JP2000315482A - 電池・キャパシタ - Google Patents
電池・キャパシタInfo
- Publication number
- JP2000315482A JP2000315482A JP11122548A JP12254899A JP2000315482A JP 2000315482 A JP2000315482 A JP 2000315482A JP 11122548 A JP11122548 A JP 11122548A JP 12254899 A JP12254899 A JP 12254899A JP 2000315482 A JP2000315482 A JP 2000315482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- external terminal
- battery
- capacitor
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】外部端子とケースとの間に介在する絶縁部品を
減らすことが可能でありながら、外部端子とケースとの
間に絶縁性もつ電池又はキャパシタを提供することであ
る。 【解決手段】 本発明の電池又はキャパシタは、アルミ
ニウム製もしくはアルミニウム合金製のケース30と、
ケース30内に収納された正極24と負極26とからな
る電極体40と、正極24及び負極26とにそれぞれ接
続され、ケース30と電気的に絶縁された状態でケース
30を貫通する外部端子12と、を有し、ケース30
は、少なくとも外部端子12が貫通する部分にアルマイ
ト皮膜18が形成され、アルマイト皮膜18により電気
的に絶縁されていることを特徴とする。アルマイト被膜
18で覆われたケース30は、電気絶縁性を有するの
で、外部端子12とケース30との間に絶縁部品を介す
る必要がないので、部品点数を減らす効果がある。
減らすことが可能でありながら、外部端子とケースとの
間に絶縁性もつ電池又はキャパシタを提供することであ
る。 【解決手段】 本発明の電池又はキャパシタは、アルミ
ニウム製もしくはアルミニウム合金製のケース30と、
ケース30内に収納された正極24と負極26とからな
る電極体40と、正極24及び負極26とにそれぞれ接
続され、ケース30と電気的に絶縁された状態でケース
30を貫通する外部端子12と、を有し、ケース30
は、少なくとも外部端子12が貫通する部分にアルマイ
ト皮膜18が形成され、アルマイト皮膜18により電気
的に絶縁されていることを特徴とする。アルマイト被膜
18で覆われたケース30は、電気絶縁性を有するの
で、外部端子12とケース30との間に絶縁部品を介す
る必要がないので、部品点数を減らす効果がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムもし
くはアルミニウム合金製のケースを用いた電池又はキャ
パシタに関する。
くはアルミニウム合金製のケースを用いた電池又はキャ
パシタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池又はキャパシタとして、特開
平10−64769号公報や、特開平6−111803
号公報に記載したものが知られいる。特開平10−64
769号公報のキャパシタでは、外部端子が、金属ケー
スの蓋に貫通した状態でシール部材を介して固定されて
いる。このシール部材は、電気絶縁性の硬質樹脂で形成
されて、外部端子から金属ケースの蓋に電流が流れない
ように絶縁するとともに、ケース内に水分が侵入するこ
とを阻止し、ケースの外に電解液が漏れることを防ぐ。
この硬質樹脂としては、フェノール樹脂、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂、ベークライト樹脂、硬質ポリウレ
タン樹脂、ポリイミド樹脂等が例示されている。
平10−64769号公報や、特開平6−111803
号公報に記載したものが知られいる。特開平10−64
769号公報のキャパシタでは、外部端子が、金属ケー
スの蓋に貫通した状態でシール部材を介して固定されて
いる。このシール部材は、電気絶縁性の硬質樹脂で形成
されて、外部端子から金属ケースの蓋に電流が流れない
ように絶縁するとともに、ケース内に水分が侵入するこ
とを阻止し、ケースの外に電解液が漏れることを防ぐ。
この硬質樹脂としては、フェノール樹脂、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂、ベークライト樹脂、硬質ポリウレ
タン樹脂、ポリイミド樹脂等が例示されている。
【0003】特開平6−111803号公報では、電池
用の正極端子が、表面が電気的に絶縁された金属を介し
て電池の蓋にカシメられ、電気的絶縁性に優れ気密性に
