JP2000309501A - 有害生物防除組成物 - Google Patents

有害生物防除組成物

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JP2000309501A
JP2000309501A JP11120246A JP12024699A JP2000309501A JP 2000309501 A JP2000309501 A JP 2000309501A JP 11120246 A JP11120246 A JP 11120246A JP 12024699 A JP12024699 A JP 12024699A JP 2000309501 A JP2000309501 A JP 2000309501A
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Japan
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alkyl
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particle size
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JP11120246A
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English (en)
Inventor
Masayuki Morita
雅之 森田
Takeshi Ueda
剛 上田
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 残効性或は光安定性が良好なアクリロニト
リル系化合物を含有する有害生物防除組成物を提供す
る。 【解決手段】 一般式(I): 具体的には、例えばα−(4−クロロフェニル)−β−
(S−メチルジチオカルボニルオキシ)−β−(2−ト
リフルオロメチルフェニル)アクリロニトリルで表わさ
れるアクリロニトリル系化合物を有効成分とし、その有
効成分の平均粒子径が0.2μmを超え且つ15μm未
満であることを特徴とする有害生物防除組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分の平均粒
子径を一定の範囲にした、残効性或は光安定性が良好な
アクリロニトリル系化合物を含有する有害生物防除組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】WO98/35935号公報には、有害
生物防除剤の有効成分として有用な新規アクリロニトリ
ル系化合物が開示されているが、そこには有効成分の平
均粒子径を一定の範囲にすることにより残効性或は光安
定性が向上するとの具体的な記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】優れた有害生物防除
剤、即ち薬剤施用直後における有害生物防除効果と、長
期間にわたる有害生物防除効果(良好な残効性或は光安
定性)とを兼ね備えた薬剤が希求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、アクリロ
ニトリル系化合物を含有する有害生物防除組成物におい
て、該化合物の粒子径に着目し鋭意検討した結果、該化
合物の粒子径(原体粒子径)を一定の範囲に調整すること
により所期の目的である優れた有害生物防除効果、即ち
薬剤施用直後における有害生物防除効果と、長期間にわ
たる有害生物防除効果(良好な残効性或は光安定性)とを
兼ね備えることができるとの知見を得、本発明を完成さ
せた。
【0005】本発明は、式(I):
【化2】 〔式中、Q及びXはそれぞれ、置換されてもよいフェニ
ル、置換されてもよいベンジル、置換されてもよいナフ
チル、置換されてもよい複素環基又は置換されてもよい
縮合複素環基であり、Rは水素原子、置換されてもよい
アルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されても
よいアルキニル、−C(=O)R1、−C(=S)R1
−S(O)w1又は−CH22であり、R1は置換され
てもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換
されてもよいアルキニル、置換されてもよいアルコキ
シ、置換されてもよいアルケニルオキシ、置換されても
よいアルキニルオキシ、置換されてもよいアルキルチ
オ、置換されてもよいアルケニルチオ、置換されてもよ
いアルキニルチオ、置換されてもよいシクロアルキル、
置換されてもよいシクロアルキルオキシ、置換されても
よいシクロアルキルチオ、−N(R3)R4、置換されて
もよいフェニル、置換されてもよいフェノキシ、置換さ
れてもよいフェニルチオ、置換されてもよいベンジル、
置換されてもよいベンジルオキシ、置換されてもよいベ
ンジルチオ、−Z、−O−Z又は−S−Zであり、R2
はシアノ、置換されてもよいフェニル、置換されてもよ
いフェノキシ、置換されてもよいフェニルチオ、置換さ
れてもよいフェニルスルフィニル、置換されてもよいフ
ェニルスルホニル、置換されてもよいベンジル、置換さ
れてもよいベンジルオキシ、置換されてもよいベンジル
チオ、置換されてもよいベンゾイル、−Z、−C(=
O)R5、−C(=S)R5、−S(O)w5又はトリメ
チルシリルであり、R3及びR4はそれぞれ水素原子、ア
ルキル又はアルコキシであり、R5はアルキル又はアル
コキシであり、Zは置換されていてもよい複素環基又は
置換されていてもよい縮合複素環基であり、Wは0〜2
の整数である〕で表わされるアクリロニトリル系化合物
を有効成分とし、その有効成分の平均粒子径が0.2μ
mを超え且つ15μm未満である有害生物防除組成物に
関する。
【0006】式(I)中、Q、X又はZの複素環基とし
ては、O、S及びNからなる群より選ばれた少なくとも
1種のヘテロ原子を1〜4含有する5若しくは6員複素
環基であればよく、例えばピロリル、フリル、チエニ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオ
キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3
−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,
3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チア
ジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4
−チアジアゾリル、1,2,3,4−テトラゾリル、ピ
リジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、
1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニ
ル、1,2,3,5−テトラジニル、1,2,4,5−
テトラジニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、オキサ
ゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、イソチ
アゾリニル、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、4
−モルホリノなどが挙げられる。また、縮合複素環基と
しては、O、S及びNからなる群より選ばれた少なくと
も1種のヘテロ原子を1〜10含有する6〜11員縮合複素
環基であればよく、例えばインドリル、ベンゾフラニ
ル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミ
ダゾリル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ
イソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾ
リル、キノリル、イソキノリル、シンノリル、フタラジ
ル、キナザリニル、キノキサリニルなどが挙げられる。
【0007】Q及びXの置換されてもよいフェニル、置
換されてもよいベンジル、置換されてもよいナフチル、
置換されてもよい複素環基又は置換されてもよい縮合複
素環基、Zの置換されてもよい複素環基又は置換されて
もよい縮合複素環基、R1の置換されてもよいフェニ
ル、置換されてもよいフェノキシ、置換されてもよいフ
ェニルチオ、置換されてもよいベンジル、置換されても
よいベンジルオキシ又は置換されてもよいベンジルチオ
並びにR2の置換されてもよいフェニル、置換されても
よいフェノキシ、置換されてもよいフェニルチオ、置換
されてもよいフェニルスルフィニル、置換されてもよい
フェニルスルホニル、置換されてもよいベンジル、置換
されてもよいベンジルオキシ、置換されてもよいベンジ
ルチオ又は置換されてもよいベンゾイルのその置換基と
しては、例えばハロゲン、W1で置換されてもよいアル
キル、W1で置換されてもよいアルケニル、W1で置換さ
れてもよいアルキニル、W1で置換されてもよいアルコ
キシ、W1で置換されてもよいアルケニルオキシ、W1
置換されてもよいアルキニルオキシ、W1で置換されて
もよいアルキルチオ、W1で置換されてもよいアルキル
スルフィニル、W1で置換されてもよいアルキルスルホ
ニル、W1で置換されてもよいアルケニルチオ、W1で置
換されてもよいアルケニルスルフィニル、W1で置換さ
れてもよいアルケニルスルホニル、W1で置換されても
よいアルキニルチオ、W1で置換されてもよいアルキニ
ルスルフィニル、W1で置換されてもよいアルキニルス
ルホニル、ニトロ、シアノ、アミノ、モノアルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、W2で置換さ
れてもよいフェニル、W2で置換されてもよいフェノキ
シ、W2で置換されてもよいフェニルチオ、W2で置換さ
れてもよいフェニルスルフィニル、W2で置換されても
よいフェニルスルホニル、W2で置換されてもよいベン
ジル、W2で置換されてもよいベンジルオキシ、W2で置
換されてもよいベンジルチオ、W2で置換されてもよい
ベンゾイル、W2で置換されてもよいピロリル、W2で置
換されてもよいフリル、W2で置換されてもよいチエニ
ル、W2で置換されてもよいイミダゾリル、W2で置換さ
れてもよいピラゾリル、W2で置換されてもよいオキサ
ゾリル、W2で置換されてもよいイソオキサゾリル、W2
で置換されてもよいチアゾリル、W2で置換されてもよ
いイソチアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,3
−トリアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,4−
トリアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,3−オ
キサジアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,4−
オキサジアゾリル、W2で置換されてもよい1,3,4
−オキサジアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,
3−チアジアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,
4−チアジアゾリル、W2で置換されてもよい1,3,
4−チアジアゾリル、W2で置換されてもよい1,2,
3,4−テトラゾリル、W2で置換されてもよいピリジ
ル、W2で置換されてもよいピリミジニル、W2で置換さ
れてもよいピラジニル、W2で置換されてもよいピリダ
ジニル、W2で置換されてもよい1,2,4−トリアジ
ニル、W2で置換されてもよい1,3,5−トリアジニ
ル、W2で置換されてもよい1,2,3,5−テトラジ
ニル、W2で置換されてもよい1,2,4,5−テトラ
ジニル、W2で置換されてもよいイミダゾリニル、W2
置換されてもよいピラゾリニル、W2で置換されてもよ
いオキサゾリニル、W2で置換されてもよいイソオキサ
ゾリニル、W2で置換されてもよいチアゾリニル、W2
