JP2000308065A - 動画伝送装置 - Google Patents

動画伝送装置

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JP2000308065A
JP2000308065A JP11115298A JP11529899A JP2000308065A JP 2000308065 A JP2000308065 A JP 2000308065A JP 11115298 A JP11115298 A JP 11115298A JP 11529899 A JP11529899 A JP 11529899A JP 2000308065 A JP2000308065 A JP 2000308065A
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frame
transmission
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JP11115298A
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Yoshitaka Ota
良隆 太田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮後の動画データを蓄積し、その蓄積した
動画データを伝送する際に伝送誤りがあっても再生側で
の動画データの欠落を少なくする。 【解決手段】 動画データを圧縮を行う動画圧縮部と、
前記動画圧縮部で圧縮されたデータを記憶する記憶部
と、通信網に接続され前記動画圧縮部の出力データある
いは前記記憶部の出力データを伝送する通信部とを備
え、前記動画圧縮部は、動画データをフレーム内圧縮及
びフレーム間圧縮を用いて圧縮し、圧縮データを前記記
憶部に出力する場合と、前記通信部に出力する場合とに
おいて、タイミング生成部からの出力信号に基づき、フ
レーム内圧縮のみを用いて圧縮するフレームの比率を変
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル携帯電話
はあるいは簡易デジタル携帯電話であるPHS(パーソ
ナルハンディイホン)等に代表される無線回線、アナロ
グ電話回線及びデジタル電話回線等の通信回線を介し
て、動画伝送を行う動画伝送装置及び動画伝送方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アナログ電話回線、デジタル回線
を用いた有線通信機器や、デジタル携帯電話やPHSに
代表される無線通信機器が急速に普及している。また、
従来の音声通信のみならず、データ、動画情報を伝送す
る用途で使用する動画伝送装置が普及しつつある。
【0003】以下、従来の動画伝送装置について、図1
4〜図16を用いて説明する。図14は従来の動画伝送
装置の構成を示すブロック図である。図14において、
1は動画データを入力する動画データ入力部、2は動画
データを圧縮する動画圧縮部、3は圧縮された動画デー
タを記憶する記憶部、4は通信部、5は通信回線、6は
動画データの圧縮方法を制御する圧縮制御部、7は伝送
中の誤りを検出する誤り検出部、8は切替入力1に基づ
いて動画圧縮部2の出力先を切り替える第1のスイッ
チ、9は切替入力2に基づいて通信部4に入力する信号
を切り替える第2スイッチである。以上のように構成さ
れた従来の動画伝送装置について、以下その動作につい
て説明する。動画入力部1はカメラ、ビデオレコーダ等
の動画データを発生するものである。動画圧縮部2では
動画入力部1の出力信号を通信回線で伝送可能なデータ
量に削減するための圧縮を行う。
【0004】動画圧縮部2における圧縮の方法を図15
を用いて説明する。動画データの圧縮には離散コサイン
変換や可変長符号化が用いられる。フレーム内だけで圧
縮する方法と前後のフレームの相関性を利用してデータ
量をさらに削減するフレーム間圧縮を併用する方法とが
ある。通常、通信回線を介した動画の伝送には伝送する
データ量を削減するためにITU−T規格のH.26
1、H.263に代表されるようにフレーム内圧縮とフ
レーム間圧縮とが併用される。図15では動画フレーム
の内、第1フレーム、第10フレームがフレーム内圧縮
だけを用いて圧縮されたフレーム(Iフレーム)であ
り、その他は前のフレームとの差情報を求めることによ
りフレーム間圧縮を用いて圧縮されたフレーム(Pフレ
ーム)である。
【0005】動画圧縮部2は、動画データ入力部1の動
画データを圧縮しながら伝送する場合には、第1のスイ
ッチを介して通信部4に出力し、圧縮した動画データを
記憶する場合には、第1のスイッチを介して記憶部3に
出力する。通信部4には、第2のスイッチにより動画圧
縮部2あるいは記憶部3の出力データが入力される。動
画データ入力部1の動画データを圧縮しながら伝送する
場合には、動画圧縮部2の出力データが入力され、記憶
部3に蓄積した圧縮された動画データを伝送する場合に
は、記憶部3の出力データが入力される。通信部4は、
入力したデータを接続する通信回線5の種類に応じて、
即ちアナログ回線、デジタル回線等の有線回線や、デジ
タル携帯電話あるいは簡易デジタル携帯電話等の無線回
線など通信回線に応じて所定の符号化、変調を行い通信
回線5に出力する。このように、動画データ入力部1か
らの動画データをリアルタイムで伝送することができる
と共に、一旦蓄積した後に伝送することができる。
【0006】次に通信部4で伝送誤りが発生した時の動
作について説明する。無線回線のような伝送装置のおか
れた電波伝播状況により伝送時の信頼性が低下する通信
回線を用いた伝送では、伝送途中で誤りが発生しやす
い。誤り検出部7は通信部4における伝送誤りの発生を
検知し圧縮制御部6に伝送誤りの発生を通知する。圧縮
制御部6では誤り検出部7からの通知信号に基づき動画
