JP2000313222A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000313222A
JP2000313222A JP2000004527A JP2000004527A JP2000313222A JP 2000313222 A JP2000313222 A JP 2000313222A JP 2000004527 A JP2000004527 A JP 2000004527A JP 2000004527 A JP2000004527 A JP 2000004527A JP 2000313222 A JP2000313222 A JP 2000313222A
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Japan
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compressor
temperature
vehicle
flow rate
engine
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JP2000004527A
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English (en)
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Hiroshi Hamamoto
浩 濱本
Hajime Yamamoto
肇 山本
Tomonori Zenbou
友紀 前坊
Yoichi Miyazaki
洋一 宮崎
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Japan Climate Systems Corp
Original Assignee
Japan Climate Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率ディーゼルエンジン等を搭載した車両
であっても、車内を迅速に暖房する。 【解決手段】 コンプレッサ8から吐出された熱交換媒
体流量を調整する流量調整手段10と、該流量調整手段
10を通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する
熱交換器3又は18とを環状に接続する。前記流量調整
手段10及び熱交換器3又は18に減圧手段13を並列
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置では、エンジン冷
却水を車内側の空調ユニット内に配設したヒータコアに
供給することにより、車内を暖房できるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
高効率ディーゼルエンジン等では、エンジン自体の温度
上昇を抑える構成となっているため、エンジン冷却水の
温度上昇もそれ程望めない。このため、前記ヒータコア
では、特にエンジン始動直後に車内を迅速に暖房するこ
とができず、早期に快適な空調状態を得ることが困難で
ある。
【0004】そこで、本発明は、高効率ディーゼルエン
ジン等を搭載した車両であっても、車内を迅速に暖房す
ることのできる車両用空調装置を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、空調ユニット内に、エンジン
の冷却水が流動するヒータコアを備えた車両用空調装置
を、前記エンジンの冷却水温度を検出する水温検出手段
と、前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は
遮断するクラッチと、前記コンプレッサ、該コンプレッ
サから吐出された熱交換媒体流量を調整する流量調整手
段、該流量調整手段を通過した熱交換媒体と周囲の空気
とで熱交換する熱交換器を環状に接続し、前記流量調整
手段及び熱交換器に減圧手段を並列接続してなる熱交換
媒体回路と、前記水温検出手段で検出されるエンジンの
冷却水温度に基づいて、前記ヒータコアのみでは暖房が
不十分であると判断すれば、前記クラッチを接続してコ
ンプレッサを駆動させる一方、十分であると判断すれ
ば、前記クラッチを遮断する制御手段とを備えた構成と
したものである。
【0006】この構成により、エンジン冷却水温度が十
分に上昇していない場合、コンプレッサを駆動し、エン
ジンの駆動負荷を上昇させ、冷却水温度を強制的に早期
に上昇させることが可能である。また、前記水温検出手
段で検出されるエンジン冷却水温度が上昇してくれば、
自動的にコンプレッサを停止してヒータコアによる加熱
のみに切り替えることも可能である。
【0007】また、前記制御手段により、水温検出手段
で検出されるエンジン冷却水温度を、外気温度検出手段
で検出される外気温度や、回転数検出手段で検出される
エンジン回転数に基づいて設定した温度と比較し、エン
ジン冷却水温度が設定温度よりも低ければ、前記クラッ
チを接続してコンプレッサを駆動させる一方、設定温度
以上であれば、前記クラッチを遮断するようにしてもよ
い。
