JP2000318042A - 加工性が改善されたゴムライニング材 - Google Patents

加工性が改善されたゴムライニング材

Info

Publication number
JP2000318042A
JP2000318042A JP11135803A JP13580399A JP2000318042A JP 2000318042 A JP2000318042 A JP 2000318042A JP 11135803 A JP11135803 A JP 11135803A JP 13580399 A JP13580399 A JP 13580399A JP 2000318042 A JP2000318042 A JP 2000318042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
lining
chemical resistance
solvent
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11135803A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hiramatsu
武 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11135803A priority Critical patent/JP2000318042A/ja
Publication of JP2000318042A publication Critical patent/JP2000318042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐化学薬品性に優れた特性を保持しながら加工
性の大幅に改良されたライニング用シートを提供する。 【構成】スチレン系熱可塑性ゴムの結晶成分であるスチ
レンセグメントをゴム100部に対して20〜200部
の溶剤にて溶解し、可塑性の高い低分子量ゴムとし、こ
れをライニング用ゴムにゴム100部に対し5部〜50
部ブレンドしゴムの可塑度を高め、加工性を改良し、ゴ
ムライニング施工後溶剤を蒸発せしめゴムの物理的性質
を回復させるものである。これはゴムライニング施工時
にのみ一時的に加工性を良くし、かつ、ライニング完了
後には何ら物理的に、耐化学薬品性に悪影響を残さない
様にしたものであり、この方法により特にブチルゴム、
ハイパロン等に於いてゴム本来の優れた耐薬品性を持っ
たライニング材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工性が改善されたゴ
ムライニング材に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムライニングは耐化学薬品性の防触ラ
イニング材として広く使用されているが、ライニングゴ
ムの耐化学薬品性はゴム本来の耐化学薬品性より大きく
劣ったものになっている。それはライニング施工方法に
起因する加工性の保持の為、ゴムの耐化学薬品性を損な
っても加工性の保持を優先している為である。
【0003】ゴムライニングの施工方法は未加硫のゴム
シートをカレンダー又は押出機にてシーティングし、こ
れをハンドロール又はステッチ(へら)にて母材に張付
施工するのであるが、このゴムシートが平滑で縮みがな
くかつ可塑度が高く容易に母材の形状に追随する事が決
定的に重要である。
【0004】一方ゴムの耐化学薬品性は、ゴムに充填
剤、加工助剤等の添加剤を加えるに従って耐化学薬品性
は悪くなる。従って従来よりこの充鎮剤及び加工助剤を
いかに少なく配合し、かつ加工性の良い平滑で柔らかい
ゴムシートを作るかが各社のゴムライニング技術者の研
究目標であった。
【0005】天然ゴムは原料ゴムを素練りすることによ
ってゴム自体の粘度をさげ、かつ低温素練を行うことに
よってゴム中の高分子量部分の分子を切断することによ
って、ゴム自体の物性を大きく下げることなくシートの
縮みを防止し、かつ平滑なシートを得ることが可能であ
るが、ブチルゴム、クロロプレン、ハイパロン等の耐化
学薬品性に優れたゴムは一般に飽和型分子構造をもって
おり分子自体が強く、天然ゴムの様に素練してゴムを改
質することが不可能である。かつこれらのゴムはゴムシ
ートの縮みが非常に大きく、ライニング材として使用す
るためには耐薬品性を犠牲にしても多量の充填剤及び可
