JP2000310479A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2000310479A
JP2000310479A JP11748799A JP11748799A JP2000310479A JP 2000310479 A JP2000310479 A JP 2000310479A JP 11748799 A JP11748799 A JP 11748799A JP 11748799 A JP11748799 A JP 11748799A JP 2000310479 A JP2000310479 A JP 2000310479A
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JP
Japan
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refrigerator
room
cold air
deodorizing
cold
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JP11748799A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshimura
宏 吉村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵室にある貯蔵物から発せられる多量の臭
いを発生源近くで効率よく直接脱臭ができず、また、脱
臭手段までの空気循環路に臭いが付着し、使用者が貯蔵
場所をいくら清掃しても悪臭が取れないという課題があ
る。 【解決手段】 冷却器25で冷却された冷気を送風機2
6にて冷蔵室2へ送る冷蔵庫において、少なくともその
一部が上記冷蔵室2の下方前方付近にある冷蔵室冷気戻
り口10または前記冷蔵室冷気戻り口10に通じる冷気
通路5aに脱臭手段5bを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵室に脱臭手段
を持つ冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の冷蔵庫は、特開平6−1
1243号公報に開示されているように、冷蔵庫の庫内
の空気循環路中に触媒被覆層を有する脱臭ヒータを設け
てなる冷蔵庫であり、庫内の空気循環における空気流に
対して、冷却器近くの上流に位置するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の冷
蔵庫では、冷蔵庫の奥まった位置の冷蔵庫の貯蔵室とは
異なる別室にある冷却器近くに脱臭手段が設けられてい
るため、冷蔵室にある貯蔵物から発せられる多量の臭い
を発生源近くで効率よく直接脱臭ができず、また、脱臭
手段までの空気循環路に臭いが付着し、使用者が貯蔵場
所をいくら清掃しても悪臭が取れないという課題があ
り、しかも、冷蔵室に送り込まれた冷気の少なくとも一
部を異なる貯蔵室に送る冷蔵庫においては、比較的貯蔵
温度の高い冷蔵室にある貯蔵物から発せられる多量の臭
いを発生源近くで直接脱臭できないため、冷蔵室の臭い
が他の部屋の貯蔵物やその部屋までの通路に移るという
課題がある。さらに、上記脱臭手段は冷却器近くに設け
られているため、補修が必要なときは、庫内側から内部
を分解した後上記脱臭手段の補修をする必要があり、補
修にたいへん時間と手間がかかるという課題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は上記の
ような課題を解決したもので、請求項1記載の発明は、
冷却器で冷却された冷気を送風機にて冷蔵室へ送る冷蔵
庫において、少なくともその一部が上記冷蔵室の下方前
方付近にある冷蔵室冷気戻り口または前記冷蔵室冷気戻
り口に通じる冷気通路に脱臭手段を設けたことを特徴と
するものであり、この構成により、冷蔵室冷気戻り口や
前記冷蔵室冷気戻り口に通じる冷気通路付近で冷蔵室に
ある臭いを脱臭することができるため、比較的貯蔵温度
の高い冷蔵室にある貯蔵物から発せられる多量の臭いを
発生源近くで効率よく直接脱臭でき、冷蔵室の臭いが他
に移りにくい冷蔵庫が得られるとともに、脱臭手段が冷
蔵室の下方前方にあるため、上記脱臭手段が見やすく、
しかも、上記脱臭手段の手入れが容易となり、さらに、
上記脱臭手段が着脱自在であれば冷蔵庫から容易に取り
出せ、脱臭手段の手入れが容易な冷蔵庫が得られる。
【0005】また、請求項2記載の発明は、冷却器で冷
却された冷気を送風機にて冷蔵室へ送り、前記冷気の少
なくとも一部を異なる貯蔵室に送る冷蔵庫において、少
なくともその一部が上記冷蔵室の下方前方付近にある冷
蔵室冷気戻り口または前記冷蔵室冷気戻り口に通じる冷
気通路に脱臭手段を設けたことを特徴とするものであ
り、この構成により、冷蔵室冷気戻り口や前記冷蔵室冷
気戻り口に通じる冷気通路付近で冷蔵室にある臭いを脱
臭することができるため、比較的貯蔵温度の高い冷蔵室
にある貯蔵物から発せられる多量の臭いを発生源近くで
効率よく直接脱臭でき、冷蔵室の臭いが他の貯蔵室や冷
気通路に移りにくい冷蔵庫が得られるとともに、脱臭手
段が冷蔵室の下方前方にあるため、上記脱臭手段が見や
すく、しかも、上記脱臭手段の手入れが容易となり、さ
らに、上記脱臭手段が着脱自在であれば冷蔵庫から容易
