JP2000316597A - 基質拡張型β−ラクタマーゼ(ESBL)産生菌の鑑別方法 - Google Patents
基質拡張型β−ラクタマーゼ(ESBL)産生菌の鑑別方法Info
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Abstract
いるESBL産生菌の確認を容易に行う鑑別方法を提供
する。 【解決手段】本発明の課題はセフポドキシム含有ディス
クとセフポドキシム/β−ラクタマーゼ阻害剤含有ディ
スクとの組合せを用いるディスク拡散法によるESBL
産生菌鑑別法、もしくはセフポドキシム含有液体培地と
セフポドキシム/β−ラクタマーゼ阻害剤含有液体培地
との組合せを用いた微量液体希釈法(MIC測定)によ
るESBL産生菌鑑別法により達成された。
Description
タマーゼ(Extended Spectrum Beta-Lactamase、ESB
L)産生菌の鑑別方法およびそれに用いる鑑別用ディス
クおよび鑑別用液体希釈培地に関する。
がある。
地 (Cation Adjusted Mueller Hinton Broth) NCCLS:米国臨床検査標準委員会 (National Commi
tee for Clinical Laboratory Standards) MIC:最小発育阻止濃度
菌薬を加水分解して不活化する酵素で、従来のβ−ラク
タマーゼは第一、第二世代のβ−ラクタム剤を分解し、
不活化していた。そこでこの酵素に対抗するために第三
世代の薬剤が開発され使用されてきたが、最近これらの
薬剤を分解する酵素を持った耐性菌が出現している。こ
のように第一、第二世代のβ−ラクタム剤に対するβ−
ラクタマーゼを持った菌が突然変異を起こし、その菌が
産生する分解可能な基質の種類を広げた酵素を基質拡張
型β−ラクタマーゼ(ESBL)と呼び、その菌がES
BL産生菌と呼ばれている。1980年代中頃から欧米
を中心にCTXやCAZ等に耐性を示すESBL産生菌
として肺炎桿菌や大腸菌が分離されるようになり臨床上
の問題となっている。最近は日本においてもESBL産
生菌が分離され、特に院内感染の原因菌として問題視さ
れている。ESBLは、尿、喀痰、便などの臨床材料か
ら分離されているが、その産生するESBLは、欧米で
はTEM型やSHV型の酵素が主であるが、日本ではT
oho型が多く、またKIT型やMEN型も見られる。
[1][2][3][4][5]。
の報告があるが、標準化された方法は無く、ESBL産
生菌の確認に関しては未だ混乱した状態にあり、わずか
にNCCLSが示した暫定的検出案が実用可能な方法と
して示されているにすぎない。NCCLSは、1999
年1月に1年間の試用期間を定めて、ディスク法および
微量液体希釈法による、暫定的な検出法、確認法のガイ
ドライン(M100-S9)を公表した。[6][7]。
は、スクリーニング試験法と確認試験法に分かれてい
る。スクリーニング試験はディスク拡散標準法に準拠し
て行われる。それぞれ、CPDX 10μg、CAZ
30μg、AZT 30μg、CTX30μg、CTRX
30μgを含有するディスクを用いて、試験菌を35
℃16−18時間ミューラーヒントン寒天培地上で好気
培養し、形成される阻止円の直径を測定し、これらのデ
ィスクの阻止円径がどれか一つでも下記の基準以下の場
合に「ESBL産生を疑う」とされている。
行われる。CAZディスク(30μg)とCAZ/CV
Aディスク(30μg/10μg)との組合わせ、およ
び、CTXディスク(30μg)とCTX/CVAディ
スク(30μg/10μg)との組合わせを用い、スクリ
ーニングでESBLが疑われた試験菌を35℃16−1
8時間ミューラーヒントン寒天培地上で好気培養し、形