塑剤、加工助剤を加えライニング施工可能なゴムシート
を作っているのが現状であり、せっかくのゴム自体の優
れた耐化学薬品性は充分に発揮できていない。
【0006】例えばブチルゴムの場合、その優れた耐化
学薬品性と優れた低ガス透過性の為ライニング材として
は理想的なものであるが、ブチルゴムは物性を保持した
まま可塑性を大きくすることがほとんど不可能であり、
平均分子量の小さいものは可塑性は大きくなるが物性が
極度に悪くなりライニング材としては適当ではない。か
つブチルゴムは原料ゴム自体が縮みが大きく、平滑なラ
イニングシートを得る為には多量の充填剤を添加する必
要がある。かつ耐薬品性をできるだけ保持するためには
充填剤の種類も影響をもっており、ゴム工業で一般に使
われている炭酸カルシュウムあるいはシリカ等の充填剤
は全く使用不可能である。タルク、クレー、焼成クレー
等の比較的耐薬品性を損わないと言われている無機充填
剤もこれらの中に不純物として水溶性物質が含まれてい
るか又は薬品と反応して、水溶性物質を作るものが含ま
れておりこれらの添加はゴムの耐薬品性を損なう(例え
ば弗酸水溶液に対して鉱物質充填剤は溶解してしまいゴ
ムの耐弗酸性を著しく損なう)従って鉱物質充填剤は可
能な限り少量の使用に止めるか又は全く使用しないのが
好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】充填剤の中で比較的ゴ
ムの耐薬品性を損なわないものとして、カーボンブラッ
クがあり、このカーボンのみを高充填することによって
得られたライニング用シートは比較的良好な耐薬品性を
示すが、一方、カーボンブラックの高充填はゴムの導電
性を高めゴムライニングの重要な検査方法であるピンホ
ールテストが不可能になる。ゴムの電気抵抗値が10
オーム以下になるとピンホールテストが不可能になる。
一方カーボンのみの充填では10オーム以上の電気抵
抗値をもちながら、平滑なシートを得る事が非常に難し
いが実用的にはカーボン充填量を多くしてピンホールテ
スト性を損なったものを作るか、シートの平滑性あるい
は耐薬品性を損なっても無機充填剤を添加したり、又は
カーボン量を少なくしたりしてライニング施工しており
いずれも好ましいライニング材とはなっていない。
【0008】もう一つの方法として、シートの加工性を
改良するために加工性の良い天然ゴム又はCRをブチル
ゴムにブレンドする方法もあるが、ライニング加工性の
改善の為にはブレンド量を20部〜40部とかなり多量
にブレンドする必要があり、これもブチル本来の耐薬品
性及び低ガス透過性を大きく損なうことになる。ブチル
ゴム以外のCSM(ハイパロン)、CR或いはPIB.
においても事情はほぼ同様でありブチルゴム程難しくは
ないにしてもカーボン充填のみで、かつそのカーボンも
できるだけ少量でピンホールテスト可能の範囲で耐薬品
性を最大限に保持しながら加工性の良いシートを作る事
はかなり困難である。
【0009】本発明はこれらの問題を画期的に改良し、
かつ耐化学薬品性に優れた特性を保持しながら加工性の
大幅に改良されたライニング用シートを提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、スチレン系熱
可塑性ゴムの結晶成分であるスチレンセグメントをゴム
100部に対して20〜200部の溶剤にて溶解し、可
塑性の高い低分子量ゴムとし、これをライニング用ゴム
にゴム100部に対し5部〜50部ブレンドしゴムの可
塑度を高め、加工性を改良し、ゴムライニング施工後溶
剤を蒸発せしめゴムの物理的性質を回復させるものであ
る。これはゴムライニング施工時にのみ一時的に加工性
を良くし、かつ、ライニング完了後には何ら物理的に、
耐化学薬品性に悪影響を残さない様にしたものであり、
この方法により特にブチルゴム、ハイパロン等に於いて
ゴム本来の優れた耐薬品性を持ったライニング材を提供
できる。
【0011】熱可塑性ゴム100部に対して溶剤が20
部以下では、ゴムの可塑化が充分でなく、又200部を
越えるとゴムが柔らかくなり過ぎて本発明の目的からは
外れる。又、ライニング用ゴム100部に対しブレンド
量が5部以下ではその効果は少なく、又50部を越える
とライニング用ゴムの耐蝕性に影響を及ぼすことになり
適当でない。
【0012】つまりスチレン系熱可塑性ゴムは、スチレ
ン―ブタジエンが結晶化し、ブタジエンセグメントが非
結晶のままで、又、スチレンイソプレン系の場合スチレ
