JP2000308348A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

Dc/dcコンバータ

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JP2000308348A
JP2000308348A JP11110828A JP11082899A JP2000308348A JP 2000308348 A JP2000308348 A JP 2000308348A JP 11110828 A JP11110828 A JP 11110828A JP 11082899 A JP11082899 A JP 11082899A JP 2000308348 A JP2000308348 A JP 2000308348A
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battery
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Yasunori Kudo
泰則 工藤
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用できる電池の形状,電池の性能,電池の種
類に関わらず、過放電を防止し且つ早く充電できるDC
/DCコンバータを提供すること。 【解決手段】判定手段6によって電源電池1の種類また
は状態を判定し、その判定した電源電池1の種類または
状態に応じて制御手段7がスイッチング手段4を制御す
ることで、1次巻線に電源電池1を接続し且つ2次巻線
に電源電圧を昇圧した電圧を発生させる第1昇圧手段2
と、上記第1昇圧手段2よりも1次巻線のインピーダン
スが高い第2昇圧手段3とを使い分ける。また、第1昇
圧手段2のみの充電では過放電となってしまう電源電池
1でも、過放電となる危険の高い充電初期だけは電流を
抑える第2昇圧手段3を用いて、検知手段8の検知した
コンデンサ5の充電分圧に基づいて、充電途中で第1昇
圧手段2に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電池の電圧を
昇圧するDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング回路と昇圧トランスとによ
り直流低電圧を昇圧してコンデンサを充電する昇圧型D
C/DCコンバータが、例えば実開平2−39223号
公報に開示されている。この公報によれば、DC/DC
コンバータにおいて、コンデンサ充電中にIC動作電圧
以下になる電池電圧の低下の対策として、トランスの1
次側のインピーダンスを充電初期には大きくすること
で、電池からトランスの1次側に流れる電流を少なくす
るという技術が開示されている。
【0003】また、特開平7−123713号公報に
は、巻線の異なる複数の1次巻線を有する昇圧トランス
と、それぞれの1次巻線に接続されたスイッチング回路
とを用い、コンデンサの充電電圧に応じて通電する1次
巻線を充電途中で切換えることにより、エネルギー変換
効率を向上させたDC/DCコンバータが開示されてい
る。
【0004】さらに、写真工業1985/10ミノルタ
AF・Teleでは、異なる種類の電池を使用して充電
を行う技術が開示されている。この場合、電池の種類の
判断は、電池接点によりメカニカルなスイッチで回路切
換を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池を
少なくとも2種類利用可能としたシステムにおいて、上
記実開平2−39223号公報に開示されたDC/DC
コンバータでは、電池の種類により充電中の電圧が異な
るため、電池によっては充電初期でもIC最低動作電圧
以下にならないのに関わらず、充電初期は1次側巻線抵
抗値が高い状態で充電することになるため、1次側の電
流を小さくした分だけ余計に充電時間が延びてしまうと
いった問題点がある。
【0006】また、上記特開平7−123713号公報
に開示されたDC/DCコンバータでは、ニッケル水素
(Ni−MH)電池のように、アルカリ電池のように内
部抵抗が高い電池でも充電時間を短くするように1次側
巻線抵抗を低く設定しておいた場合に、電圧が基準以下
になってしまうような(抵抗値の小さい)負荷を電池に
かけると性能が著しく低下する(この状態を過放電と呼
ぶ)電池を使用すると、そのようなNi−MH電池では
過放電となってしまう。逆に、Ni−MH電池にあわせ
て1次巻線抵抗を高く設定しておくと、アルカリ電池に
よる充電時間は非常に長くなるといった問題がある。
【0007】また、上記写真工業1985/10ミノル
