問題を生じていた。つまり、従来装置100にて切り
取られたラップフィルムFの前後端縁F1,F1は、直
線状であるため、貼着に際して、カッティング処理(以
下、仕上げ処理という)が必要になる。具体的には、ボ
ンネットBの前端縁B1のヘッドライト部L,Lや、ボ
ンネットの後端縁B2の形状に倣ってラップフィルムF
を仕上げ処理する必要がある。その結果、どうしても、
作業工程が増えてしまい作業性低下の原因となった。ま
た、この仕上げ処理は、コンベヤCと同期しながら作業
員が、手作業にて行っていたため、つらい作業姿勢を強
いられるという不具合もあった。
【0011】本発明は、以上の問題を解決することを課
題としており、フィルムロールから引き出したラップフ
ィルムFを切断する際に、自動車のボディーの形状に倣
った形状に切断することを可能にするラップフィルムカ
ッティング装置、および、このラップフィルムカッティ
ング装置を備えたラップフィルム貼着装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明は、自動車のボディーに貼着するラップフィ
ルムのカッティング装置であって、自動車を搬送する搬
送装置の上部に配設されたカッティング板と、このカッ
ティング板の上面に刻設された曲線溝と、この曲線溝の
中央部に対応した形状の切刃部と、この切刃部を昇降さ
せ、下降時に前記中央部に嵌め込む昇降手段とからなる
ことを特徴とするラップフィルムカッティング装置とし
た。本発明によれば、ラップフィルムの切断を行う際、
自動車の貼着部分の形状に倣った形状の切断を簡単に行
うことが可能になり、仕上げ処理等が不用となる。
【0013】また、前記ラップフィルムカッティング装
置と、上面に切断穴を形成するパンチングプレートと、
切刃を昇降させ、下降時に前記切断穴に前記切刃を嵌合
させるパンチ部とを備えるパンチング装置と、搬送方向
に沿ってラップフィルムを引き出し可能な状態にて、前
記搬送装置の上部に配設されたフィルムロールとを有
し、このフィルムロールから前記ラップフィルムが引き
出される方向に向けて前記ラップフィルムカッティング
装置および前記パンチング装置を併設したことを特徴と
するラップフィルム貼着装置とすることもできる。本発
明によれば、ラップフィルムの切断と、ウォッシャーノ
ズル用穴の穴開け等を一台の装置にて行うことが可能と
なる。
【0014】さらに、前記ラップフィルムカッティング
装置と、上面に切断穴を形成するパンチングプレート
と、切刃を昇降させ、下降時に前記切断穴に前記切刃を
嵌合させる昇降装置とを有するパンチング装置と、搬送
方向に沿ってラップフィルムを引き出し可能な状態に
て、前記搬送装置の上方に配設されたフィルムロール
と、このラップフィルムの引き出し方向と直交する方向
に配設されたガイドレールと、このガイドレールに沿っ
て移動自在の台車と、この台車に備え付けられたラップ
フィルム用カッタとを有する直線切断装置とを有し、前
記フィルムロールから前記ラップフィルムが引き出され
る方向に向けて前記ラップフィルムカッティング装置お
よび前記パンチング装置並びに前記直線切断装置を併設
したことを特徴とするラップフィルム貼着装置とするこ
ともできる。本発明によれば、例えば、曲線状の切断が
必要な場合と、直線状の切断で良い場合とで、カッティ
ング装置と直線切断装置の使い分けが可能となり、作業
性の向上につながる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るラップフィルムカッ
ティング装置(以下、カッティング装置という)、およ
びラップフィルム貼着装置(以下、貼着装置という)
を、第1から第3の実施の形態に基づき、図面を参照し
ながら具体的に説明する。なお、従来装置100(図8
参照)と同一構造、同一部材等には、同じ符号を付し、
詳細説明は省略する。また、同一部材等であっても、本
実施の形態において特別な意味を持ち、従来装置100
に比較して有利な効果等を奏するものについては、その
都度、詳細説明を加える。
【0016】図1は、本実施の形態に係る貼着装置の概
略斜視図、図2は、本実施の形態に係る貼着装置の側面
図、図3は、本実施の形態に係るラップフィルム貼着装
置において、カッティング装置を配設した箇所を一部破
断し、かつ拡大して示す側面図、図4は、図2のX−X
断面図である。
【0017】図1の如く、貼着装置1Aにおける門型フ