置換されてもよいイソチアゾリニル、W2で置換されて
もよい1−ピロリジニル、W2で置換されてもよい1−
ピペリジニル、W2で置換されてもよい4−モルホリ
ノ、W2で置換されてもよいインドリル、W2で置換され
てもよいベンゾフラニル、W2で置換されてもよいイソ
ベンゾフラニル、W2で置換されてもよいベンゾチエニ
ル、W2で置換されてもよいベンゾイミダゾリル、W2
置換されてもよいインダゾリル、W2で置換されてもよ
いベンゾオキサゾリル、W2で置換されてもよいベンゾ
イソキサゾリル、W2で置換されてもよいベンゾチアゾ
リル、W2で置換されてもよいベンゾイソチアゾリル、
2で置換されてもよいキノリル、W2で置換されてもよ
いイソキノリル、W2で置換されてもよいシンノリル、
2で置換されてもよいフタラジル、W2で置換されても
よいキナザリニル、W 2で置換されてもよいキノキサリ
ニル、アシル、アルコキシカルボニルなどが挙げられ
る。置換数は1又は2以上であってもよく、2以上の場
合、それらは同一でも相異なってもよい。W1としては
ハロゲン、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチ
オ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロア
ルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキ
ルスルホニル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキ
ルアミノ、フェニル、シクロアルキル、アルコキシカル
ボニル、トリアルキルシリル、ニトロ又はシアノなどが
挙げられ、W2としてはハロゲン、アルキル、ハロアル
キル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハ
ロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキル
スルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスル
ホニル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミ
ノ、フェニル、ニトロ又はシアノなどが挙げられる。
【0008】Rの置換されてもよいアルキル、置換され
てもよいアルケニル又は置換されてもよいアルキニル並
びにR1の置換されてもよいアルキル、置換されてもよ
いアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換され
てもよいアルコキシ、置換されてもよいアルケニルオキ
シ、置換されてもよいアルキニルオキシ、置換されても
よいアルキルチオ、置換されてもよいアルケニルチオ又
は置換されてもよいアルキニルチオのその置換基として
は、例えばハロゲン、アルコキシ、ハロアルコキシ、ア
ルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニ
ル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、
ハロアルキルスルホニル、ニトロ、シアノ、アミノ、モ
ノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカル
ボニルなどが挙げられる。置換数は1又は2以上であっ
てもよく、2以上の場合、それらは同一でも相異なって
もよい。
【0009】R1の置換されてもよいシクロアルキル、
置換されてもよいシクロアルキルオキシ又は置換されて
もよいシクロアルキルチオのその置換基としては、例え
ばハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハ
ロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルチオ、
ハロアルキルチオ、シアノなどが挙げられる。置換数は
1又は2以上であってもよく、2以上の場合、それらは
同一でも相異なってもよい。
【0010】アルキル又はアルキル部分としては、炭素
数が1〜6で直鎖状又は分枝状のもの、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert-ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。アルケニル
又はアルケニル部分としては、炭素数が2〜6で直鎖状
又は分枝状のもの、例えばビニル、アリル、ブタジエニ
ル、イソプロペニルなどが挙げられる。アルキニル又は
アルキニル部分としては、炭素数が2〜6で直鎖状又は
分枝状のもの、例えばエチニル、プロピニル、2−ペン
テン−4−イニルなどが挙げられる。シクロアルキル又
はシクロアルキル部分としては、炭素数が3〜6のも
の、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルなどが挙げられる。
【0011】ハロゲンとしては、弗素、塩素、臭素又は
沃素の各原子が挙げられ、置換基としてのハロゲンの置
換数は1又は2以上であってもよく、2以上の場合、そ
れらは同一でも相異なってもよい。
【0012】式(I)の化合物は、塩を形成することが可
能である。また、式(I)の化合物には、幾何異性体(E
体及びZ体)が存在する。また、式(I)の化合物には、
互変異性体が存在する。
【0013】アクリロニトリル系化合物の中で望ましい
化合物は、以下の式(I')又は式(II)の化合物である。式
(I')又は式(II)の化合物は、WO98/35935号公
報に記載されている。式(I');
【化3】 〔式中、Q'は
【化4】 であり、Yは=C(R8)−又は=N−であり、R'はア
ルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルキル
チオアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニ
ル、ハロアルキニル、−C(=O)R9、−C(=S)
9、−S(O)w9又は−CH210であり、R6及び