タAF・Teleでは、使用する電池に電池形状の違い
がなければならないため、形状が同じで性質の異なる電
池には対応できないといった問題がある。
【0008】本発明は、斯かる技術課題に鑑みてなされ
たものであり、使用できる電池の形状,電池の性能,電
池の種類に関わらず、過放電を防止し且つ早く充電でき
るDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係るDC/DCコンバータは、図1の
(A)の概念図に基づいて記載すると、1次巻線に電源
電池1を接続し且つ2次巻線に電源電圧を昇圧した電圧
を発生させる第1昇圧手段2と、上記第1昇圧手段2よ
りも1次巻線のインピーダンスが高い第2昇圧手段3
と、上記第1昇圧手段2と上記第2昇圧手段3とを切換
えて発振させるスイッチング手段4と、上記2次巻線に
発生する誘起電圧を整流した電流により充電されるコン
デンサ5と、上記電源電池1の種類または状態を判定す
る判定手段6と、上記判定手段6の判定結果に基づいて
上記スイッチング手段4を制御する制御手段7とを備え
ている。
【0010】即ち、請求項1に係るDC/DCコンバー
タによれば、判定手段6によって電源電池1の種類また
は状態を判定し、その判定した電源電池1の種類または
状態に応じて制御手段7がスイッチング手段4を制御す
ることで、1次巻線のインピーダンスの異なる第1及び
第2昇圧手段2,3を使い分けるようにしているので、
電源電池1が過放電や充電不良になることのないDC/
DCコンバータを提供することができる。
【0011】また、請求項2に係るDC/DCコンバー
タは、請求項1に係るDC/DCコンバータにおいて、
上記コンデンサ5の充電電圧を検知する検知手段8をさ
らに備え、上記第2昇圧手段3により昇圧しているとき
には、上記検知手段8の検知結果に基づいて上記第2昇
圧手段3から上記第1昇圧手段2に切換えるようにして
いる。
【0012】即ち、請求項2に係るDC/DCコンバー
タによれば、第1昇圧手段2のみの充電では過放電とな
ってしまう電源電池1でも、過放電となる危険の高い充
電初期だけは電流を抑える第2昇圧手段3を用いて、検
知手段8の検知したコンデンサ5の充電分圧に基づい
て、充電途中で第1昇圧手段2に切換えることにより、
不必要に電源電池1から取り出す電流を抑えることなく
早い充電が可能となる。
【0013】また、請求項3に係るDC/DCコンバー
タは、請求項1または2に係るDC/DCコンバータに
おいて、上記判定手段6を、上記電源電池1の内部抵抗
と電圧を判別することにより、上記電源電池1の種類ま
たは状態を判定するようにしたものとしている。
【0014】即ち、請求項3に係るDC/DCコンバー
タによれば、電源電池1の種類または状態を、電源電池
1の内部抵抗と電圧を判別することにより判定する構成
としたので、簡単な構成で判定することが可能となる。
【0015】また、請求項4に係るDC/DCコンバー
タは、請求項1または2に係るDC/DCコンバータに
おいて、上記判定手段6を、所定の電流を流したときの
電源電池1の電圧値に基づいて、上記電源電池1の種類
を判定するようにしたものとしている。
【0016】即ち、請求項4に係るDC/DCコンバー
タによれば、電源電池1の種類または状態を、所定の電
流を流したときの電源電池1の電圧値に基づいて判定す
る構成としたので、トランジスタ等を用いた回路を用い
ずに判定でき、トランジスタによる電圧降下の影響を考
慮する必要がなく、より高精度な判定ができる。
【0017】また、請求項5に係るDC/DCコンバー
タは、1次巻線に電源電池1を接続し且つ2次巻線に電
源電圧を昇圧した電圧を発生させる第1昇圧手段2と、
上記第1昇圧手段2よりも1次巻線のインピーダンスが
高い第2昇圧手段3と、上記第1昇圧手段2と上記第2
昇圧手段3とを切換えて発振させるスイッチング手段4
と、上記2次巻線に発生する誘起電圧を整流した電流に
より充電されるコンデンサ5と、上記電源電池1の種類
に対応して操作する操作部材9と、上記操作部材9の操
作に応じて上記スイッチング手段4を制御する制御手段
7とを備えている。
【0018】即ち、請求項5に係るDC/DCコンバー
タによれば、電源電池1の種類を操作部材9の操作に応
じて判定するようにしているので、複雑な回路を必要と
しない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0020】[第1の実施の形態]図1の(B)は、本
発明の第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータの
適用されたカメラのストロボ回路を示している。
