JP2000308726A - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

Info

Publication number
JP2000308726A
JP2000308726A JP2000114684A JP2000114684A JP2000308726A JP 2000308726 A JP2000308726 A JP 2000308726A JP 2000114684 A JP2000114684 A JP 2000114684A JP 2000114684 A JP2000114684 A JP 2000114684A JP 2000308726 A JP2000308726 A JP 2000308726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
game
liquid crystal
pachinko
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000114684A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
博 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18626449&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2000308726(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2000114684A priority Critical patent/JP2000308726A/ja
Publication of JP2000308726A publication Critical patent/JP2000308726A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技状況をリアルかつ多様な表示機能を備え
ると共に静電気衝撃に対して十分な信頼性を有する遊技
装置を目的とする。 【解決手段】 遊技盤10の略中央部には、表示部60
がその表示面を遊技盤10に臨む位置に埋設される。表
示本体62に一体構成される液晶表示パネル16及び表
示制御回路50は、通常の液晶テレビのユニットを利用
してTVと同等のカラー画をダイナミックに表示する。
表示本体62の天面外周部には導電性のラミネート薄板
64が貼着され、この中央孔を覆う透明な保護カバー6
6が取り付けられる。また、表示本体62は、そのグラ
ンドを金属フレーム68と取られ、これに収納される。
ラミネート薄板64は、雄ネジを介して金属フレーム6
8と導通するため、これらにより表示本体62は完全な
静電シールド状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ台やアレンジ
ボール等の遊技装置に関し、詳しくは、その遊技状況を
画像表示することで、その遊技性を一層向上させる遊技
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技装置では、音声や光による
表示を行なうことでその遊技性を高めているが、近年、
液晶パネルやLEDパネルを用いることにより、表現の
自由度が高まっている。例えば、スロットマシンを模倣
し、数字や絵柄が描かれている3本のドラムがあたかも
回転しているかのように液晶パネルあるいはLEDを駆
動し、数字や絵柄の一致により大当たり等の特定の状況
を作り出すなどして、その遊技性をいっそう高めてい
る。すなわち、遊技者への視覚に対する表示機能を高め
ることは、遊技装置の遊技性を高める上で重要な点であ
る。
【0003】従って、この種の遊技装置においては、よ
り現実味があり、かつ、多様な表示機能を搭載すること
が要求されており、遊技装置の遊技状況を検出する機能
のみならず、表示部の高機能化が進んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液晶パネルやLEDパ
ネルからなる高機能な表示部は、その構成上、多数の半
導体を採用している。また、一層の高機能化、低電力化
への要求に応えるため、近年はMOS型半導体を多用し
た論理回路が多用されることも多い。
【0005】しかしながら、この様にして電子化、高機
能化が図られた遊技装置は、静電破壊などに代表される
電気的衝撃に対して弱くなるという問題があった。特
に、パチンコ台やアレンジボール等の遊技装置は、遊技
面を自然落下する金属製の遊技玉を利用して遊技するた
め、その遊技面に表示面を露出させている表示部にはこ
れら遊技玉との摩擦による静電気の帯電が不可避であ
り、静電気対策が不可欠である。とはいえ、静電気によ
る電気的衝撃は、発生のメカニズム自体が不明確な上
に、遊技装置毎の浮遊容量の違いから、設計段階におい
て抜本的な対策を施すことが困難である。
【0006】このため各メーカは、遊技装置の設計時や
出荷時に、可能な限りの環境試験やエージング試験を行
なうことで装置の信頼性確保に努めてはいるが、上記の
ごとく予測することができない静電破壊に対しての対策
に関しては不良発生率さえもコントロールすることがで
きず、遊技装置開発に当たって最大の障害となってい
た。
【0007】本発明の遊技装置は、こうした問題を解決
し、静電気などの電気的衝撃に対して十分な信頼性を有
し、遊技者を十分に満足させることのできるリアルかつ
多様な表示機能を備えることを目的としてなされ、次の
構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技装置は、遊
技面を自然落下する遊技玉により遊技し、その遊技状況
を電気的に表示する表示部の表示面が前記遊技面に臨ん
で取り付けられた遊技装置において、前記表示面の全部
または縁部に導電性の表面カバー部材を取り付けたこと
を特徴とする。
【0009】なお、表面カバー部材は、その全部または
一部が光透過性を有する構成、例えば導電性の透明フィ