7はそれぞれハロゲン、置換されてもよいアルキル、
置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキ
ニル、置換されてもよいアルコキシ、置換されてもよい
アルケニルオキシ、置換されてもよいアルキニルオキ
シ、置換されてもよいアルキルチオ、置換されてもよい
アルキルスルフィニル、置換されてもよいアルキルスル
ホニル、置換されてもよいアルケニルチオ、置換されて
もよいアルケニルスルフィニル、置換されてもよいアル
ケニルスルホニル、置換されてもよいアルキニルチオ、
置換されてもよいアルキニルスルフィニル、置換されて
もよいアルキニルスルホニル、ニトロ、シアノ、置換さ
れてもよいフェニル、置換されてもよいフェノキシ、置
換されてもよいフェニルチオ、置換されてもよいフェニ
ルスルフィニル、置換されてもよいフェニルスルホニ
ル、置換されてもよいベンジル、置換されてもよいベン
ジルオキシ、置換されてもよいベンジルチオ又は置換さ
れてもよいベンゾイルであり、R8は水素原子、ハロゲ
ン、アルキル又はハロアルキルであり、R9は置換され
てもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換
されてもよいアルキニル、置換されてもよいアルコキ
シ、置換されてもよいアルケニルオキシ、置換されても
よいアルキニルオキシ、置換されてもよいアルキルチ
オ、置換されてもよいアルケニルチオ、置換されてもよ
いアルキニルチオ、シクロアルキル、シクロアルキルオ
キシ、シクロアルキルチオ、−N(R11)R12、置換さ
れてもよいフェニル、置換されてもよいフェノキシ、置
換されてもよいフェニルチオ、置換されてもよいベンジ
ル、置換されてもよいベンジルオキシ、置換されてもよ
いベンジルチオ、−J、−O−J又は−S−Jであり、
11及びR12はそれぞれ水素原子、アルキル又はアルコ
キシであり、R10はシアノ、置換されてもよいフェニ
ル、置換されてもよいフェノキシ、置換されてもよいフ
ェニルチオ、置換されてもよいフェニルスルフィニル、
置換されてもよいフェニルスルホニル、置換されてもよ
いベンジル、置換されてもよいベンジルオキシ、置換さ
れてもよいベンジルチオ、置換されてもよいベンゾイ
ル、−J、−C(=O)R13、−C(=S)R13、−S
(O)w13又はトリメチルシリルであり、R13はアル
キル又はアルコキシであり、JはO、S及びNからなる
群より選ばれた少なくとも1種のヘテロ原子を1〜4含
有する5若しくは6員複素環基(複素環基は置換されて
いてもよい)であり、lは1〜4であり、mは0〜5で
あり、nは0〜3であり、qは0〜4であり、wは0〜
2であり、lが2以上の場合のR6は同一でも相異なっ
てもよく、m、n及びqの各々が2以上の場合のR7
同一でも相異なってもよく、但し以下の化合物を除く
(1)Q'がQbであり、Yが=C(R8)−であり、且
つR'がアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキ
ル、アルキルチオアルキル、アルケニル、ハロアルケニ
ル、アルキニル、ハロアルキニル、−S(O)w9又は
−CH 210である化合物、(2)Q'がQbであり、Y
が=C(R8)−であり、R'が−C(=O)R9であ
り、且つR9が置換されてもよいアルキル、置換されて
もよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換
されてもよいアルコキシ、置換されてもよいアルケニル
オキシ、置換されてもよいアルキニルオキシ、シクロア
ルキル、シクロアルキルオキシ、−N(R11)R12、置
換されてもよいフェニル、置換されてもよいフェノキ
シ、置換されてもよいフェニルチオ、置換されてもよい
ベンジル、置換されてもよいベンジルオキシ、置換され
てもよいベンジルチオ、−J、−O−J又は−S−Jで
ある化合物、(3)Q'がQbであり、Yが=C(R8
−であり、R'が−C(=S)R9であり、且つR9が−
N(R11)R 12である化合物、(4)Q'がQb又はQc
であり、Yが=N−であり、R'がアルキル又は−C
(=O)R9であり、且つR9がアルキルである化合物、
(5)3−(4−クロロフェニル)−2−フェニル−3
−エトキシアクリロニトリル、(6)2−(3,5−ジ
メトキシフェニル)−3−(2−メトキシ−4−メチル
フェニル)−3−アセトキシアクリロニトリル及び
(7)2−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−
(2,6−ジメトキシ−4−メチルフェニル)−3−ア
セトキシアクリロニトリル〕
【0014】式(II);
【化5】 〔式中、Q'は
【化6】 であり、R6aはハロアルキルであり、R6bはハロゲン、
アルキル又はハロアルキルであり、R7はハロゲン、置
換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニ
ル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいア
ルコキシ、置換されてもよいアルケニルオキシ、置換さ
れてもよいアルキニルオキシ、置換されてもよいアルキ
ルチオ、置換されてもよいアルキルスルフィニル、置換
されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいア
ルケニルチオ、置換されてもよいアルケニルスルフィニ
ル、置換されてもよいアルケニルスルホニル、置換され
てもよいアルキニルチオ、置換されてもよいアルキニル
スルフィニル、置換されてもよいアルキニルスルホニ
ル、ニトロ、シアノ、置換されてもよいフェニル、置換
されてもよいフェノキシ、置換されてもよいフェニルチ
オ、置換されてもよいフェニルスルフィニル、置換され
てもよいフェニルスルホニル、置換されてもよいベンジ
ル、置換されてもよいベンジルオキシ、置換されてもよ
いベンジルチオ又は置換されてもよいベンゾイルであ
り、dは0〜2であり、mは0〜5であり、nは0〜3
であり、qは0〜4であり、dが2の場合のR6bは同一
でも相異なってもよく、m、n及びqの各々が2以上の
