JP2000310229A - 高速回転体の軸受構造 - Google Patents

高速回転体の軸受構造

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JP2000310229A
JP2000310229A JP11116799A JP11679999A JP2000310229A JP 2000310229 A JP2000310229 A JP 2000310229A JP 11116799 A JP11116799 A JP 11116799A JP 11679999 A JP11679999 A JP 11679999A JP 2000310229 A JP2000310229 A JP 2000310229A
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JP
Japan
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bearing
ring
support
housing
elastic body
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Application number
JP11116799A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shinohara
健一 篠原
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従動側の回転軸を軸方向に移動可能に支持
し、かつ回転時の芯ズレをセンタリングすることがで
き、更に振動を減衰させることができる高速回転体の軸
受構造を提供する。 【解決手段】 従動側回転軸3bを回転支持する軸受7
bと、軸受を保持しハウジング8bに軸方向に移動可能
に取付られた軸受サポート9bと、を備えた高速回転体
の軸受構造において、軸受サポートとハウジングの間に
挟持された断面形状が一定のリング状弾性体12(例え
ばゴム製のOリング)を備え、この弾性体の弾性力によ
り軸受サポートをセンタリングしかつ振動を減衰させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転体の軸受
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、タービンディスク等の高速回転
体の試験装置の上部のみを示す半断面図である。この図
において、1はタービンディスク等の高速回転体、2は
ケーシング、3a,3bは回転軸であり、回転軸3a、
3bはそれぞれ駆動側軸受装置4と、従動側軸受装置5
で回転支持されている。高速回転体1は回転軸3a、3
bの間に取付けられ両端支持される。駆動側回転軸3a
は、図示しないDCモータにより増速機を介して回転駆
動され、その軸線Z−Zを中心に高速で(例えば150
0〜2万5000rpm)で回転し、これに取付られた
高速回転体1を従動側回転軸3bと共に高速回転し、そ
の破壊強度を試験する。更に、高速回転体1の使用条件
を模擬できるように、ケーシング2の内部はたとえば真
空状態に保持され、かつ高周波加熱等により高速回転体
を加熱できるようになっている。
【0003】図3は、駆動側軸受装置4の拡大図であ
る。この図において、6aはケーシング4の内部を気密
に保持する軸シール、7aは軸受、8aはハウジング、
9aは軸受サポート、10aはサポート支持体である。
駆動側軸受装置4の回転軸3aは、軸方向に移動しない
ように軸受サポート9a、9a’及びサポート支持体1
0aにより固定されている。また、軸受サポート9a、
9a’とサポート支持体10aの間に圧油を供給し、そ
の間に油膜を形成して軸受サポート9aをセンタリング
するとともに、高速回転時の半径方向の振動を減衰させ
るようになっている。なおかかる調心・減衰機構は、
「スクイズフィルムダンパー」と呼ばれる。
【0004】図4は、従動側軸受装置5の拡大図であ
る。この図において、6bは軸シール、7bは軸受、8
bはハウジング、9bは軸受サポートである。従動側軸
受装置5の回転軸3bは、回転体1の変形や熱膨張に追
従するように、軸方向に移動できる必要がある。そのた
め、軸受サポート9bがハウジング8bに緩く嵌めら
れ、これを圧縮バネ11で図で左向きに付勢して、バネ
のたわみにより変形や熱膨張を吸収するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従動
側軸受装置5の軸受サポート9bとハウジング8bの隙
間(図にAで示す)は、軸受7bが軸方向に移動できる
ように、比較的大きな隙間(例えば約0.25mm)が
設けられている。しかし、そのため、高速回転体1が高
速回転する際に、芯ズレが生じて振動の発生源となりや
すく、かつ一端振動が生じると減衰機構がないため、高
速回転が維持できなくなる問題点があった。
【0006】また、この問題を解決するために、駆動側
軸受装置4と同様のスクイズフィルムダンパーを設けた
例もある。しかし、この場合に、圧油で油膜を形成する
ために隙間を狭く(例えは0.05〜0.1mm程度)
する必要があり、摺動部分としては狭すぎてガジリが生
じ、軸方向移動が制約されてかえって激しい振動を引き
起こす問題点があった。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、従
動側の回転軸を軸方向に移動可能に支持し、かつ回転時
の芯ズレをセンタリングすることができ、更に振動を減
衰させることができる高速回転体の軸受構造を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、従動側
