JP2000314995A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000314995A
JP2000314995A JP11125498A JP12549899A JP2000314995A JP 2000314995 A JP2000314995 A JP 2000314995A JP 11125498 A JP11125498 A JP 11125498A JP 12549899 A JP12549899 A JP 12549899A JP 2000314995 A JP2000314995 A JP 2000314995A
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Ichiro Hyo
伊智郎 標
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して画像形成する場合にも、安定した画
像品質を得ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 上記現像装置4内の温度を検出する温度
検出手段としてのサーミスタをTセンサ42と一体に設
け、該サーミスタによる検出結果に基づいて、レーザ光
学系3のレーザダイオードに供給されるPWMのデュー
ティを変更し、これにより現像剤の温度変動にかかわら
ず一定の画像濃度が得られるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
トナーを含む2成分現像剤を用いた現像装置を有する画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置において
は、トナーとキャリアの摩擦帯電によりトナー帯電量を
確保している。このため、環境条件によっては帯電量が
大きく変化することがある。トナー帯電量が変化する
と、現像特性が変化してしまうため、所望の画像品質を
得ることができなくなってしまう。具体的には、帯電量
が低下すると、画像濃度が高くなりやすくなり、逆に帯
電量が高いと、画像濃度が低くなりやすくなる。
【0003】このような現像特性の変化による画像品質
の低下を防止する方法としては、装置内の温湿度などの
環境を検知してトナー補給を制御する方法(例えば、特
開平6−282166号公報)や、所定のタイミングで
像担持体上に基準パターンを形成し、この基準パターン
濃度が一定となるようにトナー補給を制御する方法など
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連続使用さ
れることが多い高速複写機などにおいては、使用中に現
像装置の現像剤の温度が上昇してしまう。このような装
置で帯電量の温度依存性が高いトナーが用いられると、
上記所定のタイミングで像担持体上に基準パターンを形
成し、この基準パターン濃度が一定となるようにトナー
補給を制御する方法では、上記基準パターンの形成から
次回の基準パターンの形成までの間に上記帯電量が変化
してしまう。このため、この間に連続して形成される画
像の最初のものと最後のものとでは画像品質が変化して
しまうという問題点があった。
【0005】また、装置内の温湿度を検知してトナー補
給を制御する方法を用いても、温度を検出する場所によ
っては、上記現像剤の温度変化による帯電量変化に起因
する画像品質の低下を充分に防止することはできない。
しかしながら、上記特開平6−282166号公報にお
いては、温度を検出する温度検出手段をどこに配置する
のかについては言及されていない。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、連続して画像形成す
る場合にも、安定した画像品質を得ることができる画像
形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体と、該像担持体表面に
静電潜像を形成する潜像形成手段と、トナーを含む2成
分現像剤を用いて該静電潜像を顕像化させるための現像
装置とを有する画像形成装置において、該現像装置内の
温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出手段に
