JP2000314711A - センサーの包装体及びその使用方法 - Google Patents

センサーの包装体及びその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサーを小型化しても取扱性に優れ、且つ
極力保管性に優れた包装体を提供することにある。 【解決手段】 基板の一端にセンサー部2が、その他端
にコネクター部3がそれぞれ形成されたセンサー5を収
納して包装する包装体10であって、少なくともセンサ
ー5のセンサー部2が収納・保持される有底のセンサー
保持部12と、そのセンサー保持部12に連設されたよ
り大きい開口断面積から成り、コネクター部3を収容す
るコネクター収納部14とを備える包装体本体16と、
コネクター収納部14の開口を密閉し得る蓋材18とを
備えてセンサーの包装体10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイオセンサー等の
センサーを個毎に包装するセンサーの包装体とその使用
方法に関し、特にその包装されたセンサーを容易に取出
すことができるように改良された包装体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】バイオセンサーは図9
に示すように、薄膜から成る電極1を備えたセンサー部
2と、その電極1と電気的に導電させられたコネクター
部3が、帯板状のシート材4の両端にそれぞれ形成され
て、バイオセンサー5が構成されている。このバイオセ
ンサー5は、携帯用の測定器のセンサー取付け部にバイ
オセンサー5のコネクター部3が取り付けられて使用さ
れる。
【0003】バイオセンサー5におけるセンサー部2に
は生体由来の分子識別素子が設けられていて、このセン
サー部2を血液や尿などのサンプル液中に浸漬させた
り、サンプルに接触させたりして使用される。このた
め、センサー部2を直接手等で触ると、異物が付着して
測定値が変わる恐れがある。また、使用後のセンサー部
2を直接手で触れると、2次感染する恐れがあり、好ま
しくない。
【0004】従来より、バイオセンサー5の包装形態の
1つに、図10に示すように、プラスチック瓶6などに
バイオセンサー5をまとめて入れて包装する方法があ
る。この包装形態は、バイオセンサー5を個別包装せず
に一括して瓶6内に封入するものであるので、使用時に
1個だけ取出す必要がある。ところが、センサー5の大
きさが小さ過ぎると、瓶6から取出し難くなるため、こ
の瓶6に収納する方法はセンサー5の小型化への制約と
なる。更には、取出そうとするセンサー5以外の別のセ
ンサー5に人の手が触れる恐れがあるため、衛生的、品
質的にも問題がある。更に、取出し時に瓶6を開瓶する
必要があるので、瓶6内の乾燥状態が保たれ難く、長期
間のセンサー5の保存については、残りのセンサー5の
品質に悪影響を及ぼす可能性があった。たとえ瓶6の中
に乾燥剤7を入れておいても、繰り返し開瓶することに
より、さらに瓶6の蓋の閉め方が充分でないと、湿気が
瓶6の中に流入してセンサー部2を湿らせる恐れがあっ
た。
【0005】また、他の包装形態として、図11に示す
ように、アルミ箔8などで個別にヒートシール可能にシ
ール剤をコーティングしたものが用いられ、アルミ箔8
を貼り合わせ、そのアルミ箔8の間にセンサー5と乾燥
剤7を一つずつ挟んで封入する方法も採用されている。
この包装形態は、一つずつセンサー5を封入することが
できるため、湿気などに対する品質保持は充分確保でき
る。しかし、貼り合わせられたアルミ箔8の破封、セン
サー5の取出し、測定器へのセットといった一連の流れ
の中で、センサー5のサイズが小さいとアルミ箔8を破
ったときに、センサー5を床に落としてしまうことがあ
ったり、破封されたアルミ箔8からセンサー5を取り出
すときに、センサー部2を手で触れてしまう恐れがあっ
たり、あるいは測定器のセンサー取付け部にセンサーを
セットするとき、センサー部2を持ってセットしてしま
うなどの問題があった。このように、センサー5をアル
ミ箔8で挟む包装形態においても、センサー5のサイズ
がその取扱性に大きく影響を及ぼしており、このことが
センサの小型化への制約となっていた。
【0006】そこで、本発明者はセンサーを小型化して
も取扱性に優れ、且つ極力保管性に優れた包装体を提供
するために鋭意研究開発と検討を加えた結果、本発明に
至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセンサーの
包装体の要旨とするところは、基板の一端にセンサー部
が、該他端にコネクター部がそれぞれ形成されたセンサ
ーを収納して包装する包装体であって、少なくとも前記
センサーのセンサー部が収納・保持される有底のセンサ
ー保持部を備える包装体本体と、該センサー保持部に収
納されたセンサーを含み、該センサー保持部の開口を密
閉し得る蓋材とを備えることにある。
【0008】また、本発明に係るセンサーの包装体にお
いて、基板の一端にセンサー部が、該他端にコネクター
部がそれぞれ形成されたセンサーを収納して包装する包
装体であって、少なくとも前記センサーのセンサー部が
収納・保持される有底のセンサー保持部と、該センサー
保持部に連設されたより大きい開口断面積から成り、コ
ネクター部を収容するコネクター収納部とを備える包装
体本体と、該コネクター収納部の開口を密閉し得る蓋材
とを備えることにある。
【0009】さらに、本発明に係るセンサーの包装体に
おいて、センサー保持部に、挿入されたセンサーのセン
サー部を挟持する挟持手段を備えることにあり、具体的
には前記挟持手段が、センサー保持部の向かい合う長手
方向の側壁の一部を凸に形成し、該凸部の先端で挿入さ
れたセンサーのセンサー部を挟持するようにしたことに
ある。また、本発明に係るセンサーの包装体において、
前記蓋材が透明材又はセンサー取り出し位置が印刷され
た材料からなることにある。
【0010】次に、本発明に係る包装体の使用方法の要
旨とするところは、センサーを取付けて使用する測定器
のセンサー取付け部を包装体の蓋材に押圧することによ
り該蓋材を破断し、該センサー取付け部にセンサーのコ
ネクター部を取り付けることにある。
【0011】また、本発明に係る他の包装体の使用方法
の要旨とするところは、測定器のセンサー取付け部に取
り付けられたセンサーのセンサー部を包装体のセンサー
保持部に挿入した後、該センサー保持部の側面を押圧し
てセンサーを保持しつつ、測定器のセンサー取付け部か
らセンサーを抜き取ることにある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るセンサーの包
装体とその使用方法の実施の形態を図面に基づいて詳し
く説明する。
【0013】図1及び前述の図9に示すように、包装体
10は、薄板長方形状の基板4の一端にセンサー部2
が、その基板4の他端にコネクター部3がそれぞれ形成
されたバイオセンサー5を収納して包装するものであ
る。この包装体10は、少なくともバイオセンサー5の
センサー部2が収納・保持される有底のセンサー保持部
12と、そのセンサー保持部12に連設されたより大き
い開口断面積から成り、コネクター部3を収容するコネ
クター収納部14とを備える包装体本体16と、センサ
ー保持部12に収納されたセンサー5を含み、包装体本
体16のコネクター収納部14の開口を密閉する蓋材1
8とを備えて構成されている。そして更に、包装体本体
16には、そのコネクター収納部14の外部に連設され
るとともに、蓋材18により密閉される乾燥剤封入部2
0を備えている。
【0014】一方、図2に示すように、バイオセンサー
を用いる携帯用の測定器22は複数の操作ボタン24や
ディスプレイ26を備えた本体28と、その本体28の
上部にセンサー取付け部30を備えて構成されている。
センサー取付け部30はバイオセンサー5のコネクター
部3を挿入し得るようにスリット状の穴を備え、その内
部にはコネクター部3のコネクターと電気的に接続する
ための接点が配設されている。したがって、センサー取
付け部30にバイオセンサー5のコネクター部3を挿入
するだけで、バイオセンサー5は使用可能な状態にされ
る。また、操作ボタン24は、電源ボタン、時間調整ボ
タン、検量線設定ボタンなどを含み、通常は電源ボタン
のみで操作され、血液などの被検査体をバイオセンサー
5のセンサー部2に接触させるだけで、測定値がディス
プレイ26に表示されるように構成されている。
【0015】また、バイオセンサー5を構成する基板4
には、厚み約0.1〜2mm程度の電気絶縁性基板が用い
られ、特に電極材料や生体由来の分子識別素子に対する
親和性や密着性に優れた材料、たとえば全脂肪族ポリエ
ステル系樹脂を主体とするシート等から形成される。そ
の基板4の片面には薄膜電極が形成され、薄板長方形状
の基板4の一端側はセンサー部2、他端側はコネクター
部3とされる。この薄膜電極には白金、金、銀あるいは
カーボン導電体等が用いられ、2〜3極の電極で構成さ
れる。また、分子識別素子として、酵素、抗体又は抗
原、微生物、オルガネラ、レセプタ、細胞組織等からな