に取り出せ、脱臭手段の手入れが容易な冷蔵庫が得られ
る。
【0006】そして、請求項3に記載された発明は、冷
却器で冷却された冷気を送風機にて冷蔵室へ送り、前記
冷気の少なくとも一部を異なる貯蔵室に送る冷蔵庫にお
いて、少なくともその一部が上記冷蔵室の下に上記貯蔵
室を設け、上記冷蔵室の下方前方付近にある冷蔵室冷気
戻り口近くに脱臭手段を設け、上記脱臭手段を通った直
後に冷気は上記貯蔵室側に流れ込むことを特徴とするも
のであり、この構成により、冷蔵室冷気戻り口や前記冷
蔵室冷気戻り口に通じる冷気通路付近で冷蔵室にある臭
いを脱臭することができるため、比較的貯蔵温度の高い
冷蔵室にある貯蔵物から発せられる多量の臭いを発生源
近くで効率よく直接脱臭でき、冷蔵室の臭いが他の貯蔵
室や冷気通路に移りにくい冷蔵庫が得られるとともに、
脱臭手段が冷蔵室の下方前方にあるため、上記脱臭手段
が見やすく、しかも、上記脱臭手段の手入れが容易とな
り、さらに、上記脱臭手段が着脱自在であれば冷蔵庫か
ら容易に取り出せ、脱臭手段の手入れが容易な冷蔵庫が
得られる。そして、脱臭手段を通過した冷気は、すぐさ
ま冷蔵室の下の貯蔵室に流れ込むため、上記貯蔵室まで
の冷気通路が短く、脱臭手段や冷気通路周辺のシールが
容易に確実にでき、しかも、上記冷気通路による通風抵
抗も減り、脱臭効率はさらに向上した冷蔵庫が得られ
る。
【0007】そしてまた、請求項4に記載された発明
は、上記冷蔵室の下方に隔離室を設け、少なくともその
一部が前記隔離室の前方付近にある冷蔵室冷気戻り口ま
たは上記冷蔵室冷気戻り口に通じる冷気通路に脱臭手段
を設けたことを特徴とするものであり、隔離室付近に脱
臭手段が設けられているため、隔離室に入れた魚等の強
い臭いを発しやすい貯蔵物の臭いを隔離室近くで早期に
脱臭でき、他に上記のような強い臭いの移りにくい冷蔵
庫が得られる。
【0008】さらに、請求項5に記載された発明は、上
記脱臭手段の少なくとも一部は臭気ガスの吸収や分解に
応じて変色することを特徴とするものであり、この構成
により、脱臭手段が冷蔵室の下方前方にあるため、上記
脱臭手段が見やすく、しかも、脱臭手段の少なくとも一
部が変色することにより、脱臭手段の使用期間や劣化や
交換時期が一目で解り、脱臭手段の手入れや交換が適切
な時期にでき、常に脱臭効率のよい状態が維持できる冷
蔵庫が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷蔵庫の実施の形
態を図面とともに説明する。
【0010】図1は本発明による冷蔵庫の本体の側面か
ら見た要部断面図、図2は冷蔵室内を正面からみた要部
断面図、図3は図1の隔離室付近を拡大した要部断面
図、図4は冷蔵庫の本体の側面から見た全体の断面図で
ある。
【0011】図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵
室、3は冷蔵室2の下にある貯蔵室の野菜室、4は前記
冷蔵室2の下部に設けられた隔離室、5は上記冷蔵室2
と野菜室3との間に設けた仕切部である。6は前面仕切
部、7は隔離室4に納まるケースである。7aは前記ケ
ース7の側面外側に設けられたケースガイドであり点線
で描いている。8は隔離室4の天井の働きをするケース
棚であり、8a・8b・8cはそれぞれ冷蔵室2に設け
られた棚である。
【0012】9aおよび9bは、隔離室側壁9に各々設
けられた側壁ガイドで、ケースガイド7aを上下より挟
み込んでおり、9aは側壁ガイドウエ、9bは側壁ガイ
ドシタで、各々を2点鎖線で描いている。なお、ケース
ガイド7a,側壁ガイドウエ9a,側壁ガイドシタ9b
はケース7を前後方向に移動可能にし、その動きを導い
ている。
【0013】また、10は略小判状の穴をもつ冷蔵室冷
気戻り口である。11は前記冷蔵室冷気戻り口10の後
方に設けられた循環ファン11aを一体にもつ循環送風
機である。12は野菜室3に冷気を吐き出すための野菜
室冷気吐き出し口、13はケース7内に冷気を吐き出す
ためのケース冷気吐き出し口、14は冷蔵室内に冷気を
吐き出すための冷蔵室冷気吐き出し口である。
【0014】なお、野菜室冷気吐き出し口12は冷蔵室
冷気戻り口10に通じており、冷蔵室冷気戻り口10を
通り循環送風機11の循環ファン11aにより送り出さ
れた冷蔵室2の戻り冷気が野菜室3に送られるようにな
っている。
【0015】また、冷蔵室冷気戻り口10とケース冷気
吐き出し口13は隔離室4内にあり、隔離室4内の背壁
側に位置している。また、冷蔵室冷気戻り口10の周辺
には冷蔵室冷気戻り口10を覆うように戻り口案内10
aがビスや爪等で取り付けられている。さらに、ケース
7の底面外側と仕切部5の間の空間には、ケース7の底
面外側には触れない程度の隙間をあけて、前方に開口部
をもち上記戻り口案内10aに通じる戻り冷気を案内す
るための独立した冷気通路である仕切部通路5aが設け
られている。
【0016】そして、冷蔵室2の下方前方付近で隔離室
4の前方付近の上記仕切部通路5aの開口部近くに、脱
臭手段としての脱臭組品5bが設けられている。15は
冷気量を制御する切り換え手段であるダンパーを備えた
冷気分配室で、循環送風機11の下方斜め左側に断熱材
を挟んで設けられており点線で描いている。
【0017】16は冷気分配室15から吐き出された冷
気を冷蔵室2および隔離室4に送るための冷蔵室冷気分
配通路16aと断熱のための通路断熱16bと保護カバ