場合のR7は同一でも相異なってもよく、但し、Q'がQ
cのとき、(1)qは0でなく、又は(2)R7はアルキ
ルでない〕
【0015】アクリロニトリル系化合物の中で他の望ま
しい化合物は、前記式(I')中、Q'がQaであり、Yが=
C(R8)−であり、R'が−C(=O)R9又は−C
(=S)R9であり、R6及びR7がそれぞれハロゲン、
アルキル又はハロアルキルであり、R8が水素であり、
9が置換されてもよいアルコキシ又は置換されてもよ
いアルキルチオであり、lが1であり、mが1又は2で
ある化合物又は(II)中、Q'がQaであり、R6aはハロア
ルキルであり、R6b及びR7がそれぞれハロゲン、アル
キル又はハロアルキルであり、dが0又は1であり、mが
1又は2である化合物である。
【0016】アクリロニトリル系化合物の中で特に望ま
しい化合物は、以下の通りである。これら化合物も、W
O98/35935号公報に記載されている。 化合物A:α−(4−クロロフェニル)−β−(S−メ
チルジチオカルボニルオキシ)−β−(2−トリフルオ
ロメチルフェニル)アクリロニトリル 化合物B:α−(4−クロロフェニル)−β−(S−エ
チルジチオカルボニルオキシ)−β−(2−トリフルオ
ロメチルフェニル)アクリロニトリル 化合物C:α−(4−ターシャリーブチルフェニル)−
β−((エトキシ)チオカルボニルオキシ)−β−(2
−トリフルオロメチルフェニル)アクリロニトリル 化合物D:α−(4−ターシャリーブチルフェニル)−
β−((エチルチオ)カルボニルオキシ)−β−(2−
トリフルオロメチルフェニル)アクリロニトリル 化合物E:α−(4−ターシャリーブチルフェニル)−
β−(n−プロピルオキシカルボニルオキシ)−β−
(2−トリフルオロメチルフェニル)アクリロニトリル 化合物F:α−(4−ターシャリーブチルフェニル)−
β−((メチルチオ)カルボニルオキシ)−β−(2−
トリフルオロメチルフェニル)アクリロニトリル
【0017】本発明におけるアクリロニトリル系化合物
の平均粒子径は、0.2μmを超え且つ15μm未満で
あるが、望ましくは2μm以上且つ8μm以下である。
【0018】本発明の有害生物防除組成物は、有害生物
の防除、特に殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫
剤、殺菌剤、水中付着生物防除剤などとして使用される
が、望ましくは殺虫剤、殺ダニ剤又は殺線虫剤、より望
ましくは殺ダニ剤として使用される。
【0019】本発明の有害生物防除組成物は、通常前記
粒子径を持ったアクリロニトリル系化合物と各種補助剤
とを含有する、水性懸濁剤、油性懸濁剤、水和剤、顆粒
水和剤、粉剤、粒剤等の製剤型に調製されるが、望まし
くは水性懸濁剤、水和剤又は顆粒水和剤、より望ましく
は水性懸濁剤に調製される。
【0020】製剤調製に際し使用される各種補助剤とし
ては、珪藻土、消石灰、炭酸カルシウム、タルク、ホワ
イトカーボン、カオリン、ベントナイト、カオリナイト
及びセリサイトの混合物、クレー、炭酸ナトリウム、芒
硝、ゼオライト、澱粉、尿素のような固形担体;脂肪酸
塩、安息香酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、ポリカルボン酸塩、アルキル硫酸
エステル塩、アルキル硫酸塩、アルキルアリール硫酸
塩、アルキルジグリコールエーテル硫酸塩、アルコール
硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ
ールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、リグニンス
ルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸
塩、ポリスチレンスルホン酸塩、アルキルリン酸エステ
ル塩、アルキルアリールリン酸塩、スチリルアリールリ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル
硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
リン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸
エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
塩のような陰イオン系界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリグリセ
ライド、脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、ア
セチレングリコール、アセチレンアルコール、オキシア
ルキレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル、
ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシプロピレン脂肪酸エステルのような非イオン
系界面活性剤;水、植物油、鉱物油のような分散媒;キ
サンタンガム、グアーガム、カルボキシメチルセルロー
ス、デンプン誘導体のような増粘剤;ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、ベントナイト、コロイダルシリカのよ
うな沈降防止剤;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、尿素のような凍結防止剤;ソルビン酸カリウ
ム、安息香酸ナトリウム、ホルマリン溶液、1,2−ベ
ンゾチアゾリン−3−オンのような防腐剤;シリコーン
系消泡剤、脂肪族アルコールアルコキシレート、燐酸エ
ステルのような消泡剤;などが挙げられる。これら補助
剤は本発明の目的から逸脱しないかぎり、当該分野で知
られたものの中から選んで用いることができる。また、
増量剤、分解防止剤、薬害軽減剤、防黴剤など通常使用
される各種補助剤も使用することができる。
【0021】アクリロニトリル系化合物と各種補助剤と
の配合割合は、製剤形態、配合成分の違いにより異なる
ので一概に規定できないが、一般に0.001:99.