よる検出結果に基づいて、上記現像装置による上記顕像
化が行われる直前の上記静電潜像の画像部の上記像担持
体表面電位を変化させることを特徴とするものである。
なお、上記画像部とは、上記現像装置による上記顕像化
によってトナーが付着するべき部分のことである。
【0008】この画像形成装置においては、上記温度検
出手段によって上記現像装置内の温度を検出し、この検
出結果に基づいて、上記現像装置による上記顕像化が行
われる直前の上記静電潜像の画像部の上記像担持体表面
電位を変化させる。具体的には、現像剤の温度変動にか
かわらず、形成される画像の画像濃度が所定の範囲に保
たれるように、上記像担持体表面電位を変化させる。こ
れにより、現像剤の温度変動にかかわらず、形成される
画像の画像濃度を所定の範囲に保つことが可能となる。
また、現像装置内の温度検出結果に基づいて上記表面電
位を変化させるので、画像形成装置内の現像装置以外の
部分の温度検出結果に基づいて上記表面電位を変化させ
る場合に比して、上記現像剤の温度変動に迅速に対応で
きる。
【0009】請求項2の発明は、上記潜像形成手段とし
て、該像担持体表面を帯電させる帯電装置と、該像担持
体表面に静電潜像を形成するための露光装置とを用いる
請求項1の画像形成装置において、上記露光装置による
露光条件を変更することで上記像担持体表面電位を変化
させることを特徴とするものである。
【0010】この画像形成装置においては、上記露光装
置による露光条件を変更することで上記像担持体表面電
位を変化させる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記露光条件が、露光時間であることを特
徴とするものである。
【0012】この画像形成装置においては、上記露光時
間を変更することで上記像担持体表面電位を変化させ
る。
【0013】請求項4の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記露光条件が、露光量であることを特徴
とするものである。
【0014】この画像形成装置においては、上記露光量
を変化させることで上記像担持体表面電位を変化させ
る。
【0015】請求項5の発明は、像担持体と、該像担持
体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、トナーを
含む2成分現像剤を用いて該静電潜像を顕像化させるた
めの現像装置と、該現像装置にトナーを補給するトナー
補給装置と、該トナー補給装置を制御するトナー補給制
御手段とを有する画像形成装置において、該現像装置内
の温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出手段
による検出結果に基づいて、上記トナー補給制御手段に
よるトナー補給制御条件を変更することを特徴とするも
のである。
【0016】この画像形成装置においては、上記温度検
出手段によって上記現像装置内の温度を検出し、この検
出結果に基づいて、上記トナー補給制御手段によるトナ
ー補給制御条件を変更する。具体的には、現像剤の温度
変動にかかわらず、形成される画像の画像濃度が所定の
範囲に保たれるように、上記トナー補給制御条件を変更
する。これにより、現像剤の温度変動にかかわらず、形
成される画像の画像濃度を所定の範囲に保つことが可能
となる。また、現像装置内の温度検出結果に基づいて上
記トナー補給制御条件の変更を行うので、画像形成装置
内の現像装置以外の部分の温度検出結果に基づいて上記
トナー補給制御条件の変更を行う場合に比して、上記現
像剤の温度変動に迅速に対応できる。
【0017】請求項6の発明は、上記トナー補給制御手
段が、現像剤のトナー濃度を所定の目標値に保つように
上記トナー補給装置を制御するものである請求項5の画
像形成装置において、上記トナー補給制御条件の変更
が、上記所定の目標値の変更であることを特徴とするも
のである。
【0018】この画像形成装置においては、現像剤の温
度変動にかかわらず、形成される画像の画像濃度が所定
の範囲内に保たれるように、上記所定の目標値を変更す
る。
【0019】請求項7の発明は、上記トナー補給制御手
段が、現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手
