JP2000312845A - カラーロッティングの制御方法 - Google Patents

カラーロッティングの制御方法

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JP2000312845A
JP2000312845A JP11124367A JP12436799A JP2000312845A JP 2000312845 A JP2000312845 A JP 2000312845A JP 11124367 A JP11124367 A JP 11124367A JP 12436799 A JP12436799 A JP 12436799A JP 2000312845 A JP2000312845 A JP 2000312845A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロット化率が高く、納期を遵守でき、しかもダ
スト被りや色混じり等の塗装不具合も防止できるカラー
ロッティングの制御方法を提供する。 【解決手段】塗装ブースの入口に対して複数本のレーン
が並列的に設けられたカラーロッティングラインから、
ワークの仕様に基づいてワークを塗装ブースへ搬出する
カラーロッティングの制御方法であり、複数本のレーン
のそれぞれの先頭に在席する第1のワークの塗色種、お
よび当該第1のワークに後続する一又はそれ以上の第2
のワークの塗色種に基づいて、塗装ブースへ搬出すべき
塗色種を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中塗り塗装や上塗
り塗装前に塗色種に基づいてボディの搬送順序を組み替
え、塗色種をロット化して塗装するカラーロッティング
の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の生産ラインは、鋼板部品をプレ
ス成形するプレスライン、プレス成形されたパネルを溶
接して車体を組み立てる車体組立ライン、車体に塗装及
び防錆処理を施す塗装ライン、塗完ボディに艤装部品を
組み付ける車両組立ライン及び自動車の最終検査を行う
検査ラインから構成されている。以下便宜的に、車体組
立ラインを溶接ライン、車両組立ラインを艤装ラインと
称する。プレスラインはロット生産であるが、溶接ライ
ンから検査ラインまでは、手直しなどの異常時を除き原
則として連続ラインで構成されている。
【0003】ところで、自動車には数多くのオプション
仕様が設定されており、購入者の要求仕様に応じた車両
を一定の納期内に完成させるべく生産計画が立案され
る。こうした自動車の生産計画においては、納期や生産
能力を勘案して各車両の着工日が決定されるが、これに
加えて艤装ラインにおける作業負荷の平準化も生産計画
に織り込まれる。
【0004】たとえば、オプション仕様が多い車両と少
ない車両では、1台当たりに要する作業時間が異なり、
作業時間が長い車両が連続して流れてくると作業遅れや
ラインストップが生じる一方で、作業時間が短い車両が
連続して流れてくると手待ち状態が生じることとなる。
こうした作業負荷のアンバランスを平準化するために、
ある受注ロット毎(たとえば1日毎)に生産順序を考
え、溶接ラインの先頭ではその生産順序にしたがって車
両の生産が着工する。
【0005】このようにして、溶接ラインの先頭で着工
したボディは生産計画にしたがった順序で検査ラインま
で流されるが、塗装ラインにおいては、この順序が必ず
しも適切な順序とは言えない。
【0006】塗装ライン、なかでも上塗りラインにおい
ては、ボディの塗色が変わる度に塗装機の色替え操作を
行う必要がある。この色替え操作は、カラーチェンジバ
ルブ(以下、CCVという。)と呼ばれる色替え機器を
用いて、このCCVから塗装ガンまでの間の前色塗料を
エアーで押し出して廃棄し、次に洗浄用シンナーを注入
して洗浄したのち、再びエアーで押し出し、最後に次色
塗料を注入することにより行われる。
【0007】このように、色替え操作を行うと、その度
にCCVから塗装ガンまでの前色塗料と洗浄用シンナー
とが消費されるので、塗装ラインにとっては、同一塗色
ができる限りロット化して流れされる方が望ましいが、
艤装ラインの平準化条件には上塗り塗色や中塗り塗色と
いった条件が入っていないか、或いは入っていてもその
重要度は比較的小さいからである。
【0008】このため、塗装ラインの上塗り工程の前に
カラーロッティングラインを設けて、同一塗色のロット