圧縮部2に制御信号を出力し動画圧縮部2における動画
データの圧縮をフレーム内圧縮だけを用いて圧縮するよ
うに制御する。例えば図15において第5フレームで伝
送誤りが発生すると第6から第9フレームまではフレー
ム間圧縮を用いて圧縮されているため受信側での再生が
できず、次のフレーム内圧縮だけを用いたフレームであ
る第10フレームが来るまで再生が途絶えてしまうから
である。
【0007】上記誤り検出部7及び圧縮制御部6の動作
により、図16に示すように第5フレームで伝送誤りが
発生した場合には、第6フレームでフレーム内圧縮だけ
を用いた圧縮を行うことにより受信側で第6フレームか
らの再生が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の動画伝送装置に
おいては、動画データを圧縮しながら伝送中に伝送誤り
が発生した場合、圧縮の方法を変更することにより受信
側での動画データの再生を途切れることなく行うことが
可能であったが、圧縮した動画データを予め蓄積し、そ
の後、蓄積した動画データを伝送する際に伝送誤りが発
生すると次のフレーム内圧縮だけを用いて圧縮したフレ
ームが来るまでは動画データの再生ができなくなるとい
う問題点があった。
【0009】即ち、図15のような圧縮方法で記憶部3
に圧縮された動画データが蓄積されたとし、この蓄積さ
れた信号を伝送する場合に第5フレームで誤りが発生す
ると、既に圧縮されたデータであるため、動画データを
圧縮しながら伝送する場合と異なり圧縮方法を変更する
ことができず、フレーム内圧縮だけで圧縮されたフレー
ムである,第10フレームまで、動画データを再生する
ことができず信号が欠落するという問題点があった。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、圧縮後の動画データを蓄積し、その蓄積した動画デ
ータを伝送する際に伝送誤りがあっても、再生側での動
画データの欠落を少なくすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の請求項1に係る動画伝送装置は、通信回
線を介して動画データの伝送を行う動画伝送装置におい
て、動画データの圧縮を行う動画圧縮部と、前記動画圧
縮部で圧縮されたデータを記憶する記憶部と、通信網に
接続され前記動画圧縮部の出力データあるいは前記記憶
部の出力データを伝送する通信部とを備え、前記動画圧
縮部は、圧縮データをフレーム内圧縮およびフレーム間
圧縮を用いて圧縮し、圧縮データを前記記憶部に出力す
る場合と、前記通信部に出力する場合とにおいて、タイ
ミング生成部からの出力信号に基づき、フレーム内圧縮
のみを用いて圧縮するフレームの比率を変えるようにし
たものである。
【0012】また、本発明の請求項2に係る動画伝送装
置は、請求項1に記載の動画伝送装置において、前記通
信部を接続する通信網の信頼性が高い場合には、フレー
ム内圧縮を用いて圧縮するフレームの比率を下げ、前記
通信部を接続する通信網の信頼性が低い場合には、フレ
ーム内圧縮を用いて圧縮するフレームの比率を上げるよ
うにしたものである。
【0013】また、本発明の請求項3に係る動画伝送装
置は、請求項1に記載の動画伝送装置において、前記記
憶部の記憶データの読み出し順序を制御する順序制御部
と、前記通信部での伝送誤りを検出する誤り検出部とを
有し、前記順序制御部は、前記記憶部のデータを前記通
信部を介して伝送中に前記誤り検出部において伝送誤り
を検出した場合には、読み出し中の前記記憶部の記憶デ
ータに対し、時間的に前あるいは後ろに位置し、且つ最
も近いフレーム内圧縮のみを用いて圧縮したフレームか
ら一方を選択し該フレームから伝送を再開するようにし
たものである。
【0014】また、本発明の請求項4に係る動画伝送装
置は、請求項3に記載の動画伝送装置において、前記順
序制御部は、前記記憶部のデータを前記通信部を介して
伝送中に前記誤り検出部において伝送誤りを検出した場
合には、読み出し中の前記記憶部の記憶データに対し時
間的に前あるいは後ろに位置するフレーム内圧縮のみを
用いて圧縮したフレームから読み出し中の前記記憶部の
記憶データに対し時間的に近い方を選択し当該フレーム
から伝送を再開するようにしたものである。
【0015】また、本発明の請求項5に係る動画伝送装
置は、請求項3に記載の動画伝送装置において、前記時
間的に前あるいは後ろに位置するフレームの選択が通信
相手方により指定されるようにしたものである。
【0016】また、本発明の請求項6に係る動画伝送装
置は、請求項3に記載の動画伝送装置において、通信回
線を介して動画データと共に音声データも多重化して伝
送する動画伝送装置であって、前記記憶部に代えて多重
化後のデータを記憶する多重化データ記憶部と、さらに
音声データの無音区間を検出する無音検出部とを有し、
前記通信部を介して伝送中に前記誤り検出部において伝
送誤りを検出した場合には、前記順序制御部は、前記無
音検出部が検出した前記多重化データ記憶部から読み出
し中の記憶データから時間的に過去の有音区間の先頭位
置から伝送を再開するようにしたものである。
【0017】また、本発明の請求項7に係る動画伝送装
置は、請求項6に記載の動画伝送装置において、前記順
序制御部は、読み出し中の前記記憶部の記憶データに対
し、動画データにおいて、時間的に前に位置するフレー
ム内圧縮のみを用いて圧縮したフレームを含み、且つ有
音区間の先頭から伝送を再開するようにしたものであ
る。
【0018】また、本発明の請求項8に係る動画伝送装
置は、請求項6に記載の動画伝送装置において、前記動
画圧縮部は、前記多重化データ記憶部にデータを出力す
る時には、無音検出部において無音区間から有音区間の
移行を検知した時にフレーム内圧縮のみを用いて圧縮し
たフレームを挿入するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
