JP2000312999A - スクリュープレス装置 - Google Patents

スクリュープレス装置

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JP2000312999A
JP2000312999A JP11123246A JP12324699A JP2000312999A JP 2000312999 A JP2000312999 A JP 2000312999A JP 11123246 A JP11123246 A JP 11123246A JP 12324699 A JP12324699 A JP 12324699A JP 2000312999 A JP2000312999 A JP 2000312999A
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encoder
servomotor
servo motor
rotation speed
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ENOMOTO KIKO KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/12Clutches specially adapted for presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/18Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by screw means
    • B30B1/186Control arrangements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ機構を介さずに直接フライホィール
の回転数をサーボモータで制御することで、クラッチ機
構を用いた場合のクラッチ摩擦熱の変化に起因する摩擦
伝達率の変化、そしてその結果発生する加工荷重のばら
つきを解消して、加工エネルギをより均一化できるよう
にし、またワークの大小や形状に応じて加工エネルギを
自在に調節できるようにしたスクリュープレス装置を提
供する。 【解決手段】 サーボモータ2によってフライホィール
8を増速させるように構成し、サーボモータ2とフライ
ホィール8の回転速度をサーボモータ用エンコーダ3及
びフライホィール用エンコーダ4により夫々検知し、そ
の信号をコンピュータ5にフィードバックすることで適
切にサーボ駆動装置6に指令を与え、フライホィール8
に与える回転の運動エネルギを精度よく制御できるよう
にした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータ駆動
によりフライホィールを増速させるスクリュープレス装
置に係り、特にクラッチ機構を介さずに直接フライホィ
ールの回転数を制御することで、クラッチ機構を用いた
場合のクラッチ摩擦熱の変化に起因する摩擦伝達率の変
化、そしてその結果発生する加工荷重のばらつきを解消
して、加工エネルギをより均一化できるようにし、また
ワークの大小や形状に応じて加工エネルギを自在に調節
できるようにした、高精度で高能率な加工が可能なスク
リュープレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリュープレス装置は、回転指定フラ
イホィールの持つ運動エネルギをねじ機構によって直線
運動に変換し、上型及び下型とで成形素材を押圧してプ
レス加工するプレス装置であり、ストロークを長く取れ
ること、経済的に少量生産できることなど、他のプレス
装置にない多くの特長を持ち、ボルト頭部の成形、コイ
ニングなどの作業に多用されている。
【0003】そして従来のスクリュープレス装置の成形
のためのエネルギは、クラッチ機構によって回転する摩
擦盤とフライホィールとの間の動力伝達を断接して付与
するようになっており、加工に必要なエネルギ(フライ
ホィールの慣性モーメントに比例し、その回転速度の二
乗に比例する)をフライホィールに与えたところでクラ
ッチ機構を切り、該フライホィールの回転による運動エ
ネルギを用いて成形素材をプレス加工するようになって
いる。
【0004】フライホィールの回転の運動エネルギの制
御については、回転数をエンコーダで検知することで、
ある程度の精度は出すことができるが、フライホィール
及び摩擦盤のクラッチ機構の熱変動で起動特性が変化し
てしまい、加工ごとに若干加工エネルギが変化してしま