レーム101は、搬送装置であるコンベヤCを跨ぐべく
配設されている。また、この門型フレーム101の内側
には、フィルムロール104とガイドロール105が支
承されている。また、フィルムロール104およびガイ
ドロール105は、コンベヤCに対して直交状態で横設
されており、本実施の形態において、ラップフィルムF
が引き出される方向は、搬送方向前方である。
【0018】門型フレーム101の前部には、本実施の
形態に係るカッティング装置2Aが配設され、その前方
にパンチング装置70が配設されている。カッティング
装置2Aは、切刃部21aを昇降するシリンダ装置21
とカッティング板22とからなり、パンチング装置70
は、パンチ部71とパンチングプレート72とからな
る。本実施の形態に係るカッティング装置2Aを利用す
ることにより、ラップフィルムFの曲線状の切り取りが
可能となり、パンチング装置70の作用によってノズル
用穴F2,F2(図9参照)が形成される。
【0019】本実施の形態に係るカッティング装置2A
について詳述する。門型フレーム101の前部であって
コンベヤCの上部にカッティング板22が横設されてい
る。このカッティング板22の上面には、図1、図4の
如く、曲線溝23a,23bが切ってある。この曲線溝
23a,23bは、自動車VにおけるボンネットBの形
状(主に、後端縁B2の形状)に倣っており、作業員
が、この曲線溝23a等に沿ってカッタを動かすことに
より、後端縁B2の形状に倣ったラップフィルムFが切
り取られる。
【0020】また、曲線溝23aと曲線溝23bの各中
央部位は、互いに重なりあっており同一形状の一つの溝
となっている(図4参照)。この共通する部分が、中央
部23cであり、この中央部23cの上方には、図3の
如く、昇降手段であるシリンダ装置21、およびシリン
ダ装置21の作用によって昇降する切刃部21aが備え
付けられている。通常、中央部23cの曲線に沿って切
り取られた部分が貼り付くボンネットBの部位Ba(図
1、図9参照)は、自動車Vの種類によって形状差異を
生じ難い部分である。そのため、中央部23cでは、各
曲線溝23a,23bを意図的に重ねており、画一的、
かつ機械的な処理を可能にする。
【0021】また、中央部23cの上方に備え付けられ
た切刃部21aは、この中央部23cに対応した形状と
なっている。本実施の形態において、この対応した形状
とは、下方に突き出た切刃部21aが、中央部23cに
嵌まり込む形状であり、中央部23cの曲線に倣って湾
曲している。つまり、中央部23cに切刃部21aが嵌
まり込むことにより、中央部23cの形状に倣った切断
が行われる。ちなみに、切刃部21aを昇降させるシリ
ンダ装置21は、進退するロッド21cを下方に向けた
状態で固設されており、このロッド21cの先端に、取
付治具21dを介して切刃部21aが備え付けられてい
る。
【0022】以上が、本実施の形態に係るカッティング
装置2Aの構造である。なお、本実施の形態では、二種
類の曲線溝23a,23bを形成している。しかし、こ
の曲線溝23a,23bは、二種類に限らず、一種類、
あるいは、複数種類(二種類を含む)であっても良い。
ちなみに、複数種類の曲線溝を形成すれば、一つのカッ
ティング板22によって複数種類の自動車Vの機種に対
応可能となり好適である。また、切刃部21の昇降は、
必ずしも、自動化されている必要はなく、レバー等の上
げ下げ操作による人力にて行うものとすることも可能で
ある。さらに、カッティング板22が門型フレーム10
1に着脱自在であれば、例えば、曲線溝の異なる複数種
類のカッティング板22を自動車Vの機種に合わせて適
宜付け替えることが可能となり、作業上の汎用性が増
す。
【0023】続いてパンチング装置70の説明をする。
図1、図2の如く、カッティング装置2Aの前方には、
コンベヤCを跨ぐ状態で前後一対の支持フレーム76,
76が配設され、この支持フレーム76,76の上端
に、ウレタンゴム製のパンチングプレート72が水平状
態にて取り付けられている。このパンチングプレート7
2には、ウォッシャーノズルWN,WNに対応する一対
の切断穴72a,72aが形成されている。
【0024】一方、パンチングプレート72の上方に
は、パンチ部71が備え付けられている。パンチ部71
には、駆動源としてシリンダ74が備え付けられてお
