JP2000312664A - 視線検出装置 - Google Patents
視線検出装置Info
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多数の発光部を容易に形成すると共に、使用
者に応じた発光部を選択的に発光させて最適な位置から
視線検出の為の投光を行う。 【解決手段】 眼球を照明するための投光手段と、眼球
画像を取込むための撮像手段とを有し、前記投光手段に
よって形成されるプルキンエ像と瞳孔中心との偏差から
眼球回転量を算出して視線方向を検出する視線検出装置
において、前記投光手段3に、マトリックス状の発光素
子を用いるようにしている。
者に応じた発光部を選択的に発光させて最適な位置から
視線検出の為の投光を行う。 【解決手段】 眼球を照明するための投光手段と、眼球
画像を取込むための撮像手段とを有し、前記投光手段に
よって形成されるプルキンエ像と瞳孔中心との偏差から
眼球回転量を算出して視線方向を検出する視線検出装置
において、前記投光手段3に、マトリックス状の発光素
子を用いるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼球を照明するた
めの投光手段を有する視線検出装置の改良に関するもの
である。
めの投光手段を有する視線検出装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、投光手段によって形成される
プルキンエ像と瞳孔中心との偏差から眼球回転量を算出
し、視線方向を検出する眼球タイプの視線検出装置が提
案されている。図11はこの種の眼鏡タイプの視線検出
装置の前記投光手段を具備した部分(視線検出器)の一
部拡大図(全体形状は、後述する図3と同じである)で
あり、100は投光手段、101は使用者の眼球画像を
不図示の撮像素子に導くための赤外線反射膜を蒸着した
ダイクロイックミラーである。
プルキンエ像と瞳孔中心との偏差から眼球回転量を算出
し、視線方向を検出する眼球タイプの視線検出装置が提
案されている。図11はこの種の眼鏡タイプの視線検出
装置の前記投光手段を具備した部分(視線検出器)の一
部拡大図(全体形状は、後述する図3と同じである)で
あり、100は投光手段、101は使用者の眼球画像を
不図示の撮像素子に導くための赤外線反射膜を蒸着した
ダイクロイックミラーである。
【0003】上記眼球タイプの視線検出装置において、
前記投光手段としてIRED(赤外線発光素子)を用い
ている。その際、IREDを複数配置して眼鏡の有無や
投光手段の位置によってIREDを変更して、適当な位
置にプルキンエ像を形成するようにしていた。
前記投光手段としてIRED(赤外線発光素子)を用い
ている。その際、IREDを複数配置して眼鏡の有無や
投光手段の位置によってIREDを変更して、適当な位
置にプルキンエ像を形成するようにしていた。
【0004】また、図12はカメラのアイピース部に投
光手段を用いて視線検出を行う場合の、アイピースを正
面から見た図であり、100a,100bはそれぞれ対
を成す投光手段である。
光手段を用いて視線検出を行う場合の、アイピースを正
面から見た図であり、100a,100bはそれぞれ対
を成す投光手段である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、図11,図12に示すようにIRED素子は
パッケージが大きいために配置できる位置および数に制
約があり、使用者の最適な位置から投光することは難し
く、数を増やすとコストアップにつながり問題となって
いた。
来例では、図11,図12に示すようにIRED素子は
パッケージが大きいために配置できる位置および数に制
約があり、使用者の最適な位置から投光することは難し
く、数を増やすとコストアップにつながり問題となって
いた。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、多
数の発光部を容易に形成できると共に、使用者に応じた
発光部を選択的に発光させて最適な位置から視線検出の
為に投光することのできる視線検出装置を提供しようと
するものである。
数の発光部を容易に形成できると共に、使用者に応じた
発光部を選択的に発光させて最適な位置から視線検出の
為に投光することのできる視線検出装置を提供しようと
するものである。