も優れた正極端子が構成されている。すなわち、前述の
両公報のいずれにおいても、外部端子は、電気的に絶縁
した部品を介して金属ケース又は金属製の蓋に貫通して
いる。
用の正極端子が、表面が電気的に絶縁された金属を介し
て電池の蓋にカシメられ、電気的絶縁性に優れ気密性に
も優れた正極端子が構成されている。すなわち、前述の
両公報のいずれにおいても、外部端子は、電気的に絶縁
した部品を介して金属ケース又は金属製の蓋に貫通して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の各公報では、外
部端子とキャパシタのケース及び電池の蓋との間に、電
気的に絶縁した部品を必要とする。このため、従来の電
池又はキャパシタの構造では、部品点数が多くなり製造
工程が複雑になることによって、コストが高くなってい
た。
部端子とキャパシタのケース及び電池の蓋との間に、電
気的に絶縁した部品を必要とする。このため、従来の電
池又はキャパシタの構造では、部品点数が多くなり製造
工程が複雑になることによって、コストが高くなってい
た。
【0005】本発明は、上述した従来の実状に鑑みてな
されたものであって、電池又はキャパシタの部品点数を
減らし、製造工程を簡素化し、コストを下げることが可
能でありながら、外部端子とキャパシタの蓋及び電池の
蓋との間を絶縁した電池又はキャパシタを提供すること
を解決すべき課題とする。
されたものであって、電池又はキャパシタの部品点数を
減らし、製造工程を簡素化し、コストを下げることが可
能でありながら、外部端子とキャパシタの蓋及び電池の
蓋との間を絶縁した電池又はキャパシタを提供すること
を解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の
ケースに陽極酸化皮膜を形成することで、外部端子が、
電気的絶縁性をもつ部品を介することなく電池又はキャ
パシタのケースに貫通することで上記課題を解決するこ
とができることを見出した。
本発明者は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の
ケースに陽極酸化皮膜を形成することで、外部端子が、
電気的絶縁性をもつ部品を介することなく電池又はキャ
パシタのケースに貫通することで上記課題を解決するこ
とができることを見出した。
【0007】すなわち、本発明の電池又はキャパシタ
は、アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製のケー
スと、該ケース内に収納された正極と負極とからなる電
極体と、該正極及び該負極とにそれぞれ接続され、該ケ
ースと電気的に絶縁された状態で該ケースを貫通する外
部端子と、を有する電池またはキャパシタであって、該
ケースは、少なくとも該外部端子が貫通する部分に陽極
酸化皮膜が形成され、該陽極酸化皮膜により電気的に絶
縁されていることを特徴とする。
は、アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製のケー
スと、該ケース内に収納された正極と負極とからなる電
極体と、該正極及び該負極とにそれぞれ接続され、該ケ
ースと電気的に絶縁された状態で該ケースを貫通する外
部端子と、を有する電池またはキャパシタであって、該
ケースは、少なくとも該外部端子が貫通する部分に陽極
酸化皮膜が形成され、該陽極酸化皮膜により電気的に絶
縁されていることを特徴とする。
【0008】本発明に係る電池またはキャパシタでは、
アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製のケースに
陽極酸化処理が施され、陽極酸化皮膜が形成される。こ
の陽極酸化皮膜は、電気絶縁性をもつとともに、耐食性
や耐摩耗性を有する。このため陽極酸化皮膜が、ケース
と外部端子との間を絶縁すれば、外部端子からケースに
電流が流れなくなる。また、直接、アルミニウム製のケ
ースに外部端子が貫通すれば、絶縁部材を挟む必要がな
いので、電池またはキャパシタの構造は簡素化される。
アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製のケースに
陽極酸化処理が施され、陽極酸化皮膜が形成される。こ
の陽極酸化皮膜は、電気絶縁性をもつとともに、耐食性
や耐摩耗性を有する。このため陽極酸化皮膜が、ケース
と外部端子との間を絶縁すれば、外部端子からケースに
電流が流れなくなる。また、直接、アルミニウム製のケ
ースに外部端子が貫通すれば、絶縁部材を挟む必要がな
いので、電池またはキャパシタの構造は簡素化される。
【0009】さらに、電池またはキャパシタ内では、陽
極酸化皮膜が耐食性を有するので、電解液によるケース
