JP2000318559A - エアバッグドアの構造 - Google Patents

エアバッグドアの構造

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JP2000318559A
JP2000318559A JP11135899A JP13589999A JP2000318559A JP 2000318559 A JP2000318559 A JP 2000318559A JP 11135899 A JP11135899 A JP 11135899A JP 13589999 A JP13589999 A JP 13589999A JP 2000318559 A JP2000318559 A JP 2000318559A
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door
opening
airbag
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door base
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JP11135899A
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Hiroaki Suzuki
裕明 鈴木
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Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ膨張時にエアバッグドアがフロン
トガラスにぶつかるおそれがなく、また、インストルメ
ントパネルのエアバッグドア表面に分離予定部が露出す
る場合でも、その分離予定部の形成される範囲を少なく
してインストメントパネルの美観及びデザインの自由度
を向上させる。 【解決手段】 ドア基材41が、車両前後方向の当該ド
ア基材前後端間の中間部からドア基材後端側の屈曲開放
用ドア基材部51と残りの湾曲非開放用ドア基材部53
とに区画され、前記屈曲開放用ドア基材部とその表面の
発泡体及び表皮材で構成される屈曲開放用ドア部11
が、エアバッグ膨張時の押圧により後端側を支点として
車室内側へ屈曲する一方、湾曲非開放用ドア基材部とそ
の表面の発泡体及び表皮材で形成される湾曲非開放用ド
ア部13がその後端側の車幅方向両端間で車室内側へ湾
曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエアバ
ッグドアの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車衝突時における乗員保護の
ため、図25及びそのM−M断面を示す図26のよう
に、インストルメントパネル100の裏側にエアバッグ
装置90が設けられれるようになった。前記エアバッグ
装置90は、リィンホース等からなる車体部材に固定さ
れてインストルメントパネル100裏側に配置されるエ
アバッグケース91と、そのエアバッグケース91内に
収容されるインフレータ(作動装置)92と、折り畳ま
れたエアバッグ93とを備え、一方、インストルメント
パネル100は前記エアバッグ装置90の真上にエアバ
ッグドア101が設けられている。そして、図27に示
すように衝突時の衝撃でエアバッグ装置のインフレータ
ー92が作動すると、エアバッグ93が膨張してエアバ
ッグドア101を裏面側から車室内に押してエアバッグ
ドア101を押し開き、エアバッグ93が車室内に展開
する。
【0003】図示のエアバッグドア101は、硬質樹脂
等からなるインストルメントパネル基材111に形成さ
れたエアバッグドア開口部112に硬質樹脂や金属製等
からなるドア基材113が配置されて該ドア基材113
のヒンジ114側となる一辺115がエアバッグドア開
口部112の縁にボルト及びナットからなる固着部品1
16で固定され、前記ドア基材113及びその周縁のイ
ンストルメントパネル基材111と表皮材121との間
で発泡体131が発泡成形されたものである。前記ドア
基材113の残りの辺117には係止爪118が設けら
れ、該係止爪118がエアバッグドア開口部112の縁
に係止している。