【0007】本発明の第2の目的は、プルキンエ像形成
に使用する発光部の投光光量を増し、より多くの環境に
おいて視線検出を行うことのできる視線検出装置を提供
しようとするものである。
に使用する発光部の投光光量を増し、より多くの環境に
おいて視線検出を行うことのできる視線検出装置を提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、眼球を照明するた
めの投光手段と、眼球画像を取込むための撮像手段とを
有し、前記投光手段によって形成されるプルキンエ像と
瞳孔中心との偏差から眼球回転量を算出して視線方向を
検出する視線検出装置において、前記投光手段に、マト
リックス状の発光素子を用いるようにした視線検出装置
とするものである。
るために、請求項1記載の本発明は、眼球を照明するた
めの投光手段と、眼球画像を取込むための撮像手段とを
有し、前記投光手段によって形成されるプルキンエ像と
瞳孔中心との偏差から眼球回転量を算出して視線方向を
検出する視線検出装置において、前記投光手段に、マト
リックス状の発光素子を用いるようにした視線検出装置
とするものである。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、取り込んだ眼球画像に基づい
てマトリックス状の発光素子の複数の発光部のうち、最
適な位置を算出して、プルキンエ像形成に用いる発光部
の輝度を他の発光部の輝度より高輝度にする請求項1記
載の視線検出装置とするものである。
請求項2記載の本発明は、取り込んだ眼球画像に基づい
てマトリックス状の発光素子の複数の発光部のうち、最
適な位置を算出して、プルキンエ像形成に用いる発光部
の輝度を他の発光部の輝度より高輝度にする請求項1記
載の視線検出装置とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1〜図3は本発明の実施の第1の形態に
係る図であり、詳しくは、図1及び図2は眼鏡タイプの
視線検出器の断面および背面を示す図であり、図3は眼
鏡タイプの視線検出装置を光学装置に接続した状態を示
す図である。また、図4は投光手段の拡大図である。
係る図であり、詳しくは、図1及び図2は眼鏡タイプの
視線検出器の断面および背面を示す図であり、図3は眼
鏡タイプの視線検出装置を光学装置に接続した状態を示
す図である。また、図4は投光手段の拡大図である。
【0012】これらの図において、1は眼球、2は眼球
画像を撮像素子4に導くための赤外線反射膜を蒸着した
ダイクロイックミラー、3は前記眼球1を照射し角膜上
にプルキンエ像を形成するためのマトリックス上の複数
の発光部(EL素子)を備えた投光手段、4はダイクロ
イックミラー2によって反射させられた眼球画像を取り
込むための撮像素子、5は前記撮像素子4に像を結像さ
せるための結像レンズである。12は眼球タイプの視線
検出器、13は使用者(被検者)に対向して配置される
表示装置、14は視線検出器12からのデータを変換す
る為のコントロールボックス、15は視線方向を検出す
る制御手段を有するパーソナルコンピュータである。
画像を撮像素子4に導くための赤外線反射膜を蒸着した
ダイクロイックミラー、3は前記眼球1を照射し角膜上
にプルキンエ像を形成するためのマトリックス上の複数
の発光部(EL素子)を備えた投光手段、4はダイクロ
イックミラー2によって反射させられた眼球画像を取り
込むための撮像素子、5は前記撮像素子4に像を結像さ
せるための結像レンズである。12は眼球タイプの視線
検出器、13は使用者(被検者)に対向して配置される
表示装置、14は視線検出器12からのデータを変換す
る為のコントロールボックス、15は視線方向を検出す
る制御手段を有するパーソナルコンピュータである。
【0013】本実施の形態に係る視線検出装置は、上記
視線検出器11,変換ボックス14,パーソナルコンピ
ュータ内の制御手段によって構成される。
視線検出器11,変換ボックス14,パーソナルコンピ
ュータ内の制御手段によって構成される。
【0014】図5は視線検出する使用者の眼球画像の状
態を示す図であり、同図において、6は虹彩部、7は眼
球の照明光によって生じた角膜反射光であるプルキンエ
像7であり、本実施の形態では投光手段3のマトリック
ス状の複数の発光部のうち2カ所を選択的に投光部とし
て使用する構成にしている為に2個生じている。8は瞳