の腐食が抑えられる。したがって、本発明に係わる電池
またはキャパシタでは、従来のように電気絶縁性の硬質
樹脂や表面化成処理した金属のような絶縁部材を設ける
必要がないため、部品点数を削減することができる。こ
のために本発明の電池又はキャパシタは、コストの低廉
化および部品管理等の容易化を実現することができる。
極酸化皮膜が耐食性を有するので、電解液によるケース
の腐食が抑えられる。したがって、本発明に係わる電池
またはキャパシタでは、従来のように電気絶縁性の硬質
樹脂や表面化成処理した金属のような絶縁部材を設ける
必要がないため、部品点数を削減することができる。こ
のために本発明の電池又はキャパシタは、コストの低廉
化および部品管理等の容易化を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の電池またはキャパシタ
は、ケースと、ケース内に収納された電極体と、ケース
を貫通する外部端子とで構成されている。電池またはキ
ャパシタのケースは、アルミニウム製若しくはアルミニ
ウム合金製の蓋部材と容器部材とで構成することができ
る。ここで蓋部材又は容器部材には、外部端子を通すた
めの貫通孔が形成される。さらにケースには、陽極酸化
処理が施されている。この陽極酸化処理としては、たと
えばアルマイト処理やアルミライト処理等が揚げられ
る。陽極酸化処理によって、ケースの表面に陽極酸化皮
膜が形成される。
は、ケースと、ケース内に収納された電極体と、ケース
を貫通する外部端子とで構成されている。電池またはキ
ャパシタのケースは、アルミニウム製若しくはアルミニ
ウム合金製の蓋部材と容器部材とで構成することができ
る。ここで蓋部材又は容器部材には、外部端子を通すた
めの貫通孔が形成される。さらにケースには、陽極酸化
処理が施されている。この陽極酸化処理としては、たと
えばアルマイト処理やアルミライト処理等が揚げられ
る。陽極酸化処理によって、ケースの表面に陽極酸化皮
膜が形成される。
【0011】この陽極酸化皮膜は、少なくともケースの
貫通孔の周辺に形成されていることが必要である。この
酸化皮膜は、電気を絶縁する性質と腐食を防ぐ性質とを
もつ。たとえば、アルマイトやアルミライト等が揚げら
れる。次にケース内に収納された電極体は、正極体と負
極体とで構成されている。正極体と負極体との間には、
セパレータが挟まれ、電池の場合は、電極体全体が電解
液に含浸されている。また、キャパシタの場合は、電池
と同様に、電極体全体が電解液に含浸されたり、正極体
と負極体とが電解液を含んだ状態で多孔性セパレータを
挟んだりしている。ここで電極体は、外部端子につなが
っている。このような電極体をもつ電池の構造として
は、たとえば、二次電池又は電気二重層キャパシタ等が
揚げられる。
貫通孔の周辺に形成されていることが必要である。この
酸化皮膜は、電気を絶縁する性質と腐食を防ぐ性質とを
もつ。たとえば、アルマイトやアルミライト等が揚げら
れる。次にケース内に収納された電極体は、正極体と負
極体とで構成されている。正極体と負極体との間には、
セパレータが挟まれ、電池の場合は、電極体全体が電解
液に含浸されている。また、キャパシタの場合は、電池
と同様に、電極体全体が電解液に含浸されたり、正極体
と負極体とが電解液を含んだ状態で多孔性セパレータを
挟んだりしている。ここで電極体は、外部端子につなが
っている。このような電極体をもつ電池の構造として
は、たとえば、二次電池又は電気二重層キャパシタ等が
揚げられる。
【0012】正極体と負極体とに繋がっている外部端子
は、良好な導電性をもつ金属端子で、電解液から腐食さ
れることを防ぐ性質をもつことが好ましい。この外部端
子は、電池又はキャパシタのケースの貫通孔を貫通した
状態で固定される。ここでケースの貫通孔の周辺は、陽
極酸化皮膜によって電気的に絶縁されているので、外部
端子からケースに電流が流れることはない。さらにケー
スは、皮膜によって耐食性を有しているので、電解液に
よるケースの腐食を防止する。
は、良好な導電性をもつ金属端子で、電解液から腐食さ
れることを防ぐ性質をもつことが好ましい。この外部端
子は、電池又はキャパシタのケースの貫通孔を貫通した
状態で固定される。ここでケースの貫通孔の周辺は、陽
極酸化皮膜によって電気的に絶縁されているので、外部
端子からケースに電流が流れることはない。さらにケー
スは、皮膜によって耐食性を有しているので、電解液に
よるケースの腐食を防止する。
【0013】このため本発明の電池又はキャパシタは、
ケースと外部端子との間に絶縁部材を介する必要がない
ため、部品点数の削減を実現することができ、コストの
低廉化および部品管理等の容易化を実現することができ
る。
ケースと外部端子との間に絶縁部材を介する必要がない
ため、部品点数の削減を実現することができ、コストの