うという不具合があった。
【0005】完全自動運転で、定常運転中にはほとんど
エネルギ変動はないが、運転後に少し停止させ、再び運
転を再開するような場合に上記の不具合が生じ、それは
運転中の摩擦熱によりある程度熱くなっていた摩擦盤
が、停止中に冷却されてしまうことによって生じる。
【0006】近年はプレス装置に対しても高精度化の要
求が高まって来ており、加工エネルギのより均一化が求
められているが、従来のスクリュープレス装置の構造で
は限界があった。
【0007】また摩擦盤によるクラッチ機構では天然皮
革からなるクラッチライニングが使用されており、連続
自動運転を行うためには、クラッチライニングの長寿命
化が要求されるにもかかわらず、クラッチライニングは
保革処理を行いすぎると寿命は長くなるがスリップが多
くなり、逆に保革処理を行わないとスリップは少ないが
寿命が短くなってしまうというの特性を持っているた
め、できればクラッチ機構を用いずにフライホィールを
自在に制御できるようにしたスクリュープレス装置の開
発が切望されていた。
【0008】更にスクリュープレス装置はフライホィー
ルの回転による運動エネルギを成形時にすべて使用する
のでパワフルである半面、小物を加工する場合にはフラ
イホィールの回転数を低くして運動エネルギを少なくし
ないと過負荷になってしまうので、装置の稼働率が低下
してしまうという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、サーボモータを用いてフライホィ
ールを回転させることによって、摩擦盤やクラッチ機構
を用いずに直接フライホィールを回転させることができ
るようにして、スクリュープレス装置の運転後に少し停
止させ、再び運転を再開するような場合でも加工エネル
ギが変動しないように均一化し、加工を高精度化するこ
とであり、またこれによってクラッチライニングのよう
な消耗品を用いる必要性をなくすと共に、クラッチ機構
を作動させるエアバルブを不要にして停止しているフラ
イホィールをレスポンスよく起動させることができるよ
うにすることである。
【0010】また他の目的は、上記構成に加えてサーボ
モータの回転速度を検知するサーボモータ用エンコーダ
と、フライホィールの回転速度を検知するフライホィー
ル用エンコーダと、フライホィール用エンコーダから発
信される信号のフィードバックを受けながらフライホィ
ールの回転速度を制御するためのコンピュータと、サー
ボモータ用エンコーダから発信される信号のフィードバ
ックを受けながらコンピュータからの指令に従ってサー
ボモータを作動させるサーボ駆動装置とを備えることに
よって、フライホィールの運動エネルギを自在に制御で
きるようにするだけでなく、例えば小物の成形素材の加
工時には短時間で上型と下型とが接近するように高速度
でフライホィールを回転させ、上型と下型とが接近した
ところでフライホィールの回転速度を小物の加工に必要
な速度に下げ、その低速度で回転するフライホィールの
運動エネルギを用いて加圧できるようにすることであ
り、またこれによって大型のスクリュープレス装置であ
っても、稼働率を下げることなく小物の成形素材を加工
できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、フライホィールの回転運動をねじ機構により直
線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は離脱す
る方向に移動させてフライホィールに与えた回転による
運動エネルギによってワークを圧縮加工するスクリュー
プレス装置において、フライホィールを回転させるサー
ボモータと、該サーボモータの回転速度を検知するサー
ボモータ用エンコーダと、フライホィールの回転速度を
検知するフライホィール用エンコーダと、該フライホィ
ール用エンコーダから発信される信号のフィードバック
を受けながらフライホィールの回転速度を制御するため
のコンピュータと、サーボモータ用エンコーダから発信
される信号のフィードバックを受けながらコンピュータ
からの指令に従ってサーボモータを作動させるサーボ駆
動装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】また本発明(請求項2)は、フライホィー
ルの回転運動をねじ機構により直線運動に変換し上型及
び下型を相対的に接近又は離脱する方向に移動させてフ
ライホィールに与えた回転による運動エネルギによって
ワークを圧縮加工するスクリュープレス装置において、