段と該トナー濃度検出手段による検出結果に応じて上記
トナー補給装置を制御する補給制御装置とを有するもの
である請求項5の画像形成装置において、上記トナー補
給制御条件の変更を、上記トナー濃度検出手段による検
出結果を補正することで行うことを特徴とするものであ
る。
【0020】この画像形成装置においては、現像剤の温
度変動にかかわらず、形成される画像の画像濃度が所定
の範囲に保たれるように、上記トナー濃度検出手段によ
る検出結果を補正する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る
複写機の概略構成図である。像担持体としての感光体ド
ラム1の周辺には、感光体ドラム1の表面を一様に帯電
する帯電装置2、図示しない光学系で原稿からの反射光
を結像投影して静電潜像を形成する露光装置としてのL
Dユニットであるレーザ光学系3、感光体ドラム1上に
形成された静電潜像を顕像化する現像装置4、顕像化し
た像を転写紙に転写する転写装置5、感光体ドラム1上
の転写残トナーを除去するクリーニング装置6、感光体
ドラム1上の残留電荷を除去する除電装置7が配設され
ている。
【0022】上記現像装置4の側方には、該現像装置4
に補給するトナーを収容するトナーホッパ81と、該ト
ナーホッパ81から上記現像装置4にトナーを補給すべ
く駆動される、トナー補給ローラ82とを有するトナー
補給装置8が配設されている。
【0023】また、本複写機は、メモリ91、CPU9
2、A/D変換器93、LDパワー制御回路94を有す
る制御部9を備えている。上記LDパワー制御回路94
は、上記レーザ光学系に接続されている。
【0024】上記現像装置4は、現像剤を担持して感光
体ドラム1上にトナーを供給する現像剤担持体としての
現像スリーブ41、現像剤のトナー濃度を検出するトナ
ー濃度検出手段としてのトナー濃度センサ(以下、Tセ
ンサという)42などを備えている。該トナー濃度セン
サ42は、前記A/D変換器を介してCPU92に接続
されている。
【0025】本複写機においては、上記Tセンサ42か
らの出力に基づいてトナー濃度が制御される。具体的に
は、Tセンサ42からの出力が一定となるように上記ト
ナー補給装置を適宜作動させてトナー濃度を一定に保
つ。
【0026】図2は、この複写機で用いる現像剤の帯電
量の温度依存性を示す図である。なお、この現像剤のト
ナー濃度は2.5wt%とした。現像剤の温度が上がる
に伴って帯電量(以下、Q/mという)は低下する。具
体的には、検知温度20℃でのQ/mは約37μc/g
であるのに対し、40℃では約27μc/g、更に50
℃では約20μc/gになる。
【0027】このため、この装置が連続使用されて現像
剤の温度が上昇した場合には、Tセンサ42からの出力
が等しいすなわちトナー濃度が等しくても、Q/mが低
下することによって現像装置による現像能力が変化して
しまう。具体的には、感光体ドラム1の表面電位と画像
濃度との関係(以下、現像γという)が変化してしま
う。
【0028】図3は、上記現像γを示す説明図である。
なお、同図には感光体ドラム1の表面電位と露光のため
にレーザダイオードに供給されるPWMのデューティと
の関係も示すが、この関係については後述する。特性線
a1は、温度が30℃、トナー濃度2.5wt%、Q/
m=35μc/gのときの現像γでありこれが狙いの現
像γである。また、特性線a2はトナー濃度は同じ値の
2.5wt%であるが、温度が上昇して40℃となり、
Q/mが27μc/gに低下したときの現像γである。
現像剤の温度上昇によってQ/mが低下すると、図3か
ら判るように現像γが狙いの現像γからずれてしまい、
感光体ドラム1の表面電位が同一であっても狙いの画像
濃度からずれてしまう。具体的には、該表面電位が同一
であってもトナー付着量が増加して画像濃度が高くな
る。このため、階調性の悪化や画像が暗くなるといった
画像品質の低下が生じてしまう。
【0029】そこで、本実施形態に係る複写機において
は、上記現像装置4内の温度を検出する温度検出手段を
設け、該温度検出手段による検出結果に基づいて、上記
現像装置4による現像直前の感光体ドラム1表面の静電
潜像の画像部の電位を変化させる構成を採用している。