低廉化および部品管理等の容易化を実現することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。本
発明の実施例として、電気二重層キャパシタを作製し
た。 (実施例)本発明の電気二重層キャパシタは、図1に示
すように、蓋部材10及び蓋部材で密閉された容器部材
20とで構成されるケース30と、ケース30内に収納
された電極体40と、ケース30を貫通する外部端子1
2とで構成されている。
発明の実施例として、電気二重層キャパシタを作製し
た。 (実施例)本発明の電気二重層キャパシタは、図1に示
すように、蓋部材10及び蓋部材で密閉された容器部材
20とで構成されるケース30と、ケース30内に収納
された電極体40と、ケース30を貫通する外部端子1
2とで構成されている。
【0015】先ず、図2に示すように、蓋部材10は、
角形平板状のアルミニウム板からなり、側面の上側に突
出部11を有する。蓋部材10の中央には電解液を入れ
る注水孔15が開口し、この注水孔15の両側には貫通
孔16が開口している。この蓋部材10には、後述のア
ルマイト被膜18が形成されている。このアルマイト皮
膜18は、電気絶縁性を有する酸化皮膜である。
角形平板状のアルミニウム板からなり、側面の上側に突
出部11を有する。蓋部材10の中央には電解液を入れ
る注水孔15が開口し、この注水孔15の両側には貫通
孔16が開口している。この蓋部材10には、後述のア
ルマイト被膜18が形成されている。このアルマイト皮
膜18は、電気絶縁性を有する酸化皮膜である。
【0016】次に、図3に示すように、外部端子12
は、アルミニウム製の円柱部材で、上端に雌ねじ13が
形成されている。この外部端子12の中央の側壁には、
円周方向に2つの溝部17を有している。また、外部端
子12の側壁には、アルマイト被膜18が形成されてい
る。ここで、上述した蓋部材10の貫通孔16に外部端
子12が貫通している。そして、外部端子12を蓋部材
10に固定するために、貫通孔16の開口部の周辺を上
下方向から圧縮する。このとき、貫通孔16の幅が小さ
くなり、貫通孔16の内周壁が外部端子12の溝部17
に進入することで、蓋部材10と外部端子12とが一体
化する。
は、アルミニウム製の円柱部材で、上端に雌ねじ13が
形成されている。この外部端子12の中央の側壁には、
円周方向に2つの溝部17を有している。また、外部端
子12の側壁には、アルマイト被膜18が形成されてい
る。ここで、上述した蓋部材10の貫通孔16に外部端
子12が貫通している。そして、外部端子12を蓋部材
10に固定するために、貫通孔16の開口部の周辺を上
下方向から圧縮する。このとき、貫通孔16の幅が小さ
くなり、貫通孔16の内周壁が外部端子12の溝部17
に進入することで、蓋部材10と外部端子12とが一体
化する。
【0017】一方、容器部材20は、上端を開口する有
底角筒状のアルミニウムケースからなる。容器部材20
には、アルマイト被膜18が形成されている。そして、
この容器部材20の側壁の上端は、内側に段部21を有
している。この段部21に蓋部材10の突出部11が嵌
合した状態で、蓋部材10は容器部材20に溶接され
る。これにより蓋部材10と容器部材20とが一体化す
ることで、ケース30が構成される。
底角筒状のアルミニウムケースからなる。容器部材20
には、アルマイト被膜18が形成されている。そして、
この容器部材20の側壁の上端は、内側に段部21を有
している。この段部21に蓋部材10の突出部11が嵌
合した状態で、蓋部材10は容器部材20に溶接され
る。これにより蓋部材10と容器部材20とが一体化す
ることで、ケース30が構成される。
【0018】また、容器部材20内には、電極体40が
配置されている。この電極体40は、正極24と負極2
6と多孔性セパレータ28と電解液(図略)とで構成さ
れている。正極24と負極26とは、活性炭粉末を結合
材と混合した状態で金属集電箔に塗布して形成され、こ
の正極24と負極26との間には、多孔性セパレータ2
8が配置される。この多孔性セパレータ28を挟んだ状
態で、正極24と負極26とを交互に多数積み重ねるこ
とによって、電極体40が構成される。またこの電極体
40は、容器部材20内で電解液に含浸される。ここで
電解液には、プロピレンカーボネートやエチレンカーボ
ネートといった有機電解液を用いることが好ましい。
配置されている。この電極体40は、正極24と負極2
6と多孔性セパレータ28と電解液(図略)とで構成さ
れている。正極24と負極26とは、活性炭粉末を結合
材と混合した状態で金属集電箔に塗布して形成され、こ
の正極24と負極26との間には、多孔性セパレータ2
8が配置される。この多孔性セパレータ28を挟んだ状