【0021】即ち、電源電池1には、抵抗rとNPN
トランジスタTrとの直列回路が並列に接続され、そ
の電源電池1と抵抗rとの接続点が電源電圧Eと電圧
を測定するためのCPU10の入力端子Vに接続され
ている。この直列回路とCPU10とにより、上記判定
手段6が構成される。なお、CPU10は、上記制御手
段7としても機能するものである。
【0022】また、電源電池1には、上記第1昇圧手段
2及び第2昇圧手段3としてのトランスTが接続され
ている。即ち、第1昇圧手段2は、低インピーダンスの
1次巻線Pと2次巻線Sとからなり、この1次巻線P
はNPNトランジスタTr との直列回路として上記
電源電池Eに並列に接続される。トランジスタTr
にはトランスTの2番端子が接続されている。一方、
第2昇圧手段3は、高インピーダンスの1次巻線P
上記第1昇圧手段2と共用の2次巻線Sとからなる。そ
して、1次巻線PはNPNトランジスタTrとの直
列回路として電源電池Eに並列に接続される。トランジ
スタTr側にはトランスTの3番端子が接続されて
いる。なお、本実施の形態では2次巻線を共用とした
が、それぞれ別個に設けても良いことは勿論である。
【0023】また、このような第1昇圧手段2と第2昇
圧手段3を切換えて発振させるための上記スイッチング
手段4として、PNPトランジスタTr及びPNPト
ランジスタTrと上記トランジスタTrとが接続さ
れた回路と、PNPトランジスタTr及びPNPトラ
ンジスタTrと上記トランジスタTrとを接続した
回路を備える。
【0024】なお、上記トランジスタTr,Tr
びTrは、ストロボの作動を制御するCPU10の出
力端子s,s,sにそれぞれ接続される。そし
て、上記昇圧手段2,3の2次巻線Sには、この2次巻
線Sに発生する誘起電圧を整流するダイオードDによ
り充電される上記コンデンサ5としてのメインコンデン
サCが接続されている。また、このメインコンデンサ
の充電電圧を検知する上記検知手段8として、この
メインコンデンサCの陽極側と抵抗r及び抵抗r
とを電源電圧GNDに直列に接続し、上記抵抗rと抵
抗rとの接続点を電圧測定用のCPU10の入力端子
stに接続している。
【0025】以上のように構成された上記ストロボ回路
において、まず、昇圧手段2,3とスイッチング手段4
による充電の動作を説明する。
【0026】ここで、充電前のCPU10の出力端子s
,sは“High”にする。これにより、トランス
の1次巻線P,Pの2次巻線Sに対する鎖交磁
束により、2次巻線Sには高電圧が誘起される。これに
第1昇圧手段2で充電を行うには、出力端子sを“L
ow”(GND)にする。すると、トランジスタTr
のエミッタ−コレクタ間→トランジスタTrのエミッ
タ−コレクタ間→トランジスタTrのベース−エミッ
タ間に電流が流れることにより、トランスTの1次巻
線P(1番−2番端子間)→トランジスタTrのコ
レクタ−エミッタ間に電流が流れ、結果として、トラン
スTによって充電電流はダイオードD を通りメイン
コンデンサCに流れて、そこに電荷が蓄積される。
【0027】この充電電流がトランジスタTrのベー
スに帰還されるようになっているため、該トランジスタ
Trのベース電流が増加する。そして、このトランジ
スタTrのベース電流の増加にしたがって当該トラン
ジスタTrのコレクタ電流が増加し、よって、トラン
ジスタTrのベース電流が増加し、これにより当該ト
ランジスタTrのコレクタ電流が増加し、そして、メ
インコンデンサCへの充電電流の増加とつながり、こ
の正帰還作用によってトランジスタTrは飽和状態と
なる。すると、トランスTの1次側の電流変化が無く
なるために、2次側の磁束変化も無くなる。よって、ト
ランスTの2次側には、ダイオードD を逆バイアス
する方向のエネルギーが発生し、トランジスタTr
逆バイアスすることにより、トランジスタTrのコレ
クタ電流が止まり、トランジスタTrもオフする。こ
こで、2次巻線Sには振動が起こり、トランジスタTr
が再びオンとなり、上記初期状態に戻り、次のサイク
ルの動作を開始する。このような発振動作を行って、メ
インコンデンサCの充電を行う。
【0028】また、第2昇圧手段3での充電動作は、C
PU10の出力端子sを“Low”、出力端子s
“High”にすると、トランジスタTrのエミッタ
−コレクタ間→トランジスタTrのエミッタ−コレク
タ間→トランジスタTrのベース−エミッタ間に電流
が流れることにより、トランスTの1次巻線P(1
番−3番端子間)→トランジスタTrのコレクタ−エ
ミッタ間に電流が流れ、トランスTよって充電電流は
ダイオードDを通りメインコンデンサCに流れて、
そこに電荷が蓄積される。
【0029】この充電電流がトランジスタTrのベー