成される阻止円の直径を測定し、どちらかの組合せにお
いてCVA添加ディスクの阻止円径が無添加ディスクよ
り5mm以上大きいものをESBLとしている。つまり、
例えばCAZディスクの阻止円が16mmで、CAZ/C
VAディスク阻止円が21mmのとき、その菌はESBL
と判定される。
C法)暫定案[7]は、スクリーニング試験法と確認試験
法に分かれている。スクリーニング試験は微量液体希釈
法標準法に準拠して行われる。それぞれ、CPDX 1
μg/ml、CAZ 1μg/ml、AZT 1μg/ml、CTX
1μg/ml、CTRX 1μg/mlを含有するCAMHB
に、試験菌を接種し、35℃16−20時間好気培養
し、これらの薬剤のどれか一つでも試験菌が発育した場
合に「ESBL産生を疑う」とされている。つまり、い
ずれかの薬剤で2μg/ml以上のMICを示した場合にE
SBL産生が疑われる。
て行われる。CAMHBを基礎培地に用い、CAZを
0.25−128μg/ml含有する希釈系列とCAZ/C
VAを0.25/4−128/4μg/ml含有する希釈系
列との組合せ、および、CTXを0.25−64μg/ml
含有する希釈系列とCTX/CVAを0.25/4−6
4/4μg/ml含有する希釈系列との組合せを用い、スク
リーニングでESBLが疑われた試験菌を接種し、35
℃16−20時間好気培養し、試験菌の最小発育阻止濃
度(MIC)を求め、どちらかの組合せにおいて薬剤単
独のMICと合剤のMICが3管(8倍)以上差が出た
ものをESBLとしている。つまり、例えばCAZのM
ICが8μg/mlで、CAZ/CVA合剤のMICが1μ
g/mlのとき、その菌はESBLと判定される。
って、確定された標準法ではなく、また一般の病院や検
査室ではCVAの入手に問題があり、容易に実施できる
試験方法ではない。さらに、欧米と日本のESBLの発
現型の違い/頻度によるものと思われるが、日本型のE
SBLではCAZ/CVA、CTX/CVAを用いる確
認試験では鑑別できないものが多数見られることが確認
されている。[8]。また[4]や[5]には、市販のAMPC
/CVAディスクを利用したダブルディスク法やその他
の鑑別方法が記載されているが、それらはNCCLS法
に準拠しておらず、また実験手技や判定に熟練を要する
方法である。
は、手技や判定に熟練を要せず、NCCLS法と同様の
操作で容易にかつ正確にESBL産生菌を確認できる鑑
別方法、およびそれに用いる鑑別用ディスクおよび鑑別
用液体培地を提供することにある。
明者らは鋭意努力の結果、β−ラクタマーゼの基質とし
てCPDXを用い、CPDXとβ−ラクタマーゼ阻害剤
を組み合わせると容易にESBLが確認できることを見
いだし、本発明を完成した。
ーゼ阻害剤含有ディスクとの組合せ、を用いるESBL
産生菌鑑別法 (2)CPDX含有ディスクとCPDX/β−ラクタマ
ーゼ阻害剤含有ディスクとの組合せ、および、以下の
(1)(2)の群より選択される1以上の組合せを用いるES
BL産生菌鑑別法 (1)CAZ含有ディスクとCAZ/β−ラクタマーゼ阻
害剤含有ディスクとの組合せ、(2)CTX含有ディスク
とCTX/β−ラクタマーゼ阻害剤含有ディスクとの組
合せ (3)β−ラクタマーゼ阻害剤がCVAである(1)
(2)記載のESBL産生菌鑑別法 (4)1ディスク当たりの薬剤量がそれぞれCPDX
5−15μg、CAZ20−40μg、CTX 20−4
0μg、のディスクと、それぞれにβ−ラクタマーゼ阻
害剤としてCVA 5−20μgを添加したディスクと
の組合せを用いる(1)−(3)記載のESBL産生菌
鑑別法 (5)直径6.35mmの円形濾紙製のディスクを用いる