孔部、9は一般的に白目と呼ばれている部分であるとこ
ろの強膜である。
態を示す図であり、同図において、6は虹彩部、7は眼
球の照明光によって生じた角膜反射光であるプルキンエ
像7であり、本実施の形態では投光手段3のマトリック
ス状の複数の発光部のうち2カ所を選択的に投光部とし
て使用する構成にしている為に2個生じている。8は瞳
孔部、9は一般的に白目と呼ばれている部分であるとこ
ろの強膜である。
【0015】図6は眼鏡使用者の眼球画像を示すであ
り、同図において、10はゴースト、11は眼鏡であ
る。
り、同図において、10はゴースト、11は眼鏡であ
る。
【0016】次に、図7のフローチャートを用いて、上
記の視線検出装置の概略動作について説明する。
記の視線検出装置の概略動作について説明する。
【0017】ステップ#101より動作を開始し、ステ
ップ#102において、投光手段3のマトリックス状の
複数の発光部のうちどの部分を投光部として選択するか
を決定する。このサブルーチンの詳細に関しては後述す
る。次のステップ#103においては、上記ステップ#
102で選択された発光部を投光部として投光させるこ
とによって視線検出を行う。このサブルーチンに関して
も後述する。続くステップ#104においては、視線検
出が正常に行われたかどうか、つまりNGフラグが
“0”であるかを判定し、正常に行われていれば(NG
フラグ=0)ステップ#105へ進むが、正常に行われ
ていなければステップ#102に戻り、投光手段3の発
光部の選択をやり直す。
ップ#102において、投光手段3のマトリックス状の
複数の発光部のうちどの部分を投光部として選択するか
を決定する。このサブルーチンの詳細に関しては後述す
る。次のステップ#103においては、上記ステップ#
102で選択された発光部を投光部として投光させるこ
とによって視線検出を行う。このサブルーチンに関して
も後述する。続くステップ#104においては、視線検
出が正常に行われたかどうか、つまりNGフラグが
“0”であるかを判定し、正常に行われていれば(NG
フラグ=0)ステップ#105へ進むが、正常に行われ
ていなければステップ#102に戻り、投光手段3の発
光部の選択をやり直す。
【0018】ステップ#105においては、ルーチン回
数を示すカウンタ値の初期化を行う。そして、次のステ
ップ#106において、上記ステップ#103において
得られた眼球回転角を視線検出器12から排出し、この
値を用いて観察面に対してどこに視線位置があるかを算
出する。続くステップ#107においては、算出された
視線位置を図3に示す様に観察面上、あるいは接続され
た観察面以外の表示装置に表示する。そして、ステップ
#108において、視線動作を継続するか否かを判定
し、継続する場合はステップ#103へ戻り、終了する
場合はステップ#109で終了する。
数を示すカウンタ値の初期化を行う。そして、次のステ
ップ#106において、上記ステップ#103において
得られた眼球回転角を視線検出器12から排出し、この
値を用いて観察面に対してどこに視線位置があるかを算
出する。続くステップ#107においては、算出された
視線位置を図3に示す様に観察面上、あるいは接続され
た観察面以外の表示装置に表示する。そして、ステップ
#108において、視線動作を継続するか否かを判定
し、継続する場合はステップ#103へ戻り、終了する
場合はステップ#109で終了する。
【0019】次に、図8の投光位置選択のフローチャー
トを用いて、マトリックス状の複数の発光部を有する投
光手段3のどの発光部を投光部として選択するかの動作
について説明する。
トを用いて、マトリックス状の複数の発光部を有する投
光手段3のどの発光部を投光部として選択するかの動作
について説明する。
【0020】ステップ#201を介して、まずステップ
#202において、プルキンエ像7が正常に検出できて
いるかを判定する。検出が失敗する場合、ある決められ
た範囲内にプルキンエ像7が2個検出できなかった時
と、瞳孔エッジが十分に検出できなかったの二通りが考
えられ、投光手段3の発光部の選択においてはプルキン
エ像7が正常に検出されるようにすることが主な目的で
ある。プルキンエ像7が正常に検出されていない場合は
ステップ#203へ移行し、とりあえず検出されている
場合はステップ#209へ移行する。
#202において、プルキンエ像7が正常に検出できて