スに帰還されるようになっているため、該トランジスタ
Trのベース電流が増加する。そして、このトランジ
スタTrのベース電流の増加にしたがって当該トラン
ジスタTrのコレクタ電流が増加し、よって、トラン
ジスタTrのベース電流が増加し、これにより当該ト
ランジスタTrのコレクタ電流が増加し、そして、メ
インコンデンサCへの充電電流の増加とつながり、こ
の正帰還作用によってトランジスタTrは飽和状態と
なる。するとトランスTの1次側の電流変化がなくな
るために2次側の磁束変化も無くなる。よって、トラン
スTの2次側にはダイオードDを逆バイアスする方
向のエネルギーが発生し、トランジスタTrを逆バイ
アスすることにより、トランジスタTrのコレクタ電
流が止まり、トランジスタTrもオフする。ここで2
次巻線Sには振動が起こり、トランジスタTrが再び
オンとなり、上記初期状態に戻り、次のサイクルの動作
を開始する。このような発振動作を行って、メインコン
デンサCの充電を行う。
【0030】次に、上記判定手段6及び制御手段7とし
てのCPU10の動作について説明する。図2の(A)
の破線内は、電源電池1の等価回路を示している。ここ
で、電池内部抵抗をrとする。
【0031】CPU10は、図3に示すように、まず、
電源電池1の開放電圧Eを測定する(ステップST
1)。即ち、図2の(A)の回路において、出力端子s
を“Low”として、トランジスタTrをオフ状態
とする。そして、このトランジスタTrがオフ状態の
とき、電池内部抵抗rと抵抗rの間の電圧Voff
を端子Vにより測定することにより、電源電池1の開
放電圧Eは、 E=Voff として測定される。
【0032】次に、CPU10は、電池内部抵抗r
測定する(ステップST2)。即ち、出力端子s
“High”として、トランジスタTrをオン状態と
する。そして、このトランジスタTrがオン状態のと
き電池内部抵抗rと抵抗rの間の電圧Vonを端子
により測定すると、 Von=Ir+Vce なので(但し、VceはトランジスタTrによる電圧
降下(トランジスタの特性値))、回路電流Iは、 I=(Von−Vce)/r となる。よって、電池内部抵抗rは、その内部抵抗r
の両端子間の電位差と回路電流Iとから、 Ir=Ir+Vce なので、 r=(E−Von)/I =(Voff−Von)/I =(Voff−Von)×r/(Von−Vce) で、求まる。
【0033】ここで、開放電圧Eと電池内部抵抗r
の関係は、電源電池1の種類により異なるため、それら
開放電圧Eと電池内部抵抗rのパラメータが分かれ
ば、電源電池1の種類を判断することができる。例え
ば、Ni−MH単4電池とアルカリ単4電池とでは、形
状は同じであるが、抵抗値が低ければNi−MH電池、
高ければアルカリ電池、と判断できる。
【0034】而して、CPU10は、上記測定した開放
電圧Eと電池内部抵抗rとにより電池の種類を判定し
(ステップST3)、1次巻線がインピーダンスの低い
第1昇圧手段2であっても過放電が起きない電源電池1
であるならば(ステップST4)、CPU10は、スイ
ッチング手段4に対する出力端子sを“High”且
つ出力端子sを“Low”とすることにより、第1昇
圧手段2で充電を行うよう切換える(ステップST
5)。
【0035】また、第1昇圧手段2では過放電になって
しまう電源電池1であると判定した場合には、CPU1
0は、スイッチング手段4に対する出力端子sを“L
ow”且つ出力端子sを“High”とすることによ
り、第2昇圧手段3で充電を行うよう切換える(ステッ
プST6)。
【0036】このように、電源電池1の種類により第1
昇圧手段2と第2昇圧手段3とを使い分ければ、過放電
が問題になる電源電池を使用するときは1次巻線インピ
ーダンスが高いトランスを用いて電源電池から取り出す
電流を抑えることにより過放電を防止する。逆に、過放
電が問題にならず電流が取り出しにくい電源電池の場合
には1次巻線インピーダンスの低いトランスを使って電
流を取り出し易くできる。即ち、過放電状態にならず且
つ内部抵抗が高い電池でも早く充電できるようになる。
【0037】ところで、第1昇圧手段2による充電では
過放電が起こるような電源電池1を使用している場合に
第2昇圧手段3で充電を行っているときに、その充電中
は、一時的な電池電圧降下や内部抵抗の増加、メインコ
ンデンサCに一定量の電荷が蓄積されること等によ
り、電源電池1から流出する電流量は減少していく。よ
って、図2の(B)に示すように、充電途中で第2昇圧
手段3から1次巻線のインピーダンスが低い第1昇圧手
段2に切換えることもできる。
【0038】切換えポイントを決定する手段として、本
実施の形態では、CPU10は、検出手段8によりメイ
