JP2000317931A - コンクリートまたは樹脂等の固化体内部へのrfidデータキャリア設置治具とrfidデータキャリア設置方法 - Google Patents

コンクリートまたは樹脂等の固化体内部へのrfidデータキャリア設置治具とrfidデータキャリア設置方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の深さと姿勢を維持してRFIDデータ
キャリアをコンクリートまたは樹脂等の固化体内部に設
置する治具とその設置の方法を提供する。 【解決手段】 キャリア設置治具Jの治具本体1正面中
央付近、即ち「く」の字の屈曲部1a周辺をキャリア保
持部2として構成し、その「く」の字の始端部1bと終
端部1c付近のそれぞれに嵌合部材3、4を一体に設け
る。キャリア設置治具Jとこの治具本体1のキャリア保
持部2に一定の姿勢で取り付けられたRFIDデータキ
ャリア10は、治具本体1の嵌合部材3、4がコンクリ
ート固化体20内部に組み込まれる芯材20a、20b
に嵌合することで、該コンクリート固化体20内部に設
置されるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製の
建設資材、構築物その他のコンクリート固化体または樹
脂固化体等の内部に、RFIDデータキャリアを設置す
るための治具とその設置の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】土木建築工事に使用するコンクリート製
の建設資材または構築物には、その品質を保証するため
に、メーカ、型番、製造日、製造設備等のデータを記録
しておく必要がある。従来は、この種のデータをラベル
や銘板に記載し、これを建設資材や構築物に貼り付けて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のよう
に、ラベルや銘板にデータを記載し、これを建設資材や
構築物に貼り付ける方法では、建設資材の場合は主とし
て流通過程や工事現場において、構築物の場合は主とし
てその工事現場において、ラベルや銘板が損傷したり、
脱落しやすく、データが分からなくなるという問題があ
った。また、ラベルや銘板のデータはその書き込みに手
間が掛かり、また、該データの読み取りは通常、人手に
よらなければならず、データの読み誤りをなくすことは
できないという問題もあった。
【0004】そこで、本発明者は、上述の課題を解決
し、記載されたデータが流通過程や工事現場等で損傷、
脱落等するおそれがなく、データの書き込み、読み取り
を正確かつ容易に行うことのできる建設資材と、この建
設資材に記録するデータの読み取り書き込み方法を提案
した。
【0005】本発明者の提案に係る建設資材等は、RF
ID(Radio frequency Identi
fication)システムを採用したものであり、R
FIDシステムとは、RFID装置とRFIDデータキ
ャリアとの間における非接触の無線通信により、RFI
Dデータキャリアに記録されたデータをRFID装置側
で読み取ったり、RFID装置からデータを送ってこれ
をRFIDデータキャリアに書き込んだりするシステム
構成である。
【0006】ところで、上記のようなRFIDシステム
を適用したコンクリート製の建設資材、構築物、その他
のコンクリート固化体を生産または構築する場合に、そ
のコンクリート固化体の内部にRFIDデータキャリア
を生産性よく設置するためには、コンクリート固化体の
成形時に、予め、その成形用型枠内の定位置にRFID
データキャリアをセットしておき、このセット完了後の
型枠内にコンクリートを流し込むという方法を採用する
ことが好ましい。
【0007】しかしながら、RFIDデータキャリアの
設置深さがあまりに浅いと、コンクリート固化体の表面
に若干の割れ等の損傷を生じたとき、RFIDデータキ
ャリアが設置場所から外れてしまうおそれがある。一
方、RFIDデータキャリアをあまりに深く設置する
と、コンクリート層による電波の減衰はないが、RFI
Dデータキャリアの能力を超えた距離では通信の信頼性
が低くなる。また、コンクリート固化体内部に埋め込ま
れたRFIDデータキャリアの姿勢が傾いたりして設計
どおりでなくなると、RFIDデータキャリアの内蔵ア
ンテナの向きが正常な通信方向からずれてしまい、この
場合も通信の信頼性が低くなってしまう。従って、でき
るだけ均一で適度の深さに、設計どおりの姿勢でRFI
Dデータキャリアを設置することが実用上重要な課題と
なる。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、所定の深さと姿勢を維持
してRFIDデータキャリアをコンクリートまたは樹脂
