JP2000316078A - 画像読取装置、画像処理システム、動作制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置、画像処理システム、動作制御方法、及び記憶媒体

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JP2000316078A
JP2000316078A JP11124748A JP12474899A JP2000316078A JP 2000316078 A JP2000316078 A JP 2000316078A JP 11124748 A JP11124748 A JP 11124748A JP 12474899 A JP12474899 A JP 12474899A JP 2000316078 A JP2000316078 A JP 2000316078A
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Takashi Sakai
孝 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿から読み取った画像情報を良好な状態で
確実に外部出力することが可能な画像読取装置を提供す
る。 【解決手段】 記憶手段163の空き容量に基づいて、
読取手段120による原稿走査の停止及び再開を制御す
る際、読取手段120の停止から再開までの時間間隔を
少なくとも所定時間確保する。これにより、記憶手段1
63の空き容量不足により読取手段120が停止して振
動が生じても、その振動が収まるまで画像読取動作は開
始されないので、原稿から読み取られる画像情報が、読
取手段の振動の悪影響(画像の乱れ等)を受けることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、原稿上を
走査して読み取った画像情報をバッファメモリへ一旦保
存し、その保存した画像情報をホストコンピュータ等へ
転送するようになされた画像読取装置、画像処理システ
ム、動作制御方法、及びそれを実施するための処理ステ
ップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より例えば、画像読取装置として、
パーソナルコンピュータ(パソコン)等のホストコンピ
ュータに接続して使用され、原稿上の画像情報を読み取
るための読取部を移動することで該原稿上の画像情報を
読み取る、フラットヘッドタイプのイメージスキャナが
ある。このようなイメージスキャナは、画像読取命令を
受けると、セットされた原稿上を走査することで該原稿
上の画像情報を読み取り、その画像情報をディジタル化
し、それをインターフェースを介してホストコンピュー
タへ転送する、という一連の動作を開始するようになさ
れている。一方、インターフェースを介して画像読取装
置に接続されているホストコンピュータは、該インター
フェースの通信ルールに従って、画像データの受信等の
動作を行うようになされている。
【0003】ここで、ホストコンピュータには、イメー
ジスキャナの他に、プリンタ装置等の他の周辺機器が接
続される場合もある。また、ホストコンピュータとイメ
ージスキャナ間の通信のためのインターフェースは、理
論上の最大速度を公称値として規定されているが、実際
のデータ転送速度は、ホストコンピュータの処理速度や
その他の作業負荷等の理由により、一定でないことが多
い。
【0004】したがって、上記の理由により、イメージ
スキャナは、自らが出力するデータの出力動作(転送動
作)と、インターフェースの通信ルールとの動作やスピ
ードの違いを吸収するために、原稿上の走査によって得
られた画像データをライン単位で順次保存するためのバ
ッファメモリ(RAM等)を備えた構成としている。し
たがって、このバッファメモリに順次保存された画像デ
ータが、順次読み出されてインターフェースを介してホ
ストコンピュータへと転送されることになる。
【0005】しかしながら一般的に、イメージスキャナ
が可能なデータの転送速度(出力速度)は、インターフ
ェースの実質的データレートを上回ることが多く、この
結果、次のラインの画像データを保存するときに、バッ
ファメモリの空き容量が不足するという現象が起こる場
合がある。そこで、このような問題を解決するために、
イメージスキャナでは、バッファメモリの空き容量が不
足した場合、原稿の走査動作を一旦停止し、次のライン
の画像データを保存できる空き容量が確保されてから、
原稿の走査動作を再開するという動作(以下、「スター
ト/ストップ」とも言う)を行うようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の画像読取装置では、バッファメモリの空