化を行った上で上塗り塗装を施すことが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラーロッティングラインを用いたロット制御では、各
レーンのロット化された塗色のボディを連続して塗装ブ
ースへ搬出していたため、ロット化率に限界があり、塗
料ロスの低減がさほど期待できなかった。
【0010】また、塗装ラインで生産順序を組み替え、
ボディを塗色毎にロット化すると、ロット化されない塗
色のボディはいつまでも搬出されずにカラーロッティン
グラインにストレージされたままとなり、納期遅れを生
じるおそれがあった。
【0011】さらに、色替えを行わざるを得ない場合
に、次の塗装色は任意に決定されていたので、ブース内
におけるダスト被りや塗料供給系における色混じりが生
じやすい塗色種の順序となるおそれもあった。たとえ
ば、白色のボディと黒色のボディとが連続して搬送され
ると、塗装ブース内においてダスト被りによる色飛び不
具合が生じたり、これら白色から黒色あるいは逆に黒色
から白色へ色替えを行うと、カラーチェンジバルブ、塗
料ホースまたは塗装ガン等において色混じりが生じ、こ
れがボディに付着することによる色混じり不具合が発生
するおそれがあった。
【0012】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ロット化率が高く、納期を
遵守でき、しかもダスト被りや色混じり等の塗装不具合
も防止できるカラーロッティングの制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、請求項1記載のカラーロッティングの制御方
法は、塗装ブースの入口に対して複数本のレーンが並列
的に設けられたカラーロッティングラインから、ワーク
の仕様に基づいて前記ワークを前記塗装ブースへ搬出す
るカラーロッティングの制御方法において、前記複数本
のレーンのそれぞれの先頭に在席する第1のワークの塗
色種、および当該第1のワークに後続する一又はそれ以
上の第2のワークの塗色種に基づいて、前記塗装ブース
へ搬出すべき塗色種を決定することを特徴とする。
【0014】この請求項1記載のカラーロッティングの
制御方法では、複数本のレーンの先頭ワーク(第1のワ
ーク)の塗色種のみならず、これに後続する一又はそれ
以上のワーク(第2のワーク)の塗色種も搬出色の決定
条件に加味する。
【0015】つまり、従来のように1本のレーンのみで
ロット化するのではなく、レーン列とレーン行という二
次元マトリックス状に塗色種のロット化を考え、これに
基づいて搬出塗色種を決定するので、この結果搬出され
る同一塗色種のロット台数が著しく増加することにな
る。また、カラーロッティングラインへの搬入制御をさ
ほど厳密に行わなくても、この搬出制御側にて補填する
ことができる。
【0016】これにより、塗料の色替え回数を減少させ
ることができ、廃棄塗料量が減少して直材費用の低減を
達成することができる。
【0017】(2)上記発明において、第1のワークの
塗色種および第2のワークの塗色種を考慮した搬出すべ
き塗色種の具体的決定方法は特に限定されないが、たと
えば請求項2記載のカラーロッティングの制御方法のよ
うに、前記複数本のレーンの先頭に在席する第1のワー
クの塗色種およびこれらに後続する第2のワークの塗色
種の組み合わせの中で、塗色種のロット台数が最大とな
る塗色種を決定し、当該塗色種のワークを前記塗装ブー
スへ搬出することが好ましい。
【0018】この発明において、一本のレーンに同一の
塗色種が連続している場合には、そのレーンから連続し
てワークを搬出する他、複数のレーンに分かれて同一の
塗色種のワークが在席しているときは、これらの同一塗
色種のワークができる限り連続(ロット化)して塗装ブ
ースに搬送されるように、搬出レーンを切り替えながら
ワークを搬出することが好ましい。
【0019】(3)またこの場合に、特に限定はされな
いが、請求項3記載のカラーロッティングの制御方法の
ように、前記決定された塗色種のワークが、レーンの先
頭から一又はそれ以上連続して在席するレーンを選択
し、これらのレーンに在席するワークのなかで最も搬出
優先順位が高いワークが在席するレーンを前記塗装ブー
スへ搬出するレーンに決定することが好ましい。
【0020】本発明に係るワークの搬出優先順位とは、
たとえばワークの納期等を含む趣旨である。搬出塗色種
が決定されると、次にワークを搬出するが、先頭にその