ESBL産生菌の鑑別法において、試験菌を接種したミ
ューラーヒントン寒天培地平板上に、CPDX10μg
を含有する単剤ディスクと、CPDX 10μgおよび
CVA 10μgを含有する合剤ディスクとを載せ、3
5℃で16−18時間好気培養し、形成される阻止円の
直径を測定し、合剤ディスクの阻止円が単剤ディスクの
阻止円より5mm以上大きいとき、その菌をESBL産生
菌と判定する、ESBL産生菌の鑑別法 (6)CPDXおよびβ−ラクタマーゼ阻害剤を含有す
るディスク (7)β−ラクタマーゼ阻害剤がCVAである(6)記
載のディスク (8)1ディスク当たり、CPDX 5−15μgおよ
びクラブラン酸CVA5−20μgを含有する(7)記
載のディスク、である。
ディスクと、CPDXおよびβ−ラクタマーゼ阻害剤の
2薬剤を合わせて含有するディスクを組み合わせて用い
ることを特徴とするESBL産生菌鑑別法であり、それ
に用いるディスクである。本法に使用可能なβ−ラクタ
マーゼ阻害剤としてはCVA、SBT、TAZがある
が、その中でも本発明にはCVAが好ましい。またCV
Aはリチウム塩等の金属塩の形態で差し支えない。また
本法にNCCLS法に記載のCAZとCAZ/CVAデ
ィスクおよびCTXとCTX/CVAディスクとの組み
合わせを加えて行うとさらに感度が向上する。本発明に
使用するディスクの材質は特に規定されない。各薬剤が
含浸可能でかつ乾燥可能なもので、さらに使用時に各薬
剤が培地中に放出される材質であれば種々の物質が使用
可能である。またその形状および大きさも特に規定され
ない。それぞれの材質、形状、大きさに応じて、それぞ
れの判定基準を設定すれば良いのである。もし、判定基
準をNCCLSと同様に設定するのであれば、材質は通
常のKBディスクに用いるペーパー濾紙が適しており、
その形状・大きさは直径6.35mmの円形が好ましい。
本発明のCPDX/CVAディスクは製造方法に工夫を
加えることにより安定化され、通常のKBディスクと同
様に市場に流通可能である。
ーゼ阻害剤含有液体培地との組合せ、を用いるESBL
産生菌鑑別法 (10)CPDX含有液体培地とCPDX/β−ラクタ
マーゼ阻害剤含有液体培地との組合せ、および、以下の
(1)(2)の群より選択される1以上の組合せを用いるES
BL産生菌鑑別法 (1)CAZ含有液体培地とCAZ/β−ラクタマーゼ阻
害剤含有液体培地との組合せ、(2)CTX含有液体培地
とCTX/β−ラクタマーゼ阻害剤含有液体培地との組
合せ (11)β−ラクタマーゼ阻害剤がCVAである(9)
(10)記載のESBL産生菌鑑別法 (12)CPDX 0.25−128μg/ml、CAZ
0.25−128μg/ml、CTX 0.25−128μ
g/ml、をそれぞれ含有する液体培地と、それぞれにβ−
ラクタマーゼ阻害剤としてCVA 2−10μg/mlを添
加した液体培地との組合せを用いる(9)−(11)記
載のESBL産生菌鑑別法 (13)薬剤を含有させたCAMHBの希釈系列を用い
る微量液体希釈法によるESBL産生菌の鑑別法におい
て、CPDX 0.25−128μg/mlを含有する単剤
液体培地と、CPDX/CVA 0.25/4−128
/4μg/mlを含有する合剤液体培地とに、試験菌を接種
し、35℃で16−20時間好気培養し、試験菌のMI
Cを測定し、合剤液体培地のMICが単剤液体培地のM
ICより8倍以上小さいとき、その菌をESBL産生菌
と判定する、ESBL産生菌の鑑別法 (14)CPDXおよびβ−ラクタマーゼ阻害剤を含有
する液体培地 (15)β−ラクタマーゼ阻害剤がCVAである(1
4)記載の液体培地 (16)CPDX0.25−128μg/mlおよびCVA
2−10μg/mlを含有する(15)記載の液体培地、で