等の固化体内部に設置する治具とその設置の方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、コンクリートまたは樹脂等
の固化体内部にRFIDデータキャリアを設置する治具
であって、上記RFIDデータキャリアを一定の姿勢で
取り付けられるようにしたキャリア保持部と、上記固化
体内部に組み込まれる鉄芯等の芯材に嵌合する嵌合部材
とを有することを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、上記固化体内部に
組み込まれる鉄芯等の芯材が格子状に組まれ、上記嵌合
部材における芯材との嵌合構造が、上記芯材の格子の交
点で交差している少なくとも2本の芯材にまたっがって
嵌合する構造であることを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明は、コンクリートまた
は樹脂等の固化体内部にRFIDデータキャリアを設置
する方法であって、上記RFIDデータキャリアを、R
FIDデータキャリア設置治具のキャリア保持部に取り
付ける工程と、上記RFIDデータキャリアの設置対象
であるコンクリートまたは樹脂等の固化体の成形用型枠
内に芯材を組み込み配置し、この芯材に上記RFIDデ
ータキャリア設置治具の嵌合部材を嵌合装着させる工程
と、上記成形用型枠内に流動状のコンクリートまたは樹
脂等を流し込み、上記RFIDデータキャリア設置治具
とこれに取り付けられているRFIDデータキャリアと
を上記コンクリートまたは樹脂等で閉じ込めた状態のま
ま該コンクリートまたは樹脂等を固化する工程と、上記
コンクリートまたは樹脂等の固化後に上記成形用型枠を
取り外す工程とを有することを特徴とするものである。
【0012】請求項4および5記載の発明は、上記固化
体がコンクリート固化体であることを特徴とするもので
ある。
【0013】本発明では、キャリア保持部にRFIDデ
ータキャリアを一定の姿勢で取り付けたまま、嵌合部材
が固化体内部に組み込まれる芯材に嵌合する。従って、
固化体内部にRFIDデータキャリアを設置するのにあ
たり、固化体の成形用型枠を改造する必要がなく、改造
しなくても該固化体内部に、設計通りの深さと姿勢を維
持してRFIDデータキャリアを設置することが可能と
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るRFIDデー
タキャリア設置治具(以下「キャリア設置治具」ともい
う)の実施形態について図面を基に詳細に説明する。
【0015】図1に示されているキャリア設置治具J
は、図2にも示したように正面又は裏面からみて、
「く」の字状に屈曲した形態の治具本体1からなり、こ
の治具本体1の正面中央付近、即ち「く」の字の屈曲部
1a周辺がキャリア保持部2として構成され、また、そ
の「く」の字の始端部1bと終端部1c付近のそれぞれ
に嵌合部材3、4が一体に設けられている。
【0016】キャリア保持部2は、RFIDデータキャ
リア10を一定の姿勢で取り付けられるように構成した
ものであり、その取付構造としては、RFIDデータキ
ャリア10の取付部位外周に弾性変形可能な3つの保持
爪5、5、5を立設し、この3つの保持爪5、5、5が
外側に向って撓んだときに元に戻ろうとする弾性復帰力
により、RFIDデータキャリア10を治具本体2側に
押し付け固定する構造を採用している。
【0017】つまり、キャリア保持部2は、その上面に
所定の姿勢でRFIDデータキャリア10を載置し、そ
の上から保持爪5、5、5の弾性復帰力で該RFIDデ
ータキャリア10を押え付けて取り付け保持することが
できる。
【0018】上記のように治具本体1の「く」の字の始
端部1bと終端部1c付近に設けられている嵌合部材
3、4は、ともにU字状に形成され、そのU字開口部3
a、4aが治具本体1の外側を向くように配置されてい
る。
【0019】このようなU字状の嵌合部材3、4は、コ
ンクリート固化体20内部に組み込まれる鉄筋等の芯材
20a、20bと嵌合することができる。U字状の嵌合
部材3、4を芯材20a、20bに嵌合させるときは、
U字開口部3a、4aを少し押し広げながら、そのU字
開口部3a、4aよりU字内側奥部3b、4bに向って
芯材20a、20bを押し込むものとする。このとき、
嵌合部材3、4にはU字開口部3a、4aを押し広げた
ときの弾性復帰力が生じている。したがって、この弾性
復帰力によりU字状の嵌合部材3、4はU字内側の対向
面間で芯材20a、20bを抱き込むように掴んでい
る。
【0020】図1および図2においては、コンクリート
固化体20内部に組み込まれる鉄芯等の芯材20a、2
0bは格子状に組まれているが、このように芯材20
a、20bが格子状に組まれている場合、本キャリア設