る群から選択されたものが用いられる。すなわち、これ
らの群の中から測定したい物質に適合する好適な素子を
選択して用いられるのである。
【0016】バイオセンサー5の大きさ特にセンサー部
2の大きさは、血液等の被検査体の必要量を大きく左右
することになるので、薄くて寸法も小さいことが好まし
い。このセンサー部2の大きさに対応して一般にコネク
ター部3の大きさが設定されることになるが、コネクタ
ー部3は測定器22のセンサー取付け部30に挿入され
て取り付けられるため、強度を要することからセンサー
部2に比して幅を広げたりあるいは厚み等を補強したり
することも好ましい。バイオセンサー5は、血糖値、尿
酸値などを検出する際に用いられ、携帯用の測定機など
に取付けられ、使い捨て方式で使用されるものである
が、そのセンサー部2に人手などが接触すると検出値が
変化する恐れがあり、センサー部2に人手などが接触す
ることは避けるのが望ましい。このため、バイオセンサ
ー5のセンサー部2等を人手に触れないで包装体10か
ら測定器22のセンサー取付け部30に取り付け得るよ
うに、包装体10の形状等が設定される。
【0017】ここで、包装体10は上述したように、セ
ンサー保持部12とコネクター収納部14及び乾燥剤封
入部20を備えた包装体本体16と、蓋材18とを備え
て構成されている。このうち、センサー保持部12は、
バイオセンサー5のセンサー部2の寸法より若干大きい
内径で形成され、センサー保持部12に挿入されたセン
サー5は、コネクター収納部14に対してほぼ同じ位置
に立設させられる。センサー保持部12に続くコネクタ
ー収納部14はセンサー5のコネクター部3を収納する
部分であり、測定器22のセンサー取付け部30を挿入
し得る内径形状とされている。センサー保持部12に挿
入されたセンサー5は、コネクター収納部14の開口上
端面から飛び出ることなく、内部に収納される。また、
乾燥剤封入部20はコネクター収納部14に隣接して固
形の乾燥剤32を封入するのに適切な形状に形成され、
溝34によってコネクター収納部14と乾燥剤封入部2
0は連通させられている。通常、バイオセンサは湿度の
影響を受けやすいためである。なお,乾燥剤32と共
に、あるいは乾燥剤32に代えて脱酸素剤を封入するこ
とも可能である。一方、蓋材18は包装体本体16のコ
ネクター収納部14及び乾燥剤封入部20の周囲を熱シ
ール等によって気密にシールされる。
【0018】上記構造の包装体本体16の材料として
は、防湿性、成形性の優れたもので有れば特に限定され
るものでなく、また、単層又は多層から成るフィルム、
シート等から形成される。成形性に優れる樹脂の順とし
て、たとえば塩化ビニ−ル、ポリエチレンテレフタレ−
ト(PET)、ポリオレフィン(PP)を挙げることが
できる。また、通常のPTP (プレス・スルー・パッ
ク)シートで防湿性を比較すると、防湿性に優れた順と
して、 (塩ビ)PVDCコート、環状オレフィン、オレ
フィン、塩化ビニ−ル、PETを順に挙げることができ
る。これらの中で、防湿性の観点から、一例として、た
とえばポリオレフィン系多層フィルム等が使用可能であ
る。あるいは防湿性に劣る樹脂であっても、アルミニウ
ム箔を樹脂フィルムの中間に積層したり、内側表面に積
層したりすることにより、防湿性を備えた包装体本体1
6を構成するようにしてもよい。この包装体本体16
は、PTP等と同様に、金型加熱真空成形法により成形
可能であり、その他、射出成形等によって成形すること
も可能である。
【0019】蓋材18は、測定器22のセンサー取付け
部30の先端を蓋材18の表面に押し付けることによっ
て破ることができるように、たとえばアルミニウム箔等
で形成されるのが好ましく、あるいはアルミニウム箔の
片面又は両面に樹脂膜を被着させたものを用いるのも好
ましい。この樹脂膜は極力、延性のないものが好まし
い。この蓋材18は熱シ−ル等によって包装体本体16
の全面に密着させられてもよいが、コネクター収納部1
4及び乾燥剤封入部20を一つの単位として、それぞれ
細分化された状態で密着させられてもよい。蓋材18の
表面には、その内部に収納されているバイオセンサー5
の位置を示す目印が印刷されているのが好ましい。ま
た、この目印に合わせて測定器22のセンサー取付け部
30を押圧したとき、蓋材18が不規則に破れずに、そ
の目印を中心にほぼ均等に破れるように亀裂を誘引する
ラインが蓋材18の表面に刻印されているのが好まし
い。
【0020】包装体本体16と蓋材18から構成される
包装体10は、単体で形成されていてもよいが、複数の