【0004】図示の表皮材121は、エアバッグドア1
01の部分に表皮材用開口部122が形成され、その表
皮材用開口部122にエアバッグドア用表皮材123が
配設されている。前記表皮材用開口部122の内周縁
と、エアバッグドア用表皮材123の外周縁は、それぞ
れ内側(裏側)へ折り曲げられた周壁124,125と
され、該周壁124,125に形成された凸条と凹溝の
嵌合により、エアバッグドア用表皮材123とその周囲
の表皮材121一般部との位置決めが行われ、その位置
決め状態で発泡体131の発泡成形が行われている。前
記表皮材121の一般部とエアバッグドア用表示材12
3との接合部分はエアバッグ膨張時の分離予定部126
を構成する。なお、符号127,128はブラケット、
129は他の固着部品である。
【0005】ところで、図示のエアバッグドア101の
ように、エアバッグドア開口部112を覆うドア基材1
13の略全域がフロントガラスW側へ屈曲して開くタイ
プのものにあっては、エアバッグ93の膨張展開の際
に、開いたエアバッグドア101や膨張したエアバッグ
93がフロントガラスWにぶつかるおそれがあるため、
エアバッグドア101の開きを規制するエアバッグドア
開度規制機構を設けるのが好ましく、種々提案されてい
る。しかし、従来の開度規制機構は複雑であったり、コ
ストが嵩む等の問題があった。
【0006】また、従来の前記エアバッグドアの構造に
おいては、エアバッグドア開口部112とほぼ等しい大
きさでエアバッグドア用表皮材123が形成されている
ため、該エアバッグドア用表皮材123周縁の分離予定
部126が広範囲に渡ってインストルメントパネル10
0表面に現れ、それによってインストルメントパネル1
00の美観が損なわれたり、デザイン上の制約を受ける
問題があった。前記の例の他に、エアバッグドアがその
中央部から車両前後方向へ観音開きに開くものもある
が、その場合にあっても、前記フロントガラスとの衝突
や、表皮材の分離予定部による美観低下等の問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、エアバッグ膨張時にエアバッグ
ドアやエアバッグがフロントガラスにぶつかるおそれが
なく、また、インストルメントパネルのエアバッグドア
表面に分離予定部が露出する場合でも、その分離予定部
の形成される範囲を少なくしてインストメントパネルの
美観及びデザインの自由度を向上させることができるエ
アバッグドアの構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、インストル
メントパネル基材に形成されたエアバッグドア開口部に
ドア基材が配置され、前記ドア基材及びインストルメン
トパネル基材と表皮材間に発泡体が設けられて当該ドア
基材とその表面の発泡体及び表皮材により構成されたエ
アバッグドアが、前記エアバッグドア開口部裏側に配設
されたエアバッグの膨張により押圧されて開くエアバッ
グドアの構造において、前記ドア基材が、車両前後方向
の当該ドア基材前後端間の中間部からドア基材後端側の
屈曲開放用ドア基材部と残りの湾曲非開放用ドア基材部
とに区画され、前記屈曲開放用ドア基材部とその表面の
発泡体及び表皮材で構成される屈曲開放用ドア部が前記
エアバッグドア開口部よりも小さく形成されると共に、
前記湾曲非開放用ドア基材部とその表面の発泡体及び表
皮材で湾曲非開放用ドア部が形成され、前記エアバッグ
膨張時のドア基材の押圧により、前記屈曲開放用ドア部
がその後端側を支点として車室内側へ屈曲する一方、前
記湾曲非開放用ドア部がその後端側の車幅方向両端間で
車室内側へ湾曲して前記エアバッグドア開口部を開くよ
うにされたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明について添付の図面
を用いて説明する。図1はこの発明の第一実施例ないし
第四実施例に係るエアバッグドアの構造を有するインス
トルメントパネルの概略斜視図、図2は同実施例におけ
るドア基材の斜視図、図3は図2のA−A位置における
図1の断面図、図4は図2のB−B位置における図1の
断面図、図5は図2のC−C位置における図1の断面
図、図6は同実施例におけるエアバッグ膨張初期の断面
図、図7は同実施例におけるエアバッグ膨張展開時の断
