JP2000316189A - 無線加入者システム、無線加入者システムの回線接続制御装置及び記録媒体 - Google Patents

無線加入者システム、無線加入者システムの回線接続制御装置及び記録媒体

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JP2000316189A
JP2000316189A JP11125345A JP12534599A JP2000316189A JP 2000316189 A JP2000316189 A JP 2000316189A JP 11125345 A JP11125345 A JP 11125345A JP 12534599 A JP12534599 A JP 12534599A JP 2000316189 A JP2000316189 A JP 2000316189A
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Akira Hirao
彰 平尾
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優先接続すべき加入者の呼のために無線チャ
ネルを確実に割り当てることができ、通常の加入者と優
先接続すべき加入者とを区別することなく収容する。 【解決手段】 回線接続制御装置(22、24)は、優
先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定す
る加入者データが対応づけられて予め登録されている加
入者優先クラスデータベース44を有し、加入者への着
呼が発生した場合に加入者優先クラスデータベースの内
容を参照し、着呼が優先接続すべき旨、登録された加入
者に対するものであり、かつ無線チャネルが輻輳状態で
ある場合には、優先接続すべき旨、登録されていない他
の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断により解
放された無線チャネルを、優先接続すべき旨、登録され
た加入者への着呼に割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆交換電話網
(PSTN(Public Switched Telephone Network))
のうち、交換機から加入者宅内までの間の加入者回線
を、無線化した、所謂ワイヤレス・ローカル・ループ
(WLL(Wireless Local Loop))と称する、無線加
入者システムに係り、特に無線加入者システム、無線加
入者システムの回線接続制御装置及び無線加入者システ
ムの回線接続制御装置の機能を実現するためのコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】公衆交換電話網のうち交換機から加入者
宅までの間に位置する集線システムは一般的にアクセス
ネットワーク(Access Network)と呼ばれており、アク
セスネットワークに無線システムを導入したものがワイ
ヤレス・ローカル・ループシステムと呼ばれている。
【0003】この無線加入者システムは、加入者回線の
オンフック/オフフック状態、音声、着信呼出等を透過
的に伝えるシステムであり、交換機からの着信呼出を検
出して加入者無線端末に伝えて電話の呼出を行ったり、
加入者(ユーザ)が電話機の受話器をあげる(オフフッ
ク)ことにより、無線チャネル及び交換機までの通話チ
ャネルを確立させ、通話が可能になるように構成されて
いる。この無線加入者システムには、従来の移動電話シ
ステムを応用している場合が多い。
【0004】このような無線加入者システムでは、加入
者回線の無線部分に使用するチャネルが輻輳している状
態において、新たに別の着呼が発生しても無線基地局ま
たは回線接続装置によりその着呼を拒否されてしまい、
通話ができない。これは一般的に、収容する加入者回線
数よりも無線加入者システムの無線チャネル数が少ない
ことに影響されているが、このときの加入者が重要な加
入者、例えば、警察や重要人物であるような場合には社
会的な問題が生じる可能性がある。
【0005】従来の無線加入者システムの構成を図6に
示す。同図において、公衆交換電話網10 に設けられ
た交換機12は加入者回線A,B等の加入者線、アクセ
スネットワークとしての無線加入者システム200を介
して加入者宅内の電話機210A,210B,…,に接
続されている。無線加入者システム200は、加入者回
線を介して交換機12と接続されている回線接続制御装
置202と、回線接続制御装置202と無線チャネルを
介して接続される加入者端末としての加入者無線装置S
U−A,SU−B,…とを有している。回線接続制御装
置202は、無線基地局の機能を含んでいる。
【0006】加入者無線装置SU−A,SU−B,…
は、それぞれ各加入者宅内に設置され、各加入者無線装
置SU−A,SU−B,…には、対応する電話機210
A,210B,…が、それぞれ接続されている。ここ
で、ユーザBは優先接続する旨、登録された加入者であ
り、ユーザAは優先接続する旨、登録されていない加入
者であるとする。また、加入者Aの宅内に設置される加
入者無線装置SU−Aは加入者回線Aに接続され、加入
者Bの宅内に設置される加入者無線装置SU−Bは加入
者回線Bに接続されるように加入者回線と加入者無線装
置は1対1に対応している。
【0007】無線加入者システム200における無線チ
ャネルが輻輳状態である場合の制御動作について図7を
参照して説明する。図7は交換機12と回線接続制御装
置202との間のインタフェースを2線アナログ回線と
し、回線接続制御装置202と各加入者無線装置SU−
A,SU−B,…との間をPHS準拠のインタフェース
とすると共に、各加入者無線装置SU−A,SU−B,
…と対応する各加入者電話機210A,210B,…と
の間のインタフェースを2線アナログ回線とし、加入者
回線B及びユーザBに対して輻輳状態において着呼が発
生した場合の制御シーケンスを示している。
【0008】上記構成において、いま加入者回線Aとユ
ーザAとが通話中であり、ユーザBへの着呼があると、
交換機12より加入者回線Bを介して回線接続制御装置
202に呼出信号(Ring)が出力され、回線接続制
御装置202は着呼メッセージ(Paging)が加入
者無線装置SU−Bに出力される。次いで加入者無線装
置SU−Bより回線接続制御装置202に着呼端末の識
別情報(PSID)を含むリンクチャネル確立要求メッ
セージが出力される。
【0009】回線接続制御装置202は、無線チャネル
の全てが使用中、または使用できない場合には着呼先の
ユーザBへの着呼に対するリンクチャネルの割当を拒否
する旨のメッセージを加入者無線装置SU−Bに送出す
る。この結果、ユーザBへの着呼は拒否される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】電話事業者にとって、
ある特定加入者への着呼が有った場合に、その加入者回
線を優先して接続することが要求されることが多いが、
上述した無線加入者システムでは、無線チャネルが輻輳
状態にある場合にはその後に発生した加入者への着呼に
ついてはリンクチャネルの割当が拒否されるために、上
記要求を満足することができないという問題が有った。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、優先接続すべき加入者への着呼が有った場
