JP2000315115A - 流量制御方法、流量制御装置および記録媒体 - Google Patents

流量制御方法、流量制御装置および記録媒体

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JP2000315115A
JP2000315115A JP2000034559A JP2000034559A JP2000315115A JP 2000315115 A JP2000315115 A JP 2000315115A JP 2000034559 A JP2000034559 A JP 2000034559A JP 2000034559 A JP2000034559 A JP 2000034559A JP 2000315115 A JP2000315115 A JP 2000315115A
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Japan
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curve
flow rate
operation amount
curved portion
saturation level
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JP2000034559A
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English (en)
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Shotaro Izumi
昭太郎 泉
Mitsuzo Shimomura
光造 霜村
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Stec KK
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Stec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないパラメータで、かつ、近似曲線に基づ
いて精度の高い流量の制御を行うことを目的とする。 【解決手段】 所定の近似式に基づいて設定流量から操
作量Xを求め、当該操作量Xでバルブのアクチュエータ
を駆動して、流路を流れる流体の流量を制御する流量制
御方法に関する。前記設定流量と操作量Xとの関係を定
める近似式として、流量の飽和水準QMAX および該飽和
水準QMAX 以外の少なくとも2つのパラメータを有する
略S字状または略Z字状の曲線を表す式を用い、該曲線
の式に基づいて設定流量から操作量Xを求める工程と、
前記バルブのアクチュエータに前記操作量Xを付与して
前記バルブの変位を調整することにより、流量を制御す
る工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野:本発明は、電気的手段の使
用によって流量の制御を行う流量制御に関するものであ
る。
【0002】従来の技術:半導体製造装置や種々の分析
装置においては、流体の流量(質量)を高い精度で制御
することが要求されている。また、高度な応答性が要求
されている。そのため、近年のマスフローコントローラ
においては、電圧や電力などの操作量と流量との関係を
定める近似式を用いると共に、周知のPID制御を行っ
ている。
【0003】しかし、従来の近似式は、操作量と流量と
の関係からなるデータを直線で結んだ折れ線近似を採用
している。かかる折れ線は、操作量と流量の関係を正確
に表しているとは云い難い。また、複数の直線について
パラメータを設定するので、パラメータの数が多くな
る。さらに、各直線には漸近する部分がない。そのた
め、PID制御の伝達関数を求めるのに、多大の時間を
要する。
【0004】
【発明の概要】したがって、本発明の目的は、少ないパ
ラメータで、かつ、近似曲線に基づいて精度の高い流量
の制御を行うことである。
【0005】発明の原理 つぎに、本発明の構成の説明に先立って本発明の原理に
ついて説明する。今、バルブの開度(開いている度合)
の変化Δxに対する流量Qの変化ΔQを考慮すると、Δ
Q/Δxは、 1)実際の最大流量QM と現在の流量Qの差(QM
Q)、つまり、後どれだけ流せるかに比例する、 2)現在の流量Qに比例する。 と考えることができる。これらを微分方程式で表現する
と、下記の(2) 式で表される。 dQ/dx=k・(QM −Q)・Q …(2) 上記(2) 式の解は、下記の(11)式で表される。 Q=QM /[1+ exp{−β(x−α)}] …(11) 但し、α,β>0 Q:流量 QM :最大流量 α,β:パラメータ(parameter) x:バルブの開度
【0006】前記(11)式において、バルブの開度xはバ
ルブのアクチュエータを駆動する電圧や電力などの操作
量Xに相当する。また、前記(11)式においては、実際に
流体を流したデータを用いて最小自乗法などの近似法に
より最大流量QM に相当する飽和水準QMAX を得ること
ができる。したがって、前記(11)式のバルブの開度xを
操作量Xに置き換え、更に最大流量QM を飽和水準Q
MAX に置き換えた下記の(1) 式により、流量Qと操作量
