JP2000307881A - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置および信号処理方法

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JP2000307881A
JP2000307881A JP11109034A JP10903499A JP2000307881A JP 2000307881 A JP2000307881 A JP 2000307881A JP 11109034 A JP11109034 A JP 11109034A JP 10903499 A JP10903499 A JP 10903499A JP 2000307881 A JP2000307881 A JP 2000307881A
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Tatsuki Inuzuka
達基 犬塚
Yasutaka Toyoda
康隆 豊田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色信号の変換処理および誤差拡散処理の双方
を、小規模な回路構成で高速に実行することができる信
号処理装置を提供する。 【解決手段】信号処理装置11は、各ラインごとに逐次
入力されてくる1画素8ビットの入力信号Cをいままで
の量子化処理によって生じた周辺画素の量子化誤差を用
いて補正する信号補正回路13、信号補正回路13によ
る補正後の入力信号Pを1画素4ビットの出力信号Zに
信号変換する量子化回路14、量子化部14による量子
化誤差Eを算出する誤差算出回路15、これらの入力さ
れる画素の入力信号の補正に用いるために量子化誤差E
を信号補正回路13に帰還させる誤差帰還回路16とを
備えている。なお、量子化回路14の量子化処理と誤差
算出回路15の誤差算出処理において用いられる変換表
は、1つのメモリ(量子化回路14の内蔵メモリ)に統合
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号の信号特
性を高速変換する信号処理装置及び信号処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を表すには、複数色の色信号
が必要とされる。RBG(赤緑青)信号、CMYK(シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒)信号等が、その代表例と
して挙げられる。例えば、CRT(カソードレイチュー
ブ)のカラー表示には、色信号としてRGB信号が用い
られることが多い。また、プリンタのカラー印刷には、
色信号としてCMYK信号が用いられることが多い。
【0003】さて、CRT上のカラー表示画像をプリン
タから印刷する等、異なる色信号を用いる機器で色再現
を行う場合には、色信号の変換処理が必要となる。カラ
ー画像処理においては、一画素が複数の色信号で表され
ることから、色は、各色成分を座標軸とした色空間上の
座標として表される。したがって、色信号の変換とは、
ある色空間上の座標点を、それと異なる色空間上にマッ
ピングすることに相当する。このような異色空間上への
マッピングは、入力色空間上の座標と出力色空間上の座
標とを対応付けた変換表を用いて行われることが多い。
【0004】ところが、RGB信号(各色信号が8ビッ
トデータ)をCMY信号(3バイト)に変換するための変
換表を格納するメモリには、224×3=約50メガバイ
トもの容量が必要となる。そこで、メモリ容量を削減す
るための技術として、例えば、米国特許USP4837
722が提案されている。この技術は、色空間を粗く量
子化した代表格子点の座標およびそれら代表格子点間を
補間するための補間係数を変換表に格納しておき、各代
表格子点間の入力については補間によって変換を行うも
のである。そして、各色成分ごとにそれぞれ変換表およ
び補間手段を用意することによって、メモリ容量の削減
を図りつつ、高速かつ高精度な色信号の変換処理を実現
している。なお、この技術において用いられる変換表の
作成方法およびデータ構造に関しては、ICC(Interna
tional Color Consortium)が定めるICCプロファイル
と呼ばれる規格がある。
【0005】ところで、画像出力装置のなかには、1画
素あたりの表現階調数が制限されているものがある。こ
のような画像出力装置において8ビット(256階)表現
させるには、誤差拡散法、ディザ法等の面積階調表現方
式が用いられる。例えば、インクジェットプリンタ等
は、微小面積内への複数画素の配置によって再現階調数
を増加させる誤差拡散法の採用によって、より滑らかな
多値レベルの階調再現を実現している。なお、一般的な
誤差拡散法については、「画像のデジタル信号処理」(吹
抜著 日刊工業新聞発行)に詳しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
インクジェットプリンタからCRT上の表示画像を出力
させるには、各画素ごとにそれぞれ色信号変換処理およ