合には無線チャネルが輻輳状態であっても、優先接続す
べき加入者の呼のために無線チャネルを確実に割り当て
ることができ、通常の加入者と優先接続すべき加入者と
を区別することなく収容することができる無線加入者シ
ステム、無線加入者システムの回線接続制御装置及び無
線加入者システムの回線接続制御装置の機能を実現する
ためのプログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、加入者宅内に設置され電話
機と接続される加入者無線装置と、公衆交換電話網の交
換機に加入者回線を介して接続され加入者無線装置との
間に設定される無線チャネル及び前記加入者回線の接続
制御を行う回線接続制御装置とを有する無線加入者シス
テムにおいて、優先接続するか否かを示す識別データ及
び加入者を特定するための加入者データを対応づけて予
め登録しておき、優先接続すべき旨、登録された加入者
への着呼が有った場合に、前記無線チャネルが輻輳状態
である場合には、他の優先接続すべき旨、登録されてい
ない加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断により
解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき加入者
への着呼に割り当てることを特徴とする.
【0013】また請求項2に記載の発明は、加入者宅内
に設置され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆
交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入
者無線装置との間に設定される無線チャネル及び前記加
入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有する
無線加入者システムにおいて、前記回線接続制御装置
は、加入者への着呼が発生した際に交換機から加入者回
線に出力される呼出信号に含まれる加入者識別情報を抽
出する加入者識別情報抽出手段と、加入者を特定する加
入者データと、無線チャネルの接続における優先順位を
示す優先クラスデータと、優先接続すべきか否かを示す
識別データとが各加入者毎に対応づけて登録されている
加入者優先クラスデータベースと、加入者への着呼が発
生した際に前記加入者識別情報抽出手段より着呼先の加
入者の加入者識別情報を受け取り、該加入者識別情報に
基づいて前記加入者優先クラスデータベースを検索し、
前記着呼先の加入者が優先接続すべき旨、登録されてい
る場合において、前記無線チャネルが輻輳状態にある場
合に通話中の優先接続すべき旨、登録されていない他の
呼が使用している無線チャネルを切断対象として選択す
る判定手段と、前記判定手段により選択された無線チャ
ネルを強制切断し、該強制切断により解放された無線チ
ャネルを、前記登録された優先接続すべき加入者への着
呼に割り当てる無線チャネル接続制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0014】請求項1、2に記載の発明によれば、加入
者宅内に設置され電話機と接続される加入者無線装置
と、公衆交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続
され加入者無線装置との間に設定される無線チャネル及
び前記加入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置と
を有する無線加入者システムにおいて、優先接続するか
否かを示す識別データ及び加入者を特定するための加入
者データを対応づけて予め登録しておき、優先接続すべ
き旨、登録された加入者への着呼が有った場合に、前記
無線チャネルが輻輳状態である場合には、他の優先接続
すべき旨、登録されていない加入者の通話を強制的に切
断し、該強制切断により解放された無線チャネルを、前
記優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り
当てるようにしたので、優先接続すべき加入者への着呼
が有った場合には無線チャネルが輻輳状態であっても、
確実に優先接続すべき加入者の着呼のために無線チャネ
ルを割り当てることができ、通常の加入者と優先接続す
べき加入者とを区別することなく収容することができ
る。
【0015】また請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の無線加入者システムにおいて、前記判定手段は、
前記無線チャネルを切断する際に、通話中の優先接続す
べき旨、登録されていない他の呼の加入者に付された優
先順位に基づいて切断対象となる無線チャネルを決定す
ることを特徴とする。
【0016】また請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載の無線加入者システムにおいて、前記切断対象とな
る無線チャネルは、前記通話中の優先接続すべき旨、登
録されていない他の呼の通話時間の長さを考慮して決定
されることを特徴とする。
【0017】請求項3、4に記載の発明によれば、優先
接続すべき旨、登録された加入者への着呼が発生し、回
線接続制御装置と加入者無線装置との間に設定された無
線チャネルが輻輳状態である場合に、優先接続する旨、
登録されてない他の加入者の通話を強制的に切断し、該
強制切断により解放された無線チャネルを、前記優先接
続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当てる場
合において、通話中の優先接続すべき旨、登録されてい
ない他の呼の加入者に付された優先順位に基づいて切断
対象となる無線チャネルを決定するようにしたので、請
求項1、2に記載の発明により得られる効果に加えて、
チャネル資源を合理的に運用できるという効果も得られ
る。
【0018】また請求項5に記載の発明は、加入者宅内
に設置され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆
交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入
者無線装置との間に設定される無線チャネル及び前記加
入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有する
無線加入者システムの回線接続制御装置において、優先
接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定する
加入者データが対応づけられて予め登録されている加入
者優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼が発
生した場合に前記加入者優先クラスデータベースの内容
を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録された
加入者に対するものであり、かつ前記無線チャネルが輻
輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登録されて
いない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断
により解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき
旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを特徴
とする。
【0019】また請求項6に記載の発明は、加入者宅内
に設置され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆
交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入
者無線装置との間に設定される無線チャネル及び前記加
入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有する
無線加入者システムの回線接続制御装置において、加入
者への着呼が発生した際に交換機から加入者回線に出力
される呼出信号に含まれる加入者識別情報を抽出する加
入者識別情報抽出手段と、加入者を特定する加入者デー
タと、無線チャネルの接続における優先順位を示す優先
クラスデータと、優先接続すべきか否かを示す識別デー
タとが各加入者毎に対応づけて登録されている加入者優
先クラスデータベースと、加入者への着呼が発生した際
に前記加入者識別情報抽出手段より着呼先の加入者の加
入者識別情報を受け取り、該加入者識別情報に基づいて
前記加入者優先クラスデータベースを検索し、前記着呼
先の加入者が優先接続すべき旨、登録されている場合に
おいて、前記無線チャネルが輻輳状態にある場合に通話
中の優先接続すべき旨、登録されていない他の呼が使用
している無線チャネルを切断対象として選択する判定手
段と、前記判定手段により選択された無線チャネルを強
制切断し、該強制切断により解放された無線チャネル
を、前記登録された優先接続すべき加入者への着呼に割
り当てる無線チャネル接続制御手段とを有することを特
徴とする。
【0020】請求項5、6に記載の発明によれば、加入
者宅内に設置され電話機と接続される加入者無線装置
と、公衆交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続
され加入者無線装置との間に設定される無線チャネル及
び前記加入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置と
を有する無線加入者システムの回線接続制御装置におい
て、優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を
特定する加入者データが対応づけられて予め登録されて
いる加入者優先クラスデータベースを有し、加入者への
着呼が発生した場合に前記加入者優先クラスデータベー
スの内容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登
録された加入者に対するものであり、かつ前記無線チャ
ネルが輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登
録されていない他の加入者の通話を強制的に切断し、該
強制切断により解放された無線チャネルを、前記優先接
続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当てるよ
うにしたので、優先接続すべき旨、登録された加入者へ
の着呼が有った場合には無線チャネルが輻輳状態であっ
ても、優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼の
ために確実に無線チャネルを割り当てることができ、通
常の加入者と優先接続すべき旨、登録された加入者とを
区別することなく収容することができる。
【0021】また請求項7に記載の発明は、請求項6に
記載の無線加入者システムの回線接続制御装置におい
て、前記判定手段は、前記無線チャネルを切断する際
に、通話中の優先接続すべき旨、登録されていない他の
呼の加入者に付された優先順位に基づいて切断対象とな
る無線チャネルを決定することを特徴とする。
【0022】また請求項8に記載の発明は、請求項7に
記載の無線加入者システムの回線接続制御装置におい
て、前記切断対象となる無線チャネルは、前記通話中の
優先接続すべき旨、登録されていない他の呼の通話時間
の長さを考慮して決定されることを特徴とする。
【0023】請求項7、8に記載の発明によれば、優先
接続すべき旨、登録された加入者への着呼が発生し、回
線接続制御装置と加入者無線装置との間に設定された無
線チャネルが輻輳状態である場合に、優先接続する旨、
登録されてない他の加入者の通話を強制的に切断し、該
強制切断により解放された無線チャネルを、前記優先接
続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当てる場
合において、通話中の優先接続すべき旨、登録されてい
ない他の呼の加入者に付された優先順位に基づいて切断
対象となる無線チャネルを決定するようにしたので、請
求項5、6に記載の発明により得られる効果に加えて、
チャネル資源を合理的に運用できるという効果も得られ
る。
【0024】また請求項9に記載の発明は、加入者宅内
に設置され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆
交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入
者無線装置との間に設定される無線チャネル及び前記加
入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有する
無線加入者システムの回線接続制御装置において、優先
接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定する
加入者データが対応づけられて予め登録されている加入
者優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼が発
生した場合に前記加入者優先クラスデータベースの内容
を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録された
加入者に対するものであり、かつ前記無線チャネルが輻
輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登録されて
いない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断
により解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき
旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを特徴
とする無線加入者システムの回線接続制御装置の機能を
実現するためのコンピュータにより実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な
記録媒体を要旨とする。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、加入者宅
内に設置され電話機と接続される加入者無線装置と、公
衆交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加
入者無線装置との間に設定される無線チャネル及び前記
加入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有す