包装体10が連続して繋がって形成されていてもよい。
複数の包装体10が連続して形成されている場合、保管
性を考慮して、包装体本体16の間隔が密になるように
配設される。また、使用後、包装体本体16を個々に廃
棄し易いように、包装体本体16と包装体本体16との
間にいわゆるミシン目等を入れておくのも好ましい。
【0021】上述の包装体10に包装されたバイオセン
サー5は、測定器22のセンサー取付け部30に取り付
けて使用される。その取付け方法は、図2及び図3に示
すように、測定器22の上部に包装体10を持ってい
き、センサー取付け部30の先端と包装体10の蓋材1
8に表示された目印とを合わせて、両者を相対的に接近
させる。そして、センサー取付け部30の先端で蓋材1
8を破り、センサー取付け部30をコネクター収納部1
4に挿入するとともに、そのセンサー取付け部30にセ
ンサー5のコネクター部3を挿入する。このとき、両者
を所定の間隔まで接近させることにより、センサー5の
コネクター部3と測定器22のセンサー取付け部30と
の接続が確実になされる。
【0022】このように、包装体を使用すれば、センサ
ーを包装体の中に入れたまま測定器のセンサー取付け部
に取り付けることができ、その際、センサーを直接手等
で持ったり、触ったりすることはない。したがって、セ
ンサーを小型化しても、包装体を使用することにより、
センサー部に触れることなく、測定器のセンサー取付け
部にセンサーを取り付けることが可能となる。
【0023】測定器22に取り付けられたセンサー5
は、その先端のセンサー部2がサンプル液に浸漬された
り、あるいは接触させられたりすることにより、測定器
22のディスプレイ26に測定値が表示される。測定し
た後、センサー5は廃棄処分され、サンプル液が手等に
直接付かないように措置を施して、センサー5がセンサ
ー取付け部30から取り除かれる。このとき、センサー
5を取り出した包装体10を利用し、センサー取付け部
30に取り付けられたセンサー5に包装体本体16を被
せ、センサー保持部12の側面を押圧してその中のセン
サー部2を保持しつつ測定器22を引いて、センサー5
をセンサー取付け部30から取り除くようにしてもよ
い。このようにすれば、サンプル液が血液等であって
も、接触感染等の心配がなくなる。
【0024】以上、本発明に係るセンサーの包装体及び
その使用方法を説明したが、本発明は上述の実施形態に
限定されるものではない。なお、図面上、説明を要しな
い箇所には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】たとえば、図4に示すように、包装体36
における包装体本体38のセンサー保持部40に、セン
サー部2を挟持する複数のリブ(凸部)42を一体的に
設けることも好ましい。複数のリブ42は相対向する位
置に形成され、より好ましくは3個のリブ42が千鳥状
に配置されるのがよい。リブ42を千鳥状に配置するこ
とにより、金型の厚み寸法を大きくでき、製造上有利と
なる。また、リブ42構造にすることにより、センサー
部2の生体由来の分子識別素子や電極1にダメージを与
えないように、センサー部2を挟持することができる。
【0026】このようにセンサー部2をリブ42によっ
て挟持することにより、蓋材18がなくても、包装体本
体38を反転させたとき、センサー5が包装体本体38
から落下することはない。したがって、センサー5を測
定器22のセンサー取付け部30に取り付けるとき、予
め蓋材18を包装体本体38から取り除いておくことが
できる。このため、センサー5のコネクター部3を測定
器22のセンサー取付け部30に取り付ける作業を目視
で確認して行うことができる。
【0027】また、図5に示すように、リブに代えて、
包装体本体44のセンサー保持部46の内部に弾力部材
48を配設し、弾力部材48によってセンサー部2を挟
んで挟持することも可能である。弾力部材48として、
スポンジ等の多孔質発泡体、ゴム、バネ等を用いること
ができる。本例においても、前述と同様の作用効果が得
られる。なお、乾燥剤を使用するときは、通気性を有す
る弾力部材48とセンサー保持部46との間に、乾燥剤
を介装させることができる。
【0028】更に、図6に示すように、包装体本体44
のセンサー保持部46に形成されたリブ42の一部に代
えて弾力部材48を用い、センサー保持部46の内部に
弾力部材48を配設することも可能である。すなわち、
リブ42と弾力部材48によってセンサー部2を挟んで
挟持することができる。本例においても、前述と同様の
