JP2000315683A - 多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置 - Google Patents

多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置

Info

Publication number
JP2000315683A
JP2000315683A JP12573699A JP12573699A JP2000315683A JP 2000315683 A JP2000315683 A JP 2000315683A JP 12573699 A JP12573699 A JP 12573699A JP 12573699 A JP12573699 A JP 12573699A JP 2000315683 A JP2000315683 A JP 2000315683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
multilayer
resist
multilayer wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12573699A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Tanaka
政博 田中
Yoshifumi Yoritomi
美文 頼富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP12573699A priority Critical patent/JP2000315683A/ja
Publication of JP2000315683A publication Critical patent/JP2000315683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レジストパターン1回形成でアンダーカットな
く形成し、かつ段差1段あたりの高さを低くすることで
層間絶縁膜の被覆性を良好にした多層配線とその形成方
法および製造装置を提供する。 【解決手段】絶縁基板100の上に形成した異種金属の
膜200、300、400を積層してなり、絶縁基板1
00側の下層200から上層400にかけて順次階段状
の断面形状を有し、当該断面形状が前記絶縁基板と垂直
な多層配線の中心線に関して左右対称、かつ階段状の上
下の金属層の左右のずれを当該上下の金属層の幅の差の
1/2以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
配線、特に薄膜トランジスタを搭載した液晶表示素子の
走査線、信号線などの配線に係り、低抵抗で、耐食性、
耐エッチング性、コンタクト性の良好な積層配線とその
形成方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、基本的には少なくとも
一方が透明なガラス等からなる二枚の絶縁基板の間に液
晶層を挟持した液晶パネルを用い、二枚の基板のそれぞ
れに形成した画素形成用の電極に選択的に電圧を印加し
て所定画素の点灯と消灯を行う型式(所謂、単純マトリ
クス型)と、上記の種電極に画素選択用のアクティブ素
子(スイッチング素子)を配置した液晶パネルを形成し
てこのアクティブ素子を選択することにより所定画素の
点灯と消灯を行う型式(例えば、薄膜トランジスタ(T
FT)をアクティブ素子として用いる液晶表示素子)と
に大別される。
【0003】特に、後者のアクティブマトリクス型の液
晶表示素子は、コントラスト性能、高速表示性能等から
液晶表示素子の主流となっている。
【0004】このアクティブマトリクス型の液晶表示素
子には、一方の基板に形成した電極と他方の基板に形成
した電極との間に液晶層の配向方向を変えるための電界
を印加する縦電界方式と、一方の基板にのみ形成した電
極間に液晶層の配向方向を変化させる電界を基板と平行
な方向で形成させる横電界方式(IPS:In−Pla
ne Switching Mode)とがある。
【0005】これらの液晶表示素子では、その液晶パネ
ルの各電極に走査信号や映像信号を供給するための信号
配線が液晶パネルの表示領域からその端縁の端子部まで
形成されている。
【0006】各配線の端子部における駆動回路チップ
(駆動IC)、あるいは駆動ICを搭載したフレキシブ
ルプリント基板を接続する接続部は、接触抵抗の増加な
どの不具合が生じないように、酸化物の導電膜で被覆し
てある。
【0007】当初の薄膜トランジスタ型の液晶表示素子
では、その配線にクロムCr、モリブデンMo、タンタ
ルTa、アルミニウムAlなどの単層金属膜を配線に用
いていた。タンタルやアルミニウムでは、絶縁不良を無
くす目的で陽極酸化処理を施す場合もある。
【0008】近年の液晶表示素子の大画面化に伴う絶縁
基板として一般的であるガラス基板の大型化で、陽極酸
化処理が困難になっている。その結果、現在ではクロム
の単層配線となっているが、大画面、高精細の要求に答
えるため、配線の低抵抗化が不可欠となり、アルミニウ
ムを用いる必要性が生じた。
【0009】しかし、その上層に形成されるITO(イ
ンジウム・チン・オキサイド)とのコンタクト抵抗、ヒ
ロックの発生、a−Siへの拡散など、アルミニウム単
層で配線を形成することは不可能である。したがって、
これらの問題を回避し、低抵抗の配線を得るにはそれぞ
れの機能を分担させた複数層を積層した多層配線になら
ざるを得なくなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この種の多層配線の形
成の作り方としては、多層配線の各層をそれぞれ別々に
パターン形成(パターニング)することが考えられる
が、パターニングをそれぞれ行うものでは、レジストパ
ターン形成、エッチング、レジスト剥離の各工程を層の
数だけ繰り返さなければならず、工程が煩雑となり、コ
ストが嵩む結果となる。
【0011】配線を形成するための多層膜の上にレジス
トパターンを1回形成としてウェットエッチングを繰り
返すと、上層より下層の方が引っ込んだアンダーカット
の状態になる。こうなると、その後レジストパターンを
剥離し、その上に形成される層間絶縁膜による被覆性が
悪くなり、後の工程で配線がエッチングされたり、上層
の配線と他の配線あるいは電極との間でショートを起こ