ーの通路カバー16cをもつ冷蔵室通路組品で、ケース
冷気吐き出し口13、および冷蔵室冷気吐き出し口14
をもっている。
【0018】17は冷蔵室通路組品16の上部中央につ
ながる前方用冷気通路の一つである天井側冷気通路で、
天井側冷気通路17の各所に天井側冷気吐き出し口17
aおよび左右冷気吐き出し口17bをもっている。な
お、天井側冷気通路17は冷蔵室冷気分配通路16aを
通る冷気の一部を冷蔵室冷気分配通路16aの上部中央
から冷蔵室天井側の前方へ送るためのものである。
【0019】18は冷蔵室扉であり、冷蔵室扉18の扉
背面部19にドアポケット20・20a・20b・20
cをもっている。21は野菜室扉、22は野菜ケースで
ドアアングル(図示せず)にて野菜室扉21に取り付け
られている。23は小物ケースで、野菜ケース22の上
部に取り付けられている。24は野菜室カバーで、野菜
ケース22および小物ケース23の上方に位置し、野菜
ケース22および小物ケース23を所定の湿度に保つよ
うに配慮されている。
【0020】なお、25は冷却器、26はファン27を
もつ送風機組品で、28は冷気分配室15に通じる圧力
室である。また、29は冷蔵庫を作動さすための電気回
路組品29aを収納し外部に蓋をもつ電装ボックス組品
である。
【0021】そして、冷却器25で冷却された冷気は、
送風機26のファン27で圧力室28に送られる。その
後、圧力室28から冷凍室(図示せず)に冷気が送り込
まれる。また、冷蔵室2に設けられた温度感知部(図示
せず)にて冷蔵室2の室温を感知し、室温が所定の温度
より高くなったとき冷気分配室15のダンパー(図示せ
ず)が開き、圧力室28から冷気分配室15へ入った冷
気は冷蔵室冷気分配通路16aへ送られる。このとき、
ダンパーの開閉動作に同期している循環送風機11も同
時に運転される。
【0022】その後、冷気は冷蔵室冷気分配通路16a
内を上方へのぼり、一部の冷気は冷蔵室冷気分配通路1
6aの上部中央から天井側冷気通路17へ流れ込む。天
井側冷気通路17へ流れ込んだ冷気は、天井側冷気通路
17内を通り左右方向に広がりながら前方へ送られ、各
所の天井側冷気吐き出し口17aや左右冷気吐き出し口
17bから天井側である冷蔵室2の上方全体に均一に吐
き出され冷蔵室2の冷却効率を上げている。
【0023】そして、冷気は冷蔵室冷気分配通路16a
の上端から下方へ方向をかえ、冷蔵室冷気分配通路16
aを通りながら複数個の冷蔵室冷気吐き出し口14から
冷蔵室2に吐き出される。なお、冷蔵室冷気分配通路1
6aを通る残りの冷気は、ケース冷気吐き出し口13か
ら隔離室4内のケース7に送り込まれる。
【0024】ケース7に送り込まれた冷気はケース7内
の貯蔵物を冷却し、その前方上端とケース棚8との間の
隙間から冷蔵室2へ流れ出す。その後、前記隙間から流
れ出た冷気は冷蔵室2の上方から降りて来る比較的暖か
い冷気と混ざり合い、隔離室4の前方付近に設けられた
脱臭手段である脱臭組品5bを通り、この部で隔離室4
や冷蔵室2の貯蔵物から発生した臭いを脱臭し、冷気通
路である仕切部通路5aの前方開口部から戻り口案内1
0aを通って、冷蔵室冷気戻り口10へ導かれる。そし
て、冷蔵室冷気戻り口10を通った冷気は循環送風機1
1の循環ファン11aにて野菜室冷気吐き出し口12か
ら野菜室3に送り出される。
【0025】なお、ケース冷気吐き出し口13からケー
ス7に送り込まれる冷気の量は、ケース7内の温度が冷
蔵室2より低い温度に保たれるように、各々の吐き出し
口の開口面積等で調整されている。
【0026】また、戻り口案内10aや仕切部通路5a
があるため、ケース冷気吐き出し口13や冷蔵室冷気吐
き出し口14から吐き出された冷気は、直接冷蔵室冷気
戻り口10へ流れ込むことはなく、上記隔離室4内や冷
蔵室2内を循環し貯蔵物を冷却した後に戻り冷気を、冷
蔵室2の下方前方付近に設けられた脱臭組品5bの広い
領域から冷蔵室冷気戻り口10へ吸い込むことができ、
より均一な冷蔵室2内の冷気流が得られ、冷却効率の向
上した冷蔵庫が得られる。
【0027】さらに、上記隔離室4内や冷蔵室2内を循
環し貯蔵物を冷却した後の戻り冷気は脱臭組品5bを通
過するため、上記隔離室4内や冷蔵室2内の貯蔵物から
発せられる臭いは上記脱臭組品5bにて脱臭される。そ
のため、上記隔離室4に入れる魚等の強い臭いを発しや
すい貯蔵物の臭いを早期に脱臭でき、また、比較的貯蔵
温度の高い上記冷蔵室2にある貯蔵物から発せられる多
量の臭いを発生源近くで効率よく直接脱臭でき、上記隔
離室4や冷蔵室2の臭いが他に移りにくい冷蔵庫が得ら
れる。
【0028】しかも、上記脱臭組品5bは隔離室4の前
方付近の広い空間に位置するため、脱臭組品5bは比較
的広い領域にとれ、脱臭量も多くなり、脱臭効率がより
向上したものになる。さらに、脱臭手段である上記脱臭
組品5bが隔離室4の前方付近で冷蔵室2の下方前方付
近にあるため、上記脱臭組品5bが見やすく、その状態
を冷蔵室扉18を開くたびに見ることができ、しかも、
冷蔵室2の下側手前にあるため上記脱臭組品5bの手入
れが容易となり、特に、上記脱臭組品5bが着脱自在で
あれば冷蔵室2から容易に取り出せ、脱臭組品5bの手
入れが容易な冷蔵庫が得られる。
【0029】なお、上記の効果は循環送風機11がな
く、ファン27をもつ送風機組品26のみの場合であっ
ても同様のことがいえる。
【0030】また、循環送風機11が運転されたとき、