き容量が確保されるとすかさず、原稿の走査動作(以
下、「読取動作」とも言う)を開始する、というスター
ト/ストップ制御方式がとられていた。すなわち、従来
のスタート/ストップ制御方式では、バッファメモリの
空き容量が不十分になったときに読取動作を停止させ、
バッファメモリ内の画像データが順次転送されて空き容
量が確保されると、すかさず次の読取動作を開始するよ
うになされていた。このため、状況によっては、読取動
作が停止してから再開するまでの時間が極端に短い場合
があり、次のような問題が生じてしまっていた。
【0007】まず、原稿上の画像情報を読み取るための
読取部(以下、「原稿走査キャリッジ」又は単に「キャ
リッジ」とも言う)は、原稿を照明する光源や、原稿の
反射光をセンサへ導くためのミラー等の部品が搭載され
た精密な光学系を形成している。そこで、このような読
取部を、原稿上を走査しているときに急停止させると、
少なからず振動が起こり、また、この振動が収まるまで
には、ある一定の時間が必要であるが、振動している最
中に読取動作を行えば、該読取動作によって得られた画
像情報に読取部の振動の影響が現れてしまう。特に、高
速で読取動作を行っているときに短時間のスタート/ス
トップが発生すると、この問題は顕著に現れてしまう。
【0008】図4を用いて、上記の問題を具体的に説明
する。この図4は、スタート/ストップ制御方式に従っ
た読取部(キャリッジ)の動作等を、時間軸を横に示し
たものであり、同図(a)で示す部分のグラフは、バッ
ファメモリの空き容量がスタート/ストップにより時間
と共に変化する様子を示したものである。また、同図
(b)には、画像読取装置全体の動作制御を司るCPU
のタイマの動作点、キャリッジを駆動させるモータの動
作点、該モータの駆動パルスの動作、バッファメモリ
(バッファRAM)のアクセス状況、及びキャリッジの
振動の様子を示している。
【0009】ここで、バッファメモリの空き容量は、デ
ータの書込量が読出量よりも多ければ減少していき、逆
に、少なければ増加していく。また、CPUは、タイマ
割り込みを利用して、定期的にバッファメモリの空き容
量をチェックしており、その空き容量が予め設定された
下限値を下回ると、モータを停止させるための動作制御
を行い、下限値を上回ると、再度モータをスタートさせ
るための動作制御を行う。このため、上記図4では、C
PUは、A点でバッファメモリの空き容量が下限値を下
回ったことを確認し、B点でモータをストップ(STO
P)させる。このとき急停止によるキャリッジの振動
は、P点から始まり、Q点まで収まらない。しかしなが
ら、Q点まで達していないC点では、既にバッファメモ
リの空き容量が下限値を上回っているため、CPUは、
C点の直後のD点にてモータを再スタート(STAR
T)させる。これにより、読取動作が開始され、該読取
動作により得られた次のラインの画像データがバッファ
メモリに書き込まれることになるが、この時点では、キ
ャリッジの振動が未だ収まっていないため、キャリッジ
の振動の影響による画像に乱れが生じた画像データが、
バッファメモリに書き込まれてしまう。したがって、従
来では、画質劣化した画像データが、ホストコンピュー
タへ転送されてしまっていた。
【0010】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、読み取った画像情報を良好な状
態で確実に外部出力することが可能な、画像読取装置、
画像処理システム、動作制御方法、及びそれを実施する
ための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納し
た記憶媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、原稿上を走査して該原稿の画像情報を読
み取る読取手段と、上記読取手段により得られた画像情
報を順次記憶する記憶手段と、上記記憶手段の画像情報
を順次読み出して外部出力する出力手段と、上記記憶手
段の空き容量に基づいて、上記読取手段の原稿走査の停
止及び再開を制御する制御手段とを備え、上記制御手段
は、上記原稿走査の停止から再開までの時間間隔を所定
時間確保することを特徴とする。
【0012】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記制御手段は、上記所定時間を、読取条件に基づいて
決定することを特徴とする。
【0013】第3の発明は、上記第2の発明において、
上記読取条件は、原稿の走査速度を含むことを特徴とす
る。
【0014】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記制御手段は、上記所定時間を、外部からの指示に基
づいて決定することを特徴とする。
