JP2000311613A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2000311613A
JP2000311613A JP11855299A JP11855299A JP2000311613A JP 2000311613 A JP2000311613 A JP 2000311613A JP 11855299 A JP11855299 A JP 11855299A JP 11855299 A JP11855299 A JP 11855299A JP 2000311613 A JP2000311613 A JP 2000311613A
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address
electrode group
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plasma display
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JP11855299A
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English (en)
Inventor
Masayuki Shibata
将之 柴田
Eiji Fukumoto
英士 福本
Yuichi Ikeda
裕一 池田
Keizo Suzuki
敬三 鈴木
Masaharu Ishigaki
正治 石垣
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルのアドレス放電
時におこるアドレスクロストークを防止する。 【解決手段】 隔壁31をアドレス電極29に対し決ま
った角度を持たせて形成し、隣接ギャップ領域において
アドレス電極と隔壁が重なり合うように構成すると共
に、アドレス電極を表示セルの各単色に対応させて配置
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下PDPとも称する)に係わり、特にパ
ネルの隣接セル間のアドレスクロストーク防止に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、表示の
ための維持電極対とセル選択のためのアドレス電極及び
放電のための空間から構成されており、その放電空間は
隔壁により形成される。放電空間の構成の仕方は例えば
特開平3−84831号公報や特開平6−44907公
報のように完全に隔壁で囲んでしまう構造も提案されて
いる。これだと放電セル間が完全に分離されているため
電荷は隣接セルに届くことはなく、隣接セルとの誤放電
は非常に少ない。しかしこの構造ではセルが完全に分離
されているため、パネル製造の際にセル内にHe、N
e、Xeなどの希ガスを封入するのに非常に時間がかか
ることや、蛍光体層の形成が非常に難しくなる。また特
開平9−50768号公報に示すように、周期的に隔壁
の間隔を狭めた構造も提案されているが、これもセルを
完全に囲んでしまう場合よりはましにせよ、やはり希ガ
スの封入に時間がかかったり、蛍光体の形成に難点があ
る。
【0003】従って通常は、図14に示されるようにア
ドレス電極と平行に隔壁を形成し、その隔壁で赤、緑、
青の蛍光体を分離するが、アドレス電極方向には隔壁を
設けず、ガスを流通させうる構造が一般的である。
【0004】ここで、図14から図16で従来の技術に
ついて説明する。図14は、従来のプラズマディスプレ
イパネルの構造の一部を示す分解斜視図である。前面ガ
ラス基板21の下面には透明ではあるが抵抗の高いX電
極22とY電極23が設けられている。また、それぞれ
の電極には抵抗は低いが不透明なXバス電極24とYバ
ス電極25が積層されている。更に、その下面には誘電
体26とMgO膜27が設けられている。一方、背面ガ
ラス基板28の上面には前面ガラス基板21のX電極2
2とY電極23とに直角方向にアドレスA電極29が設
けられている。このアドレスA電極29を誘電体30が
覆っており、その上に隔壁31がアドレスA電極29と
平行に設けられている。さらに、隔壁31とアドレスA
電極29上の誘電体30には蛍光体32が塗布されてい
る。
【0005】アドレスA電極29は隔壁31の中間に位
置する。また、前面ガラス基板21と背面ガラス基板2
8の間の空間33には、Ne、Xe等の放電ガスが充填
されている。
【0006】図15は、図14中矢印B方向から見たプ
ラズマディスプレイパネルの3つのセルの断面図であ
る。1セルの境界は概略点線で示す位置であり、X電極