作用効果が得られるものである。
【0029】次に、図7に示すように、包装体本体50
は少なくともセンサー保持部52を備えるものであれば
よい。本例の場合、センサー5のコネクター部3は包装
体本体50の開口部から飛び出ることになる。このた
め、蓋材54にセンサー5のコネクター部3を覆う収納
部56が形成されるのが好ましい。この蓋材54は包装
体本体50と同じ材質で形成されるのが好ましい。本例
においても、包装体本体50と蓋材54は熱シール等に
より気密に密閉される。このような構成であれば、測定
器のセンサー取付け部の形状等によらず、全てに対応す
ることが可能となる。
【0030】また、図8に示すように、包装体本体50
と蓋材58とを連続的に形成し、繰り返して蓋をするこ
とができるようにしてもよい。本例においては、センサ
ー5も繰り返して使用することができる用途に用いられ
るタイプが好ましい。本例における包装体本体50と蓋
材58とのシールは、両者の合わせ面を粘着テープ等に
よって行うのが好ましい。
【0031】更に、前述の図7又は図8に示す包装体本
体50のように、乾燥剤封入部60はセンサー保持部5
2に隣接した箇所に設けられ、特に乾燥剤32の配設位
置はセンサー5のセンサー部2における分子識別素子に
近い箇所に設定されるのが好ましい。包装体本体50内
の空間は非常に狭く、内部の空気がほとんど対流しない
恐れがあるため、センサー部2に近いところに乾燥剤3
2が配設されるのが好ましい。
【0032】以上、本発明の実施形態を図面を参照しつ
つ説明したが、本発明は図示した例示に限定されるもの
ではないのは言うまでもない。
【0033】たとえば、上述の実施形態では、乾燥剤封
入部を設けて乾燥剤を封入していたが、乾燥剤封入部を
形成しないで、代わりに包装体本体内に乾燥ガスを封入
するようにしてもよい。特に、乾燥ガスとして、生体由
来の分子識別素子に対して不活性なガスが好ましい。
【0034】また、包装体を構成する樹脂には防湿性す
なわち非透湿性に優れた材質のものが選択されるが、加
工性との関係から適切な材質がない場合、アルミニウム
箔あるいはアルミニウム箔と樹脂フィルムとのラミネ−
トフィルム等により包装体を2重包装して密閉してもよ
い。
【0035】更に、包装体により包装されたセンサーを
長期間保管するために、包装体の強度を向上させておく
のが好ましい。保管するのにあたり、何らかの外力によ
って包装体が変形させられる場合があるためである。そ
こで、通常予想される外力に対して容易に変形すること
なく、内部のセンサーが破損し得ないように、包装体特
に包装体本体の肉厚を厚くするのが好ましい。包装体本
体の肉厚を厚くするのに、真空成型法では成形すること
ができない場合、射出成型法等によって成形することも
可能である。
【0036】本発明の包装体に包装される電極型のバイ
オセンサーとして、たとえば酵素センサー、免疫センサ
ー、微生物センサー、オルガネラセンサー、組織センサ
ー、レセプタセンサー等を挙げることができる。本発明
の包装体はバイオセンサーに対して最も好適ではある
が、本包装体は、バイオセンサー等薄膜がシート上に形
成されているような薄い平板状の物品を個別に包装する
ものであり、バイオセンサー以外のセンサーにも使用し
得るものであり、特に限定されない。
【0037】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変
形を加えた態様で実施し得るものであり、いずれも本発
明の範囲に属するものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、包装体からセンサーの
取出し、及び測定機器へのセンサーのセットについて、
センサーの取扱性が良くなり、更にはセンサーの小型化
への取り組みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサーの包装体の1実施形態を
示す拡大説明図であり、(a)は側面断面図、(b)は
正面図、(c)は平面図である。
【図2】本発明に係る包装体に収納されたセンサーが使
用される測定器の1例を示す拡大説明図である。
【図3】図1に示すセンサーの包装体の使用方法を示す
要部拡大断面説明図である。
【図4】本発明に係るセンサーの包装体の他の実施形態
を示す拡大説明図であり、(a)は側面図、(b)は正
面図、(c)は平面図である。
【図5】本発明に係るセンサーの包装体の更に他の実施
形態を示す拡大断面説明図である。
【図6】本発明に係るセンサーの包装体の更に他の実施