請求項1及び2に対応する本発明の実施の形態1による
動画伝送装置及び動画伝送方法について、図1及び図2
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1によ
る動画伝送装置の構成を示すブロック図であり、図2は
各部の動作のタイミングを示すタイミング図である。図
1において、1は動画データを入力する動画データ入力
部、2は動画データを圧縮する動画圧縮部、3は圧縮さ
れた動画データを記憶する記憶部、4は通信部、5は通
信回線、6は動画データの圧縮方法を制御する圧縮制御
部、7は伝送中の誤りを検出する誤り検出部、8は切替
入力1に基づいて動画圧縮部2の出力先を切り替える第
1のスイッチ、9は切替入力2に基づいて通信部4に入
力する信号を切り替える第2のスイッチであり、以上の
構成は従来例と同じものである。更に、10は圧縮制御
部を動作するタイミングを生成するタイミング制御部で
ある。
【0020】以上のように構成された本実施の形態の動
画伝送装置について、以下その動作について説明する。
動画データ入力部1の出力信号が、動画圧縮部2に入力
され、また通信部4に入力するデータが、第1のスイッ
チ8及び第2のスイッチ9により動画圧縮部2の出力と
なっており、動画データ入力部1の動画データをリアル
タイムで伝送する場合の動作は、従来例と同じである。
【0021】以下、従来例と異なる動画データ入力部1
から出力した信号を、動画圧縮部2で圧縮し、記憶部3
で蓄積する場合の動作について説明する。タイミング生
成部10は、圧縮制御6に圧縮方法の変更を指示するタ
イミングを発生する。圧縮制御部6は、タイミング生成
部10のタイミングに基づき、動画圧縮部2に制御信号
を出力し、動画圧縮部2が動画データを圧縮する際に、
フレーム内符号化だけを用いて圧縮するように制御す
る。タイミング生成部10は、切替入力1に基づいて、
動画圧縮部2の出力が通信部4に出力される場合と記憶
部3に出力される場合とで異なるタイミングを発生す
る。
【0022】図2(a)は動画圧縮部2の出力が通信部
4に出力される場合におけるタイミング生成部10の出
力信号と動画圧縮部2の出力信号の関係を示しており、
図2(b)は動画圧縮部2の出力が記憶部3に出力され
る場合におけるタイミング生成部10の出力信号と動画
圧縮部2の出力信号の関係を示している。図2(a)で
は、第1フレーム及び第10フレームでタイミング生成
部10から制御信号が出力されることによって、該フレ
ームはフレーム内圧縮だけを用いて圧縮されたフレーム
(Iフレーム)となる。一方、図2(b)では、第1フ
レーム、第5フレーム、第10フレーム及び第15フレ
ームで、タイミング生成部10から制御信号が出力され
ることによって、図2(a)に比べ短い間隔でIフレー
ムが生成される。
【0023】このように、記憶部3に圧縮した動画デー
タを記憶する場合には、リアルタイムで動画圧縮部2か
らの信号を通信部4に出力する場合に比べて、短い間隔
でIフレームが存在するように圧縮している。また、タ
イミング生成部10は、通信部4に接続される通信回線
の種類に応じて、制御信号を発生するタイミングを変え
ることも可能である。
【0024】即ち、通信回線の信頼性が比較的高い有線
回線においては、制御信号を発生する周期を長くし、信
頼性が電波伝播状況により悪化する無線回線において
は、周期を短くすることによって、圧縮された動画デー
タ中に存在するIフレームの間隔を変えることができ
る。
【0025】このように、本実施の形態1による動画伝
送装置によれば、動画データを圧縮しながら伝送する場
合と、動画データを圧縮して蓄積する場合とにおいて圧
縮方法を変更し、蓄積する場合にはフレーム内圧縮だけ
を用いて圧縮するタイミングを短くすることによって、
蓄積した動画データを伝送する際に伝送誤りが発生して
もフレーム内圧縮だけを行ったフレームを比較的早く送
出できるため、受信側での画像の欠落を少なくすること
ができる。
【0026】(実施の形態2)以下、本発明の請求項3
及び4に対応する本発明の実施の形態2による動画伝送
装置及び動画伝送方法について、図3、図4及び図5を
参照して説明する。図3は本発明の実施の形態2による
動画伝送装置の構成を示すブロック図であり、図4は記
憶部3に蓄積された圧縮された動画データの内容を示す
図であり、図5は各部の動作のタイミングを示すタイミ
ング図である。図3において、11は誤り検出部7の出
力信号に基づき、記憶部3から読み出すデータの読み出
し、順序を制御する順序制御部であり、その他は上記実
施の形態1と同じものである。
【0027】以上のように構成された本実施の形態の動
画伝送装置について、以下その動作について、上記実施
の形態1と異なる部分を説明する。本実施の形態におい
ては、記憶部3に蓄積した圧縮した動画データを通信部
4に出力し、通信回線を介して伝送するときの動作が本
発明の実施の形態1と異なる。
【0028】図4に、記憶部3に予め蓄積された,圧縮
後の動画データの内容を示す。記憶部3には第1フレー
ム、第5フレーム、第10フレーム及び第15フレーム
がそれぞれフレーム内圧縮だけを用いて圧縮された動画
データが存在している。記憶部3の動画データを通信部
4に出力中に、通信部4において伝送誤りが発生した場
合の動作について説明する。
【0029】通信部4での伝送誤りの発生を誤り検出部
7で検出すると、誤り検出部7は順序制御部11に制御
信号を出力する。順序制御部11では記憶部3を制御
し、記憶部3が出力する圧縮後の動画データの送出順序
を制御する。この動作を図5を用いて説明する。図5
(a)では記憶部3が第7フレームを出力した時点で、
誤り検出部7において伝送誤りが検知されている。誤り
検出部7の出力信号に基づき、順序制御部11は記憶部
3から出力されるデータの順序を制御し、既に出力した
フレームの内、時間的に最も新しいIフレームから出力