び誤差拡散処理を行う必要がある。そのため、信号処理
装置に高負荷がかかり、信号処理装置の処理速度が遅く
なる。そして、高密度高階調記録により画質向上が図ら
れるほど、このような傾向が顕著となる。
【0007】また、色信号変換処理と誤差拡散処理処理
とについてそれぞれ個別に信号処理装置が必要となるた
め、システムの構成が複雑になるという問題もある。
【0008】そこで、本発明は、色信号の変換処理およ
び誤差拡散処理の双方を、小規模な回路構成で高速に実
行することができる信号処理装置を提供することを第1
の目的にする。また、色信号の変換処理および誤差拡散
処理の双方を高速に実行することができる信号処理方法
を提供することを第2の目的にする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、互いに異なる座標系上の座標として表さ
れた2種類の信号を画素ごとに対応付けた変換表が格納
された記憶手段と、前記各画素の入力信号を、前記変換
表において当該入力信号に対応付けられた信号に逐次変
換する量子化手段と、前記量子化手段が1画素について
の信号変換を行うごとに、当該信号変換の誤差を逐次算
出する誤差算出手段と、前記誤差算出手段が算出した誤
差を、前記信号変換手段による信号変換前の入力信号に
拡散させる信号補正手段とを備えることを特徴とする信
号処理装置を提供する。
【0010】本信号処理装置によれば、従来別々の装置
で完全に別個に行われていた色変換処理と誤差拡散処理
との間の重複していた処理を、誤差拡散処理の繰返し処
理中に量子化手段が変換表に基づき実行するようにした
ため、回路規模の縮小および処理の高速化を図ることが
できる。すなわち、誤差拡散処理の繰返し処理中に、量
子化手段が、補正信号を、それとは性質の異なる出力信
号(補正信号とは異なる座標系の座標として表される出
力信号)に信号変換するようにしたことによって、従来
の色変換処理を誤差拡散処理に組み込み、回路規模の縮
小および処理の高速化を図んでいる。
【0011】また、本発明に係る信号処理装置によれ
ば、量子化において生じた量子化誤差を重み付けし、こ
れから信号変換される周辺画素に振り分けることによっ
て、全体としての量子化誤差の抑制を図っているため、
代表格子点間の補間を行う場合よりも小規模な回路構成
で迅速に、より優れた階調再現を実現することができ
る。
【0012】さらに、本発明は、互いに異なる座標系の
座標として表された2種類の信号を画素ごとに対応付け
た変換表に基づき、前記各画素の入力信号を、当該入力
信号に対応付けられた信号に逐次変換する量子化ステッ
プと、前記量子化ステップにおいて1画素についての信
号変換が行われるごとに、当該信号変換の誤差を逐次算
出する誤差算出ステップと、前記量子化ステップによる
信号変換前の入力信号に、前記誤差算出ステップにより
算出された誤差を拡散させる信号補正ステップとを有す
ることを特徴とする信号処理方法を提供する。
【0013】本発明に係る信号処理方法によれば、従来
完全に別個に行われていた色変換処理と誤差算出処理と
の間で重複していた処理が、誤差拡散処理の繰返し処理
中に変換表に基づき実行されることになるため、上記信
号処理装置の場合と同様に、処理の高速化を図ることが
できることは言うまでもない。したがって、本発明に係
る信号処理方法による信号処理をソフトウェアで実現し
た場合には、情報処理装置によって、その信号処理が高
速に実行される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。 ま
ず、白黒静止画像についての信号処理を例に挙げて、本
実施の形態に係る信号処理装置の基本構成について説明
する。
【0015】図23に示すように、本信号処理装置11
は、スキャナ等の画像入力装置およびプリンタ等の画像
出力装置が接続された情報処理装置に搭載される。な
お、その接続方法は、図23(A)(B)のいずれに示した
形態であっても構わない。
【0016】さて、本信号処理装置11は、図1に示す
ように、入力装置(不図示)から各ラインごとに逐次入力
されてくる1画素8ビット(256レベル)の白黒信号
(入力信号C)を補正する信号補正回路13、信号補正回
路13による補正後の入力信号P(以下、補正信号Pと
呼ぶ)を1画素4ビット(16レベル)の白黒信号(出力信
号Z)に信号変換する量子化回路14、量子化部14に
よる量子化誤差Eを算出する誤差算出回路15、誤差算
出回路15が算出した量子化誤差Eを信号補正回路13
に帰還させる誤差帰還回路16とを備えている。これら
各部13,14,15,17の詳細は、以下の通りである。
【0017】信号補正回路13は、数式(1)により、入
力装置から逐次入力されてくる入力信号Cを補正し、補
正信号Pを量子化回路14へと逐次出力する。このよう
な補正処理を実行することによって、入力信号Cと補正
信号Pとを同じ信号処理の対象として扱うことができる
ようになると共に、後述の量子化で発生した量子化誤差
Eが、次の画素の入力信号の量子化に反映され、画面全
体としての入力信号レべルの保存が実現される。