したり、または上層の配線を断線させる原因となって製
品の歩留りを低下させる。
【0012】これを避けるために、例えば特開平10−
150024号公報に記載されたように、反応性イオン
エッチング法を用い、多層配線を一括でエッチングする
ことが提案されている。この方法によれば、アンダーカ
ットは避けることができるが、エッチングされる多層膜
の側壁に保護層を形成しながらエッチングを行うもので
あるため、プロセスマージンが狭く、信頼性が低い上、
スループットも低いという問題があり、さらに、反応性
イオンエッチング装置はウェットエッチング装置に比較
するとはるかに高価であるため、総じて製造コストが嵩
む結果となる。
【0013】層間絶縁膜による被覆性は絶縁膜の厚さよ
り低い段差については良好であるが、それを越えると被
覆し切れない部分が出易くなる。そのため、1段あたり
の段差は層間絶縁膜の厚さより薄い方が好ましい。しか
し、反応性イオンエッチングにより、一括エッチングし
た場合の多層配線の断面形状は長方形に近い台形とな
り、1段で全積層分の厚さの段差になるため、層間絶縁
膜による被覆は不十分であった。
【0014】本発明の目的は、レジストパターン1回形
成でアンダーカットなく形成し、かつ段差1段あたりの
高さを低くすることで層間絶縁膜の被覆性を良好にした
多層配線とその形成方法および製造装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁基板に高
スループット、高信頼性で、かつ多層配線の上層に形成
する層間絶縁膜の被覆性を向上すると共に、レジストパ
ターンの形成と剥離工程も増加させることなく下層から
上層にかけて順次階段状の断面形状とした多層配線を形
成することにより、低コスト化を図るものである。
【0016】本発明の代表的な構成を記述すれば、下記
のとおりである。すなわち、多層配線の構成として、 (1)絶縁基板の上に異種金属の多層膜からなり、前記
多層膜が前記絶縁基板側の下層から上層にかけて順次階
段状の断面形状を有し、当該断面形状が前記絶縁基板と
垂直な多層配線の中心線に関して左右対称、かつ前記階
段状の上下の金属層の左右のずれを当該上下の金属層の
幅の差の1/2以下とした。
【0017】(2)(1)における前記多層膜の上に絶
縁膜を被覆してなり、当該多層膜の各層に対応する段差
1段あたりの高さを、前記絶縁膜の膜厚より小とした。
【0018】(3)(1)または(2)における前記多
層膜の最上層の金属膜がITO膜、次層の金属膜がクロ
ム膜、最下層が表面を酸化したアルミニウム膜からなる
3層構造とした。
【0019】また、上記多層配線の形成方法として、 (4)絶縁基板の上に複数の異種金属を連続成膜して多
層膜を形成し、その上にホトレジストを形成してレジス
トパターンを形成し、このレジストパターンをホトマス
クとして最上層の金属膜をオーバーエッチングした後、
前記ホトレジストの溶媒蒸気中で加熱して軟化すること
により前記オーバーエッチングされた部分のレジストパ
ターンを次層の金属膜に垂下させて当該次層のレジスト
パターンとし、前記レジストパターンをホトマスクとし
て前記次層の金属膜をオーバーエッチングする工程を前
記複数の金属膜について順次繰り返すことにより、前記
絶縁基板側の下層から上層にかけて階段状の断面形状を
有する多層の金属膜を形成することを特徴とする。
【0020】(5)(4)における前記多層膜の中間層
がアルミニウム層を少なくとも1層含み、前記複数の異
種金属を連続成膜して多層膜を形成する工程中に蒸気ア
ルミニウム層の酸化処理工程を含むことを特徴とする。
【0021】さらに、上記多層配線を形成するためのレ
ジスト軟化装置として、 (6)防爆型オーブンと、この防爆型オーブンの内部に
設置されて、複数の異種金属からなる多層膜の上にホト
レジストを形成した絶縁基板を加熱する基板加熱手段
と、前記フォトレジストの溶媒蒸気を発生する溶媒蒸気
発生手段と、前記防爆型オーブンの内部雰囲気を撹拌し
均一化する雰囲気調整手段と、前記防爆型オーブン内の
前記溶媒蒸気を監視して飽和蒸気量以下に制御する監視
制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0022】レジストパターン形成、レジストパターン
剥離の工程を増加することなく多層配線を形成する場合
の最大の問題点は積層膜のエッチングで上層より下層の
サイドエッチが大きくなり、アンダーカットが生じるこ
とである。
【0023】上層をマスクとしてエッチングを行う限
り、ウェットエッチングおよび等方性ドライエッチング
では、このアンダーカットは避けられない。この問題を
解決するためには、エッチングの度ごとに上層より下層
を広くカバーするマスクを設ける必要があり、各層のエ
ッチングごとに新たなレジストパターンを形成すればよ
い。
【0024】このようにすることで、多層膜からなる積
層配線(多層配線)をアンダーカットなく、かつ段差1
段あたりの高さを低く形成することができ、層間絶縁膜
の被覆性を良好とすることができる。しかし、この方法
では、工程が複雑になり、製造コストが嵩む。加えて、
露光機の合わせ精度分だけ幅広くレジストパターンを形
成する必要が生じ、配線幅はそれだけ広くならざるを得
ず、積層した層の数だけ配線幅が増す結果となる。
【0025】そこで、エッチングの度に新たにレジスト
パターンを形成するのではなく、上層をオーバーエッチ
ングした後、レジストを軟化変形させて下層表面まで垂
下させる。垂下したレジストは上層のエッチングで露呈
した下層の縁領域をカバーして下層のエッチングマスク
とし、このマスクを下層のエッチングマスクとして下層
をエッチングする。
【0026】このプロセスを繰り返して順次下層のエッ
チングを行うことにより、1つのレジストパターンで階
段状に積層された多層配線を形成することができる。
【0027】レジストの軟化は高熱で溶融してもよい
が、レジストのポリマーが変質して剥離が困難となる。
そうなると、レジストパターンの除去はアッシングによ
るしかなく、スループットが落ち、コスト高となる。レ
ジストパターンの剥離性を失わせないためにはより低温
で軟化させる必要がある。その1つの方法として、レジ
ストの溶媒蒸気中で加熱し、ポリマーを膨潤させて軟化
させる方法がある。
【0028】この方法によれば、レジストのポリマーが
変質しない低温領域でレジストを軟化させ、下層表面に
垂下させることができる。
【0029】ポリマーの変質を起こさせないためには、