いるかを判定する。検出が失敗する場合、ある決められ
た範囲内にプルキンエ像7が2個検出できなかった時
と、瞳孔エッジが十分に検出できなかったの二通りが考
えられ、投光手段3の発光部の選択においてはプルキン
エ像7が正常に検出されるようにすることが主な目的で
ある。プルキンエ像7が正常に検出されていない場合は
ステップ#203へ移行し、とりあえず検出されている
場合はステップ#209へ移行する。
【0021】ステップ#203においては、ルーチンカ
ウンタnを1つ進める。そして、次のステップ#204
において、前回の検出結果にゴースト10があったかど
うか判定する。ゴースト10があった場合、図6(a)
のように眼鏡11をかけていると推定されるため、通常
よりも外側の位置から投光を行い、図6(b)に示すよ
うにプルキンエ像7がゴースト10に掛からないように
する必要がある。ゴースト10が検出された場合はステ
ップ#205に、検出されなかった場合にはステップ#
208に、それぞれ移行する。
ウンタnを1つ進める。そして、次のステップ#204
において、前回の検出結果にゴースト10があったかど
うか判定する。ゴースト10があった場合、図6(a)
のように眼鏡11をかけていると推定されるため、通常
よりも外側の位置から投光を行い、図6(b)に示すよ
うにプルキンエ像7がゴースト10に掛からないように
する必要がある。ゴースト10が検出された場合はステ
ップ#205に、検出されなかった場合にはステップ#
208に、それぞれ移行する。
【0022】ステップ#205においては、マトリック
スの周辺部から2点の投光部を選択する。図4に示すよ
うな分割の施された投光手段3において、発光部a1〜
c2(a1,a2,a3,a2,b2,c2を意味す
る。以下同様の表現とする)と発光部a7〜c8を周辺
部としておき、ルーチンカウンタnが「1」の時は,ま
ず、発光部a2とa7といった最も標準的な位置を点灯
させ、ステップ#206へと移行する。 何度か失敗を
繰り返して投光位置選択のルーチンに入り、ルーチンカ
ウンタnの値が増えていくと、その都度発光a1とa
8、b2とb7というように点灯場所を変更して最適の
点灯場所を探索する。
スの周辺部から2点の投光部を選択する。図4に示すよ
うな分割の施された投光手段3において、発光部a1〜
c2(a1,a2,a3,a2,b2,c2を意味す
る。以下同様の表現とする)と発光部a7〜c8を周辺
部としておき、ルーチンカウンタnが「1」の時は,ま
ず、発光部a2とa7といった最も標準的な位置を点灯
させ、ステップ#206へと移行する。 何度か失敗を
繰り返して投光位置選択のルーチンに入り、ルーチンカ
ウンタnの値が増えていくと、その都度発光a1とa
8、b2とb7というように点灯場所を変更して最適の
点灯場所を探索する。
【0023】また、ステップ#208においては、マト
リックスの中心部から2点の発光部を投光部として選択
する。図4に示すような分割の施された投光手段3にお
いて、発光部a3〜c6を中心部としておき、上記ステ
ップ#205と同様に、ルーチンカウンタnが「1」の
時は、まず発光部b3とb6の最も標準的な位置を点灯
させ、ステップ#206へと移行する。 点灯場所はル
ーチンカウンタ値に応じて変更して最適の点灯場所を探
索する。
リックスの中心部から2点の発光部を投光部として選択
する。図4に示すような分割の施された投光手段3にお
いて、発光部a3〜c6を中心部としておき、上記ステ
ップ#205と同様に、ルーチンカウンタnが「1」の
時は、まず発光部b3とb6の最も標準的な位置を点灯
させ、ステップ#206へと移行する。 点灯場所はル
ーチンカウンタ値に応じて変更して最適の点灯場所を探
索する。
【0024】ステップ#206においては、上記ステッ
プ#205あるいは上記ステップ#208で選択された
投光手段3の発光部の点灯位置を記憶し、このサブルー
チンの動作を終了してメインルーチンへリターンする。
プ#205あるいは上記ステップ#208で選択された
投光手段3の発光部の点灯位置を記憶し、このサブルー
チンの動作を終了してメインルーチンへリターンする。
【0025】また、プルキンエ像7は十分取れている場
合には前述した様にステップ#209へ進み、眼球1ま
での距離と二つのプルキンエ像7の間隔を算出する。そ
して、次のステップ#210において、上記ステップ#
209において算出された値を用いて、現在投光手段3