【0008】また、前記制御手段により、外気温度検出
手段で検出される外気温度や、回転数検出手段で検出さ
れるエンジン回転数に基づいてエンジン冷却水温度を予
測し、該予測温度から前記ヒータコアのみでは暖房が不
十分であると判断すれば、前記クラッチを接続してコン
プレッサを駆動させる一方、十分であると判断すれば、
前記クラッチを遮断するようにしてもよい。
【0009】さらに、前記制御手段により、送風温度検
出手段で検出される送風温度と、車内外諸条件によって
決定される目標温度とを比較し、送風温度が目標温度よ
りも低ければ、前記クラッチを接続してコンプレッサを
駆動させる一方、目標温度以上であれば、前記クラッチ
を遮断するようにしてもよい。
【0010】前記熱交換媒体回路のアキュムレータから
コンプレッサまでの間には液溜部を接続してもよい。液
溜部は、コンプレッサの吸入側近傍に配設するのが好ま
しく、アキュムレータとコンプレッサとを接続する配管
よりも小さい内容積を備えていればよい。
【0011】前記コンプレッサから吐出される熱交換媒
体の圧力を検出する吐出圧力検出手段、前記コンプレッ
サに吸入される熱交換媒体の圧力を検出する吸入圧力検
出手段、又は、前記コンプレッサから吐出される熱交換
媒体の温度を検出する吐出温度検出手段のうち、少なく
ともいずれか1つを設け、前記制御手段により、前記い
ずれかの検出手段からの検出信号に基づいて、コンプレ
ッサの作動条件を満足するように、前記流量調整手段に
よる流量調整を行うと、クラッチが遮断されて熱交換器
による加熱が中断することがなく、安定した状態でヒー
タコアによる加熱を補助できる点で好ましい。
【0012】また、前記制御手段により、前記流量調整
手段による流量調整にも拘わらず、クラッチが遮断され
る場合、前記検出手段からの検出信号に基づいて、前記
流量調整手段により通過可能な流量を上方修正するのが
好ましい。
【0013】この構成により、クラッチが遮断されてコ
ンプレッサが駆動しない状態になれば、流量調整手段に
より車内側熱交換器に自然流入する熱交換媒体の流量を
増大させることができる。したがって、熱交換媒体は、
車内側熱交換器で外部を通過する空気に放熱し、早期に
コンプレッサを駆動可能な条件に復帰させることが可能
となる。
【0014】また、車内から手動操作可能にコンプレッ
サの駆動要求信号の入力手段を設け、前記制御手段によ
り、前記入力手段からの駆動要求信号が入力され、か
つ、前記水温検出手段で検出されるエンジン冷却水温度
に基づいてヒータコアのみでは暖房が不十分であると判
断された場合、前記クラッチを接続してコンプレッサを
駆動させるようにしてもよい。
【0015】この構成により、車内への送風温度に拘わ
らず、入力手段を操作するだけで、乗員の感覚に応じた
自由な設定に変更することができる。
【0016】この場合、前記制御手段により、エアミッ
クスダンパをフルホット位置に回動させている場合にの
み、入力手段から入力されるコンプレッサの駆動要求信
号を受け付けるようにすればよい。
【0017】なお、前記熱交換器を車内側熱交換器で構
成する一方、該車内側熱交換器、流量調整手段及び減圧
手段に車外側熱交換器を並列接続したり、前記熱交換器
を車外側熱交換器で構成する一方、該車外側熱交換器と
コンプレッサとの間に第2の減圧手段及び車内側熱交換
器を並列接続するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を添
付図面に従って説明する。
【0019】図1は、本実施形態に係る車両用空調装置
の概略図である。この車両用空調装置では、車内側の空
調ユニット1内に、ヒータコア2及び車内側熱交換器3
が配設されている。
【0020】ヒータコア2は、エンジン4の冷却水をラ
ジエータ5で冷却する冷却水回路Aより分岐した回路に
接続され、内部をエンジン冷却水が流動するようになっ
ている。ラジエータ5には、バイパス通路aが並列接続
されている。ラジエータ5への冷却水の流動は、三方弁
6によって許容又は遮断されるようになっている。ま
た、エンジン4側から流出する冷却水の温度は、水温検
出センサ7によって検出されるようになっている。
【0021】車内側熱交換器3は、コンプレッサ8の駆
動により熱交換媒体が循環する熱交換媒体回路Bの途中
に接続されている。コンプレッサ8は、前記エンジン4
によって駆動するようになっており、その駆動力はクラ
ッチ9により接続又は遮断可能となっている。また、コ
ンプレッサ8の吐出口と車内側熱交換器3の吸込口との
間には流量調整バルブ10及びマフラー11が接続され
ている。そして、コンプレッサ8の吐出口の近傍には、
圧力検出センサ12が設けられ、コンプレッサ8から吐
出される熱交換媒体の圧力を検出できるようになってい
る。前記マフラー11は、流量調整バルブ10を通過し
た熱交換媒体が車内側熱交換器3内で異音を発生させな
いようにするためのものである。前記流量調整バルブ1
0、マフラー11及び車内側熱交換器3には、減圧手段
であるキャピラリーチューブ13が並列接続されてい
る。なお、14及び15は、第1逆止弁及び第2逆止弁
であり、16は、コンプレッサ8に液体が流入すること
を防止するためのアキュムレータである。