る無線加入者システムの回線接続制御装置において、優
先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定す
る加入者データが対応づけられて予め登録されている加
入者優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼が
発生した場合に前記加入者優先クラスデータベースの内
容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録され
た加入者に対するものであり、かつ前記無線チャネルが
輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登録され
ていない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切
断により解放された無線チャネルを、前記優先接続すべ
き旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを特
徴とする無線加入者システムの回線接続制御装置の機能
を実現するためのコンピュータにより実行させるための
プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒
体に記録するようにしたので、この記録媒体に記録され
たプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実
行することにより優先接続すべき旨、登録された加入者
への着呼が有った場合には無線チャネルが輻輳状態であ
っても、優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼
のために無線チャネルを確実に割り当てることができ、
通常の加入者と優先接続すべき旨、登録された加入者と
を区別することなく収容することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る
無線加入者システムの概略構成を図1に示す。同図にお
いて、公衆交換電話網10 に設けられた交換機12は
加入者回線A,B等の加入者線、アクセスネットワーク
としての無線加入者システム20を介して加入者宅内の
電話機30A,30B,…,に接続されている。
【0027】無線加入者システム20は、加入者回線を
介して交換機12と接続されているアクセスコントロー
ラ(AC)22と、アクセスコントローラ(AC)22
と接続され、加入者無線装置との間に設定される無線チ
ャネルの接続制御を行う無線基地局24と、加入者端末
としての加入者無線装置SU−A(ユーザA),SU−
B(ユーザB),…とを有している。
【0028】加入者無線装置SU−A,SU−B,…
は、それぞれ各加入者宅内に設置され、各加入者無線装
置SU−A,SU−B,…には、対応する電話機30
A,30B,…が、それぞれ接続されている。ここで、
ユーザBは優先接続する旨、登録された加入者であり、
ユーザAは優先接続する旨、登録されていない加入者で
あるとする。また、加入者Aの宅内に設置される加入者
無線装置SU−Aは加入者回線Aに接続され、加入者B
の宅内に設置される加入者無線装置SU−Bは加入者回
線Bに接続されるように加入者回線と加入者無線装置は
1対1に対応している。
【0029】次にアクセスコントローラ(AC)22と
無線基地局24の具体的構成を図2に示す。同図におい
て、アクセスコントローラ(AC)22は、交換機12
からの呼出信号(Ring)を検出する呼出信号検出部
40と、通話中の呼のうち強制切断する際に切断対象と
なる呼を優先接続すべき旨、登録されていない加入者に
付された優先順位に基づいて決定する優先順位判定処理
部42と、加入者を特定する加入者データと、無線チャ
ネルの接続における優先順位を示す優先クラスデータ
と、優先接続すべきか否かを示す識別データとが各加入
者毎に対応づけて登録されている加入者優先クラスデー
タベース44とを有している。
【0030】また無線基地局24は、無線チャネルの接
続、切断に関するメッセージを加入者無線装置との間で
送受信する無線送受信回路50と、メッセージプロトコ
ル処理部52と、通話中の呼の加入者を特定する加入者
識別情報と、その加入者の通話時間とを記憶する加入者
識別情報/通話時間記憶装置54と、通話中の呼の通話
時間を計測し、加入者識別情報/通話時間記憶装置54
に出力するタイマ(または時計)等の計時装置56とを
有している。尚、加入者優先クラスデータベース44を
本実施の形態ではアクセスコントローラ(AC)22に
設けているが、無線基地局24に設けるようにしてもよ
い。
【0031】上記構成からなる無線加入者システム20
における無線チャネルが輻輳状態である場合の制御動作
について図3乃至図5を参照して説明する。図3及び図
4は加入者端末としての加入者無線装置から発呼が有っ
た場合における優先接続処理について示し、図5はその
ときの制御シーケンスを示している。上記構成におい
て、いま加入者回線AとユーザA(電話機30A)とが
通話中であり、この状態でユーザBへの着呼が発生する
と、加入者回線Bを介して交換機12より呼出信号(R
ing)が出力される。この呼出信号は呼出信号検出部
40により検出され、呼出信号検出部40は呼出信号よ
り加入者に固有の加入者識別情報(本実施の形態ではP
SIDが相当する。)を抽出し、加入者識別情報を優先
順位判定処理部42に出力する(ステップ100)。
【0032】次いで優先順位判定処理部42は、優先順
位判定処理部42では加入者識別情報に基づいて優先接
続加入者データベース44を検索し、発呼した加入者無
線装置(本実施の形態では加入者無線装置SU−B)の
優先順位、すなわち優先クラスを求める(ステップ10
2)。また加入者識別情報/通話時間記憶装置54で
は、メッセージプロトコル処理部52より通話中の呼の
加入者識別情報及び計時装置56より通話中の各呼(加
入者無線装置)の通話時間を示すデータを受け取り、加
入者識別情報と、該加入者識別情報により特定される呼
の通話時間とを対応づけて記憶する。
【0033】メッセージプロトコル処理部52では、無
線チャネル資源に空きが有るか否か判定し(ステップ1
04)、無線チャネル資源に空きが有る場合には、空き
チャネルのうちの1つを加入者回線Bを介して発生した
着呼(本実施の形態では、例えば、ユーザBの加入者無
線装置SU−Bへの着呼)に割り当て(ステップ12
0)、処理はステップ118に移行する。一方、ステッ
プ104で無線チャネル資源に空きがない、すなわち無
線チャネルが輻輳状態であると判定された場合には、優
先順位判定処理部42は、加入者優先クラスデータベー
ス44を検索し、通話中の呼のうち最も低い優先クラス
の呼を抽出する(ステップ106)。
【0034】次いで優先順位判定処理部42は着呼先で
あるユーザB(加入者無線装置SU−B)の優先クラス
より低い優先クラスに属する加入者の通話中の呼が有る
か否かを判定し(ステップ108)、着呼先であるユー
ザB(加入者無線装置SU−B)の優先クラスより低い
優先クラスに属する加入者の通話中の呼がないと判定し
た場合には、着呼に対し応答せず、この処理の実行を終
了する(ステップ122)。
【0035】また優先順位判定処理部42は、着呼先で
あるユーザB(加入者無線装置SU−B)の優先クラス