ルム、網状の導電線などが好ましい。また、表示部の裏
面を包囲する導電性の裏面カバー部材を設け、この裏面
カバー部材と前記表面カバー部材とを電気的に導通する
ならば、表示部を導体により完全に包囲することができ
る。更に本発明の効果をより大きく発揮するには、表面
カバー部材や裏面カバー部材は、表示部のグランドと電
気的に導通し、該グランドと同一電位であることがより
好ましい。
【0010】
【作用】以上のように構成された本発明の遊技装置は、
表示面と遊技玉との摩擦により大きな静電荷が蓄積され
ようとも、この表示面に帯電した静電荷を導電性の表面
カバー部材に分散することで局所的に強電界が発生する
ことを防止することができる。
【0011】また、表面カバー部材の全部または一部が
光透過性を有する構成を採用するならば、表示面の表示
機能を損なわない。更に、表示部の裏面を包囲する導電
性の裏面カバーを設け、この裏面カバーと表面カバー部
材とを電気的に導通させるならば、表示部を包囲する大
きな導体箱を構成することができる。また、表面カバー
部材や裏面カバー部材と表示部のグランドとを電気的に
導通させて、表示部の基準電位と表示部を囲む導体箱と
を同一電位とすることもできる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は本発明の一実施例としてのパチンコ遊技
装置1の斜視図、図2はその遊技部DPを示す説明図、
図3はパチンコ遊技装置1の裏面図である。
【0013】図示するように、このパチンコ遊技装置1
は、機枠2の前面に前面枠4を開閉自在に装着してい
る。前面枠4の前面にはガラス扉枠6および前面板8が
開閉自在に装着されている。また、前面枠4の裏面に
は、図示しない取付枠を介して遊技盤10が着脱自在に
装着される。
【0014】遊技盤10の表面には、発射球を誘導する
ガイドレール11が設けられ、そのガイドレール11で
囲まれる遊技部DPには、図2に示すように、複数の普
通入賞口12,第一種始動口13,大入賞口14が設け
られ、遊技盤10の下部には、アウト口15が設けられ
ている。第一種始動口13には、パチンコ玉の入賞状況
を検出する通常の入賞センサ13Aが設けられている。
大入賞口14には、大当たりの条件が成立したとき可動
片を開き、パチンコ球が入りやすくなる状態を作り出す
被駆動部14Bが備えられており、更にここにパチンコ
球が入ったとき大当たりの状況(いわゆる、V入賞)を
継続するための大入賞センサ14Cおよびここに10個
のパチンコ球が入って大当たりの状況を停止する条件と
なったことを検出するテンカウントセンサ14Aが設け
られている。
【0015】遊技盤10の略中央部には、図4に示すご
とき表示部60がその表示面のみを遊技盤10に露出す
るように埋設されている。本実施例の表示部60は、表
示面として3インチのカラーTV用液晶ディスプレイを
利用した液晶表示パネル16を採用している。この液晶
表示パネル16は、TFTタイプのコントラスト比の高
い液晶パネルを備え、通常のTVディスプレイと同様に
2:1の飛越し走査方式(interlaced sc
anning)に基づき毎秒60フレームの画像信号を
入力し、これを表示する機能を有している。本実施例の
液晶表示パネル16は、通常の液晶テレビのユニットを
そのまま利用したものである。従って、液晶表示パネル
16に対して16.67msec以内に1フレーム分の
信号を送信すれば、通常のTVと同等の鮮明なカラー画
をダイナミックに表示することが可能となる。
【0016】この液晶表示パネル16の表示内容を制御
する表示制御回路50は、液晶表示パネル16の裏面に
配置され、これらは左右それぞれに3個の取付孔62A
を穿設した表示本体62に一体に構成されている。表示
本体62の天面外周部には、導電性に優れたアルミニュ
ーム製のラミネート薄板64が貼着される。このラミネ
ート薄板64の上には、透明プラスチック製の保護カバ
ー66が取り付けられており、パチンコ玉の衝突による
衝撃から液晶表示パネル16を保護している。また、表
示本体62は、各種衝撃から保護するため及び電気的グ
ランドを取るために金属フレーム68に収納され、図示
しない金属製の雄ネジにより遊技盤10へ強固に取付け
られる。この雄ネジにより、ラミネート薄板64と金属
フレーム68とは電気的導通が確保され、表示本体62
は全周囲を導体により取り囲まれることになる。
【0017】図5は、上記した液晶表示パネル16の表
示内容説明図である。図示するように液晶表示パネル1
6は、通常の遊技状態において大きく3つの領域に区分
されており、上部がメッセージライン16A、中央が特
別図柄表示部16B、下部が保留数表示部16Cとなっ
ている。上部のメッセージライン16Aには、現在の遊
技状況に見合ったメッセージが流れるように表示され
る。また、中央の特別図柄表示部16Bには、3桁のゲ
ーム用の特別図柄の表示が行なわれる。更に、下部の保
留数表示部16Cには、第一種始動口13に入賞し未だ
特別図柄表示部16Bの回転に供されていないパチンコ
玉の個数、いわゆる保留個数が、矩形の表示エリアを左
から順次反転表示することで最大4つまで表示される。
【0018】パチンコ遊技装置1には、その他の表示装
置として、大当たりを表示する大当たりランプ17Aお
よび遊技中であることを表示する遊技動作ランプ17B
が設けられている(図1参照)。
【0019】前面板8の前面には、投入されたパチンコ
球を発射位置(不図示)に一個ずつ導くための打球供給
皿19が取り付けられている。また、前面枠4の下部に
は、発射位置のパチンコ球を遊技部へ打ち出すための操
作ハンドル20と、打球供給皿19の余剰景品球を溜め
る下部球受皿21が設けられている。操作ハンドル20
は、打球用のモータ26による弾発力を制御するもので
ある。
【0020】図3に示すように、遊技盤10の裏面の中
央部には遊技盤制御装置30が取付けられている。この
遊技盤制御装置30は、パチンコ遊技装置1の遊技状況
を全般的に統括管理する。すなわち、操作ハンドル20
の操作状況、入賞センサ13A,テンカウントセンサ1
