JP2000315510A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2000315510A
JP2000315510A JP11123315A JP12331599A JP2000315510A JP 2000315510 A JP2000315510 A JP 2000315510A JP 11123315 A JP11123315 A JP 11123315A JP 12331599 A JP12331599 A JP 12331599A JP 2000315510 A JP2000315510 A JP 2000315510A
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oxidizing gas
pressure
cell system
fuel
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Takayuki Ogawa
隆行 小川
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池に供給する酸化ガスの圧力の過渡応
答性に優れるとともに、燃料電池の背圧制御可能な燃料
電池システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 燃料電池2に水素を含有する燃料ガスと
酸素を含有する酸化ガスを供給し、燃料ガスと酸化ガス
を反応させて発電を行う燃料電池システム1において、
燃料電池システム1から排出される排気ガスが導入さ
れ、供給する酸化ガスを加圧する際にノズルの開度調節
により圧力制御可能なバリアブルジオメトリ型ターボチ
ャージャ4を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
に関し、特に、バリアブルジオメトリ型ターボチャージ
ャにより燃料電池に供給する酸化ガスの圧力を制御可能
な燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電地システムは、水素ガスを含む燃
料ガスを燃料電池のアノード電極(陰極)に供給すると
ともに、空気等の酸素ガスを含む酸化ガスを燃料電池の
カソード電極(陽極)に供給し、発電を行う燃料電池を
中核とした発電システムである。この燃料電池システム
は、化学エネルギを直接電気エネルギに変換するもので
あり、高い発電効率を有する。また、近年、燃料電池シ
ステムを搭載し、この電気エネルギを動力源とした車両
が開発されている。
【0003】燃料電池システムは、カソード電極に発電
に必要な流量と圧力を有する酸化ガス(空気)を供給す
るために、酸化ガス供給部を備える。酸化ガス供給部と
しては、モータによって駆動される圧縮機で加圧すると
ともに、燃料電池システムから排出される排気ガスのエ
ネルギを排気タービンによって回収して同軸に取り付け
られたコンプレッサにより2段加圧するものがある。ま
た、モータ、排気タービンおよびコンプレッサが一体化
した圧縮機により加圧するもの等がある。
【0004】図9に従来の燃料電池システムにおける酸
化ガス供給部の構成図を示す。燃料電池システム51
は、燃料電池52のアノード電極に燃料ガスが供給され
るとともに、燃料電池52のカソード電極に酸化ガスが
供給される。燃料ガスは、改質器53で(メタノール+
水)の気体燃料を改質した水素ガスである。他方、酸化
ガスは、ターボチャージャ54およびモータ62により
駆動された圧縮機61で加圧された空気である。さら
に、燃料電池52から排出される燃料ガスと酸化ガスが
燃焼器55に導入され、燃焼される。そして、この燃焼
による熱エネルギによって蒸発器56で(メタノール+
水)の液体燃料を蒸発させ、(メタノール+水)の気体
燃料となって改質器53に供給される。また、燃焼器5
5から排出される排気ガスがターボチャージャ54に導
入される。ターボチャージャ54は、排気ガスで排気タ