の発光部の点灯している位置が高い信頼性を得るために
十分な位置であるかを判定する。十分な位置であると判
定すると、発光部の位置の変更はせず現在のままリター
ンする。また、十分な位置でないと判定した場合はステ
ップ#211へ移行する。
合には前述した様にステップ#209へ進み、眼球1ま
での距離と二つのプルキンエ像7の間隔を算出する。そ
して、次のステップ#210において、上記ステップ#
209において算出された値を用いて、現在投光手段3
の発光部の点灯している位置が高い信頼性を得るために
十分な位置であるかを判定する。十分な位置であると判
定すると、発光部の位置の変更はせず現在のままリター
ンする。また、十分な位置でないと判定した場合はステ
ップ#211へ移行する。
【0026】ステップ#211においては、上記ステッ
プ#209にて算出された値を元により信頼性の高い点
灯位置(発光部の位置)を選択する。例えば、前回点灯
していた場所が、図5の発光部b4,b5であり、プル
キンエ像7の間隔を算出した結果近すぎると判定した場
合、眼球までの距離を考慮して、発光部b3,b6を点
灯するように変更する。そうすることでプルキンエ像7
の間隔を適当な範囲に保ち、精度良く視線検出を行える
ようにする。
プ#209にて算出された値を元により信頼性の高い点
灯位置(発光部の位置)を選択する。例えば、前回点灯
していた場所が、図5の発光部b4,b5であり、プル
キンエ像7の間隔を算出した結果近すぎると判定した場
合、眼球までの距離を考慮して、発光部b3,b6を点
灯するように変更する。そうすることでプルキンエ像7
の間隔を適当な範囲に保ち、精度良く視線検出を行える
ようにする。
【0027】以上の発光部の位置選択においては、選択
した部分のみを点灯するようにしても良いし、全体を点
灯させて選択部のみを強くする方法をとっても良い。
した部分のみを点灯するようにしても良いし、全体を点
灯させて選択部のみを強くする方法をとっても良い。
【0028】次に、図9の視線検出のフローチャートを
用いて、視線検出動作について説明する。
用いて、視線検出動作について説明する。
【0029】ステップ#301を介して、ステップ#3
02において、投光手段3のあらかじめ規定された発光
部を点灯させて眼球1を照明すると同時に、撮像素子4
のクリア信号を“L”にして電荷の蓄積を始める。そし
て、次のステップ#303において、撮像素子8の蓄積
状態を検知して蓄積が終了したかどうかを調べる。蓄積
開始と同時に蓄積状態信号を“L”にし、AGC信号を
モニターすることによって所定のレベルに達すると、蓄
積状態信号を“H”にし、同時に電荷転送信号を所定時
間“H”にして、蓄積された電荷をCCD部に転送させ
るようになっている。このステップ#303にて蓄積状
態信号が“H”ならば、蓄積が終了したということでス
テップ#304に移行し、“L”ならば蓄積未終了とい
うことで、もう一度ステップ#303を実行する。
02において、投光手段3のあらかじめ規定された発光
部を点灯させて眼球1を照明すると同時に、撮像素子4
のクリア信号を“L”にして電荷の蓄積を始める。そし
て、次のステップ#303において、撮像素子8の蓄積
状態を検知して蓄積が終了したかどうかを調べる。蓄積
開始と同時に蓄積状態信号を“L”にし、AGC信号を
モニターすることによって所定のレベルに達すると、蓄
積状態信号を“H”にし、同時に電荷転送信号を所定時
間“H”にして、蓄積された電荷をCCD部に転送させ
るようになっている。このステップ#303にて蓄積状
態信号が“H”ならば、蓄積が終了したということでス
テップ#304に移行し、“L”ならば蓄積未終了とい
うことで、もう一度ステップ#303を実行する。
【0030】ステップ#304においては、撮像素子8
の像信号の増幅したA/D変換およびそのデジタル信号
を不図示のRAMに格納する。次のステップ#305に
おいては、上記ステップ#304にて得られた眼球の情
報に基づき、瞳孔8のエッジを検出する。これは虹彩部
の出力平均の半値に近い出力を生ずる画素を抽出するこ
とによって行われる。続くステップ#306において
は、上記ステップ#305の処理中に得られた、像のコ
ントラスト値,予測瞳孔径と検出瞳孔径との差等によっ
て、瞳孔径検出結果の信頼性を判定する。前述した予測
瞳孔径とは、外界の明るさに応じて収縮,拡大する瞳孔