Xとの関係を近似的に求めることができる。 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(1)
【0007】一方、前記バルブのアクチュエータを駆動
する際には、アクチュエータやバルブにおいて摩擦等に
よる物理的な損失が生じる。また、流路を形成する壁面
付近には、流体の流速が小さい境界層が存在する。した
がって、前記(1) 式で定義される曲線(ロジスティック
曲線:logisticcurve)、あるいは、前記(1) 式に近い形
状の曲線を用いることで、流量Qと操作量Xとの関係を
近似的に求めることができる。
【0008】図1(a)は前記ロジスティック曲線を示
す特性図である。図1(a)に示すように、該ロジステ
ィック曲線は、X=αのときに exp{−β(X−α)}
=1となる。すなわち、X=αのときにQ=QMAX /2
となる変曲点を持つ。また、前記ロジスティック曲線
は、X≒αのときに流量Qがおおむね直線的に増加する
略直線部CL を有する。さらに、前記ロジスティック曲
線は操作量Xが減少するに従い流量Qがゼロに漸近する
第1曲線部C1 を有する。また、前記ロジスティック曲
線は、操作量Xが増大するに従い流量Qが飽和水準Q
MAX に漸近する第2曲線部C2 を有する。また、前記ロ
ジスティック曲線は第1曲線部C1と第2曲線部C2
の間を略直線部CL で滑らかに連ねてなるものである。
【0009】したがって、本発明に用いることができる
ロジスティック曲線等は、流量Qの飽和水準QMAX およ
び該飽和水準QMAX 以外の少なくとも2つのパラメータ
を有する略S字状の曲線であるといえる。
【0010】前述した略S字状の曲線は、バルブが無制
御時閉である場合について、操作量Xと流量Qとの関係
を示す曲線である。一方、バルブには、操作量X=0の
ときに流量Q=0となる無制御時閉のバルブの他に、操
作量X=0のときに流量Q=QMAX となる無制御時開の
バルブが存在する。つぎに、無制御時開のバルブにおけ
る操作量Xと流量Qとの関係について考察すると、図1
(b)のような逆S字状つまり略Z字状の曲線が得られ
ることは明白である。該略Z字状の曲線は、βが負とな
る下記の(10)式により表される。 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(10) 但し、α>0,β<0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
【0011】図1(b)は前記略Z字状の曲線を示す特
性図である。図1(b)に示すように、略Z字状の曲線
は、X=αのときに exp{−β(X−α)}=1とな
る。すなわち、X=αのときにQ=QMAX /2となる変
曲点を持つ。また、前記略Z字状の曲線は、X≒αのと
きに流量Qがおおむね直線的に減少する略直線部CL
有する。さらに、前記略Z字状の曲線は操作量Xが増大
するに従い流量Qがゼロに漸近する第3曲線部C3 を有
する。また、前記略Z字状の曲線は、操作量Xが減少す
るに従い流量Qが飽和水準QMAX に漸近する第4曲線部
4 を有する。また、前記曲線は第3曲線部C3 と第4
曲線部C4 との間を略直線部CL で滑らかに連ねてなる
ものである。
【0012】したがって、無制御時開のバルブに用いる
ことができる曲線は、流量Qの飽和水準QMAX および該
飽和水準QMAX 以外の少なくとも2つのパラメータを有
する略Z字状の曲線であるといえる。
【0013】発明の構成 本発明の流量制御方法は、所定の近似式に基づいて設定
流量Qから操作量Xを求め、当該操作量Xでバルブのア
クチュエータを駆動して、流路を流れる流体の流量を制
御する流量制御方法に適用される。本発明では、前記設
定流量Qと操作量Xとの関係を定める近似式として、流
量Qの飽和水準QMAX および該飽和水準QMAX 以外の少
なくとも2つのパラメータを有する略S字状または略Z
字状の曲線を表す式を用いる。本発明は下記の第1工程
および第2工程を有する。すなわち、第1工程では、該
曲線の式に基づいて設定流量Qから操作量Xを求める。
第2工程では前記バルブのアクチュエータに前記操作量
Xを付与して前記バルブの変位を調整することにより、
流量Qを制御する。
【0014】本発明は前記流体制御方法の他に、該方法
を実施するための流体制御装置および記録媒体にも適用
することができる。すなわち、本発明の流量制御方法
は、以下の流量制御装置および記録媒体により実現する
ことができる。
【0015】本発明の流量制御装置は、バルブのアクチ
ュエータに操作量を与えて前記バルブの変位を調整する
ことにより、流路を流れる流体の流量を制御する流量制
御装置に適用される。本発明の流量制御装置は以下の記
憶手段、演算手段、駆動回路およびバルブを備えてい
る。記憶手段は、設定流量と操作量との関係を定める近
似式として、流量の飽和水準および該飽和水準以外の少
なくとも2つのパラメータを有する略S字状または略Z
字状の曲線を表す式を記憶する。演算手段は、前記記憶
手段から前記式を読み出して、前記式に基づいて前記設
定流量から操作量を求める。前記駆動回路は、前記演算
手段が求めた操作量で前記アクチュエータを駆動する。
バルブは、前記アクチュエータの駆動により変位する。
【0016】また、本発明の記録媒体は、以下の3つの
処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記