【0022】前記コンプレッサ8の駆動及び停止させる
ためのクラッチ9の接続及び遮断、三方弁6の切替え、
流量調整バルブ10の開度の調整等は、前記水温検出セ
ンサ7での検出温度tや、圧力検出センサ12での検出
圧力pに基づいて制御装置17によって行われるように
なっている。
【0023】次に、前記制御装置17による車両用空調
装置の駆動制御について図2のフローチャートに従って
説明する。
【0024】エンジン4が始動され、車両用空調装置に
よる暖房が開始されれば(ステップS1)、水温検出セ
ンサ7での検出温度tを読み込む(ステップS2)。そ
して、この検出温度tが第1設定温度T1よりも低いか
否かを判断する(ステップS3)。第1設定温度T1
は、冷却水をラジエータ5で放熱して冷却する必要がな
い最大値(例えば、80℃)としている。
【0025】検出温度tが第1設定温度T1以上であれ
ば、エンジン冷却水を冷却する必要があるので、三方弁
6を切り替えることにより、ラジエータ5に通水させて
冷却する(ステップS13)。そして、クラッチ9を遮
断してコンプレッサ8の駆動を停止する(ステップS1
4)。
【0026】一方、検出温度tが第1設定温度T1より
も低ければ、冷却水がラジエータ5に通水しないように
三方弁6を切り替え(ステップS4)、さらに、検出温
度tが第2設定温度T2よりも低いか否かを判断する
(ステップS5)。第2設定温度T2は、ヒータコア2
による空調ユニット1内を通過する空気の加熱が十分に
行える最小値としている。
【0027】検出温度tが第2設定温度T2以上であれ
ば、ヒータコア2のみによって十分に車内暖房が行える
と判断し、前記同様、クラッチ9を遮断してコンプレッ
サ8の駆動を停止する(ステップS14)。一方、検出
温度tが第2設定温度T2よりも低ければ、ヒータコア
2のみによっては十分に車内を暖房できないため、クラ
ッチ9を接続してコンプレッサ8の駆動を開始する(ス
テップS6)。
【0028】コンプレッサ8を駆動する場合、流量調整
バルブ10の開度を前記圧力検出センサ12での検出圧
力pに応じて調整する。
【0029】ここでは、まず、圧力検出センサ12での
検出圧力pを読み込む(ステップS7)。そして、検出
圧力pが第1設定圧力P1(例えば、18kgf/cm
2G)よりも高いか否かを判断する(ステップS8)。
検出圧力pが第1設定圧力P1よりも高ければ、コンプ
レッサ8の駆動状態が良好であると判断し、流量調整バ
ルブ10を開放することにより、車内側熱交換器3によ
る補助暖房を開始する(ステップS9)。これにより、
車内側熱交換器3による加熱が開始され、ヒータコア2
による加熱が補助される。したがって、空調ユニット1
内を通過する空気を早期に加熱することが可能となる。
また、検出圧力pが第1設定圧力P1以下であれば、車
内側熱交換器3による補助暖房は十分に行えないものと
判断し、流量調整バルブ10を閉塞する(ステップS1
0)。
【0030】ところで、前記補助暖房では、熱交換媒体
が車内側熱交換器3で冷却されるので、コンプレッサ8
からの吐出圧力が低下し、このコンプレッサ8が異常停
止又は故障に至る第2設定圧力P2(例えば、8kgf
/cm2G)よりも低い値まで低下することがある。そ
こで、検出圧力pが、第2設定圧力P2よりも低いか否
かを判断し(ステップS11)、検出圧力pが第2設定
圧力P2よりも低くなれば、流量調整バルブ10を閉塞
し(ステップS10)、補助暖房を停止する。これによ
り、車内側熱交換器3への流入が阻止され、キャピラリ
ーチューブ13を通過してコンプレッサ8に還流する流
量が増大する。この結果、コンプレッサ8の作動条件が
満たされ、異常停止や故障等が防止される。
【0031】また、これら一連の補助暖房の開始及び停
止中、前記検出圧力pが第3設定圧力P3(例えば、2
0kgf/cm2G)よりも高いか否かを判断する(ス
テップS13)。検出圧力pが第3設定圧力P3よりも
高ければ、コンプレッサ8内の駆動を続行すると、故障
に至る恐れがあると判断し、クラッチ9によりエンジン
4からの動力を遮断し、コンプレッサ8を停止する(ス
テップS14)。これにより、エンジン4に無理な負荷
がかからず、又、消費燃料の抑制が可能となる。
【0032】このとき、流量調整バルブ10の開度を上
方修正(又は全開)することにより、熱交換媒体の冷却
を促進させる。すなわち、熱交換媒体は、車内側熱交換
器3側に比べてコンプレッサ8側の方が圧力(温度)が
高い状態にあるため、コンプレッサ8側から車内側熱交
換器3側に流入する。また、車内側熱交換器3の外部に
は、車内空調を行っている限り空気の流れがある。した
がって、流量調整バルブ10の開度を上方修正(又は全
開)すると、熱交換媒体の放熱が促進され、早期に、そ
の温度及び圧力を降下させ、コンプレッサ8を、作動条
件を満足するまで復帰させることが可能となる。例え
ば、流量調整バルブ10として電磁開閉弁を使用し、コ
ンプレッサ8の停止後、この電磁開閉弁を閉状態とした
場合と開状態とした場合とで熱交換媒体の圧力及び温度
の変化を比較した。その結果は、図3(a)のグラフに
示す通り、電磁開閉弁を開状態とすることにより、コン