4Aの検出出力等からパチンコ遊技装置1の遊技状況を
判断し、その判断結果に応じて大当たり駆動部14B,
液晶表示パネル16,大当たりランプ17A,遊技動作
ランプ17B,打球用のモータ26,図示しないスピー
カ等の動作を制御する。
【0021】パチンコ遊技装置1には、これらの装置の
他、入賞口12,14もしくは始動口13に入賞したパ
チンコ玉に基づいて景品球の払出を行なうための入賞球
処理装置、遊技状況を報知するその他の各種ランプ,ス
ピーカ、あるいは不正検出装置といった一般的な装備が
設けられているが、これらの一般的な装置構成の詳細の
説明は省略する。
【0022】次に、遊技盤制御装置30の構成とその動
作について説明する。遊技盤制御装置30は、図6に示
すように算術論理演算部やROM,RAM等を内蔵した
1チップマイクロコンピュータ(以下、MPUという)
31を中心に、電源部33、入出力インタフェース35
A,35Bおよび出力インタフェース35C等から構成
されている。また、MPU31には水晶発振器Xtal
が外付けされており、これにより高精度に経過時間を計
測することが可能となっており、これを用いたインター
バルタイマによる割込制御などが行なわれている。
【0023】電源部33は、外部から24ボルトの交流
を入力して3種類の電源VE,VD,VCCを生成する
回路である。電源部33は、24ボルトの交流を全波整
流して動力用電源VEを生成するダイオードスタック4
1、更にこれを平滑して直流高電圧電源VDを生成する
電解コンデンサC1,C2およびダイオードD1、直流
高電圧電源VDから安定化された5ボルトの安定化電源
VCCを生成するレギュレータ43から構成されてい
る。この電源部33により得られる各種の電圧源は、パ
チンコ遊技装置1の遊技盤の電装品の電力として利用さ
れる。
【0024】入出力インタフェース35A,35Bおよ
び出力インタフェース35Cは、遊技盤制御装置30に
配置されたMPU31と別に配置された各種電装品との
信号の入出力を可能とするための通常のインターフェイ
ス回路から構成される。従ってその電気回路は、MPU
31と信号の入出力を実行する先の各種電装品の電気的
特性に応じて決定され、公知のチャタリング防止回路、
波形成形回路、レベルシフト回路、ホールド回路等を適
宜組み合わせることで構成される。
【0025】この様に構成される遊技盤制御装置30に
は、別に設けられた前記大当たりランプ17A,遊技動
作ランプ17B等のランプを始めとし、大当たり駆動部
14B,打球用モータ26等との接続を容易とするため
に、コネクタCN1が用意されている。
【0026】MPU31の出力ポートの内の9ビット
(P20ないし28)は、オープンコレクタタイプの出
力インタフェース35CおよびコネクタCN2を介し、
フラットケーブルFCにて表示制御回路50と接続さ
れ、液晶表示パネル16を制御するための表示コマンド
出力用(データ8ビットおよびストローブ1ビット)と
して使用される。また、このコネクタCN2を介して表
示制御回路50側へ電力を供給するため、コネクタCN
2には電源部33にて作り出された直流高電圧電源VD
および5ボルトの安定化電源VCCが接続され、前記フ
ラットケーブルFCが電源線としても利用されている。
【0027】表示制御回路50には、液晶表示パネル1
6を駆動するための通常の液晶パネルドライバ52に加
え、サブCPU54および不揮発的に情報を記憶する表
示用ROM56が配置されている。ここで、サブCPU
54とは、表示用ROMの128Kバイトの領域に記憶
された表示制御用プログラムおよび256Kバイトの領
域に記憶された表示制御用データを適宜読み出しては実
行するマイクロコンピュータであり、遊技盤制御装置3
0から入力される計7バイトを単位とする表示コマンド
を表示用ROM56に記憶された表示制御用プログラム
に基づいて解釈し、その解釈結果に基づき表示用ROM
56から必要な表示制御用データを読み出しては液晶パ
ネルドライバ52へ出力するものである。
【0028】また、表示制御回路50の基準電位となる
グランドは、この表示制御回路50を含む表示本体62
を包囲するラミネート薄板64や金属フレーム68(図
4参照)と接続されている。従って表示本体62は、そ
の基準電位と全く同一電位の導電体により取り囲まれる
こととなり、完全な静電シールドが施される。
【0029】上記のごとく構成される本実施例のパチン
コ遊技装置1は、主たる制御を司る遊技盤制御装置30
と視覚的表示部である表示部60とが独立に構成され、
両者はフラットケーブルFCを介して接続されている。
独立の表示部60は、高度の情報処理機能を有してい
る。従って、パチンコ遊技装置1の遊技性を高めるため
に必要な高度な視覚的表示、すなわち複雑かつ多様な図
柄を短時間のうちに変更して高解像度のスムーズな動画
を表示することが可能となる反面、表示部60に静電気
破壊等の電気的衝撃に弱いサブCPU54等の半導体素
子を多用することになる。また、鮮明な表示を可能とす
るTFTタイプの液晶パネルは、トランジスタ構造をセ
ル毎に備えるので、表示部60は、静電破壊などの電気
的衝撃の影響を受け易い構造となっている。
【0030】遊技盤10に露出している表示部60の表
面に用いられる保護カバー66は、パチンコ遊技装置1
の遊技中に自然落下する金属製のパチンコ玉との摩擦に
より相当の電荷が帯電することになり、通常ならば表示
本体62との間に数十〜数百K[V/m]の電界が容易
に発生し、保護カバー66と表示本体62との間で最も
電界の強い箇所に空中放電現象が生じることになる。
【0031】しかし、本実施例の保護カバー66と表示
本体62の表面との間には、導電性のラミネート薄板6
4が介装されており、パチンコ玉との摩擦によって帯電
した電荷がこのラミネート薄板64に拡散するため、局
所的に強い電界が作りだされることがなくサブCPU5
4などを静電破壊する可能性のある空中放電現象を防止
することができる。しかも、図4に示すごとくこのラミ
ネート薄板64は、雄ネジを介することで表示本体62
の電気的基準電位(グランド)である金属フレーム68
