JP2000309059A - 防滑材 - Google Patents

防滑材

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JP2000309059A JP11121074A JP12107499A JP2000309059A JP 2000309059 A JP2000309059 A JP 2000309059A JP 11121074 A JP11121074 A JP 11121074A JP 12107499 A JP12107499 A JP 12107499A JP 2000309059 A JP2000309059 A JP 2000309059A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】融着層6aの上面と滑り止め層6bの下面
との境界面Bを曲面状とした防滑材6に関するものであ
る。 【効果】防滑材の融着層の上面と滑り止め層の下面との
境界面を曲面状としたので、融着層と滑り止め層の境界
面が平面に形成されている従来の防滑材に比べ、融着層
と滑り止め層との境界面の面積を大きくすることがで
き、従って、滑り止め層が、融着層から剥離しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、ポリプロピ
レン成形品に防滑性能を付与するテープやブロック状の
グロメット等からなる防滑材に関するものである。
【0002】ポリプロピレン成形品としては、各種物品
を運搬、貯蔵するために使用するパレットや各種容器等
がある。ポリプロピレン成形品がパレットの場合には、
パレットの上部デッキ面に防滑材を取着することによ
り、上部デッキ面に載置された物品が、デッキ面から滑
り落ちないようにすることができ、或いは、下部デッキ
面に防滑材を取着することにより、パレットを段積みし
た際に、パレットが水平方向に移動することを防止する
ことができ、更には、フォーク差込み口の天部に防滑材
を取着することにより、フォークの上面が、防滑材に接
触し、フォークに対して、パレットが滑らないようにす
ることができる。また、ポリプロピレン成形品が容器の
場合には、容器の底部の裏面に防滑材を取着することに
より、パレットやベルトコンベヤ等の搬送装置に載置さ
れた容器が、パレットや搬送装置から滑り落ちないよう
にすることができる。
【0003】
【従来の技術】本出願人は、先の出願である特願平11
−001447号において、非架橋オレフィン系共重合
体ゴム10〜90重量%とポリプロピレン樹脂90〜1
0重量%の配合物からなる融着層と、非架橋オレフィン
系共重合体ゴム10〜90重量%とエチレン一酢酸ビニ
ル共重合体90〜10重量%の配合物からなる滑り止め
層との2層構造を有する防滑材を、ポリプロピレン成形
体に融着した防滑性能を有するポリプロピレン成形品を
提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した融着層と滑り
止め層とからなる2層構造を有する防滑材の融着層を、
ポリプロピレン成形体に融着することによりポリプロピ
レン成形体に取着された防滑材は、融着層と滑り止め層
との境界面が平面であり、融着層と滑り止め層との接触
面積が小さいために、滑り止め層が、融着層から剥離し
易いという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上述した防滑材が有する
課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、防滑材を構成する融着層の上面と滑
り止め層の下面との境界面を曲面状としたものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0008】1は、ポリプロピレン成形品の一例として