塗色種のワークが在席するレーンが複数存在するとき
は、これらのレーンに在席するワークのなかで最も搬出
優先順位が高いワークが在席するレーンを前記塗装ブー
スへ搬出するレーンに決定することで、たとえばワーク
の納期遅れを回避することができる。
【0021】(4)これに対して、決定された搬出塗色
種のワークが何れのレーンの先頭にも在席しなくなった
ときは、どのレーンの先頭ワークを搬出しても良いが、
請求項4記載のカラーロッティングの制御方法のよう
に、各レーンの先頭のワークのうち最も搬出優先順位が
高いワークを前記塗装ブースへ搬出することが好まし
い。
【0022】ここでいうワークの搬出優先順位もワーク
の納期等を含む趣旨であるが、レーン先頭に該当する塗
色種のワークがなくなった場合、この搬出優先順位に基
づいて塗装ブースへ搬出するワークを決定することで、
たとえばワークの納期遅れを回避することができる。
【0023】(5)上記発明にいう塗色種とは、同一の
塗色の他、塗色群が同じものをも含む趣旨である。この
塗色群とは、塗装ブースにおけるダスト被りや塗料供給
系における色混じりが比較的目立ち難い塗色のグループ
であり、たとえば赤色と黒色とは同じ塗色群に属するの
に対し、赤色と白色とは異なる塗色群に属する。
【0024】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
レーン列とレーン行という二次元マトリックス状に塗色
種のロット化を考え、これに基づいて搬出塗色種を決定
するので、この結果搬出される同一塗色種のロット台数
が著しく増加することになる。また、カラーロッティン
グラインへの搬入制御をさほど厳密に行わなくても、こ
の搬出制御側にて補填することができる。その結果、塗
料の色替え回数を減少させることができ、廃棄塗料量が
減少して直材費用の低減を達成することができる。
【0025】これに加えて、請求項3および4記載の発
明によれば、ワークの搬出優先順位に基づいて塗装ブー
スへ搬出するワークを決定するので、たとえばワークの
納期遅れを回避することができる。
【0026】また、請求項5記載の発明によれば、同一
塗色のみならず同系統の塗色グループに属する塗色も同
じ塗色とみなされてロット化されるので、塗装ブースに
おけるダスト被りや塗料供給系における色混じりを防止
することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明のカラーロッティング
の制御方法が適用される自動車ボディの上塗り工程の一
例を示す工程図、図2は本発明のカラーロッティングの
制御方法の実施形態(ボディの搬入制御)を示すフロー
チャート、図3は本発明のカラーロッティングの制御方
法の実施形態(ボディの搬出制御)を示すフローチャー
トである。なお、図1に示す上塗り工程の構成は本発明
のカラーロッティングの制御方法を説明するための一例
であり、本発明が適用される工程を限定的に示すもので
はない。
【0028】まず、図1に示す上塗り工程の構成を説明
すると、本実施形態の上塗り工程1は、3本の上塗りブ
ースおよび上塗り乾燥炉(以下、上塗りブースと上塗り
乾燥炉とを含めて便宜的に上塗りブース11,12,1
3と称する。)を有し、第1上塗りブース11および第
2上塗りブース12は、モノトーン塗装およびツートー
ン塗装の第1色(第1回目に塗装される塗色)のための
ブースであり、これに対して第3上塗りブース13は、
ツートーン塗装の第2色(第2回目に塗装される塗色)
および回送用に供されるブースである。
【0029】これら3本の上塗りブース11,12,1
3の入口と、中塗りブースおよび中塗り乾燥炉2の出口
との間には、フロアコンベア3が設けられている。この
フロアコンベア3は、上塗りブース11,12,13の
入口にて複数本の並列的なフロアコンベアに分岐されて
おり、本例では第1上塗りブース11および第2上塗り
ブース12の入口に、5本の並列レーン41〜45を有
する第1カラーロッティングライン4が設けられ、第3
上塗りブース13の入口に、3本の並列レーン51〜5
3を有する第2カラーロッティングライン5が設けられ
ている。
【0030】ちなみに、中塗りブースおよび中塗り乾燥
炉2の出口以降のボディの流れを説明すると、まず中塗
りブースおよび中塗り乾燥炉2の出口から第1カラーロ
ッティングライン4の並列レーン41〜45の共通入口
31までの間は、全てのボディがコンベア32によって