径の標準的な値である。すなわち、眼球1の跳躍運動中
に蓄積が行われて、瞳の像が不鮮明であった場合や、ま
つ毛による像出力の低下を瞳孔8と取り違えた場合等を
排除する。信頼性充分と判定したときはステップ#30
7へ移行し、信頼性が不十分と判定したときはステップ
#311へ移行する。
の像信号の増幅したA/D変換およびそのデジタル信号
を不図示のRAMに格納する。次のステップ#305に
おいては、上記ステップ#304にて得られた眼球の情
報に基づき、瞳孔8のエッジを検出する。これは虹彩部
の出力平均の半値に近い出力を生ずる画素を抽出するこ
とによって行われる。続くステップ#306において
は、上記ステップ#305の処理中に得られた、像のコ
ントラスト値,予測瞳孔径と検出瞳孔径との差等によっ
て、瞳孔径検出結果の信頼性を判定する。前述した予測
瞳孔径とは、外界の明るさに応じて収縮,拡大する瞳孔
径の標準的な値である。すなわち、眼球1の跳躍運動中
に蓄積が行われて、瞳の像が不鮮明であった場合や、ま
つ毛による像出力の低下を瞳孔8と取り違えた場合等を
排除する。信頼性充分と判定したときはステップ#30
7へ移行し、信頼性が不十分と判定したときはステップ
#311へ移行する。
【0031】ステップ#307においては、プルキンエ
像7の抽出を行う。これは角膜上に現われた輝度ピーク
を検出することによって行われる。次のステップ#30
8においては、上記ステップ#307にて抽出したプル
キンエ像7から必要な物の選択を行う。抽出されたプル
キンエ像7のそれぞれの距離を算出しその距離がある一
定の領域内に存在しているか等を判定することによっ
て、必要な一対のプルキンエ像7を特定する。プルキン
エ像7と認識できたものが1個しかない場合や、一つも
認識できない場合など、一対のプルキンエ像7が認識で
ない場合はステップ#311へ分岐し、一対の場合はス
テップ#308へ移行する。また、検出したプルキンエ
像7のコントラストを所定値と比較することによって、
眼鏡等によるゴースト光がプルキンエ像7と重なった場
合、あるいは、まばたきによってプルキンエ像7が半分
欠けた場合などもステップ#311へ分岐する。
像7の抽出を行う。これは角膜上に現われた輝度ピーク
を検出することによって行われる。次のステップ#30
8においては、上記ステップ#307にて抽出したプル
キンエ像7から必要な物の選択を行う。抽出されたプル
キンエ像7のそれぞれの距離を算出しその距離がある一
定の領域内に存在しているか等を判定することによっ
て、必要な一対のプルキンエ像7を特定する。プルキン
エ像7と認識できたものが1個しかない場合や、一つも
認識できない場合など、一対のプルキンエ像7が認識で
ない場合はステップ#311へ分岐し、一対の場合はス
テップ#308へ移行する。また、検出したプルキンエ
像7のコントラストを所定値と比較することによって、
眼鏡等によるゴースト光がプルキンエ像7と重なった場
合、あるいは、まばたきによってプルキンエ像7が半分
欠けた場合などもステップ#311へ分岐する。
【0032】ステップ#309においては、検出された
瞳孔中心とプルキンエ像位置から眼球の回転角を演算
し、次のステップ#310においてこのサブルーチンを
終了し、メインルーチンへリターンする。
瞳孔中心とプルキンエ像位置から眼球の回転角を演算
し、次のステップ#310においてこのサブルーチンを
終了し、メインルーチンへリターンする。
【0033】また、上記ステップ#306およびステッ
プ#308にてプルキンエ像7と瞳孔エッジの抽出が信
頼性不十分と判定した場合、前述したようにステップ#
311へ移行し、ここでは視線検出不能を表すフラグ
“1”をNGフラグにセットし、次のステップ#310
においてこのサブルーチンを終了し、メインルーチンへ
リターンする。
プ#308にてプルキンエ像7と瞳孔エッジの抽出が信
頼性不十分と判定した場合、前述したようにステップ#
311へ移行し、ここでは視線検出不能を表すフラグ
“1”をNGフラグにセットし、次のステップ#310
においてこのサブルーチンを終了し、メインルーチンへ
リターンする。
【0034】上記の実施の形態によれば、眼球1を照明
する投光手段3に、図4に示す様に、マトリックス状の
複数の発光部(EL素子)を用いているので、投光位置
を細かく変更でき、視線検出の測定の信頼性を向上させ
ることができる。
する投光手段3に、図4に示す様に、マトリックス状の