もある。
液体培地と、CPDXおよびβ−ラクタマーゼ阻害剤の
2薬剤を合わせて含有する液体培地とを組み合わせて用
いることを特徴とするESBL産生菌鑑別法であり、そ
れに用いる液体培地でもある。本法に使用可能なβ−ラ
クタマーゼ阻害剤としてはCVA、SBT、TAZがあ
るが、その中でも本発明にはCVAが好ましい。またC
VAはリチウム塩等の金属塩の形態で差し支えない。ま
た本法にNCCLS法に記載のCAZとCAZ/CVA
液体培地およびCTXとCTX/CVA液体培地との組
み合わせを加えて行うとさらに感度が向上する。本発明
に使用する液体培地は、試験菌の生育が阻害や促進され
ない液体培地で希釈系列の作成が容易なものであれば特
に限定されない。それぞれの条件に応じて、それぞれの
判定基準を設定すれば良いのである。もし、MICを測
定し、判定基準をNCCLSと同様に設定するのであれ
ば、NCCLSと同様に、CAMHBが本発明には好ま
しい。
系列を96穴プレート等の適当な容器に分注し、生培地
として供給されても良いし、凍結保存や乾燥保存が可能
であるので、凍結状態・乾燥状態で供給されても良い。
Aディスクとを組み合わせて用いるだけで、ESBLの
検出が高率で可能であるがさらに、NCCLS法に記載
のCAZディスクとCAZ/CVAディスクとの組合
せ、およびCTXディスクとCTX/CVAディスクと
の組合せとともに試験を行うとさらに検出率が増加す
る。またディスク法のみならず、微量液体希釈法による
MIC測定にも応用可能であり、CPDX液体培地とC
PDX/CVA液体培地の組合せにより、さらにCAZ
とCAZ/CVA、CTXとCTX/CVAとの組み合
わせを併せて行うことにより、ESBLを高率で検出で
きる。ESBLのような耐性菌の出現はそれぞれの地域
で使用される薬剤の種類に左右されるものであるので、
ヨーロッパ、米国、日本とでは汎用される抗菌薬の種類
が異なり、ESBLについてもβ−ラクタマーゼが作用
する基質となる薬剤の種類はそれぞれの国により異なっ
ているものと推定される。従っていわゆる日本型のES
BLの検出にはCPDX/CVAが適しているものと推
定される。
に説明する。なお、下記実施例は単に説明のためのもの
であり、本発明を何ら限定するものではない。
購入したCVAを精製水に溶解し、1000μg/mlの溶
液を作成した。栄研化学(株)製直径6.35mmのKB
ディスクCPDX(10μg含有)、CAZ(30μg含
有)、CTX(30μg含有)にそれぞれ上記CVA溶
液10μl(10μg含有)を滴下し、50℃で20分間
乾燥し、CPDX/CVAディスク(10/10μg含
有)、CAZ/CVAディスク(30/10μg含
有)、CTX/CVA(30/10μg含有)ディスク
を作成した。本ディスクは冷所保存(2−10℃)で1年
間使用可能であった。
測定 ESBL産生菌であることが確認されている大腸菌2
株、肺炎桿菌2株、およびESBLではない大腸菌2
株、肺炎桿菌2株を用いて、実施例1で作成したディス
クを用いて、阻止円の直径を測定した。純培養した試験
菌の集落を釣菌し、トリプトソイブイヨンに懸濁させM
cFarland濁度が0.5になるまで培養したもの
を綿棒を用いてミューラーヒントン寒天培地表面に均一
に接種した。その上にCPDXディスクとCPDX/C
VAディスク、CAZディスクとCAZ/CVAディス
ク、CTXディスクとCTX/CVAディスクを載せ、
35℃で18時間好気培養し、それぞれの阻止円直径を
シャーレの裏からmm単位で正確に測定した。結果を表1
(ESBL産生菌)、表2(非ESBL産生菌)に示
す。
とおりであった。表1(ESBL産生菌)において、各
菌はCTXディスクとCTX/CVAディスクとの組合