と導通しているため、表示本体62と保護カバー66と
の間は確実に一定電位に保たれ、完全な静電シールド効
果を奏することができる。
【0032】従って、設計段階で理論的に回避すること
の出来ない静電破壊から、表示部60を完全かつ確実に
保護することができ、パチンコ遊技装置1の信頼性を高
めることができる。しかも、表示本体62を導体により
完全包囲しているため、飛来電波によるサブCPU54
の誤動作さえも防止しされ、表示部60の動作を確実と
することができる。
【0033】なお、本実施例ではパチンコ遊技装置1の
信頼性を飛躍的に高めるために保護カバー66と金属フ
レーム68との導通性を確保しているが、前述のごとく
保護カバー66に帯電する静電荷を広い範囲にわたって
拡散させることで局所的な強電界が発生することは防止
できるため、金属フレーム68は必須の構成要件とはな
らない。
【0034】また、本実施例では保護カバー66とラミ
ネート薄板64とを別体により構成しているが、透明樹
脂の保護カバーにカーボンなどの導電性物質を混入する
などして十分な機械的強度と電気的導通性を確保すれ
ば、これを一体に構成してもよい。また、表示面を覆う
保護カバー66は完全に透明である必要はなく、導電性
と表示本体62の表示機能を損なわない程度の光透過性
とを有する部材、例えば目の粗い金属製網により構成し
てもよい。
【0035】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に限定されるものではな
く、パチンコ遊技装置のみならずスロットマシンやその
他のゲーム機器に応用したり、従来の3桁の数字と簡易
な図柄の回転表示も併せ実行する構成をとると言ったこ
とは勿論、その要旨を逸脱しない種々の態様により具現
化することができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の遊技装置
は、遊技による表示面と遊技玉との摩擦により蓄積され
る大量の静電荷を導電性の表面カバー部材に分散するこ
とができ、局所的な強電界の発生を防止し、空中放電を
確実に防ぐことができる。従って、静電荷による液晶や
半導体部品の損傷という問題を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技装置の斜視図であ
る。
【図2】同じくその遊技部DPの構成を示す説明図であ
る。
【図3】同じくその背面図である。
【図4】遊技盤10に埋設される表示部60の構成説明
図である。
【図5】液晶表示パネル16の表示例説明図である。
【図6】遊技盤制御装置30を中心とした遊技装置の電
気回路図である。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技装置、2…機枠、4…前面枠、6…ガ
ラス扉枠、8…前面板、10…遊技盤、11…ガイドレ
ール、12…普通入賞口、13…第一種始動口、13A
…入賞センサ、14…大入賞口、14A…テンカウント
センサ、14B…被駆動部、14C…大入賞センサ、1
5…アウト口、16…液晶表示パネル、16A…メッセ
ージライン、16B…特別図柄表示部、16C…保留数
表示部、17A…ランプ、17B…遊技動作ランプ、1
9…打球供給皿、20…操作ハンドル、21…下部球受
皿、26…打球用モータ、30…遊技盤制御装置、31
…MPU、33…電源部、35A,35B…入出力イン
タフェース、35C…出力インタフェース、41…ダイ
オードスタック、43…レギュレータ、50…表示制御
回路、52…液晶パネルドライバ、54…MPU、54
…サブCPU、56…表示用ROM、60…表示部、6
2…表示本体、62A…取付孔、64…ラミネート薄
板、66…保護カバー、68…金属フレーム。
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月16日(2000.5.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ台やアレンジ
ボール等の遊技装置に関し、詳しくは、その遊技状況を
画像表示することで、その遊技性を一層向上させる遊技
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技装置では、音声や光による
表示を行なうことでその遊技性を高めているが、近年、
液晶パネルやLEDパネルを用いることにより、表現の
自由度が高まっている。例えば、スロットマシンを模倣
し、数字や絵柄が描かれている3本のドラムがあたかも
回転しているかのように液晶パネルあるいはLEDを駆
動し、数字や絵柄の一致により大当たり等の特定の状況
を作り出すなどして、その遊技性をいっそう高めてい
る。すなわち、遊技者への視覚に対する表示機能を高め
ることは、遊技装置の遊技性を高める上で重要な点であ
る。
【0003】従って、この種の遊技装置においては、よ
り現実味があり、かつ、多様な表示機能を搭載すること
が要求されており、遊技装置の遊技状況を検出する機能
のみならず、表示部の高機能化が進んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液晶パネルやLEDパ
ネルからなる高機能な表示部は、その構成上、多数の半
導体を採用している。また、一層の高機能化、低電力化
への要求に応えるため、近年はMOS型半導体を多用し
た論理回路が多用されることも多い。
【0005】しかしながら、この様にして電子化、高機
能化が図られた遊技装置は、静電破壊などに代表される
電気的衝撃に対して弱くなるという問題があった。特
に、パチンコ台やアレンジボール等の遊技装置は、遊技
面を自然落下する金属製の遊技玉を利用して遊技するた
め、その遊技面に表示面を露出させている表示部にはこ
れら遊技玉との摩擦による静電気の帯電が不可避であ
り、静電気対策が不可欠である。とはいえ、静電気によ
る電気的衝撃は、発生のメカニズム自体が不明確な上
に、遊技装置毎の浮遊容量の違いから、設計段階におい
て抜本的な対策を施すことが困難である。
【0006】このため各メーカは、遊技装置の設計時や
出荷時に、可能な限りの環境試験やエージング試験を行