プレッサ8の停止時間を短くすることができた。また、
図3(b)のグラフに示す通り、コンプレッサ8の駆動
時間が長くなるため、早期に送風温度を上昇させること
が可能となった。
【0033】その後、エンジン4の駆動が続行される
と、それ自身の温度が上昇し、前記水温検出センサ7で
の検出温度tも上昇してくるので、前述のように、前記
ステップS3で、自動的に三方弁6が切り替えられ、エ
ンジン冷却水がラジエータ5で冷却される(ステップS
13)。
【0034】なお、前記実施形態では、三方弁6によっ
て流路を切り替えるようにしたが、適宜開閉弁等を設け
ることにより、ラジエータ5のみならず、ヒータコア2
への流水の停止を行うようにしてもよい。
【0035】また、前記流量調整バルブ10では、開又
は閉状態のいずれか一方に切り替えるようにしたが、検
出される吐出圧力に応じて開度を、段階的あるいは連続
的に変化させるようにしてもよい。これにより、車内側
熱交換器3による加熱をコンプレッサ8が停止しない条
件下で最大限に行うことが可能となる。
【0036】このように、前記車両用空調装置によれ
ば、エンジン4の冷却水温度がそれ程上昇していなけれ
ば、コンプレッサ8を駆動することによりエンジン4の
駆動負荷を上昇させ、コンプレッサ8を駆動しない場合
に比べて冷却水の加熱を促進することができる。したが
って、ヒータコア2により通過空気に与える熱量を増大
させることが可能となる。
【0037】また、前記車内側熱交換器3による加熱も
開始されるので、車内暖房をより一層迅速に行うことが
可能となる。すなわち、コンプレッサ8で高温・高圧状
態とされた熱交換媒体は、流量調整バルブ10及びマフ
ラー11を介して車内側熱交換器3に流入し、外部の空
調ユニット1内を通過する空気を加熱し、ヒータコア2
のみでは不十分となる空気の加熱を補助する。
【0038】また、前記コンプレッサ8の作動条件は、
吐出熱交換媒体圧力のみに基づいて判断したが、吸入熱
交換媒体圧力又は吐出熱交換媒体温度、あるいは、これ
ら3条件のいずれかの組み合わせにより判断するように
してもよい。例えば、吸入熱交換媒体圧力に基づいて判
断する場合、図4に示すように、吸入熱交換媒体圧力が
0.58MPaを越えることにより、クラッチ9を接続
してコンプレッサ8をオフ状態とし、吸入熱交換媒体圧
力が0.5MPaよりも小さくなることによりクラッチ
9を遮断してコンプレッサ8をオン状態とすればよい。
また、組み合わせにより判断する場合、いずれか1つで
もコンプレッサ8の作動条件を満足しなければ、クラッ
チ9を遮断するようにしてもよい。
【0039】図5は、他の実施形態に係る車両用空調装
置の概略図である。
【0040】この車両用空調装置では、前記実施形態の
車内側熱交換器3に代えて、車両前方部に車外側熱交換
器18が配設されている。また、車外側熱交換器18と
コンプレッサ8との間には開閉弁19が設けられてい
る。なお、熱交換媒体が流動することにより車外側熱交
換器18で異音が発生しても、車内側には影響がないた
め、マフラー11は設けられていない。
【0041】このような車両用空調装置では、前記実施
形態同様、水温検出センサ7での検出温度tが前記第1
設定温度T1よりも低ければ、コンプレッサ8を駆動す
ることにより、エンジン4の駆動負荷を上昇させ、冷却
水温度を早期に上昇させてヒータコア2による暖房を早
めるようにしている。前記実施形態のように車内側熱交
換器3による加熱の補助はないが、車外側熱交換器18
により車内への送風量の違いによる影響を受けることな
く、確実に熱交換媒体を冷却させることができる。した
がって、コンプレッサ8内の圧力が上昇し過ぎて損傷に
至るといったことはない。
【0042】図6は、さらに他の実施形態に係る車両用
空調装置の概略図である。
【0043】この車両用空調装置は、図1のコンプレッ
サ8と車内側熱交換器3との間に車外側熱交換器を接続
した構成である。そして、三方弁20により、コンプレ
ッサ8から吐出された熱交換媒体が車内側熱交換器3側
又は車外側熱交換器18側のいずれか一方に流動するよ
うになっている。また、アキュムレータ16とコンプレ
ッサ8との間、詳しくはコンプレッサ8の吸入口の近傍
には、液溜部100が接続されている。この液溜部10
0は、コンプレッサ8に流入する熱交換媒体が確実に気
相状態で流入できるようにするためのものである。ま
た、液溜部100の内容積は、アキュムレータ16から
コンプレッサ8までの配管の内容積よりも小さくなって
いる。なお、21はキャピラリーチューブ、22は逆止
弁である。また、23はエアミックスダンパで、車内側
熱交換器3を通過した空気を分流し、ヒータコア2で加
熱する空気量を調整できるようになっている。
【0044】前記図6に示す車両用空調装置では、車内
を暖房する場合には、コンプレッサ8から吐出された熱
交換媒体が、直接、車内側熱交換器3に流入するように
三方弁20を切り替える。この場合、クラッチ9及び流
量調整バルブ10の駆動制御については、前記図1に示
すものと同様である。また、車内を冷房する場合には、
コンプレッサ8から吐出された熱交換媒体が、車外側熱
交換器18からキャピラリーチューブ21を介して車内
側熱交換器3を通過した後、コンプレッサ8に還流する