より低い優先クラスに属する加入者の通話中の呼が有る
と判定した場合には、着呼先であるユーザB(加入者無
線装置SU−B)の優先クラスより低い優先クラスに属
する加入者の通話中の複数の呼のうち最も通話時間の長
い呼を切断対象呼として選択し、選択した切断対象呼
(本実施の形態では、加入者無線装置SU−Aによる
呼)に優先接続される呼の発生より切断されることを示
す特殊トーンを一定時間、送出する(ステップ110、
112)。次いで選択した通話中の呼を切断して無線チ
ャネル資源を予約する(ステップ114)。
【0036】この時呼出信号検出部40を介して加入者
回線Aに終了信号(オンフック)が出力され、メッセー
ジプロトコル処理部52より無線送受信回路50を介し
て加入者無線装置SU−Aに無線チャネル切断メッセー
ジが出力される。無線チャネル切断メッセージを受信し
た加入者無線装置SU−Aは、ビジートーンを生成しユ
ーザAの電話機30Aに送出し、ユーザAに無線チャネ
ルが切断されたことを知らせる。ユーザAは、電話機3
0Aの受話器を置き(オンフック)、通話が終了する。
次いで加入者無線装置SU−Aは無線チャネル切断完了
メッセージを無線送受信回路50に送出し、無線送受信
回路50より無線チャネル切断完了メッセージを受け取
り無線チャネル切断処理を行う。
【0037】更に無線基地局24側からは、メッセージ
プロトコル処理部52より無線送受信回路50を介して
着呼(Paging)メッセージが加入者無線装置SU
−Bに送出され、また加入者無線装置SU−Bは、着呼
を受け付けるために無線基地局24側に加入者識別情報
(例えばPSID)を含むリンクチャネル確立要求メッ
セージを送出する。このPSID(Personal Station
ID)は加入者毎に固定的に割り当てられる端末識別値
である。更に優先順位判定処理部42は、予約した無線
チャネル資源をユーザB(加入者無線装置SU−B)へ
の着呼に割り当て、着呼端末である加入者無線装置SU
−Bにリンクチャネル割当メッセージを送出する(ステ
ップ116)。次いで無線基地局24と着呼加入者端末
である加入者無線装置SU−Bとの間で通常の着呼処
理、すなわち呼設定、呼出メッセージの送出が行われ、
加入者無線装置SU−BよりユーザBの電話機30Bに
呼出信号(Ring)が出力される。その後、ユーザB
の電話機30Bより加入者無線装置SU−Bに応答通知
(オフフック)がなされ、加入者無線装置SU−Bから
無線基地局24側に接続メッセージが送出されると共
に、アクセスコントローラ22より加入者回線Bに応答
通知(オフフック)が送出され、加入者回線Bとユーザ
Bの電話機30Bとが通話状態に移行する。
【0038】また図1乃至図5に示した、加入者宅内に
設置され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆交
換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入者
無線装置との間に設定される無線チャネル及び前記加入
者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有する無
線加入者システムの回線接続制御装置において、優先接
続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定する加
入者データが対応づけられて予め登録されている加入者
優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼が発生
した場合に前記加入者優先クラスデータベースの内容を
参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録された加
入者に対するものであり、かつ前記無線チャネルが輻輳
状態である場合には、優先接続すべき旨、登録されてい
ない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断に
より解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき
旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを特徴
とする無線加入者システムの回線接続制御装置の機能を
実現するためのプログラムをコンピュータに読み取り可
能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプ
ログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行す
ることにより無線加入者システムの回線接続制御装置の
機能を実現してもよい。
【0039】なお、ここでいう「コンピュータシステ
ム」とは、マイクロプロセッサ等による組み込みシステ
ムとして実現する場合や、OSや周辺機器等のハードウ
ェアとして実現する場合も含むものとする。また「コン
ピュータにより読み取り可能な記録媒体」とは、フロッ
ピーディスク、光磁気ディスク等の可搬媒体、コンピュ
ータシステムに内蔵されるROM、RAM、ハードディ
スク等の記憶装置のことをいう。
【0040】さらに「コンピュータにより読み取り可能
な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや
電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場
合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持
するもの(伝送媒体ないしは伝送波)、その場合のサー
バやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮
発性メモリのように、一定時間プログラムを保持してい
るものも含むものとする。
【0041】また上記プログラムは、前述した機能の一
部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述
した機能をコンピュータシステムに既に記録されている
プログラムとの組み合わせで実現できるもの、所謂差分
ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0042】以上に説明したように本発明の実施の形態
に係る無線加入者システムによれば、加入者宅内に設置
され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆交換電
話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入者無線
装置との間に設定される無線チャネル及び前記加入者回
線の接続制御を行う、アクセスコントローラ及び無線基
地局を有する回線接続制御装置とを有する無線加入者シ
ステムにおいて、優先接続するか否かを示す識別データ
及び加入者を特定するための加入者データを対応づけて
予め登録しておき、優先接続すべき旨、登録された加入
者への着呼が有った場合に、前記無線チャネルが輻輳状
態である場合には、他の優先接続すべき旨、登録されて
いない加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断によ
り解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき旨、