ンセグメントが結晶化しイソプレンセグメントが非結晶
で、架橋ゴムと同様の物性を示すが、溶剤を添加するこ
とによりこの結晶部分が溶解し、ゴムは低分子の未加硫
ゴムの特性である高い可塑性を示す。(図1を参照)
【0013】この可塑性の高い未加硫ゴム状の熱可塑性
ゴムを、例えば、CSM(ハイパロン)、IIR(ブチ
ルゴム)、CR(クロロプレン)、PIB(ポリイソブ
チレン)等にブレンドすることによりゴムは収縮の小さ
いかつ可塑性の大きな原料ゴムとなり、この様な原料ゴ
ムは充填剤の多量配合を行わずとも充分に加工性の良い
平滑なシートの製作が可能である。ブレンドするゴムと
してはここにあげたCSM、IIR、CR、PIBに限
定されるものではなく、EPM、EPDM、NBR等広
い範囲のゴムにも同様の考え方で応用可能である。
【0014】スチレン系熱可塑性ゴムとしては、ほとん
ど全てのものが使用可能であるが、CSM、EPDM、
IIR等飽和型ゴムの場合その耐薬品性、耐候性を低下
させない為にもブレンドゴムと同様の分子中に二重結合
を持たない飽和型熱可塑性ゴムが望ましい。
【0015】飽和型熱可塑性ゴムとしては、クラレ
(株)のセプトン(SEPTON。水素添加スチレン−
イソプレン系熱可塑性ゴム)、旭化成(株)のタフテッ
ク(TUFTEC。水素添加スチレン−ブタジエン系熱
可塑性ゴム)、シエルケミカル(株)のクラトン等があ
る。これらはポリマー自体が飽和型でありブチルゴム、
EPDM、CSMとほとんど主鎖の構造が類似でありブ
レンドすることによる物性及び特性の低下がほとんどみ
られない。NR、SBR、NBRの加工性の改善の為に
は、いずれもゴム自体が不飽和型主鎖を持っており、ブ
レンドする熱可塑性ゴムも、必ずしも飽和型である水素
添加の熱可塑性ゴムを用いる必要も少ない。
【0016】熱可塑性ゴムのスチレンの結晶セグメント
を溶解する溶剤としては、ゴムを溶解するほとんど全て
の溶剤が使用可能であるが、通常ゴムの加工はオープン
ミル又はバンバリーミキサー、或いはニーダー等で混合
した後カレンダー又は押出機にてシーティングを行う
が、この作業中に熱可塑性ゴムを溶解している溶剤の一
部が揮発し加工中に引火する危険性があるため、実作業
上からは不燃性の溶剤、例えばパークロルエチレン、又
は、トリクロルエチレン等が望ましく、加工時の揮発性
を抑える意味からは溶剤の沸点の高いパークロルエチレ
ンが望ましい。蒸発速度の速い低沸点溶剤は、ゴムの加
工中に大半が蒸発してしまい品質の保持(粘度の一定
化)が難しい。又シート加工後の保管時においても溶剤
の蒸発による可塑度の変化が起こりやすい為好ましくな
い。又蒸発速度の非常に遅い高沸点溶剤を使用した場合
は、ライニング施工後も溶剤はいつまでもゴム中に残存
し、ゴムの物性が劣ったままのライニングとなり、これ
も好ましくない。沸点からも、パークロルエチレン程度
もしくはトリクレンの蒸発速度が本発明の用途には適当
である。
【0017】パークロルエチレン等の溶剤を使用した場
合、ライニング加工時はまだゴム中に大半の溶剤が残り
シートの加工性(可塑性)を保持する一方、ライニング
加工後は一定時間放置することにより溶剤はゴム表面よ
り揮散し、ブレンドされた熱可塑性ゴムは、スチレンセ
グメントが再結晶しゴムの硬さが上昇すると共に物性の
向上、耐薬品性の向上が図られる。即ち、本発明におい
て、溶剤は、ゴムの耐化学薬品性に悪影響を与えること
なく、ライニング加工時のみ一時的にゴムを可塑化し、
加工終了後は揮発しゴムの耐薬品性を損なうことがな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】 実施例1 配合組成 注1. Exxon Butyl#4266 100 PHR 注2. セプトン #4033 30 パークロルエチレン 50 カーボン GPF 30 カーボン FEF 20 ZnO3 5 ステアリン酸 1 促進剤−M 1 促進剤−TT 0.5 硫黄(粉末硫黄200メッシュ) 2 合 計 239.5 注1. Exxon社製STAR-BUTYL−−−−−グラフトブチル 注2. 水素添加スチレン−イソプレン系熱可塑性ゴム(クラレ株式会社)製セ プトン#4033、30kgとパークロルエチレン50kgを混合し、可塑性の高い未加硫ゴム 状物を作り、これをオープンロール又はインターナルミキサーにて原料ブチルゴ ム#4266とブレンドする。ゴムブレンド後常法通りカーボンブラック及び加硫剤 、加硫助剤、促進剤等を加え混合する。