ように三方弁20を切り替える。
【0045】図7は、さらに他の実施形態に係る車両用
空調装置の概略図である。
【0046】この車両用空調装置は、図2のコンプレッ
サ8と車外側熱交換器18との間に車内側熱交換器3及
びキャピラリーチューブ13を接続した構成である。そ
して、第1開閉弁24を閉塞し、第2開閉弁25を開放
した状態で、三方弁26を切り替えることにより、車外
側熱交換器18を通過した熱交換媒体がそのままコンプ
レッサ8に還流するか、キャプラリーチューブ27を介
して車内側熱交換器3を通過するかを選択できるように
なっている。また、第1開閉弁24を開放し、第2開閉
弁25を閉塞することにより、熱交換媒体を車外側熱交
換器18及び車内側熱交換器3をバイパスさせてコンプ
レッサ8に還流させることができるようになっている。
【0047】前記図7に示す車両用空調装置では、車内
を暖房する場合には、コンプレッサ8から吐出された熱
交換媒体が、車外側熱交換器18を流動するように、第
1開閉弁24を閉塞し、第2開閉弁25を閉塞する。ま
た、車外側熱交換器18を通過した熱交換媒体が、車内
側熱交換器3を通過することなく、コンプレッサ8に還
流するように三方弁26を切り替える。この場合、コン
プレッサ8が異常停止や故障等を起こす恐れがあれば、
第1開閉弁24を開放し、第2開閉弁25を閉塞するこ
とにより、熱交換媒体が車外側熱交換器18を通過して
冷却されないようにすることは、前記実施形態に係るも
のと同様である。
【0048】一方、車内を冷房する場合には、コンプレ
ッサ8から吐出された熱交換媒体が、車外側熱交換器1
8を流動するように、第1開閉弁24を閉塞し、第2開
閉弁25を開放する。また、車外側熱交換器18を通過
した熱交換媒体が、車内側熱交換器3を通過するように
三方弁26を切り替える。
【0049】また、前記実施形態では、前記ステップS
5でエンジン冷却水温度と比較する第2設定温度を、ヒ
ータコア2による空調ユニット1内を通過する空気の加
熱が十分に行える最小値として一義的に決定したが、外
気温度検出センサやエンジン回転数検出センサによる検
出データに応じた値とするのが好ましい。
【0050】すなわち、前記ステップS5でエンジン冷
却水温度と比較する第2設定温度を、外気温度検出セン
サで検出される外気温度に基づいて図8のグラフに従っ
て決定したり、エンジン回転数検出センサで検出される
エンジン回転数に基づいて図9のグラフに従って決定す
るようにしてもよい。これによれば、エンジン冷却水温
度に基づくヒータコア2自身による暖房能力以外の送風
温度に影響する他の諸条件を考慮することができ、より
一層適切な車内空調を実現可能である。
【0051】また、前記実施形態では、エンジン4側か
ら流出する冷却水の温度を水温検出センサ7によって直
接検出するようにしたが、外気温度検出センサやエンジ
ン回転数検出センサ等の既存のセンサによる検出データ
に基づいて推測するようにしてもよい。これによれば、
前記水温検出センサ7のみならず、他のセンサでの検出
信号によっても、本件の空調制御を可能とすれば、たと
えいずれかのセンサが故障しても、車内空調に支障を来
すことはない。
【0052】さらに、空調ユニット1内のヒータコア2
の下流側に送風温度検出センサを新たに設け、その検出
温度と目標温度とを比較することによりクラッチ9を駆
動制御してもよい。すなわち、送風温度検出センサで検
出される送風温度と、外気センサ、内気センサ、日射セ
ンサ等での検出信号に基づいて演算した目標温度とを比
較し、送風温度が目標温度よりも低い場合にコンプレッ
サを駆動し、高い場合に停止するようにしてもよい。
【0053】また、前記各実施形態では、圧力検出セン
サ12等からの入力信号に基づいて自動的にクラッチ等
を駆動制御するようにしたが、さらに、入力手段として
スイッチ等を設けることにより、乗員が自己の感覚に基
づいて手動操作により調整できるようにしてもよい。す
なわち、補助暖房が行われていない場合であっても、乗
員が寒いと感じるようであれば、前記入力手段を操作す
ることにより、コンプレッサ8の駆動要求信号を出力
し、クラッチ9を接続させてコンプレッサ8をオン状態
とし、車内側熱交換器3による補助暖房を開始できるよ
うにしてもよい。これにより、乗員の好みに応じて簡単
に送風温度を上方修正することが可能となる。
【0054】この場合、図7に示す車両用空調装置につ
いて説明すると、エアミックスダンパ25がフルホット
位置(図7中、点線にて表示)にある場合にのみ、コン
プレッサ8の駆動要求信号を受け付け可能とすればよ
い。すなわち、ヒータコア2による加熱のみで、車内暖
房を十分に行えるようであれば、コンプレッサ8を駆動
しなくても、エアミックスダンパ25の回動位置を変更
することにより、送風温度を上方修正可能であるので、
コンプレッサ8の駆動要求信号は受け付けないようにす
る。一方、エアミックスダンパ25がフルホット位置に
ある場合には、それ以上送風温度を高くすることは不可
能であるので、コンプレッサ8の駆動要求信号を受け付
け可能とする。これにより、エンジン4に余計な負荷が