具体的には、レーザ光学系3による露光条件を変更する
ことで上記感光体ドラム1表面電位を変化させる構成を
採用している。以下、この構成及び動作について詳しく
説明する。この複写機においては、上記温度検出手段と
して、前記Tセンサ42と一体にサーミスタを設けてい
る。そして、該サーミスタでの検出温度に基づいて、上
記PWMのデューティを変更する。本複写機では、レー
ザ光学系3による光書込みは1画素当たりPWMデュー
ティ0,30,100%の3値で行う。具体的には、デ
ューティ0%のときには書き込まず、30%のときには
中間調で書き込み、100%のときにはフル点灯で書き
込むこととなる。3値の光書き込みを行う場合、中間調
部分の変動が最も大きい。そこで、この複写機において
は、上記検出温度値に応じて中間の書込みデューティす
なわち通常は30%とするPWMデューティを変更す
る。本複写機における検出温度に応じたPWMデューテ
ィの設定値を表1に示す。このPWMのデューティを変
更する変更手段としての機能は、例えば上記CPU92
に持たせればよい。
【0030】
【表1】
【0031】図3に、前述のように感光体ドラム1の表
面電位と露光のためにレーザダイオードに供給されるP
WMのデューティとの関係を示す。特性線b1は像面光
量300μWのときの上記関係を示すものである。PW
Mのデューティが高いほど1周期あたりのレーザダイオ
ードの発光時間すなわち露光時間が長くなるので、図3
から判るように感光体ドラム1の表面電位は低下する。
そして感光体ドラム1の表面電位が低いほど画像濃度は
上昇する。このことを利用して、画像濃度が一定に保た
れるようにPWMデューティを変更する。例えば、狙い
はデューティ30%時に表面電位が約420Vで画像濃
度が約0.55であるのに対し、温度が上昇してQ/m
=27の場合には、現像γが変化するので同じデューテ
ィでは画像濃度が約0.85になってしまう。このとき
狙いと同じ画像濃度を得るためには、図3中矢印Aで示
すようにPWMデューティを約25%に変更すればよ
い。そこで、表1に示すように、温度が35℃よりも高
く45℃以上の場合にはデューティを25%にする。同
様に45℃を超えた場合にはPWMデューディを20%
にする。具体的には、上記表1の情報を予め制御部9に
記憶させておいて、上記変更手段、例えばCPU92に
より上記PWMデューティの変更を行うようにする。な
お、上記情報を演算式として上記制御部9に記憶させて
おいて、上記PWMデューティの変更を行うようにして
もよい。
【0032】このように、上記サーミスタで検出された
温度に基づいて露光のPWMデューティを変更すること
により、温度変化に伴ってQ/mが変動することによる
現像γの変化を補正することができるので、狙いのトナ
ー付着量を得て狙いの画像濃度を実現することが出来、
連続画像形成時でも、階調性の悪化や画像の明るさの変
動などの画像品質の低下を抑制することができる。
【0033】また、本実施形態においては、現像装置4
内の温度検出結果に基づいて上記感光体ドラム1の表面
電位を変化させるので、複写機内の現像装置4以外の部
分の温度検出結果に基づいて上記表面電位を変化させる
構成を採用した場合に比して、上記現像剤の温度変動に
迅速に対応できる。
【0034】上記画像濃度を一定に保つためには、上記
PWMデューティに代え、レーザ光学系3による書き込
み光量を変更するようにしてもよい。以下、このような
変形例について説明する。本変形例においては、上記書
き込み光量を、温度に応じて、画像濃度を一定に保つこ
とができるような書き込み光量に変更する。このような
書き込み光量制御値は例えば予め実験などで以下のよう
に求めることができる。図3に、像面光量240μWの
ときの感光体ドラム1の表面電位と露光のためにレーザ
ダイオードに供給されるPWMのデューティとの関係を
特性線b2として示す。特性線b1と特性線b2とから
判るように、露光量が多いほど、感光体ドラム1の表面
電位は低下する。そして感光体ドラム1の表面電位が低
いほど画像濃度は上昇する。このことを利用して、画像
濃度が一定に保たれるように露光量を変更する。例え
ば、狙いは前述のように像面光量300μWでPWMデ
ューティ30%時に表面電位が約420Vで画像濃度が
約0.55であるのに対し、温度が上昇してQ/m=2