搬送される。この共通入口31から5本の並列レーン4
1〜45に対しては、それぞれの並列レーン41〜45
に対応したコンベアによって搬送され(以下、これら並
列レーンに対応したコンベアも便宜的に41〜45の符
号にて表す。)、第1カラーロッティングライン4の出
口にて一旦1本のコンベア33に合流したのち、第1お
よび第2上塗りブース11,12のそれぞれに対応した
コンベア34,35に分岐して、これら第1および第2
上塗りブース11,12へ搬入される。
【0031】本例では、第1上塗りブース11と第2上
塗りブース12とのそれぞれの塗料供給系には、全ての
塗色が仕込まれていないので、第1上塗りブース11に
は3本の並列レーン41〜43からのボディが搬入さ
れ、第2上塗りブース12には2本の並列レーン44,
45からのボディが搬入されるものとする。ただし、こ
うした制限は本発明を限定するものではなく、全ての並
列レーン41〜45から第1および第2上塗りブース1
1,12へ任意にボディを搬出するように構成しても良
い。
【0032】第1および第2上塗りブース11,12を
搬送されたボディは、モノトーン塗装車の場合はそのま
まのコンベア34,35で塗完へ搬送されるが、ツート
ーン塗装車である場合は、コンベア36にて第2カラー
ロッティングライン5の並列レーン51〜53の共通入
口37へ搬送される。この共通入口37から3本の並列
レーン51〜53に対しては、それぞれの並列レーン5
1〜53に対応したコンベアによって搬送され(以下、
これら並列レーンに対応したコンベアも便宜的に51〜
53の符号にて表す。)、第2カラーロッティングライ
ン5の出口にて1本のコンベア38に合流したのち第3
上塗りブース13へ搬送される。この第3上塗りブース
13を通過したボディはそのままのコンベア38にて塗
完へ搬送される。
【0033】本実施形態では、第1カラーロッティング
ライン4の共通入口31および第2カラーロッティング
ライン5の共通入口37のそれぞれに到着したボディの
塗色仕様を判別する制御装置(図示は省略する。)が設
けられている。この制御装置は、それぞれの共通入口3
1,37に到着したボディの塗色仕様を判別する。
【0034】なお、第1カラーロッティングライン4の
共通入口31におけるボディの振り分けと、第2カラー
ロッティングライン5の共通入口37におけるボディの
振り分けとは、基本的に同じであるため、以下に、共通
入口31における第1カラーロッティングライン4への
ボディの搬入方法を例に挙げて、図2を参照しながら説
明する。
【0035】まず、中塗りブースおよび中塗り乾燥炉2
から共通入口31にボディが到着すると、この到着した
ボディの塗色仕様が制御装置内に読み込まれる。こうし
た塗色仕様の制御装置への読み込みは、塗装ラインを統
括する生産管理装置によって行うことができ、その具体
的手段には特に限定されない。
【0036】ここで、カラーロッティング制御を行う前
に、並列レーンの限定を実行する。具体的には、並列レ
ーン41〜45の優先順はどうか(ステップ1)、並列
レーン41〜45にボディが搬入できるかどうか(ステ
ップ2)、並列レーン41〜45に空レーンが存在する
かどうか(ステップ3)、上塗りブース11,12の優
先順はどうか(ステップ4)、をそれぞれ判定する。
【0037】それぞれのステップにおける具体的判定方
法は特に限定されないが、ステップ1の並列レーン41
〜45の優先順位については、たとえば、ITの優先順
位をそのまま並列レーン41〜45の優先順位に置き換
える。また、ステップ2の並列レーン41〜45にボデ
ィが搬入できるかどうかは、たとえば、その並列レーン
の設定が搬入可であり、かつボディの在席台数が最大収
容台数未満であり、かつそのボディの塗色に対応できる
上塗りブース(すなわち、その塗色の塗料供給系が設け
られているブース)に設定されているときは、搬入可と
する。さらに、空レーンかどうかは、ボディの在席台数
が0または末尾車の塗色がロットに達しているときは、
空レーンと判定する。さらにまた、上塗りブース11,
12の優先順位については、そのときの上塗りブース1
1,12の充填率が低い順に優先順位付けする。
【0038】こうした判定ののち、そのボディの搬入候
補となるレーンを決定する(ステップ5〜9)。まずス
テップ5では、搬入可であり、末尾車の塗色種が同一で
あり、かつ末尾車の塗色がロットに達していないレーン
を搬入候補とする。また、ステップ6では、搬入可であ