を再開するように制御する。
【0030】図4に示すように、第7フレームより時間
的に過去に位置し、且つ最も新しいIフレームは第5フ
レームであるから、図5(a)に示す記憶部3の出力信
号は、第7フレームで伝送誤りが発生した後、第5フレ
ームから伝送を再開している。このように、伝送誤りが
発生した場合に、過去に出力したIフレームの内、最も
新しいIフレームから伝送が再開されることになる。
【0031】次に順序制御部11による別の制御方法に
ついて説明する。図5(b)では第8フレームで伝送誤
りが発生した場合であり、誤り検出部7の出力信号に基
づき、順序制御部11は記憶部3から出力されるデータ
の順序を制御し、現在出力中であったフレームに対して
時間的に未来に位置し、且つ最も時間的に近いIフレー
ムから出力を再開するように制御する。
【0032】図4に示すように、第8フレームより時間
的に未来に位置し、且つ最も近いIフレームは第10フ
レームであるから、図5(b)に示す記憶部3の出力信
号は、第8フレームで伝送誤りが発生した後、第10フ
レームから伝送を再開している。これにより、伝送誤り
が発生した場合に、現在出力中であったフレームに対
し、時間的に未来に位置するIフレームの内、最も近い
Iフレームから出力が再開されることになる。
【0033】なお、現在出力のフレームに対し、時間的
に過去あるいは未来に位置するIフレームの内、いずれ
から出力を再開するかは、選択することが可能である。
例えば、記録部3に蓄積された動画データの内容が動画
の欠落を全くなしに伝送すべき種類のものである場合に
は、過去のIフレームから再開し、動画の欠落よりも動
画の伝送順序を重視すべき種類のものである場合には、
未来のIフレームから再開する等の選択ができる。ま
た、現在出力中のフレームに対し、過去と未来のIフレ
ームの内、時間的に近い方を選択するような制御も可能
である。
【0034】このように、本実施の形態2による動画伝
送装置によれば、記憶手段に蓄積された動画データを伝
送中に誤りが発生した時、記憶手段から動画データを読
み出す順序を制御し、フレーム内圧縮だけを用いて圧縮
した動画フレームから伝送を再開することによって、受
信側での画像の欠落または、画像の途切れを少なくする
ことができる。
【0035】(実施の形態3)以下、本発明の請求項5
に対応する本発明の実施の形態3による動画伝送装置及
び動画伝送方法について、図6を用いて説明する。図6
は本発明の実施の形態3による動画伝送装置及び動画伝
送方法の構成を示すブロック図である。図6の構成は、
上記実施の形態2とは通信部4の出力に基づいて順序制
御部11が制御されるところが異なる。
【0036】以上のように構成された本実施の形態3の
動画伝送装置について、以下その動作について、上記実
施の形態2と異なる部分を説明する。図6において、通
信部4は通信相手方からの制御信号を受信する。この制
御信号は実施の形態2において述べた伝送誤りが発生し
た場合に、伝送を再開するフレームを予め指定するため
のものである。
【0037】順序制御部11は、通信部4から出力され
た通信相手方からの制御信号に基づき、伝送誤りが発生
した場合に、記憶部3から出力する信号が現在送出中で
あったフレームに対し、過去あるいは未来に位置するI
フレームのいずれから伝送を再開するか、あるいは両方
のIフレームの内、時間的に近い方から再開する等の選
択を行う。
【0038】このように、本実施の形態3による動画伝
送装置によれば、どのIフレームから伝送を再開するか
を、通信相手から指定することができ、受信側での画像
の欠落を少なくするか、画像の途切れを少なくするかの
選択を受信側で行うことができる。
【0039】(実施の形態4)以下、本発明の請求項6
に対応する本発明の実施の形態4による動画伝送装置及
び動画伝送方法について、図7、図8及び図9を参照し
て説明する。図7は、本発明の実施の形態4による動画
伝送装置の構成を示すブロック図であり、図8は記憶部
3に蓄積された圧縮後の動画データの内容を示す図であ
り、図9は各部の動作のタイミングを示すタイミング図
である。
【0040】図7において、12は音声データを出力す
る音声データ入力部、13は音声データを圧縮する音声
データ圧縮部、14は音声データから無音区間を検出す
る無音検出部、15は圧縮された動画データ及び音声デ
ータを多重化する多重化部であり、その他は上記実施の
形態2と同じものである。
【0041】以上のように構成された本実施の形態4の
動画伝送装置及び動画伝送方法について、以下その動作
について、上記実施の形態2と異なる部分を説明する。
まず、動画データ入力部1から入力した動画データ及び
音声入力部12から入力した音声データを、リアルタイ
ムで伝送する場合の動作について説明する。
【0042】音声入力部12は、マイク等の音声データ
を発生するものである。音声圧縮部13では、音声入力
部12の出力信号を通信回線で伝送し得るデータ量に削
減するための圧縮を行う。動画データ及び音声データの
両方を伝送する用途においては、通常、音声データの圧
縮に高効率の符号化、例えば線形予測符号化等を用い
る。
【0043】無音検出部14は、音声データ入力部12
の信号から、音声データレベルが所定のレベル以下とな
る無音区間を検出し、音声データに対して無音区間の位
置を示すデータを音声データ圧縮部13に出力する。音
声データ圧縮部13では、音声データを圧縮すると共
に、無音区間の位置を示すデータを付加して出力する。
動画圧縮部2及び音声圧縮部13の出力は、それぞれス
イッチ8a及び8bを介して、多重化部15出力され
る。多重化部15では、圧縮された動画データ及び音声
データを、所定の形式で単一のデータ列となるよう多重
する。多重化された動画データ及び音声データは通信部
4に入力され、動画データのみを伝送する場合と同様に
して、通信部4に接続された通信回線5の種類、即ち、