ービン54aを回転し、排気タービン54aに直結され
たコンプレッサ54bで空気を圧縮して加圧する。な
お、アノード極調圧弁59は燃料電池52内の燃料ガス
の圧力を制御し、カソード極調圧弁60は燃料電池52
内の酸化ガスの圧力を制御する。また、アノード極圧力
センサ57は燃料電池52に供給される燃料ガスの圧力
を測定し、カソード極圧力センサ58は燃料電池52に
供給される酸化ガスの圧力を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アノー
ド極調圧弁59とカソード極調圧弁60による燃料電池
52内の圧力制御性を確保するため、燃焼器55に導入
される燃料ガスや酸化ガスの圧力を十分に上げることが
できない。そのため、ターボチャージャ54の排気ター
ビン54aの入口での排気ガスの圧力を十分に上げるこ
とができない。したがって、ターボチャージャ54が、
排気ガスによって回収するエネルギ量が制限される。さ
らに、車両に搭載された場合、加速時等の過渡状態の際
には燃料電池52の発電量を急激に増大させなければな
らない。そのために、急激に酸化ガスの圧力を上げなけ
ればならないが、前記した制限により、ターボチャージ
ャ54の過渡応答性がターボラグのために確保すること
ができない。また、燃料電池52の背圧を制御するため
に、アノード極およびカソード極にアノード極調圧弁5
9またはカソード極調圧弁60が各々必要となるため、
燃料電池システム51におけるスペースや重量という点
で問題となる。
【0006】そこで、本発明の課題は、燃料電池に供給
する酸化ガスの圧力の過渡応答性に優れるとともに、燃
料電池の背圧制御可能な燃料電池システムを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る燃料電池システムは、燃料電池に水素を含有す
る燃料ガスと酸素を含有する酸化ガスを供給し、前記燃
料ガスと前記酸化ガスを反応させて発電を行う燃料電池
システムにおいて、前記燃料電池システムから排出され
る排気ガスが導入され、前記供給する酸化ガスを加圧す
る際にノズルの開度調節により圧力制御可能なバリアブ
ルジオメトリ型ターボチャージャを備えることを特徴と
する。この燃料電池システムによれば、バリアブルジオ
メトリ型ターボチャージャのノズルの開度を調節するこ
とによって、排気タービンに導入される排気ガスの流入
速度を制御できるとともに、燃料電池の背圧を制御する
ことができる。そのため、排気タービンの回転数を制御
でき(ひいては、コンプレッサの回転数を制御でき)、
燃料電池に供給する酸化ガスの圧力の過渡状態時の応答
性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃料電池シス
テムの実施の形態を図面を参照して説明する。図1は燃
料電池システムの酸化ガス供給部の第1実施形態の構成
図、図2は燃料電池システムの酸化ガス供給部の第2実
施形態の構成図、図3は燃料電池システムの酸化ガス供
給部の第3実施形態の構成図、図4は燃料電池システム
に具備されるバリアブルジオメトリ型ターボチャージャ
の排気タービンの断面図、図5は第1実施形態の酸化ガ
ス供給部の制御フローチャート、図6は第2実施形態の
酸化ガス供給部の制御フローチャート、図7は第3実施
形態の酸化ガス供給部の制御フローチャート、図8は燃
料電池システムにおける過渡時の酸化ガスの圧力応答特
性を示すグラフである。
【0009】本実施の形態における燃料電池システム
は、固体高分子型燃料電池を備える。燃料ガスは、メタ
ノールと水を混合した液体燃料を蒸発させて気体燃料と
した後、改質器で改質した水素ガスを使用する。酸化ガ
スは、空気を使用する。また、本実施の形態における燃
料電池システムは、車両に搭載し、燃料電池で発生する
電気エネルギによってモータを駆動するものとする。そ
のため、車両の加速時等には、燃料電池の発電量を急激
に必要とする過渡状態がある。ちなみに、燃料としてメ
