JP2000309986A - 通気層開口部用栓構造体 - Google Patents

通気層開口部用栓構造体

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JP2000309986A
JP2000309986A JP11120813A JP12081399A JP2000309986A JP 2000309986 A JP2000309986 A JP 2000309986A JP 11120813 A JP11120813 A JP 11120813A JP 12081399 A JP12081399 A JP 12081399A JP 2000309986 A JP2000309986 A JP 2000309986A
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Takeshi Araki
剛 荒良木
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RIKKUSU KK
Rix Corp
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RIKKUSU KK
Rix Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気層工法における通気層の開口部分に配置
される栓構造体は、通気量に確保と、雨水等の侵入の防
止とが両立しにくく、好適なものがなかった。 【解決手段】 真っ直ぐでありまた互いに平行な多数の
連通孔を有する通気部材複数個を、基板上に断続的に並
設してなる通気層開口部用栓構造体であり、これら複数
個の通気部材の中少なくとも一つは、連通孔の連通方向
が通気部材の並設方向に対して平行ではないように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気層工法におけ
る通気層の開口部分に、昆虫や小動物、或いは雨雪など
が吹き込むのを防止するため、この開口部分に配置する
栓構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通気層工法は、壁内に水分を滞留させず
これを室外に排出するための工法の一つであり、躯体と
しての壁体と外壁との間に通気層を設けるようにし、且
つ、外壁下端付近や軒下、或いは屋根軒付近に空隙を設
けておき、これら空隙を空気の流出入口とすることで湿
った空気を排出しようという工法である。
【0003】また通気層は必然として、外気に通じる箇
所を有しているため、ここから雨や雪、場合によっては
昆虫や小動物が入り込んでしまう可能性がある。雨や雪
が入り込んでしまうと、木材が腐朽したり、断熱材の断
熱機能が低下することで、住宅寿命を縮める一因とな
る。
【0004】そこで、一般には通気層の開口部分に栓構
造体を配置し、これらの侵入を防止するようにしてい
る。この栓構造体には種々のタイプがあり、またさまざ
まな改良が加えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】栓構造体は、上記した
ように雨や雪等の侵入を防止することが最大の目的であ
るわけであるが、当然ながら開口部分からの空気の流入
は充分確保されていなければならない。ところが、雨や
雪等の侵入を防止するための構造と、開口部分からの空
気の流入を充分確保するための構造とは、通常は両立し
ない。
【0006】即ち、雨や雪の侵入の防止を万全にしよう
とすれば、栓構造体内に流入する空気量はほとんど効果
を発揮しないほど小さいものとなってしまう可能性があ
り、結局双方の妥協点を見出すような形で製品が製造さ
れていた。つまり、理想的な栓構造体というものが存在
していなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記諸
点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を完成させたもので
あり、その特徴とするところは、真っ直ぐでありまた互
いに平行な多数の連通孔を有する通気部材複数個を、基
板上に断続的に並設してなる通気層開口部用栓構造体で
あり、これら複数個の通気部材の中少なくとも一つは、
連通孔の連通方向が通気部材の並設方向に対して平行で
はない点にある。
【0008】換言すると本発明は、基板上に通気部材を
間隔を空けて断続的に配して成る通気層開口部用栓構造
体において、該通気部材の連通孔の方向が揃わないよう
にすることで、これまでの栓構造体が有していた問題を
解消したものであり、連通孔の方向が揃わないようにす
るための手段として、それぞれについては連通孔の方向
が平行である複数個の通気部材を間隔を空けながら断続
的に配置してゆくこと、個々には平行である連通孔だが
隣接する通気部材の連通孔とは平行ではない箇所がある
こと、の条件を満たすような構造とすることで解決し
た。
【0009】通気部材を間隔を空けて断続的に配するの
は、通気層開口部用栓構造体内に、通気部材があるゾー
ンとないゾーンが交互に存在させることにより、仮に入
口側の通気部材に雨水まじりの風が吹き込んできて、小
孔の一部を水が覆うような事態となったとしても、通気
部材が切れた箇所で水が滴り落ちてそこより内方には侵
入しにくくするためである。