冷蔵室2の冷気が脱臭組品5bを通り冷蔵室冷気戻り口
10から排出されるのが助長されるため、冷蔵室2内全
体には循環送風機11による負圧が、野菜室3内全体に
は循環送風機11による正圧が、各々均一にかかり、冷
蔵室2の各所に設けられた冷気吐き出し口から各々の開
口面積に応じた量の冷気がより均一に冷蔵室2内に吐き
出されるため、冷蔵室2の冷却効率はいっそう向上し、
しかも、脱臭組品5bがあるための送風機組品26によ
る冷蔵室2内の正の圧力や野菜室内の負の圧力が上記循
環送風機11の運転で各々減少し、冷蔵室2の冷気漏れ
や野菜室3の外部からの暖気の侵入が減少し、冷却効率
はさらに向上する。
【0031】なお、本図においては、循環送風機11は
冷蔵室冷気戻り口10の後方に設けられているが、冷蔵
室冷気戻り口10を含むその周辺や冷蔵室冷気戻り口1
0に通じる冷気通路または野菜室冷気吐き出し口12を
含むその周辺のいずれかに循環送風機11を設けても上
記同様の効果が得られる。
【0032】また、上記脱臭組品5bは上記循環送風機
11の吸い込み側に設けられているため、循環送風機1
1にも臭いが付かず、長期間の臭気の付着による循環送
風機11での異臭の発生もない、しかも、上記循環送風
機11の送風効率の低下が少ない脱臭手段をもつ冷蔵庫
が得られる。
【0033】そして、野菜室冷気吐き出し口12を通り
野菜室3に流れ込んだ冷気は仕切部5と野菜室カバー2
4で形成された冷気通路を通り、野菜ケース22と野菜
室扉21の扉背面との間を通った後、野菜ケース22の
底面外側へ達する。その後冷気は野菜ケース22の底面
外側を通り野菜室3からダクト(図示せず)にて冷却器
25の下方へ戻る。なお、図中矢印は冷気の流れをあら
わす。
【0034】また、野菜室3に流れ込む冷気は冷蔵室2
からの戻り冷気であるが、脱臭組品5bにて臭いは脱臭
されているため、野菜室3の貯蔵物にはそのいやな臭い
の付着はない。
【0035】そして、室内温度にあまり差のない冷蔵室
2と野菜室3が上下に隣り合って設けられているため、
仕切部5の断熱層の厚さは薄くてもよく、室内容積の有
効利用のため仕切部5は上に凹の形状にしてある。
【0036】なお、仕切部通路5aや戻り口案内10a
や循環送風機11をなくし冷蔵室冷気戻り口10を隔離
室4の前方付近の仕切部5に設け、その付近に脱臭組品
5bを設けると野菜室3の上方の野菜室カバー24上を
通過する冷気量は減少し野菜ケース22や小物ケース2
3内の貯蔵物への冷却効果は少し低下するが、冷蔵室2
にある貯蔵物から発せられる多量の臭いを発生源近くで
効率よく直接脱臭でき、冷蔵室2の臭いが他の貯蔵室や
冷気通路に移りにくい冷蔵庫が得られるとともに、脱臭
手段である脱臭組品5bの状態を冷蔵室扉18を開くた
びに見ることができ、しかも、上記脱臭組品5bの手入
れが容易となり、特に、上記脱臭組品5bが着脱自在で
あれば冷蔵室2から容易に取り出せ、脱臭組品5bの手
入れが容易な冷蔵庫が得られる。
【0037】さらに、上記脱臭組品5bを通過した冷気
は、すぐさま冷蔵室2の下の貯蔵室である野菜室3に流
れ込むため、上記貯蔵室2までの冷気通路が短く、脱臭
組品5bや冷気通路周辺のシールが容易に確実にでき、
しかも、上記冷気通路による通風抵抗も減り、脱臭効率
はさらに向上した冷蔵庫が得られる。
【0038】そして、冷気分配室15の通路はダンパー
の大きさの関係から、左右方向の巾はあまり大きくとれ
ず、通風面積を確保するため前後方向で大きく巾を取っ
ている。そのため、冷気分配室15から出た直後の冷蔵
室冷気分配通路16aも通風効率を下げないために、前
後方向で同様の巾を取る必要があり、冷蔵室冷気分配通
路16aの前面は前方へ出た所に位置することになる。
【0039】また、ケース冷気吐き出し口13は冷気分
配室15から離れた所の冷蔵室冷気分配通路16aにあ
り、その付近の冷蔵室冷気分配通路16aは左右方向の
通路巾が大きくとれ、前後方向には巾が少なくてもよ
く、ケース冷気吐き出し口13は後方に位置でき、冷蔵
室冷気分配通路16aのこの冷気分配室15付近からケ
ース冷気吐き出し口13付近までは上方にいくほど後方
へ退くように傾斜している。
【0040】冷蔵室冷気戻り口10は冷蔵室2の下方に
位置し、循環送風機11はその冷蔵室冷気戻り口10の
近くの後方に設けられており、その構造上から冷気分配
室15からでた直後の冷蔵室冷気分配通路16aの傾斜
面近くに並んで位置することになる。そのため、循環送
風機11の冷気吐き出し方向は下方へ傾くため、循環送
風機11の冷気吐き出し方向の距離をあまり大きく取ら
なくても、効率よく通風方向が下方へ変化し、場所を取
らない効率のよい循環送風機構が得られる。
【0041】なお、上記循環送風機11を遠心ファンま
たは斜流ファンを用いた送風機とし、吐き出し方向を下
方に向けたものを用いてもよい。しかも、循環送風機の
採用にて脱臭組品5bの圧力損失による冷気流量の低下
がなくなり効率よい冷却が保てる。
【0042】本図では冷蔵室通路組品16の冷蔵室冷気
分配通路16aの上部中央につながる天井側冷気通路1
7のみを設けてあるが、冷蔵室冷気分配通路16aから
左右へ広がり冷蔵室2の前方に伸びる前方用冷気通路を
適当な位置(例えば冷蔵室2の各の棚8a・8b・8c
の間の中央)に設け、その前方用冷気通路に冷気吐き出
し口を設けると、いっそう冷蔵室2内の貯蔵物に均一に