タノールを使用するのは、車両に燃料電池システムを搭
載する場合に、給油する作業性や走行距離等がガソリン
エンジンを搭載する車両と比較して遜色ないからであ
る。
【0010】まず、図1を参照して、第1実施形態の燃
料電池システムにおける酸化ガス供給部の構成について
説明する。燃料電池システム1は、燃料電池2に改質器
3から燃料ガスが供給され、酸化ガス供給部により加圧
された酸化ガス(空気)が供給されて、燃料電池2で電
気化学反応して発電する。なお、酸化ガス供給部は、主
として、バリアブルジオメトリ型ターボチャージャ(Va
riable Geometry Turbo charger :以下、VGTと記載
する)4からなる。なお、VGT4は、可変ノズル型の
ターボチャージャである。
【0011】燃料電池2は、固体高分子電解質膜を挟ん
でアノード電極とカソード電極とを対設した燃料電池構
造体をセパレータによって挟持して複数積層して構成さ
れている。燃料電池2は、アノード電極に燃料ガスが供
給され、カソード電極に酸化ガスが供給される。そし
て、燃料ガスがイオン化して固体高分子電解質膜内に流
れ、電気エネルギを発生する。
【0012】また、燃料電池2は、供給される燃料ガス
と酸化ガスが全て電気化学反応せずに、一部排出され
る。そのため、燃料電地2の排出口のカソード電極側に
はカソード極調圧弁10が設けられ、排出される酸化ガ
スの量を調整して、燃料電池2のカソード電極側の背圧
を制御する。ちなみに、アノード電極側の背圧制御につ
いては、後で詳細に説明する。なお、排出される燃料ガ
スと酸化ガスは、燃焼器5に導入され、燃焼するための
燃料として使用される。
【0013】改質器3は、メタノールと水が混合された
気体燃料を改質し、燃料ガスとして水素ガスを発生す
る。また、この改質反応では、一酸化炭素が発生するた
めに、改質器3と燃料電池2の間には一酸化炭素除去器
(図示せず)が配置され、一酸化炭素が除去される。な
お、改質器3および一酸化炭素除去器(図示せず)にお
いて空気が供給されるため、燃料ガスの圧力が酸化ガス
の圧力より低圧となっている。ちなみに、燃料電池2に
供給される燃料ガスは、アノード極圧力センサ7によっ
て圧力が測定される。
【0014】燃焼器5は、蒸発器6で必要な熱エネルギ
を発生させるために、燃料電池2から排出される燃料ガ
スと酸化ガスを燃焼する。すなわち、燃焼器5は、燃料
ガスである水素ガスと酸化ガスである空気を燃料として
燃焼させ熱エネルギを蒸発器6に供給するとともに、燃
焼時に発生した排気ガスをVGT4に供給する。
【0015】蒸発器6は、改質器3にメタノールと水が
混合された気体燃料を供給するために、メタノールと水
が混合された液体燃料を蒸発させる。すなわち、蒸発器
6は、燃焼器5から供給される熱エネルギによってメタ
ノールと水の混合液を熱し、蒸発させる。
【0016】酸化ガス供給部は、燃焼器5で発生した排
気ガスによってVGT4の排気タービン4aを回転駆動
し、排気タービン4aにタービン軸4cで直結されたコ
ンプレッサ4bで空気を圧縮して加圧する。コンプレッ
サ4bは、回転にともなってタービン軸4cの方向から
空気を吸い込んで、コンプレッサブレード(図示せず)
で空気を圧縮し、圧力を高める。ちなみに、VGT4
は、固定ノズル型ターボチャージャに対して、排気ター
ビン4aのノズル4e,4e,・・・の開度を調整する
ために、ベーン4d,4d,・・・を備える(図4参
照)。また、酸化ガス供給部は、このノズル4eの開度
を制御するために、カソード極圧力センサ8や制御装置
9を備える。この制御装置9は、燃料電池システム1の
制御装置に一部として組み込まれてもよいし、別体とし
て設けてもよい。
【0017】図4を参照して、VGT4の排気タービン
4aの構成について説明する。排気タービン4aは、排
気ガス導入口4hから燃焼器5で発生した排気ガスを導
入する。そして、排気ガス導入口4hから導入された排
気ガスは、4つのノズル4e,4e,4e,4eを通っ