かかって燃料が無駄に消費されることもない。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両用空調装置によれば、流量調整手段及び熱交
換器に減圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路を設
けるようにしたので、エンジン冷却水温度が十分に上昇
していない場合、コンプレッサを駆動してエンジンの駆
動負荷を上昇させ、冷却水温度を強制的に早期に上昇さ
せることができる。これにより、エンジン始動初期の段
階からヒータコアによる加熱が可能となり、車内を適切
に暖房することができる。
【0056】また、水温検出手段で検出されるエンジン
冷却水温度を、外気温度検出手段で検出される外気温度
や、回転数検出手段で検出されるエンジン回転数に基づ
いて設定した温度と比較するようにしたので、車内暖房
をより一層適切に行うことができる。
【0057】また、外気温度検出手段で検出される外気
温度や回転数検出センサで検出されるエンジン回転数に
基づいてエンジン冷却水温度を予測可能としたり、送風
温度検出手段で検出される送風温度と、車内外諸条件に
よって決定される目標温度とを比較することによりコン
プレッサのオン・オフを制御するようにしたので、いず
れかのセンサの故障によっても車内暖房が損なわれるこ
とはない。
【0058】熱交換媒体回路のアキュムレータとコンプ
レッサとの間に液溜部を接続したので、熱交換媒体に液
相部分を残してコンプレッサに流入することを確実に防
止することができる。
【0059】また、各種検出手段での検出信号に基づい
てコンプレッサの作動条件を満足するように、流量調整
手段による流量調整を行うようにしたので、暖房補助が
必要であるにも拘わらず、中止されるという不具合を防
止可能である。
【0060】特に、コンプレッサの作動条件を満足せ
ず、クラッチが遮断された場合に、流量調整手段により
車内側熱交換器への熱交換媒体の流入量を増大させたの
で、早期にコンプレッサを駆動可能とすることができ
る。
【0061】また、入力手段からの駆動要求信号に基づ
いてコンプレッサを駆動可能としたので、乗員の体感温
度に応じた自由な設定を行うことができる。
【0062】また、前記熱交換器が車内側熱交換器であ
れば、この車内側熱交換器により直接車内への送風空気
を加熱することもできるので、より一層応答性のよい暖
房を行うことが可能となる。
【0063】また、前記熱交換器が車外側熱交換器であ
れば、車内側への送風量を気にすることもなく、コンプ
レッサの駆動を続行してエンジンに駆動負荷をかけ続
け、エンジンの冷却水温度を強制的に上昇させることが
できる。また、車外側熱交換器であれば、熱交換媒体が
通過する際に異音が発生しても車内側に伝達されること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る車両用空調装置の概略図で
ある。
【図2】 図1の制御装置による空調制御を示すフロー
チャートである。
【図3】 図1の流量調整バルブを閉状態又は開状態と
した場合で比較した熱交換媒体の圧力の変化(a)及び
温度の変化(b)を示すグラフである。
【図4】 図1のコンプレッサへの吸入熱交換媒体圧力
に対するクラッチの接続及び遮断の時期を示すグラフで
ある。
【図5】 他の実施形態に係る車両用空調装置の概略図
である。
【図6】 他の実施形態に係る車両用空調装置の概略図
である。
【図7】 他の実施形態に係る車両用空調装置の概略図
である。
【図8】 外気センサで検出される外気温度と第2設定
温度との関係を示すグラフである。
【図9】 エンジン回転数検出センサで検出されるエン
ジン回転数と第2設定温度との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2…ヒータコア 3…車内側熱交換器 4…エンジン 5…ラジエータ 6…三方弁 7…水温検出センサ 8…コンプレッサ 9…クラッチ 10…流量調整バルブ 12…圧力検出センサ 13…キャプラリーチューブ(減圧手段) 17…制御装置 18…車外側熱交換器
フロントページの続き (72)発明者 前坊 友紀 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ内 (72)発明者 宮崎 洋一 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ユニット内に、エンジンの冷却水が
    流動するヒータコアを備えた車両用空調装置において、 前記エンジンの冷却水温度を検出する水温検出手段と、 前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は遮断
    するクラッチと、 前記コンプレッサ、該コンプレッサから吐出された熱交
    換媒体流量を調整する流量調整手段、該流量調整手段を
    通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する熱交換
    器を環状に接続し、前記流量調整手段及び熱交換器に減
    圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路と、 前記水温検出手段で検出されるエンジンの冷却水温度に