態で、正極24と負極26とを交互に多数積み重ねるこ
とによって、電極体40が構成される。またこの電極体
40は、容器部材20内で電解液に含浸される。ここで
電解液には、プロピレンカーボネートやエチレンカーボ
ネートといった有機電解液を用いることが好ましい。
【0019】本実施例の電気二重層キャパシタは上述し
た構成をもつので、次にこのキャパシタの機能を説明す
る。蓋部材10の表面全体および外部端子12の側面に
は、アルマイト皮膜18が形成されているので、外部端
子12と蓋部材10との間は、電気的に絶縁される。ま
た、アルマイト被膜18は、蓋部材10と外部端子12
とが電解液によって浸食されることを防ぐ。さらに蓋部
材10と外部端子12とは一体化し、蓋部材10と容器
部材20とは一体化しているので、ケース30内から電
解液(図略)が漏れることを防止し、ケース30の外か
ら水分が侵入することを防止する。
た構成をもつので、次にこのキャパシタの機能を説明す
る。蓋部材10の表面全体および外部端子12の側面に
は、アルマイト皮膜18が形成されているので、外部端
子12と蓋部材10との間は、電気的に絶縁される。ま
た、アルマイト被膜18は、蓋部材10と外部端子12
とが電解液によって浸食されることを防ぐ。さらに蓋部
材10と外部端子12とは一体化し、蓋部材10と容器
部材20とは一体化しているので、ケース30内から電
解液(図略)が漏れることを防止し、ケース30の外か
ら水分が侵入することを防止する。
【0020】さらに容器部材20の表面全体にはアルマ
イト皮膜18が形成されているので、容器部材20が電
解液から浸食されることはない。したがって本発明の電
池又はキャパシタは、ケース30と外部端子12との間
に絶縁部材を介する必要がないため、部品点数の削減を
実現することができ、コストの低廉化および部品管理等
の容易化を実現することができる。
イト皮膜18が形成されているので、容器部材20が電
解液から浸食されることはない。したがって本発明の電
池又はキャパシタは、ケース30と外部端子12との間
に絶縁部材を介する必要がないため、部品点数の削減を
実現することができ、コストの低廉化および部品管理等
の容易化を実現することができる。
【0021】また、アルマイト皮膜18は耐食性を有す
るので、電解液によってケース30が腐食されることを
防止する。なお、本実施例は、ケース30の表面全体に
アルマイト皮膜18が形成されているので、蓋部材10
にのみ外部端子12が固定されるものではなく、容器部
材20又は蓋部材10と容器部材20との両方に外部端
子12が固定されることも可能であるので、図で示した
実施例に限定されるものではない。 (アルマイト処理)一般に、アルミニウム若しくはアル
ミニウム合金の表面に陽極酸化皮膜を生成する方法とし
て、アルマイト処理が知られている。
るので、電解液によってケース30が腐食されることを
防止する。なお、本実施例は、ケース30の表面全体に
アルマイト皮膜18が形成されているので、蓋部材10
にのみ外部端子12が固定されるものではなく、容器部
材20又は蓋部材10と容器部材20との両方に外部端
子12が固定されることも可能であるので、図で示した
実施例に限定されるものではない。 (アルマイト処理)一般に、アルミニウム若しくはアル
ミニウム合金の表面に陽極酸化皮膜を生成する方法とし
て、アルマイト処理が知られている。
【0022】アルマイト処理は、アルミニウムを電解液
に浸漬し、陽極として電圧を加えると、アルミニウムは
電解液中の酸素と反応し、酸化皮膜(酸化アルミニウ
ム)を生成する。この反応は、次のような反応式で表さ
れる。 2Al+3H2O→Al2O3+6H++6e 先ず、アルマイト処理では、シュウ酸を電解液とする電
解糟の中に陽極と陰極とを用いて電気分解が行われる。
このとき陽極にはアルミニウムが用いられ、陰極には炭
素、亜鉛又は鋼が用いられている。このシュウ酸が電気
分解すると、陽極に用いたアルミニウムが酸素と反応し
て、アルミニウムの表面に不導体の酸化皮膜が生成され
る。この酸化皮膜は二重の層で構成されている。酸化皮
膜の下層には、バリヤー層と呼ばれる薄い無孔質の層が
形成され、このバリヤー層は、良好な電気絶縁性をも
つ。しかし、酸化皮膜の上層には、微細孔をもつ層が形
成される。この微細孔は、皮膜のもつ電気絶縁性や耐食
性に悪影響を及ぼす。
に浸漬し、陽極として電圧を加えると、アルミニウムは
電解液中の酸素と反応し、酸化皮膜(酸化アルミニウ
ム)を生成する。この反応は、次のような反応式で表さ
れる。 2Al+3H2O→Al2O3+6H++6e 先ず、アルマイト処理では、シュウ酸を電解液とする電
解糟の中に陽極と陰極とを用いて電気分解が行われる。
このとき陽極にはアルミニウムが用いられ、陰極には炭