999〜95:5程度である。水性懸濁剤の場合、全体
を100重量部として重量比で表すと、アクリロニトリ
ル系化合物が0.001〜60重量部、界面活性剤が2
〜15重量部、水が20〜97.999重量部、所望に
より沈降防止剤が0.1〜2重量部、所望により凍結防
止剤が3〜10重量部、所望により防腐剤が0.01〜
1重量部、所望により消泡剤が0.01〜1重量部であ
る。
【0022】水和剤或は顆粒水和剤の場合、全体を10
0重量部として重量比で表すと、アクリロニトリル系化
合物が5〜95重量部、界面活性剤が3〜15重量部、
所望により固形担体が1〜92重量部である。製剤調製
は、適宜従来技術に基づいて行われるが、アクリロニト
リル系化合物の粒子径は、乾式又は湿式の粉砕機を所望
の粒子径に応じて使い分け調整される。
【0023】本発明の有害生物防除組成物は、各種有害
生物を高い防除率で、しかも長期間にわたり防除するこ
とができる。詳しくは、本発明の有害生物防除組成物を
アクリロニトリル系化合物が0.05〜800000pp
m、望ましくは0.5〜500000ppm、さらに望まし
くは1.5〜10000ppmの濃度となるよう有害生物
に作用させるか或はアクリロニトリル系化合物の1ヘク
タールあたりの施用量が0.05〜10000g、望ま
しくは1〜5000gとなるよう有害生物に作用させる
ことにより、各種有害生物を防除することができる。こ
のような有害生物の防除方法も本発明の一態様である。
【0024】以上詳述したように、残効性或は光安定性
が改善されたアクリロニトリル系化合物を含有する有害
生物防除組成物に関するが、以下にその各態様をまとめ
て記載する。 〔1〕平均粒子径が0.2μmを超え且つ15μm未満
であるアクリロニトリル系化合物を含有する有害生物防
除組成物。
【0025】〔2〕平均粒子径が0.2μmを超え且つ
15μm未満であるアクリロニトリル系化合物を含有す
る有害生物防除組成物を有害生物に作用させることより
なる有害生物の防除方法。
【0026】〔3〕平均粒子径が0.2μmを超え且つ
15μm未満であるアクリロニトリル系化合物を含有す
る残効性又は光安定性が良好な有害生物防除組成物。
【0027】〔4〕アクリロニトリル系化合物の平均粒
子径を、0.2μmを超え且つ15μm未満とすること
により、該化合物を含む有害生物防除組成物の残効性又
は光安定性を良好にする方法。
【0028】〔5〕アクリロニトリル系化合物の平均粒
子径が、2μm以上且つ8μm以下である前記〔1〕の
有害生物防除組成物;前記〔2〕の有害生物の防除方
法;前記〔3〕の有害生物防除組成物;或は前記〔4〕
の方法。
【0029】〔6〕アクリロニトリル系化合物が、前記
式(I)、(I')又は式(II)の化合物である前記〔1〕の有
害生物防除組成物;前記〔2〕の有害生物の防除方法;
前記〔3〕の有害生物防除組成物;或は前記〔4〕の方
法。
【0030】〔7〕アクリロニトリル系化合物が、前記
化合物A、化合物B、化合物C、化合物D、化合物E及
び化合物Fより成る群から選ばれた少なくとも1種であ
る前記〔1〕の有害生物防除組成物;前記〔2〕の有害
生物の防除方法;前記〔3〕の有害生物防除組成物;或
は前記〔4〕の方法。
【0031】〔8〕有害生物防除組成物が、殺虫、殺ダ
ニ又は殺線虫剤である前記〔1〕の有害生物防除組成
物;前記〔2〕の有害生物の防除方法;前記〔3〕の有
害生物防除組成物;或は前記〔4〕の方法。
【0032】
〔9〕有害生物防除組成物が、殺ダニ剤で
ある前記〔1〕の有害生物防除組成物;前記〔2〕の有
害生物の防除方法;前記〔3〕の有害生物防除組成物;
或は前記〔4〕の方法。
【0033】〔10〕有害生物防除組成物が、水性懸濁
剤、水和剤又は顆粒水和剤である前記〔1〕の有害生物
防除組成物;前記〔2〕の有害生物の防除方法;前記
〔3〕の有害生物防除組成物;或は前記〔4〕の方法。
【0034】〔11〕有害生物防除組成物が、水性懸濁剤
である前記〔1〕の有害生物防除組成物;前記〔2〕の
有害生物の防除方法;前記〔3〕の有害生物防除組成
物;或は前記〔4〕の方法。
【0035】〔12〕有害生物防除組成物が、水和剤又は
顆粒水和剤である前記〔1〕の有害生物防除組成物;前
記〔2〕の有害生物の防除方法;前記〔3〕の有害生物
防除組成物;或は前記〔4〕の方法。
【0036】
【実施例】次に本発明の実施例を記載するが、本発明は
これらに限定されるものではない。まず本発明有害生物
防除組成物の調製例を記載する。なお、実施例中の
「部」は「重量部」を意味する。
【0037】実施例1〔水性懸濁剤/平均粒子径:0.