り、このシリンダ74が、昇降プレート75を昇降させ
る。昇降プレート75の下面には、一対の切刃73,7
3が設けられ、昇降プレート75の下降により、一対の
切刃73,73が、前記切断穴72a,72aに嵌合す
る。この嵌合によってラップフィルムFにノズル用穴F
2,F2が形成される(図9参照)。
【0025】ラップフィルム貼着装置1の作用について
説明する。コンベヤCにより搬送されてきた自動車V
は、ラップフィルム貼着ステーションにおいて停止する
(図1参照)。すると、作業者はフィルムロール104
からラップフィルムFをスケール部材112に沿って引
き出し、その先端を、自動車Vの機種に対応した所定の
目盛りM1,M2等に一致させる。この状態で、ラップ
フィルムFを下降させると、カッティング板22の上面
およびパンチングプレート72の上面に仮貼着される。
ちなみに、図3の二点鎖線で示すラップフィルムFは、
仮貼着された状態を示す。
【0026】ラップフィルムFが、仮貼着されると、パ
ンチ部71の昇降プレート75が、図1の如く、上下に
1往復する。すると、一対の切刃73,73が、パンチ
ングプレート72の一対の切断穴72a,72aに上方
から嵌合し、ラップフィルムFに一対のノズル用穴F
2,F2を形成する。一方、カッティング装置2Aにお
いても、シリンダ装置21の作用によって切刃部21
a,21aが上下に往復動し、曲線溝23a(23b)
の中央部23cで、部分的な切断が行われる。その後、
作業員が、曲線溝23a(23b)にカッタの刃を差し
込み、かつ、曲線溝23a(23b)に沿って移動させ
ることによってラップフィルムFが、曲線状に切断され
る。
【0027】ラップフィルムFが、所望の寸法、およ
び、所望の形状に切断されると、二人の作業員が、ラッ
プフィルムFの四隅を持ってラップフィルムFを、カッ
ティング板22およびパンチングプレート72から引き
剥がす。続いて、この作業員は、ラップフィルムFを自
動車VのボンネットBまで移動させ、ノズル用穴F2,
F2を、ウォッシャーノズルWN,WNに合わせる。そ
の後、このラップフィルムFを、ボンネットB上に載置
し、ゴム製のスキージにて貼着する。
【0028】図5、図6を参照して第2の実施の形態に
係る貼着装置1Bの説明をする。図5は、図4に対応す
る貼着装置1Bの断面図である。また、図6は、直線切
断装置60を一部破断して示す概略斜視図である。本実
施の形態に係る貼着装置1Bは、図5の如く、パンチン
グ装置70、カッティング装置2Aと並んで直線切断装
置60が備え付けられている。この直線切断装置60に
ついて、図6を参照しつつ説明する。
【0029】門型フレーム101の内側には、断面コ字
形状の仮貼着部材106が、開口を前側に向けて横設さ
れている。この仮貼着部材106には、略T字形状のガ
イドレール62が、前側に向けて突出形成されており、
仮貼着部材106に沿った横設状態にある。つまり、こ
のガイドレール62は、ラップフィルムFが引き出され
る方向に対して直交する方向に沿って配設されている。
【0030】ガイドレール62に車輪61a,・・が係
合する。つまり、上下一対の車輪61a,・・が、ガイ
ドレール62を挟み、左右の二組の車輪61a,・・
が、台車61を保持する。台車61には、ラップフィル
ムFを切断するラップフィルム用カッタである円盤カッ
タ61h・・が、内装されており、台車61が、ガイド
レール62に沿って移動することによって、ラップフィ
ルムFが直線状に切断される。以下、この台車61につ
いて説明する。
【0031】車輪61a,・・は、第1基板61bに軸
支されている。この第1基板61bの中央には、連結部
材61cが設けられ、この連結部材61cを介して第2
基板61dが取り付けられている。また、この第2基板
61dの内側(第1基板61b側)には、開口側を対向
させた上下一組のコ字形状のブラケット61e,61e
が配設され、この各ブラケット61e,61eを介して
軸受部材61f,61fが備え付けられている。
【0032】軸受部材61f,61fにおける左右両側
部には、第1プーリ61g,・・およびラップフィルム
用カッタである円盤カッタ61h,・・が軸支され、互
いに同期回転する。一方、軸受部材61f,61fの略
中央には、第2プーリ61i,61iが軸支されてい
る。上側の軸受部材61fに備え付けられた左右一対の
第1プーリ61g,61gと第2プーリ61iには、ワ