冷気が送られ冷却効率が向上することは明らかである。
【0043】なお、本図は、送風機26に設けられたフ
ァン27の回転中心を切断し、その後、循環送風機11
に一体に設けられた循環ファン11aの回転中心近くを
切断した後、循環送風機11の上方のケース冷気吐き出
し口13および冷蔵室冷気吐き出し口14を切断し、そ
の後、天井側冷気通路17の中央付近を切断したもので
ある。
【0044】図2において、冷気分配室15から冷蔵室
冷気分配通路16a(点線にて表示)の下方に送られた
冷気は送風機26のファン27によって生じた圧力によ
り左右の2つの通路に分かれ冷蔵室冷気分配通路16a
内を上方に押し上げられる。その後、左右の2つの通路
を冷蔵室2の上端近くまで押し上げられた冷気の一部
は、冷蔵室冷気分配通路16a上部中央から天井側冷気
通路17へ流れ込み、天井側冷気通路17内を通り左右
方向に広がりながら前方へ送られ、各所の天井側冷気吐
き出し口17aや左右冷気吐き出し口17bから天井側
である冷蔵室2の上方全体に均一に吐き出され、冷蔵室
2の冷却効率をいっそう上げることになる。
【0045】また、残りの冷気は左右に反転する通路に
導かれ冷蔵室冷気分配通路16a内を通り冷蔵室2の下
方に下がり冷蔵室冷気分配通路16aの最後にあるケー
ス冷気吐き出し口13まで降りてくる。この間、冷気は
各々の冷蔵室冷気吐き出し口14から冷蔵室2へ送り出
された後、残りの冷気はケース冷気吐き出し口13から
ケース7へ送り出される。その後冷気は冷蔵室2内およ
びケース7内の貯蔵物を冷却し、冷蔵室2の下方前方に
設けられた脱臭手段である脱臭組品5bを通り、この部
で隔離室4や冷蔵室2の貯蔵物から発生した臭いを脱臭
し、仕切部通路5aの前方開口部から戻り口案内10a
を通り、冷蔵室冷気戻り口10へ導かれる。
【0046】なお、図中矢印は冷蔵室冷気分配通路16
a内の冷気流をあらわしている。また、冷気の流れを解
り易くするため隔離室4内のケース7や仕切部5やケー
ス棚8や棚8a・8b・8cや脱臭組品5bや仕切部通
路5aや戻り口案内10aは取り除いた状態にしてい
る。
【0047】通路カバー16cの冷蔵室冷気吐き出し口
14に相当する開口部は内部に貯蔵物等が入り込まない
ようにスリット状にしてある。また、通路カバー16c
には冷蔵室2内の室温を感知する温度感知部30が設け
られており、その上方の冷蔵室冷気吐き出し口14から
の冷気が温度感知部30に直接当たらないようにリブ状
のひさし31が設けられている。また、32はランプカ
バーで、その裏側には冷蔵室2内を照らすランプ(図示
せず)が設けられている。
【0048】図3において、冷蔵室冷気戻り口10の周
辺には冷蔵室冷気戻り口10を覆うように戻り口案内1
0aがビスや爪等で着脱自在に取り付けられており、ケ
ース7の底面外側と仕切部5の間の空間には、隔離室4
からケース7を引き出すときケース7の底面外側に触れ
ない程度の隙間をあけて仕切部通路5aが設けられてい
る。
【0049】そして、冷蔵室2の下方前方付近で隔離室
4の前方付近の上記仕切部通路5aの開口部近くに、脱
臭手段としての脱臭組品5bが設けられている。また、
仕切部通路5aの前方開口部と上記脱臭組品5bの下面
は冷気通路としてつながっており、さらに、戻り口案内
10aの開口部は仕切部通路5aにつながっている。な
お、上記戻り口案内10aは冷蔵室冷気戻り口10の前
方に一体に設けてもよい。
【0050】さらに、前記仕切部通路5aや脱臭組品5
bは仕切部5にビスや爪等で着脱自在に取り付けられて
おり、冷蔵室扉(図1の符号18)を開き、脱臭組品5
bを少し後方にずらし、脱臭組品5bの前方を上へ持ち
上げ、前方に引き出すと脱臭組品5bは取り外せ、ま
た、ケース7を隔離室4から取り出した後に、隔離室4
から上記仕切部通路5aや脱臭組品5bや戻り口案内1
0aも取り外せるため、仕切部5や仕切部通路5aや脱
臭組品5bや戻り口案内10aの清掃や交換も可能にな
り清潔に保てる。
【0051】また、ケース7の底面外側の前方には、後
方へ行くほど上方に上がる傾斜面7bをもつ突起が設け
られている。また、上記傾斜面7bに対向する仕切部通
路5aの天面に独立発泡体からなるスポンジ状のシール
5cが取り付けられている。傾斜面7bとシール5c
は、ケース7が隔離室4に完全に収納されたとき、たが
いに接触または押し気味に接触するようになっており、
傾斜面7bとシール5cとでケース7と仕切部通路5a
の間の空間の冷気流を遮断する遮断構造となっている。
なお、5dはシール5cを仕切部通路5aの天面に取り
付けるときの位置決めのための位置決め用リブである。
【0052】そして、上記傾斜面7bをもつ突起がケー
ス7の底面外側の前方にあり、ケース7を隔離室4に収
納のとき、収納完了直前に初めて仕切部通路5aの天面
に上記突起が近づくため、上記突起が他に引っ掛かる恐
れは少なく、その収納の動作を阻害する恐れはない。ま
た、後方へ行くほど上方に上がる傾斜面7bをケース7
の底面外側にもつため、ケース7を隔離室4に水平に押
し込むだけでシール5cのシール面に押し付けることが
できシール性をいっそう向上させる。なお、上記シール
5cは上記ケース7の自重で完全に押さえつけられる程
度の反発力をもつ柔らかさの材料が使用されている。
【0053】また、ケースガイド7aの前方にある突起
7cと側壁ガイドシタ9bの前方にある突起の側壁突起