面図、図8は同実施例におけるエアバッグドア開放時の
ト゛ア基材を示す斜視図である。
【0010】図1、図3ないし図5に示すインストルメ
ントパネル10は、この発明の第一実施例に係るエアバ
ッグドアの構造を有するもので、インストルメントパネ
ル基材21と、その表面に設けられた発泡体31と、そ
の発泡体31表面を覆う表皮材33とで構成され、助手
席側所定位置に、車幅方向Xに沿って長いエアバッグド
ア11Aが一体に設けられている。このエアバッグドア
11Aは、後記の屈曲開放用ドア部11と湾曲非開放用
ドア部13とで構成される。また、エアバッグドア11
Aの裏側には、従来技術の項で説明したエアバッグ装置
90が設けられる。
【0011】前記インストルメントパネル基材21は、
所定の剛性を有する硬質の合成樹脂等から射出成形等に
よって所定のインストルメントパネル形状に成形された
もので、助手席側の所定位置にエアバッグドア開口部2
2が形成されている。このエアバッグドア開口部22
は、エアバッグケース91上部の開口部とほぼ等しい大
きさからなり、この例では車幅方向Xに長いほぼ長方形
の開口とされている。
【0012】前記エアバッグドア開口部22には、イン
ストルメントパネル基材21の表面側からドア基材41
が配置される。このドア基材41は、エアバッグ93の
膨張による押圧で車室内側に変形してエアバッグドア開
口部22を開放すると共に、平常時にはエアバッグドア
開口部22に蓋をして、車室内側からエアバッグドア開
口部22と対応する部分が乗員等によって押圧されても
インストルメントパネル10表面のエアバッグドア部分
における変形を少なくして、インストルメントパネル1
0の感触を良好とするもので、インストルメントパネル
基材10と同種または異種の合成樹脂からなる。
【0013】この例のドア基材41は、図2ないし図5
に示すように、平板形状のドア基材本体部42と、その
裏面の周縁付近に立設された取付部45とで構成されて
いる。ドア基材本体部42の大きさは、該ドア基材本体
部42の周縁42aが前記エアバッグドア開口部22の
周縁22a表面に重なることのできる寸法とされてい
る。このドア基材本体部42の周縁42aには、前記エ
アバッグドア開口部周縁22aを挟持してドア基材41
を取り付ける爪43が、ドア基材41の周囲に所定間隔
で形成されている。なお、この爪43は一方を取付部4
5の側面に形成し、ドア基材本体部42の周縁42aと
取付部45の側面の爪とでエアバッグドア開口部周縁2
2aを挟持するようにしてもよい。
【0014】前記取付部45は、エアバッグケース91
の上部をドア基材41の裏側に取り付けるためと、エア
バッグ93膨張時にエアバッグ93がドア基材41裏面
とエアバッグケース91の上端周縁間から エアバッグ
ケース91外方へはみ出して良好な膨張が妨げられるの
を防止するためのものである。この例の取付部45は、
エアバッグケース91の上部外周を包囲する枠形状とさ
れると共に、エアバッグケース91上部外周に形成され
た取付係止片95を挿入係止するための係止孔46が所
定間隔で形成されている。
【0015】また、この例のドア基材41にあっては、
その車両前後方向Yの前端47と後端48間におけるド
ア基材本体部42の中間部49裏面に、車幅方向Xに沿
って脆弱な破断予定部50が形成され、該破断予定部5
0からドア基材41の後端48間が屈曲開放用ドア基材
部51、残りの部分、すなわち破断予定部50からドア
基材41の前端47間が湾曲非開放用ドア基材部53に
区画されている。前記屈曲開放用ドア基材部51の車両
前後方向Yに沿う前後寸法aは、ドア基材41の前後寸
法bの2/3〜1/3とするのが、後記するエアバッグ
の膨張展開を妨げることなく、エアバッグドアの外観を
良好とできる点で、好ましい。
【0016】さらに、前記屈曲開放用ドア基材部51側
においては、図2及び図5に示すように、その車幅方向
X両側の取付部45aの基部に取付部用破断予定部55
が脆弱に形成されている。前記屈曲開放用ドア基材部5
1と湾曲非開放用ドア基材部53との境界位置の破断予
定部50及び取付部用破断予定部55は、V字またはU
字形状等からなる溝あるいは分断した切断線(ミシン
目)のようなものからなり、その部分を他部よりも脆弱