録している。第1の処理では、バルブのアクチュエータ
を駆動する操作量を変化させつつ流路を流れる流体の流
量を測定させる指令、を出力する。第2の処理では、前
記測定した測定流量と該測定流量に対応する操作量を、
互いに関連づけた状態で記憶装置に記憶させる。第3の
処理では、前記記憶装置に記憶させた測定流量および操
作量を読み出し、前記流量と操作量との関係を定める近
似曲線として、飽和水準および該飽和水準以外の少なく
とも2つのパラメータを有する略S字状または略Z字状
の曲線を表す式を求める。こうして求められた式は、前
述の制御方法に用いられる。
【0017】本発明は、添付の図面を参考にした以下の
好適な実施例の説明からより明確に理解されるであろ
う。しかしながら、実施例および図面は単なる図示およ
び説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるもの
ではない。添付図面において、複数の図面における同一
の部品番号は、同一または相当部分を示す。
【0018】
【実施例の説明】図2は本発明の第1実施例にかかる流
量制御装置を示す。流量制御ユニット2はコンピュータ
1に接続できる。前記コンピュータ1は、CPU10、
RAM11、ROM12および外部記憶装置13を備え
ている。また、前記コンピュータ1のCPU10には、
図示しないインターフェイスを介して表示器14、媒体
読取装置(CD−ROMドライブ)15および媒体読取
装置(フロッピードライブ)16などが接続されてい
る。前記CD−ROMドライブ15およびフロッピード
ライブ16は、それぞれ記録媒体(CD−ROM)3A
や記録媒体(フロッピードライブ)3Bに記録されたデ
ータやプログラムを読み取る。
【0019】流量制御ユニット2の本体20には、流体
Lを流すための流路21が形成されている。前記流路2
1の上流には流体の圧力源(図示せず)が接続されてお
り、一方、流路21の下流には流体を使用する設備(図
示せず)が接続されている。該流路21を流れる流体L
の流量Qは、バルブ22により制御される。該バルブ2
2は、多数の圧電素子を積層したピエゾ式のアクチュエ
ータ23の駆動により変位する。
【0020】前記流路21は、層流素子からなるバイパ
ス24とセンサ管25とに分岐している。前記センサ管
25には、センサコイル41が巻き付けてある。コイル
41は、ブリッジ回路42と共に流量センサ40を構成
する。
【0021】流量センサ40からの流量信号は、増幅回
路43で増幅された後、補正回路44に出力される。補
正回路44は、温度などの要因を考慮して前記流量信号
を補正し、当該補正した補正流量(質量)信号をコンピ
ュータ1および比較制御回路(演算手段)45に出力す
る。比較制御回路45は、コンピュータ1から出力され
た設定流量(質量)信号と前記補正流量信号とを比較
し、両者の偏差に応じた操作信号をバルブ駆動回路46
に出力する。バルブ駆動回路46は、前記操作信号に応
じた電圧(操作量)をアクチュエータ23に付加する。
こうして、バルブ22は、PID制御などのフィードバ
ック制御がなされる。
【0022】前記補正回路44および比較制御回路45
は、たとえば、マイコン(マイクロコンピュータ)4の
CPUで構成される。コンピュータ1のCPU10は、
設定流量(質量)をマイコン4に出力する。前記マイコ
ン4には、メモリ(記憶手段)47が内蔵されている。
メモリ47には、図1に示すような略S字状のロジステ
ィック曲線を表す前記式(1) が予め記憶されている。前
記マイコン4は、メモリ47から前記式(1) を読み出し
て、前記式(1) に基づいて前記設定流量Qから操作量X
を求める。該操作量Xでバルブ駆動回路46がアクチュ
エータ23を駆動すると、流路21に流体Lが流れ、前
記偏差が算出される。前記フィードバック制御を行う際
に、前記比較制御回路45はメモリ47から前記式(1)
を読み出し、前記偏差に対応する電圧差を読み出し操作
量を演算する。そして、この操作量でアクチュエータ2
3を駆動してフィードバック制御がなされる。
【0023】つぎに、本流量制御装置の用い方について
説明する。まず、本制御方法を実施するためのアプリケ
ーションプログラムを記憶させた記録媒体3Aを媒体読
取装置15に装填して、当該プログラムをコンピュータ
1の外部記憶装置13に記憶させてインストールする。
この後、前記記録媒体3Aに記憶された処理手順に従っ
て、以下のように前記ロジスティック曲線を求める。
【0024】まず、オペレータは、外部記憶装置13に
記憶させた前記プログラムをRAM11にロードする。
その後、オペレータは当該プログラムを起動する。当該
プログラムが起動されると、CPU10は、図3のフロ
ーチャートで示す処理を実行する。
【0025】図3のステップS1では、前記曲線の式を
求めるための測定指令を出力する。この測定指令によ
り、流量制御ユニット2のマイコン4は、バルブ22の
アクチュエータ23を駆動する電圧(操作量)を変化さ
せつつ、前記バルブ22を流れる流体Lの流量をセンサ
管25により測定させる。前記マイコン4は測定流量と
該測定流量に対応する電圧を、互いに関連付けた状態
で、メモリ47に記憶させる。測定が終了すると、マイ
コン4は、メモリ47に記憶した前記測定流量および電
圧からなるデータをコンピュータ1に出力する。コンピ