アナログ回線、デジタル回線等の有線回線や、デジタル
携帯電話あるいは簡易デジタル携帯電話等の無線回線な
ど通信回線に応じて、所定の符号化及び変調を行い、通
信回線5に出力される。このように、動画データ入力部
1及び音声データ入力部12からの動画データ及び音声
データをリアルタイムで伝送することができる。
【0044】次に、動画データ入力部1から入力した動
画データ及び音声入力部12から入力した音声データ
を、記憶部3に蓄積する場合の動作と、蓄積した動画デ
ータ及び音声データを伝送する場合の動作について説明
する。動画圧縮部2の出力及び音声圧縮部13の出力
は、それぞれスイッチ8a及び8bを介して記憶部3に
出力され蓄積される。この時、動画データ及び音声デー
タは、記憶部3から出力する際に、両データの時間的同
期を取り得るように、時間情報と共に記憶され蓄積され
る。
【0045】記憶部3の出力は、スイッチ9a及び9b
を介して、多重化部15に入力される。この時、記憶部
3から出力される圧縮後の動画データ及び音声データ
は、蓄積時に同時に記憶された時間情報に基づき時間的
な同期を取りながら出力される。多重化部15に入力さ
れた両データは、リアルタイムで伝送するときと同様に
して多重化され、通信部4により通信回線5に出力され
る。このように、動画データ及び音声データを蓄積する
と共に、蓄積した信号を、通信回線5を介して伝送する
ことができる。
【0046】次に、記憶部3に蓄積されたデータを通信
部4にて伝送中に、伝送誤りが発生した場合について説
明する。まず、図8は、記憶部3に予め蓄積された動画
データ及び音声データ、及び無音検出部14で検出した
無音区間の位置を示すデータを時系列に表わしたもので
ある。この場合、動画データの第1フレームから第2フ
レームまで及び第7フレームから第8フレームに相当す
る時間において、音声データが無音であったことを表わ
している。
【0047】次に、この蓄積されたデータを、通信部4
を介して伝送中に、通信部4において伝送誤りが発生し
た場合の動作について説明する。通信部4での伝送誤り
の発生を誤り検出部7で検出すると、誤り検出部7は、
順序制御部11に制御信号を出力する。順序制御部11
では、記憶部3を制御し、記憶部3が出力する動画デー
タ及び音声データの送出順序を制御する。この動作を図
9を用いて説明する。
【0048】図9では、記憶部3が動画データの第6フ
レームを出力した時点で誤り検出部7において伝送誤り
が検知されている。誤り検出部7の出力信号に基づき順
序制御部11は記憶部3から出力されるデータの順序を
制御し、現在出力中であった時点から時間的に過去に位
置する有音区間の開始時点から出力を再開するように制
御する。図8に示すように伝送誤りが発生した動画デー
タの第6フレームの時点から時間的に過去に位置し有音
区間が始まるのは動画データの第3フレームに相当する
から、図9に示す記憶部3の出力信号は第6フレームで
伝送誤りが発生した後、第3フレームから伝送を再開し
ている。
【0049】このように、本実施の形態4による動画伝
送装置によれば、予め蓄積された動画データと音声デー
タを多重化して伝送する際に、伝送誤りが発生した場合
には、過去に出力した音声データの有音区間の先頭から
伝送が再開されることになり、音声の欠落を少なくする
ことができる。
【0050】(実施の形態5)
【0051】以下、本発明の請求項7に対応する本発明
の実施の形態5による動画伝送装置及び動画伝送方法に
ついて説明する。本実施の形態5の動画伝送装置及び動
画伝送方法の構成は、図7に示す上記実施の形態4と同
じものである。図10は記憶部3に蓄積された圧縮後の
動画データの内容を示す図であり、図11は各部の動作
のタイミングを示すタイミング図である。本実施の形態
5は、上記実施の形態4とは記憶部3に蓄積されたデー
タを、通信部4にて伝送中に伝送誤りが発生した場合の
動作が異なる。
【0052】以下、本実施の形態5において、実施の形
態4と異なる部分を説明する。図10は、記憶部3に予
め蓄積された動画データ及び音声データ、及び無音検出
部14で検出した無音区間の位置を示すデータを、時系
列に表わしたものである。この場合、動画データは第1
フレーム、第5フレーム及び第10フレームがフレーム
内符号化だけを用いて圧縮されたIフレームであり、音
声データは動画データの第1から第2フレームまで、及
び第7フレームから第8フレームに相当する時間におい
て無音であったことを表わしている。
【0053】次に、この蓄積されたデータを通信部4を
介して伝送中に、通信部4において伝送誤りが発生した
場合の動作について説明する。通信部4での伝送誤りの
発生を誤り検出部7が検出すると、誤り検出部7は、順
序制御部11に制御信号を出力する。順序制御部11で
は、記憶部3を制御し記憶部3が出力する動画データ及
び音声データの送出順序を制御する。この動作を図11
を用いて説明する。
【0054】図11では、記憶部3が動画データの第6
フレームを出力した時に、誤り検出部7において伝送誤
りが検出されている。誤り検出部7の出力信号に基づ
き、順序制御部11は、記憶部3から出力されるデータ
の順序を制御し、動画データにおいて現在出力中であっ
た動画フレームに対し時間的に過去に位置し、且つ時間
的に最も新しいIフレームを含むと共に、音声データに
おいて現在出力中であった時点から時間的に過去に位置
する有音区間の開始時点から出力を再開するように制御
する。
【0055】図11に示すように、伝送誤りが発生した
動画データの第6フレームの時点より時間的に過去に位
置し、且つ最も新しいIフレームは第5フレームであ
る。またこの第5フレームを含み、伝送誤りが発生した
第6フレームより時間的に過去に位置し、有音区間が始
まるのは動画データの第3フレームに相当するから、図
11に示す記憶部3の出力信号は、第6フレームで伝送