低温であるほど良いが、レジストの軟化にはある程度の
加熱は必要である。この加熱にはオーブンを備えた製造
装置を用いる。レジスト加熱の最適温度は、レジストと
用いる溶媒の種類に依存するが、おおむね50°C〜1
50°Cの範囲である。
【0030】このレジスト軟化プロセスを行う装置とし
ては、絶縁基板を加熱すると共に溶媒蒸気を発生する機
能を備えたものが必要である。溶媒としては、ハロゲン
溶媒等の不燃性のものもあるが、一般的には、アルコー
ル類、ケトン類、芳香族化合物、アミン等、引火性のも
のが想定されるので、防爆型の装置である必要性があ
る。
【0031】また、溶媒が結露して絶縁基板上に落ちて
レジストパターンを溶かさないようにするため、容器全
体を加熱保温する必要があり、溶媒の濃度が高くなり過
ぎて凝結を起こさないように、オーブン内の温度におけ
る飽和蒸気量以下に監視する手段も必要である。
【0032】このような機能を具備するオーブン中で上
層のエッチングを行ったレジストパターンを有する多層
膜を成膜した絶縁基板を溶媒蒸気中で加熱することによ
り、レジストを軟化させ、変形させて下層膜の表面に垂
下させてそのエッチングマスクとすることができる。
【0033】このレジスト軟化を行う装置に溶媒に替え
て水を入れ、120°C〜150°Cに加熱すると、ア
ルミニウムの表面を酸化処理することができる。すなわ
ち、多層配線の少なくとも1層にアルミニウムを用いた
場合に、その多層配線上に絶縁膜を形成する際、形成温
度が250°Cくらいからアルミニウムが露出した部分
でヒロックが発生する。こうした場合でも、露出したア
ルミニウムの表面を酸化しておくことにより、ヒロック
の発生を抑制することが可能である。
【0034】なお、本発明は上記の構成とその説明に限
定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱するこ
となく、種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
【0036】図1は本発明による液晶表示装置の第一実
施例を説明する多層配線の模式断面図である。この多層
配線構造は液晶表示素子用の薄膜トランジスタに適用し
たものであり、画像の走査線となる電界効果型トランジ
スタのゲート配線として形成したものである。
【0037】絶縁基板であるガラス基板100上に最下
層からアルミニウム膜200、クロム膜300、ITO
400の順に積層して多層配線を形成してある。各層の
厚さは、下から150nm、30nm、70nmで、そ
の幅は、下から8μm、6μm、5μmとなっている。
【0038】この多層配線は、その断面形状がガラス基
板と垂直な多層配線の中心線に関して左右対称であ
り、、かつ階段状の上下の金属層の左右のずれを当該上
下の金属層の幅の差の1/2以下とすることで上層に被
覆する絶縁膜やパッシベーション膜の段差でのカバレー
ジが十分となって、被覆性が向上する。
【0039】また、多層膜の配線上に絶縁膜を被覆した
とき、多層膜の各層に対応する段差1段あたりの高さ
を、前記絶縁膜の膜厚より小とすることで被覆性が向上
する。
【0040】液晶表示素子の配線に適用する場合は、そ
の多層配線を構成する多層膜の最上層の金属膜をITO
膜、次層の金属膜をクロム膜、最下層を表面を酸化した
アルミニウム膜からなる3層構造とすることができる。
【0041】下層にアルミニウム膜200を用いること
により、配線抵抗を低くすることができるが、アルミニ
ウムを用いた場合はITO400とのコンタクト抵抗が
高くなる。そのため、中間にクロム膜300を挟んでコ
ンタクト抵抗を下げている。ITOは液晶表示素子の外
周部分で露出させて端子とし、ここにドライバICを接
続する。すなわち、ITOは配線の防食のために用いて
いる。
【0042】このように、本実施例では、防食、コンタ
クト性の向上のためにITOなどを積層した多層配線を
作り、そのまま端子とすることでプロセスの工程を短縮
している。この構造の多層配線上に層間絶縁膜を形成す
る。層間絶縁膜はプラズマCVD法により形成した窒化
シリコン膜を用いた。
【0043】プラズマCVD法による窒化シリコン膜の
被覆性は、その厚みの3分の2以下の段差に対しては大
変良好であるが、それ以上の段差に対しては被覆しきれ
ない部分ができる。窒化シリコン膜の厚さとしては、薄
膜トランジスタの動作条件から300nmとした。この
場合、段差は高くても200nm以下が望ましいが、多
層配線に用いた3種類の膜の膜厚を合計すると、250
nmとなる。
【0044】クロム膜の層よりアルミニウム膜の層がく
ぼんだ、所謂アンダーカットの形状になると、窒化シリ
コン膜による被覆は不完全とならざるを得ないが、たと
え反応性イオンエッチングなどを用いてアンダーカット
なく加工できたとしても250nmの段差を被覆するの
は困難である。
【0045】しかし、本実施例のように、一層ごとに階
段状になっていれば最大の段差でも150nmに過ぎ
ず、窒化シリコン膜による被覆性にも優れた配線とな
る。
【0046】このような多層配線を形成する方法として
は、1層ごとにそれぞれレジストパターンを作り直して
1層ずつ作って行く方法はもちろん可能であるが、この
方法では工程が煩雑になりコストが嵩む上、上層が必ず
下層の範囲内に入るためには露光機の合わせ精度の分だ
け下層を太くする必要があるため、微細な配線を作る上
では不利となる。
【0047】そこで、本発明では、レジストパターンを
1回だけ形成し、そのパターンを利用して階段状に積層
した多層配線を得るようにした。以下、その実施例につ
いて説明する。
【0048】図2は本発明による多層配線の形成方法の
1実施例を説明する工程図であり、同図(a)〜(h)
の順にプロセスが進行する。先ず、(a)のように、ガ
ラス基板100上に多層配線を構成する各導体膜を連続
的に成膜し積層する。通常、この成膜にはCVD法や蒸
着法を用いることもできるが、本実施例では全てスパッ
タ法によりアルミニウム膜200A、クロム膜300
A、ITO膜400Aを順に積層した。
【0049】次に、(b)のように、配線のレジストパ
ターン500を形成する。本実施例では、薄膜トランジ
スタのゲート配線パターンとして、レジストパターン幅
を約9μmとした。
【0050】その後、(c)に示したように、最上層の
ITO膜400Aをエッチングして多層配線の最上層4