てタービンブレード4fに導かれる。ノズル4e,4
e,4e,4eは、タービンブレード4fから所定距離
離れた外周に沿って4つ形成され、タービンブレード4
fへの排気ガスの噴出口となる。タービンブレード4f
は、多数の羽根4g,・・・で排気ガスを受けて回り、
機械的なエネルギを発生する。
【0018】ノズル4eは、開度を変えることができる
可変ノズルである。ノズル4eは、開度を変えるため
に、ベーン4dを備える。ベーン4dは、タービンブレ
ード4fから所定距離離れた外周に沿って配置される動
翼である。なお、ベーン4dは、制御装置9からの信号
で電気的に開閉する。ベーン4dは、開くに従って、先
端がタービンブレード4fに向かって回動する。ちなみ
に、図4(a)にベーン4dが全開時(すなわち、ノズ
ル4eが全開時)を示す。他方、ベーン4dは、閉じる
に従って、先端がタービンブレード4fから遠ざかる方
向に回動し、全閉時には略環状となる。ちなみに、図4
(b)にベーン4dが全閉時(すなわち、ノズル4eが
全閉時)を示す。
【0019】VGT4は、ベーン4dの開閉によるノズ
ル4eの開度調節により、タービンブレード4fに導入
される排気ガスの流入速度を制御し、タービンブレード
4fの回転数を制御する。すなわち、排気ガス導入口4
hから導入される排気ガスの流量が一定の場合、ノズル
4eが絞られる(閉められる)と、排気ガスのタービン
ブレード4fへの流入速度が増加する。そのため、ター
ビンブレード4fの羽根4g,・・・に当たる排気ガス
の運動量が大きくなり、タービンブレード4fの回転数
が増す。さらに、タービン軸4cを介してコンプレッサ
ブレード(図示せず)の回転数が増し、急速に空気を圧
縮する。
【0020】ちなみに、酸化ガスを急激に加圧する場合
には、制御装置9からベーン4dを全閉する信号がベー
ン4dに送信される。すると、ベーン4dが全閉し、す
なわちノズル4eが全閉する(図4(b)参照)。その
ため、タービンブレード4fに導入される排気ガスの流
入速度が増加し、タービンブレード4fが高速回転す
る。その結果、タービンブレード4fに直結されたコン
プレッサブレード(図示せず)が高速回転し、空気が急
激に圧縮され、空気が急加圧される。
【0021】また、VGT4は、ベーン4dの開閉によ
るノズル4eの開度調節により、排気ガスを排出する側
の圧力を調整することができる。すなわち、ノズル4e
を閉めるに従って、導入される排気ガスの圧力が上昇す
る。さらに、燃料電池2から排出される燃料ガスと酸化
ガスの圧力(背圧)が上昇する。そのため、通常、燃料
電池2の排出側に設けられるアノード側とカソード側の
調圧弁の役割をノズル4eの開度調節で行うことができ
る。なお、前記したように燃料ガスが酸化ガスより低圧
であるためにアノード側の圧力調整を行い易いので、燃
料電池システム1は、アノード側の調圧弁の代わりにノ
ズル4eの開度調節で、アノード側の背圧調整を行う。
【0022】制御装置9は、車両のモータ出力に応じて
燃料電池2の発電量を演算し、その発電量を発生させる
ために必要な燃料電池2に供給する酸化ガスの流量およ
び圧力を演算する。そして、その酸化ガスの流量および
圧力を得るために、VGT4のノズル4eの開度(すな
わち、ベーン4dの開度)を演算する。さらに、制御装
置9は、カソード極圧力センサ8から燃料電池2に供給
される酸化ガスの実測圧力値を取り込み、目標となる酸
化ガスの流量および圧力(演算値)となるように、フィ
ードバック制御する。
【0023】次に、図5のフローチャートに沿って、燃
料電池システム1の酸化ガス供給部の制御を説明する。
車両が始動されると、車両のアクセル開度を検出する
(S101)。そして、アクセル開度に対応して、車両
を駆動するためのモータ出力を演算し、モータ出力値を
求める(S102)。
【0024】制御装置9は、モータ出力値に必要な燃料
電池2の発電量を演算する(S103)。さらに、この
発電量を発生させるために燃料電池2に供給する酸化ガ