9cとでケース7が前方へずれないように掛かりを設け
ており、上記シール性を維持している。なお、上記ケー
ス7を前方に引き出す場合は、ケース取っ手7dをすこ
し上方に引き上げ突起7cと側壁突起9cの引っ掛かり
をはずした後、手前に引くことになる。
【0054】次に冷気の流れを説明すると、ケース冷気
吐き出し口13から吐き出された冷気はケース7に送り
込まれる。そして、冷気はケース7内の貯蔵物を冷却
し、前方上端とケース棚8との間の隙間から冷蔵室2へ
流れ出す。上記隙間から流れ出た冷気は冷蔵室2の上方
から降りて来る比較的暖かい冷気と混ざり合い、左右に
広がる脱臭組品5bの上面から下面にぬけ、仕切部通路
5aの前方開口部から戻り口案内10aの開口部へ流れ
る。その後冷気は戻り口案内10a内を通り冷蔵室冷気
戻り口10へ導かれる。
【0055】この時、シール5cと傾斜面7bとで冷気
流は隔離室4の左右両端付近を除く前後方向で遮断され
ているため、ケース冷気吐き出し口13から吐き出され
た冷気の大部分はケース7に流れ込み、ケース7内の貯
蔵物を効率よく冷却し、その後、ケース7と隔離室側壁
9との隙間を除くとケース7を隔離室4へ収納したとき
の唯一の隔離室4の前方開口部であるケース7前方上端
とケース棚8との間の隙間から冷蔵室2へケース7内の
冷気が流れ出すことになる。
【0056】また、本図ではケース7の底面外側の前方
に傾斜面7bをもつ突起が設けられ、上記傾斜面7bに
対向する仕切部通路5aの天面にシール5cが取り付け
られているのみであるが、ケース7の側面外側の前方に
上記類似の突起とそれに対向する隔離室側壁9に上記類
似のシールを追加するとそのシール性はいっそう向上す
ることは明白である。また、上記シール5cなどのシー
ルは柔軟性のある軟質樹脂をシール面にもつシール部材
や前記同様の軟質樹脂と硬質樹脂の取り付け部からなる
シール部材であってもよい。
【0057】さらに、脱臭組品5bが、ケース7の巾と
ほぼ同様の、左右に広がる巾をもつ仕切部通路5aの開
口部のほぼ全巾に設けられており、循環送風機11の循
環ファン11aにより戻り冷気を冷蔵室冷気戻り口10
へ導くとき、戻り口案内10aおよび仕切部通路5a内
は冷蔵室2より低圧となり、仕切部5や仕切部通路5a
や脱臭組品5bで囲まれる部分の表面に均一に吸引圧力
がかかるため、前後左右に広がる巾の広い脱臭組品5b
の上面側全体から均一に脱臭組品5bを通り抜け、上記
脱臭組品5bの下面側から仕切部通路5a内に冷蔵室2
内の戻り冷気が流れ込むことになる。
【0058】そのため、冷蔵室2内の冷気流はいっそう
均一になり、冷蔵室2内の貯蔵物全体を均一に効率よく
冷却し、戻り冷気を前後左右に広がる巾の広い脱臭組品
5b全体で効率よく脱臭し、上記脱臭組品5bの上下面
全体を通るため通風面積も広くとれ、その通風抵抗も低
い状態で脱臭することになる。なお、上記の効果は循環
送風機11がなくファン27をもつ送風機組品26のみ
の運転の場合であっても同様のことがいえる。
【0059】また、上記脱臭組品5bは、通気性をもつ
入れ物(例えば布状の袋や不織繊維からなる容器等)
に、粒状の活性炭を適量入れ脱臭体5eとし、脱臭下ケ
ース5fに前記脱臭体5eを入れ脱臭上ケース5gで覆
い、上記脱臭上ケース5gと脱臭下ケース5fを接着し
たものである。
【0060】なお、上記脱臭体5eには活性炭とともに
抗菌フィルターを入れて抗菌作用を付加してもよく、粒
状の活性炭のかわりに炭素繊維を用いてもよい。また、
脱臭体5eの入れ物や上記脱臭上ケース5gや脱臭下ケ
ース5fに抗菌繊維や抗菌樹脂を用いてもよい。
【0061】さらに、上記脱臭体5eには遷移金属キー
レート化合物を通気性をもつ化学繊維や前記繊維による
フィルターやハニカム状や角状やスリット状等の穴をも
つ化学樹脂(例えば多孔質性ナイロン繊維や樹脂)に定
着させた物を用いてもよく、上記脱臭組品5bを取り出
して水洗い可能としておくと長期間使用が可能となる。
【0062】また、上記脱臭体5eや脱臭上ケース5g
や脱臭下ケース5fをビス止めや爪嵌合等で個々に分解
や再組立てが可能にしておくと、さらに交換や水洗いが
容易になりより清潔に脱臭効果の維持ができる。
【0063】しかも、上記脱臭組品5bの少なくとも上
面の一部の見える位置に、臭気ガスの吸収や分解に応じ
て変色する(例えば、メチルレッドや硫酸第二銅や硫酸
第一鉄や硫酸コバルト等)物質を含んだものや前記物質
を含んだものに適度の膜圧で合成樹脂をコーテイングし
たものを表示部として設けておくと、脱臭組品5bの使
用期間に応じて前記表示部が変色し、脱臭手段の脱臭組
品5bの使用期間や劣化や交換時期が一目で解り、脱臭
手段の手入れや交換が適切な時期にでき、常に脱臭効率
のよい状態が維持できる冷蔵庫が得られる。
【0064】なお、上記表示部は少なくとも一部に通気
性をもつ透明カバーで覆われ、上記脱臭組品5bから着
脱自在とし、上記脱臭手段の手入れや交換がおこなわれ
たとき、同時に、上記表示部を新規のものに交換するよ
うにしておくとよい。また、上記脱臭体5eに上記と同
様の表示部を設けてもよい。
【0065】なお、上記脱臭組品5bは、シール5cで
示したと類似の構成からなるシール部材5h、5i、5
jを介して仕切部5と仕切部通路5aに挟まれる状態で
取り付けられている。
【0066】そして、冷蔵室冷気戻り口10を覆うよう
に戻り口案内10aが設けられているため、循環送風機