ュータ1は前記データをステップS2で受け取ると、次
のステップS3に進む。
【0026】ステップS3では、前記測定流量と該流量
に対応する操作量とを、CPU10がRAM11に記憶
させる。次のステップS4では、前記RAM11に記憶
させた測定流量および操作量を読み出し、流量と操作量
との関係を定める近似曲線として、前記(1) 式の3つの
パラメータを、最小自乗法などを用いて近似的に求め
る。なお、前記インストール時には、前記(1) 式におけ
る3つのパラメータQMAX,α,βが未知の状態で、前
記(1) 式がCD−ROM3Aその他の記憶媒体から外部
記憶装置13にロードされて記憶される。また、前記3
つのパラメータを求めるための方法も、前記インストー
ル時に、CD−ROM3Aその他の記録媒体から外部記
憶装置13にロードされて記憶される。
【0027】次のステップS5では、図1に示すよう
に、測定データと共に曲線が表示器14に表示される。
つぎのステップS6では、近似式の演算と演算により得
た関数を前記表示器14に表示させ、求められたパラメ
ータQMAX ,α,β等の妥当性を検討する。その結果、
妥当な場合には所定の操作を行うことで、確認がなされ
る。この確認後、ステップS7では、前記パラメータの
決定された式(1) が、図2のマイコン4のメモリ47に
ロードされる。
【0028】ところで、本発明は、前記ピエゾ式のバル
ブに限らず、図4のソレノイド式のアクチュエータ23
を備えたバルブや、図5のサーマル式のアクチュエータ
23を備えたバルブについても適用することができる。
なお、操作量Xとして電圧ではなく、電力を用いること
ができる。
【0029】つぎに、試験例を示すことで、本発明によ
って適正な制御曲線が得られることを実証する。
【0030】試験例1:図4の構成を原理的に備えたソ
レノイド式のバルブを用い、電圧を変化させつつ流量を
計って、図6(a)のデータを得た。図6(a)の各デ
ータ No.iの流量Qi を得たときに印加した電圧X
i は、下記の(20)式で表される。 Xi =3.5 + 0.5・i…(20) i:データNo.
【0031】つぎに、周知の最小自乗法(たとえば、
「実験公式の求め方」;松山元三郎著、竹内書店発行の
第60頁公式27に記載された解法)に従って、前記試
験結果から、前記(1) 式におけるパラメータα,β,Q
MAX を得た。この後、得られた流量Qに (100/QMAX )
を乗算して、図6(a)の流量比Q P を得た。
【0032】試験例1.1 前記データNo.4〜データNo.11 のデータを用いて算出し
たパラメータα,βの値は、下記の値となった。 α=4.985 β=2.786
【0033】試練例1.2 一方、前記データNo.2〜データNo.11 のデータを用いて
算出したパラメータα,βは、下記の値となった。 α=5.119 β=3.979
【0034】前記(1) 式の両辺に (100/QMAX ) を乗算
した下記の(12)式の曲線を図6(b)に示す。 QP =100/[ 1+exp{−β(X−α) }] …(12) 図6(b)において、一点鎖線はデータNo.4〜データN
o.11 のデータを用いた試験例1.1 により得られた曲線
を示す。一方、二点鎖線は、データNo.2〜データNo.11
を用いた試験例1.2 により得られた曲線を示す。
【0035】試験例1.3 つぎに、最小自乗法以外の方法により、前記(12)式のパ
ラメータα,βを求める方法を示す。前述の(12)式を下
記に示す。 QP =100/[ 1+exp{−β(X−α) }] …(12) この(12)式は、X=αのときQP =50の変曲点を持つS
字状の曲線を示す。ここで、図6(b)の曲線から分か
るように、前記変曲点の付近は直線状となる(線形性を
呈する)。直線部の傾きKは、たとえば、下記の式(30)
により得られる。 K=( QP2−QP1)/( XP2−XP1) …(30) 但し、 QP1,QP2:略直線部CL における流量比のデータ XP1,XP2:同データに対応する実際の操作量
【0036】一方、前記(12)式から、操作量XP1,XP2
は、下記の式(31)、(32)で表される。 XP1=α−{ln(100/QP1−1)}/ β …(31) XP2=α−{ln(100/QP2−1)}/ β …(32) したがって、前記式(30),(31),(32)からパラメータβ
と、略直線部CL の傾きKとの関係を求めると、下記の
式(33)が得られる。 β=K・{ln(100/QP1−1)−ln(100/QP2−1)}/ ( QP2−QP1) …(33) したがって、式(30)に基づいて、略直線部CL の2つの
データの電圧XP1,X P2および流量比QP1,QP2から傾
きKを求め、更に、式(33)に基づいて、前記傾きKと前
記2つのデータの流量比QP1,QP2とから、パラメータ
βおよびαを求めることができる。
【0037】前記図6(a)のデータNo.3,No.4のデー
タを用いて、前記(30),(33)にしたがって、前記傾きK
およびパラメータβ,αを求めた。 α=5.087 β=5.575 求めたパラメータα,βを持つ曲線を図7(a)に一点
鎖線で示す。
【0038】試験例1.4 略直線部CL の傾きKとパラメータβとの関係は、以下
に説明するように、一義的に定めることができる。この
略直線部CL の傾きKは、以下に示すように、(12)式の