にして、エアバッグ膨張時の押圧で破断し易くする。
【0017】前記発泡体31は、インストルメントパネ
ル10の表面感触を良好とし、また乗員がインストルメ
ントパネル10の表面にぶつかった際に衝撃を緩和する
ため等のもので、前記ドア基材41が取り付けられたイ
ンストルメントパネル基材21と表皮材33間でポリウ
レタン原料等から発泡成形されたもので構成される。
【0018】前記表皮材33は、インストルメントパネ
ル10の表面を構成するもので、適宜の材質で構成され
るが、スラッシュ成形や真空成形等により所定形状に賦
形された合成樹脂製のものが好適である。この例の表皮
材33は、前記屈曲開放用ドア基材部51と対応する部
分が開口した表皮材一般部34と、前記表皮材一般部3
4の開口部分に嵌着された屈曲開放用ドア部表皮材37
で構成されている。前記表皮材一般部34の開口周縁は
表皮材33裏側へ折り曲げられて開口周壁35とされ、
また前記屈曲開放用ドア部表皮材37の周縁も表皮材3
3裏側へ折り曲げられて外周壁38を構成している。
【0019】前記開口周壁35と外周壁38には互いに
嵌合する凹溝36と凸部39が形成され、該凹溝36と
凸部39との嵌合によって、及び表皮材33裏側で発泡
体31が発泡成形される際の当該発泡体31による前記
開口周壁35及び外周壁38の挟持によって、前記屈曲
開放用ドア部表皮材37がその周囲の表皮材一般部34
と一体にされている。また、前記屈曲開放用ドア部表皮
材37とその周縁の表皮材一般部34との境界は、前記
開口周壁35と外周壁38との嵌合及び発泡体31によ
る挟持によって接合されているため、エアバッグ膨張時
の押圧で分離可能な分離予定部40を構成している。
【0020】前記屈曲開放用ドア基材部51とその表面
の発泡体31と屈曲開放用ドア部表皮材37とで屈曲開
放用ドア部11が構成され、また、前記湾曲非開放用ド
ア基材部53と対応する発泡体31及び表皮材一般部3
4とで湾曲非開放用ドア部13が構成される。
【0021】前記実施例のエアバッグドアの構造によれ
ば、表皮材33の分離予定部40で区画される屈曲開放
用ドア部11がインストルメントパネル基材21のエア
バッグドア開口部22よりも小さく形成されているた
め、従来のエアバッグドアと比べて前記分離予定部40
によるインストルメントパネル10表面のデザインの制
約や美観の低下が少なくなる。
【0022】また、前記実施例のエアバッグドアの構造
にあっては、エアバッグ93がインフレータ92の作動
により膨張してドア基材41が裏面側から押圧される
と、そのエアバッグ膨張時のエアバッグドア付近を示す
図6及び図7、あるいはドア基材のみを示す図8のよう
に、前記ドア基材41に形成されている破断予定部50
及び取付部用破断予定部55が破断し、その破断部と対
応する位置で発泡体31が破断し、さらにその破断部と
対応する前記表皮材33の分離予定部40が分離する。
そして、前記屈曲開放用ドア部11がその後端15側を
支点として車室内側へ屈曲する。それと同時に、前記湾
曲非開放用ドア部13は、その車幅方向X両側端部1
7,17間が、後端18側、すなわち屈曲開放用ドア部
11との境界側で車室内側へ膨らむように湾曲する。前
記屈曲開放用ドア部11の屈曲と湾曲非開放用ドア部1
3の湾曲によって、インストルメントパネル基材21の
エアバッグドア開口部22が大きく開放され、その開口
部22を通ってエアバッグ93が車室内に展開する。
【0023】前記エアバッグ93の膨張展開時、前記湾
曲非開放用ドア部13がその前端19側を支点としてフ
ロントガラス側へ屈曲しないため、湾曲非開放用ドア部
13とフロントガラスとの衝突のおそれがなく、しかも
エアバッグ93の膨張展開方向も、湾曲非開放用ドア部
13によって車両後方側の乗員側へ誘導されるため、効
率よく乗員を保護することができる。さらに、前記のよ
うに湾曲非開放用ドア部13がその後端18側の車幅方
向両端17,17間で車室内側へ湾曲するため、エアバ
ッグドア開口部22を大きく開放でき、エアバッグの膨
張展開が妨げられることがない。
【0024】なお、前記のように表皮材一般部34と屈
曲開放用ドア部表皮材37とを別体で構成することな
く、一連の表皮材で構成し、前記屈曲開放用ドア基材部
51と湾曲非開放用ドア基材部53との境界に対応する