11の運転音が直接前方に出ず、その運転音が低減さ
れ、脱臭組品5bが仕切部通路5aの前方にあるため、
戻り口案内10aの開口部に流れ込む戻り冷気の流入音
も低減され、さらに、脱臭組品5b前面の全体からほぼ
均一に戻り冷気が流れ込むため、その流入速度はゆるや
かになり、冷気の通過音も低減され、これら戻り口案内
10aや仕切部通路5aや脱臭組品5bは防音効果にも
役立つ。
【0067】また、戻り口案内10a空間部に上記同様
に脱臭手段を設けると、上記と類似の効果が得られ、ま
た、戻り口案内10aが着脱自在であれば戻り口案内1
0aや上記脱臭手段の清掃や交換も可能となる。
【0068】なお、戻り口案内10aや仕切部通路5a
や仕切部5を消音効果のある減音材樹脂(例えばPP樹
脂に雲母混在樹脂)や内部に減音材(例えばゴムやフェ
ルトやフィルム樹脂張り金属繊維)を張り付けるとより
効果は上がる。
【0069】また、上記仕切部通路5aの前方開口部の
付近を上記脱臭組品5bの全体を覆うように前方へ伸ば
し、脱臭組品5bを取り出せるよう部分的に開閉自在と
し、上記脱臭組品5b付近の仕切部通路5aの適所に穴
やスリット状の小さな開口部を設けると、脱臭組品5b
の保護になり、しかも、冷蔵室2から送り出される全て
の冷気が案内通路である前方へ伸びた仕切部通路に流れ
るため、冷蔵室2にある貯蔵物から発せられる多量の臭
いを発生源近くでさらに効率よく直接脱臭でき、冷蔵室
2の臭いがより他に移りにくい冷蔵庫が得られる。
【0070】さらに、上記脱臭手段にオゾン発生装置利
用によるオゾン脱臭方式を用いてもよい。
【0071】図4において、冷却器25で冷却された冷
気は送風機26にて圧力室28に送られ、圧力室28か
ら冷凍室冷気分配通路30を通り冷凍室31に送り込ま
れる。その後、冷気は冷凍室31内の貯蔵物を冷却し冷
却器25の下方に戻る。
【0072】また、冷蔵室2に設けられた温度感知部
(図示せず)にて冷蔵室2の室温を感知し、室温が所定
の温度より高くなったとき冷気分配室15(点線で表
示)のダンパー(図示せず)が開き、圧力室28から冷
気分配室15へ入った冷気は冷蔵室冷気分配通路16a
や天井側冷気通路17を通り冷蔵室2や隔離室4に送り
込まれる。このとき、ダンパーの開閉動作に同期してい
る循環送風機11も同時に運転される。
【0073】その後、冷気は冷蔵室2や隔離室4の貯蔵
物を冷却し脱臭組品5bを通り冷蔵室2や隔離室4で発
生した臭いを脱臭し循環送風機11の補助にて野菜室3
へ送り込まれる。そして、脱臭組品5bで脱臭された冷
気は野菜室3内の貯蔵物を冷却しダクト(図示せず)に
て冷却器25の下方に戻る。
【0074】野菜室3や冷凍室31から冷却器25の下
方に戻った冷気中の臭いは、冷却器25の下方にある触
媒皮膜層をもつ脱臭ヒータ32にて脱臭される。
【0075】上記のように冷蔵室2や隔離室4の冷気は
脱臭組品5bを通るため、隔離室4にある魚等の強い臭
いを発しやすい貯蔵物の臭いを脱臭組品5bにて早期に
脱臭でき、また、比較的貯蔵温度の高い上記冷蔵室2に
ある貯蔵物から発せられる多量の臭いを発生源近くで効
率よく脱臭組品5bにて直接脱臭でき、冷却器25の下
方にある脱臭ヒータ32のみの場合に比べ、上記隔離室
4や冷蔵室2の臭いが野菜室3の貯蔵物やダクト等に移
りにくい冷蔵庫が得られる。なお、図中矢印は冷気の流
れをあらわす。
【0076】また、上記は冷却器25が冷蔵室2や隔離
室4や野菜室3や冷凍室31等の各貯蔵室の冷却に共用
される場合に付いての例であるが、一台の冷蔵庫に複数
の冷却器がある(例えば、冷蔵室や隔離室や野菜室用と
冷凍室用にそれぞれ独立した冷凍サイクルがあり、それ
ぞれに対応する冷却器が備えられている。)場合におい
ても、上記脱臭組品5bの同様の設置により、上記同様
の脱臭効果は得られる。
【0077】また、上記で左右方向とは、冷蔵庫を正面
から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を
正面から見て前後の方向を意味する。さらに、本図にお
いて、板厚などの薄い断面を示す部分に対するハッチン
グは省略している。
【0078】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫は上記のような構成であ
るから、請求項1に記載された発明によれば、冷蔵室冷
気戻り口や前記冷蔵室冷気戻り口に通じる冷気通路付近
で冷蔵室にある臭いを脱臭することができるため、比較
的貯蔵温度の高い冷蔵室にある貯蔵物から発せられる多
量の臭いを発生源近くで効率よく直接脱臭でき、冷蔵室
の臭いが他に移りにくい冷蔵庫が得られるとともに、脱
臭手段が冷蔵室の下方前方にあるため脱臭手段が見やす
く、しかも、脱臭手段の手入れが容易となり、さらに、
上記脱臭手段が着脱自在であれば冷蔵庫から容易に取り
出せ、脱臭手段の手入れが容易な冷蔵庫が得られる。
【0079】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、冷蔵室冷気戻り口や前記冷蔵室冷気戻り口に通じる
冷気通路付近で冷蔵室にある臭いを脱臭することができ
るため、比較的貯蔵温度の高い冷蔵室にある貯蔵物から
発せられる多量の臭いを発生源近くで効率よく直接脱臭
でき、冷蔵室の臭いが他の貯蔵室や冷気通路に移りにく
い冷蔵庫が得られるとともに、脱臭手段が冷蔵室の下方