7の場合には、現像γが変化するので同じデューティで
は画像濃度が約0.85になってしまう。このときデュ
ーティを変えずに狙いの画像濃度を得るためには、PW
Mデューティ30%で画像濃度が約0.55となる特性
すなわち図3に示す特性線b2のような特性が得られる
書き込み光量に設定すればよい。このようにして、各温
度に応じて、画像濃度を一定に保つことができるような
書き込み光量(以下、書き込み光量制御値という)を求
め、上記温度検出結果に基づいて、書き込み光量を変更
するようにする。本変形例においては、常温の場合の書
き込み光量を、上記温度に応じて求めた上記書き込み光
量制御値で割った値を光量補正値として設定し、該光量
補正値と上記常温の場合の書き込み光量との積の値に書
き込み光量を変更する。この変形例における検出温度に
応じて設定した光量補正値を表2に示す。なお、本変形
例において上記書き込み光量を変更する変更手段として
の機能は、例えば上記CPU92に持たせればよい。
【0035】
【表2】
【0036】本変形例においては、表2に示すように温
度が35℃よりも高く45℃以上の場合には光量補正値
を0.8とし、書き込み光量を通常の300μWと光量
補正値0.8との積である240μWにする。また、4
5℃を超えた場合には書き込み光量を通常の300μW
と光量補正値0.65との積である195μWにする。
具体的には、上記表2の情報を予め制御部9に記憶させ
ておいて、上記変更手段、例えばCPU92により上記
書き込み光量の変更を行うようにする。なお、上記情報
を演算式として上記制御部9に記憶させておいて、上記
書き込み光量の変更を行うようにしてもよい。このよう
に書き込み光量を温度に応じて変更することで狙いの画
像濃度を得ることが出来た。
【0037】なお、上記現像装置4による現像直前の感
光体ドラム1表面電位を変化させるには、以上説明した
ような露光条件を変化させる構成以外に、例えば電位セ
ンサーを用いて、感光体ドラム1表面の画像部の電位を
直接狙いの表面電位に調整するような構成を採用しても
よい。具体的には、レーザ光学系3による光書き込みが
行われる箇所よりも感光体ドラム1表面移動方向下流で
あって上記現像装置4による現像が行われる箇所よりも
上記方向上流の箇所で上記感光体ドラム1表面の電位を
検出する電位センサーを設ける。そして、例えば、画像
領域外の部分に電位検出用の潜像パターンを形成し、該
潜像パターンの表面電位を該電位センサーによって検出
した電位検出結果に基づいて、上記感光体ドラム1表面
電位が所定の電位となるようにレーザ光学系3による書
き込み光量を調整するようにすればよい。このような構
成を採用した場合にも、同様な効果を得ることができ
る。
【0038】次に、他の実施形態に係る複写機について
説明する。本実施形態に係る複写機の基本的な構成及び
動作は、図1の複写機と同様であるので説明を省略す
る。本実施形態においては、前述の画像品質の低下を抑
制するために、上記現像剤の温度変化にかかわらず、現
像剤のQ/mを一定に保つような構成を採用していい
る。具体的には、上記現像装置4内の温度を検出する温
度検出手段を設け、該温度検出手段による検出結果に基
づいて、上記トナー補給制御手段によるトナー補給制御
条件を変更する構成を採用している。以下、この構成及
び動作について詳しく説明する。この複写機において
も、上記温度検出手段として、前記Tセンサ42と一体
にサーミスタを設けている。そして、現像剤のQ/mが
一定となるよう、上記サーミスタでの検出温度に基づい
て、前述のようにトナー濃度を制御するときのTセンサ
42の制御目標値を変える。本複写機における検出温度
に応じた上記Tセンサ42の制御目標値を表3に示す。
この制御目標値を変える変更手段としての機能は、例え
ば上記CPU92に持たせればよい。
【0039】
【表3】
【0040】図4に、現像剤のトナー濃度とQ/mとの
関係及び現像剤のトナー濃度とTセンサ42の出力電圧
VTとの関係を示す。特性線c1、c2,c3はそれぞ
れ温度が30℃、40℃、50℃のときの現像剤のトナ
ー濃度とQ/mとの関係を示すものである。また、特性
線d1はこの複写機におけるTセンサ42の、現像剤の
トナー濃度と出力電圧との関係を示すものである。図4