表皮材の表面または裏面に、V字やU字あるいはミシン
線等のような脆弱部を形成して、エアバッグ膨張時に破
断する破断予定部を構成してもよい。この場合において
も、前記と同様に湾曲非開放用ドア部のフロントガラス
への衝突防止効果と、エアバッグの膨張展開方向を乗員
側へ誘導する効果が得られる。
【0025】図9は第二実施例に係るドア基材61を示
す。図10は図9のD−D位置におけるインストルメン
トパネル10Aの断面図、図11は図9のE−E位置に
おけるインストルメントパネル10Aの断面図、図12
は図9のF―F位置におけるインストルメントパネル1
0Aの断面図である。
【0026】この第二実施例では、ドア基材61が、イ
ンストルメントパネル基材21のエアバッグドア開口部
22より大きな平板状からなり、該ドア基材61の前端
62と後端63間の中間部に車幅方向Xに沿って脆弱な
破断用予定部64が形成され、該破断予定部64によっ
て車両後方側の屈曲開放用ドア基材部65と車両前方側
の湾曲非開放用ドア基材部67に区画されている。さら
に、前記屈曲開放用ドア基材部65にはその車幅方向両
端付近の裏面に、インストルメントパネル基材21のエ
アバッグドア開口部22周縁22aに対する係合片66
が形成されている。この係合片66は、下端に形成され
た爪66aがエアバッグ膨張時のドア基材61裏面の押
圧によってエアバッグドア開口部周縁22aとの係合が
解除されるように、爪66aの上面が傾斜している。
【0027】前記湾曲非開放用ドア基材部67の前端6
2(ドア基材61の前端62と等しい)及び車幅方向両
端62a表面には非開放側補強部材71が配置され、ま
た、前記屈曲開放用ドア基材部65の後端63(ドア基
材61の後端63と等しい)表面には開放用補強部材7
3が配置される。この例の非開放側補強部材71は、断
面略凹状、平面視略コの字状とされた一連の金具からな
り、また、屈曲開放側補強部材73は断面略凹状をした
直線状の金具からなる。
【0028】前記インストルメントパネル基材21のエ
アバッグドア開口部22の周縁22a裏側には、エアバ
ッグケース91の開口部周縁取付部91aが配置され
る。このエアバッグケースの開口部周縁取付部91a、
前記エアバッグドア開口部周縁22a、前記ドア基材6
1及び前記両補強部材71,73には、それぞれ対応す
る位置にボルト挿通孔75が形成されている。そして、
前記ボルト挿通孔75に挿通されたボルト77にナット
78を螺合することによって、前記両補強部材71,7
3とエアバッグケース91の開口部周縁取付部91a間
に、前記湾曲非開放用ドア基材部67の前端62及び車
幅方向両端62aと、前記屈曲開放用ドア基材部65の
後端63が挟持固定される。前記ボルト77及びナット
78に代えて他の公知の固定部材を用いてもよい。開口
部周縁取付部91aは、この例のようにエアバッグケー
ス91と一連に形成されたフランジ状のものに限られ
ず、図26に示したように、エアバッグケース91に溶
接等で固着されたブラケット127からなるものであっ
てもよい。なお、その他、前記第一実施例と同一構造の
部分については第一実施例と同じ符号を用いて示す。
【0029】この第二実施例に係るエアバッグドアの構
造によれば、エアバッグ93が膨張して、ドア基材61
の裏側が押圧されると、図13に示すように、前記湾曲
非開放用ドア基材部67と屈曲開放用ドア基材部65間
の破断予定部64が破断し、また、屈曲開放用ドア基材
部65では車幅方向両側の係止片66がエアバッグドア
開口部周縁22aから外れる。そして、前記破断予定部
64と対応する位置で前記発泡体31が破断し、また表
皮材33が分離予定部40で分離し、前記屈曲開放用ド
ア部11が後端側を支点として車室内側へ屈曲し、それ
と共に、湾曲非開放用ドア部13の後端側が車幅方向両
端間で車室内側へ湾曲し、エアバッグドア開口部22を
開放し、第一実施例と同様にエアバッグ93の車室内へ
の膨張展開を可能とする(図示せず)。その際、第一実
施例と同様に、湾曲非開放用ドア部13がフロントガラ
スに衝突せず、またエアバッグ93が乗員側へ誘導され
る。さらに、この第二実施例では、エアバッグ膨張時に
大なる応力が集中するドア基材61の周縁及びエアバッ
グドア開口部周縁22aが前記補強部材71,73によ