登録された加入者への着呼に割り当てるようにしたの
で、優先接続すべき加入者への着呼が有った場合には無
線チャネルが輻輳状態であっても、優先接続すべき加入
者の着呼のために無線チャネルを確実に割り当てること
ができ、通常の加入者と優先接続すべき加入者とを区別
することなく収容することができる。
【0043】また本発明の実施の形態に係る無線加入者
システムによれば、優先接続すべき旨、登録された加入
者への着呼が発生し、回線接続制御装置と加入者無線装
置との間に設定された無線チャネルが輻輳状態である場
合に、優先接続する旨、登録されてない他の加入者の通
話を強制的に切断し、該強制切断により解放された無線
チャネルを、前記優先接続すべき旨、登録された加入者
への着呼に割り当てる場合において、通話中の優先接続
すべき旨、登録されていない他の呼の加入者に付された
優先順位に基づいて切断対象となる無線チャネルを決定
するようにしたので、チャネル資源を合理的に運用でき
るという効果も得られる。
【0044】また本発明の実施の形態に係る無線加入者
システムの回線接続制御装置によれば、加入者宅内に設
置され電話機と接続される加入者無線装置と、公衆交換
電話網の交換機に加入者回線を介して接続され加入者無
線装置との間に設定される無線チャネル及び前記加入者
回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有する無線
加入者システムの回線接続制御装置において、優先接続
するか否かを示す識別データ及び加入者を特定する加入
者データが対応づけられて予め登録されている加入者優
先クラスデータベースを有し、加入者への着呼が発生し
た場合に前記加入者優先クラスデータベースの内容を参
照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録された加入
者に対するものであり、かつ前記無線チャネルが輻輳状
態である場合には、優先接続すべき旨、登録されていな
い他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断によ
り解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき旨、
登録された加入者への着呼に割り当てるようにしたの
で、優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼が有
った場合には無線チャネルが輻輳状態であっても、優先
接続すべき加入者への着呼のために確実に無線チャネル
を割り当てることができ、通常の加入者と優先接続すべ
き加入者とを区別することなく収容することができる。
【0045】また本発明の実施の形態に係る無線加入者
システムの回線接続制御装置によれば、優先接続すべき
旨、登録された加入者への着呼が発生し、回線接続制御
装置と加入者無線装置との間に設定された無線チャネル
が輻輳状態である場合に、優先接続する旨、登録されて
ない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制切断に
より解放された無線チャネルを、前記優先接続すべき
旨、登録された加入者への着呼に割り当てる場合におい
て、通話中の優先接続すべき旨、登録されていない他の
呼の加入者に付された優先順位に基づいて切断対象とな
る無線チャネルを決定するようにしたので、チャネル資
源を合理的に運用できるという効果も得られる。
【0046】また本発明の実施の形態によれば、加入者
宅内に設置され電話機と接続される加入者無線装置と、
公衆交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続され
加入者無線装置との間に設定される無線チャネル及び前
記加入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置とを有
する無線加入者システムの回線接続制御装置において、
優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定
する加入者データが対応づけられて予め登録されている
加入者優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼
が発生した場合に前記加入者優先クラスデータベースの
内容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録さ
れた加入者に対するものであり、かつ前記無線チャネル
が輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登録さ
れていない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制
切断により解放された無線チャネルを、前記優先接続す
べき旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを
特徴とする無線加入者システムの回線接続制御装置の機
能を実現するためのコンピュータにより実行させるため
のプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録
媒体に記録するようにしたので、この記録媒体に記録さ
れたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、
実行することにより優先接続すべき旨、登録された加入
者への着呼が有った場合には無線チャネルが輻輳状態で
あっても、優先接続すべき加入者への着呼のために無線
チャネルを確実に割り当てることができ、通常の加入者
と優先接続すべき旨、登録された加入者とを区別するこ
となく収容することができる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1、2に
記載の発明によれば、加入者宅内に設置され電話機と接
続される加入者無線装置と、公衆交換電話網の交換機に
加入者回線を介して接続され加入者無線装置との間に設
定される無線チャネル及び前記加入者回線の接続制御を
行う回線接続制御装置とを有する無線加入者システムに
おいて、優先接続するか否かを示す識別データ及び加入
者を特定するための加入者データを対応づけて予め登録
しておき、優先接続すべき旨、登録された加入者への着
呼が有った場合に、前記無線チャネルが輻輳状態である
場合には、他の優先接続すべき旨、登録されていない加
入者の通話を強制的に切断し、該強制切断により解放さ
れた無線チャネルを、前記優先接続すべき旨、登録され
た加入者への着呼に割り当てるようにしたので、優先接
続すべき加入者への着呼が有った場合には無線チャネル
が輻輳状態であっても、優先接続すべき加入者の着呼の
ために無線チャネルを確実に割り当てることができ、通
常の加入者と優先接続すべき加入者とを区別することな
く収容することができる。
【0048】また請求項3、4に記載の発明によれば、
優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼が発生
し、回線接続制御装置と加入者無線装置との間に設定さ
れた無線チャネルが輻輳状態である場合に、優先接続す
る旨、登録されてない他の加入者の通話を強制的に切断
し、該強制切断により解放された無線チャネルを、前記
優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当