22とY電極23が交互に配置されている。AC型のプ
ラズマディスプレイパネルではこの、X電極22とY電
極23近傍の誘電体上に正負の電荷を分けて集め、この
電荷を利用して放電を行なうための電界を形成してい
る。
【0007】アドレスA電極29及び隔壁31は平行に
形成され、かつ維持放電のための透明なX電極22及び
透明なY電極23と垂直になるように配置されている。
アドレス放電が生じた時の電荷の振る舞いを図16で説
明する。図に示すように、アドレスA電極29に沿った
方向には何の障壁もないため、アドレス放電を行った場
合、電荷はアドレスA電極29に沿って隣接セルに到達
し、そのセルのアドレス放電に影響を与えるといういわ
ゆるアドレスクロストークを引き起こす。アドレスクロ
ストークは蛍光体32の表面とアドレスA電極29の作
り出す、いわゆる誘電体容量60というものが、セルと
セルを分離するため存在する、放電発光させない隣接ギ
ャップ領域53にも存在するため、それに沿って電荷6
1が、この図の場合右側のセルに移動してしまうことが
問題である。
【0008】一方、上記の構造によるクロストークをさ
らに抑制するために、特開平10−319868号公報
に記述されているように、隔壁及び蛍光体を斜め配置す
るという構造も提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】上記従来技術で
は、アドレス電極とガス空間はお互いに平行に配置され
ているため、アドレス放電をさせたときアドレス電極方
向に蛍光体の表面に沿って電荷が拡散し、それが隣接セ
ル付近にまで到達し、隣接セルにおけるアドレス放電に
影響を与えて誤放電を生ぜしめる、いわゆるアドレスク
ロストークを発生させていた。それを防止するためには
隣接ギャップ領域を大きくとる必要があるが、そうする
とそこでは発光が伴わないため今度は輝度が低下してし
まう課題があった。
【0010】また上記のアドレスクロストークを抑制す
るために、特開平10−319868号公報のように隔
壁を斜めにする構造も提案されているが、蛍光体もその
形状に従って斜めに塗布せざるをえないため、一本のア
ドレス電極でコントロールする色が単色から3色全てに
なり、その分余分な駆動アルゴリズムを導入しなくては
ならず、駆動系コストの増大につながるという問題があ
った。
【0011】本発明の目的は、駆動系のコスト増大なし
にPDPのアドレスクロストークを抑制することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、複数の
第1の電極群と、前記第1の電極群と対をなす複数の第2
の電極群から構成された第1の基板と、前記第1、第2
の電極群と交差して配置されている第3の電極群を有す
る第2の基板から構成され、前記第1の基板と第2の基
板を前記第3の電極群の方向のガスの流通を妨げない隔
壁を介して対向配置し、前記第1、第2の電極群と第3
の電極群との交点に規定される複数色に対応する表示セ
ルを備えるプラズマディスプレイパネルにおいて、該第
3の電極群と平行の方向の表示セル間の維持放電を伴わ
ない空間を隣接部としたとき、該隣接部において該第3
の電極群と該隔壁の少なくとも一部を重ねて構成すると
共に、該第3の電極群を各々前記表示セルの各単色に対
応させて配置したことにある。
【0013】本発明の他の特徴は、複数の第1の電極群
と、前記第1の電極群と対をなす複数の第2の電極群から
構成された第1の基板と、前記第1、第2の電極群と交
差して配置されている第3の電極群を有する第2の基板
から構成され、前記第1の基板と第2の基板を、前記第
3の電極群の方向のガスの流通を妨げない隔壁を介して
対向配置し、前記第1、第2の電極群と第3の電極群と
の交点に規定される表示セルを備えるプラズマディスプ
レイパネルにおいて、該隔壁と該第3の電極群とのなす
角度をθを0<θとし、かつ第3の電極群に沿った方向
のセルごとに反対符号をもたせたことにある。
【0014】本発明によれば、アドレス放電に伴う電荷
の拡散を押さえるため、PDPにおいて隔壁を第3の電
極群(アドレス電極)と周期的に角度を持たせて形成
し、隣接ギャップで両者の一部分が重なり合うように構
成する。また、第3の電極群を各々表示セルの各単色に
対応させて配置している。こうすることによりアドレス
放電時に蛍光体表面に蓄積される電荷はそのセルにのみ
局在し、隣接セルまで流出しない。従って、駆動系のコ
スト増大なしにアドレスクロストークを抑制したプラズ
マディスプレイパネルを提供するすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図に従って本発明の実施の形