【0015】第5の発明は、原稿上を走査して該原稿の
画像情報を読み取る読取手段と、上記読取手段により得
られた画像情報に任意の画像処理を行う画像処理手段
と、上記画像処理手段での処理後の画像情報を順次記憶
する記憶手段と、上記記憶手段の画像情報を接続機器へ
順次転送するための通信手段と、上記記憶手段の空き容
量が不足したときに上記読取手段の原稿走査を一旦停止
し、空き容量が確保されたときに上記読取手段の原稿走
査を再開する動作制御を行う制御手段とを備え、上記制
御手段は、上記原稿走査の一旦停止から再開までの時間
間隔を、読取条件に応じて制御することを特徴とする。
【0016】第6の発明は、上記第1又は5の発明にお
いて、上記制御手段は、上記原稿走査を一旦停止したと
きの原稿走査の速度に基づいて、上記原稿走査の一旦停
止から再開までの時間間隔を決定することを特徴とす
る。
【0017】第7の発明は、複数の機器が通信可能に接
続されてなる画像処理システムであって、上記複数の機
器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜6の何れ
かに記載の画像読取装置の機能を有することを特徴とす
る。
【0018】第8の発明は、読取手段により原稿上を走
査して該原稿の画像情報を読み取るための動作制御方法
であって、上記読取手段により得られた画像情報を記憶
手段へ順次記憶する記憶ステップと、上記記憶手段の画
像情報を順次読み出して外部出力する出力ステップと、
上記記憶手段の空き容量に基づいて、上記読取手段の原
稿走査の停止及び再開を制御する制御ステップとを含
み、上記制御ステップは、上記原稿走査の停止から再開
までの時間間隔を所定時間確保するステップを含むこと
を特徴とする。
【0019】第9の発明は、上記第8の発明において、
上記制御ステップは、上記所定時間を、読取条件に基づ
いて決定するステップを含むことを特徴とする。
【0020】第10の発明は、上記第9の発明におい
て、上記読取条件は、原稿の走査速度を含むことを特徴
とする。
【0021】第11の発明は、上記第8の発明におい
て、上記制御ステップは、上記所定時間を、外部からの
指示に基づいて決定するステップを含むことを特徴とす
る。
【0022】第12の発明は、読取手段により原稿上を
走査して該原稿の画像情報を読み取るための動作制御方
法であって、上記読取手段により得られた画像情報に任
意の画像処理を行う画像処理ステップと、上記画像処理
ステップによる処理後の画像情報を記憶手段へ順次記憶
する記憶ステップと、上記記憶手段の画像情報を接続機
器へ順次転送するための通信ステップと、上記記憶手段
の空き容量が不足したときに上記読取手段の原稿走査を
一旦停止し、空き容量が確保されたときに上記読取手段
の原稿走査を再開する動作制御を行う制御ステップとを
含み、上記制御ステップは、上記原稿走査の一旦停止か
ら再開までの時間間隔を、読取条件に応じて制御するス
テップを含むことを特徴とする。
【0023】第13の発明は、上記第8又は12の発明
において、上記制御ステップは、上記原稿走査を一旦停
止したときの原稿走査の速度に基づいて、上記原稿走査
の一旦停止から再開までの時間間隔を決定するステップ
を含むことを特徴とする。
【0024】第14の発明は、請求項8〜13の何れか
に記載の動作制御方法の処理ステップを、コンピュータ
が読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とす
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0026】本発明は、例えば、図1に示すような画像
読取装置100に適用される。この図1は、画像読取装
置100を、後述する結像レンズ140を中心として切
断したときの断面図であり、同図に示す画像読取装置1
00は、原稿200上を走査して原稿200の画像情報
を読み取り、それをディジタル化してホストコンピュー
タへと転送するようになされた、フラットヘッドタイプ
のイメージスキャナである。
【0027】具体的には、まず、画像読取装置100
は、上記図1に示すように、原稿200が載置されるプ
ラテンガラス110と、プラテンガラス110上の原稿
200を走査して原稿200の画像情報を読み取るため
のキャリッジ120と、光学的な画像情報(以下、単に
「光学画像情報」とも言う)を電気的信号に変換(光電
変換)するイメージセンサ(ラインCCD等)150
と、キャリッジ120にて得られた原稿200の光学画
像情報をイメージセンサ150の撮像面へ結像させる結
像レンズ140と、キャリッジ120から出力される原
稿200の光学画像情報を結像レンズ140へと導くた
めの第2ミラー130a及び130bとを備えている。
また、キャリッジ120は、プラテンガラス110上の