フライホィールを回転させるサーボモータと、該サーボ
モータの回転部材とフライホィールとに巻き掛けられた
巻掛け伝動部材と、サーボモータの回転速度を検知する
サーボモータ用エンコーダと、フライホィールの回転速
度を検知するフライホィール用エンコーダと、該フライ
ホィール用エンコーダから発信される信号のフィードバ
ックを受けながらフライホィールの回転速度を制御して
該フライホィールに与える回転による運動エネルギを精
度よく調節するコンピュータと、サーボモータ用エンコ
ーダから発信される信号のフィードバックを受けながら
コンピュータからの指令に従ってサーボモータを作動さ
せるサーボ駆動装置とを備え、サーボモータにより前記
巻掛け伝動部材を介してフライホィールを回転させるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0013】また本発明(請求項3)は、フライホィー
ルの回転運動をねじ機構により直線運動に変換し上型及
び下型を相対的に接近又は離脱する方向に移動させてフ
ライホィールに与えた回転による運動エネルギによって
ワークを圧縮加工するスクリュープレス装置において、
フライホィールを巻掛け伝動部材を介して回転させるサ
ーボモータと、該サーボモータの回転速度を検知するサ
ーボモータ用エンコーダと、フライホィールの回転速度
を検知するフライホィール用エンコーダと、フライホィ
ール用エンコーダから発信される信号のフィードバック
を受けながらフライホィールの回転速度を制御して該フ
ライホィールに与える回転による運動エネルギを精度よ
く調節するコンピュータと、サーボモータ用エンコーダ
から発信される信号のフィードバックを受けながらコン
ピュータからの指令に従ってサーボモータを作動させる
サーボ駆動装置とを備え、下型と上型とが合わさる直前
にサーボモータによる駆動を停止させて該サーボモータ
を空転させ、フライホィールの回転による運動エネルギ
をすべて加工のために放出するように構成したことを特
徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。本発明に係るスクリュープレス装置1
は、図1から図5において、サーボモータ2と、サーボ
モータ用エンコーダ3と、フライホィール用エンコーダ
4と、コンピュータ5と、サーボ駆動装置6とを備えて
いる。
【0015】スクリュープレス装置1の基本的な仕組み
は、フライホィール8の回転運動をねじ機構9により直
線運動に変換し、上型10及び下型11を相対的に接近
又は離脱する方向に移動させて、フライホィール8に与
えた回転による運動エネルギによってワーク(図示せ
ず)を圧縮加工するというものであり、門形のフレーム
81に固定されたフレームベッド82に2本のスライド
タイロッド83が嵌合し、該スライドタイロッド83の
上下端には夫々ラム84、スライドベッド部85がタイ
ロッドナット86によって固定されており、スライドタ
イロッド83と共にフレームベッド82に配設された軸
受(図示せず)により案内されて上下動できるようにな
っている。
【0016】ねじ機構9は、フライホィール8の回転運
動を直線運動に変換して下型11を上下方向に移動させ
るためのものであって、ラム84の中央には、雌ねじ
(図示せず)が形成されたガイドナット88が配設さ
れ、該ガイドナット88に螺合する雄ねじであるねじ軸
31は、フレーム81の上部フレーム81aに配設され
たブッシュ87及びフレームベッド82内に配設された
ブッシュ(図示せず)に回動自在に嵌合している。
【0017】上部フレーム81aから上方に突出したね
じ軸31には、フライホィール8が固定され、該フライ
ホィール8を回転させることによりねじ軸31を回転さ
せて螺合するガイドナット88をラム84と共に上下方
向に移動させることができるようになっている。
【0018】サーボモータ2は、フライホィール8を巻
掛け伝動部材の一例たるVベルト12を介して回転させ
るための例えばACサーボモータであって、図2から図
5に示すように、導線2aを介してサーボ駆動装置6に
より作動するようになっており、モータ軸14が上方を
向くようにフレーム13の側面13aに垂直に配設さ
れ、チェーン15により強固に締付け固定されている。
【0019】モータ軸14は、メカロック16を介して
カップリング18に接続され、該カップリング18を介
してモータプーリ19がねじ20により取り付けられて
いる。
【0020】モータプーリ19は、V溝19aが例えば
9本形成されたVベルト用のプーリであって、固定軸2