せにおいて、その阻止円径の差が5mm以上であるので、
全てESBLと判定された。CAZディスクとCAZ/
CVAディスクとの組合せにおいては、E.coli 4119株
および K.pneumoniae 4135株は、その阻止円径の差が5
mm以上であるので、ESBLと判定されたが、E.coli 4
138株および K.pneumoniae4120株はその差が5mm未満で
あるのでESBLとは判定されなかった。CPDXディ
スクとCPDX/CVAディスクとの組合せにおいて
は、各菌ともその阻止円径の差は5mm以上であった。表
2(非ESBL産生菌)において、各菌はCAZディス
クとCAZ/CVAディスクとの組合せおよびCTXデ
ィスクとCTX/CVAディスクとの組合せにおいて、
その阻止円径の差が5mm未満であるので、すべてESB
Lとは判定されなかった。CPDXディスクとCPDX
/CVAディスクとの組合せにおいても、各菌ともその
阻止円径の差は5mm未満であった。従って、NCCLS
法と同様に、本発明におけるCPDXディスクとCPD
X/CVAディスクとの阻止円直径の差が5mm以上の
時、試験菌をESBL産生菌と判定することにした。
の確認 PCR法による耐性遺伝子の検出でESBL産生菌もし
くは非産生菌であることが確認されているEscherichia
coli 19株(内ESBL産生菌13株)、Klebsiella
pneumoniae 23株(内ESBL産生菌18株)を試験
菌として用い、実施例2と同様に培養し、各阻止円の直
径を測定し、CVA含有ディスク阻止円径が無添加ディ
スクより5mm以上大きい菌をESBLと判定した。結果
を表3に示す。表3においてtypeの欄にESBLsの記載の
ある菌はPCR法にてESBL産生菌であることが確認
されている菌である。また各薬剤の欄でESBLの記載のあ
る菌は、阻止円直径の差よりESBLと判定された菌で
ある。
く判定された菌数)/(全ESBL産生菌数)を表し、
特異性とは(非ESBLと正しく判定された菌数)/
(全非ESBL産生菌数)を表し、一致率とは(ESB
L・非ESBLを正しく判定された菌数)/(全検体
数)を表している。言い換えれば、感度はESBLがE
SBLとして判定される確率をいい、特異性はESBL
でないものがESBLでないと判定される確率をいい、
一致率はそれぞれが正しく判定される確率を表す。つま
りCPDXで言えば、感度は29/31=94%とな
り、特異性は11/11=100%となり、一致率は4
0/42=95%となる。
DX/CVAディスクとの組合せで94%の感度が得ら
れた。さらにCAZディスクとCAZ/CVAディス
ク、CTXディスクとCTX/CVAディスクとの組合
せの結果を加えるとE.coli 4173株もESBLと判定さ
れるので感度は97%に増加する。NCCLS法に従っ
て、CAZディスクとCAZ/CVAディスク、CTX
ディスクとCTX/CVAディスクとの組合せのみで判
定すると感度は65%に留まり、NCCLS法では問題
があることが解る。
り、大腸菌を分離し、実施例2と同様に操作し、それぞ
れの阻止円直径を測定し、判定を行った。結果を表4に
示す。
CCLS法ではESBLとは判定されず、本法によりE
SBLが判明した。
によるESBL産生菌および非産生菌の確認 実施例3で使用したESBL産生菌もしくは非産生菌で
あることが確認されているEscherichia coli 19株
(内ESBL産生菌13株)、Klebsiella pneumoniae
23株(内ESBL産生菌18株)を試験菌として用
い、CPDX 0.25−128μg/mlを含有するCA
MHB液体培地(希釈系列)とCPDX/CVA 0.