2μm〕 水:56部とプロピレングリコール:10部との混合液
に、分散剤としてのソルポール7290P(東邦化学工業株式
会社製;ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル
硫酸塩):3部を溶解させ、これにアクリロニトリル系
化合物(化合物A、同B、同C、同D、同E又は同F):
30部と沈降防止剤としてのVeegum(R.T.Vanderbilt社
製;ケイ酸アルミニウムマグネシウム):1部を加え、
ホモジナイザーで混合した後、湿式粉砕機(DYNO-MILL
type KDL;Willy A. Bachofen社製)を用いて2時間湿式
粉砕し、原体(アクリロニトリル系化合物)の平均粒子径
が0.2μmである水性懸濁剤を得た。
【0038】実施例2〔水性懸濁剤/平均粒子径:2μ
m〕 アクリロニトリル系化合物として化合物Bを用い、且つ
湿式粉砕時間を8分間とする以外は前記実施例1と同様
にして、原体の平均粒子径が2μmである水性懸濁剤を
得た。
【0039】実施例3〔水性懸濁剤/平均粒子径:3μ
m〕 アクリロニトリル系化合物として化合物Fを用い、且つ
湿式粉砕時間を3.5分間とする以外は前記実施例1と
同様にして、原体の平均粒子径が3μmである水性懸濁
剤を得た。
【0040】実施例4〔水性懸濁剤/平均粒子径:4μ
m〕 アクリロニトリル系化合物として化合物A又は化合物C
を用い、且つ湿式粉砕時間を1.5分間とする以外は前
記実施例1と同様にして、原体の平均粒子径が4μmで
ある水性懸濁剤を得た。
【0041】実施例5〔水性懸濁剤/平均粒子径:5μ
m〕 アクリロニトリル系化合物として化合物Eを用い、且つ
湿式粉砕時間を0.4分間とする以外は前記実施例1と
同様にして、原体の平均粒子径が5μmである水性懸濁
剤を得た。
【0042】実施例6〔水性懸濁剤/平均粒子径:8μ
m〕 アクリロニトリル系化合物として化合物Dを用い、且つ
湿式粉砕時間を0.1分間とする以外は前記実施例1と
同様にして、原体の平均粒子径が8μmである水性懸濁
剤を得た。
【0043】実施例7〔水性懸濁剤/平均粒子径:15
μm〕 水:56部とプロピレングリコール:10部との混合液
に、分散剤としてのソルポール7290P(東邦化学工業株式
会社製;ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル
硫酸塩):3部を溶解させ、これに予め卓上遠心粉砕機
で平均粒子径15μmに乾式粉砕したアクリロニトリル
系化合物(化合物A、同B、同C、同D、同E又は同
F):30部と沈降防止剤としてのVeegum(R.T.Vanderbi
lt社製;ケイ酸アルミニウムマグネシウム):1部を加
え、ホモジナイザーで混合し、原体の平均粒子径が15
μmである水性懸濁剤を得た。
【0044】実施例8〔水和剤/平均粒子径:4μm〕 予め乾式粉砕機(カウンタージェットミル)で平均粒子径
4μmに乾式粉砕したアクリロニトリル系化合物(化合
物A、同B、同C、同D、同E又は同F):10部に、
水和剤用クレー:84部、分散剤としてのニューカルゲ
ンWG-4(竹本油脂株式会社製;リグニンスルホン酸ナト
リウム):4部及び湿潤剤としてのニューカルゲンWG-7
(竹本油脂株式会社製;ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸塩):2部を加え、全体を十分混合
した後遠心粉砕機で粉砕し、原体の平均粒子径が4μm
である水和剤を得た。
【0045】実施例9〔顆粒水和剤/平均粒子径:4μ
m〕 予め乾式粉砕機(カウンタージェットミル)で平均粒子径
4μmに乾式粉砕したアクリロニトリル系化合物(化合
物A、同B、同C、同D、同E又は同F):10部に、
水和剤用クレー:50部、尿素:30部、分散剤として
のニューカルゲンWG-1(竹本油脂株式会社製;アルキル
ナフタレンスルホン酸金属塩):5部及び分散剤として
のニューカルゲンWG-4(竹本油脂株式会社製;リグニン
スルホン酸ナトリウム):5部を加え、全体を十分混合
した後、水を加えて混練した。混練物を押出し造粒機
(不二パウダル株式会社製ドームグラン)で造粒した後、
乾燥、整粒し、原体の平均粒子径が4μmである顆粒水
和剤を得た。
【0046】次に試験例を記載する。 試験例1〔ナミハダニ殺成虫試験〕 前記実施例で得た水性懸濁剤を、展着剤(新リノー;日
本農薬株式会社製):0.02%を含む水に分散させ、
有効成分(アクリロニトリル系化合物)が所定濃度となる
ように希釈した。インゲンマメの初生葉1枚だけを残し
たものをビニールポット(直径8cm、高さ7cm)に移植
し、これにナミハダニ成虫約30頭を接種した。このも
のをインゲン葉とともに所定濃度に調整した薬液に約1
0秒間浸漬し、風乾後26℃の照明付恒温室内に放置し
た。処理2日後に成虫の生死虫数を調査し、常法である
プロビット法を用いてLC95値(ppm)を求めた。その結
果、第1表に示す通りナミハダニ成虫に対して、有効成
分の平均粒子径が0.2μm〜8μmの水性懸濁剤は、
それが15μmの水性懸濁剤よりも明らかに高い殺成虫
活性を示した。
【0047】
【表1】第1表 第1表中、供試化合物A、B、C、D、E又はFは、各
々前記化合物A、同B、同C、同D、同E又は同Fのこ
とである。
【0048】試験例2〔ミカンハダニ防除効果試験〕 前記実施例で得た水性懸濁剤を、展着剤(新リノー;日
本農薬株式会社製):0.02%を含む水に分散させ、
有効成分(アクリロニトリル系化合物)が150ppmとなるよ
うに希釈した。その薬液をミカンハダニが寄生した温州
ミカン樹(直径24cm、高さ29cmプラスチック製ポッ
ト植え)に、葉から薬液が滴り落ちる程度まで噴霧機を
用いて散布した後、温室内に放置した。散布前並びに散
布後(4日、8日、15日、22日、28日及び34日)