【0010】通気部材の連通孔の方向が揃わないように
するのは、一つの通気部材を飛び出し通気部材間の空間
に放出された空気が、続く通気部材に衝突する際に、連
通孔を形成している内壁に衝突し、該内壁に水を付着さ
せるためである。付着した水の多くは、集積されここで
下方に流れ落ちることになる。雨の量が非常に多い場合
には、多数存在する連通孔のうち下方側の連通孔に水が
集まるということになる。
【0011】ここで「基板」とは、後述する通気部材を
固定するための板状体であり、その材質や構造について
限定はしない。またこの基板は、最低一枚は必要である
が、対向する二枚とし、これら二枚の基板で通気部材を
挟持するようにしても良い。材質や構造については何ら
限定しない。
【0012】「通気部材」は、本体に到達した空気を本
体内に流入させると共に、雨水などを除外するための部
材であり、多数の小孔の集合体である。そしてこの多数
の小孔の一つ一つを「連通孔」と呼ぶ。個々の通気部材
のそれぞれに関しては連通孔は真っ直ぐであり該孔の方
向は揃っていて互いに平行である。また、各連通孔は隣
接する連通孔と空間を共有しない独立した空間にて構成
されているのが好ましい。具体的には通気部材の構造
は、プラスチック段ボールを、孔の方向を揃えて複数段
積層したような形状のものが多い。
【0013】但し、プラスチック段ボールの場合には、
素材自体には空気を透過させる能力がなく、また水滴を
抱き込む力も低いので、理想的な材料であるとは言い難
い。本発明者が試作実験した範囲では、コシの強い不織
布を材質としてこれを段ボール状にしたものが最適であ
った。
【0014】各通気部材の連通孔は、個々については連
通方向が揃っている(互いに平行である)が、全てが風
雨の侵入方向に対して平行というわけではない。勿論、
この侵入方向に対して直角方向に近づくにつれて、流路
は長くなるし、通気用の孔として機能しない連通孔の数
は増すことになるので、侵入方向から45度以内のズレ
に留めておくことが望ましい。
【0015】なお連通孔の方向は、隣接する通気部材の
連通方向とは異なっていることが基本であるが、複数あ
る通気部材のうち隣接する通気部材の連通孔の方向と異
なるものが一つでもあれば、本発明の目的にかなうもの
であり、「これら複数個の通気部材の中少なくとも一
つ」という表現はこうした場合を含んでいることを明ら
かにしたものである。
【0016】連通孔の方向が風雨の侵入方向と異なるよ
うに、或いは、隣接する通気部材の連通孔の方向と異な
る方向となるように、通気部材を形成する方法について
は、何ら限定するものではないが、一般的なプラスチッ
ク段ボールの切断方向を連通孔の方向に対して直角では
ないように設定することで簡単に製作できる。
【0017】また、通気部材同士の間隙部分は、勿論
「空隙」としてそのまま空けておいても良いが、ここに
他の部材を配置するようにしても良い。配置する付加的
な部材としては、流入する空気を濾過するための目の荒
いネットや不織布等が適当である。またこの間隙の数
は、いくつでも良いが、1〜3個が好適である。
【0018】更に、本発明栓構造体は、建物の外壁下端
位置に限らず軒下や大屋根の頂上に設置することも可能
である。この中、大屋根の頂上に設置するタイプの構造
体は「棟」の形状に沿わせるために、二つの本発明栓構
造体をV字状に組み合わせた形状とすると、屋根上に設
置し易く好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に基づき本発明を更に詳
細に説明する。
【0020】図1は、本発明に係る通気層開口部用栓構
造体1(以下「本発明構造体1」という)の一例を示す
斜視図であり、図より明らかなように本発明構造体1
は、基板2と、該基板2上に配置される三つの通気部材
3(それぞれ31、32、33と区別する)とにより形
成されたものである。
【0021】通気部材3は共に、多数の通気孔4を有す
る部材でありこれら多数の通気孔4は、個々に関しては
すべて方向が揃うように配置されている。また三つの通
気部材3は、間隔を空けて互いに平行に配置されている
ので、二本の棒状空間5が形成されることになる。
【0022】図2は、本発明構造体1の概略断面図であ
り、個々の通気部材3の連通孔4は通気部材31のみ
が、入り込んでくる空気の方向に対して平行であって、
通気部材32、33については、入り込んでくる空気の
方向とは異なる方向(図では約20度ずれた方向)とな
っている。
【0023】外気Wは、通気部材31から棒状空間5に
出た段階で通気部材31の連通孔4に従う形で整流さ
れ、続く通気部材32に向かう。ところが通気部材32
が有している連通孔4の方向は、入り込もうとする外気
Wの方向とは異なっている。そこで、通気部材32の連
通孔4の内壁に衝突することになる。衝突することで、
外気Wが雨水混じりであった場合、ここで水のみが除去
されることになる。
【0024】図3は、本発明構造体1を二つ逆V字状に
合体させたような形状の、屋根用の栓構造体の使用状態
等を示した概略断面図である。本例の本発明構造体1は
図1のものと異なり、基板2が通気部材3の上下に配置
されている。また厳密には本例は、二つの本発明構造体
1を組み合わせたものではなく、上側の基板2は一体で
あり、中央で折曲された一枚の基板2の下に、通気部材
3や下側の基板2が存在する、という構造である。
【0025】片方(図では左側)の本発明構造体1に吹