ンコンデンサCの充電電圧を測定する(ステップST
7)。即ち、検出手段8は、メインコンデンサCの陽
極と抵抗r及び抵抗rを電源電池1のGND端子に
直列接続し、抵抗rと抵抗rの接続点とCPU10
の入力端子Vstとを接続してなり、メインコンデンサ
の高電圧を抵抗r ,rで分圧することによりV
st端子にかかる電圧をCPU10で測定できるレベル
にしている。この検出手段8により、過放電が起こる電
源電池による充電時、充電途中でメインコンデンサC
電圧が閾値以上になった時(ステップST8)、上記ス
テップST5に進んで、第1昇圧手段2に切換える。
【0039】このように、第1昇圧手段2のみの充電で
は過放電となってしまう電源電池でも、過放電となる危
険の高い充電初期だけは電流を抑える第2昇圧手段3を
用いて、充電途中で第1昇圧手段2に切換えることによ
り、不必要に電源電池1から取り出す電流を抑えること
なく早い充電が可能である。
【0040】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0041】即ち、電源電池1の種類判定法として、上
記第1の実施の形態における構成に、さらに周囲温度測
定回路を付加し、周囲温度測温結果も加えて電源電池1
の種類を判断することにより、周囲温度の変化に依存せ
ず電池種類判定をさせることが可能となる。
【0042】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。
【0043】即ち、電源電池1の種類判定法として、図
2の(C)に示すような回路構成で、CPU10は、定
電流Iを出力端子sにより制御して取り出して、その
時の電池電圧値Vを測定することにより、電池内部抵抗
は、 r=(E−V)/I で求めることができる。
【0044】この回路では、Vceの影響を考慮する必
要がなく、より高精度な判定ができる。図2の(D)
に、電源電池の判定の仕方の一例を示す。この方法によ
れば、電源電池の種類だけでなく、電源電池の状態判定
も可能であり、電源電池の種類または状態によって、最
適な充電制御を行うことができるようになる。
【0045】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態を説明する。
【0046】即ち、本実施の形態においては、上記第1
乃至第3の実施の形態におけるような判定手段6の代わ
りに、上記操作部材9として操作スイッチを設け、ユー
ザが使用する電源電池1の種類に対応して操作スイッチ
を操作することにより、その操作スイッチをCPU10
が検知して昇圧手段2,3を切換える。
【0047】このような構成によれば、複雑な回路が必
要でないというメリットがある。
【0048】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0049】(1) 1次巻線に電源電池を接続し且つ
2次巻線に電源電圧を昇圧した電圧を発生させる第1昇
圧手段と、上記第1昇圧手段よりも1次巻線のインピー
ダンスが高い第2昇圧手段と、上記第1昇圧手段と上記
第2昇圧手段とを切換えて発振させるスイッチング手段
と、上記2次巻線に発生する誘起電圧を整流した電流に
より充電されるコンデンサと、上記電源電池の種類を判
定する判定手段と、上記判定手段の判定結果に基づいて
上記スイッチング手段を制御する制御手段と、を具備す
ることを特徴とするDC−DCコンバータ。
【0050】即ち、この(1)に係るDC/DCコンバ
ータによれば、判定手段6によって電源電池1の種類を
判定し、その判定した電源電池1の種類に応じて制御手
段7がスイッチング手段4を制御することで、1次巻線
のインピーダンスの異なる第1及び第2昇圧手段2,3
を使い分けるようにしているので、電源電池1が過放電
や充電不良になることのないDC/DCコンバータを提
供することができる。
【0051】(2) 周囲の温度を測定する周囲温度測
定手段をさらに具備し、上記判定手段は、上記周囲温度
測定手段の測定結果を加味して上記電源電池の種類を判
定することを特徴とする付記(1)に記載のDC−DC
コンバータ。
【0052】この(2)に係るDC/DCコンバータに
よれば、上記(1)に係るDC/DCコンバータにおい
て、さらに周囲温度測定手段を付加し、周囲温度測温結
果も加えて電源電池1の種類を判断することにより、周
囲温度の変化に依存せず電池種類判定をさせることが可
能となる。
【0053】(3) 上記電池の種類判定方法として、
電池に抵抗値が既知である抵抗に負荷をかけて、その時
の抵抗値両端の電圧から電池の種類を判定することを特
徴とする(1)に記載のDC/DCコンバータ。
【0054】この(3)に係るDC/DCコンバータに
