JP2000311825A - 零相変流器 - Google Patents

零相変流器

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JP2000311825A
JP2000311825A JP11118035A JP11803599A JP2000311825A JP 2000311825 A JP2000311825 A JP 2000311825A JP 11118035 A JP11118035 A JP 11118035A JP 11803599 A JP11803599 A JP 11803599A JP 2000311825 A JP2000311825 A JP 2000311825A
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JP
Japan
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zero
current transformer
phase current
core
shield
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Pending
Application number
JP11118035A
Other languages
English (en)
Inventor
Masako Teramoto
理子 寺本
Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
Hitoshi Kaneda
斉 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】零相変流器の軸方向の寸法を縮小しながら漏れ
磁束に対する遮蔽性能を高める。 【解決手段】二次巻線4が巻かれた環状コア2の両側
に、環状コア2を貫通する一次導体からの漏れ磁束を遮
蔽するシールド5が配置された零相変流器において、環
状コア2の内側に沿わせて円筒状のシールド板13を設
置する。これにより、遮蔽性能が向上し、珪素鋼鈑の積
層体からなるシールド板5を薄くし、零相変流器1の軸
方向寸法を縮小して、零相変流器1が収容される漏電遮
断器の小形化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低圧電路の地絡
保護に用いられる漏電遮断器に内蔵され、漏電を検知し
て二次巻線から信号を出力する零相変流器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の零相変流器(以下、ZCT
と記す。)1の要部を断面にした側面図である。図5に
おいて、環状に打ち抜かれた、例えばパーマロイの積層
体からなるコア2の全周に、絶縁樹脂3を介して二次巻
線4が巻かれている。コア2の前後両側には、環状に打
ち抜かれた、例えば珪素鋼鈑の積層体からなるシールド
5がそれぞれ配置されており、更にその両側に断面コ字
形にプレス成形された環状のシールドケース6が向かい
合わせに配置されている。これらの部分は全体が断面コ
字形の絶縁ケース7に収容され、絶縁樹脂8の注入によ
り封止されている。シールド5は後述するように、コア
2を貫通する一次導体からの漏れ磁束を遮蔽するもので
あり、またシールドケース6は外部磁界からの磁束を遮
蔽するものである。
【0003】図6は上記ZCT1を3相漏電遮断器に用
いた場合における一次導体8、9及び10の配置を示す
平面図である。図6において、R相導体8にはZCT1
を貫通する直線部8bの前後に屈曲部8a及び8cが設
けられ、同様にT相導体10には直線部10bの前後に
屈曲部10a及び10cが設けられている。これに対し
て、中央のS相導体9は、全体が直線的になっている。
【0004】ここで、ZCTの基本特性には平衡特性が
ある。これは複数本の一次導体がZCTを貫通し、それ
らにそれぞれ流れる電流の総和がゼロのときに、個々の
一次導体から発生する漏れ磁束がコアを通過することに
より二次側に発生する出力のレベルを示すものである。
この二次側の出力が漏電出力のレベルより大きいと、漏
電遮断器の誤動作の原因となる。
【0005】図6のZCT1における上記不要出力の発
生を図7により説明すると以下の通りである。すなわ
ち、三相漏電遮断器のR−S相間に負荷12が接続され
ているとすると、R相導体8に負荷電流IRにより図示の
磁束a,b,cが発生し、S相導体9に負荷電流ISにより図
示の磁束dが発生する。上記電流IR とISとは、漏電の
ない状態では大きさが同じで逆方向に流れるから、理想
的には全ての磁束が打ち消し合い、コア2を通る磁束ロ
で二次出力は発生しない。しかしながら、図6に示すよ
うにR−S相間では一次導体8,9の形状が非対称であ
り、そのために実際には屈曲部8a,8cからの磁束
a,cは不平衡となる。その結果、コア2内に磁束が生
じ、二次巻線4にこれに基づく不要出力が生じる。この
現象はS−T相間についても同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来から,図5
に示すようにコア2の前後をシールド5で挟み屈曲部8
a,8cからの漏れ磁束を遮蔽している。ところが、上
記漏れ磁束を遮蔽するためには、従来のシールド5は多
数のシールド板の積層を必要とし、ZCT1の前後方向
(軸方向)寸法を小さくすることができないという問題
があった。ちなみに、大容量の漏電遮断器では、ZCT
の前後寸法を抑えながら、漏れ磁束に対するシールド性
能をいかに高めるかが漏電遮断器のコンパクト化の大き
な要素になっている。そこで、この発明の課題は、ZC
Tの前後寸法を抑えながら、漏れ磁束に対するシールド
性能を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記課題を解
決するために種々の実験を行った結果、コアの内側ない
しは外側に沿わせてシールド板を配置することにより、
コア両側のシールドを従来より薄くしても所要のシール
ド性能が得られることを突き止めた。前記シールド板は
コアの内側及び外側の双方に設けるのが最善であるが、
いずれか一方でも有効である。また、外側のシールド板
は円環とはせず、左右一対の円弧状片とすれば、零相変
流器の高さ寸法を抑えて漏電遮断器内への組み込みを容
易にする上で有効である。
【0008】すなわち、この発明は、環状のコアに巻線
が巻かれ、その前後両側に前記コアを貫通する一次導体
からの磁束を遮蔽するシールドが配置された零相変流器
において、前記コアの内側に沿わせて、円筒状のシール
ド板を設置するか(請求項1)、前記コアの外側に沿わ
せて、左右一対の円弧状のシールド板を設置するか(請
求項2)、前記コアの内側に沿わせて環状のシールド板