25/4−128/4μg/mlを含有するCAMHB液体
培地(希釈系列)の組合せと、CAZ 0.25−12
8μg/mlとCAZX/CVA 0.25/4−128/
4μg/mlの組合せ、CTX 0.25−128μg/mlと
CTX/CVA 0.25/4−128/4μg/mlの組
合せを用い、NCCLSガイドラインに従い、微量液体
希釈法で試験菌を培養し、MICを測定した。2倍希釈
で作成した各薬剤濃度のCAMHB液体培地を96穴の
マイクロタイタープレートに100μlずつ分注した。
純培養した試験菌の集落を釣菌し、トリプトソイブイヨ
ンに懸濁させMcFarland濁度が0.5になるま
で培養したものを希釈し、培地1mlあたりの菌数が約1
04個になるように各穴に接種し、35℃で18時間好
気培養したのち、それぞれの最小発育阻止濃度(MI
C)を測定した。合剤のMICが単剤のMICより3管
(8倍)以上離れているものをESBLと判定した。結
果を表5に示す。
微量液体希釈法でも高い感度、一致率を示した。またC
PDXの結果にCAZおよびCTXの結果を加えると、
実施例3と同様に、E.coli 4173株もESBLと判定さ
れるので感度は97%に増加する。NCCLS法の組合
せのみで判定すると感度は65%に留まる。
は、試験を行う度にCVA溶液を作製し、CAZとCT
Xのディスクに所定の濃度を添加する必要があり、操作
が煩雑である。また、溶解したCVAは安定性が悪く、
十分な管理を行わなければ判定結果に影響を及ぼす。本
発明の合剤ディスクは薬剤の安定性が改良され、乾燥状
態であれば冷所で1年間使用可能であるので、要時調製
の煩雑さが無く、安定した成績が得られる。また本発明
の液体培地は、96穴プレート等の適当な容器に分注
し、生培地として供給されても良いし、凍結保存や乾燥
保存が可能であるので、凍結状態・乾燥状態で供給され
ても良い。その結果、面倒な要時調製が不要となる。
現はそれぞれの地域で使用される薬剤の種類に左右され
る。医療保険制度などの関連でヨーロッパ、米国、日本
とでは汎用される抗菌薬の種類が異なり、ESBLにつ
いてもβ−ラクタマーゼが作用する基質となる薬剤の種
類はそれぞれの国により異なっている。NCCLSのE
SBLの確認法では基質としてCAZとCTXを用いて
いるが、これは米国での薬剤の使用状況を基本に作成さ
れているためと考えられ、いわゆる日本型のESBLの
実状に適合していない。日本国内では投与量等の関係上
これら2薬剤よりもCPDXの使用頻度が高いため、E
SBLの検査を目的とした基質としてはCPDXを用い
る方が、より確実にESBLの鑑別が可能になる。ES
BL産生菌感染症は治療しうる抗菌薬が存在する。従っ
て、的確な診断と適切な抗菌薬の選択を行えば、MRS
AやVREと異なり、治療が比較的容易である。本発明
により、ESBL産生菌の存在が容易に確認でき、より
効果的な治療や耐性菌の蔓延を防ぐことができる。
1998 [2]臨床と微生物、26(2)、103、1999 [3]臨床と微生物、26(2)、121、1999 [4]臨床と微生物、26(2)、147、1999 [5]Medical Technology、27(4)、353、199
9 [6]NCCLS Document、19(1)、36、1999 [7]NCCLS Document、19(1)、75、1999 [8]内部データ、第47回日本化学療法学会総会(19
99年6月11−12日、東京)において発表予定
Claims (16)
- 【請求項1】セフポドキシム含有ディスクとセフポドキ
シム/β−ラクタマーゼ阻害剤含有ディスクとの組合
せ、を用いるESBL産生菌鑑別法 - 【請求項2】セフポドキシム含有ディスクとセフポドキ
シム/β−ラクタマーゼ阻害剤含有ディスクとの組合
せ、および、以下の(1)(2)の群より選択される1以上の