【0019】実施例1において、混合されたコンパウン
ドは縮みの非常に小さい可塑度の大きなものであった。
このコンパウンドをカレンダーロールにて1m/m厚のシー
トに分出してできたシートは縮みがほとんどなく、平滑
な、かつエアーの含有の少ないきれいなシートが得られ
た。このシートを4m/m厚に積層しライニング用とした。
【0020】一方300mm×300mm×3.2tの鉄板を用意し、
表面をサンドブラストにて、SSPC-SP-10(Near White)に
した後、プライマー.ケムロック#205(Hugson社製、ゴ
ム−金属接着用プライマー)及びケムロック#234(Hugson
社製(米国)ゴム−金属接着用中間プライマー)を塗布、
乾燥後プチルゴム糊(実施例1のコンパウンドを20%固
型分濃度になる様、トルエンで溶解したもの)を塗布し
た後に実施例1で得られたゴムシートをハンドロールに
て貼付加工した。作成したテストピースは10日間放置
し自然乾燥を行い、ゴム内部の溶剤パーフロルエチレン
を揮発させた。しかるのち、加硫缶にて飽和蒸気圧2kg/
cm2で3時間の加硫を行った。得られたライニングの物
性は下記に示す。一方このシートをプレスにて混合直後
に型加硫したものは、溶剤の蒸発はほとんどされてなく
て、表2に示す如く加硫缶加硫物より劣る物性を示す。
【0021】 表1.加硫缶加硫のブチルゴム(実施例1)の物性 引張強さ 132kg/cm2 破断時伸び 550% 硬さ 58ショア-A 比重 1.08 接着力 13kg/cm
【0022】 表2.混合直後のプレス加硫物の物性(実施例1) 引張強さ 102kg/cm2 破断時伸び 560% 硬さ 59ショア-A
【0023】 実施例2 配合組成 Exxon Butyl #4266 100 PHR 注1. クラレ(株)セプトン#2043 33 パークロルエチレン 27 カーボンブラック FEF(H-550) 50 ZnO3 5 ステアリン酸 1 イオウ(粉末イオウ200メッシュ) 2 MgO 0.5 促進剤−M 1 促進剤−TT 0.5 合 計 220.00 注1. セプトン #2043とパークロルエチレをあらかじめ混合し未加硫可塑性の ゴム状物を作り、これをブチルゴムとブレンドする。 実施例1と同様のテストを行い、同様に加工性の優れた
ライニング用シートを得られることができた。得られた
物性値を表3、及び表4に示す。
【0024】 表3.加硫缶加硫の物性(加工条件:140℃×120分加硫) 引張強さ 116kg/cm2 破断時伸び 770% 硬さ 57ショア-A 比重 1.08
【0025】 表4.プレス加硫物の物性(加工条件:160℃×15分加
硫) 引張強さ 98kg/cm2 破断時伸び 700% 硬さ 58ショア-A
【0026】 実施例3 配合組成 Exxon Butyl#4266 100 PHR 注1. Shell Chemical Co. KRATON G-1650 34 パークロルエチレン 50 カーボン FEF 50 ZnO3 5 ステアリン酸 1 イオウ(粉末イオウ200メッシュ) 2 MgO 0.5 促進剤−M 1 促進剤−TT 0.5 合 計 244.00 注1. シエルケミカル社製水添SBSタイプ熱可塑性ゴム クラトンG-1650、と パークロルエチレンをあらかじめ混合し、未加硫可塑性のゴム状物を作り、これ を原料ブチとブレンドする。 実施例1と同様のテストを行い、同様に加工性の優れた
ライニング用シートを得られることができた。得られた
物性値を表5、及び表6に示す。
【0027】 表5.加硫缶加硫の物性(加工条件:140℃×120分加硫) 引張強さ 135kg/cm2 破断時伸び 550% 硬さ 61ショア-A 比重 1.08
【0028】 表6.プレス加硫物の物性(加工条件:160℃×15分加
硫) 引張強さ 109kg/cm2 破断時伸び 610% 硬さ 60ショア-A
【0029】実施例4、5、及び6同様に塩素化ブチル(H
T-1066)、ハイパロン(ハイパロン#40)、及びクロロプ
レンゴム(CR-GRT)についても同様なテストを行い、いず
れも加工性が大幅に上向することを確認した。
【0030】 実施例4 注1.塩素化ブチルHF-1066 100 PHR 日本合成ゴム(株)塩素化ブチルゴム TAFTEC.M-1953 30 旭化成(株)水添SBSタイプ パークロルエチレン 30 熱可塑性ゴム カーボン FEF 50 ZnO3 5 ステアリン酸 1 イオウ 2 促進剤−M 1 促進剤−TT 0.5 合 計 219.50 注1. タフテックM-1953と、パークロは予め、ブレンドしたものを使用。