き込んだ外気Wは、通気部材3を通過したのち他方(図
では右側)の本発明構造体1に流れ込むことになる。な
お、二つの本発明構造体1の連結部分では下側の基板2
同士が離反しておりここで屋根裏と連通している。屋根
裏内の空気は、ベルヌーイの法則に従い本発明構造体1
に引き込まれ右側の本発明構造体1から排出される。
【0026】雨混じりの風が本発明構造体1内に流入し
た場合には、通気部材3及び棒状空間5を通過する際、
その断面積が異なることから、通気部材3を越えて棒状
空間5に出た途端流速を落とし、また、次の通気部材3
の通気孔4を形成する壁に当たるので、最初の棒状空間
5にほとんどの水(雨)が落ち、内部には入りにくくな
っている。
【0027】なお、連通孔4の方向が揃っていない通気
部材を得るための方法の一つに次のようなものがある。
即ち、図4(a)(b)のように連通孔4を揃えて積層
したプラスチック段ボール6(図は平面から見たもので
あるため積層状態は描出されていない)を利用して製作
する方法である。先ず同図(a)のようにこの積層段ボ
ール6を連通孔4の方向に直角な方向から少し傾けて切
断する。この時切断線L同士は平行にしておく。
【0028】そして同図(b)のように、切断された棒
状体を一つ置きに180度回転(裏返し)させて、棒状
空間5に相当する間隙をおいて配置する。
【0029】なお、ここまでプラスチック段ボールを例
に挙げて説明してきたが、連通孔4を構成する材質自体
に通気性や保水性(雨水混じりの空気から水のみを取り
込む性質)を具備するもののほうが本発明には適してい
る。そうした意味で、通気部材3の材質として不織布や
細かな網目のネットなどを採用すると好適である(図示
せず)。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
通気層開口部用栓構造体は、真っ直ぐでありまた互いに
平行な多数の連通孔を有する通気部材複数個を、基板上
に断続的に並設してなる通気層開口部用栓構造体であ
り、これら複数個の通気部材の中少なくとも一つは、連
通孔の連通方向が通気部材の並設方向に対して平行では
ないことを特徴とするものであり、以下述べる如き種々
の効果を有する極めて高度な発明である。
【0031】1) 通気部材すべてを通過する風などは、
連通孔壁などに衝突しながらジグザグ状に進路を変える
ので、侵入する空気の流速を落とすことができ、雨水等
が内部には到達しにくい。 2) 通気孔が、入口から出口まで連続しておらず途中に
間隙部分があるので、吹き込んできた雨水等はこの間隙
部分に止まり、内部には到達しない。 3) 個々の通気孔が多少大きくても、高い止水能力は維
持できるので、通気性能を損なうことなく雨水等の侵入
を阻止できる。 4) 途中に間隙部分があるので、その分軽量化しやす
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通気層開口部用栓構造体の一例を
示す斜視図である。
【図2】本発明に係る通気層開口部用栓構造体の一例を
平面から見た状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明に係る通気層開口部用栓構造体の一例の
使用状態の一例を示す概略断面図である。
【図4】(a)(b)は、本発明に係る通気層開口部用
栓構造体の通気部材の製作方法の一例を示すいずれも概
略断面図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る通気層開口部用栓構造体 2 基板 3 通気部材 4 通気孔 5 棒状空間 6 積層段ボール L 切断線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真っ直ぐでありまた互いに平行な多数の
    連通孔を有する通気部材複数個を、基板上に断続的に並
    設してなる通気層開口部用栓構造体であり、これら複数
    個の通気部材の中少なくとも一つは、連通孔の連通方向
    が通気部材の並設方向に対して平行ではないことを特徴
    とする通気層開口部用栓構造体。
  2. 【請求項2】 通気部材は、不織布を材質とするもので
    ある請求項1記載の通気層開口部用栓構造体。
JP11120813A 1999-04-28 1999-04-28 通気層開口部用栓構造体 Pending JP2000309986A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002097207A1 (en) * 2001-05-30 2002-12-05 Jbeck Co., Ltd. Building hollow waterproof air-permeable plate, and building ventilating device using this air-permeable plate
JP2007070944A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Jbeck Co Ltd 建築物用換気プレート
KR100719685B1 (ko) * 2005-11-30 2007-05-17 삼성에스디아이 주식회사 액정표시장치

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