形態を示す拡大平面説明図である。
【図7】本発明に係るセンサーの包装体の更に他の実施
形態を示す拡大説明図であり、(a)は側面断面図、
(b)は平面図である。
【図8】本発明に係るセンサーの包装体の更に他の実施
形態を示す拡大側面説明図である。
【図9】本発明に係る包装体に用いられるセンサーの1
実施形態を示す拡大正面図である。
【図10】従来のセンサーの保管方法を示す斜視説明図
である。
【図11】従来のセンサーの他の保管方法を示す要部斜
視説明図である。
【符号の説明】
1:電極 2:センサー部 3:コネクター部 4:シート材 5:バイオセンサー 10,36:包装体 12,40,46,52:センサー保持部 14:コネクター収納部 16,38,44,50:包装体本体 18,54,58:蓋材 20,60:乾燥剤封入部 22:測定器 30:センサー取付け部 32:乾燥剤 42:リブ 48:弾力部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G060 AA07 AA15 AC10 AE17 AG03 AG06 FA05 FB02 KA06 3E067 AA11 AB41 AC01 AC04 BB12A BB14A BB15A BB16A BB25A BC07A CA05 CA11 EA36 EB27 EE02 EE25 EE59 GD06 3E096 AA01 AA06 BA30 DA13 DA17 DA23 DA26 EA02X EA04Y EA06X EA06Y EA11X FA02 FA12 FA14 FA22 FA27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一端にセンサー部が、該他端にコ
    ネクター部がそれぞれ形成されたセンサーを収納して包
    装する包装体であって、少なくとも前記センサーのセン
    サー部が収納・保持される有底のセンサー保持部を備え
    る包装体本体と、該センサー保持部に収納されたセンサ
    ーを含み、該センサー保持部の開口を密閉し得る蓋材と
    を備えるセンサーの包装体。
  2. 【請求項2】 基板の一端にセンサー部が、該他端にコ
    ネクター部がそれぞれ形成されたセンサーを収納して包
    装する包装体であって、 少なくとも前記センサーのセンサー部が収納・保持され
    る有底のセンサー保持部と、該センサー保持部に連設さ
    れたより大きい開口断面積から成り、コネクター部を収
    容するコネクター収納部とを備える包装体本体と、 該コネクター収納部の開口を密閉し得る蓋材とを備える
    ことを特徴とするセンサーの包装体。
  3. 【請求項3】 前記包装体本体が、該センサー保持部及
    びコネクター収納部の内部又は外部に連設されるととも
    に、蓋材により密閉される乾燥剤封入部を備えることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載するセンサーの
    包装体。
  4. 【請求項4】 センサー保持部に、挿入されたセンサー
    のセンサー部を挟持する挟持手段を備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するセンサ
    ーの包装体。
  5. 【請求項5】 前記挟持手段が、センサー保持部の向か
    い合う長手方向の側壁の一部を凸に形成し、該凸部の先
    端で挿入されたセンサーのセンサー部を挟持するように
    したことを特徴とする請求項4に記載するセンサーの包
    装体。
  6. 【請求項6】 前記蓋材が、透明材又はセンサー取り出
    し位置が印刷された材料からなることを特徴とする請求
    項2に記載するセンサーの包装体。
  7. 【請求項7】 センサーを取付けて使用する測定器のセ
    ンサー取付け部を包装体の蓋材に押圧することにより該
    蓋材を破断し、該センサー取付け部にセンサーのコネク
    ター部を取り付けることを特徴とする包装体の使用方
    法。
  8. 【請求項8】 測定器のセンサー取付け部に取り付けら
    れたセンサーのセンサー部を包装体のセンサー保持部に
    挿入した後、該センサー保持部の側面を押圧してセンサ
    ーを保持しつつ、測定器のセンサー取付け部からセンサ
    ーを抜き取ることを特徴とする包装体の使用方法。
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