00を形成する。このITO膜400Aのエッチングは
塩酸と硝酸の混合液をエッチング液として用い、エッチ
ングで形成されたITO膜400の線幅が約5μmとな
るように片側で約2μmのオーバーエッチングを施し
た。
【0051】そして、次層をエッチングする前に、
(d)のようにレジストパターン500のレジストを軟
化させ、最上層をカバーしているレジストを変形させ
て、その端部501をクロム膜300Aの表面に着接さ
せて最上層であるITO膜400と次層であるクロム膜
300Aを被覆する。
【0052】このレジストの軟化には後述するレジスト
軟化装置を用いる。レジストの軟化のために、本実施例
ではイソプロピルアルコールの蒸気中で130°に加熱
して変形させた。軟化されたレジスト500は、ITO
膜300のオーバーエッチングされたことによるオーバ
ーハング部分がクロム膜300Aの表面に下降するの
で、レジストパターン幅は約9μmに保たれている。
【0053】この状態で、(e)に示したように、クロ
ム膜300Aをエッチングする。エッチング液として
は、硝酸セリウムアンモニウム水溶液を用いた。このエ
ッチングでは、エッチングで形成されたクロム膜300
の線幅は約6μmとなるように片側で約1.5μmのオ
ーバーエッチングを施した。
【0054】その後、(f)に示したように、再びレジ
スト500を軟化させて変形し、その端部502を垂下
させて最上層のITO膜400と次層のクロム膜300
をカバーすると共にその下層であるアルミニウム膜20
0Aの表面に着接させて最上層のITO膜400と次層
であるクロム膜300Aおよび下層のアルミニウム膜2
00Aのを被覆する。
【0055】アルミニウム膜200Aのエッチングは、
りん酸、酢酸、硝酸の混合液を用いた。このエッチング
では、線幅が約8μmとなるように、片側が約0.5μ
mのオーバーエッチを入れてアルミニウム膜200を形
成する。この状態を(g)に示す。レジストパターン5
00を剥離することで(h)に示したような階段状の断
面形状を有する多層配線が得られる。
【0056】そして、レジスト軟化装置を用い、130
°Cで水蒸気による酸化処理を行い、アルミニウム層2
00の側壁部分を酸化処理した。
【0057】その後、プラズマCVD法で窒化シリコン
膜、アモルファスシリコン膜の層間絶縁膜を形成した。
【0058】本実施例によれば、窒化シリコン膜による
多層配線の被覆は良好であった。また、窒化シリコン膜
の形成温度は約300°であるにもかかわらず、サイド
ヒロックの発生はなかった。
【0059】上記実施例は、3層の多層配線の形成につ
いて説明したが、多層配線の層数がこれ以上である場合
は、上記の工程を繰り返せばよい。
【0060】この多層配線の形成に用いる装置の殆どは
汎用のものであり、特に説明をようしないが、レジスト
軟化装置は特殊な装置であるので、以下、このレジスト
軟化装置の実施例について説明する。
【0061】図3は本発明によるレジスト軟化装置の実
施例を説明する模式図である。この装置は、基本的には
窒素雰囲気中で多層配線膜の上にレジストパターンを形
成したガラス基板を加熱する、所謂オーブンである。オ
ーブン30には溶媒蒸気を発生する手段と雰囲気の気相
に漂う溶媒蒸気の濃度を制御する手段などが付加され
る。
【0062】すなわち、レジストの溶媒を気化する気化
器31と凝縮器32が設置されている。気化器31は溶
媒タンク31aとヒータ31bを有し、溶媒タンク31
aにある溶媒をヒータ31bで加熱して蒸発させる。凝
縮器32は気化溶媒を冷却して液化した溶媒を貯留する
ドレインタンク31aと凝縮ユニット32bを有し、凝
縮ユニット32bに冷却水(H2 O)を循環させて気化
溶媒を液化する。なお、この冷却水に替えて他の冷媒を
用いることもできる。
【0063】気化器31で気化された溶媒は導管39を
通してオーブン30内に導入される。オーブン30内に
はカセットに収納した複数枚のレジスト付きガラス基板
100がセットされている。基板100はオーブン30
内で図示しない加熱手段で所定の温度に加熱される。気
化した溶媒すなわち溶媒蒸気は、基板100に形成して
あるレジストを軟化し、前記図2で説明したレジストの
下層表面への垂下と着接を行う。
【0064】オーブン30には紫外線ランプ33aと分
光フィルタ33bおよび受光器33cからなる光学式の
濃度測定器33が設置されている。分光フィルタ33b
と受光器33cの間に溶媒蒸気が存在するようになって
いる。この濃度測定器33は、紫外線ランプ33aから
出た紫外線のうち、分光フィルタ33bで溶媒蒸気が吸
収する波長に合わせた紫外光を選択し、オーブン内の雰
囲気(溶媒蒸気)を通して受光器33cに送る。
【0065】受光器33cの出力は制御装置34におい
て溶媒蒸気による紫外光の吸収量からその濃度を演算
し、その結果でバルブ35と36を開閉し、凝縮器32
と蒸発器31に対する蒸気流の振り分けを制御する。
【0066】凝縮器32のドレインタンク32aは溶媒
タンク31aに連結されており、凝縮された溶媒は溶媒
タンク31aに戻される。
【0067】導管39を通してオーブン30内に導入さ
れた溶媒蒸気がガラス基板100に形成されたレジスト
パターンに十分にかつ均一に行き渡るように撹拌するた
めに、オーブン30には導管37を介して送風機38が
設置されており、この送風機38からの蒸気がバルブ3
5と36を通って気化器32、蒸発器31を介してオー
ブン30に戻るように構成されている。このとき、制御
装置34によりバルブ35と36が制御され、オーブン
30内の溶媒蒸気の濃度が一定となるように制御され
る。
【0068】また、溶媒蒸気がオーブン30から外部に
漏れないように、ガラス基板100の出し入れを行う前
に、溶媒蒸気が凝縮器32のみを通るような循環制御を
行って溶媒を回収する。ガラス基板の出し入れの際にオ
ーブン30内に空気が混入するが、溶媒は引火性なので
極力空気を排除すべくオーブン30内には窒素ガスを封
入流通させる。この窒素流通構造は図示を省略してあ
る。
【0069】オーブン30は防爆仕様であり、基板の加
熱手段、送風機、蒸発器のヒータ等は防爆構造である。
また、オーブン30内に窒素ガスを封入流通させるた
め、その内部は陽圧になるが、内外の圧力差が大きくな
らないように、凝縮器31の下流に調圧バルブ39aを
設けてある。
【0070】使用する溶媒としては、イソプロピルアル
コールを用い、その蒸気濃度は飽和状態の80%、温度