なうことで装置の信頼性確保に努めてはいるが、上記の
ごとく予測することができない静電破壊に対しての対策
に関しては不良発生率さえもコントロールすることがで
きず、遊技装置開発に当たって最大の障害となってい
た。
【0007】本発明の遊技装置は、こうした問題を解決
し、静電気などの電気的衝撃に対して十分な信頼性を有
し、遊技者を十分に満足させることのできるリアルかつ
多様な表示機能を備えることを目的としてなされ、次の
構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技装置は、遊
技状況を表示する表示部を備え、該表示部は表示部分と
その表示部分を表示制御する表示制御部分とを含み、前
記表示部を遊技の主たる制御を司る遊技制御装置と接続
し、該遊技制御装置を前記表示制御部分へ表示コマンド
を送信するように構成する一方、前記表示制御部分は受
信した表示コマンドを当該表示制御部分に含まれる表示
用記憶手段に記憶された表示制御用プログラムに基づい
て解釈するとともに自身が保有する表示制御用データを
読み出して前記表示部分を表示制御し、更に前記表示部
には静電シールドを施したことを特徴とする。この場
合、前記静電シールドは、導電性の部材を表示部の周囲
に配設してなることが好ましい。
【0009】なお、静電シールドとして表面カバー部材
を用いることができ、表面カバー部材は、その全部また
は一部が光透過性を有する構成、例えば導電性の透明フ
ィルム、網状の導電線などが好ましい。また、表示部の
裏面を包囲する導電性の裏面カバー部材を設け、この裏
面カバー部材と前記表面カバー部材とを電気的に導通す
るならば、表示部を導体により完全に包囲することがで
きる。更に本発明の効果をより大きく発揮するには、表
面カバー部材や裏面カバー部材は、表示部のグランドと
電気的に導通し、該グランドと同一電位であることがよ
り好ましい。
【0010】
【作用】以上のように構成された本発明の遊技装置は、
表示部が遊技制御装置によって直接的に表示制御される
ものではなく、遊技制御装置からは簡易な表示コマンド
のみが送信されて、表示部位での具体的な表示は表示部
側で保有する表示制御用プログラムによるコマンド解析
や同じく表示部側で保有する表示制御用データの読み出
しによって実現されるので、遊技制御装置の制御負担が
低減される。一方、この場合、表示部の表示制御部分が
CPU,ROM等の静電気に弱い部分をかかえることに
なり、静電気に対して非常に弱くなるが、表示部に静電
シールドを施してあることによって、表示部における静
電気破壊等の障害を防止することができる。
【0011】また、静電シールドを構成するものとして
表面カバー部材を採用し、その表面カバー部材の全部ま
たは一部が光透過性を有する構成を採用するならば、表
示面の表示機能を損なわない。更に、表示部の裏面を包
囲する導電性の裏面カバーを設け、この裏面カバーと表
面カバー部材とを電気的に導通させるならば、表示部を
包囲する大きな導体箱を構成することができる。また、
表面カバー部材や裏面カバー部材と表示部のグランドと
を電気的に導通させて、表示部の基準電位と表示部を囲
む導体箱とを同一電位とすることもできる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は本発明の一実施例としてのパチンコ遊技
装置1の斜視図、図2はその遊技部DPを示す説明図、
図3はパチンコ遊技装置1の裏面図である。
【0013】図示するように、このパチンコ遊技装置1
は、機枠2の前面に前面枠4を開閉自在に装着してい
る。前面枠4の前面にはガラス扉枠6および前面板8が
開閉自在に装着されている。また、前面枠4の裏面に
は、図示しない取付枠を介して遊技盤10が着脱自在に
装着される。
【0014】遊技盤10の表面には、発射球を誘導する
ガイドレール11が設けられ、そのガイドレール11で
囲まれる遊技部DPには、図2に示すように、複数の普
通入賞口12,第一種始動口13,大入賞口14が設け
られ、遊技盤10の下部には、アウト口15が設けられ
ている。第一種始動口13には、パチンコ玉の入賞状況
を検出する通常の入賞センサ13Aが設けられている。
大入賞口14には、大当たりの条件が成立したとき可動
片を開き、パチンコ球が入りやすくなる状態を作り出す
被駆動部14Bが備えられており、更にここにパチンコ
球が入ったとき大当たりの状況(いわゆる、V入賞)を
継続するための大入賞センサ14Cおよびここに10個
のパチンコ球が入って大当たりの状況を停止する条件と
なったことを検出するテンカウントセンサ14Aが設け
られている。
【0015】遊技盤10の略中央部には、図4に示すご
とき表示部60がその表示面のみを遊技盤10に露出す
るように埋設されている。本実施例の表示部60は、表
示部分たる表示面として3インチのカラーTV用液晶デ
ィスプレイを利用した液晶表示パネル16を採用してい
る。この液晶表示パネル16は、TFTタイプのコント
ラスト比の高い液晶パネルを備え、通常のTVディスプ
レイと同様に2:1の飛越し走査方式(interla
ced scanning)に基づき毎秒60フレーム
の画像信号を入力し、これを表示する機能を有してい
る。本実施例の液晶表示パネル16は、通常の液晶テレ
ビのユニットをそのまま利用したものである。従って、
液晶表示パネル16に対して16.67msec以内に
1フレーム分の信号を送信すれば、通常のTVと同等の
鮮明なカラー画をダイナミックに表示することが可能と
なる。
【0016】この液晶表示パネル16の表示内容を制御
する表示制御部分たる表示制御回路50は、液晶表示パ
ネル16の裏面に配置され、これらは左右それぞれに3
個の取付孔62Aを穿設した表示本体62に一体に構成
されている。表示本体62の天面外周部には、静電シー
ルドを構成する導電性に優れたアルミニューム製のラミ
ネート薄板64が貼着される。このラミネート薄板64
の上には、透明プラスチック製の保護カバー66が取り
付けられており、パチンコ玉の衝突による衝撃から液晶
表示パネル16を保護している。また、表示本体62