って補強されているため、その部分で変形や破損するお
それが無く、スムーズにエアバッグドア開口部22が開
放され、エアバッグが膨張展開することができる。
【0030】次に第三実施例について説明する。この第
三実施例は、図14に示すドア基材41、図14のG−
G位置におけるインストルメントパネル10Bの断面を
示す図15,図14のH−H位置におけるインストルメ
ントパネル10Bの断面を示す図16、図14のI−I
位置におけるインストルメントパネル10Bの断面を示
す図17のように、ドア基材41において、屈曲解放用
ドア基材部51と湾曲非解放用ドア基材部53を区画す
る破断予定部80が第一実施例の破断予定部50と異な
る点を除き、その他の構成は第一実施例と同様である。
なお、第一実施例と同じ構成部分は同一符号を用いて示
す。
【0031】第三実施例における破断予定部80は、中
央の横方向主破断予定部81と、その両端の縦方向破断
予定部82と、該縦方向破断予定部82後端の横方向副
破断予定部83とで構成される。横方向主破断予定部8
1は、ドア基材41の車両前後方向Yの前端47と後端
48間におけるドア基材本体部42の中間部49裏面
に、車幅方向Xに沿ってほぼ平行に、かつ車幅方向X両
側の取付部45aよりも所要量手前まで形成されてい
る。それに対し、縦方向破断予定部82は、前記横方向
主破断予定部81の両端から前記車幅方向X両側の取付
部45aと平行にドア基材41後端48側の取付部45
b近くまで形成されている。そして、前記縦方向破断予
定部82の後端から外方に向けて車幅方向X両側の取付
部45aまで横方向副破断予定部83が形成されてい
る。
【0032】このようにドア基材41に破断予定部80
を形成することによって、ドア基材41は、エアバッグ
膨張時の押圧により、図18に示すように、破断予定部
80で破断し、屈曲開放用ドア基材部51がその後端4
8側を支点として車室内側へ屈曲し、それに応じて前記
発泡体31の破断及び表皮材33の分離予定部40での
分離を生じ、屈曲開放用ドア部11が車室内側へ屈曲す
る。それと共に、湾曲非開放用ドア基材部53では、そ
の車幅方向X両端間で後端側(屈曲開放用ドア基材部と
の境界側)で車室内側へ湾曲し、それに応じて湾曲非開
放用ドア部13が車室内側へ湾曲する。
【0033】そして、前記屈曲開放用ドア部11の屈曲
と湾曲非開放用ドア部13の湾曲により、第一実施例と
同様に、インストルメントパネル基材21のエアバッグ
ドア開口部22が大きく開放され、エアバッグ93が車
室内へ膨張展開する。この第三実施例では、車幅方向X
両側の取付部45aよりも内側に縦方向破断予定部82
が形成され、その縦方向破断予定部82でドア基材41
が破断するため、エアバッグ膨張時に応力が集中し易い
ドア基材41の取付部45基部に加わる応力を低下させ
ることができ、取付部45付近での破損を防止すること
ができる。さらに、前記横方向副破断予定部83の存在
によって、屈曲開放用ドア部11の車幅方向X両外側で
湾曲非開放用ドア部13が車室内側へ屈曲するため、エ
アバッグドア開口部22の開放程度が大きくなり、エア
バッグの膨張展開が、スムーズに行われるようになる。
【0034】図19は第四実施例のエアバッグドアの構
造に係るドア基材を示す。図20は図19のJ−J位置
におけるインストルメントパネル10Cの断面図、図2
1はK−K位置におけるインストルメントパネル10C
の断面図、図22はL−L位置におけるインストルメン
トパネル10Cの断面図、図23は図20の拡大部分断
面図、図24はエアバッグ膨張時のドア基材を示す斜視
図である。第一実施例と同じ構成部分は同一符号を用い
て示す。この第四実施例は、ドア基材41の湾曲非解放
用ドア基材部53に折り曲げ溝85を形成した構成を除
き、前記第一実施例と同様の構造からなる。
【0035】第四実施例においては、破断予定部50で
区画形成された湾曲非開放用ドア基材部53裏面に、そ
の破断予定部50中央から二本の折り曲げ溝85が湾曲
非開放用ドア基材部53の前端コーナー42b,42b
に向けてハの字状に形成されている。この二本の折り曲
げ溝85の後端85aは、車幅方向Xに適宜間隔離れた
位置とされるが、この例では、ドア基材41の車幅方向
Xの寸法を三等分する位置付近とされる。また、図23