は130°でレジストの軟化を行った。
【0071】このようにして、レジストを溶かす可能性
のある溶媒の蒸気中でレジスト付きのガラス基板を加熱
し、レジストのポリマーを膨潤させて軟化できる。これ
により、レジストのポリマーを変質させることのない低
温領域でレジストを軟化させることが可能となり、剥離
などの後工程に悪影響を与えることがない。
【0072】上記した多層配線の実施例で説明した断面
形状が階段状の積層配線は、液晶表示素子用の薄膜トラ
ンジスタの配線に限ったものではなく、材料を積層して
種々の機能を確保する多層構造の配線等で、その上に層
間絶縁膜あるいはパッシベーション膜を形成するような
各種の構造体の形成にも応用できる。
【0073】次に、本発明による多層配線を適用した液
晶表示素子の一例について説明する。
【0074】図4は本発明を適用した薄膜トランジスタ
方式の液晶表示素子の要部構造例を説明する模式断面図
である。また、図5は同じく液晶表示素子の1画素部分
の構成例を説明する模式平面図である。
【0075】この液晶表示素子は一方の基板であるガラ
ス基板(以下、アクティブマトリクス基板と言う)1
(図1における絶縁基板100に相当)にのみ画素電極
と対向電極を形成した、所謂横電界方式(IPS)の液
晶表示素子で、アクティブマトリクス基板1と他方のガ
ラス基板(以下、カラーフィルタ基板と言う)11の間
に液晶層15を挟持してなる。
【0076】アクティブマトリクス基板1の内面にはア
ルミニウム膜200とクロム膜300およびITO40
0の多層配線から構成されたゲート配線2、層間絶縁膜
である窒化シリコン膜4、i−a−Si膜5とn+a−
Si膜6の多層構造の半導体膜、ソース配線(電極)と
ドレイン配線(電極)の配線用の金属膜7、ソース配線
(電極)とドレイン配線(電極)の配線用のアモルファ
スの導電膜8、パッシベーション膜(PAS膜)9が形
成されている。導電膜8には、図示しない位置でスルー
ホールを介して画素電極が形成されている。
【0077】一方、カラーフィルタ基板11の内面に
は、ブラックマトリクス12で区画された複数色のカラ
ーフィルタ13が成膜され、その上層に保護膜14が被
覆されている。なお、この保護膜14とアクティブマト
リクス基板側のパッシベーション膜(PAS膜)9と液
晶層15の界面には液晶層を構成する液晶組成物の配向
方向を規制する配向膜が塗布されているが、図示は省略
してある。
【0078】図5において、符号23は薄膜トランジス
タTFTを構成するa−Siの島、24はソース電極
(このソース電極は一画素中で櫛形形状の画素電極を構
成する)、25はドレイン配線(電極)である。
【0079】この横電界方式の液晶表示素子では、薄膜
トランジスタTFTのソース電極24で構成される櫛形
の画素電極24と対向電極配線22の間に電界を形成し
て液晶層の配向を制御することにより、画素のオン、オ
フを行う。
【0080】図6は本発明を適用した液晶表示素子の等
価回路であって、41はコントロール回路、42は走査
電極(ゲート電極)駆動回路、43は映像信号電極(ド
レイン電極)駆動回路、44は対向電極駆動回路、45
は液晶パネルの有効表示領域である。なお、CLCは液晶
の容量成分、CS は保持容量を示す。
【0081】液晶パネルの有効表示領域45に形成され
て各画素をスイッチングする薄膜トランジスタTFTは
走査電極駆動回路42、映像信号電極駆動回路43およ
び対向電極駆動回路44により選択的にオン/オフされ
る。このオン/オフはコントロール回路41によって制
御される。
【0082】図7は本発明による液晶表示装置の全体構
成例を説明する展開斜視図である。同図では本発明によ
る液晶表示装置(液晶表示素子:液晶パネル、回路基
板、バックライト、その他の構成部材を一体化したもの
を液晶表示モジュール:MDLと称する)の具体的構造
を説明するものである。
【0083】図中、SHDは金属板からなるシールドケ
ース(メタルフレームとも言う)、WDは表示窓、IN
S1〜3は絶縁シート、PCB1〜3は回路基板であ
り、PCB1はドレイン側回路基板(映像信号線駆動用
回路基板)、PCB2はゲート側回路基板(走査信号線
駆動回路基板)、PCB3はインターフェース回路基
板、JN1〜3は回路基板PCB1〜3同士を電気的に
接続するジョイナ、TCP1,TCP2はテープキャリ
アパッケージ、PNLは液晶パネル、GCはゴムクッシ
ョン、ILSは遮光スペーサ、PRSはプリズムシー
ト、SPSは拡散シート、GLBは導光板、RFSは反
射シート、MCAは一体化成形により形成された下側ケ
ース(モールドフレーム)、MOはMCAの開口、LP
は蛍光管、LPCはランプケーブル、GBは蛍光管LP
を支持するゴムブッシュ、BATは両面粘着テープ、B
Lは蛍光管や導光板等からなるバックライトを示し、図
示の配置関係で拡散板部材を積み重ねて液晶表示モジュ
ールMDLが組立てられる。
【0084】液晶表示モジュールMDLは、下側ケース
MCAとシールドケースSHDの2種の収納・保持部材
を有し、絶縁シートINS1〜3、回路基板PCB1〜
3、液晶表示パネルPNLを収納固定した金属製のシー
ルドケースSHDと、蛍光管LP、導光板GLB、プリ
ズムシートPRS等からなるバックライトBLを収納し
た下側ケースMCAとを合体させてなる。
【0085】映像信号線駆動用回路基板PCB1には液
晶表示パネルPNLの各画素を駆動するための集積回路
チップが搭載され、またインターフェース回路基板PC
B3には外部ホストからの映像信号の受入れ、タイミン
グ信号等の制御信号を受け入れる集積回路チップ、およ
びタイミングを加工してクロック信号を生成するタイミ
ングコンバータTCON等が搭載される。
【0086】上記タイミングコンバータで生成されたク
ロック信号はインターフェース回路基板PCB3および
映像信号線駆動用回路基板PCB1に敷設されたクロッ
ク信号ラインCLLを介して映像信号線駆動用回路基板
PCB1に搭載された集積回路チップに供給される。
【0087】インターフェース回路基板PCB3および
映像信号線駆動用回路基板PCB1は多層配線基板であ
り、上記クロック信号ラインCLLはインターフェース
回路基板PCB3および映像信号線駆動用回路基板PC
B1の内層配線として形成される。
【0088】なお、液晶パネルPNLには薄膜トランジ
スタTFTを駆動するための映像信号線駆動用回路基板
PCB1、走査信号線駆動回路基板PCB2およびイン