から判るように、温度が上昇すると、トナー濃度が一定
であってもQ/mが低下する。また、トナー濃度が高い
ほどQ/mは低くなる。また、トナー濃度が高いほどT
センサ42の出力電圧は低くなる。このことを利用し
て、Q/mが一定に保たれるようにTセンサ42の出力
電圧の制御目標値を変更する。具体的には、表3に示す
ように検出温度が高いほど上記制御目標値が高くなるよ
うにして、Q/mが低下する高温ではトナー濃度が低く
なるように上記トナー補給装置を制御する。更に具体的
には、上記表3の情報を予め制御部9に記憶させておい
て、上記変更手段、例えばCPU92により上記制御目
標値の変更を行うようにする。なお、上記情報を演算式
として上記制御部9に記憶させておいて、上記制御目標
値の変更を行うようにしてもよい。これにより、温度が
上昇してもQ/mが低下しにくくなる。
【0041】このように、温度変化にかかわらずQ/m
が一定となるように、上記サーミスタで検出された温度
に基づいて上記Tセンサ42の制御目標値を変更するこ
とにより、現像γを一定に保ち、一定の画像濃度を得る
ことができる。よって、連続画像形成時でも、画像品質
の低下を抑制することができる。
【0042】また、本実施形態においても、現像装置4
内の温度検出結果に基づいてトナー補給制御条件を変更
するので、複写機内の現像装置以外の部分の温度検出結
果に基づいてトナー補給制御条件を変更する構成を採用
した場合に比して、上記現像剤の温度変動に迅速に対応
できる。
【0043】上記Q/mを一定に保つためには、上記T
センサ42の制御目標値を変更するのに代え、Tセンサ
42の出力電圧を補正するようにしてもよい。以下、こ
のような変形例について説明する。本変形例において
は、上記Tセンサ42を駆動する電圧であるコントロー
ル電圧VCCを変更することで上記Tセンサ42の出力
電圧を補正する。具体的には、予め設定された所定のコ
ントロール電圧値(以下、デフォルト値という)から温
度に応じて設定したコントロール電圧VCC補正値(以
下、VCC補正値という)を差し引いた値をコントロー
ル電圧VCCとしてTセンサ42に印加する。この変形
例における検出温度に応じた上記VCC補正値を表4に
示す。なお、本変形例において上記コントロールを変更
する変更手段としての機能は、例えば上記CPU92に
持たせればよい。また、上記コントロール電圧のデフォ
ルト値は、センサや現像剤のばらつきを吸収するため
に、現像剤交換時などに実行される調整モードのときに
決定される。具体的には、この調整モードの実行によ
り、現像装置4内の現像剤が初期剤のときに、Tセンサ
42の出力値が所定の値、例えば2.5Vとなるように
コントロール電圧が自動調整される。この調整されたコ
ントロール電圧が、上記コントロール電圧のデフォルト
値となる。
【0044】
【表4】
【0045】前出の図4に、上記コントロール電圧のデ
フォルト値から0.5V、1.2Vをそれぞれ差し引い
た電圧をコントロール電圧VCCとしたときの、現像剤
のトナー濃度とTセンサ42の出力電圧VTとの関係
を、特性線d2,d3として示す。特性線d1,d2,
及び、d3から判るように、コントロール電圧VCCが
低いほどTセンサ42の出力電圧VTも低くなる。この
ことを利用して、Q/mが一定に保たれるように上記コ
ントロール電圧VCCを変更する。具体的には、表4に
示すように、検出温度が高いほどVCC補正値を大きく
することで上記コントロール電圧VCCが低くなるよう
にして、Tセンサの出力電圧VTが低くなるようにす
る。更に具体的には、上記表4の情報を予め制御部9に
記憶させておいて、上記変更手段、例えばCPU92に
より上記VCC補正値の変更を行うようにする。なお、
上記情報を演算式として上記制御部9に記憶させておい
て、上記VCC補正値の変更を行うようにしてもよい。
これにより、現像剤のトナー濃度が実際の値よりも高く
みなされてトナー補給がされにくくなるので、トナー濃
度が低くなる。よって、Q/mが低下する高温でも、Q
/mが低下しにくくなる。
【0046】このように、温度変化にかかわらずQ/m
が一定となるように、上記サーミスタで検出された温度
に基づいて上記Tセンサ42のコントロール電圧VCC
を変更することにより、現像γを一定に保ち、一定の画