回転軸(3b)を回転支持する軸受(7b)と、該軸受
を保持しハウジング(8b)に軸方向に移動可能に取付
られた軸受サポート(9b)と、を備えた高速回転体の
軸受構造において、前記軸受サポートとハウジングの間
に挟持された断面形状が一定のリング状弾性体(12)
を備え、該弾性体の弾性力により軸受サポートをセンタ
リングしかつ振動を減衰させる、ことを特徴とする高速
回転体の軸受構造が提供される。
【0009】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
リング状弾性体(12)は、ゴムからなるOリングであ
る。
【0010】上記本発明の高速回転体の軸受構造によれ
ば、高速回転体を支持する軸受を固定する軸受サポート
(9b)とハウジング(8b)の間に断面形状が一定の
リング状弾性体(12、例えばゴム製のOリング)を挟
持したので、回転体1に発生した振動は、軸受(7
b)、軸受サポート(9b)を介し、リング状弾性体
(Oリング)を変形させる。この変形に対する弾性体の
復元力により回転体1のセンタリングができ、かつその
振動を減衰させることができる。また、リング状弾性体
は、軸受サポート(9b)とハウジング(8b)の間に
挟持されているだけなので、軸受サポート(9b)の軸
方向移動を拘束しない。従って、回転体1はハウジング
4に対し軸方向移動が可能であり、かつ常にセンタリン
グされて芯ズレを防止でき、かつ振動を減衰させること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図1は、本発明の軸受構造を備えた従動側軸受装置
の拡大図である。この図に示すように、本発明の軸受構
造は、従動側回転軸3bを回転支持する軸受7bと、軸
受7bを保持しハウジング8bに軸方向に移動可能に取
付られた軸受サポート9bとを備える。
【0012】また、軸受サポート9bとハウジング8b
の間に挟持されたリング状弾性体12を備える。このリ
ング状弾性体12は、断面形状が一定であり、かつその
弾性力により軸受サポート9bをセンタリングし、かつ
弾性体の変形エネルギーにより従動側回転軸3bに連結
された高速回転体1(図示せず)の振動を減衰させるよ
うになっている。
【0013】このリング状弾性体12は、この例では断
面が円形のゴム製Oリングである。また、このOリング
12が軸受サポート9bの外周面に設けられた周方向の
溝に嵌められている。更に、このOリング12の軸方向
の移動をスムースにするために、ハウジング8bに設け
られた流路13を介して潤滑油が供給されるようになっ
ている。なお、この溝は、ハウジング8bの内面に設け
てもよい。
【0014】上述した本発明の高速回転体の軸受構造に
よれば、高速回転体を支持する軸受を固定する軸受サポ
ート9bとハウジング8bの間に断面形状が一定のリン
グ状弾性体12(ゴム製のOリング)を挟持したので、
回転体1に発生した振動は、軸受7b、軸受サポート9
bを介し、リング状弾性体(Oリング)を変形させる。
この変形に対する弾性体の復元力により回転体1のセン
タリングができ、かつその振動を減衰させることができ
る。また、リング状弾性体は、軸受サポート9bとハウ
ジング8bの間に挟持されているだけなので、軸受サポ
ート9bの軸方向移動を拘束しない。従って、回転体1
はハウジング4に対し軸方向移動が可能であり、かつ常
にセンタリングされて芯ズレを防止でき、かつ振動を減
衰させることができる。
【0015】なお本発明は、上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。
【0016】
【発明の効果】上述したように、本発明の高速回転体の
軸受構造は、従動側の回転軸を軸方向に移動可能に支持
し、かつ回転時の芯ズレをセンタリングすることがで
き、更に振動を減衰させることができる、等の優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受構造を備えた従動側軸受装置の拡
大図である。
【図2】タービンディスク等の高速回転体の試験装置の
上部のみを示す半断面図である。
【図3】駆動側軸受装置の拡大図である。
【図4】従動側軸受装置の拡大図である。
【符号の説明】
1 高速回転体 2 ケーシング 3a,3b 回転軸 4 駆動側軸受装置 5 従動側軸受装置 6a,6b 軸シール 7a,7b 軸受 8a,8b ハウジング 9a,9a’,9b 軸受サポート 10a サポート支持体 11 圧縮バネ 12 リング状弾性体(Oリング)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動側回転軸(3b)を回転支持する軸
    受(7b)と、該軸受を保持しハウジング(8b)に軸
    方向に移動可能に取付られた軸受サポート(9b)と、
    を備えた高速回転体の軸受構造において、 前記軸受サポートとハウジングの間に挟持された断面形
    状が一定のリング状弾性体(12)を備え、該弾性体の
    弾性力により軸受サポートをセンタリングしかつ振動を
    減衰させる、ことを特徴とする高速回転体の軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記リング状弾性体(12)は、ゴムか
    らなるOリングである、ことを特徴とする請求項1に記
    載の高速回転体の軸受構造。
JP11116799A 1999-04-23 1999-04-23 高速回転体の軸受構造 Pending JP2000310229A (ja)

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