ターフェース回路基板PCB3がテープキャリアパッケ
ージTCP1,TCP2で接続され、各回路基板間はジ
ョイナJN1,2,3で接続されている。
【0089】上記の液晶表示装置によれば、その液晶パ
ネルの各種配線や電極の製造工程を短縮できると共に、
層間絶縁膜やパッシベーション膜の被覆性に優れ、断線
等の発生を低減した信頼性の高い液晶表示装置を提供で
きる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
層間絶縁膜やパッシベーション膜の被覆性に優れ、断線
等がない階段状の断面形状を有する多層配線をレジスト
パターンの1回形成でエッチング処理することが可能と
なり、液晶表示素子の配線に適用した場合には低コスト
かつ表示不良のない高信頼性の液晶表示装置を構成でき
る。さらに、他の同様の機器における多層配線あるいは
電極の形成に適用して所要の機能を有する機器を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の第一実施例を説明
する多層配線の模式断面図である。
【図2】本発明による多層配線の形成方法の1実施例を
説明する工程図である。
【図3】本発明によるレジスト軟化装置の実施例を説明
する模式図である。
【図4】本発明を適用した薄膜トランジスタ方式の液晶
表示素子の要部構造例を説明する模式断面図である。
【図5】本発明を適用した薄膜トランジスタ方式の液晶
表示素子の1画素部分の構成例を説明する模式平面図で
ある。
【図6】本発明を適用した液晶表示素子の等価回路であ
る。
【図7】本発明による液晶表示装置の全体構成例を説明
する展開斜視図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 11 カラーフィルタ基板 15 液晶層 2 多層配線 4 窒化シリコン膜 5 i−a−Si膜 6 n+a−Si膜 7 金属膜 8 アモルファスの導電膜 9 パッシベーション膜(PAS膜) 100 絶縁基板(ガラス基板) 200 アルミニウム膜 200A エッチング後のアルミニウム膜 300 クロム膜 300A エッチング後のクロム膜 400 ITO 400A エッチング後のITO膜 500 レジストパターン 30 オーブン 31 気化器 31a 溶媒タンク 31b ヒータ 32 凝縮器 32a ドレインタンク 32b 凝縮ユニット 33 濃度測定器 33a 紫外線ランプ 33b 分光フィルタ 33c 受光器 34 制御装置 35,36 バルブ 37,39 導管 39a 調圧バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 570 5F046 21/3205 21/88 B 5F110 29/786 29/78 617K 21/336 617L 627C Fターム(参考) 2H092 GA13 GA17 GA25 GA26 GA33 GA34 HA04 HA12 MA15 MA17 MA23 MA35 NA16 NA29 PA01 2H096 AA00 AA25 AA27 HA01 HA17 JA04 4M104 BB02 BB13 BB36 DD37 DD64 DD71 EE06 EE17 FF13 GG20 HH13 5F004 AA11 DB08 DB09 DB31 EA09 EA10 EA25 EB02 FA01 FA08 5F033 HH08 HH17 HH35 HH38 MM08 QQ08 QQ19 QQ26 RR06 SS15 VV06 VV15 XX02 5F046 KA10 LA18 5F110 AA03 AA26 BB01 CC07 DD02 EE02 EE03 EE07 EE14 EE15 EE22 EE25 EE33 EE43 EE44 EE45 FF03 FF30 GG02 GG15 HK02 HK09 HK22 NN02 QQ02 QQ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の上に異種金属の多層膜からな
    り、前記多層膜が前記絶縁基板側の下層から上層にかけ
    て順次階段状の断面形状を有し、当該断面形状が前記絶
    縁基板と垂直な多層配線の中心線に関して左右対称、か
    つ前記階段状の上下の金属層の左右のずれが当該上下の
    金属層の幅の差の1/2以下であることを特徴とする多
    層配線。
  2. 【請求項2】前記多層膜の上に絶縁膜を被覆してなり、
    当該多層膜の各層に対応する段差1段あたりの高さが、
    前記絶縁膜の膜厚より小であることを特徴とする請求項
    1に記載の多層配線。
  3. 【請求項3】前記多層膜の最上層の金属膜がITO膜、
    次層の金属膜がクロム膜、最下層が表面を酸化したアル
    ミニウム膜からなる3層構造であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の多層配線。
  4. 【請求項4】絶縁基板の上に複数の異種金属を連続成膜
    して多層膜を形成し、その上にホトレジストを形成して
    レジストパターンを形成し、 このレジストパターンをホトマスクとして最上層の金属
    膜をオーバーエッチングした後、 前記ホトレジストの溶媒蒸気中で加熱して軟化すること
    により前記オーバーエッチングされた部分のレジストパ
    ターンを次層の金属膜に垂下させて当該次層のレジスト
    パターンとし、 前記レジストパターンをホトマスクとして前記次層の金
    属膜をオーバーエッチングする工程を前記複数の金属膜
    について順次繰り返すことにより、前記絶縁基板側の下
    層から上層にかけて階段状の断面形状を有する多層の金
    属膜を形成することを特徴とする多層配線の形成方法。
  5. 【請求項5】前記多層膜の中間層がアルミニウム層を少
    なくとも1層含み、前記複数の異種金属を連続成膜して
    多層膜を形成する工程中に蒸気アルミニウム層の酸化処
    理工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の多層配
    線の形成方法。
  6. 【請求項6】防爆型オーブンと、この防爆型オーブンの
    内部に設置されて、複数の異種金属からなる多層膜の上
    にホトレジストを形成した絶縁基板を加熱する基板加熱
    手段と、前記フォトレジストの溶媒蒸気を発生する溶媒