態を説明する。図中同一符号は同一物又は相当物を示
す。
【0016】図1は、本発明の一実施例におけるプラズ
マディスプレイパネルの構造を示す平面図(a)及び横
断面図(b)である。本発明では、隔壁31はアドレス
A電極29と角度θを持たせて形成されている。このと
きちょうどY電極23とアドレスA電極29が交差して
いる位置には隔壁が存在しないため、放電のための空間
が確保されている。従ってこの領域51でY電極23と
アドレスA電極29との間のアドレス放電が可能であ
る。アドレス放電が行われたセルは壁電荷がMgO膜2
7表面に形成されるため、アドレス放電をさせなかった
セルよりも低い印可電圧で放電が生じる。従ってアドレ
ス放電が生じたセルのみ透明なX電極22と透明なY電
極23及び放電空間で構成される維持放電発光領域52
で維持放電が生じる。なお領域51は領域52の中にほ
とんど含まれる。
【0017】図2は、プラズマディスプレイパネルの1
つのセルの断面図である。アドレスA電極29は隔壁3
1の中間に位置する。また、前面ガラス基板21と背面
ガラス基板28の間の空間33には、Ne、Xe等の放
電ガスが充填されている。
【0018】図3は、X電極22、Y電極23及びアド
レスA電極29の配線と回路構成を示す模式図である。
X駆動回路34はX電極22に印加する駆動パルスを発
生している。Y駆動回路35はY電極23の1本ごとに
接続され、Y電極23に印加する駆動パルスを発生して
いる。A駆動回路36はアドレスA電極29の1本ごと
に接続され、アドレスA電極29に印加する駆動パルス
を発生している。
【0019】図4は、駆動におけるフィールド構成を示
す図である。フィールドとは一つの画面を作り出す単位
で、例えば1/60秒ごとに一つの絵が構成され、それ
が時々刻々と移り変わることにより人の目に動画として
認識される。フィールドはさらにそれぞれ発光する回数
の異なるサブフィールドに分割され、その組み合わせに
よりいろいろな明るさ、いわゆる階調を作り出すことが
できる。図において40は1フィールド期間全体を示
す。横軸は時間t(1フィールド期間)を表わしてい
る。この場合は1フィールドが第1〜第8の8個のサブ
フィールド41〜48に分けられている。第1のサブフ
ィールド41の最初には全セルにおいて高い電圧をかけ
て強制的に書き込み放電及び自己消去放電を起こさせ、
全てのセルを一様に初期化する第1のリセット期間41
aがある。第2〜第8サブフィールド42〜48の最初
には直前のサブフィールドにおいて維持放電が行なわれ
たセルのみ選択的に初期化のための放電を行なう第2の
リセット期間42a〜48aがある。第1及び第2のリ
セット期間後には、各アドレス期間41b〜48b、維
持放電期間41c〜48cがある。この維持放電期間4
1c〜48cではそれぞれに放電回数が割り振られてお
り、これらの放電回数の組合せにより中間調の表示を行
なう。放電回数の多少とサブフィールドの順番は任意で
あり、本実施例では放電回数の少ない順に並ぶ例を示し
ている。
【0020】本発明では、領域51でY電極23とアド
レスA電極29との間のアドレス放電が可能である。ア
ドレス放電が生じたセルのみ透明なX電極22と透明な
Y電極23及び放電空間で構成される維持放電発光領域
52で維持放電が生じる。このとき隔壁31に平行、つ
まりガスの通り道に沿った線分に沿った断面を示したも
のが図5である。これからわかるように、アドレスA電
極29はY電極23の下、つまり領域51にのみ存在す
る。
【0021】ちなみにアドレスA電極29に平行な線分
に沿った断面を表示したものが図6である。これから明
らかなように、アドレスA電極29に沿った方向には途
中に隔壁31が存在するため、電荷はアドレス電極方向
の隣接セルではなく、隔壁に沿った方向の隣接セルにし
か移動しえない。
【0022】本発明の実施例では、図5に示すようにガ
スの抜ける方向に沿った隣接ギャップ領域53にアドレ
スA電極29がないため、誘電体容量60が発生するのは
Y電極23の下の部分のみであり、電荷はその近傍にの
み集まる。言い換えると誘電体容量60がない、または
小さい領域では少しの電荷でそこの電位が大きく上昇し
てしまうため、それ以上の電荷が蓄積されることがな
い。従って電荷を放電してほしいセルにのみ局在化させ
ることが可能で、隣接セルが誤放電してしまう、いわゆ
るアドレスクロストークを著しく低減できる。
【0023】従って本発明の本質的に重要な点の一つ
は、放電をさせないいわゆる隣接ギャップ領域53にお
いては、アドレスA電極29と蛍光体表面の作り出すい