パラメータβに近似的に比例する。今、QP =25および
P =75の2点を考えると、 K=( 75 − 25 ) / ( XP75 −XP25 ) …(40) XP75 : QP =75となるときの操作量 XP25 : QP =25となるときの操作量
【0039】一方、前記(12)式より、 XP25 =α−[ln {(100-25)/25 }]/ β …(41) XP75 =α−[ln {(100-75)/75 }]/ β …(42) 前記(40),(41),(42)からパラメータβを傾きKで表す
と、 β=C・K …(43) 但し、C=0.043944491 となる。したがって、略直線部
L の中心付近の傾きKを求め、該傾きKに定数Cを乗
算して、パラメータβを求めることができる。
【0040】前記図6のデータNo.3,No.4のデータを用
いて、前記式(30)から傾きKを求め、更に、該傾きKを
式(43)に代入してパラメータβを求める。更に、このパ
ラメータβを式(12)に代入して、実際のデータからパラ
メータαを求めた。 α=3.735 β=5.130 求めたパラメータα,βを持つ曲線を図7(a)に二点
鎖線で示す。
【0041】つぎに、試験例1.3 ,1.4 について標準偏
差Sを求めたところ、図7(b)のように、試験例1.4
の方が標準偏差Sが小さくなった。したがって、図7
(a)の曲線からも分かるとおり、試験例1.4 により求
めた近似式の方が、実際のデータに近似していることが
分かる。
【0042】試験例2:図2の構成を原理的に備えたピ
エゾ式のバルブを用い、電圧を変化させつつ流量を計
り、図8(a)のデータを得た。図8(a)の各データ
No.iの流量Qi を得たときに印加した電圧Xi は、下
記の式(50)で表される。 Xi =10・i i:データNo.
【0043】このピエゾ式のバルブでは、許容される変
位が小さいので、許容される変位までバルブを開放して
も流量が飽和水準に達しない。すなわち、前記流路21
の断面積が0.5mm2〜1.0mm2程度であるのに対し、ピエゾ
式のバルブの最大許容変位は、10μm 程度に設定されて
いる。そのため、最大許容変位においても、流量Qが飽
和水準QMAX に達しない。
【0044】しかし、前述の式(11),(12)のように、パ
ラメータ(未知数)は、α,β,Q MAX の3つであるか
ら、実際のデータのうちの3点を用いれば、3つのパラ
メータα,β,QMAX が求められるはずである。以下、
その手法の一例を示す。
【0045】今、S字状のカーブにおける略直線部CL
であると見なされる箇所から、3つの点P8(Q8,X8),
9(Q9,X9),P10( Q10, X10) を取り出す。点P8
−P 9 間の傾きをD1 、P9 −P10間の傾きをD2 とす
ると、 D1 =(Q9 −Q8)/(X9 −X8)≒(ΔQ/ΔX) …(51) D2 =(Q10−Q9)/(X10−X9)≒(ΔQ/ΔX) …(52) 一方、下記の前記式(2) の微分方程式から、下記の式(5
3)が得られる。 D1 /D2 ={Q9 (QMAX −Q9 )}/{Q10(QMAX −Q10)}…(53) この式(53)をQMAX について解くと、下記の式(54)が得
られる。 QMAX ={D1(Q10)2−D2(Q9)2 }/(D1 10−D2 9) …(54)
【0046】つぎに、前記図8(a)のデータのうち、
データNo.8−10のデータP8,P9,P 10を用い、前述の式
(51),(52),(54)に従って、飽和水準QMAX を近似的に
求めると、QMAX =1164となる。こうして得られた飽和
水準QMAX を用いて、前述と同様の方法で、図8(b)
の曲線を表す式が得られる。なお、この場合、α=90.1
09,β=0.075 となった。
【0047】ところで、前記実施例および試験例では、
S字状の曲線の例として、ロジスティック曲線を例示し
た。しかし、本発明において用いることのできるS字状
の曲線は、ロジスティック曲線に限定されるものではな
い。
【0048】たとえば、前記(1) 式の代わりに下記の式
(3) または式(4) などを用いてもよい。 Q=QMAX /[1+exp {−β(X−α)(X+γ)}] …(3) Q=QMAX /[1+exp {−β(X−α)(1+γ/X)}] …(4) 但し、γ>0 すなわち、本発明では、前記(1) 式で定義されるロジス
ティック曲線に代えて、操作量Xを指数に有する指数関
数F(X)で、飽和水準QMAX を除算した関数を用いる
ことができる。
【0049】ところで、バルブの開度に対応するバルブ
の変位は、操作量Xが小さい範囲においては、摩擦など
により、増加の割合が遅れる。また、バルブの開度が小
さいうちは、流量Qに対する境界層の影響を無視できな
い。このようなことから、図9(a)のように、実線で
示すロジスティック曲線Lcの第1曲線部C1 における
実際の流量Qは、ロジスティック曲線Lcで定義される
流量Qよりも、破線で示す曲線Laのように、小さな値
になっていると推測できる。破線で示すような曲線La
を得るためには、前記式(4) を採用することで、ロジス
ティック曲線Lcを修正して、ロジスティック曲線Lc
の下部における流量を小さな値に設定すればよい。この
場合、前記指数関数F(X)の指数部分の関数G(X)