を設置するとともに、前記コアの外側に沿わせて左右一
対の円弧状のシールド板を設置するものである(請求項
3)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に基づいて、こ
の発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と同一の
部分には同一の符号を用い、特に従来例と実質的に同一
の構成部分については説明を省略する。まず、図1はこ
の発明の実施の形態を示すZCTの要部の縦断面図、図
2は図1におけるシールド板の斜視図である。図1にお
いて、従来例と相違するのは、コア2の内側に沿うよう
にシールド板13が設置されている点である。シールド
板13は、図2に示すように円筒状で強磁性材料、例え
ば純鉄で形成されている。
【0010】図1において、シールド5の内径面と断面
コ字形のシールドケース6の対向壁面との間にシールド
板13の板厚に相当する隙間があり、シールド13はコ
ア2の両側のシールド5の内径側に組み合わされた状態
で、その両側からシールドケース6が嵌め合わされるこ
とにより、図示の通り保持されている。このような構成
によれば、コア2を貫通する図示しない一次導体からの
漏れ磁束はシールド板13によっても遮蔽されるので、
従来よりもシールド5を薄くすることが可能となり、そ
の分、零相変流器の軸方向(図1の左右方向)の寸法が
縮小される。
【0011】図3は異なる実施の形態を示すZCTの正
面図、図4は図3におけるシールド板の斜視図である。
図3において、絶縁ケース7の左右両側には支持フラン
ジ7aが一体形成され、図4に示す左右一対の円弧状の
シールド板14はフランジ7aに埋め込まれていて、絶
縁ケース7がコア2に装着された状態で、コア2の外側
に沿うようになっている。このような構成によっても、
コア2を貫通する図示しない一次導体からの漏れ磁束は
シールド板14によって遮蔽され、従来よりもシールド
5(図1)を薄くすることが可能となる。また、シール
ド14を円弧状にしてコア2の両側に設置する構成とす
ることにより、図3から分かるようにZCT1の高さ寸
法を元のままに抑え、シールド板14を設置することに
よる漏電遮断器への組み込みスペースの拡大を防ぐこと
ができる。なお、シールド板13を備えた図1の零相変
流器1に、図4のシールド板14を併せて設置すれば、
シールド性能は一層向上する。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、シールド板をコアの
内側ないしは外側に設置することにより、コアの前後両
側のシールドの機能を補完し、その厚さを従来よりも薄
くすることができる。その結果、漏れ磁束に対する必要
な遮蔽機能を満足しながら零相変流器の軸方向寸法を従
来よりも縮小し、漏電遮断器の小形化を図ることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す零相変流器の要部
縦断面図である。
【図2】図1におけるシールド板の斜視図である。
【図3】この発明の異なる実施の形態を示す零相変流器
の正面図である。
【図4】図1におけるシールド板の斜視図である。
【図5】従来例を示す零相変流器の要部を断面にした側
面図である。
【図6】3相漏電遮断器における零相変流器の一次導体
の配置を示す平面図である。
【図7】図6の零相変流器における不平衡磁束に基づく
不要出力の発生を説明する図である。
【符号の説明】
1 零相変流器 2 コア 3 絶縁樹脂 4 二次巻線 5 シールド 6 シールドケース 7 絶縁ケース 13 シールド板 14 シールド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 斉 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号富 士電機株式会社内 Fターム(参考) 5E081 AA07 BB03 CC30 DD23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状のコアに巻線が巻かれ、その前後両側
    に前記コアを貫通する一次導体からの磁束を遮蔽するシ
    ールドが配置された零相変流器において、 前記コアの内側に沿わせて、円筒状のシールド板を設置
    したことを特徴とする零相変流器。
  2. 【請求項2】環状のコアに巻線が巻かれ、その前後両側
    に前記コアを貫通する一次導体からの磁束を遮蔽するシ
    ールドが配置された零相変流器において、 前記コアの外側に沿わせて、左右一対の円弧状のシール
    ド板を設置したことを特徴とする零相変流器。
  3. 【請求項3】環状のコアに巻線が巻かれ、その前後両側
    に前記コアを貫通する一次導体からの磁束を遮蔽するシ
    ールドが配置された零相変流器において、 前記コアの内側に沿わせて円筒状のシールド板を設置す
    るとともに、前記コアの外側に沿わせて左右一対の円弧
    状のシールド板を設置したことを特徴とする零相変流
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012070A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 Necトーキン株式会社 零相変流器
JP2018205198A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 日置電機株式会社 シールド体およびセンサ
KR20200000041U (ko) * 2018-06-26 2020-01-06 선전 스미더 일렉트로닉 테크놀로지 컴퍼니.,리미티드. 전자기 밸런스가 안정적인 상호 인덕터

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012070A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 Necトーキン株式会社 零相変流器
JP2018205198A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 日置電機株式会社 シールド体およびセンサ
KR20200000041U (ko) * 2018-06-26 2020-01-06 선전 스미더 일렉트로닉 테크놀로지 컴퍼니.,리미티드. 전자기 밸런스가 안정적인 상호 인덕터
KR200491321Y1 (ko) 2018-06-26 2020-03-19 선전 스미더 일렉트로닉 테크놀로지 컴퍼니.,리미티드. 전자기 밸런스가 안정적인 상호 인덕터

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