    基づいて、前記ヒータコアのみでは暖房が不十分である
    と判断すれば、前記クラッチを接続してコンプレッサを
    駆動させる一方、十分であると判断すれば、前記クラッ
    チを遮断する制御手段とを備えたことを特徴とする車両
    用空調装置。
  2. 【請求項2】 空調ユニット内に、エンジンの冷却水が
    流動するヒータコアを備えた車両用空調装置において、 前記エンジンの冷却水温度を検出する水温検出手段と、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は遮断
    するクラッチと、 前記コンプレッサ、該コンプレッサから吐出された熱交
    換媒体流量を調整する流量調整手段、該流量調整手段を
    通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する熱交換
    器を環状に接続し、前記流量調整手段及び熱交換器に減
    圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路と、 前記水温検出手段で検出されるエンジン冷却水温度を、
    前記外気温度検出手段で検出される外気温度に基づいて
    設定した温度と比較し、エンジン冷却水温度が設定温度
    よりも低ければ、前記クラッチを接続してコンプレッサ
    を駆動させる一方、設定温度以上であれば、前記クラッ
    チを遮断する制御手段とを備えたことを特徴とする車両
    用空調装置。
  3. 【請求項3】 空調ユニット内に、エンジンの冷却水が
    流動するヒータコアを備えた車両用空調装置において、 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は遮断
    するクラッチと、 前記コンプレッサ、該コンプレッサから吐出された熱交
    換媒体流量を調整する流量調整手段、該流量調整手段を
    通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する熱交換
    器を環状に接続し、前記流量調整手段及び熱交換器に減
    圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路と、 前記水温検出手段で検出されるエンジン冷却水温度を、
    前記回転数検出手段で検出されるエンジン回転数に基づ
    いて設定した温度と比較し、エンジン冷却水温度が設定
    温度よりも低ければ、前記クラッチを接続してコンプレ
    ッサを駆動させる一方、設定温度以上であれば、前記ク
    ラッチを遮断する制御手段とを備えたことを特徴とする
    車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 空調ユニット内に、エンジンの冷却水が
    流動するヒータコアを備えた車両用空調装置において、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は遮断
    するクラッチと、 前記コンプレッサ、該コンプレッサから吐出された熱交
    換媒体流量を調整する流量調整手段、該流量調整手段を
    通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する熱交換
    器を環状に接続し、前記流量調整手段及び熱交換器に減
    圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路と、 前記外気温度検出手段で検出される外気温度に基づいて
    エンジン冷却水温度を予測し、該予測温度から前記ヒー
    タコアのみでは暖房が不十分であると判断すれば、前記
    クラッチを接続してコンプレッサを駆動させる一方、十
    分であると判断すれば、前記クラッチを遮断する制御手
    段とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 空調ユニット内に、エンジンの冷却水が
    流動するヒータコアを備えた車両用空調装置において、 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は遮断
    するクラッチと、 前記コンプレッサ、該コンプレッサから吐出された熱交
    換媒体流量を調整する流量調整手段、該流量調整手段を
    通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する熱交換
    器を環状に接続し、前記流量調整手段及び熱交換器に減
    圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路と、 前記回転数検出センサで検出されるエンジン回転数に基
    づいてエンジン冷却水温度を予測し、該予測温度から前
    記ヒータコアのみでは暖房が不十分であると判断すれ
    ば、前記クラッチを接続してコンプレッサを駆動させる