わゆる誘電体容量60を低減することであり、そのため
には隣接ギャップ領域53ではアドレスA電極29と隔
壁31が少なくとも一部分で重なりあう構造にする必要
がある。
【0024】図1の実施例では、θはアドレスA電極2
9方向のセルピッチをLa、X電極22、Y電極23方
向のセルピッチをLxyとしたとき、ちょうどθ=arct
an(Lxy/La)を満たす角度で形成されている。この
とき確実に隣接ギャップ領域53でアドレスA電極29
と隔壁31が少なくとも一部分で重なりあう構造にする
ことができる。
【0025】また、本発明の本質的に重要な他の点は、
アドレス電極を表示セルの各単色に対応させて配置し
ている。こうすることにより一本のアドレス電極でコン
トロールする色が単色となり、余分な駆動アルゴリズム
を導入する必要がなく、駆動系コストを低減できる利点
がある。
【0026】図7は、本発明の他の実施例になるプラズ
マディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)である。これは隔壁31に角度をつけるのではな
く、アドレスA電極29に角度をつけて隔壁31の下を
通したものである。図1の実施例と同様隣接ギャップ領
域53の誘電体容量60を低減することができ、アドレ
スクロストークを著しく低減できる。また、アドレス電
極を表示セルの各単色に対応させて配置していため、一
本のアドレス電極でコントロールする色が単色となり、
余分な駆動アルゴリズムを導入する必要がなく、駆動系
コストを低減できる。
【0027】図8は、本発明の他の実施例になるプラズ
マディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)であり、図7を少し改良したものである。この場
合透明なX電極22と透明なY電極23及び放電空間で
構成される維持放電発光領域52において、アドレスA
電極29および隔壁31はX電極22とY電極23と垂
直に形成されており、それ以外の隣接ギャップ領域53
においてのみ、アドレスA電極29と隔壁31が重なる
ように配置されている。これはパネル製作時の第1の基
板と第2の基板の貼り付け時における位置ずれによるア
ドレス放電の失敗の可能性を低減させるためである。
【0028】例えば図7でアドレスA電極29の形成さ
れている基板が下にずれた場合、アドレスA電極29と
Y電極23の交わる個所51と隔壁31が重なり、アド
レス放電自身が不可能になってしまう場合もありうる。
その点維持放電発光領域52においてアドレスA電極2
9を垂直にしておけば、同じ量だけ下にずれてもアドレ
ス放電を起こせる領域51は確保される。
【0029】つまり上下方向の位置あわせの余裕が増え
るため、駆動系のコスト増大なしにアドレスクロストー
クを抑制したプラズマディスプレイパネルを提供するす
ることができるという効果に加えて、パネルの歩留まり
を向上させることができるという効果がある。
【0030】図9は、本発明の他の実施例になるプラズ
マディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)であり、図8のアドレスA電極29の構造を少し
変更したものである。この実施例ではアドレスA電極の
構造をアドレスA電極29の方向のセルピッチごとに同
じ隔壁31の下に配置したものである。透明なX電極2
2と透明なY電極23及び放電空間で構成される維持放
電発光領域52において、アドレスA電極29および隔
壁31がX電極22とY電極23と垂直に形成されてい
る点で同じである。従って図8の場合と同様パネル製作
時の第1の基板と第2の基板の貼り付け時における位置ず
れによるアドレス放電の失敗の可能性を低減させること
ができ、パネルの歩留まりを向上させることができる。
【0031】図10は、本発明の他の実施例になるプラ
ズマディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)である。これは図8のアドレスA電極29の構造
をさらに少し変更したものである。透明なX電極22と
透明なY電極23及び放電空間で構成される維持放電発
光領域52においてアドレスA電極29の幅を、放電を
させない隣接ギャップ領域53の幅より広げている。こ
れによりさらに左右方向の余裕も増えるためアドレス放
電の失敗する確率を著しく低減できる。さらにこの場合
は幅が広がることにより維持放電発光領域52における
誘電体容量60の値が増加するため、放電で生じた電荷
をセル内に閉じ込める効果が増大し、隣接セルのアドレ
スクロストークを低減することができる。