のパレットであり、パレット1の各側壁2には、それぞ
れ、2個のフォーク差込み口3が形成され、所謂、四方
差しのパレット1が構成されている。図1に示されてい
る四方差しのパレット1に代えて、一方の相対する側壁
2にのみ2個のフォーク差込み口3が形成された、所
謂、二方差しのパレット1に構成することもできる。
【0009】4は、パレット1のデッキ面5に形成され
た凹溝であり、パレット1の1つの側壁2に対して、ほ
ぼ平行に、複数の凹溝4が形成されている。凹溝4は、
図1に示されているように、凹溝4に対して垂直な側壁
2の端部まで達するように形成することもできるが、凹
溝4に対して垂直な側壁2まで達しないように形成する
こともできる。図2に示されているように、一例として
の凹溝4は、水平な底面4aと垂直面として形成された
側面4bとから構成されており、凹溝4の長手方向に対
して垂直な断面形状は、横長の長方形に形成されてい
る。
【0010】図3に示されているように、6は、下方の
融着層6aと上方の滑り止め層6bとからなるテープ状
の防滑材である。融着層6aの上面及び滑り止め層6b
の下面は、同じ大きさの波形を有する波形面に形成され
ており、融着層6aの上面に形成された波形の谷部6
a’に、滑り止め層6bの下面に形成された波形の山部
6b’が嵌合し、また、融着層6aの上面に形成された
波形の山部6a”に、滑り止め層6bの下面に形成され
た波形の谷部6b”が嵌合し、融着層6aの上面と滑り
止め層6bの下面とは、互いに密着し、融着層6aの上
面と滑り止め層6bの下面との境界面Bには、空間部が
形成されないように構成されている。図3に示されてい
る実施例においては、融着層6aの上面に形成された波
形の谷部6a’と山部6a”及び滑り止め層6bの下面
に形成された波形の山部6b’と谷部6b”が、テープ
状の防滑材6の長手方向に沿って平行に形成されている
例が示されているが、テープ状の防滑材6の長手方向に
対して垂直な方向、即ち、テープ状の防滑材6の幅方向
に沿って平行に形成することもできる。
【0011】上述したように、融着層6aの上面に形成
された波形の谷部6a’に、滑り止め層6bの下面に形
成された波形の山部6b’が嵌合し、また、融着層6a
の上面に形成された波形の山部6a”に、滑り止め層6
bの下面に形成された波形の谷部6b”が嵌合し、融着
層6aの上面と滑り止め層6bの下面とは、互いに密着
し、融着層6aの上面と滑り止め層6bの下面との波形
面として形成された境界面Bには、空間部が形成されな
いように構成されているので、融着層と滑り止め層の境
界面が平面に形成されている従来の防滑材に比べ、融着
層6aと滑り止め層6bとの境界面Bの面積が大きいの
で、滑り止め層6bが、融着層6aから剥離しにくい。
【0012】融着層6aと滑り止め層6bとからなるテ
ープ状の防滑材6は、それぞれ単軸押出成形機、2軸押
出成形機などを用いた通常の方法で成形をすることがで
き、このような成形機を用いて一体成形することが好ま
しい。
【0013】本発明のポリプロピレン成形品のポリプロ
ピレン素材としては、プロピレンの単独重合体、又は、
プロピレンと他のモノマーとのブロック重合体が望まし
いが、用途に応じて、重合体中にタルク、炭酸カルシウ
ム、ガラス繊維などの充填材や、発泡剤、難燃剤、着色
材等を配合してもよく、更に必要に応じて、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の添加剤を添加しても
よい。
【0014】本発明で用いるポリプロピレン成形体とし
てのパレット1は、このようなポリプロピレン素材を射
出成形法、押出し成形法等の通常の成形方法により成形
することにより製造することができる。