組合せを用いるESBL産生菌鑑別法 (1)セフタジジム含有ディスクとセフタジジム/β−ラ
クタマーゼ阻害剤含有ディスクとの組合せ、(2)セフォ
タキシム含有ディスクとセフォタキシム/β−ラクタマ
ーゼ阻害剤含有ディスクとの組合せ - 【請求項3】β−ラクタマーゼ阻害剤がクラブラン酸で
ある請求項1、2記載のESBL産生菌鑑別法 - 【請求項4】1ディスク当たりの薬剤量がそれぞれセフ
ポドキシム 5−15μg、セフタジジム 20−40
μg、セフォタキシム 20−40μg、のディスクと、
それぞれにβ−ラクタマーゼ阻害剤としてクラブラン酸
5−20μgを添加したディスクとの組合せを用いる
請求項1−3記載のESBL産生菌鑑別法 - 【請求項5】直径6.35mmの円形濾紙製のディスクを
用いるESBL産生菌の鑑別法において、試験菌を接種
したミューラーヒントン寒天培地平板上に、セフポドキ
シム10μgを含有する単剤ディスクと、セフポドキシ
ム 10μgおよびクラブラン酸 10μgを含有する合
剤ディスクとを載せ、35℃で16−18時間好気培養
し、形成される阻止円の直径を測定し、合剤ディスクの
阻止円が単剤ディスクの阻止円より5mm以上大きいと
き、その菌をESBL産生菌と判定する、ESBL産生
菌の鑑別法 - 【請求項6】セフポドキシムおよびβ−ラクタマーゼ阻
害剤を含有するディスク - 【請求項7】β−ラクタマーゼ阻害剤がクラブラン酸で
ある請求項6記載のディスク - 【請求項8】1ディスク当たり、セフポドキシム 5−
15μgおよびクラブラン酸 5−20μgを含有する請
求項7記載のディスク - 【請求項9】セフポドキシム含有液体培地とセフポドキ
シム/β−ラクタマーゼ阻害剤含有液体培地との組合
せ、を用いるESBL産生菌鑑別法 - 【請求項10】セフポドキシム含有液体培地とセフポド
キシム/β−ラクタマーゼ阻害剤含有液体培地との組合
せ、および、以下の(1)(2)の群より選択される1以上の
組合せを用いるESBL産生菌鑑別法 (1)セフタジジム含有液体培地とセフタジジム/β−ラ
クタマーゼ阻害剤含有液体培地との組合せ、(2)セフォ
タキシム含有液体培地とセフォタキシム/β−ラクタマ
ーゼ阻害剤含有液体培地との組合せ - 【請求項11】β−ラクタマーゼ阻害剤がクラブラン酸
である請求項9、10記載のESBL産生菌鑑別法 - 【請求項12】セフポドキシム 0.25−128μg/
ml、セフタジジム 0.25−128μg/ml、セフォタ
キシム 0.25−128μg/ml、をそれぞれ含有する
液体培地と、それぞれにβ−ラクタマーゼ阻害剤として
クラブラン酸 2−10μg/mlを添加した液体培地との
組合せを用いる請求項9−11記載のESBL産生菌鑑
別法 - 【請求項13】薬剤を含有させた陽イオン調整ミューラ
ー・ヒントン液体培地の希釈系列を用いる微量液体希釈
法によるESBL産生菌の鑑別法において、セフポドキ
シム 0.25−128μg/mlを含有する単剤液体培地
と、セフポドキシム/クラブラン酸 0.25/4−1
28/4μg/mlを含有する合剤液体培地とに、試験菌を
接種し、35℃で16−20時間好気培養し、試験菌の
最小発育阻止濃度を測定し、合剤液体培地の最小発育阻
止濃度が単剤液体培地のそれより8倍以上小さいとき、
その菌をESBL産生菌と判定する、ESBL産生菌の
鑑別法 - 【請求項14】セフポドキシムおよびβ−ラクタマーゼ
阻害剤を含有する液体培地 - 【請求項15】β−ラクタマーゼ阻害剤がクラブラン酸
である請求項14記載の液体培地 - 【請求項16】セフポドキシム 0.25−128μg/
mlおよびクラブラン酸 2−10μg/mlを含有する請求
項15記載液体培地
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