原稿200をプラテンガラス110を介して照明する光
源ランプ(LED等)122と、光源ランプ122の光
を原稿200の読取位置に集光するリフレクタ123
と、原稿200の反射光(光学画像情報)を第2ミラー
130aへ導くための第1ミラー121とを含んでい
る。そして、第2ミラー130a及び130bは、第1
ミラー121を含むキャリッジ120の2分の1の速度
で移動するようになされており、キャリッジ120と第
2ミラー130a及び130bが1:1/2の速度比で
それぞれ移動することで、プラテンガラス110上の原
稿200とイメージセンサ150の光学的距離が一定に
保たれるようになされている。
【0028】また、画像読取装置100は、図2に示す
ような、イメージセンサ150の出力(電気的信号)が
供給される信号処理部160を備えている。すなわち、
信号処理部160は、上記図2に示すように、イメージ
センサ150からの電気的信号にアナログ処理を行って
出力するアナログ回路161と、アナログ回路161の
出力をディジタル化して出力するアナログ/ディジタル
(A/D)変換器162と、A/D変換器162の出力
にディジタル処理を行って出力するディジタル回路16
4と、ディジタル回路164に接続されたメモリ163
と、ディジタル回路164の出力をホストコンピュータ
300へ転送するためのインターフェース回路165
と、本装置全体の動作制御を司るCPU167と、CP
U167からの制御に従ってキャリッジ120内の光源
ランプ122等を駆動する駆動回路166とを備えてい
る。尚、上記図2では、説明の簡単のために、上記図1
の第1ミラー121、第2ミラー130a及び130b
については省略している。
【0029】つぎに、画像読取装置100の一連の画像
読取動作を説明すると、先ず、CPU167は、画像読
取命令の入力に従って、光源点灯制御信号を駆動回路1
66へ供給する。駆動回路166は、CPU167から
の光源点灯制御信号により、光源ランプ122を点灯さ
せる。したがって、光源ランプ122の照明光は原稿2
00を照射する。原稿200の反射光は、第1ミラー1
21、第2ミラー130a及び130b、結像レンズ1
40を順次介して、イメージセンサ150に到達する。
また、駆動回路166は、CPU167からの制御に従
って、原稿200が正しく走査されるようにキャリッジ
120や第2ミラー130a及び130bを駆動する。
具体的には、キャリッジ120や第2ミラー130a及
び130bを移動させるためのモータ(図示せず)を駆
動する。
【0030】イメージセンサ150は、原稿200の反
射光(光学画像情報)を光電変換して、その電気的信号
を画像信号としてアナログ回路161へ供給する。アナ
ログ回路161は、イメージセンサ150からの画像信
号に対して増幅処理等のアナログ処理を行い、その処理
後の画像信号をA/D変換器162へ供給する。A/D
変換器162は、アナログ回路161からの画像信号を
ディジタル的な画像データに変換し、それをディジタル
回路164へ供給する。ディジタル回路164は、CP
U167からの制御に従って、A/D変換器162から
の画像データに所定のディジタル処理を行い、その処理
後の画像データを一旦メモリ163の画像メモリ領域へ
保存する。したがって、メモリ163の画像メモリ領域
には、イメージセンサ150により得られた画像データ
がライン単位で順次保存されることになる。このとき、
詳細は後述するが、CPU167は、メモリ163の空
き容量をチェックし、そのチェック結果に基づいて駆動
回路166を制御する。
【0031】一方、インタフェース回路165は、所定
の通信プロトコルに従って、メモリ163の画像メモリ
領域へ保存されている画像データをディジタル回路16
4を介して順次読み出し、それをホストコンピュータ3
00へと送信する。
【0032】ここで、メモリ163は、上述したように
して読み取られた原稿200の画像データの保存用の画
像メモリ領域を含むと共に、シェーディングデータやC
PU167のワーク用のデータ等を一時保存するメモリ
領域、及びCPU167の動作制御のために実行される
処理プログラムが格納されるプログラム領域を含む構成
としている。ここでの該処理プログラムとしては、例え
ば、図3に示すフローチャートに従った処理プログラム
を用いる。したがって、CPU167がメモリ163か
ら上記図3の処理プログラムを読み出して実行すること
で、画像読取装置100は次のように動作する。
【0033】先ず、CPU167は、画像読取命令(ス
キャンコマンド)を受け取ると(ステップS401)、
そのコマンドの内容に従って、画像読取の解像度や画像
読取範囲等の画像読取を行う際に必要な情報の初期設定
を行う(ステップS402)。また、キャリッジ120
の現在ポジションが初期位置(ホームポジション)でな