【0015】本発明で用いる防滑材6は、上述したよう
に、ポリプロピレン成形体としてのパレット1への融着
層6aと滑り止め層6bとの2層構造を有している。
【0016】防滑剤6のうち、ポリプロピレン成形体へ
の融着層6aは、非架橋オレフィン系重合体ゴムとポリ
プロピレン樹脂との配合物から形成されるものであっ
て、その配合割合は、非架橋オレフィン系重合体ゴム1
0〜90重量%と、ポリプロピレン樹脂90〜10重量
%であるのがよく、好ましくは、非架橋オレフィン系重
合体ゴム15〜40重量%と、ポリプロピレン樹脂85
〜60重量%であるのが望ましい。非架橋オレフィン系
重合体ゴムとポリプロピレン樹脂との配合割合が、この
範囲であれば、融着層6a自体が充分な強度を持ち、ま
た、ポリプロピレン成形品であるパレット1との接着性
がよいため好ましい。
【0017】融着層6aを形成する非架橋オレフィン系
重合体ゴムとしては、例えば、エチレン−プロピレン共
重合体ゴム、エチレン−ブテン1共重合体ゴム、エチレ
ン−ペンテン1共重合体ゴム等の2元共重合体や、エチ
レン−プロピレン−ブテン1といった3元共重合体ゴム
等のα−オレフィン共重合体を特に好適に用いることが
できる。
【0018】また、融着層6aを形成するポリプロピレ
ン樹脂は特に限定はされないが、ポリプロピレン成形体
に使用されるポリプロピレン樹脂のメルトインデックス
(MI)に近いメルトインデックスを有するポリプロピ
レン樹脂を使用するのが好ましい。このメルトインデッ
クス値は、0.3〜30g/10分(230℃)程度で
あるのが好ましく、特に、ポリプロピレン樹脂に結晶性
がない、プロピレン−エチレンランダム共重合体のよう
な、低結晶型又は非結晶型のポリプロピレン樹脂が好ま
しい。
【0019】一方、滑り止め性能を有する滑り止め層6
bは、非架橋オレフィン系重合体ゴムと、エチレン一酢
酸ビニル共重合体との配合物から形成されるものであっ
て、その配合割合は、非架橋オレフィン系重合体ゴムが
10〜90重量%であって、エチレン一酢酸ビニル共重
合体が90〜10重量%であるのがよく、好ましくは、
非架橋オレフィン系重合体ゴムが10〜30重量%であ
って、エチレン一酢酸ビニル共重合体が90〜70重量
%であるのが望ましい。
【0020】滑り止め層6bを形成する、非架橋オレフ
ィン系重合体ゴムは、ポリプロピレン成形体への融着層
6aを形成するものとして使用できる上述した非架橋オ
レフィン系重合体ゴムを、いずれも好適に使用すること
ができる。また、滑り止め層6bを形成するエチレン一
酢酸ビニル共重合体としては、エチレンと酢酸ビニルと
の共重合体であって、酢酸ビニル含有率が5〜35重量
%、好ましくは、10〜25重量%であるのが望まし
く、共重合体のメルトフローインデックスが1〜30g
/分(190℃)、好ましくは、2〜10g/分(19
0℃)であるのが望ましい。
【0021】次に、防滑材6の具体的な構成及びパレッ
ト1のデッキ面5に形成された凹溝4の底面4aに、防
滑材6の融着層6aを融着する手段について説明する。
【0022】s1は、図示されていない適当なフレーム
に回転自在に配設された押圧ローラであり、s2は、押
圧ローラs1付近に配設された、一例としての樋状のガ
イド部材である。s3は、パレット1の凹溝4の底面4
aとテープ状の防滑材6の融着層6aの裏面6cとに熱
風を吹き付けて、パレット1の凹溝4の底面4aと防滑
材6の融着層6aの裏面6cとを溶融する熱風噴射機で
ある。
【0023】テープ状の防滑材6は、防滑材6の長手方
向に対して垂直な断面形状が、ほぼ台形状に形成されて
おり、防滑材6の上面6dの水平な中央部分6d’にの
み、押圧ローラs1の押圧力が加わり、水平な中央部分
6d’から側面6e方向に下方に向かって傾斜した傾斜
面6d”には、押圧ローラs1が接触しないように構成