置治具Jにおける2つの嵌合部材3、4と芯材20a、
20bとの嵌合構造は、治具本体1が「く」の字の形状
であることとの関係から、格子の交点で交差している縦
横2本の芯材20a、20bにまたっがって嵌合する構
造となる。これにより、本キャリア設置治具Jとこれに
取り付けられているRFIDデータキャリア10は、格
子状に組まれた芯材20の交点付近に、交差する2本の
芯材20a、20bにまたがって取り付けられるものと
なる。
【0021】なお、嵌合部材3、4のU字開口部3a、
3bにはストッパー爪6、6が設けられており、このス
トッパー爪6、6はU字開口部3a、3bの内側に向っ
て折れ曲がり、かつ芯材20a、20bがU字開口部3
a、3bから簡単に抜け出ないようにするストッパーと
しての機能を有している。
【0022】図3に示すように、RFIDデータキャリ
ア10は、IC等を実装した基板を有するRFIDチッ
プ11と、このRFIDチップ11と接続されたループ
コイルアンテナ12とが、樹脂13でパッケージされた
もので、上記ループコイルアンテナ12の軸線方向Aが
アンテナ指向方向であり、この方向において通信電磁波
に対する感度が最もよい。
【0023】また、RFIDデータキャリア10は、上
記の如く構成されたキャリア設置治具Jを用いてコンク
リート固化体20内部に設置することができ、その設置
は図4に示したフローチャートの工程に従って行われ
る。
【0024】すなわち、同図に示すように、RFIDデ
ータキャリア10をコンクリート固化体20内部に設置
するときは、まず、設置前の準備工程として、図1およ
び図2に示すように、RFIDデータキャリア10をキ
ャリア設置治具Jのキャリア保持部2に取り付ける(ス
テップ100)。
【0025】そして、コンクリート固化体20の成形用
型枠(図示省略)内に、鉄筋等の芯材20a、20bを
組み込み配置し、この芯材20a、20bにキャリア設
置治具Jの嵌合部材3、4を嵌合装着させる(図1およ
び図2参照)。このように嵌合装着すると、その装着の
状態で、コンクリート固化体20表面からのRFIDデ
ータキャリア10の埋め込み深さと姿勢(向き)とが定
められたことになるとともに、RFIDデータキャリア
10に内蔵のループコイルアンテナ12(図3参照)が
コンクリート固化体20の外部と無線送受信できること
になる(ステップ102)。
【0026】その後、成形用型枠内に流動状のコンクリ
ート(図示省略)を流し込み、キャリア設置治具Jとこ
れに取り付けられているRFIDデータキャリア10と
をコンクリートで閉じ込めた状態のまま、該コンクリー
トを固化する。流動状コンクリートの流し込み時には、
キャリア設置治具Jに対しコンクリート流による力が加
わるが、本実施形態の場合、キャリア設置治具Jは2つ
の嵌合部材3、4によって2本の芯材20a、20bに
またがって取り付けられていること、およびストッパー
爪6、6により芯材20a、20bの抜け出しが防止さ
れていることから、コンクリート流による力に対するキ
ャリア設置治具Jの抵抗力が大きく、コンクリート固化
体20の成形時に、キャリア設置治具Jとこれに取り付
けられているRFIDデータキャリア10が簡単に移動
したり傾いたりすることはない(ステップ104)。
【0027】続いて、コンクリートの固化後に成形用型
枠を取り外すと、RFIDデータキャリア10内蔵のコ
ンクリート固化体20が得られる(ステップ106)。
【0028】上記のように、本実施形態のキャリア設置
治具Jは、コンクリート固化体20の成形用型枠にコン
クリートを流し込むときに、コンクリート固化体20の
外周面からRFIDデータキャリア2までの深さを設計
値に合致させて、そのRFIDデータキャリア2をコン
クリート固化体20内部に埋設する手段として用いられ
る。
【0029】本実施形態のキャリア設置治具JにRFI
Dデータキャリア10を取り付けてコンクリート固化体
20内部に埋設する際は、RFIDデータキャリア10
のループコイルアンテナ12の軸線方向A(図3参照)
が、コンクリート固化体20の外周面に向くように配置
するのが好ましい。このように設置すると、コンクリー
ト固化体20の外側に配置するRFID装置14(図5
参照)との間で電磁波の交信が感度よく行える。
【0030】RFIDデータキャリア10にデータを書
き込んだり、データを読み取ったりするには、図5に示
すようにRFID装置14を使用する。RFID装置1
4はRFIDコントローラ15、ループコイルアンテナ
16およびコンピュータ17を備え、かつ、電磁誘導方
式によりRFIDデータキャリア10との間でデータ等
の通信を行うように構成されている。
【0031】RFIDコントローラ15は、コンピュー
タ17からの指示によりRFIDデータキャリア10宛