前方にあるため脱臭手段が見やすく、しかも、脱臭手段
の手入れが容易となり、さらに、上記脱臭手段が着脱自
在であれば冷蔵庫から容易に取り出せ、脱臭手段の手入
れが容易な冷蔵庫が得られる。
【0080】そして、請求項3に記載された発明によれ
ば、冷蔵室冷気戻り口や前記冷蔵室冷気戻り口に通じる
冷気通路付近で冷蔵室にある臭いを脱臭することができ
るため、比較的貯蔵温度の高い冷蔵室にある貯蔵物から
発せられる多量の臭いを発生源近くで効率よく直接脱臭
でき、冷蔵室の臭いが他の貯蔵室や冷気通路に移りにく
い冷蔵庫が得られるとともに、脱臭手段が冷蔵室の下方
前方にあるため脱臭手段が見やすく、しかも、脱臭手段
の手入れが容易となり、さらに、上記脱臭手段が着脱自
在であれば冷蔵庫から容易に取り出せ、脱臭手段の手入
れが容易な冷蔵庫が得られる。そして、脱臭手段を通過
した冷気は、すぐさま冷蔵室の下の貯蔵室に流れ込むた
め、上記貯蔵室までの冷気通路が短く、脱臭手段や冷気
通路周辺のシールが容易に確実にでき、しかも、上記冷
気通路による通風抵抗も減り、脱臭効率はさらに向上し
た冷蔵庫が得られる。
【0081】そしてまた、請求項4に記載された発明に
よれば、隔離室付近に脱臭手段が設けられているため、
隔離室に入れた魚等の強い臭いを発しやすい貯蔵物の臭
いを隔離室近くで早期に脱臭でき、他に上記のような強
い臭いの移りにくい冷蔵庫が得られる。
【0082】さらに、請求項5に記載された発明によれ
ば、脱臭手段が冷蔵室の下方前方にあるため脱臭手段が
見やすく、しかも、脱臭手段の少なくとも一部が変色す
ることにより、脱臭手段の使用期間や劣化や交換時期が
一目で解り、脱臭手段の手入れや交換が適切な時期にで
き、常に脱臭効率のよい状態が維持できる冷蔵庫が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す冷蔵庫の本
体の側面から見た要部断面図である。
【図2】本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す冷蔵室内を
正面からみた要部断面図である。
【図3】図1の隔離室付近を拡大した要部断面図であ
る。
【図4】本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す冷蔵庫の本
体の側面から見た全体の断面図である。
【符号の説明】
2 冷蔵室 3 野菜室(貯蔵室) 4 隔離室 5a 仕切部通路(冷気通路) 5b 脱臭組品(脱臭手段) 10 冷蔵室冷気戻り口 25 冷却器 26 送風機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器で冷却された冷気を送風機にて冷
    蔵室へ送る冷蔵庫において、 少なくともその一部が上記冷蔵室の下方前方付近にある
    冷蔵室冷気戻り口または前記冷蔵室冷気戻り口に通じる
    冷気通路に脱臭手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷却器で冷却された冷気を送風機にて冷
    蔵室へ送り、前記冷気の少なくとも一部を異なる貯蔵室
    に送る冷蔵庫において、 少なくともその一部が上記冷蔵室の下方前方付近にある
    冷蔵室冷気戻り口または前記冷蔵室冷気戻り口に通じる
    冷気通路に脱臭手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 冷却器で冷却された冷気を送風機にて冷
    蔵室へ送り、前記冷気の少なくとも一部を異なる貯蔵室
    に送る冷蔵庫において、 上記冷蔵室の下に上記貯蔵室を設け、少なくともその一
    部が上記冷蔵室の下方前方付近にある冷蔵室冷気戻り口
    近くに脱臭手段を設け、上記脱臭手段を通った直後に冷
    気は上記貯蔵室側に流れ込むことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 上記冷蔵室の下方に隔離室を設け、少な
    くともその一部が前記隔離室の前方付近にある冷蔵室冷
    気戻り口または上記冷蔵室冷気戻り口に通じる冷気通路
    に脱臭手段を設けたことを特徴とする請求項1若しくは
    請求項2または請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 上記脱臭手段の少なくとも一部は臭気ガ
    スの吸収や分解に応じて変色することを特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載の何れか一つの冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017072349A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 シャープ株式会社 冷蔵庫
CN110878998A (zh) * 2018-09-05 2020-03-13 博西华电器(江苏)有限公司 冰箱

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CN110878998B (zh) * 2018-09-05 2022-07-19 博西华电器(江苏)有限公司 冰箱

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