されている。そして、パレット1に形成された凹溝4の
底面4aに、防滑材6の融着層6aが融着された際に
は、防滑材6の上部が、パレット1の表面1aから突出
するように構成されている。また、テープ状の防滑材6
の長手方向に対して垂直方向の長さ、即ち、テープ状の
防滑材6の幅は、パレット1の凹溝4の幅より狭く形成
されており、パレット1に形成された凹溝4の底面4a
に、防滑材6の融着層6aが融着された際には、パレッ
ト1の凹溝4を形成する側面4bと防滑材6の側面6e
との間には、所定の間隙wが形成されるように構成され
ている。
【0024】防滑材6は、ガイド部材s2に案内されな
がら、図示されていないパレット搬送装置により搬送さ
れているパレット1の凹溝4の底面4aと押圧ローラs
1とによる防滑材6の挟持部C方向に移送される。そし
て、ガイド部材s2から出た防滑材6の融着層6aの裏
面6cとパレット1の凹溝4の底面4aとに、熱風噴射
機s3により熱風(例えば、600〜800℃の熱風)
を吹き付けて、パレット1の凹溝4の底面4aと防滑材
6の融着層6aの裏面6cとを溶融するとともに、防滑
材6を、押圧ローラs1により、パレット1の凹溝4の
底面4aに押し付けることにより、パレット搬送装置に
より搬送されているパレット1に防滑材6を溶着する。
パレット1への防滑材6の融着は、上記のように、パレ
ット1の凹溝4の底面4aと防滑材6の融着層6aの裏
面6cとの両方を溶融することにより行うことが好まし
いが、パレット1の凹溝4の底面4aと防滑材6の融着
層6aの裏面6cとの何方か一方を、溶融することによ
り行うこともできる。
【0025】押圧ローラs1の押圧力を受ける防滑材6
の中央部分6d’の下方に位置する融着層6aの裏面6
cとパレット1の凹溝4の底面4aとの間に存在する溶
けた樹脂は、押圧ローラs1の押圧力により、防滑材6
の側面6e方向に流動するが、防滑材6の上面6dの傾
斜面6d”は、押圧ローラs1の押圧力を受けていない
ので、傾斜面6d”の下方に位置する融着層6aの裏面
6cとパレット1の凹溝4の底面4aとの間に存在する
溶けた樹脂は、パレット1の凹溝4の底面4aと防滑材
6の融着層6aの裏面6cとの間から排出されることが
抑制されることになる。このように、防滑材6の水平な
中央部分6d’の下方に位置する融着層6aの裏面6c
とパレット1の凹溝4の底面4aとの間に存在する溶け
た樹脂が、パレット1の凹溝4の底面4aと防滑材6の
融着層6aの裏面6cとの間から排出されることなく、
防滑材6の傾斜面6d”の下方に位置する融着層6aの
裏面6cとパレット1の凹溝4の底面4aとの間に残存
するので、従って、パレット1の凹溝4の底面4aと防
滑材6の融着層6aの裏面6cとの間には、より多くの
溶けた樹脂が存在することになり、防滑材6が、強固
に、パレット1の凹溝4の底面4aに貼着されることに
なり、防滑材6のパレット1の凹溝4の底面4aからの
剥離を防止することができる。
【0026】なお、上述した融着層6aの上面と滑り止
め層6bの下面との境界面Bを形成する波形面とは、図
3等に示されている文字通りの波形に限定されるもので
はなく、融着層と滑り止め層との境界面Bを、平面より
大きな境界面Bを形成する凹凸の境界面Bや半円形状の
境界面B等の曲面状の境界面Bを意味するものである。
【0027】更に、上述した実施例には、パレット1の
デッキ面5に形成された凹溝4に、融着層6aと滑り止
め層6bとの2層構造からなる防滑材6を融着した例が
示されているが、パレット1に凹溝4を形成することな
く、パレット1の表面1a、即ち、デッキ面5に、防滑
材6を融着することもできる。
【0028】次に、剥離試験について説明する。
【0029】ポリプロピレン樹脂(グランドポリプロ、
J702LB、(株)グランドポリマー製、MI=1.