てる場合において、通話中の優先接続すべき旨、登録さ
れていない他の呼の加入者に付された優先順位に基づい
て切断対象となる無線チャネルを決定するようにしたの
で、請求項1、2に記載の発明により得られる効果に加
えて、チャネル資源を合理的に運用できるという効果も
得られる。
【0049】また請求項5、6に記載の発明によれば、
加入者宅内に設置され電話機と接続される加入者無線装
置と、公衆交換電話網の交換機に加入者回線を介して接
続され加入者無線装置との間に設定される無線チャネル
及び前記加入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置
とを有する無線加入者システムの回線接続制御装置にお
いて、優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者
を特定する加入者データが対応づけられて予め登録され
ている加入者優先クラスデータベースを有し、加入者へ
の着呼が発生した場合に前記加入者優先クラスデータベ
ースの内容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、
登録された加入者に対するものであり、かつ前記無線チ
ャネルが輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、
登録されていない他の加入者の通話を強制的に切断し、
該強制切断により解放された無線チャネルを、前記優先
接続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当てる
ようにしたので、優先接続すべき旨、登録された加入者
への着呼が有った場合には無線チャネルが輻輳状態であ
っても、優先接続すべき加入者への着呼のために確実に
無線チャネルを割り当てることができ、通常の加入者と
優先接続すべき加入者とを区別することなく収容するこ
とができる。
【0050】また請求項7、8に記載の発明によれば、
優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼が発生
し、回線接続制御装置と加入者無線装置との間に設定さ
れた無線チャネルが輻輳状態である場合に、優先接続す
る旨、登録されてない他の加入者の通話を強制的に切断
し、該強制切断により解放された無線チャネルを、前記
優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当
てる場合において、通話中の優先接続すべき旨、登録さ
れていない他の呼の加入者に付された優先順位に基づい
て切断対象となる無線チャネルを決定するようにしたの
で、請求項5、6に記載の発明により得られる効果に加
えて、チャネル資源を合理的に運用できるという効果も
得られる。
【0051】また請求項9に記載の発明によれば、加入
者宅内に設置され電話機と接続される加入者無線装置
と、公衆交換電話網の交換機に加入者回線を介して接続
され加入者無線装置との間に設定される無線チャネル及
び前記加入者回線の接続制御を行う回線接続制御装置と
を有する無線加入者システムの回線接続制御装置におい
て、優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を
特定する加入者データが対応づけられて予め登録されて
いる加入者優先クラスデータベースを有し、加入者への
着呼が発生した場合に前記加入者優先クラスデータベー
スの内容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登
録された加入者に対するものであり、かつ前記無線チャ
ネルが輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登
録されていない他の加入者の通話を強制的に切断し、該
強制切断により解放された無線チャネルを、前記優先接
続すべき旨、登録された加入者への着呼に割り当てるこ
とを特徴とする無線加入者システムの回線接続制御装置
の機能を実現するためのコンピュータにより実行させる
ためのプログラムをコンピュータにより読み取り可能な
記録媒体に記録するようにしたので、この記録媒体に記
録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ま
せ、実行することにより優先接続すべき旨、登録された
加入者への着呼が有った場合には無線チャネルが輻輳状
態であっても、優先接続すべき加入者への着呼のために
無線チャネルを確実に割り当てることができ、通常の加
入者と優先接続すべき旨、登録された加入者とを区別す
ることなく収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る無線加入者システ
ムの概略構成を示すブロック図。
【図2】 図1における無線加入者システムにおけるア
クセスコントローラ及び無線基地局の具体的構成を示す
ブロック図。
【図3】 図2に示す無線加入者システムにおけるアク
セスコントローラ及び無線基地局の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図4】 図2に示す無線加入者システムにおけるアク
セスコントローラ及び無線基地局の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図5】 図2に示す無線加入者システムの制御動作を
示すシーケンス図。
【図6】 従来の無線加入者システムの構成を示すブロ
ック図。
【図7】 図6に示す従来の無線加入者システムの制御
動作を示すシーケンス図。
【符号の説明】
10 公衆交換電話網 12 交換機 20 アクセスネットワーク 22 アクセスコントローラ(回線接続制御装置) 24 無線基地局(回線接続制御装置) 30A,30B 電話機 40 呼出信号検出部(加入者識別情報抽出手段) 42 優先順位判定処理部(判定手段) 44 加入者優先クラスデータベース 50 無線送受信回路 52 メッセージプロトコル処理部 54 加入者識別情報/通話時間記憶装置 56 計時装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者宅内に設置され電話機と接続され
    る加入者無線装置と、公衆交換電話網の交換機に加入者
    回線を介して接続され加入者無線装置との間に設定され
    る無線チャネル及び前記加入者回線の接続制御を行う回
    線接続制御装置とを有する無線加入者システムにおい
    て、 優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定
    するための加入者データを対応づけて予め登録してお
    き、優先接続すべき旨、登録された加入者への着呼が有
    った場合に、前記無線チャネルが輻輳状態である場合に
    は、他の優先接続すべき旨、登録されていない加入者の
    通話を強制的に切断し、該強制切断により解放された無
    線チャネルを、前記優先接続すべき加入者への着呼に割
    り当てることを特徴とする無線加入者システム。
  2. 【請求項2】 加入者宅内に設置され電話機と接続され
    る加入者無線装置と、公衆交換電話網の交換機に加入者
    回線を介して接続され加入者無線装置との間に設定され
    る無線チャネル及び前記加入者回線の接続制御を行う回