い場合には、駆動回路166は、CPU167からの制
御により、キャリッジ120を初期位置(ホームポジシ
ョン)に移動させる。
【0034】初期設定が終了すると、CPU167の制
御により、画像読取装置100は、上述したような原稿
200に対する画像読取動作(スキャン動作)を開始す
る(ステップS403)。そして、原稿200の全ての
画像情報の読み取りが終了すると(原稿200の最終ラ
インまでの読み取りが終了すると)、駆動回路166
は、CPU167からの制御により、キャリッジ120
をホームポジションに戻す(ステップS404)。
【0035】上述のようなステップS403でのスキャ
ン動作が行われているとき、水平同期信号と同じ間隔で
タイマ割り込みが発生している。この割り込み信号が発
生すると、直ちに、次のような割り込み処理が実行され
る(ステップS501)。この割り込み処理において、
本実施の形態での最も特徴とする、スタート/ストップ
制御に従った動作が実施される。
【0036】先ず、CPU167は、メモリ163の画
像メモリ領域(以下、「バッファメモリ」と言う)の空
き容量をチェックし、次の1ラインの画像データの書き
込みが可能であるか否かを判別する(ステップS50
2)。
【0037】ステップS502での判別の結果、書き込
み可能である場合、すなわちバッファメモリに十分空き
容量がある場合、CPU167は、直前の割り込み処理
時に駆動回路166によりキャリッジ120のモータ
(図示せず)を動作させていたか否かを判別する。すな
わち、次のラインの読み取りのためにモータを回転させ
た場合、それが、停止している状態のモータを起動させ
ることになるのか、或いは、引き続き回転させることに
なるのかを判別する(ステップS503)。
【0038】ステップS503での判別の結果、キャリ
ッジ120のモータを停止からの再起動(再スタート)
させる場合、CPU167は、モータが停止してから所
定時間経過したか否かを判別する(ステップS50
4)。このときの所定時間は、例えば、上述したステッ
プS402での初期設定にて設定された解像度(走査速
度)に基づいて算出された、キャリッジ120の振動が
おさまるほど十分な時間とする。
【0039】ステップS504での判別の結果、モータ
の停止から所定時間が経過していない場合、そのまま待
機状態となる。
【0040】一方、ステップS504での判別の結果、
モータの停止から十分な時間が経過していた場合、すな
わちキャリッジ120の振動がおさまるほど十分な時間
が経過したと判別された場合、CPU167は、駆動回
路166を制御することで、光源ランプ122を点灯さ
せ、キャリッジ120のモータを起動させ、バッファメ
モリへの書き込みを開始させる(ステップS505)。
これにより、画像読取動作が再スタートすることにな
る。このステップS505にて本割り込み処理が終了す
る。
【0041】一方、上述したステップS502での判別
の結果、書き込み可能でない場合、すなわちバッファメ
モリに十分空き容量がない場合、CPU167は、駆動
回路166を制御することで、光源ランプ122を消灯
させ、キャリッジ120のモータを停止させ、バッファ
メモリへの書き込みを停止させる(ステップS50
6)。この場合、次の割り込み処理にて、再度バッファ
メモリの空き容量がチェックされることになる。
【0042】上述のように、本実施の形態では、スター
ト/ストップ制御時において、キャリッジ120の停止
から再起動までの時間間隔を所定時間確保するように構
成したので、バッファメモリの空き容量の不足により画
像読取動作の一次停止が発生することでキャリッジ12
0が停止して振動が生じても、その振動が収まるまで画
像読取動作は開始されない。これにより、原稿200か
ら読み取られる画像データは、キャリッジ120の振動
の悪影響(画像の乱れ等)を受けることはない。したが
って、常に良好な画像データをホストコンピュータ30
0へ与えることができる。
【0043】尚、上述した実施の形態において、キャリ
ッジ120の停止から再起動までの時間間隔は、初期設
定にて設定された画像読取の解像度に基づいて算出され
た時間に限られることはない。例えば、キャリッジ12
0の停止から再起動までの時間間隔を、操作部(図示せ
ず)により自在に設定又は調整可能とし、その操作部か
ら入力された時間、或いは入力時間以上経過してから、
キャリッジ120の再起動を行うようにしてもよい。
【0044】また、本発明の目的は、上述した実施の形
態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは
装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読みだして実行することによっても、達成
されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から
読み出されたプログラムコード自体が本実施の形態の機
能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶
した記憶媒体は各発明を構成することとなる。プログラ
ムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、
フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光
磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、
不揮発性のメモリカード等を用いることができる。ま
た、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行
することにより、本実施の形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は
全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。さら
に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コ
ンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータ
に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込
まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その
機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなど
が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって
本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは
言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、原稿か
ら読み取られた画像情報が順次記憶されると共に、その
記憶された画像情報が順次読み出され外部出力(接続機
器への転送等)される記憶手段の空き容量に基づいて、
原稿走査の停止及び再開を制御(スタート/ストップ制
御)する際、原稿走査の停止から再開までの時間間隔を
少なくとも所定時間(原稿走査速度や、外部からの指示
に基づいて得られる、原稿走査の停止により生じる読取
手段の振動が収まるまでの充分な時間等)確保するよう
に構成した。これにより、記憶手段の空き容量の不足に
より画像読取動作の一次停止が発生することで読取手段
が停止して振動が生じても、その振動が収まるまで画像
読取動作は開始されないので、原稿から読み取られる画
像情報が、読取手段の振動の悪影響(画像の乱れ等)を
受けることはない。したがって、常に良好な画像情報を
外部出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像読取装置の断面図であ
る。
【図2】上記画像読取装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記画像読取装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】従来の画像読取装置の動作を説明するための図
である。
【符号の説明】
100 画像読取装置 120 キャリッジ 122 光源ランプ 140 結像レンズ 150 イメージセンサ 160 信号処理部 161 アナログ回路 162 A/D変換器 163 メモリ 164 ディジタル回路 165 インターフェース回路 166 駆動回路 167 CPU 200 原稿 300 ホストコンピュータ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿上を走査して該原稿の画像情報を読
    み取る読取手段と、 上記読取手段により得られた画像情報を順次記憶する記
    憶手段と、 上記記憶手段の画像情報を順次読み出して外部出力する
    出力手段と、 上記記憶手段の空き容量に基づいて、上記読取手段の原
    稿走査の停止及び再開を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記原稿走査の停止から再開までの時
    間間隔を所定時間確保することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記所定時間を、読取