は下記の式(100)で表される。 G(X)=−β(X−α){1+(γ/X)} …(100) この式(100) で定義される曲線は図9(b)の破線で示
すように、操作量Xがゼロに近づくに従いG(X)が急
激に増加する。そのため、前記流量Qを定める近似曲線
が、図9(a)の破線で示すような形状となり、流量Q
と操作量Xとの関係が、ロジスティック曲線よりも、実
際の関係に近づく場合があると推定される。したがっ
て、本発明では、ロジスティック曲線を示す関数、なら
びに、ロジスティック曲線に近似した曲線を示す関数、
を用いることができる。
【0050】ところで、前述のピエゾ式のバルブのよう
に飽和水準QMAX および該飽和水準QMAX に近い流量で
運転することがない場合には、つまり、図8(b)の第
2曲線部C2 で運転することがない場合には、第1曲線
部C1 および略直線部CL の領域でのみ、正確な関係
(曲線)が得られれば十分である。一方、前述のよう
に、第1曲線部C1 の領域では、流量Qと操作量Xとの
関係が前記微分方程式から導かれたロジスティック曲線
に合致しない要因が存在する。したがって、飽和水準Q
MAX を有するS字状の曲線であれば、十分に本発明の曲
線として採用し得る場合がある。
【0051】ところで、流量Qから操作量Xを求める方
法として対数演算が存在する。この対数演算としては、
底2の対数に対し自然対数の1次近似を用いるのが高速
演算に適している。なお、かかる点については特開昭5
0−141369号に開示されている。
【0052】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、バルブやアクチュエータの構
造および原理は、図示したものには限定されない。ま
た、実際に流量を制御する際の制御方法は、PID制御
に限定されず、PD制御などを採用してもよい。さら
に、指数部分の関数G(X)については三次以上の高次
の関数を採用してもよい。また、ロジスティック曲線を
定義する曲線の式の形態としては、前述の式(1)等に限
定されず、下記の式(13)などであってもよい。 Q=QMAX /{1+ exp(−BX+A)} …(13) A,B:パラメータ さらに、前記各実施例は常開タイプのバルブについて説
明したが、本発明は前記(10)式に示した常閉タイプのバ
ルブについても適用できる。したがって、そのような変
更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内
のものと解釈される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作量と流量との関係に近似した略S字状または略Z字
状の曲線に基づいて、流量制御を行うことができるか
ら、流量制御の精度を高めることができる。また、略S
字状または略Z字状の曲線は、少ないパラメータの実験
式で表現することができるから、近似式を容易に求める
ことができる。さらに、略S字状または略Z字状の曲線
を表示する式には、飽和水準QMAX を持つので、PID
制御の伝達関数を容易に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量制御方法の原理を説明するための
図である。
【図2】本発明の流量制御装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図3】本発明の記録媒体に記憶された処理のフローを
示すフローチャートである。
【図4】バルブの変形例を示す概略構成図である。
【図5】バルブの他の変形例を示す概略構成図である。
【図6】(a)は試験例1により得たデータを示す図
表、(b)は試験例1.1 および1.2 により得た曲線を示
すグラフである。
【図7】(a)は試験例1.3 および1.4 により得た曲線
を示すグラフ、(b)はパラメータおよび標準偏差Sを
示す図表である。
【図8】(a)は試験例2により得たデータを示す図
表、(b)は試験例2により得た曲線を示すグラフであ
る。
【図9】(a)はロジスティック曲線および該曲線に近
似した曲線を示すグラフ、(b)は曲線G(X)を示す
グラフである。
【符号の説明】
21:流路 22:バルブ 23:アクチュエータ 3A:記録媒体(CD−ROM) C1 :第1曲線部 C2 :第2曲線部 C3 :第3曲線部 C4 :第4曲線部 CL :略直線部 L:流体 Q:設定流量 QMAX :飽和水準 X:操作量 α:パラメータ β:パラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GB20 HA02 HB02 KA41 KB02 KB04 KB06 LA17 MA04 5H307 AA20 BB01 DD01 EE02 EE07 EE12 FF06 GG11 GG15 HH04 HH08 HH10 HH12

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の近似式に基づいて設定流量から操
    作量を求め、当該操作量でバルブのアクチュエータを駆
    動して、流路を流れる流体の流量を制御する流量制御方
    法において、 前記設定流量と操作量との関係を定める近似式として、
    流量の飽和水準および該飽和水準以外の少なくとも2つ
    のパラメータを有する略S字状または略Z字状の曲線を
    表す式を用い、 該曲線の式に基づいて設定流量から操作量を求める工程