り、末尾車の塗色種が同一であり、かつ末尾車の塗色が
ロットに達しているレーンを搬入候補とする。ステップ
7では、搬入可であり、かつ空であるレーンを搬入候補
とする。ステップ8では、搬入可であり、かつ末尾車が
同一の塗色種であるレーンを搬入候補とする。最後のス
テップ9では、搬入可のレーンを搬入候補とする。
【0039】以上の搬入候補の選定の結果、搬入候補の
レーンが複数存在するときは、ステップ10にて、図4
に示す優先順位テーブルに基づいて優先順に一つのレー
ンを決定する。この優先順位テーブルは、ステップ1お
よび4により決定されたブース優先順とレーン優先順と
に基づくものである。
【0040】以上の処理により、共通入口31に到着し
たボディが第1カラーロッティングライン4の何れかの
並列レーン41〜45に搬入されることになる。
【0041】次に、図3を参照しながら、カラーロッテ
ィングライン4から上塗りブースへのボディの搬出制御
方法について説明する。なお、複数本の並列レーンから
一つの上塗りブースに対するボディの搬出方法は、基本
的には同じであるため、ここでは第1カラーロッティン
グライン4のうちの3本の並列レーン41〜43から第
1上塗りブース11に対するボディの搬出方法を例に挙
げて説明する。
【0042】まず、各並列レーン41〜43に在席する
ボディの塗装仕様(納期等の各種情報も含む。)は、上
述した制御装置にて管理されており、どの並列レーンの
どの位置にどのような塗装仕様のボディが在席している
かは制御装置にて管理されている。
【0043】何らかの事情により搬出不可とされている
並列レーン41〜43は、以下の全てのステップ2〜9
で対象レーンから除外したのち(ステップ1)、まず最
初に、色替えを実施するかどうかを判定する(ステップ
2)。この色替え判定は、それまでの搬出塗色と同一の
ボディが何れのレーン41〜43の先頭に在席しない
か、または搬出された履歴がないか、または搬出塗色の
ボディをロット台数以上搬出したときの何れかに、色替
えを実施するものとする。何れにも該当しないときは色
替えを実施しないでステップ5へジャンプする。
【0044】ステップ2にて色替えを実施する場合に
は、どの塗色を搬出塗色とするかを決定する(ステップ
3,4)。ステップ3では、後述するステップ4にてカ
ウントされる色替えカウンタが、所定のしきい値である
色替えOK回数以上に達しているときは、各並列レーン
41〜43の先頭ボディのうち最も着工順序が早い(す
なわち最も納期が迫っている)ボディの塗色を搬出色と
し、ステップ4をジャンプする。
【0045】ステップ3にて色替えカウンタが色替えO
K回数に達していないときは、並列ライン41〜43の
先頭ボディおよびこれにそれぞれ後続する次回のボディ
および次次回のボディの塗色の組み合わせのうち、ロッ
ト化率が最大となる塗色を搬出塗色に決定する。このと
き、最も着工順序が早いボディの塗色が搬出塗色に選ば
れなかったときは、上述した色替えカウンタを加算す
る。
【0046】すなわち、ここでいう色替えカウンタと
は、塗色のロット化を優先するあまり、着工順序が早く
納期が迫っているボディを搬出できなくなるのを防止す
るための手段であり、そのまま放置すると並列レーン4
1〜43にストレージされたままとなるおそれがあるボ
ディを、上述した色替えOK回数というしきい値にて管
理することで、塗色のロット化より優先的に搬出するた
めの制御方法である。
【0047】以上のステップ3および4の処理により、
搬出塗色が決定されるので、次のステップ5〜8にて搬
出候補となる並列レーン41〜43を選択する。まず、
ステップ5では、先頭ボディの塗色が搬出塗色であり、
それに後続する2番目のボディの塗色が搬出塗色ではな
い並列レーンを搬出候補レーンとする。ステップ6で
は、先頭ボディの塗色が搬出塗色であり、それに後続す
る2番目のボディの塗色も搬出塗色であるが、3番目の
ボディの塗色が搬出塗色ではない並列レーンを搬出候補
レーンとする。ステップ7では、先頭ボディの塗色が搬
出塗色であり、それに後続する2番目および3番目のボ
ディの塗色も搬出塗色であるが、4番目のボディの塗色
が搬出塗色ではない並列レーンを搬出候補レーンとす
る。ステップ8では、先頭ボディの塗色が搬出塗色であ
る並列レーン(その他の条件はない)を搬出候補レーン
とする。
【0048】こうして搬出候補レーンが選択されると、
ステップ9において、そのうちで最も着工順序の早いボ