誤りが発生した後、第3フレームから伝送を再開してい
る。
【0056】このように、本実施の形態5による動画伝
送装置によれば、予め蓄積された動画データと音声デー
タを多重化して伝送する際に、伝送誤りが発生した場合
は、過去に出力した動画データのIフレームを含み、且
つ過去に出力した音声データの有音区間の先頭から伝送
が再開されることになり、受信側での画像の欠落を少な
く、且つ音声の欠落を少なくすることができる。
【0057】(実施の形態6)
【0058】図12は、本発明の請求項8に対応する本
発明の実施の形態6による動画伝送装置及び動画伝送方
法の構成を示すブロック図であり、図13は各部の動作
のタイミングを示すタイミング図である。図12におい
て、無音検出部14の出力が音声圧縮部13と共に、圧
縮制御部6に出力されるところが、上記実施の形態4と
異なり、その他は同じである。
【0059】以上のように構成された本実施の形態6の
動画伝送装置及び動画伝送方法について、以下その動作
について、上記実施の形態4と異なる動画圧縮部2の出
力と音声圧縮部13の出力とを記憶部3に入力する時の
動作について説明する。無音検出部14は、音声データ
入力部12の信号から音声データレベルが所定のレベル
以下となる無音区間を検出し、圧縮制御部6に出力す
る。圧縮制御部6は、無音検出部14からの信号に基づ
き、音声データ入力部12の音声データが無音区間から
有音区間に移行した時点で、動画圧縮部2における圧縮
方法を変更する制御信号を、動画圧縮部2に出力する。
動画圧縮部2では、この制御信号に基づき、動画データ
入力部1から入力される動画データの圧縮を、フレーム
内圧縮だけを用いて圧縮を行う。圧縮制御部6からの制
御信号がない場合、即ち、音声データが無音区間から有
音区間に移行する以外の場合には、動画圧縮部2はフレ
ーム内圧縮及びフレーム間圧縮を用いて、動画データ入
力部1からの動画データを圧縮する。
【0060】図13では、無音検出部14が動画データ
の第1フレーム及び2フレーム、及び第7フレーム及び
8フレームで無音区間を検出しており、無音区間から有
音区間に移行するのは、動画データの第3フレーム及び
第9フレームに相当する時点である。このフレームで
は、動画圧縮部2でフレーム内符号化だけで圧縮を行
う。
【0061】このように、本実施の形態6による動画伝
送装置によれば、音声データが無音区間から有音区間に
移行した時点と、動画データの圧縮がフレーム内符号化
だけを用いて圧縮するタイミングとを一致させることが
でき、伝送誤りが発生した場合には、音声データの無音
区間から有音区間に移行した時点にさかのぼって伝送が
再開することにより、フレーム内圧縮だけを用いて圧縮
した動画フレームを同時に送ることができ、受信側での
画像、音声の欠落を少なくすることができる。
【0062】なお、音声データ入力部12から出力され
る音声データの無音区間あるいは有音区間が長時間に渡
って続く場合には、動画圧縮部2を周期的に制御し、適
当な間隔でフレーム内圧縮だけを用いて圧縮を行うこ
と、また無音区間及び有音区間が頻繁に繰り返される場
合には、無音区間から有音区間に移行する際に、圧縮制
御部6から出力される制御信号を適当な周期で抑止する
ことが望まれる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本発明の
請求項1に係る動画伝送装置は、通信回線を介して動画
データの伝送を行う動画伝送装置において、動画データ
の圧縮を行う動画圧縮部と、前記動画圧縮部で圧縮され
たデータを記憶する記憶部と、通信網に接続され前記動
画圧縮部の出力データあるいは前記記憶部の出力データ
を伝送する通信部とを備え、前記動画圧縮部は、圧縮デ
ータをフレーム内圧縮およびフレーム間圧縮を用いて圧
縮し、圧縮データを前記記憶部に出力する場合と、前記
通信部に出力する場合とにおいて、タイミング生成部か
らの出力信号に基づき、フレーム内圧縮のみを用いて圧
縮するフレームの比率を変えるようにしたものである。
このように、動画データを圧縮しながら伝送する場合
と、動画データを圧縮して蓄積する場合とで圧縮方法を
変更し、蓄積する場合にはフレーム内圧縮だけを用いて
圧縮するタイミングを短くすることによって、蓄積した
動画データを伝送する際に伝送誤りが発生してもフレー
ム内圧縮だけを行ったフレームを比較的早く送出できる
ため、受信側での画像の欠落を少なくすることができ
る。
【0064】また、本発明の請求項2に係る動画伝送装
置は、請求項1に記載の動画伝送装置において、前記通
信部を接続する通信網の信頼性が高い場合には、フレー
ム内圧縮を用いて圧縮するフレームの比率を下げ、前記
通信部を接続する通信網の信頼性が低い場合には、フレ
ーム内圧縮を用いて圧縮するフレームの比率を上げるよ
うにしたものである。このように、接続する通信網の種
類に応じて、動画データを圧縮して蓄積する場合の圧縮
方法を変更し、通信網の信頼性が低い場合にはフレーム
内圧縮だけを用いて圧縮するタイミングを短くすること
によって、蓄積した動画データを伝送する際に伝送誤り
が発生してもフレーム内圧縮だけを行ったフレームを比
較的早く送出できるため、受信側での画像の欠落を少な
くすることができ、且つフレーム内圧縮だけを用いて圧
縮する比率を最適化することにより蓄積するデータ量を
少なくすることができる。
【0065】また、本発明の請求項3に係る動画伝送装
置は、請求項1に記載の動画伝送装置において、前記記
憶部の記憶データの読み出し順序を制御する順序制御部
と、前記通信部での伝送誤りを検出する誤り検出部とを
有し、前記順序制御部は、前記記憶部のデータを前記通
信部を介して伝送中に前記誤り検出部において伝送誤り
を検出した場合には、読み出し中の前記記憶部の記憶デ
ータに対し、時間的に前あるいは後ろに位置し、且つ最
も近いフレーム内圧縮のみを用いて圧縮したフレームか
ら一方を選択し該フレームから伝送を再開するようにし