【0032】図11は、本発明の他の実施例になるプラ
ズマディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)である。今までは隔壁31かアドレスA電極29
のどちらかを曲げた場合について説明してきたが、両方
を組み合わせることも可能である。この場合隔壁31と
アドレスA電極29のなす角は、 θ=2・arctan(Lxy/(2・La)) となる。ここでLa、Lxyは前と同様それぞれアドレ
スA電極29方向のセルピッチ、X電極22、Y電極2
3方向のセルピッチを表す。この場合も図1で説明した
実施例と同様の効果が期待できる。
【0033】図12は、本発明の他の実施例になるプラ
ズマディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)である。これは図11の場合と異なり、角度をも
たせるのは表示のための放電をさせない隣接ギャップ領
域53においてのみであり、それ以外のX電極22とY
電極23及び放電空間で構成される維持放電発光領域5
2ではパネル製作時の位置ずれの影響を最小限度に押さ
えアドレス放電を安定に発生させるため、隔壁31とア
ドレスA電極29はX電極22とY電極23と垂直に形
成されている。
【0034】図13は、本発明の他の実施例になるプラ
ズマディスプレイパネルの平面図(a)及び横断面図
(b)であり図12で述べた効果をさらに確実にするた
め、X電極22とY電極23及び放電空間で構成される
維持放電発光領域52におけるアドレスA電極幅を、表
示のための放電をさせない隣接ギャップ領域53での幅
よりも広くしたものである。この場合、図10のときと
同様電極の幅が広がったために誘電体容量60の値も大
きくなり、セル内に電荷を閉じ込める効果も増大するた
め、隣接セルのアドレスクロストークを低減する効果が
大きい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セル間に存在するいわゆる隣接ギャップ領域における誘
電体容量を小さくすることにより、アドレス放電の際の
隣接セルへの誘電体容量に沿った電荷の移動量を減少さ
せることができ、従って隣のセルでの誤放電、つまりア
ドレスクロストークを抑制することができる。
【0036】また、アドレス電極を表示セルの各単色に
対応させて配置していため、一本のアドレス電極でコン
トロールする色が単色となり、余分な駆動アルゴリズム
を導入する必要がなく、駆動系コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例になるプラズマディスプ
レイパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図2】図1のプラズマディスプレイパネルの横断面を
拡大して示したものである。
【図3】図1のプラズマディスプレイパネル電極及び回
路構成を示す模式図である。
【図4】図1のプラズマディスプレイパネルで使用され
ている1フィールドの構成を示す模式図である。
【図5】図1のC−D線に沿った断面図である。
【図6】図1のE−F線に沿った断面図である。
【図7】本発明の他の実施例になるプラズマディスプレ
イパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図8】本発明の他の実施例になるプラズマディスプレ
イパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図9】本発明の他の実施例になるプラズマディスプレ
イパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図10】本発明の他の実施例になるプラズマディスプ
レイパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図11】本発明の他の実施例になるプラズマディスプ
レイパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図12】本発明の他の実施例になるプラズマディスプ
レイパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図13】本発明の他の実施例になるプラズマディスプ
レイパネルの平面図(a)及び横断面図(b)である。
【図14】従来のプラズマディスプレイパネルの構造を
示したものである。
【図15】従来のプラズマディスプレイパネルの構造を
示したものであり、図14のB方向からみたものであ
る。
【図16】従来のプラズマディスプレイパネルにおける