ディが在席する並列レーンを搬出レーンとして決定し、
その並列レーンの先頭ボディを第1上塗りブース11へ
搬出する。こうした処理を1台毎に繰り返す。
【0049】このように、第1カラーロッティングライ
ン4の並列ライン41〜43から第1上塗りブース11
への搬出制御は、その他の並列レーンと上塗りブースに
対しても同様に適用することができる。
【0050】また、中塗り塗装は、上塗り塗装に比べる
と色替え回数は少ないものの、上塗り塗料に低隠蔽塗料
などを採用したときは、それに応じた中塗り塗料が塗装
されるので、上塗り塗装と同様の色替え操作が必要とな
ることもあり、こうした中塗り塗装に対しても本発明の
カラーロッティングの制御方法は適用できる。
【0051】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーロッティングの制御方法が適用
される自動車ボディの上塗り工程の一例を示す工程図で
ある。
【図2】本発明のカラーロッティングの制御方法の実施
形態(ボディの搬入制御)を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明のカラーロッティングの制御方法の実施
形態(ボディの搬出制御)を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明に係る優先順位テーブルを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…上塗り工程 11…第1上塗りブース 12…第2上塗りブース 13…第3上塗りブース 3…フロアコンベア 31,37…共通入口 4…第1カラーロッティングライン 41〜45…並列レーン 5…第2カラーロッティングライン 51〜53…並列レーン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ブースの入口に対して複数本のレーン
    が並列的に設けられたカラーロッティングラインから、
    ワークの仕様に基づいて前記ワークを前記塗装ブースへ
    搬出するカラーロッティングの制御方法において、 前記複数本のレーンのそれぞれの先頭に在席する第1の
    ワークの塗色種、および当該第1のワークに後続する一
    又はそれ以上の第2のワークの塗色種に基づいて、前記
    塗装ブースへ搬出すべき塗色種を決定することを特徴と
    するカラーロッティングの制御方法。
  2. 【請求項2】前記複数本のレーンの先頭に在席する第1
    のワークの塗色種およびこれらに後続する第2のワーク
    の塗色種の組み合わせの中で、塗色種のロット台数が最
    大となる塗色種を決定し、当該塗色種のワークを前記塗
    装ブースへ搬出することを特徴とする請求項1記載のカ
    ラーロッティングの制御方法。
  3. 【請求項3】前記決定された塗色種のワークが、レーン
    の先頭から一又はそれ以上連続して在席するレーンを選
    択し、これらのレーンに在席するワークのなかで最も搬
    出優先順位が高いワークが在席するレーンを前記塗装ブ
    ースへ搬出するレーンに決定することを特徴とする請求
    項2記載のカラーロッティングの制御方法。
  4. 【請求項4】前記決定された塗色種と同じ塗色種のワー
    クが何れのレーンの先頭にも在席しないときは、各レー
    ンの先頭のワークのうち最も搬出優先順位が高いワーク
    を、前記塗装ブースへ搬出することを特徴とする請求項
    2または3記載のカラーロッティングの制御方法。
  5. 【請求項5】前記塗色種は、同一塗色または同一塗色群
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
    カラーロッティングの制御方法。
JP12436799A 1999-04-30 1999-04-30 カラーロッティングの制御方法 Expired - Fee Related JP3736197B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115591698A (zh) * 2022-10-31 2023-01-13 重庆长安汽车股份有限公司(Cn) 一种基于汽车涂装生产双线的车身智能放行控制方法及系统

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