のコマンド、たとえば、データ書き込みコマンドあるい
はデータ読み取りコマンドをループコイルアンテナ16
へ出力する機能と、そのループコイルアンテナ16が受
信したRFIDデータキャリア10からのデータを取り
入れコンピュータ17側へ送出する機能等を有してい
る。
【0032】RFID装置14のループコイルアンテナ
16とRFIDデータキャリア10のループコイルアン
テナ12との間では無線通信が行われる。すなわち、R
FID装置14側からはRFIDデータキャリア10に
供給する電力、書き込み用のデータ、その他のコマンド
が、またRFIDデータキャリア10側からは読み出し
たデータ、その他のレスポンスが、それぞれ相手側に向
けて送信される。このときの通信電磁波の周波数は、電
磁誘導方式に好適な長波〜短波の周波数のうちから、コ
ンクリート固化体20の表面からRFIDデータキャリ
ア10までの深さに応じて適宜選択できる。
【0033】コンクリート固化体20が建設資材である
場合には、その建設資材内部に埋め込まれたRFIDデ
ータキャリア10には、建設資材の出荷前に、RFID
装置14によって非接触でメーカ名、型式、製造日等の
データが書き込まれる。そして、このような建設資材が
搬入された建設工事現場においては、同様のRFID装
置14を用い、その搬入された建設資材中のRFIDデ
ータキャリア10の所在位置にRFID装置14のルー
プコイルアンテナ16を向け、RFIDデータキャリア
10のループコイルアンテナ12との間でデータ交信を
行い、RFIDデータキャリア10に書き込まれたデー
タを読み取って、仕様通りの建設資材であることを確認
することができる。また、必要に応じて、更に、RFI
Dデータキャリア10に追加データを書き込んだり、デ
ータの一部の書き換えや、データの消去も行うことがで
きる。
【0034】以上のように、本実施形態のキャリア設置
治具Jにあっては、治具本体1のキャリア保持部2にR
FIDデータキャリア10を一定の姿勢で取り付けたま
ま、治具本体1の嵌合部材3、4がコンクリート固化体
20内部の組み込み芯材20a、20bに嵌合するよう
に構成したものである。このため、コンクリート固化体
20の成形用型枠を改造することなく、コンクリート固
化体20内部に、設計通りの深さと姿勢を維持してRF
IDデータキャリア10を設置することが可能となり、
RFIDデータキャリア10との間における通信の信頼
性の向上と、型枠改造費等の削減を図れる。
【0035】また、本実施形態のキャリア設置治具Jに
よると、芯材20a、20bと一体にコンクリート固化
体20内部に埋設されるので、成形用型枠と本治具との
固定部分がなく、型枠内からの固化体を容易に取り出す
ことが可能である。
【0036】なお、上記実施形態では、キャリア保持部
2へのRFIDデータキャリア10の取付手段として弾
性変形可能な3つの保持爪5、5、5を用いる構成を採
用したが、この取付手段は、3つの保持爪5、5、5に
限定されることはなく、たとえば、図示は省略するが、
キャリア保持部2上のRFIDデータキャリア取付部位
に、RFIDデータキャリア10を収容可能な凹部を設
け、この凹部にRFIDデータキャリア10を嵌め込む
ように構成してもよい。
【0037】RFIDデータキャリア10の設置対象と
なるコンクリート固化体20の例としては、土地への
定着前は動産的な態様で取引される建築資材、たとえ
ば、ヒューム管、電柱、コンクリート壁パネル、コンク
リート製枕木等が挙げられるほか、不動産として工事
現場で構築される構築物、たとえば、用水路、堤防、ト
ンネル、橋、ダム、高架式道路、高架式線路、ビルディ
ング、ヒューム管や電気電話線等の接続部に設けられる
接続ボックス等が挙げられ、これら各種のコンクリート
固化体20が本発明のキャリア設置治具JによるRFI
Dデータキャリアの設置対象と成り得る。
【0038】上記実施形態では、コンクリート固化体2
0内部にRFIDデータキャリア10を設置する例につ
いて説明したが、本発明に係るRFIDデータキャリア
の設置治具と設置方法は、コンクリート固化体20以外
の固化体、たとえば芯材20a、20b(図1参照)が
内装される構造の樹脂固化体があるときは、この樹脂固
化体の内部にRFIDデータキャリア10を設置する場
合にも適用できる。
【0039】RFID装置14とRFIDデータキャリ
ア10との間の無線通信の方式としては、上述の電磁誘
導方式の他、電磁結合方式、光通信方式等が可能である
が、コンクリート等の非金属材料の中にRFIDデータ
キャリアを埋設するような場合は、電磁波がよく通過す
る電磁誘導方式が適している。
【0040】RFIDデータキャリア10とRFID装
置14の両ループコイルアンテナ12、16の指向方向