たものである。このように、記憶手段に蓄積された動画
データを伝送中に誤りが発生した時、記憶手段から動画
データを読み出す順序を制御し、フレーム内圧縮だけを
用いて圧縮した動画フレームから伝送を再開することに
よって、受信側での画像の欠落または、画像の途切れを
少なくすることができる。
【0066】また、本発明の請求項4に係る動画伝送装
置は、請求項3に記載の動画伝送装置において、前記順
序制御部は、前記記憶部のデータを前記通信部を介して
伝送中に前記誤り検出部において伝送誤りを検出した場
合には、読み出し中の前記記憶部の記憶データに対し時
間的に前あるいは後ろに位置するフレーム内圧縮のみを
用いて圧縮したフレームから読み出し中の前記記憶部の
記憶データに対し時間的に近い方を選択し当該フレーム
から伝送を再開するようにしたものである。このよう
に、記憶手段に蓄積された動画データを伝送中に誤りが
発生した時、記憶手段から動画データを読み出す順序を
制御し、フレーム内圧縮をだけを用いて圧縮した動画フ
レームから伝送を再開することによって、受信側での画
像の欠落または、画像の途切れを少なくすることができ
る。
【0067】また、本発明の請求項5に係る動画伝送装
置は、請求項3に記載の動画伝送装置において、前記時
間的に前あるいは後ろに位置するフレームの選択が通信
相手方により指定されるようにしたものである。このよ
うに、フレーム内圧縮をだけを用いて圧縮した動画フレ
ームから伝送を再開する際に、受信側での画像の欠落を
少なくするか、画像の途切れを少なくするかの選択を受
信側で行うことができる。
【0068】また、本発明の請求項6に係る動画伝送装
置は、請求項3に記載の動画伝送装置において、通信回
線を介して動画データと共に音声データも多重化して伝
送する動画伝送装置であって、前記記憶部に代えて多重
化後のデータを記憶する多重化データ記憶部と、さらに
音声データの無音区間を検出する無音検出部とを有し、
前記通信部を介して伝送中に前記誤り検出部において伝
送誤りを検出した場合には、前記順序制御部は、前記無
音検出部が検出した前記多重化データ記憶部から読み出
し中の記憶データから時間的に過去の有音区間の先頭位
置から伝送を再開するようにしたものである。このよう
に、予め蓄積された動画データと音声データを多重化し
て伝送する際に、伝送誤りが発生した場合には、音声デ
ータの無音区間から有音区間に移行した時点にさかのぼ
って伝送が再開されるために音声の欠落を少なくするこ
とができる。
【0069】また、本発明の請求項7に係る動画伝送装
置は、請求項6に記載の動画伝送装置において、前記順
序制御部は、読み出し中の前記記憶部の記憶データに対
し、動画データにおいて、時間的に前に位置するフレー
ム内圧縮のみを用いて圧縮したフレームを含み、且つ有
音区間の先頭から伝送を再開するようにしたものであ
る。このように、予め蓄積された動画データと音声デー
タを多重化して伝送する際に、伝送誤りが発生した場合
には、フレーム内圧縮のみで圧縮された動画フレームを
含み、音声データの無音区間から有音区間に移行した時
点にさかのぼって伝送が再開されるために、受信側での
画像の欠落を少なく、且つ音声の欠落を少なくすること
ができる。
【0070】また、本発明の請求項8に係る動画伝送装
置は、請求項6に記載の動画伝送装置において、前記動
画圧縮部は、前記多重化データ記憶部にデータを出力す
る時には、無音検出部において無音区間から有音区間の
移行を検知した時にフレーム内圧縮のみを用いて圧縮し
たフレームを挿入するようにしたものである。このよう
に、動画データと音声データを圧縮して蓄積する際に、
音声データが無音区間から有音区間への移行したタイミ
ングで動画データの圧縮をフレーム内圧縮のみを用いて
行うことにより、伝送誤りが発生した場合には、音声デ
ータの無音区間から有音区間に移行した時点にさかのぼ
って伝送が再開することにより、フレーム内圧縮だけを
もちいて圧縮した動画フレームを同時に送ることがで
き、受信側での画像、音声の欠落を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における動画伝送装置及
び動画伝送方法の構成を示すブロック図。
【図2】(a) 同実施の形態において、動画圧縮部の
出力が通信部に出力される場合における各部の動作のタ
イミングを示す図。(b) 同実施の形態において、動
画圧縮部の出力が記憶部に出力される場合における各部
の動作のタイミングを示す図。
【図3】本発明の実施の形態2における動画伝送装置及
び動画伝送方法の構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態における蓄積された圧縮されたデ
ータの内容を示す図。
【図5】(a) 同実施の形態において、伝送誤りが発
生した場合に、過去に出力したフレームから伝送が再開
する場合の各部の動作のタイミングを示す図。(b)同
実施の形態において、伝送誤りが発生した場合に、未来
に位置するフレームから出力が再開する場合の各部の動
作のタイミングを示す図。
【図6】本発明の実施の形態3における動画伝送装置及
び動画伝送方法の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4及び実施の形態5におけ
る動画伝送装置及び動画伝送方法の構成を示すブロック
図。
【図8】同実施の形態における蓄積された圧縮されたデ
ータの内容を示す図。
【図9】同実施の形態における各部の動作のタイミング
を示すタイミング図。
【図10】同実施の形態における蓄積された圧縮された
データの内容を示す図。
【図11】同実施の形態における各部の動作のタイミン
グを示すタイミング図。
【図12】本発明の実施の形態5における動画伝送装置
及び動画伝送方法の構成を示すブロック図。
【図13】同実施の形態における各部の動作のタイミン