    と、 前記バルブのアクチュエータに前記操作量を付与して前
    記バルブの変位を調整することにより、流量を制御する
    工程と、 を備えている流量制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 操作量が減少するに従い流量がゼロに漸近する第1曲線
    部と、 操作量が増大するに従い流量が飽和水準に漸近する第2
    曲線部と、 前記操作量が増大するに従い流量がおおむね直線的に増
    加する略直線部と、 を前記略S字状の曲線が備え、 前記略S字状の曲線が前記第1曲線部と前記第2曲線部
    との間を前記略直線部で連らねてなる、 ことを特徴とする流量制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記略S字状の曲線が下記の(1) 式で定義される曲線お
    よび該曲線に近似した曲線からなる群、から選択された
    曲線であることを特徴とする流量制御方法 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(1) 但し、α,β>0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 操作量が増大するに従い流量がゼロに漸近する第3曲線
    部と、 操作量が減少するに従い流量が飽和水準に漸近する第4
    曲線部と、 前記操作量が増大するに従い流量がおおむね直線的に減
    少する略直線部と、 を前記略Z字状の曲線が備え、 前記略Z字状の曲線が前記第3曲線部と前記第4曲線部
    との間を前記略直線部で連らねてなる、 ことを特徴とする流量制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記略Z字状の曲線が下記の(10)式で定義される曲線お
    よび該曲線に近似した曲線からなる群、から選択された
    曲線であることを特徴とする流量制御方法 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(10) 但し、α>0,β<0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
  6. 【請求項6】 請求項3もしくは5において、 前記アクチュエータに付与する操作量を変化させながら
    前記流路に流体を流して、実際の操作量に対する前記流
    体の実際の流量を測定する工程と、 前記測定により得られた実際の操作量および流量から前
    記式における飽和水準を含む前記各パラメータを近似的
    に求める工程と、 を更に備えた流量制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記パラメータを近似的に求める工程において、前記測
    定により得られた実際の操作量および流量のうち、前記
    式に含まれるパラメータの数に応じたデータの数から前
    記パラメータを求める流量制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記曲線を示す式(1) もしくは(10)のパラメータを近似
    的に求める工程において、 前記直線部とみなせる2つのデータと前記飽和水準Q
    MAX を示す1つのデータから前記3つのパラメータα,
    β,QMAX を求めるようにした流量制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記曲線を示す式(1) もしくは(10)のパラメータを近似
    的に求める工程において、 前記直線部とみなせる領域における3つのデータから前
    記飽和水準QMAX を推定して求め、 前記直線部とみなせる領域における2つのデータからパ
    ラメータα,βを求めるようにした流量制御方法。
  10. 【請求項10】 バルブのアクチュエータに操作量を与
    えて前記バルブの変位を調整することにより、流路を流
    れる流体の流量を制御する流量制御装置であって、 設定流量と操作量との関係を定める近似式として、流量
    の飽和水準および該飽和水準以外の少なくとも2つのパ
    ラメータを有する略S字状または略Z字状の曲線を表す
    式を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から前記式を読み出して、前記式に基づい
    て前記設定流量から操作量を求める演算手段と、 前記演算手段が求めた操作量で前記アクチュエータを駆
    動する駆動回路と、 前記アクチュエータの駆動により変位するバルブと、 を備えている流量制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記流量を測定する流量センサを更に備えている流量制
    御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 操作量が減少するに従い流量がゼロに漸近する第1曲線
    部と、 操作量が増大するに従い流量が飽和水準に漸近する第2
    曲線部と、 前記操作量が増大するに従い流量がおおむね直線的に増
    加する略直線部と、 を前記略S字状の曲線が備え、 前記略S字状の曲線が前記第1曲線部と前記第2曲線部