に示すように折り曲げ溝85位置におけるドア基材41
の厚みdと破断予定部50の厚みDとの関係は、d≦
D、好ましくはd<Dとして破断予定部50よりも折り
曲げ溝85部分で破断し難くするのが好ましい。
【0036】この第四実施例において、エアバッグ93
の膨張によりドア基材41が押圧されると、図24に示
すように破断予定部50及び取付部用破断予定部55で
破断して屈曲開放用ドア基材部51が後端側を支点とし
て車室内側へ屈曲し、それによって屈曲開放用ドア部1
1がその後端側を支点として車室内側へ屈曲する。ま
た、湾曲非開放用ドア基材部53では、エアバッグ93
の膨張による押圧で、後端側が車幅方向X両端間で車室
内側へ湾曲する際に、前記折り曲げ溝85で車室内側へ
折り曲げられ、前記折り曲げ溝85間がほぼ平坦とな
る。そのため、前記湾曲非開放用ドア基材部53の湾曲
によって車室内側へ湾曲する湾曲非開放用ドア部13
も、前記折り曲げ溝85間に対応する部分(図21の符
号13aで示す部分)でほぼ平坦になる。その結果、湾
曲非開放用ドア部13表面の車室内側への最大膨出量
が、第一実施例よりも少なくなって、湾曲非開放用ドア
部13表面がフロントガラスに衝突するのをより確実に
防止することとができると共に、乗員側へエアバッグの
膨張展開を誘導し易くなる。さらに、前記折り曲げ溝8
5による湾曲非開放用ドア部13の折り曲げにより、エ
アバッグドア開口部22の開放程度が第一実施例よりも
大きくなって、エアバッグ93がよりスムーズに膨張展
開できるようになる。
【0037】
【発明の効果】以上図示し説明したとおり、この発明の
エアバッグドアの構造によれば、エアバッグドア及びエ
アバッグがフロントガラスに衝突するのを、より確実に
防止できるとともに、エアバッグの膨張展開方向を乗員
側へ誘導することができ、より効率よく乗員を保護する
ことができる。さらに、屈曲開放ドア部の表皮材を周囲
の表皮材一般部とは別部材で構成し、屈曲開放用ドア部
の外周線がインストルメントパネルの表皮材表面に現れ
る場合であっても、屈曲開放用ドア部を従来のエアバッ
グドアよりも小さくできるため、インストルメントパネ
ルの外観が損なわれ難く、またデザインに制約を受けに
難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一ないし第四実施例に係るエアバ
ッグドアの構造を有するインストルメントパネルの概略
斜視図である。
【図2】第一実施例におけるドア基材の斜視図である。
【図3】図2のA−A位置における図1の断面図であ
る。
【図4】図2のB−B位置における図1の断面図であ
る。
【図5】図2のC−C位置における図1の断面図であ
る。
【図6】第一実施例におけるエアバッグ膨張初期の断面
図である。
【図7】第一実施例におけるエアバッグ膨張展開時の断
面図である。
【図8】第一実施例におけるエアバッグ膨張時のト゛ア基
材を示す斜視図である。
【図9】第二実施例のドア基材を示す斜視図である。
【図10】図9のD−D位置におけるインストルメント
パネルの断面図である。
【図11】図9のE−E位置におけるインストルメント
パネルの断面図である。
【図12】図9のF―F位置におけるインストルメント
パネルの断面図である。
【図13】第二実施例におけるエアバッグ膨張時のト゛ア
基材を示す斜視図である。
【図14】第三実施例のドア基材を示す斜視図である。
【図15】図14のG−G位置におけるインストルメン
トパネルの断面図である。
【図16】図14のH−H位置におけるインストルメン
トパネルの断面図である。
【図17】図14のI−I位置におけるインストルメン
トパネルの断面図である。
【図18】第三実施例におけるエアバッグ膨張時のト゛ア
基材を示す斜視図である。
【図19】第四実施例に係るドア基材の斜視図である。
【図20】図19のJ−J位置におけるインストルメン
トパネルの断面図である。
【図21】図19のK−K位置におけるインストルメン
トパネルの断面図である。
【図22】図19のL−L位置におけるインストルメン
トパネルの断面図である。
【図23】図20の拡大部分断面図である。
【図24】第四実施例におけるエアバッグ膨張時のドア
基材を示す斜視図である。
【図25】従来のエアバッグドア構造を有するインスト