アドレス放電時の電荷の移動を説明したものである。
【符号の説明】
21…前面ガラス基板、22…X電極、23…Y電極、
24…Xバス電極、25…Yバス電極、26…前面板誘
電体、27…MgO膜、28…背面ガラス基板 29…アドレスA電極、30…背面板誘電体、31…隔
壁、32…蛍光体 34…X駆動回路、35…Y駆動回路、36…A駆動回
路、40…1フィールド 41〜48…第1〜第8サブフィールド、41a…第1
のリセット期間 42a〜48a…第2のリセット期間、41b〜48b
…アドレス期間 41c〜48c…維持放電期間、51…アドレス放電の
生じる領域 52…維持放電発光領域、53…表示のための放電をさ
せない隣接ギャップ領域 60…誘電体容量、61…電子、62…+イオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 裕一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 敬三 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 石垣 正治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC02 GC11 GC12 MA16 MA20 5C094 AA21 AA53 BA31 CA19 CA24 EA03 EA07 FA03 JA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の第1の電極群と、前記第1の電極群と
    対をなす複数の第2の電極群から構成された第1の基板
    と、前記第1、第2の電極群と交差して配置されている
    第3の電極群を有する第2の基板から構成され、前記第
    1の基板と第2の基板を前記第3の電極群の方向のガス
    の流通を妨げない隔壁を介して対向配置し、前記第1、
    第2の電極群と第3の電極群との交点に規定される複数
    色に対応する表示セルを備えるプラズマディスプレイパ
    ネルにおいて、 該第3の電極群と平行の方向の表示セル間の維持放電を
    伴わない空間を隣接部としたとき、該隣接部において該
    第3の電極群と該隔壁の少なくとも一部を重ねて構成す
    ると共に、該第3の電極群を各々前記表示セルの各単色
    に対応させて配置したことを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプラズマディスプレイパ
    ネルにおいて、 該隔壁と該第3の電極群の少なくとも一部を、該表示セ
    ルの部分で該第1の電極群と該第2の電極群と垂直に形成
    したことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】複数の第1の電極群と、前記第1の電極群と
    対をなす複数の第2の電極群から構成された第1の基板
    と、前記第1、第2の電極群と交差して配置されている
    第3の電極群を有する第2の基板から構成され、前記第
    1の基板と第2の基板を、前記第3の電極群の方向のガ
    スの流通を妨げない隔壁を介して対向配置し、前記第
    1、第2の電極群と第3の電極群との交点に規定される
    表示セルを備えるプラズマディスプレイパネルにおい
    て、 該隔壁と該第3の電極群とのなす角度をθを0<θと
    し、かつ第3の電極群に沿った方向のセルごとに反対符
    号をもたせたことを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネル。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のプラズマディスプレイパ
    ネルにおいて、 該隔壁と該第3の電極群とのなす角度をθ=arctan(Lx
    y/La)、あるいはθ=2・arctan(Lxy/(2・
    La))としたことを特徴とするプラズマディスプレイ
    パネル。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のプラズ
    マディスプレイパネルにおいて、 該第3の電極群の幅を、該表示セルの部分の少なくとも
    一部で、それ以外の部分よりも太くしたことを特徴とす
    るプラズマディスプレイパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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