ス(空気)の流量および圧力を演算する(S104)。
酸化ガスの流量と圧力が決定すると、制御装置9は、V
GT4のコンプレッサ4bのコンプレッサブレードの回
転数を演算し、さらに排気タービン4aのタービンブレ
ード4fの回転数を演算する。そして、制御装置9は、
タービンブレード4fの回転数が決まると、ノズル4e
の開度(すなわち、ベーン4dの開度)を演算する(S
105)。
【0025】ベーン4dの開度が決まると、制御装置9
は、ベーン4dに信号を送信する。そして、その信号の
情報により、ベーン4dは開閉し、演算されたノズル4
eの開度となる(S106)。すると、VGT4に流入
する排気ガスは、設定された開度のノズル4eで絞られ
て、タービンブレード4fに導入される。
【0026】また、カソード極圧力センサ8では、燃料
電池2に供給される酸化ガス(空気)の圧力が検出され
る。そして、この検出値が制御装置9に送信される(S
107)。さらに、この圧力の検出値と酸化ガスが流れ
る管の径等から酸化ガスの流量を演算する(S10
7)。
【0027】そして、制御装置9は、酸化ガス(空気)
の流量および圧力の演算値と検出値を比較する(S10
8)。演算値と検出値が一致する場合には処理を終了
し、演算値と検出値が一致しない場合には、S105に
移り、処理を繰り返し実行する。
【0028】この燃料電池システム1によれば、VGT
4のノズル4eの開度調節により、燃料電池2に供給す
る酸化ガスの圧力および燃料電池2の背圧を制御するこ
とができる。そのため、アクセルが開かれた加速時等の
過渡状態において、酸化ガスの圧力応答性が向上する。
また、アノード側の調圧弁を削減でき、燃料電池システ
ム1は、小型軽量化する。
【0029】次に、図2を参照して、第2実施形態の燃
料電池システムにおける酸化ガス供給部の構成について
説明する。燃料電池システム11は、第1実施形態の燃
料電池システム1に対して酸化ガス供給部の構成が異な
る。なお、酸化ガス供給部は、主として、VGT14お
よびモータ12からなる。なお、VGT14は、可変ノ
ズル型のターボチャージャである。なお、燃料電池シス
テム11において第1実施形態の燃料電池システム1と
同一の符号で示す構成要素については、同一の構成およ
び作用を有するので、詳細な説明を省略する。
【0030】酸化ガス供給部は、燃焼器5で発生した排
気ガスによってVGT14の排気タービン14aを回転
駆動し、排気タービン14aにタービン軸14cで直結
されたコンプレッサ14bで空気を圧縮して加圧する。
コンプレッサ14bは、回転にともなってタービン軸1
4cの方向から空気を吸い込んで、コンプレッサブレー
ド(図示せず)で空気を圧縮し、圧力を高める。さら
に、コンプレッサ14bは、モータ12に繋がれ、モー
タ12により外部から機械的に回転数が制御される。ち
なみに、VGT14は、第1実施形態のVGT4に対し
てモータ12による回転数制御を受ける以外は同一の構
造および作用を有し、固定ノズル型ターボチャージャに
対して、排気タービン14aのノズル4e,4e,・・
・の開度を調整するために、ベーン4d,4d,・・・
を備える(図4参照)。また、酸化ガス供給部は、この
ノズル4eの開度を制御するために、カソード極圧力セ
ンサ8や制御装置19を備える。この制御装置19は、
燃料電池システム11の制御装置に一部として組み込ま
れてもよいし、別体として設けてもよい。
【0031】VGT14の排気タービン14aの構成お
よび作用も、第1実施形態のVGT4の排気タービン4
aと同一の構成および作用を有するので、詳細な説明は
省略する。モータ12は、VGT14のコンプレッサ1
4bのコンプレッサブレード(図示せず)に電磁クラッ
チ等を介して繋がれ、コンプレッサブレード(図示せ
ず)の回転数を外部から制御する。
【0032】制御装置19は、車両のモータ出力に応じ
て燃料電池2の発電量を演算し、その発電量を発生させ
るために必要な燃料電池2に供給する酸化ガスの流量お