よれば、上記(1)に係るDC/DCコンバータにおい
て、上記電池の種類判定法として、電源電池1に既知の
抵抗値の負荷をかけて、その時の抵抗値両端の電圧から
計算により電源電池1の内部抵抗値を求め、その内部抵
抗値から電源電池1の種類を判定するようにしているの
で、簡単な構成で判定することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電池の電気的特性から電池の種類または状態を判断し、
電池の種類に応じて1次巻線のインピーダンスの異なる
昇圧トランスを使い分けることにより、電池が過放電や
充電不良になることのないDC/DCコンバータを提供
することができる。
【0056】さらに、本発明によれば、充電中に巻線切
換えするかどうかを電池の種類に応じて制御することに
より、早く充電できるDC/DCコンバータを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のDC/DCコンバータの概念
を説明するためのブロック図であり、(B)は本発明の
第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路構
成図である。
【図2】(A)は電源電池の種類判定のための回路部分
を抜き出して示す図、(B)は充電途中での昇圧手段の
切換えを説明するための充電時間と電流の関係を示す
図、(C)は本発明の第3の実施の形態に係るDC/D
Cコンバータにおける電源電池の種類判定のための回路
部分を抜き出して示す図であり、(D)は第3の実施の
形態における電源電池の判定の仕方の一例を示す図であ
る。
【図3】図1の(B)中のCPUの第1の実施の形態に
おける動作を説明するためのフローチャートを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 電源電池 2 第1昇圧手段 3 第2昇圧手段 4 スイッチング手段 5 コンデンサ 6 判定手段 7 制御手段 8 検出手段 9 操作部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線に電源電池を接続し且つ2次巻
    線に電源電圧を昇圧した電圧を発生させる第1昇圧手段
    と、 上記第1昇圧手段よりも1次巻線のインピーダンスが高
    い第2昇圧手段と、 上記第1昇圧手段と上記第2昇圧手段とを切換えて発振
    させるスイッチング手段と、 上記2次巻線に発生する誘起電圧を整流した電流により
    充電されるコンデンサと、 上記電源電池の種類または状態を判定する判定手段と、 上記判定手段の判定結果に基づいて上記スイッチング手
    段を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 上記コンデンサの充電電圧を検知する検
    知手段をさらに具備し、 上記第2昇圧手段により昇圧しているときには、上記検
    知手段の検知結果に基づいて上記第2昇圧手段から上記
    第1昇圧手段に切換えることを特徴とする請求項1に記
    載のDC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 上記判定手段は、上記電源電池の内部抵
    抗と電圧を判別することにより、上記電源電池の種類ま
    たは状態を判定することを特徴とする請求項1または2
    に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 【請求項4】 上記判定手段は、所定の電流を流したと
    きの電源電池の電圧値に基づいて、上記電源電池の種類
    を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の
    DC−DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 1次巻線に電源電池を接続し且つ2次巻
    線に電源電圧を昇圧した電圧を発生させる第1昇圧手段
    と、 上記第1昇圧手段よりも1次巻線のインピーダンスが高
    い第2昇圧手段と、 上記第1昇圧手段と上記第2昇圧手段とを切換えて発振
    させるスイッチング手段と、 上記2次巻線に発生する誘起電圧を整流した電流により
    充電されるコンデンサと、 上記電源電池の種類に対応して操作する操作部材と、 上記操作部材の操作に応じて上記スイッチング手段を制
    御する制御手段と、 を具備することを特徴とするDC−DCコンバータ。
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