複数の発光部(EL素子)を用いているので、投光位置
を細かく変更でき、視線検出の測定の信頼性を向上させ
ることができる。
【0035】また、全体を点灯させて選択した発光部
(図8のステップ#211)のみ輝度を上げるようにし
ているので、眼球1を照明する光量を十分確保すること
ができ、用途を拡大させることができる。
(図8のステップ#211)のみ輝度を上げるようにし
ているので、眼球1を照明する光量を十分確保すること
ができ、用途を拡大させることができる。
【0036】(変形例)上記実施の形態では、眼鏡タイ
プの視線検出装置に適用した例を説明しているが、図1
0に示す様に、マトリックス状の複数の発光部より成る
投光手段3を、カメラのアイピース部に用いて視線検出
を行うカメラの視線検出装置にも適用できるものであ
る。
プの視線検出装置に適用した例を説明しているが、図1
0に示す様に、マトリックス状の複数の発光部より成る
投光手段3を、カメラのアイピース部に用いて視線検出
を行うカメラの視線検出装置にも適用できるものであ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1記載の本発明によれば、多数の発光部を容易に
形成できると共に、使用者に応じた発光部を選択的に発
光させて最適な位置から視線検出の為に投光することが
できる視線検出装置を提供できるものである。
請求項1記載の本発明によれば、多数の発光部を容易に
形成できると共に、使用者に応じた発光部を選択的に発
光させて最適な位置から視線検出の為に投光することが
できる視線検出装置を提供できるものである。
【0038】また、請求項2記載の本発明によれば、プ
ルキンエ像形成に使用する発光部の投光光量を増し、よ
り多くの環境において視線検出を行うことができる視線
検出装置を提供できるものである。
ルキンエ像形成に使用する発光部の投光光量を増し、よ
り多くの環境において視線検出を行うことができる視線
検出装置を提供できるものである。
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る眼鏡タイプの
視線検出器と眼球の関係を示す断面図である。
視線検出器と眼球の関係を示す断面図である。
【図2】図1の眼鏡タイプの視線検出器の検出系を眼球
側から見た正面図である。
側から見た正面図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る眼鏡タイプの視線
検出器の接続状態を示す図である。
検出器の接続状態を示す図である。
【図4】図2に示す投光手段を構成するマトリックス状
の複数の発光部を示す図である。
の複数の発光部を示す図である。
【図5】本発明の実施の一形態において眼球の状態及び
プルキンエ像を示す図である。
プルキンエ像を示す図である。
【図6】本発明の実施の一形態において眼鏡使用者の眼
球,プルキンエ像,ゴーストの状態を示す図である。
球,プルキンエ像,ゴーストの状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の一形態における視線検出装置の
一連の動作を示すフローチャートである。
一連の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の一形態において投光手段の投光
位置を変更するための動作を示すフローチャートであ
る。
位置を変更するための動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の実施の一形態において視線検出動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図10】本発明の投光手段をカメラのファインダ部に
適用した例を示す図である。
適用した例を示す図である。
【図11】従来の眼鏡タイプの視線検出器の検出系を眼
球側から見た正面図である。
球側から見た正面図である。
【図12】従来の投光手段をカメラのファインダ部に適
用した例を示す図である。
用した例を示す図である。
1 眼球 2 ダイクロイックミラー 3 マトリックス状の複数の発光部より成る投光手
段 4 撮像素子 5 結像レンズ 7 プルキンエ像 8 瞳孔 10 ゴースト 11 眼鏡 12 視線検出器 14 コントロールボックス 15 パーソナルコンピュータ