    蒸気発生手段と、前記防爆型オーブンの内部雰囲気を撹
    拌し均一化する雰囲気調整手段と、前記防爆型オーブン
    内の前記溶媒蒸気を監視して飽和蒸気量以下に制御する
    監視制御手段とを具備したことを特徴とするレジスト軟
    化装置。
JP12573699A 1999-05-06 1999-05-06 多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置 Pending JP2000315683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12573699A JP2000315683A (ja) 1999-05-06 1999-05-06 多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12573699A JP2000315683A (ja) 1999-05-06 1999-05-06 多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000315683A true JP2000315683A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14917527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12573699A Pending JP2000315683A (ja) 1999-05-06 1999-05-06 多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000315683A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115779A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Mitsubishi Electric Corp 膜のパターン形成方法、及び、薄膜トランジスタの製造方法、並びに、薄膜トランジスタ基板の製造方法、及び薄膜トランジスタ基板
JP2007322610A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Displays Ltd 表示装置の製造方法および表示装置
JP2010230780A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Sony Corp 液晶表示装置及びその製造方法
CN102315111A (zh) * 2011-09-22 2012-01-11 深圳市华星光电技术有限公司 双台阶结构闸电极及相应的薄膜场效应晶体管的制作方法
JP2012042584A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルターモジュール、分光測定器および光機器
JP2012517063A (ja) * 2009-02-06 2012-07-26 エルジー・ケム・リミテッド タッチスクリーンおよびその製造方法
JP2012195578A (ja) * 2011-03-01 2012-10-11 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置及び基板処理方法並びに記憶媒体
US8637776B2 (en) 2009-02-06 2014-01-28 Lg Chem, Ltd. Conductive pattern and manufacturing method thereof
US8692445B2 (en) 2009-07-16 2014-04-08 Lg Chem, Ltd. Electrical conductor and a production method therefor
US8773627B2 (en) 2011-10-07 2014-07-08 Japan Display West Inc. Liquid crystal display device and method for manufacturing liquid crystal display device
US9060452B2 (en) 2009-02-06 2015-06-16 Lg Chem, Ltd. Method for manufacturing insulated conductive pattern and laminate

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115779A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Mitsubishi Electric Corp 膜のパターン形成方法、及び、薄膜トランジスタの製造方法、並びに、薄膜トランジスタ基板の製造方法、及び薄膜トランジスタ基板
JP2007322610A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Displays Ltd 表示装置の製造方法および表示装置
US8921726B2 (en) 2009-02-06 2014-12-30 Lg Chem, Ltd. Touch screen and manufacturing method thereof
US9615450B2 (en) 2009-02-06 2017-04-04 Lg Chem, Ltd. Conductive pattern and manufacturing method thereof
JP2012517063A (ja) * 2009-02-06 2012-07-26 エルジー・ケム・リミテッド タッチスクリーンおよびその製造方法
US9524043B2 (en) 2009-02-06 2016-12-20 Lg Chem, Ltd. Touch screen and manufacturing method thereof
US9060452B2 (en) 2009-02-06 2015-06-16 Lg Chem, Ltd. Method for manufacturing insulated conductive pattern and laminate