1に軸受22を介して支持されている。軸受22は軸受
押え23によって固定され、シール材24によってシー
ルドされている。モータプーリ19とフライホィール8
には1本当たり3山のVベルト12が例えば3本巻き掛
けられている。
【0021】固定軸21は、水平に配設されたブリッジ
25上の軸支持板26及び該軸支持板26上にねじ28
によって固定される芯出し板29とによって、垂直に拘
束されている。固定軸21とブリッジ25の取外しは容
易になっており、Vベルト12を容易に交換できるよう
になっている。
【0022】サーボモータ用エンコーダ3は、サーボモ
ータ2の回転速度を検知するためのものであって、サー
ボモータ2に取り付けられ導線3aを介してサーボ駆動
装置に信号をフィードバックするようになっている。
【0023】フライホィール用エンコーダ4は、フライ
ホィール8の回転速度を検知するためのものであって、
図5に示すブラケット35に取り付けられ、フライホィ
ール8が取り付けられているねじ軸31の同軸上に取り
付けられたプーリ32からタイミングベルト33及びプ
ーリ34を介してフライホィール8の回転速度を計測
し、導線4aを介してコンピュータ5に信号を送信する
ようになっている。
【0024】フライホィール8は、V溝8aが例えば9
本形成されたVベルト用のプーリを兼ねており、図4に
示すように、ねじ軸31にキー36を用いて取り付けら
れている。フライホィール8は、スぺーサ38及び押え
金具39によって回転中に上方に抜けてしまわないよう
になっている。
【0025】またフライホィール8の直下のねじ軸31
には、ブレーキロータ40がキー41を用いて取り付け
られており、その周囲にはブレーキライニング42が配
設されている。ブレーキライニング42は、通常時はエ
ア圧により図示しないばねによる締付けのばね力に抗し
て押し広げられており、非常停止時や停電時等には、エ
アシリンダ43からエア圧が抜けることでブレーキライ
ニング42がブレーキロータ40を締め付けてフライホ
ィール8を停止させるようになっている。
【0026】コンピュータ5は、フライホィール用エン
コーダ4から発信される信号のフィードバックを受けな
がらフライホィール8の回転速度を制御して該フライホ
ィール8に与える回転による運動エネルギを精度よく調
節するためのものであって、図1に示すように、I/O
ポート46より入力されるフライホィール用エンコーダ
4からの信号及びサーボ駆動装置6を経由したサーボモ
ータ用エンコーダ3からの信号を、CPU49がROM
48から読み出した制御プログラムに則って、RAM5
0にデータを読み書きしながらサーボ駆動装置6に送信
する制御データとして速度制御信号51、位置制御信号
52及び回転制御信号53を算出し、I/Oポート46
から夫々の信号を出力するようになっている。
【0027】サーボ駆動装置6は、サーボモータ用エン
コーダ3から発信される信号のフィードバックを受けな
がら、コンピュータ5からの命令に従ってサーボモータ
2を駆動するものであって、図1に示すように、コンピ
ュータ5からの命令及びサーボモータ用エンコーダ3か
らの信号を受けてモータドライバ44を制御するモータ
コントローラ45と、実際にサーボモータ2を作動させ
ると共にサーボモータ用エンコーダ3からの信号をコン
ピュータ5にフィードバックするモータドライバ44と
から構成されている。
【0028】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1において、下型1
1が下降しているときに成形素材(図示せず)を下型1
1に取り付け、該成形素材の加工に必要な加工エネルギ
をコンピュータ5に入力し、サーボ駆動装置6を下型1
1を上昇させるように作動させると、サーボモータ2が
矢印A方向に回転を始め、その回転がVベルト12を伝
わることによってフライホィール8が矢印A方向に回転
を始める。
【0029】フライホィール8が回転することにより、
該フライホィール8に固定されたねじ軸31が矢印A方
向に回転すると、該ねじ軸31が螺合するガイドナット
88が固定されたラム84は、スライドタイロッド83
で一体的に組み付けられたスライドベッド部85と共に
矢印C方向に上昇を開始する。
【0030】下型11上型10に到達する少し前にサー
ボモータ2をアイドル状態にして空転させると、その後
フライホィール8は慣性力によって回転し続け、またラ
ム84も上昇し続け、やがて下型11が上型10の位置
まで到達して該下型11と上型10とで成形素材(図示
せず)を押圧し加工が行われる。