素、亜鉛又は鋼が用いられている。このシュウ酸が電気
分解すると、陽極に用いたアルミニウムが酸素と反応し
て、アルミニウムの表面に不導体の酸化皮膜が生成され
る。この酸化皮膜は二重の層で構成されている。酸化皮
膜の下層には、バリヤー層と呼ばれる薄い無孔質の層が
形成され、このバリヤー層は、良好な電気絶縁性をも
つ。しかし、酸化皮膜の上層には、微細孔をもつ層が形
成される。この微細孔は、皮膜のもつ電気絶縁性や耐食
性に悪影響を及ぼす。
【0023】このため微細孔を封孔する封孔処理が行わ
れる。この封孔処理では、酸化皮膜が高圧水蒸気または
沸騰水に浸されることで、微細孔がベーマライト(Al2O
3・H 2O)またはバイヤーライト(Al2O3・3H2O)で封孔
される。このような一連の作業によって、アルミニウム
の表面に酸化皮膜が形成され、アルマイト処理が行われ
る。
れる。この封孔処理では、酸化皮膜が高圧水蒸気または
沸騰水に浸されることで、微細孔がベーマライト(Al2O
3・H 2O)またはバイヤーライト(Al2O3・3H2O)で封孔
される。このような一連の作業によって、アルミニウム
の表面に酸化皮膜が形成され、アルマイト処理が行われ
る。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電池又はキャパシタでは、外部端子が、電気的に絶縁し
た部品を介する必要はなく、直接、金属ケースに貫通し
た状態で固定されるので、電池又はキャパシタの部品点
数が少なくなり、製造工程は簡素化され、コストを下げ
ることができる効果がある。
電池又はキャパシタでは、外部端子が、電気的に絶縁し
た部品を介する必要はなく、直接、金属ケースに貫通し
た状態で固定されるので、電池又はキャパシタの部品点
数が少なくなり、製造工程は簡素化され、コストを下げ
ることができる効果がある。
【図1】本発明による電気二重層キャパシタの断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明による電気二重層キャパシタの蓋部材の
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明による電気二重層キャパシタの外部端子
の断面図である。
の断面図である。
10:蓋部材 20:容器部材 30:ケース 40:電極体 11:突出部 12:外部端子 13:雌ねじ 14:注水栓 15:注水孔 16:貫通孔 17:溝部 18:アルマイト被膜 21:段部 22:導線 24:正極 26:負極 28:多孔性セパレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム製もしくはアルミニウム合
金製のケースと、該ケース内に収納された正極と負極と
からなる電極体と、該正極及び該負極とにそれぞれ接続
され、該ケースと電気的に絶縁された状態で該ケースを
貫通する外部端子と、を有する電池又はキャパシタであ
って、 該ケースは、少なくとも該外部端子が貫通する部分に陽
極酸化皮膜が形成され、該陽極酸化皮膜により電気的に
絶縁されていることを特徴とする電池又はキャパシタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11122548A JP2000315482A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 電池・キャパシタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11122548A JP2000315482A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 電池・キャパシタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000315482A true JP2000315482A (ja) | 2000-11-14 |
Family
ID=14838611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11122548A Pending JP2000315482A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 電池・キャパシタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000315482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007207746A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Samsung Sdi Co Ltd | 2次電池モジュール用隔壁およびこれを含む2次電池モジュール |