に、温州ミカン樹の全ての葉に寄生するミカンハダニ成
虫数を調査し、下記計算式により各調査時の防除価を
求めた。また下記計算式により試験期間を通しての防
除効率を求めた。尚、対照薬剤として市販剤であるテブ
フェンピラド水和剤(有効成分100ppm)を使用した。
【0049】計算式 防除価=[1−(無散布区の散布前成虫数×散布区の散布
後成虫数)÷(散布区の散布前成虫数×無散布区の散布後
成虫数)]×100 計算式 防除効率=[1−(無散布区の散布前成虫数×散布区の散
布後成虫数の和)÷(散布区の散布前成虫数×無散布区の
散布後成虫数の和)]×100 注)散布後成虫数の和は、散布後(4日、8日、15
日、22日、28日及び34日)の寄生成虫数の和であ
る。 [評価] :防除効率100〜97 効果顕著 :防除効率96〜90 効果大 :防除効率89〜80 有効 ×:防除効率80未満 不十分 その結果、第2表に示す通りミカンハダニ成虫に対し
て、有効成分の平均粒子径が2μm〜8μmの水性懸濁
剤は、それが0.2μmの水性懸濁剤よりも明らかに長
い残効性を有し、優れた防除効果を示した。
【0050】
【表2】第2表 第2表中、供試化合物A、B、C、D、E又はFは、各
々前記化合物A、同B、同C、同D、同E又は同Fのこ
とであり、対照はテブフェンピラドのことである。
【0051】
【発明の効果】本発明の有害生物防除組成物は、薬剤施
用直後における有害生物防除効果と、長期間にわたる有
害生物防除効果(良好な残効性或は光安定性)とを兼ね備
えた優れた薬剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 55/00 A01N 55/00 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、Q及びXはそれぞれ、置換されてもよいフェニ
    ル、置換されてもよいベンジル、置換されてもよいナフ
    チル、置換されてもよい複素環基又は置換されてもよい
    縮合複素環基であり、Rは水素原子、置換されてもよい
    アルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されても
    よいアルキニル、−C(=O)R1、−C(=S)R1
    −S(O)w1又は−CH22であり、R1は置換され
    てもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換
    されてもよいアルキニル、置換されてもよいアルコキ
    シ、置換されてもよいアルケニルオキシ、置換されても
    よいアルキニルオキシ、置換されてもよいアルキルチ
    オ、置換されてもよいアルケニルチオ、置換されてもよ
    いアルキニルチオ、置換されてもよいシクロアルキル、
    置換されてもよいシクロアルキルオキシ、置換されても
    よいシクロアルキルチオ、−N(R3)R4、置換されて
    もよいフェニル、置換されてもよいフェノキシ、置換さ
    れてもよいフェニルチオ、置換されてもよいベンジル、
    置換されてもよいベンジルオキシ、置換されてもよいベ
    ンジルチオ、−Z、−O−Z又は−S−Zであり、R2
    はシアノ、置換されてもよいフェニル、置換されてもよ
    いフェノキシ、置換されてもよいフェニルチオ、置換さ
    れてもよいフェニルスルフィニル、置換されてもよいフ
    ェニルスルホニル、置換されてもよいベンジル、置換さ
    れてもよいベンジルオキシ、置換されてもよいベンジル
    チオ、置換されてもよいベンゾイル、−Z、−C(=
    O)R5、−C(=S)R5、−S(O)w5又はトリメ
    チルシリルであり、R3及びR4はそれぞれ水素原子、ア
    ルキル又はアルコキシであり、R5はアルキル又はアル
    コキシであり、Zは置換されていてもよい複素環基又は
    置換されていてもよい縮合複素環基であり、Wは0〜2
    の整数である〕で表わされるアクリロニトリル系化合物
    を有効成分とし、その有効成分の平均粒子径が0.2μ
    mを超え且つ15μm未満であることを特徴とする有害
    生物防除組成物。
  2. 【請求項2】 有害生物防除組成物が殺虫、殺ダニ又は
    殺線虫剤である前記請求項1に記載の有害生物防除組成
    物。
  3. 【請求項3】 製剤型が水性懸濁剤、水和剤又は顆粒水
    和剤である前記請求項1に記載の有害生物防除組成物。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3に記載の有害生物防除組
    成物を有害生物に作用させることよりなる有害生物の防
    除方法。
  5. 【請求項5】 アクリロニトリル系化合物の平均粒子径
    を0.2μmを超え且つ15μm未満とすることにより
    該化合物を含む有害生物防除組成物の残効性を良好にす
    る方法。
  6. 【請求項6】 アクリロニトリル系化合物の平均粒子径
    を0.2μmを超え且つ15μm未満とすることにより
    該化合物を含む有害生物防除組成物の光安定性を良好に
    する方法。
  7. 【請求項7】 平均粒子径が0.2μmを超え且つ15
    μm未満であるアクリロニトリル系化合物を含有する残
    効性良好な有害生物防除組成物。
  8. 【請求項8】 平均粒子径が0.2μmを超え且つ15
    μm未満であるアクリロニトリル系化合物を含有する光
    安定性良好な有害生物防除組成物。
  9. 【請求項9】 有効成分の平均粒子径を0.2μmを超
    え且つ15μm未満とすることを特徴とする請求項1に
    記載の有害生物防除組成物の製造方法。
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