【0031】 実施例5 注1.クロロプレンゴム CR-GRT 100 PHR Dv pont社プロロクレンゴム セプトン # 2043 20 クラレ(株)水添SISタイプ パークロルエチレン 20 熱可塑性ゴム 鉛舟 16 カーボン FEF 30 合 計 186 注1. セプトン #2043、とパークロルエチレンは予め、ブレンドしたものを使用 。
【0032】 実施例6 注1.ハイパロン#40 100 PHR Dv pont社クロロスルホン化ポリエチレン セプトン# 4033 30 クラレ(株)水添SISタイプ熱可塑性ゴム パークロルエチレン 50 リサージ 25 カーボン SRF 50 促進剤- TRA 1 合 計 256 注1. セプトン #4033、とパークロルエチレンを予め、ブレンドし可塑性ゴム状 にしたものにハイパロンと混合。
【0033】 比較例1 配合表 Exxon Butyl#4266 100 PHR カーボンFEF 50 ZnO3 5 ステアリン酸 1 イオウ 2 MgO 0.5 促進剤−M 1 促進剤−TT 0.5 合 計 160 実施例2と同一の配合で本発明の熱可塑性ゴムを含まな
い配合の比較の為、テストしたが、ゴムの縮みが大き
く、シート作成が不可能であった(シートが縮み平滑な
シートにならない)。
【0034】 比較例2 配合表 Exxon Butyl# 4266 100 PHR カーボン FEF 100 ZnO3 5 ステアリン酸 1 イオウ 2 MgO 0.5 促進剤−M 1 促進剤−TT 0.5 合 計 209 縮みのない平滑なシートを得る為には、カーボンの配合
量を多くする必要がある。比較例2のシートはきれいな
ライニング用シートを得ることができたが、電気伝導度
が大きく、ピンホールテストが不可能であった。ゴムラ
イニングにとって、ピンホールテストができないことは
品質管理上、致命的な欠点となる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、スチレン系熱可塑性ゴムの結
晶成分であるスチレンセグメントをゴム100部に対し
て20〜200部の溶剤にて溶解し、可塑性の高い低分
子量ゴムとし、これをライニング用ゴムにゴム100部
に対し5部〜50部ブレンドしゴムの可塑度を高め、加
工性を改良し、ゴムライニング施工後溶剤を蒸発せしめ
ゴムの物理的性質を回復させるようにし、ゴムライニン
グ施工時にのみ一時的に加工性を良くし、かつ、ライニ
ング完了後には何ら物理的に、耐化学薬品性に悪影響を
残さない様にしたものであるから、本発明により、特に
ブチルゴム、ハイパロン等に於いてゴム本来の優れた耐
薬品性を持ったライニング材を得られるようになる。本
発明において、溶剤は、ゴムの耐化学薬品性に悪影響を
与えることなく、ライニング加工時のみ一時的にゴムを
可塑化し、加工終了後は揮発しゴムの耐薬品性を損なう
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライニング用ゴム100部に対して、ス
    チレン系熱可塑性ゴム100部に対し20〜200部の
    比率で不燃性溶剤を混合したゴムを、ゴム量で5〜50
    部(溶剤込重量で6〜250部)だけブレンドすること
    により、原ライニング用ゴムの可塑性を増大させた、こ
    とを特徴とする加工性が改善されたゴムライニング材。
  2. 【請求項2】 前記スチレン系熱可塑性ゴムとして、水
    素添加飽和型のスチレン−ブタジエン系、あるいはスチ
    レンイソプレン系の熱可塑性ゴムを使用した、ことを特
    徴とする請求項1記載のライニング材。
JP11135803A 1999-05-17 1999-05-17 加工性が改善されたゴムライニング材 Pending JP2000318042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135803A JP2000318042A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 加工性が改善されたゴムライニング材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135803A JP2000318042A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 加工性が改善されたゴムライニング材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000318042A true JP2000318042A (ja) 2000-11-21