US10319963B2 (en) * | 2013-06-12 | 2019-06-11 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Battery and method for producing the same |
US10367186B2 (en) | 2013-01-18 | 2019-07-30 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Secondary battery including an insulating member |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP11122548A patent/JP2000315482A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007207746A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Samsung Sdi Co Ltd | 2次電池モジュール用隔壁およびこれを含む2次電池モジュール |
US9123956B2 (en) | 2006-02-02 | 2015-09-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Cell barrier for secondary battery module and secondary battery module |
US10367186B2 (en) | 2013-01-18 | 2019-07-30 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Secondary battery including an insulating member |
US10319963B2 (en) * | 2013-06-12 | 2019-06-11 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Battery and method for producing the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7365962B2 (en) | Capacitor and method of connecting the same | |
EP1962308B1 (en) | Electric double layer capacitor | |
CN1114780A (zh) | 密封型固体电解电容器 | |
EP3920297A1 (en) | Button-type lithium ion battery with metal housing | |
US3440495A (en) | Hermetically sealed electrolytic capacitor | |
JP6134917B2 (ja) | キャパシタ | |
JPH1116790A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH10270293A (ja) | 電気二重層コンデンサ | |
JP5764772B1 (ja) | 水電池 | |
US4520085A (en) | Gas-tight primary battery | |
JP4032958B2 (ja) | 蓄電素子およびその製造方法 | |
JP7426591B2 (ja) | 電解コンデンサモジュール | |
KR20140008236A (ko) | 이차 전지 | |
JP2000315482A (ja) | 電池・キャパシタ | |
JP5020432B2 (ja) | チップ型積層コンデンサ | |
KR100658682B1 (ko) | 이차전지 | |
WO2010116656A1 (ja) | コンデンサ、およびその製造方法 | |
KR100418593B1 (ko) | 전기이중층 캐패시터 | |
JP2002050543A (ja) | チップ型積層コンデンサ | |
CN221668677U (zh) | 一种新型盖帽铝电解电容器 | |
TWI268525B (en) | Electrolytic capacitor | |
KR200266590Y1 (ko) | 전기이중층 캐패시터 | |
JP2002050545A (ja) | チップ型積層コンデンサ | |
JPH1154388A (ja) | 電気二重層キャパシタ | |
JPH0130258B2 (ja) |