【0031】フライホィール8に与える回転速度及び該
サーボモータ2をアイドル状態にするタイミングはフラ
イホィール用エンコーダ4からの信号を受けながらコン
ピュータ5が制御しているので、加工エネルギが少な過
ぎることも多過ぎることもなく、フライホィール8の運
動エネルギをすべて使い切ったときに最適な加工がなさ
れる。なおフライホィール8が慣性力により回転してい
るときには、サーボモータ2から回生電力が戻されるの
で、電力の節約になる。
【0032】またフライホィール8をサーボモータ2に
より直接回転させるので、スクリュープレス装置の運転
後に少し停止させ、再び運転を再開するような場合でも
加工エネルギが変動せず、均一で高精度な加工を行うこ
とができる。更にクラッチ機構を用いていないので、消
耗する部分がない上に、クラッチ機構を作動させるエア
バルブから生じる起動レスポンスの遅れがなく、効率的
である。
【0033】フライホィール8の運動エネルギがすべて
加工に費やされ、フライホィール8の回転が停止した
ら、サーボ駆動装置6はサーボモータ2を矢印B方向に
回転させ、その回転がVベルト12を伝わることによっ
てフライホィール8を矢印B方向に回転させる。
【0034】ねじ軸31が矢印B方向に回転することに
より、下型11は矢印D方向に下降して行く。フライホ
ィール用エンコーダ4からの信号は常にコンピュータ5
に送信されているので、下型11が十分に下降するのに
必要なだけフライホィール8が矢印B方向に回転する
と、サーボモータ2を停止させる信号がコンピュータ5
からサーボ駆動装置6に送信され、該サーボ駆動装置6
のモータドライバ44がサーボモータ2を停止させる。
【0035】成形素材が小物である場合には、短時間で
上型10と下型11とが接近するように高速度でフライ
ホィール8を回転させ、上型10と下型11とが接近し
たところでフライホィール8の回転速度を小物の加工に
必要な運動エネルギを生じさせる速度に下げることによ
って、小物であっても稼働率を下げることなく加工する
ことができる。
【0036】スクリュープレス装置1を非常停止させた
り、また運転時に停電になった場合には、ブレーキライ
ニング42をエア圧により締付け、ばね力に抗して押し
広げていたエアシリンダ43から該エア圧が抜けてしま
い、強力なばね力がブレーキライニング42に作用する
ので、該ブレーキライニング42がブレーキロータ40
を締め付けてフライホィール8を即座に停止させてしま
うので安全である。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上記のようにサーボモータを
用いてフライホィールを回転させることによって、摩擦
盤やクラッチ機構を用いずに直接フライホィールを回転
させることができるようにしたので、スクリュープレス
装置の運転後に少し停止させ、再び運転を再開するよう
な場合でも加工エネルギが変動しないように均一化し
得、加工を高精度化することができる効果がり、またこ
の結果クラッチライニングのような消耗品を用いる必要
性がなくなると共に、クラッチ機構を作動させるエアバ
ルブを不要にして停止しているフライホィールをレスポ
ンスよく起動させることができるという優れた効果があ
る。
【0038】また上記構成に加えてサーボモータの回転
速度を検知するサーボモータ用エンコーダと、フライホ
ィールの回転速度を検知するフライホィール用エンコー
ダと、フライホィール用エンコーダから発信される信号
のフィードバックを受けながらフライホィールの回転速
度を制御するためのコンピュータと、サーボモータ用エ
ンコーダから発信される信号のフィードバックを受けな
がらコンピュータからの指令に従ってサーボモータを作
動させるサーボ駆動装置とを備えたので、フライホィー
ルの運動エネルギを自在に制御できるだけでなく、例え
ば小物の成形素材の加工時には短時間で上型と下型とが
接近するように高速度でフライホィールを回転させ、上
型と下型とが接近したところでフライホィールの回転速
度を小物の加工に必要な速度に下げ、その低速度で回転
するフライホィールの運動エネルギを用いて加圧できる
という効果があり、またこの結果大型のスクリュープレ
ス装置であっても、稼働率を下げることなく小物の成形
素材を加工できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリュープレス装置の部分縦断面概略正面図
及びサーボモータを作動させるサーボ駆動装置とエンコ
ーダ類とコンピュータとの間の信号の流れを示すブロッ
ク図である。