イヤ61jが係合する。一方、下側の軸受部材61fに
備え付けられた左右一対の第1プーリ61g,61gと
第2プーリ61iには、ワイヤ61kが係合する。上下
に張られたワイヤ61j、61kは、両端を門型フレー
ム101(図5参照)の門柱部111,111に取り付
けられ、一端側に弾性部材(図示せず)が介在する。そ
のため、ワイヤ61j、61kは、常時、張られた状態
にある。
【0033】第2基板61dの上下端と軸受部材61f
の上端、もしくは下端には、ガイド板61n,・・が備
え付けられ、さらに、第2基板61dの中央には、グリ
ップ61mが備え付けられている。グリップ61mは、
台車61の移動を手動で行うための部材であり、作業員
が、グリップ61mを握り、押し引きすることによって
台車61の移動が行われる。また、この移動に伴い、ワ
イヤ61j、61kに係合する第1プーリ61g,61
g,・・が回転し、この回転と同期して円盤カッタ61
h,・・が回転する。つまり、台車61が移動すると、
ラップフィルムFが、ガイド板61n,61nによって
円盤カッタ61h,・・まで送り込まれ、さらに、台車
61の移動に伴って回転する円盤カッタ61h,61h
・・によって直線状に切断される。
【0034】第1の実施の形態で説明したカッティング
装置2Aと、前記直線切断装置60とは、本実施の形態
にて有機的に結びつき、単なる組み合わせでは達成でき
ない有利な作用をする。つまり、自動車Vのボディーに
ラップフィルムFを貼着する場合には、ボンネットBの
部分に限らず、ルーフ部分R(図9参照)にもラップフ
ィルムFを貼着する必要がある。ここで、ルーフ部分R
は、前後端部が、概略直線形状であるため、直線切断装
置60にて直線状に切断しても、仕上げ処理がほとんど
必要ない。つまり、このルーフ部分Rに貼着するラップ
フィルムFを成形する場合には、むしろ直線切断装置6
0による方が、効率的である。したがって、本実施の形
態の如く、カッティング装置2Aと直線切断装置60と
を一つの装置内で併設すれば、自動車Vの部位に対応し
たラップフィルムFの切断が可能になり、作業性の向
上、作業者負担の軽減につながる。
【0035】図7は、第3の実施の形態に係る貼着装置
1Cを示しており、図4と同様、図3の断面位置に対応
している。この第3の実施の形態に係る貼着装置1Cに
ついて説明する。本実施の形態に係る貼着装置1Cは、
パンチング装置70、および、二つのカッティング装置
2A,2Bが併設されている。カッティング装置2Aと
2Bは、前後対象をなす。つまり、カッティング板22
における曲線溝23a、23bは、中央部23cを前側
に位置すべく湾曲しているのに対し、カッティング板2
2′における曲線溝23a′、23b′は、中央部23
c′が後側に位置すべく湾曲している。このような配置
とすることにより、例えば、自動車Vにおけるフロント
側とリア側のボディー形状に倣ってラップフィルムFを
切断することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ラップフィルムの切断
を行う際、自動車の貼着部分の形状に倣った形状の切断
を簡単に行うことが可能になり、仕上げ処理等が不用と
なる。また、自動車の車種によって形状差異を生じ難い
部分の切断を、画一的かつ機械的に行うことが可能とな
り、作業性の効率化につながる。請求項2に係る発明に
よれば、ラップフィルムの切断と、ウォッシャーノズル
用穴の穴開け等を一台の装置にて行うことが可能とな
る。請求項3に係る発明によれば、例えば、曲線状の切
断が必要な場合と、直線状の切断で良い場合とで、カッ
ティング装置と直線切断装置の使い分けが可能となり、
作業性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るラップフィルム貼着装置の
概略斜視図。
【図2】本実施の形態に係るラップフィルム貼着装置の
側面図。
【図3】本実施の形態に係るラップフィルム貼着装置に
おいて、カッティング装置を配設した箇所を一部破断
し、かつ拡大して示す部分側面図。
【図4】図2のX−X断面図である。。
【図5】第2の実施の形態に係るラップフィルム貼着装
置を示しており、図4に対応する断面図である。
【図6】直線切断装置を一部破断した概略斜視図。
【図7】第3の実施の形態に係るラップフィルム貼着装
置を示しており、図4に対応する断面図である。