は、互いに合わせることが好ましいが、使用する周波数
の指向性に応じて許容範囲がある。従って、RFIDデ
ータキャリア10のループコイルアンテナ12の設置向
きも、その許容範囲内であればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係るRFIDデータキャリア設
置治具にあっては、上記の如く、キャリア保持部にRF
IDデータキャリアを一定の姿勢で取り付けたまま、嵌
合部材が固化体内部に組み込まれる芯材に嵌合するよう
に構成したものである。このため、固化体の成形用型枠
を改造することなく、固化体内部に、設計通りの深さと
姿勢を維持してRFIDデータキャリアを設置すること
が可能となり、RFIDデータキャリア10との間にお
ける通信の信頼性の向上と、型枠改造費等の削減を図れ
る。
【0042】また、本発明のRFIDデータキャリア設
置治具は、芯材と一体に固化体内部に埋設されるので、
成形用型枠と本治具との固定部分がなく、型枠内からの
固化体の取り出しが容易である等の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリア設置治具を用いてRFI
Dデータキャリアをコンクリート固化体内部に設置した
状態の説明図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】RFIDデータキャリアの説明図。
【図4】本発明に係るRFIDデータキャリア設置方法
の説明図。
【図5】RFIDデータキャリアとの間で無線通信を行
うRFID装置のブロック図。
【符号の説明】
J RFIDデータキャリア設置治具 1 治具本体 1a 治具本体の「く」の字屈曲部 1b 治具本体の「く」の字始端部 1c 治具本体の「く」の字終端部 2 キャリア保持部 3、4 嵌合部材 3a、4a 嵌合部材のU字状開口部 3b、4b 嵌合部材のU字内側奥部 5 保持爪 6 ストッパー爪 10 RFIDデータキャリア 11 RFIDチップ 12 RFIDデータキャリアのループコイルアンテナ 13 樹脂 14 RFID装置 15 RFIDコントローラ 16 RFID装置のループコイルアンテナ 17 コンピュータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートまたは樹脂等の固化体内部
    にRFIDデータキャリアを設置する治具であって、 上記RFIDデータキャリアを一定の姿勢で取り付けら
    れるようにしたキャリア保持部と、 上記固化体内部に組み込まれる鉄芯等の芯材に嵌合する
    嵌合部材とを有すること を特徴とするコンクリートまたは樹脂等の固化体内部へ
    のRFIDデータキャリア設置治具。
  2. 【請求項2】 上記固化体内部に組み込まれる鉄芯等の
    芯材が格子状に組まれ、 上記嵌合部材における芯材との嵌合構造が、上記芯材の
    格子の交点で交差している少なくとも2本の芯材にまた
    っがって嵌合する構造であることを特徴とする請求項1
    記載のコンクリートまたは樹脂等の固化体内部へのRF
    IDデータキャリア設置治具。
  3. 【請求項3】 コンクリートまたは樹脂等の固化体内部
    にRFIDデータキャリアを設置する方法であって、 上記RFIDデータキャリアを、RFIDデータキャリ
    ア設置治具のキャリア保持部に取り付ける工程と、 上記RFIDデータキャリアの設置対象であるコンクリ
    ートまたは樹脂等の固化体の成形用型枠内に芯材を組み
    込み配置し、この芯材に上記RFIDデータキャリア設
    置治具の嵌合部材を嵌合装着させる工程と、 上記成形用型枠内に流動状のコンクリートまたは樹脂等
    を流し込み、上記RFIDデータキャリア設置治具とこ
    れに取り付けられているRFIDデータキャリアとを上
    記コンクリートまたは樹脂等で閉じ込めた状態のまま該
    コンクリートまたは樹脂等を固化する工程と、 上記コンクリートまたは樹脂等の固化後に上記成形用型
    枠を取り外す工程とを有することを特徴とするコンクリ
    ートまたは樹脂等の固化体内部へのRFIDデータキャ
    リア設置方法。
  4. 【請求項4】 固化体がコンクリート固化体であること
    を特徴とする請求項1および2記載のコンクリートまた
    は樹脂等の固化体内部へのRFIDデータキャリア設置
    治具。
  5. 【請求項5】 固化体がコンクリート固化体であること
    を特徴とする請求項3記載のコンクリートまたは樹脂等
    の固化体内部へのRFIDデータキャリア設置方法。
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