【図2】スクリュープレス装置の正面図である。
【図3】スクリュープレス装置の要部斜視図である。
【図4】スクリュープレス装置の要部縦断面図である。
【図5】スクリュープレス装置の側面図である。
【符号の説明】
1 スクリュープレス装置 2 サーボモータ 3 サーボモータ用エンコーダ 4 フライホィール用エンコーダ 5 コンピュータ 6 サーボ駆動装置 8 フライホィール 9 ねじ機構 10 上型 11 下型 12 巻掛け伝動部材一例たるVベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホィールの回転運動をねじ機構に
    より直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は
    離脱する方向に移動させて前記フライホィールに与えた
    回転による運動エネルギによってワークを圧縮加工する
    スクリュープレス装置において、前記フライホィールを
    回転させるサーボモータと、該サーボモータの回転速度
    を検知するサーボモータ用エンコーダと、前記フライホ
    ィールの回転速度を検知するフライホィール用エンコー
    ダと、該フライホィール用エンコーダから発信される信
    号のフィードバックを受けながら前記フライホィールの
    回転速度を制御するためのコンピュータと、前記サーボ
    モータ用エンコーダから発信される信号のフィードバッ
    クを受けながら前記コンピュータからの指令に従って前
    記サーボモータを作動させるサーボ駆動装置とを備えた
    ことを特徴とするスクリュープレス装置。
  2. 【請求項2】 フライホィールの回転運動をねじ機構に
    より直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は
    離脱する方向に移動させて前記フライホィールに与えた
    回転による運動エネルギによってワークを圧縮加工する
    スクリュープレス装置において、前記フライホィールを
    回転させるサーボモータと、該サーボモータの回転部材
    と前記フライホィールとに巻き掛けられた巻掛け伝動部
    材と、前記サーボモータの回転速度を検知するサーボモ
    ータ用エンコーダと、前記フライホィールの回転速度を
    検知するフライホィール用エンコーダと、該フライホィ
    ール用エンコーダから発信される信号のフィードバック
    を受けながら前記フライホィールの回転速度を制御して
    該フライホィールに与える回転による運動エネルギを精
    度よく調節するコンピュータと、前記サーボモータ用エ
    ンコーダから発信される信号のフィードバックを受けな
    がら前記コンピュータからの指令に従って前記サーボモ
    ータを作動させるサーボ駆動装置とを備え、前記サーボ
    モータにより前記巻掛け伝動部材を介して前記フライホ
    ィールを回転させるように構成したことを特徴とするス
    クリュープレス装置。
  3. 【請求項3】 フライホィールの回転運動をねじ機構に
    より直線運動に変換し上型及び下型を相対的に接近又は
    離脱する方向に移動させて前記フライホィールに与えた
    回転による運動エネルギによってワークを圧縮加工する
    スクリュープレス装置において、前記フライホィールを
    巻掛け伝動部材を介して回転させるサーボモータと、該
    サーボモータの回転速度を検知するサーボモータ用エン
    コーダと、前記フライホィールの回転速度を検知するフ
    ライホィール用エンコーダと、該フライホィール用エン
    コーダから発信される信号のフィードバックを受けなが
    ら前記フライホィールの回転速度を制御して該フライホ
    ィールに与える回転による運動エネルギを精度よく調節
    するコンピュータと、前記サーボモータ用エンコーダか
    ら発信される信号のフィードバックを受けながら前記コ
    ンピュータからの指令に従って前記サーボモータを作動
    させるサーボ駆動装置とを備え、下型と上型とが合わさ
    る直前に前記サーボモータによる駆動を停止させて該サ
    ーボモータを空転させ、前記フライホィールの回転によ
    る運動エネルギをすべて加工のために放出するように構
    成したことを特徴とするスクリュープレス装置。
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