【図8】従来のラップフィルム貼着装置の概略斜視図で
ある。
【図9】自動車にラップフィルムを貼り着けた状態を示
す概略斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C:ラップフィルム貼着装置 2A,2B:ラップフィルムカッティング装置 C:コンベヤ(搬送装置) 22:カッティング板 23a、23b、23a′、23b′:曲線溝 23c:中央部 21a:切刃部 21:シリンダ装置(昇降手段) 60:直線切断装置 61:台車 61h:円盤カッタ(ラップフィルム用カッタ) 62:ガイドレール 70:パンチング装置 71:パンチ部 72:パンチングプレート 72a:切断穴 73:切刃 104:フィルムロール V:自動車 F:ラップフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 信寛 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 田栗 秀人 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 橋川 秀浩 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 法所 誠 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 Fターム(参考) 3D114 AA04 BA40 CA17 DA17 EA15 3E051 AA03 AB05 CA08 CB03 EA01 FB01 FD07 HA02 HA07 HE07 JA02 KA02 KA07 KB03 LA02 LA04 LA08 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のボディーに貼着するラップフィル
    ムのカッティング装置であって、 自動車を搬送する搬送装置の上部に配設されたカッティ
    ング板と、 このカッティング板の上面に刻設された曲線溝と、 この曲線溝の中央部に対応した形状の切刃部と、 この切刃部を昇降させ、下降時に前記中央部に嵌め込む
    昇降手段と、 からなることを特徴とするラップフィルムカッティング
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のラップフィルムカッティ
    ング装置と、 上面に切断穴を形成するパンチングプレートと、切刃を
    昇降させ、下降時に前記切断穴に前記切刃を嵌合させる
    パンチ部とを備えるパンチング装置と、 搬送方向に沿ってラップフィルムを引き出し可能な状態
    にて、自動車を搬送する搬送装置の上部に配設されたフ
    ィルムロールとを有し、 このフィルムロールから前記ラップフィルムが引き出さ
    れる方向に向けて前記ラップフィルムカッティング装置
    および前記パンチング装置を併設したことを特徴とする
    ラップフィルム貼着装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のラップフィルムカッティ
    ング装置と、 上面に切断穴を形成するパンチングプレートと、切刃を
    昇降させ、下降時に前記切断穴に前記切刃を嵌合させる
    パンチ部とを有するパンチング装置と、 搬送方向に沿ってラップフィルムを引き出し可能な状態
    にて、自動車を搬送する搬送装置の上方に配設されたフ
    ィルムロールと、 このラップフィルムの引き出し方向と直交する方向に向
    けて配設されたガイドレールと、このガイドレールに沿
    って移動自在の台車と、この台車に備え付けられたラッ
    プフィルム用カッタとを有する直線切断装置とを有し、 前記フィルムロールから前記ラップフィルムが引き出さ
    れる方向に前記ラップフィルムカッティング装置および
    前記パンチング装置並びに前記直線切断装置を併設した
    ことを特徴とするラップフィルム貼着装置。
JP11132351A 1999-05-13 1999-05-13 ラップフィルムカッティング装置およびラップフィルム貼着装置 Withdrawn JP2000318712A (ja)

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