は、各種衝撃から保護するため及び電気的グランドを取
るために静電シールドを構成する金属フレーム68に収
納され、図示しない金属製の雄ネジにより遊技盤10へ
強固に取付けられる。この雄ネジにより、ラミネート薄
板64と金属フレーム68とは電気的導通が確保され、
表示本体62は全周囲を導体により取り囲まれることに
なる。
【0017】図5は、上記した液晶表示パネル16の表
示内容説明図である。図示するように液晶表示パネル1
6は、通常の遊技状態において大きく3つの領域に区分
されており、上部がメッセージライン16A、中央が特
別図柄表示部16B、下部が保留数表示部16Cとなっ
ている。上部のメッセージライン16Aには、現在の遊
技状況に見合ったメッセージが流れるように表示され
る。また、中央の特別図柄表示部16Bには、3桁のゲ
ーム用の特別図柄の表示が行なわれる。更に、下部の保
留数表示部16Cには、第一種始動口13に入賞し未だ
特別図柄表示部16Bの回転に供されていないパチンコ
玉の個数、いわゆる保留個数が、矩形の表示エリアを左
から順次反転表示することで最大4つまで表示される。
【0018】パチンコ遊技装置1には、その他の表示装
置として、大当たりを表示する大当たりランプ17Aお
よび遊技中であることを表示する遊技動作ランプ17B
が設けられている(図1参照)。
【0019】前面板8の前面には、投入されたパチンコ
球を発射位置(不図示)に一個ずつ導くための打球供給
皿19が取り付けられている。また、前面枠4の下部に
は、発射位置のパチンコ球を遊技部へ打ち出すための操
作ハンドル20と、打球供給皿19の余剰景品球を溜め
る下部球受皿21が設けられている。操作ハンドル20
は、打球用のモータ26による弾発力を制御するもので
ある。
【0020】図3に示すように、遊技盤10の裏面の中
央部には遊技盤制御装置30が取付けられている。この
遊技盤制御装置30は、パチンコ遊技装置1の遊技状況
を全般的に統括管理する。すなわち、操作ハンドル20
の操作状況、入賞センサ13A,テンカウントセンサ1
4Aの検出出力等からパチンコ遊技装置1の遊技状況を
判断し、その判断結果に応じて大当たり駆動部14B,
液晶表示パネル16,大当たりランプ17A,遊技動作
ランプ17B,打球用のモータ26,図示しないスピー
カ等の動作を制御する。
【0021】パチンコ遊技装置1には、これらの装置の
他、入賞口12,14もしくは始動口13に入賞したパ
チンコ玉に基づいて景品球の払出を行なうための入賞球
処理装置、遊技状況を報知するその他の各種ランプ,ス
ピーカ、あるいは不正検出装置といった一般的な装備が
設けられているが、これらの一般的な装置構成の詳細の
説明は省略する。
【0022】次に、遊技盤制御装置30の構成とその動
作について説明する。遊技盤制御装置30は、図6に示
すように算術論理演算部やROM,RAM等を内蔵した
1チップマイクロコンピュータ(以下、MPUという)
31を中心に、電源部33、入出力インタフェース35
A,35Bおよび出力インタフェース35C等から構成
されている。また、MPU31には水晶発振器Xtal
が外付けされており、これにより高精度に経過時間を計
測することが可能となっており、これを用いたインター
バルタイマによる割込制御などが行なわれている。
【0023】電源部33は、外部から24ボルトの交流
を入力して3種類の電源VE,VD,VCCを生成する
回路である。電源部33は、24ボルトの交流を全波整
流して動力用電源VEを生成するダイオードスタック4
1、更にこれを平滑して直流高電圧電源VDを生成する
電解コンデンサC1,C2およびダイオードD1、直流
高電圧電源VDから安定化された5ボルトの安定化電源
VCCを生成するレギュレータ43から構成されてい
る。この電源部33により得られる各種の電圧源は、パ
チンコ遊技装置1の遊技盤の電装品の電力として利用さ
れる。
【0024】入出力インタフェース35A,35Bおよ
び出力インタフェース35Cは、遊技盤制御装置30に
配置されたMPU31と別に配置された各種電装品との
信号の入出力を可能とするための通常のインターフェイ
ス回路から構成される。従ってその電気回路は、MPU
31と信号の入出力を実行する先の各種電装品の電気的
特性に応じて決定され、公知のチャタリング防止回路、
波形成形回路、レベルシフト回路、ホールド回路等を適
宜組み合わせることで構成される。
【0025】この様に構成される遊技盤制御装置30に
は、別に設けられた前記大当たりランプ17A,遊技動
作ランプ17B等のランプを始めとし、大当たり駆動部
14B,打球用モータ26等との接続を容易とするため
に、コネクタCN1が用意されている。
【0026】MPU31の出力ポートの内の9ビット
(P20ないし28)は、オープンコレクタタイプの出
力インタフェース35CおよびコネクタCN2を介し、
フラットケーブルFCにて表示制御回路50と接続さ
れ、液晶表示パネル16を制御するための表示コマンド
出力用(データ8ビットおよびストローブ1ビット)と
して使用される。また、このコネクタCN2を介して表
示制御回路50側へ電力を供給するため、コネクタCN
2には電源部33にて作り出された直流高電圧電源VD
および5ボルトの安定化電源VCCが接続され、前記フ
ラットケーブルFCが電源線としても利用されている。
【0027】表示制御回路50には、液晶表示パネル1
6を駆動するための通常の液晶パネルドライバ52に加
え、サブCPU54および不揮発的に情報を記憶する表
示用ROM56が配置されている。ここで、サブCPU
54とは、表示用ROMの128Kバイトの領域に記憶
された表示制御用プログラムおよび256Kバイトの領
域に記憶された表示制御用データを適宜読み出しては実
行するマイクロコンピュータであり、遊技盤制御装置3
0から入力される計7バイトを単位とする表示コマンド
を表示用ROM56に記憶された表示制御用プログラム
に基づいて解釈し、その解釈結果に基づき表示用ROM
56から必要な表示制御用データを読み出しては液晶パ
ネルドライバ52へ出力するものである。
