JP2000310015A - 屋根下葺材 - Google Patents

屋根下葺材

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JP2000310015A
JP2000310015A JP11120808A JP12080899A JP2000310015A JP 2000310015 A JP2000310015 A JP 2000310015A JP 11120808 A JP11120808 A JP 11120808A JP 12080899 A JP12080899 A JP 12080899A JP 2000310015 A JP2000310015 A JP 2000310015A
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JP
Japan
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inorganic particles
resin
base material
fiber base
sheet
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JP11120808A
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Tadashi Mimura
忠始 三村
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KOTEC KK
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KOTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート全体に均一な滑り止め性を有し、しか
もその滑り止め性が雨に濡れても損なわれ難く、かつ十
分なシート強度を有する屋根下葺材を提供すること。 【解決手段】 繊維基材22の一方表面に防水層23を
形成した屋根下葺材21において、前記繊維基材22の
他方表面に無機系粒子24を含む樹脂25がドット状に
コーティングされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦などの上葺材と
野地板との間に敷かれて防水シートとして用いられる屋
根下葺材に関する。詳細にはシート全体に均一な滑り止
め性を有し、しかもその滑り止め性が雨に濡れても損な
われ難く、かつ十分なシート強度を有する屋根下葺材に
関する。
【0002】
【従来の技術】木造勾配屋根は、瓦、住宅用屋根スレー
ト、金属板などの各種屋根上葺材で被覆されている。し
かし、これらの上葺材だけでは完全な防水機能を得るこ
とは困難であることから、従来、アスファルトを紙など
に含浸または塗布したアスファルトフェルトなどの下葺
材が、瓦などの上葺材と野地板との間に敷かれて防水シ
ートとして用いられていた。
【0003】屋根上葺材の設置作業は、高所での作業で
あり、しかも勾配を持つ屋根上での作業となることか
ら、作業時に足を滑らして転落するという危険を伴って
いた。このため、転落事故が起きないように、前述の上
葺材と野地板との間に防水シートとして敷かれる下葺材
に滑り止め性を付与したものが用いられていた。
【0004】滑り止め性を有する下葺材としては、従
来、例えば図2に示すようなものがあった。この下葺材
1は、不織布、フェルト、紙、織物や編物などの繊維基
材2の一方表面にアスファルトシートからなる防水層3
を設けると共に、前記繊維基材2の他方表面に滑り止め
用の発泡樹脂層4を形成したものである。
【0005】また別の屋根下葺材11としては、図3に
示すように、不織布、フェルト、紙、織物や編物などの
繊維基材12の一方表面にアスファルトシートからなる
防水層13を設けると共に、前記繊維基材12の他方表
面に滑り止め用のケイ砂15を含む樹脂層14を形成し
たものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に示す
屋根下葺材1にあっては、降雨時に発泡樹脂層4の持つ
滑り止め性が著しく低下してしまうという欠点があっ
た。一方、図3に示す屋根下葺材11にあっては、滑り
止め性をもたらすべきケイ砂15を樹脂層14内に均一
に分散することが難しく、ケイ砂15による滑り止め性
にバラツキが生じやすいという問題があった。また防水
シート11にあっては、ケイ砂15を含む樹脂層14を
繊維基材12の他方表面全体に形成していたので、屋根
下葺材11のシート強度が低下するという別の問題もあ
った。
【0007】本発明は、このような技術的課題に鑑みな
されたものであり、シート全体に均一な滑り止め性を有
し、しかもその滑り止め性が雨に濡れても損なわれ難
く、かつ十分なシート強度を有する屋根下葺材を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、繊維基材の一方表面に防水
層を形成した屋根下葺材において、前記繊維基材の他方
表面に無機系粒子を含む樹脂がドット状にコーティング
されていることを特徴とする屋根下葺材をその要旨とし
た。
【0009】請求項2記載の発明は、無機系粒子のモー
ス硬度が2.0〜4.0であることを特徴とする屋根下
葺材をその要旨とした。
【0010】請求項3記載の発明は、無機系粒子の平均
粒径が30〜100ミクロンであることを特徴とする屋
根下葺材をその要旨とした。
【0011】請求項4記載の発明は、無機系粒子と樹脂
の混合比率が体積比で1:1〜5:1であることを特徴
とする屋根下葺材をその要旨とした。
【0012】請求項5記載の発明は、無機系粒子を含む
樹脂が繊維基材の他方表面に1インチ平方メートル当た
り、10〜500個の割合でドット状にコーティングさ
れていることを特徴とする屋根下葺材をその要旨とし
た。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の屋根下葺材(以下
単に下葺材という)を図面に示した一実施の形態に従っ
てさらに詳しく説明する。図1に示すように、この下葺
材21は、繊維基材22の一方表面に防水層23を形成
したものである。
【0014】繊維基材22は、野地板(図示しない)上
への追従性、密着性および当該下葺材の寸法安定性向上
の目的で積層されるものであり、具体的には不織布、フ
ェルト、紙、織物や編物などの繊維を素材とするシート
状物であって、所定の伸度と強度とを備えたものが用い