US8637776B2 (en) 2009-02-06 2014-01-28 Lg Chem, Ltd. Conductive pattern and manufacturing method thereof
JP2010230780A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Sony Corp 液晶表示装置及びその製造方法
US8692445B2 (en) 2009-07-16 2014-04-08 Lg Chem, Ltd. Electrical conductor and a production method therefor
US9049788B2 (en) 2009-07-16 2015-06-02 Lg Chem, Ltd. Electrical conductor and a production method therefor
JP2012042584A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルターモジュール、分光測定器および光機器
JP2012195578A (ja) * 2011-03-01 2012-10-11 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置及び基板処理方法並びに記憶媒体
CN102315111B (zh) * 2011-09-22 2013-03-27 深圳市华星光电技术有限公司 双台阶结构闸电极及相应的薄膜场效应晶体管的制作方法
CN102315111A (zh) * 2011-09-22 2012-01-11 深圳市华星光电技术有限公司 双台阶结构闸电极及相应的薄膜场效应晶体管的制作方法
US8988641B2 (en) 2011-10-07 2015-03-24 Japan Display West Inc. Liquid crystal display device and method for manufacturing liquid crystal display device
US8773627B2 (en) 2011-10-07 2014-07-08 Japan Display West Inc. Liquid crystal display device and method for manufacturing liquid crystal display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3625598B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
US7400365B2 (en) Method for manufacturing a thin film transistor array substrate for a liquid crystal display device
US7129105B2 (en) Method for manufacturing thin film transistor array panel for display device
US7553708B2 (en) Fabricating method for a liquid crystal display of horizontal electric field applying type
US8294151B2 (en) Thin film transistor array panel and method of manufacturing the same
US7679699B2 (en) Liquid crystal display device and fabricating method thereof
WO2014015453A1 (zh) 薄膜晶体管、阵列基板及其制作方法、显示装置
KR19990077818A (ko) 표시장치용 어레이 기판의 제조방법
US6500701B2 (en) Method of manufacturing thin film transistor panel having protective film of channel region
US8187927B2 (en) Liquid crystal display and fabrication method thereof
JP2985124B2 (ja) 液晶表示装置
JP4932602B2 (ja) 多層薄膜パターン及び表示装置の製造方法
JP2000284326A (ja) 液晶表示装置とその製造方法
JP2000315683A (ja) 多層配線とその形成方法およびレジスト軟化装置
KR20090088575A (ko) 박막 트랜지스터 기판의 제조 방법
WO2003107434A1 (en) A method of forming a metal pattern and a method of fabricating tft array panel by using the same
JPH1048668A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
US8283670B2 (en) Liquid crystal display panel and fabricating method thereof
US9019462B2 (en) Array substrate and method for manufacturing the same, and display device
CN102163575A (zh) 显示装置及显示装置的制造方法
WO2003075356A1 (en) Contact portion of semiconductor device, and method for manufacturing the same, thin film transistor array panel for display device including the contact portion, and method for manufacturing the same
KR101458898B1 (ko) 표시 장치 및 그 제조 방법
KR20060101616A (ko) 잉크젯 프린팅 시스템을 이용한 색필터 표시판 및 이를포함하는 액정 표시 장치의 제조 방법
JP3067938B2 (ja) 液晶パネル用基板とその製造方法
JPH11258632A (ja) 表示装置用アレイ基板