段 4 撮像素子 5 結像レンズ 7 プルキンエ像 8 瞳孔 10 ゴースト 11 眼鏡 12 視線検出器 14 コントロールボックス 15 パーソナルコンピュータ
Claims (4)
- 【請求項1】 眼球を照明するための投光手段と、眼球
画像を取込むための撮像手段とを有し、前記投光手段に
よって形成されるプルキンエ像と瞳孔中心との偏差から
眼球回転量を算出して視線方向を検出する視線検出装置
において、 前記投光手段に、マトリックス状の発光素子を用いるよ
うにしたことを特徴とする視線検出装置。 - 【請求項2】 取り込んだ眼球画像に基づいてマトリッ
クス状の発光素子の複数の発光部のうち、最適な位置を
算出して、プルキンエ像形成に用いる発光部の輝度を他
の発光部の輝度より高輝度にすることを特徴とする請求
項1記載の視線検出装置。 - 【請求項3】 前記マトリックス状の発光素子は、EL
素子であることを特徴とする請求項1記載の視線検出装
置。 - 【請求項4】 取り込んだ眼球画像に基づいてマトリッ
クス状の発光素子の複数の発光部のうち、最適な位置を
算出して、投光に用いる発光部を変更することを特徴と
する請求項1記載の視線検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11123335A JP2000312664A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 視線検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11123335A JP2000312664A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 視線検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000312664A true JP2000312664A (ja) | 2000-11-14 |
Family
ID=14858023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11123335A Pending JP2000312664A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 視線検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000312664A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136000A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 視線検出装置、視線検出方法、および視線検出プログラム |
JP2013528406A (ja) * | 2010-03-22 | 2013-07-11 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 観察者の視線を追跡するシステム及び方法 |
JP2016508799A (ja) * | 2013-05-29 | 2016-03-24 | バーフェリヒト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 眼の光干渉断層撮影のための装置及び眼の光干渉断層撮影のための方法 |
-
1999
- 1999-04-30 JP JP11123335A patent/JP2000312664A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9704035B2 (en) | 2013-05-29 | 2017-07-11 | Novartis Ag | Apparatus for optical coherence tomography of an eye and method for optical coherence tomography of an eye |
KR101772857B1 (ko) * | 2013-05-29 | 2017-08-30 | 웨이브라이트 게엠베하 | 눈의 광 간섭성 단층 촬영 장치 및 방법 |
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