よび圧力を演算する。そして、その酸化ガスの流量およ
び圧力を得るために、VGT14のノズル4eの開度
(すなわち、ベーン4dの開度)を演算するとともに、
モータ12の回転数を演算する。さらに、制御装置19
は、カソード極圧力センサ8から燃料電池2に供給され
る酸化ガスの実測圧力値を取り込み、目標となる酸化ガ
スの流量および圧力(演算値)となるように、フィード
バック制御する。
【0033】次に、図6のフローチャートに沿って、燃
料電池システム11の酸化ガス供給部の制御を説明す
る。なお、図6のフローチャートにおいてS201〜S
204は、図5のフローチャートのS101〜S104
と同じ制御なので、説明を省略する。
【0034】酸化ガスの流量と圧力が決定すると、制御
装置19は、VGT14のコンプレッサ14bのコンプ
レッサブレードの回転数を演算し、その回転数に必要な
モータ12の回転数と排気タービン14aのタービンブ
レード4fの回転数を演算する。そして、制御装置19
は、タービンブレード4fの回転数が決まると、ノズル
4eの開度(すなわち、ベーン4dの開度)を演算する
(S205)。
【0035】ベーン4dの開度が決まると、制御装置1
9は、ベーン4dとモータ12に信号を送信する。そし
て、その信号の情報により、ベーン4dは開閉し、演算
されたノズル4eの開度となる(S206)。また、モ
ータ12は回転し、演算された回転数となる(S20
6)。すると、VGT14に流入する排気ガスは、設定
された開度のノズル4eで絞られて、タービンブレード
4fに導入される。また、モータ12の回転数によって
コンプレッサブレード(図示せず)の回転数を制御す
る。
【0036】また、カソード極圧力センサ8では、燃料
電池2に供給される酸化ガス(空気)の圧力が検出され
る。そして、この検出値が制御装置19に送信される
(S207)。さらに、この圧力の検出値と酸化ガスが
流れる管の径等から酸化ガスの流量を演算する(S20
7)。
【0037】そして、制御装置19は、酸化ガス(空
気)の流量および圧力の演算値と検出値を比較する(S
208)。演算値と検出値が一致する場合には処理を終
了し、演算値と検出値が一致しない場合には、S205
に移り、処理を繰り返し実行する。
【0038】この燃料電池システム11によれば、VG
T14のノズル4eの開度調節により、燃料電池2に供
給する酸化ガスの圧力および燃料電池2の背圧を制御す
ることができる。そのため、アクセルが開かれた加速時
等の過渡状態において、酸化ガスの圧力応答性が向上す
る。また、アノード側の調圧弁を削減でき、燃料電池シ
ステム11は、小型軽量化する。
【0039】次に、図3を参照して、第3実施形態の燃
料電池システムにおける酸化ガス供給部の構成について
説明する。燃料電池システム21は、第1実施形態の燃
料電池システム1に対して酸化ガス供給部の構成が異な
る。なお、酸化ガス供給部は、主として、VGT24お
よびモータ22と圧縮機23からなる。なお、VGT2
4は、可変ノズル型のターボチャージャである。なお、
燃料電池システム21において第1実施形態の燃料電池
システム1と同一の符号で示す構成要素については、同
一の構成および作用を有するので、詳細な説明を省略す
る。
【0040】酸化ガス供給部は、燃焼器5で発生した排
気ガスによってVGT24の排気タービン24aを回転
駆動し、排気タービン24aにタービン軸24cで直結
されたコンプレッサ24bで空気を圧縮して加圧すると
ともに、モータ22で回転駆動する圧縮機23で空気の
流量とVGT24のコンプレッサ24bに入力される空
気の圧力を制御する。コンプレッサ24bは、回転にと
もなってタービン軸24cの方向から空気を吸い込ん
で、コンプレッサブレード(図示せず)で空気を圧縮
し、圧力を高める。ちなみに、VGT24は、第1実施
形態のVGT4と同一の構造および作用を有し、固定ノ
ズル型ターボチャージャに対して、排気タービン24a
にノズル4e,4e,・・・の開度を調整するために、