    条件に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載
    の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記読取条件は、原稿の走査速度を含む
    ことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記所定時間を、外部
    からの指示に基づいて決定することを特徴とする請求項
    1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿上を走査して該原稿の画像情報を読
    み取る読取手段と、 上記読取手段により得られた画像情報に任意の画像処理
    を行う画像処理手段と、 上記画像処理手段での処理後の画像情報を順次記憶する
    記憶手段と、 上記記憶手段の画像情報を接続機器へ順次転送するため
    の通信手段と、 上記記憶手段の空き容量が不足したときに上記読取手段
    の原稿走査を一旦停止し、空き容量が確保されたときに
    上記読取手段の原稿走査を再開する動作制御を行う制御
    手段とを備え、 上記制御手段は、上記原稿走査の一旦停止から再開まで
    の時間間隔を、読取条件に応じて制御することを特徴と
    する画像読取装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記原稿走査を一旦停
    止したときの原稿走査の速度に基づいて、上記原稿走査
    の一旦停止から再開までの時間間隔を決定することを特
    徴とする請求項1又は5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 複数の機器が通信可能に接続されてなる
    画像処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    1〜6の何れかに記載の画像読取装置の機能を有するこ
    とを特徴とする画像処理システム。
  8. 【請求項8】 読取手段により原稿上を走査して該原稿
    の画像情報を読み取るための動作制御方法であって、 上記読取手段により得られた画像情報を記憶手段へ順次
    記憶する記憶ステップと、 上記記憶手段の画像情報を順次読み出して外部出力する
    出力ステップと、 上記記憶手段の空き容量に基づいて、上記読取手段の原
    稿走査の停止及び再開を制御する制御ステップとを含
    み、 上記制御ステップは、上記原稿走査の停止から再開まで
    の時間間隔を所定時間確保するステップを含むことを特
    徴とする動作制御方法。
  9. 【請求項9】 上記制御ステップは、上記所定時間を、
    読取条件に基づいて決定するステップを含むことを特徴
    とする請求項8記載の動作制御方法。
  10. 【請求項10】 上記読取条件は、原稿の走査速度を含
    むことを特徴とする請求項9記載の動作制御方法。
  11. 【請求項11】 上記制御ステップは、上記所定時間
    を、外部からの指示に基づいて決定するステップを含む
    ことを特徴とする請求項8記載の動作制御方法。
  12. 【請求項12】 読取手段により原稿上を走査して該原
    稿の画像情報を読み取るための動作制御方法であって、 上記読取手段により得られた画像情報に任意の画像処理
    を行う画像処理ステップと、 上記画像処理ステップによる処理後の画像情報を記憶手
    段へ順次記憶する記憶ステップと、 上記記憶手段の画像情報を接続機器へ順次転送するため
    の通信ステップと、 上記記憶手段の空き容量が不足したときに上記読取手段
    の原稿走査を一旦停止し、空き容量が確保されたときに
    上記読取手段の原稿走査を再開する動作制御を行う制御
    ステップとを含み、 上記制御ステップは、上記原稿走査の一旦停止から再開
    までの時間間隔を、読取条件に応じて制御するステップ
    を含むことを特徴とする動作制御方法。
  13. 【請求項13】 上記制御ステップは、上記原稿走査を
    一旦停止したときの原稿走査の速度に基づいて、上記原
    稿走査の一旦停止から再開までの時間間隔を決定するス
    テップを含むことを特徴とする請求項8又は12記載の
    動作制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項8〜13の何れかに記載の動作
    制御方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に
    格納したことを特徴とする記憶媒体。
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