像濃度を得ることができる。よって、画像品質の低下を
抑制することができる。
【0047】なお、以上の実施形態においては、Tセン
サ42の値のみに基づいてトナー濃度を一定に制御する
装置に本発明を適用した例についてのみ説明したが、所
定のタイミングで感光体ドラム1表面に基準画像を形成
し、該基準画像のトナー付着量を検出するトナー付着量
検出手段による検出結果に基づいて上記Tセンサ42の
制御目標値を補正する制御を行う制御手段を有する装置
にも本発明は適用可能である。図5は、このような複写
機の一例の概略構成図である。以下、この複写機につい
て説明する。この複写機の基本的な構成及び動作は図1
の装置と同様であるので説明を省略する。本複写機は、
上記トナー付着量検出手段としての反射形フォトセンサ
(以下、Pセンサという)43を有している。本複写機
においては、所定のタイミング、例えば積算10枚以上
のジョブ終了後毎に基準画像の潜像が感光体ドラム1表
面に形成され、該潜像を上記現像装置4で顕像化した
後、上記Pセンサ43により該基準画像の画像濃度が検
出される。なお、上記積算10枚以上のジョブ終了後の
タイミングとは、例えば1枚毎にコピー動作を終了させ
る場合には、この動作を10回終了したタイミングとな
り、100枚の連続コピーの場合には、該100枚のコ
ピー動作が終了したタイミングとなる。そして、この検
出結果に基づいて上記Tセンサ42の制御目標値が補正
される。具体的には、上記Tセンサ42の出力電圧VT
が一定でトナー濃度が一定であっても、上記Q/mが変
動した場合には、前述のように画像濃度は変動する。す
なわち、Q/mが低下した場合には画像濃度が上昇し、
逆にQ/mが上昇した場合には画像濃度が低下する。こ
のような画像濃度の変動を抑制するように、上記基準画
像の画像濃度が所定の範囲の値よりも高い値であると検
出されたときには現像剤のトナー濃度が低くなるように
上記Tセンサ42の制御目標値を補正する。逆に上記基
準画像の画像濃度が所定の範囲の値よりも低い値である
と検出されたときには現像剤のトナー濃度が高くなるよ
うに上記Tセンサ42の制御目標値を補正する。このよ
うな補正は、上記制御手段として機能する例えばCPU
92などによって行うようにすればよい。これにより、
上記Q/mの変動にかかわらず、画像濃度を一定に保つ
ようにすることができる。
【0048】しかしながら、このようにPセンサ43の
検出結果に応じて上記Tセンサ42の制御目標値を補正
するようにしても、連続画像形成によって現像剤の温度
が上昇する場合には、上記Pセンサ43による検出を行
って上記制御目標値の補正を行ってから次に該補正を行
うまでの間に、上記現像剤の温度上昇によるQ/mの低
下が生じて画像品質を低下させてしまう。このような画
像品質の低下を抑制するには、1枚の画像形成毎に上記
補正を行うことも考えられる。ところで、図示の複写機
においては、上記転写装置5として接触型の転写装置を
採用している。ところが、この複写機のように接触型の
転写装置を採用した画像形成装置においては、上記紙間
に基準パターンを作成することができないため、上記1
枚の画像形成毎の上記補正を行うことは不可能である。
また、図示の装置構成とは異なり、上記転写装置5とし
てチャージャ型の転写装置を採用した画像形成装置にお
いては、連続画像形成の紙間に基準パターンを作成する
ことが可能である。このため、1枚の画像形成毎の上記
補正は可能である。しかしながら、この補正を行うよう
にすると生産性がダウンしてしまう。
【0049】従って、本変形例に係る装置に請求項1乃
至7の発明のうちの少なくとも1つを適用した場合、上
記1枚の画像形成毎に上記補正を行う構成とは異なり、
生産性をダウンさせることなく上記画像品質の低下を抑
制できる点で有利である。例えば請求項5及び6の発明
を適用する場合、上記所定のタイミングで上記Pセンサ
43による検出を行って上記制御目標値の補正を行い、
さらに例えばCPU92などの補正手段によって、温度
検出結果に基づいて上記制御目標値を補正するようにす
ればよい。
【0050】なお、以上の実施形態においては、本発明
を複写機に適用した例についてのみ説明したが、本発明
は複写機以外の画像形成装置例えばプリンタなどに適用