8g/10分)70重量%と、非架橋オレフィン系重合
体ゴム(タフマー、P−0680、三井化学(株)製)
を30重量%配合してなる融着層6aと、エチレン一酢
酸ビニル共重合体(エバフレックス、P−1905、三
井・デュポンポリケミカル(株)製)90重量%に非架
橋オレフィン系重合体ゴム(タフマー、P−0680、
三井化学(株)製)を10重量%配合してなる滑り止め
層6bとからなるテープ状積層構造防滑材を押出成形に
より成形し、防滑材6を得た。
【0030】防滑材6の長さ方向に垂直な垂直断面のサ
イズが、図7に示されている。単位は、ミリメートル
(mm)であり、Rは、曲率半径を表す。防滑材6の幅
は、20mmであり、厚さは、2.7mmである。境界
面Bは、曲率半径R=0.25mmの波形に形成されて
おり、波形の山部と谷部の間隔は、0.4mmであり、
融着層6aの山部6a”の高さは、0.7mmである。
また、防滑材6の左右角部の曲率半径R=1.5mmで
あり、上面6dの水平な中央部分6d’の幅は、8mm
であり、中央部分6d’と傾斜面6d”との間に存在す
る部分の曲率半径R=10mmである。また、傾斜面6
d”の延長線と側面6eの延長線との交点の高さは、2
mmである。
【0031】剥離試験方法が、図8に示されている。先
ず最初に、融着層6aの一部をテープ状の防滑材の長手
方向に沿って、滑り止め層6bから剥離して試験片Eと
する。次いで、融着層6aの一部が剥離された滑り止め
層6bの端部及び融着層6aが滑り止め層6bから剥離
していない部分を固定する(固定箇所は、逆三角形e
1、e2で示されている。)。滑り止め層6bから剥離
された融着層6aの端部に挟持具e3を介してバネ秤e
4を取り付ける。この状態から、融着層6aを水平状態
のまま、引張速度:500mm/分の速度で引っ張り、
融着層6aが、滑り止め層6bから剥離し始めた時点で
のバネ秤e4の目盛りを読み取り、この値を剥離強度
(単位:ニュートン:N)とした。
【0032】上述したようにして成形された防滑材6
を、製造ロット毎にランダムに抜き取り、1ロット当た
り5回試験をした。その結果、剥離強度の最大値は、1
07Nであった。また、剥離強度の平均値は、102N
であった。
【0033】境界面Bが水平面である従来の防滑材を、
上述した試験片と同じ組成で成形し、上述した剥離試験
を行ったところ、剥離強度の平均値は、41Nであっ
た。
【0034】上述したように、境界面Bを波形に形成し
たことにより、境界面Bが水平面である従来の防滑材に
比べ、剥離強度が、2.5倍アップした。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
【0036】防滑材の融着層の上面と滑り止め層の下面
との境界面を曲面状としたので、融着層と滑り止め層の
境界面が平面に形成されている従来の防滑材に比べ、融
着層と滑り止め層との境界面の面積を大きくすることが
でき、従って、滑り止め層が、融着層から剥離しにく
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の防滑材が適用される防滑性能を
有するポリプロピレン成形品の一例としてのパレットの
斜視図である。
【図2】図2は本発明の防滑材が適用される防滑性能を
有するポリプロピレン成形品の一例としてのパレットに
形成された凹溝の幅方向の垂直断面図である。
【図3】図3は本発明の防滑材の幅方向の垂直断面図で
ある。
【図4】図4は図1のI−I線に沿った垂直断面図であ
る。
【図5】図5はポリプロピレン成形品の一例としてのパ
レットへ本発明の防滑材を融着する融着装置の要部斜視
図である。
【図6】図6はポリプロピレン成形品の一例としてのパ
レットへ本発明の防滑材を融着する融着装置の要部側面
図である。
【図7】図7は剥離試験に用いた防滑材の寸法を示す防
滑材の長手方向に垂直な垂直断面図である。
【図8】図8は剥離試験方法を説明するための剥離試験
装置の概略正面図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・境界面 1・・・・・・・・・パレット 4・・・・・・・・・凹溝 6・・・・・・・・・防滑材 6a・・・・・・・・融着層 6b・・・・・・・・滑り止め層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融着層の上面と滑り止め層の下面との境界
    面を曲面状としたことを特徴とする融着層と滑り止め層
    との2層構造からなる防滑材。
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