グを示すタイミング図。
【図14】従来技術における動画伝送装置の構成を示す
ブロック図。
【図15】従来技術の動画圧縮部における圧縮方法を示
す図。
【図16】従来技術において、伝送誤りが発生した場合
に再生する方法を示す図。
【符号の説明】
1:動画データ入力部 2:動画圧縮部 3:記憶部 4:通信部 5:通信回線 6:圧縮制御部 7:誤り検出部 8,9:スイッチ 10:タイミング生成部 11:順序制御部 12:音声データ入力部 13:音声圧縮部 14:無音検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK08 MA04 MA05 PP05 PP06 RA01 RA04 RA09 RB01 RB14 RC24 RC32 RE03 RE06 RF00 RF01 RF14 RF15 RF24 RF28 SS07 SS10 SS30 UA02 UA28 UA38 5C064 AA01 AB04 AC02 AC06 AC17 AD02 AD06 AD08 AD13 AD14 5J064 AA01 BB08 BC01 BC02 BC24 BC25 BD02 5K014 AA02 AA05 EA00 FA00 FA04 5K041 AA02 BB03 BB08 CC04 EE16 EE17 GG01 GG11 GG13 HH24 HH43 JJ28 JJ35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して動画データの伝送を行
    う動画伝送装置において、 動画データの圧縮を行う動画圧縮部と、 前記動画圧縮部で圧縮されたデータを記憶する記憶部
    と、 通信網に接続され前記動画圧縮部の出力データあるいは
    前記記憶部の出力データを伝送する通信部とを備え、 前記動画圧縮部は、圧縮データをフレーム内圧縮および
    フレーム間圧縮を用いて圧縮し、圧縮データを前記記憶
    部に出力する場合と、前記通信部に出力する場合とにお
    いて、タイミング生成部からの出力信号に基づき、フレ
    ーム内圧縮のみを用いて圧縮するフレームの比率を変え
    る、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動画伝送装置におい
    て、 前記通信部を接続する通信網の信頼性が高い場合には、
    フレーム内圧縮を用いて圧縮するフレームの比率を下
    げ、 前記通信部を接続する通信網の信頼性が低い場合には、
    フレーム内圧縮を用いて圧縮するフレームの比率を上げ
    る、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の動画伝送装置におい
    て、 前記記憶部の記憶データの読み出し順序を制御する順序
    制御部と、 前記通信部での伝送誤りを検出する誤り検出部とを有
    し、 前記順序制御部は、前記記憶部のデータを前記通信部を
    介して伝送中に前記誤り検出部において伝送誤りを検出
    した場合には、読み出し中の前記記憶部の記憶データに
    対し、時間的に前あるいは後ろに位置し、且つ最も近い
    フレーム内圧縮のみを用いて圧縮したフレームから一方
    を選択し該フレームから伝送を再開するものである、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の動画伝送装置におい
    て、 前記順序制御部は、前記記憶部のデータを前記通信部を
    介して伝送中に前記誤り検出部において伝送誤りを検出
    した場合には、読み出し中の前記記憶部の記憶データに
    対し時間的に前あるいは後ろに位置するフレーム内圧縮
    のみを用いて圧縮したフレームから読み出し中の前記記
    憶部の記憶データに対し時間的に近い方を選択し当該フ
    レームから伝送を再開するものである、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の動画伝送装置におい
    て、 前記時間的に前あるいは後ろに位置するフレームの選択
    が通信相手方により指定される、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の動画伝送装置におい
    て、 通信回線を介して動画データと共に音声データも多重化
    して伝送する動画伝送装置であって、 前記記憶部に代えて多重化後のデータを記憶する多重化
    データ記憶部と、 さらに音声データの無音区間を検出する無音検出部とを
    有し、 前記通信部を介して伝送中に前記誤り検出部において伝
    送誤りを検出した場合には、前記順序制御部は、前記無
    音検出部が検出した前記多重化データ記憶部から読み出
    し中の記憶データから時間的に過去の有音区間の先頭位
    置から伝送を再開する、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の動画伝送装置におい
    て、 前記順序制御部は、読み出し中の前記記憶部の記憶デー
    タに対し、動画データにおいて、時間的に前に位置する
    フレーム内圧縮のみを用いて圧縮したフレームを含み、
    且つ有音区間の先頭から伝送を再開する、 ことを特徴とする動画伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の動画伝送装置におい
    て、 前記動画圧縮部は、前記多重化データ記憶部にデータを
    出力する時には、無音検出部において無音区間から有音
    区間の移行を検知した時にフレーム内圧縮のみを用いて
    圧縮したフレームを挿入する、 ことを特徴とする動画伝送装置。
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