ルメントパネルの斜視図である。
【図26】図25のM−M断面図である。
【図27】従来のエアバッグドア構造におけるエアバッ
グの膨張展開字を示す断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 11 屈曲開放用ドア部 13 湾曲非開放用ドア部 21 インストルメントパネル基材 22 エアバッグドア開口部 22a エアバッグドア開口部周縁 31 発泡体 33 表皮材 37 屈曲開放用ドア部表皮材 40 分離予定部 41,61 ドア基材 50 破断予定部 51 屈曲開放ドア基材部 53 湾曲非開放用ドア基材部 71 開放側補強部材 73 非開放側補強部材 90 エアバッグ装置 91 エアバッグケース 93 エアバッグ 91a エアバッグケース開口部周縁取付部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネル基材に形成され
    たエアバッグドア開口部にドア基材が配置され、前記ド
    ア基材及びインストルメントパネル基材と表皮材間に発
    泡体が設けられて当該ドア基材とその表面の発泡体及び
    表皮材により構成されたエアバッグドアが、前記エアバ
    ッグドア開口部裏側に配設されたエアバッグの膨張によ
    り押圧されて開くエアバッグドアの構造において、 前記ドア基材が、車両前後方向の当該ドア基材前後端間
    の中間部からドア基材後端側の屈曲開放用ドア基材部と
    残りの湾曲非開放用ドア基材部とに区画され、前記屈曲
    開放用ドア基材部とその表面の発泡体及び表皮材で構成
    される屈曲開放用ドア部が前記エアバッグドア開口部よ
    りも小さく形成されると共に、前記湾曲非開放用ドア基
    材部とその表面の発泡体及び表皮材で湾曲非開放用ドア
    部が形成され、 前記エアバッグ膨張時のドア基材の押圧により、前記屈
    曲開放用ドア部がその後端側を支点として車室内側へ屈
    曲する一方、前記湾曲非開放用ドア部がその後端側の車
    幅方向両端間で車室内側へ湾曲して前記エアバッグドア
    開口部を開くようにされたことを特徴とするエアバッグ
    ドアの構造。
  2. 【請求項2】 屈曲開放用ドア基材部における車両前後
    方向の寸法が、ドア基材における車両前後方向の寸法の
    2/3〜1/3であることを特徴とする請求項1記載の
    エアバッグドアの構造。
  3. 【請求項3】 屈曲開放方用ドア基材部と湾曲非開放用
    ドア基材部間に脆弱な破断予定部が形成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載のエアバッグドアの
    構造。
  4. 【請求項4】 エアバッグドア開口部の周縁表面にドア
    基材の周縁が配置されると共に、前記エアバッグドア開
    口部周縁の裏側にエアバッグケースの開口部周縁取付部
    が配置され、湾曲非開放用ドア基材部の前端部及び車幅
    方向両端部の表面に配置された非開放側補強部材と前記
    エアバッグケースの開口部周縁取付部との間で、前記湾
    曲非開放用ドア基材部の前端部及び車幅方向両端部とそ
    れと対応するエアバッグドア開口部周縁とが挟持固定さ
    れる一方、屈曲開放用ドア基材部についてはその前端側
    が屈曲可能となるよう、当該屈曲開放用ドア基材部の後
    端部表面に配置された開放側補強部材と前記エアバッグ
    ケースの開口部周縁取付部との間で、前記屈曲開放用ド
    ア基材部の後端部とそれと対応するエアバッグドア開口
    部周縁とが挟持固定されたことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のエアバッグドアの構造。
  5. 【請求項5】 屈曲開放用ドア部を区画する脆弱部また
    は分離可能な接合部からなる分離予定部が表皮材に形成
    されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載のエアバッグドアの構造。
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