することも無論可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、連続し
て画像形成する場合にも、安定した画像品質を得ること
ができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】同複写機で用いる現像剤の帯電量の温度依存性
を示す図。
【図3】現像γ、及び、感光体ドラム1の表面電位と露
光のためにレーザダイオードに供給されるPWMのデュ
ーティとの関係を示す図。
【図4】現像剤のトナー濃度とQ/mとの関係及び現像
剤のトナー濃度とTセンサ42の出力電圧VTとの関係
を示す図。
【図5】本発明が適用可能な複写機の他の一例を示す
図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 レーザ光学系 4 現像装置 42 Tセンサ(サーミスタ) 5 転写装置 6 クリーニング装置 7 除電装置 92 CPU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、該像担持体表面に静電潜像を
    形成する潜像形成手段と、トナーを含む2成分現像剤を
    用いて該静電潜像を顕像化させるための現像装置とを有
    する画像形成装置において、 該現像装置内の温度を検出する温度検出手段を設け、該
    温度検出手段による検出結果に基づいて、上記現像装置
    による上記顕像化が行われる直前の上記静電潜像の画像
    部の上記像担持体表面電位を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記潜像形成手段として、該像担持体表面
    を帯電させる帯電装置と、該像担持体表面に静電潜像を
    形成するための露光装置とを用いる請求項1の画像形成
    装置において、 上記露光装置による露光条件を変更することで上記像担
    持体表面電位を変化させることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記露光条件が、露光時間であることを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2の画像形成装置において、 上記露光条件が、露光量であることを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】像担持体と、該像担持体表面に静電潜像を
    形成する潜像形成手段と、トナーを含む2成分現像剤を
    用いて該静電潜像を顕像化させるための現像装置と、該
    現像装置にトナーを補給するトナー補給装置と、該トナ
    ー補給装置を制御するトナー補給制御手段とを有する画
    像形成装置において、 該現像装置内の温度を検出する温度検出手段を設け、該
    温度検出手段による検出結果に基づいて、上記トナー補
    給制御手段によるトナー補給制御条件を変更することを
    特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記トナー補給制御手段が、現像剤のトナ
    ー濃度を所定の目標値に保つように上記トナー補給装置
    を制御するものである請求項5の画像形成装置におい
    て、 上記トナー補給制御条件の変更が、上記所定の目標値の
    変更であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記トナー補給制御手段が、現像剤のトナ
    ー濃度を検出するトナー濃度検出手段と該トナー濃度検
    出手段による検出結果に応じて上記トナー補給装置を制
    御する補給制御装置とを有するものである請求項5の画
    像形成装置において、 上記トナー補給制御条件の変更を、上記トナー濃度検出
    手段による検出結果を補正することで行うことを特徴と
    する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007226155A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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