Family

ID=15160193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11135803A Pending JP2000318042A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 加工性が改善されたゴムライニング材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000318042A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8580892B2 (en) 2009-12-11 2013-11-12 Omron Corporation Rubber composition and uses thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8580892B2 (en) 2009-12-11 2013-11-12 Omron Corporation Rubber composition and uses thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6723776B2 (en) Low-modulus polymer composition and sealant using the same
US4754793A (en) Butyl elastomeric compositions having reduced permeability to gases
JPH06200098A (ja) ブチルエラストマー状組成物
JP5095093B2 (ja) ゴム組成物の製造方法およびそれにより得られるゴム組成物
EP3936561A1 (en) Sealant rubber composition for inner tire surface and sealant-coated tire
JP2000318042A (ja) 加工性が改善されたゴムライニング材
JP2004505153A (ja) 改良された常温流動特性を有するブチルポリマー組成物
CN105524361A (zh) 一种热塑性硫化橡胶组合物及其制备方法和薄膜
JP2003113284A (ja) 低弾性率高分子組成物
JPH0373584B2 (ja)
WO1999036475A1 (en) Zinc oxide dispersion
JP6461614B2 (ja) 被覆ゴム組成物
El-Sabbagh et al. Investigation of natural rubber compatibility with different types of butyl rubber
US7338998B2 (en) Cement for modification of rubber articles and process for production thereof
JP3991365B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
JP2009292880A (ja) 防舷材用ゴム組成物
JPH10219033A (ja) 高減衰支承用ゴム組成物
JPH1135754A (ja) ゴム組成物
JP2007002010A (ja) ポリマー組成物並びに前記ポリマー組成物からなる成形体
JP3480022B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3752793B2 (ja) 熱可塑性エラストマーの製造方法および熱可塑性エラストマー
JP2002212363A (ja) タイヤインナーライナー用ゴム組成物
KR101845825B1 (ko) 가교 촉진성 첨가제 및 이를 이용하여 가교시간이 단축된 고무 조성물
KR100768723B1 (ko) 자기 밀폐형 고무 조성물 및 그의 제조방법
JP2002037928A (ja) ゴム組成物