    一方、十分であると判断すれば、前記クラッチを遮断す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする車両用空調装
    置。
  6. 【請求項6】 空調ユニット内に、エンジンの冷却水が
    流動するヒータコアを備えた車両用空調装置において、 前記ヒータコアの下流側で送風温度を検出する送風温度
    検出手段と、 前記エンジンからの動力をコンプレッサに伝達又は遮断
    するクラッチと、 前記コンプレッサ、該コンプレッサから吐出された熱交
    換媒体流量を調整する流量調整手段、該流量調整手段を
    通過した熱交換媒体と周囲の空気とで熱交換する熱交換
    器を環状に接続し、前記流量調整手段及び熱交換器に減
    圧手段を並列接続してなる熱交換媒体回路と、 前記送風温度検出手段で検出される送風温度と、車内外
    諸条件によって決定される目標温度とを比較し、送風温
    度が目標温度よりも低ければ、前記クラッチを接続して
    コンプレッサを駆動させる一方、目標温度以上であれ
    ば、前記クラッチを遮断する制御手段とを備えたことを
    特徴とする車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記熱交換媒体回路のアキュムレータと
    コンプレッサとの間に液溜部を接続したことを特徴とす
    る前記いずれかの請求項に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記液溜部は、コンプレッサの吸入側近
    傍に配設したことを特徴とする請求項7に記載の車両用
    空調装置。
  9. 【請求項9】 前記液溜部は、アキュムレータからコン
    プレッサまでを接続する配管よりも小さい内容積を備え
    たことを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用空調
    装置。
  10. 【請求項10】 前記コンプレッサから吐出される熱交
    換媒体の圧力を検出する吐出圧力検出手段、吸入される
    熱交換媒体の圧力を検出する吸入圧力検出手段、又は、
    吐出される熱交換媒体の温度を検出する吐出温度検出手
    段のうち、少なくともいずれか1つを設け、 前記制御手段は、前記いずれかの検出手段からの検出信
    号に基づいて、コンプレッサの作動条件を満足するよう
    に、前記流量調整手段による流量調整を行うことを特徴
    とする前記いずれかの請求項に記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段により、前記流量調整手
    段による流量調整にも拘わらず、クラッチが遮断される
    場合、前記検出手段からの検出信号に基づいて、前記流
    量調整手段により通過可能な流量を上方修正することを
    特徴とする請求項10に記載の車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 車内から手動操作可能にコンプレッサ
    の駆動要求信号の入力手段を設け、 前記制御手段は、前記入力手段からの駆動要求信号が入
    力され、かつ、前記水温検出手段で検出されるエンジン
    冷却水温度に基づいてヒータコアのみでは暖房が不十分
    であると判断された場合、前記クラッチを接続してコン
    プレッサを駆動させることを特徴とする請求項11に記
    載の車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、エアミックスダンパ
    をフルホット位置に回動させている場合にのみ、入力手
    段から入力されるコンプレッサの駆動要求信号を受け付
    けることを特徴とする請求項12に記載の車両用空調装
    置。
  14. 【請求項14】 前記熱交換器を車内側熱交換器で構成
    する一方、該車内側熱交換器、流量調整手段及び減圧手
    段に車外側熱交換器を並列接続したことを特徴とする前
    記いずれかの請求項に記載の車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 前記熱交換器を車外側熱交換器で構成
    する一方、該車外側熱交換器とコンプレッサとの間に第
    2の減圧手段及び車内側熱交換器を並列接続したことを
    特徴とする前記いずれかの請求項に記載の車両用空調装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058587A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置

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JP2010058587A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置

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