ベーン4d,4d,・・・を備える(図4参照)。ま
た、酸化ガス供給部は、このノズル4eの開度を制御す
るために、カソード極圧力センサ8や制御装置29を備
える。この制御装置29は、燃料電池システム21の制
御装置に一部として組み込まれてもよいし、別体として
設けてもよい。
【0041】VGT24の排気タービン24aの構成お
よび作用も、第1実施形態のVGT4の排気タービン4
aと同一の構成および作用を有するので、詳細な説明は
省略する。モータ22は、圧縮機23のブレード(図示
せず)に電磁クラッチ等を介して繋がれ、前記ブレード
(図示せず)を回転駆動する。圧縮機23は、VGT2
4のコンプレッサ24bの空気の流入側に接続される。
そして、圧縮機23は、モータ22にブレード(図示せ
ず)が回転駆動され、空気を圧縮して、空気の流量を調
整するとともに、コンプレッサ24bに流入する空気の
圧力を調整する。したがって、燃料電池2に供給される
酸化ガス(空気)は、VGT24に加圧されるととも
に、圧縮機23に流量が調整される。
【0042】制御装置29は、車両のモータ出力に応じ
て燃料電池2の発電量を演算し、その発電量を発生させ
るために必要な燃料電池2に供給する酸化ガスの流量お
よび圧力を演算する。そして、その酸化ガスの流量およ
び圧力を得るために、VGT24のノズル4eの開度
(すなわち、ベーン4dの開度)を演算するとともに、
モータ22の回転数を演算する。さらに、制御装置29
は、カソード極圧力センサ8から燃料電池2に供給され
る酸化ガスの実測圧力値を取り込み、目標となる酸化ガ
スの流量および圧力(演算値)となるように、フィード
バック制御する。
【0043】次に、図7のフローチャートに沿って、燃
料電池システム21の酸化ガス供給部の制御を説明す
る。なお、図7のフローチャートにおいてS301〜S
304は、図5のフローチャートのS101〜S104
と同じ制御なので、説明を省略する。
【0044】酸化ガスの流量と圧力が決定すると、制御
装置29は、燃料電池2に供給する酸化ガスの流量を得
るために、圧縮機23の回転数、すなわちモータ22の
回転数を演算する(S305)。圧縮機23の回転数が
決定すると、VGT24のコンプレッサ24bに流入す
る酸化ガスの圧力が決定する。そこで、燃料電池2に供
給する酸化ガスの圧力を得るために、VGT24のコン
プレッサ24bのコンプレッサブレードの回転数を演算
し、排気タービン24aのタービンブレード4fの回転
数を演算する。そして、制御装置29は、タービンブレ
ード4fの回転数が決まると、ノズル4eの開度(すな
わち、ベーン4dの開度)を演算する(S305)。
【0045】ベーン4dの開度およびモータ22の回転
数が決まると、制御装置29は、ベーン4dとモータ2
2に信号を送信する。そして、その信号の情報により、
ベーン4dは開閉し、演算されたノズル4eの開度とな
る(S306)。また、モータ22は回転し、演算され
た回転数となる(S306)。すると、圧縮機22のブ
レードが設定された回転数で回転して酸化ガスを圧縮
し、さらにVGT24に流入する排気ガスは、設定され
た開度のノズル4eで絞られて、タービンブレード4f
に導入される。
【0046】また、カソード極圧力センサ8では、燃料
電池2に供給される酸化ガス(空気)の圧力が検出され
る。そして、この検出値が制御装置29に送信される
(S307)。さらに、この圧力の検出値と酸化ガスが
流れる管の径等から酸化ガスの流量を演算する(S30
7)。
【0047】そして、制御装置29は、酸化ガス(空
気)の流量および圧力の演算値と検出値を比較する(S
308)。演算値と検出値が一致する場合には処理を終
了し、演算値と検出値が一致しない場合には、S305
に移り、処理を繰り返し実行する。
【0048】この燃料電池システム21によれば、VG
T24のノズル4eの開度調節により、燃料電池2に供
給する酸化ガスの圧力および燃料電池2の背圧を制御す
ることができる。そのため、アクセルが開かれた加速時