【0028】また、表示制御回路50の基準電位となる
グランドは、この表示制御回路50を含む表示本体62
を包囲するラミネート薄板64や金属フレーム68(図
4参照)と接続されている。従って表示本体62は、そ
の基準電位と全く同一電位の導電体により取り囲まれる
こととなり、完全な静電シールドが施される。
【0029】上記のごとく構成される本実施例のパチン
コ遊技装置1は、主たる制御を司る遊技盤制御装置30
と視覚的表示部である表示部60とが独立に構成され、
両者はフラットケーブルFCを介して接続されている。
独立の表示部60は、高度の情報処理機能を有してい
る。従って、パチンコ遊技装置1の遊技性を高めるため
に必要な高度な視覚的表示、すなわち複雑かつ多様な図
柄を短時間のうちに変更して高解像度のスムーズな動画
を表示することが可能となる反面、表示部60に静電気
破壊等の電気的衝撃に弱いサブCPU54等の半導体素
子を多用することになる。また、鮮明な表示を可能とす
るTFTタイプの液晶パネルは、トランジスタ構造をセ
ル毎に備えるので、表示部60は、静電破壊などの電気
的衝撃の影響を受け易い構造となっている。
【0030】遊技盤10に露出している表示部60の表
面に用いられる保護カバー66は、パチンコ遊技装置1
の遊技中に自然落下する金属製のパチンコ玉との摩擦に
より相当の電荷が帯電することになり、通常ならば表示
本体62との間に数十〜数百K[V/m]の電界が容易
に発生し、保護カバー66と表示本体62との間で最も
電界の強い箇所に空中放電現象が生じることになる。
【0031】しかし、本実施例の保護カバー66と表示
本体62の表面との間には、導電性のラミネート薄板6
4が介装されており、パチンコ玉との摩擦によって帯電
した電荷がこのラミネート薄板64に拡散するため、局
所的に強い電界が作りだされることがなくサブCPU5
4などを静電破壊する可能性のある空中放電現象を防止
することができる。しかも、図4に示すごとくこのラミ
ネート薄板64は、雄ネジを介することで表示本体62
の電気的基準電位(グランド)である金属フレーム68
と導通しているため、表示本体62と保護カバー66と
の間は確実に一定電位に保たれ、完全な静電シールド効
果を奏することができる。
【0032】従って、設計段階で理論的に回避すること
の出来ない静電破壊から、表示部60を完全かつ確実に
保護することができ、パチンコ遊技装置1の信頼性を高
めることができる。しかも、表示本体62を導体により
完全包囲しているため、飛来電波によるサブCPU54
の誤動作さえも防止しされ、表示部60の動作を確実と
することができる。
【0033】なお、本実施例ではパチンコ遊技装置1の
信頼性を飛躍的に高めるために保護カバー66と金属フ
レーム68との導通性を確保しているが、前述のごとく
保護カバー66に帯電する静電荷を広い範囲にわたって
拡散させることで局所的な強電界が発生することは防止
できるため、金属フレーム68は必須の構成要件とはな
らない。
【0034】また、本実施例では保護カバー66とラミ
ネート薄板64とを別体により構成しているが、透明樹
脂の保護カバーにカーボンなどの導電性物質を混入する
などして十分な機械的強度と電気的導通性を確保すれ
ば、これを一体に構成してもよい。また、表示面を覆う
保護カバー66は完全に透明である必要はなく、導電性
と表示本体62の表示機能を損なわない程度の光透過性
とを有する部材、例えば目の粗い金属製網により構成し
てもよい。
【0035】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に限定されるものではな
く、パチンコ遊技装置のみならずスロットマシンやその
他のゲーム機器に応用したり、従来の3桁の数字と簡易
な図柄の回転表示も併せ実行する構成をとると言ったこ
とは勿論、その要旨を逸脱しない種々の態様により具現
化することができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の遊技装置
は、表示部が遊技制御装置によって直接的に表示制御さ
れるものではなく、遊技制御装置からは簡易な表示コマ
ンドのみが送信されて、表示部位での具体的な表示は表
示部側で保有する表示制御用プログラムによるコマンド
解析や同じく表示部側で保有する表示制御用データの読
み出しによって実現されるので、遊技制御装置の制御負
担が低減される。一方、この場合、表示部の表示制御部
分がCPU,ROM等の静電気に弱い部分をかかえるこ
とになり、静電気に対して非常に弱くなるが、表示部に
静電シールドを施してあることによって、表示部におけ
る静電気破壊等の障害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技装置の斜視図であ
る。
【図2】同じくその遊技部DPの構成を示す説明図であ
る。
【図3】同じくその背面図である。
【図4】遊技盤10に埋設される表示部60の構成説明
図である。
【図5】液晶表示パネル16の表示例説明図である。
【図6】遊技盤制御装置30を中心とした遊技装置の電
気回路図である。
【符号の説明】 1…パチンコ遊技装置、2…機枠、4…前面枠、6…ガ
ラス扉枠、8…前面板、10…遊技盤、11…ガイドレ
ール、12…普通入賞口、13…第一種始動口、13A
…入賞センサ、14…大入賞口、14A…テンカウント
センサ、14B…被駆動部、14C…大入賞センサ、1
5…アウト口、16…表示部分としての液晶表示パネ
ル、16A…メッセージライン、16B…特別図柄表示
部、16C…保留数表示部、17A…ランプ、17B…
遊技動作ランプ、19…打球供給皿、20…操作ハンド
ル、21…下部球受皿、26…打球用モータ、30…遊
技盤制御装置、31…MPU、33…電源部、35A,
35B…入出力インタフェース、35C…出力インタフ
ェース、41…ダイオードスタック、43…レギュレー
タ、50…表示制御部分としての表示制御回路、52…
液晶パネルドライバ、54…MPU、54…サブCP
U、56…表示用ROM、60…表示部、62…表示本
体、62A…取付孔、64…静電シールドを構成するラ