    線接続制御装置とを有する無線加入者システムにおい
    て、前記回線接続制御装置は、加入者への着呼が発生し
    た際に交換機から加入者回線に出力される呼出信号に含
    まれる加入者識別情報を抽出する加入者識別情報抽出手
    段と、加入者を特定する加入者データと、無線チャネル
    の接続における優先順位を示す優先クラスデータと、優
    先接続すべきか否かを示す識別データとが各加入者毎に
    対応づけて登録されている加入者優先クラスデータベー
    スと、加入者への着呼が発生した際に前記加入者識別情
    報抽出手段より着呼先の加入者の加入者識別情報を受け
    取り、該加入者識別情報に基づいて前記加入者優先クラ
    スデータベースを検索し、前記着呼先の加入者が優先接
    続すべき旨、登録されている場合において、前記無線チ
    ャネルが輻輳状態にある場合に通話中の優先接続すべき
    旨、登録されていない他の呼が使用している無線チャネ
    ルを切断対象として選択する判定手段と、前記判定手段
    により選択された無線チャネルを強制切断し、該強制切
    断により解放された無線チャネルを、前記登録された優
    先接続すべき加入者への着呼に割り当てる無線チャネル
    接続制御手段とを有することを特徴とする無線加入者シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記無線チャネルを切
    断する際に、通話中の優先接続すべき旨、登録されてい
    ない他の呼の加入者に付された優先順位に基づいて切断
    対象となる無線チャネルを決定することを特徴とする請
    求項2に記載の無線加入者システム。
  4. 【請求項4】 前記切断対象となる無線チャネルは、前
    記通話中の優先接続すべき旨、登録されていない他の呼
    の通話時間の長さを考慮して決定されることを特徴とす
    る請求項3に記載の無線加入者システム。
  5. 【請求項5】 加入者宅内に設置され電話機と接続され
    る加入者無線装置と、公衆交換電話網の交換機に加入者
    回線を介して接続され加入者無線装置との間に設定され
    る無線チャネル及び前記加入者回線の接続制御を行う回
    線接続制御装置とを有する無線加入者システムの回線接
    続制御装置において、 優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定
    する加入者データが対応づけられて予め登録されている
    加入者優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼
    が発生した場合に前記加入者優先クラスデータベースの
    内容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録さ
    れた加入者に対するものであり、かつ前記無線チャネル
    が輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登録さ
    れていない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制
    切断により解放された無線チャネルを、前記優先接続す
    べき旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを
    特徴とする無線加入者システムの回線接続制御装置。
  6. 【請求項6】 加入者宅内に設置され電話機と接続され
    る加入者無線装置と、公衆交換電話網の交換機に加入者
    回線を介して接続され加入者無線装置との間に設定され
    る無線チャネル及び前記加入者回線の接続制御を行う回
    線接続制御装置とを有する無線加入者システムの回線接
    続制御装置において、加入者への着呼が発生した際に交
    換機から加入者回線に出力される呼出信号に含まれる加
    入者識別情報を抽出する加入者識別情報抽出手段と、加
    入者を特定する加入者データと、無線チャネルの接続に
    おける優先順位を示す優先クラスデータと、優先接続す
    べきか否かを示す識別データとが各加入者毎に対応づけ
    て登録されている加入者優先クラスデータベースと、加
    入者への着呼が発生した際に前記加入者識別情報抽出手
    段より着呼先の加入者の加入者識別情報を受け取り、該
    加入者識別情報に基づいて前記加入者優先クラスデータ
    ベースを検索し、前記着呼先の加入者が優先接続すべき
    旨、登録されている場合において、前記無線チャネルが
    輻輳状態にある場合に通話中の優先接続すべき旨、登録
    されていない他の呼が使用している無線チャネルを切断
    対象として選択する判定手段と、 前記判定手段により選択された無線チャネルを強制切断
    し、該強制切断により解放された無線チャネルを、前記
    登録された優先接続すべき加入者への着呼に割り当てる
    無線チャネル接続制御手段とを有することを特徴とする
    無線加入者システムの回線接続制御装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記無線チャネルを切
    断する際に、通話中の優先接続すべき旨、登録されてい
    ない他の呼の加入者に付された優先順位に基づいて切断
    対象となる無線チャネルを決定することを特徴とする請
    求項6に記載の無線加入者システムの回線接続制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記切断対象となる無線チャネルは、前
    記通話中の優先接続すべき旨、登録されていない他の呼
    の通話時間の長さを考慮して決定されることを特徴とす
    る請求項7に記載の無線加入者システムの回線接続制御
    装置。
  9. 【請求項9】 加入者宅内に設置され電話機と接続され
    る加入者無線装置と、公衆交換電話網の交換機に加入者
    回線を介して接続され加入者無線装置との間に設定され
    る無線チャネル及び前記加入者回線の接続制御を行う回
    線接続制御装置とを有する無線加入者システムの回線接
    続制御装置において、 優先接続するか否かを示す識別データ及び加入者を特定
    する加入者データが対応づけられて予め登録されている
    加入者優先クラスデータベースを有し、加入者への着呼
    が発生した場合に前記加入者優先クラスデータベースの
    内容を参照し前記着呼が前記優先接続すべき旨、登録さ
    れた加入者に対するものであり、かつ前記無線チャネル
    が輻輳状態である場合には、優先接続すべき旨、登録さ
    れていない他の加入者の通話を強制的に切断し、該強制
    切断により解放された無線チャネルを、前記優先接続す
    べき旨、登録された加入者への着呼に割り当てることを
    特徴とする無線加入者システムの回線接続制御装置の機
    能を実現するためのコンピュータにより実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可
    能な記録媒体。
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