等の過渡状態において、酸化ガスの圧力応答性が向上す
る。また、アノード側の調圧弁を削減でき、燃料電池シ
ステム21は、小型軽量化する。
【0049】ちなみに、図8に示すように、燃料電池シ
ステム1、11、21は、VGT4、14、24を各々
備えているため、アクセルが開かれた加速時において、
従来の固定ノズル型ターボチャージャを備えた燃料電池
システムの酸化ガスを加圧する際の過渡応答性に比べて
非常に優れている。
【0050】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、燃
料電池システムを車両に搭載されているものとして説明
したが、燃料電池の発電量を急激に増加させる等の過渡
状態に対応した燃料電地システムには有効に適用するこ
とができる。また、ノズルの開度調節によってアノード
側の背圧を制御したが、カソード側あるいはアノード側
とカソード側の両側の背圧を制御するようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】本発明の燃料電池システムによれば、バ
リアブルジオメトリ型ターボチャージャのノズルの開度
調節によって、燃料電池に供給する酸化ガスの圧力を制
御するとともに、燃料電池の背圧の制御をする。そのた
め、燃料電池に供給する酸化ガスの圧力の過渡応答性が
優れる。さらに、燃料電池の背圧を制御できるので、燃
料電池の排気ガスの排出側に設けられる調圧弁を削減で
き、システムを小型化および軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池システムの酸化ガス供給
部の第1実施形態の構成図である。
【図2】本発明に係る燃料電池システムの酸化ガス供給
部の第2実施形態の構成図である。
【図3】本発明に係る燃料電池システムの酸化ガス供給
部の第3実施形態の構成図である。
【図4】本発明に係る燃料電池システムに具備されるバ
リアブルジオメトリ型ターボチャージャの排気タービン
の断面図であり、(a)はノズル全開時、(b)はノズ
ル全閉時である。
【図5】第1実施形態の酸化ガス供給部の制御フローチ
ャートである。
【図6】第2実施形態の酸化ガス供給部の制御フローチ
ャートである。
【図7】第3実施形態の酸化ガス供給部の制御フローチ
ャートである。
【図8】本発明に係る燃料電池システムにおける過渡時
(アクセル開時)の酸化ガスの圧力応答特性を示すグラ
フである。
【図9】従来の燃料電池システムの酸化ガス供給部の構
成図である。
【符号の説明】
1,11,21・・・燃料電池システム 2・・・燃料電池 4,14,24・・・バリアブルジオメトリ型ターボチ
ャージャ 4d・・・ベーン 4e・・・ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池に水素を含有する燃料ガスと酸
    素を含有する酸化ガスを供給し、前記燃料ガスと前記酸
    化ガスを反応させて発電を行う燃料電池システムにおい
    て、 前記燃料電池システムから排出される排気ガスが導入さ
    れ、前記供給する酸化ガスを加圧する際にノズルの開度
    調節により圧力制御可能なバリアブルジオメトリ型ター
    ボチャージャを備えることを特徴とする燃料電池システ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101050847B1 (ko) * 2004-11-02 2011-07-21 삼성테크윈 주식회사 연료전지형 터빈 발전기
JP2012216380A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2018152181A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社豊田自動織機 燃料電池システム

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