ミネート薄板、66…保護カバー、68…静電シールド
を構成する金属フレーム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技面を自然落下する遊技玉により遊技
    し、その遊技状況を電気的に表示する表示部の表示面が
    前記遊技面に臨んで取り付けられた遊技装置において、 前記表示面の全部または縁部に導電性の表面カバー部材
    を取り付けたことを特徴とする遊技装置。
JP2000114684A 2000-01-01 2000-04-17 遊技装置 Withdrawn JP2000308726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114684A JP2000308726A (ja) 2000-01-01 2000-04-17 遊技装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114684A JP2000308726A (ja) 2000-01-01 2000-04-17 遊技装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5114085A Division JPH06296739A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 遊技装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143026A Division JP2000334124A (ja) 2000-01-01 2000-05-16 遊技装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000308726A true JP2000308726A (ja) 2000-11-07

Family

ID=18626449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000114684A Withdrawn JP2000308726A (ja) 2000-01-01 2000-04-17 遊技装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000308726A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158590A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Aiwa Raito:Kk 遊技盤
EP1727412A1 (en) * 2005-05-26 2006-11-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Electro-static discharge structure for terminal with LCD module
US7695364B2 (en) 2002-11-20 2010-04-13 Universal Entertainment Corporation Gaming machine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7695364B2 (en) 2002-11-20 2010-04-13 Universal Entertainment Corporation Gaming machine
JP2006158590A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Aiwa Raito:Kk 遊技盤
EP1727412A1 (en) * 2005-05-26 2006-11-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Electro-static discharge structure for terminal with LCD module
US7554620B2 (en) 2005-05-26 2009-06-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Electro-static discharge structure for terminal with LCD module

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5070451B2 (ja) 遊技機
JP2021058324A (ja) 遊技機
JP7388106B2 (ja) 遊技機
JP7388108B2 (ja) 遊技機
JP2021058331A (ja) 遊技機
JP2021058328A (ja) 遊技機
JP4744111B2 (ja) 遊技機用回路基板、遊技機及び回胴式遊技機
JP2008212751A (ja) 遊技機
JP2000308726A (ja) 遊技装置
JPH08280878A (ja) 遊技台用の入賞検出装置
JPH06296739A (ja) 遊技装置
JP2000334124A (ja) 遊技装置
JP5937920B2 (ja) 遊技機
KR100291271B1 (ko) 유기장치
JP2002346167A (ja) 遊技機
JP7021172B2 (ja) 遊技機
JP6313379B2 (ja) 遊技機
JP5866592B2 (ja) 遊技台
JP2006087551A (ja) 遊技機
JP4205064B2 (ja) 遊技機
JP2021058325A (ja) 遊技機
JP2021058326A (ja) 遊技機
JPH07213693A (ja) パチンコ機の制御基板
JP7021171B2 (ja) 遊技機
JP7021173B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050118

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050216