    との間を前記略直線部で連らねてなる、 ことを特徴とする流量制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記略S字状の曲線が下記の(1) 式で定義される曲線お
    よび該曲線に近似した曲線からなる群、から選択された
    曲線であることを特徴とする流量制御装置 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(1) 但し、α,β>0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
  14. 【請求項14】 請求項11において、 操作量が増大するに従い流量がゼロに漸近する第3曲線
    部と、 操作量が減少するに従い流量が飽和水準に漸近する第4
    曲線部と、 前記操作量が増大するに従い流量がおおむね直線的に減
    少する略直線部と、 を前記略Z字状の曲線が備え、 前記略Z字状の曲線が前記第3曲線部と前記第4曲線部
    との間を前記略直線部で連らねてなる、 ことを特徴とする流量制御装置。
  15. 【請求項15】 請求項12において、 前記略Z字状の曲線が下記の(10)式で定義される曲線お
    よび該曲線に近似した曲線からなる群、から選択された
    曲線であることを特徴とする流量制御装置 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(10) 但し、α>0,β<0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
  16. 【請求項16】 バルブのアクチュエータを駆動する操
    作量を変化させつつ流路を流れる流体の流量を測定させ
    る指令、を出力する処理と、 前記測定した測定流量と該測定流量に対応する操作量
    を、互いに関連付けた状態で、記憶装置に記憶させる処
    理と、 前記記憶装置に記憶させた測定流量および操作量を読み
    出し、前記流量と操作量との関係を定める近似曲線とし
    て、飽和水準および該飽和水準以外の少なくとも2つの
    パラメータを有する略S字状または略Z字状の曲線を表
    す式を求める処理と、 をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録し
    た記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記各処理に加え、前記略S字状または略Z字状の曲線
    を表す式をロードする処理、 をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録し
    た記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 操作量が減少するに従い流量がゼロに漸近する第1曲線
    部と、 操作量が増大するに従い流量が飽和水準に漸近する第2
    曲線部と、 前記操作量が増大するに従い流量がおおむね直線的に増
    加する略直線部と、 を前記略S字状の曲線が備え、 前記略S字状の曲線が前記第1曲線部と前記第2曲線部
    との間を前記略直線部で連らねてなる、 ことを特徴とする記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 前記略S字状の曲線が下記の(1) 式で定義される曲線お
    よび該曲線に近似した曲線からなる群、から選択された
    曲線であることを特徴とする記録媒体 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(1) 但し、α,β>0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
  20. 【請求項20】 請求項17において、 操作量が増大するに従い流量がゼロに漸近する第3曲線
    部と、 操作量が減少するに従い流量が飽和水準に漸近する第4
    曲線部と、 前記操作量が増大するに従い流量がおおむね直線的に減
    少する略直線部と、 を前記略Z字状の曲線が備え、 前記略Z字状の曲線が前記第3曲線部と前記第4曲線部
    との間を前記略直線部で連らねてなる、 ことを特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 請求項18において、 前記略S字状の曲線が下記の(10)式で定義される曲線お
    よび該曲線に近似した曲線からなる群、から選択された
    曲線であることを特徴とする記録媒体 Q=QMAX /[1+ exp{−β(X−α)}] …(10) 但し、α>0,β<0 Q:流量 QMAX :飽和水準(satulation level) α,β:パラメータ(parameter) X:操作量。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006519997A (ja) * 2003-03-12 2006-08-31 ローズマウント インコーポレイテッド マルチセンサを備えた流量装置

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