られる。特には、繊維の離脱が少なく高強力で耐久性の
ある長繊維を用いた不織布や織布が好ましい。
【0015】この繊維基材22の一方表面に形成される
防水層23は、従来より使用されているアスファルトの
他、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸メチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などのポリオレフィン系樹脂、エチレン−プロピレ
ン共重合体ゴム、エチレンープロピレン−ジエン共重合
体ゴムなどを用いたポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マー、非晶質ポリオレフィンを含有する軟質ポリオレフ
ィン樹脂等のポリオレフィン系樹脂の1種もしくはそれ
らの混合物を用いることができる。
【0016】この繊維基材22の他方表面に無機系粒子
24を含む樹脂25がドット状にコーティングされてい
る。繊維基材22の他方表面にコーティングされる樹脂
25としては特に限定されないが、好ましくはポリエチ
レン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢ビ共重合体、ポリメタクリル酸メチルなどの高分
子、あるいはアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエ
ンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)などのゴム系高分子を挙げることができる。
【0017】この樹脂25の繊維基材22へのドットコ
ーティングは、ロータリースクリーンコーター、グラビ
アコーター、フラットスクリーンコーターなどの従来公
知の塗布装置を用いて行うことができる。尚、この塗布
装置におけるコーターは、後述する無機系粒子24の引
っかかりを防ぐため、直径が0.3mm以上の孔を有し
ているのが望ましい。
【0018】またドットは、無機系粒子24を含む樹脂
25が繊維基材22の他方表面に1インチ平方メートル
当たり、10〜500個の割合でコーティングされてい
るのが好ましい。というのは、繊維基材22表面に塗布
される無機系粒子24を含む樹脂25のドット数が、1
インチ平方メートル当たり、10個未満では、滑り止め
性が偏在してしまい、しかも僅かなドットの脱落によっ
て滑り止め性が著しく低下してしまうことになる。一方
ドット数が、1インチ平方メートル当たり、500個よ
りも多い場合には、1つのドット径は、0.3mm未満
となり、無機系粒子24を含む樹脂25の塗布には不適
である。
【0019】樹脂25中に含まれる無機系粒子24とし
ては、当該無機系粒子24が余りに硬いと、前述の塗布
装置の摩耗、損傷を引き起こす。また無機系粒子24が
余りに柔らかいと、降雨時において十分な滑り止め性が
確保できないことから、モース硬度が2.0〜4.0の
ものが望ましい。具体的にはケイ酸アルミニウム、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、マ
イカなどの無機系粒子を挙げることができる。
【0020】またこの無機系粒子24は、平均粒径が3
0〜100ミクロンのものが好ましい。というのはこの
範囲よりも平均粒径が大きいと、塗布装置のコーターの
孔を通過することができず、この範囲よりも平均粒径が
小さい場合には、十分な滑り止め性を得ることができな
くなるからである。
【0021】上記無機系粒子24と樹脂25の混合比率
としては、体積比で1:1〜5:1となっているのが好
ましい。混合比率が1:1未満の場合、無機系粒子24
が樹脂25中に埋没してしまって、十分な滑り止め性が
確保できなくなる。一方混合比率が5:1以上の場合に
は、樹脂25の接着強度が小さくなり、繊維機材22上
から脱落し易くなるという弊害を招く恐れがあるからで
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明の下葺材にあっては、繊維基材の
一方表面に防水層を形成した屋根下葺材において、前記
繊維基材の他方表面に無機系粒子を含む樹脂がドット状
にコーティングされていることから、シート全体に均一
な滑り止め性を有し、しかもその滑り止め性が雨に濡れ
ても損なわれ難く、かつ十分なシート強度を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の下葺材を示した拡大断面図。
【図2】 従来の下葺材を示した拡大断面図。
【図3】 従来の下葺材の別例を示した拡大断面図。
【符号の説明】
22・・・繊維機材 23・・・防水層 24・・・無機系粒子 25・・・樹脂

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維基材の一方表面に防水層を形成した
    屋根下葺材において、前記繊維基材の他方表面に無機系
    粒子を含む樹脂がドット状にコーティングされているこ
    とを特徴とする屋根下葺材。
  2. 【請求項2】 無機系粒子のモース硬度が2.0〜4.
    0であることを特徴とする請求項1記載の屋根下葺材。
  3. 【請求項3】 無機系粒子の平均粒径が30〜100ミ
    クロンであることを特徴とする請求項1または2記載の
    屋根下葺材。
  4. 【請求項4】 無機系粒子と樹脂の混合比率が体積比で
    1:1〜5:1であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の屋根下葺材。
  5. 【請求項5】 無機系粒子を含む樹脂が繊維基材の他方
    表面に1インチ平方メートル当たり、10〜500個の
    割合でドット状にコーティングされていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の屋根下葺材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309059A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Tajima Oyo Kako Kk 屋根下葺材
JP2021517935A (ja) * 2017-12-06 2021-07-29 テーヴェーエー ミューレベーク 片面に不浸透層を有し、もう片面に滑り止めコーティングを有する不織布シート素材の製造方法

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