【0018】P=C+Σ(Ei・Fi) …(1) ここで、Cは、処理対象である注目画素の信号レベル、
具体的には、注目画素の濃度値であり、Eiは、後述の
誤差帰還回路16の内蔵ラインメモリから読みだされた
参照画素についての誤差信号の信号レベル(初期値0)で
あり、Fiは、画像上における注目画素と参照画素との
位置関係に応じて定めた重み係数である。ここでいう参
照画像とは、図4(B)に示すような、画像上において注
目画素Xと所定の位置関係にある複数の周辺画素Y0
6のことである。なお、出力画像の画質設定との関連
上、参照画素の数、および、参照画素と注目画素との位
置関係は、重み係数Fiの値とともに画面単位等で調整
可能であることが望ましい。
【0019】このような信号補正回路13は、図4(A)
に示すように、誤差帰還回路のラインメモリから読みだ
された各参照画素Y0〜Y6の誤差信号E0〜E6と重み係
数F0〜F6との積を算出する重み付け回路51と、重み
付け回路51の全出力信号と入力信号Cとを加算する加
算器52とによって構成することができる。なお、加算
器52は、例えば2入力加算回路の組合せによって実現
可能であり、重み付け回路51は、乗算器および変換表
(メモリ)、または、乗算器および乱数発生回路等によっ
て実現可能である。また、重み係数F0〜F6が2のべき
乗の組合せである場合には、重み付け回路51は、ビッ
トシフト回路の組合せによって実現することもできる。
【0020】量子化回路14の内蔵メモリ(図5参照)に
は、白黒入力画像信号に対するプリンタのガンマ特性を
表す情報、具体的には、入力信号Cと出力信号Zとの対
応関係を表す非線形のガンマ特性線(図2(A))に基づき
作成された変換表(図2(B)参照)が格納されている。プ
リンタの特性を演算式に置きかえるのは困難であるた
め、ガンマ特性線は、いずれも、入力信号Cに対するプ
リンタの階調再現特性を実験的に確認しながら作成され
ることが多い。あるいは、一部のパソコンの色補正方式
(ColorSyncあるいはICM)に利用されてい
る、ICC(International Color
Consortium)が定めたデータ形式に基づき設
定された装置特有の変換データ(ICCプロファイル)を
利用してもよい。
【0021】8ビットで表される白黒画像の場合には、
入力信号が256種類であるため、ガンマ特性曲線のテ
ーブル化も可能であるが、例えば8ビットのRGB信号
の組合せにより表されるカラー画像の場合には、入力信
号が2563種類となるため、コスト、装置規模等の点
から、ガンマ特性線のテーブル化は好ましくない。
【0022】そこで、本実施の形態では、図2(A)、出
力信号Zが16レべルを取りうるものとして、各座標軸
をそれぞれ16分割し、変換表には、図2(B)に示すよ
うに、ガンマ特性線が通過する各ブロックの下側の格子
点に対応する入出力信号値C,Zを変換表に格納してい
る。これにより、多次元信号のガンマ特性線に基づく信
号変換処理の高速化を図っている。また、変換表には、
各出力信号Zに対応付けて、それぞれ、その出力信号値
を表す格子線とガンマ特性線との交点に対応する入力信
号(図24参照)、すなわち、交点信号f(z)も格納され
ている。多次元信号についても同様である。
【0023】なお、各座標軸の分割数が細かいほど、変
換表による入出力信号の対応付けがガンマ特性に近いも
のとなるが、プリンタのガンマ特性線であれば、各座標
軸がそれぞれ8〜16段階程度に分割されていれば足り
る。
【0024】量子化回路14は、このような変換表によ
って、0〜255までの補正信号Pを、0〜16までの
出力信号Zに逐次ガンマ変換し、これを出力信号Zとし
て出力装置へと逐次出力する。例えば、注目画素の入力
信号Cの信号レベルが86である場合、図24に示した
変換表によれば、その入力信号Cは、格子ブロック幅8
0〜96に対応する信号レベル2の出力信号Zに変換さ
れる。このように、本実施の形態に係るガンマ補正は、
入力信号Pを、変換表に設定されたN個の代表レベルに
変換する処理であるため、以下、これを量子化とも呼
ぶ。
【0025】この量子化回路14は、図5に示すよう
に、信号補正回路13からの補正信号Pの上位4bit
(信号レベルを16分割する場合)を切り出すことによっ
てメモリアドレスを生成するアドレス生成回路64、前
述の変換表(図2(A)参照)の入出力信号の対応関係を記
憶するメモリ63等によって構成される。あるいは、信
号補正回路13からの補正信号Pを直接メモリアドレス
として用いて、メモリ63の変換表から出力信号Zが読
み出されるようにしても構わない(図7参照)。
【0026】このような量子化回路14によれば、図2
4(A)(B)に示すように、注目画素の補正信号Pは、必
ずしも、ガンマ特性線上の出力信号に変換されるとは限
らない。したがって、量子化回路14による変換後の出
力信号Zに対応付けられた交点信号f(z)と、注目画素
の補正信号との差分を、入力信号座標系における量子化
誤差Eとしてとらえることができる。
【0027】そこで、誤差算出回路15は、量子化回路
14で量子化が行われるごとに、その量子化による量子
化誤差Eを次式(2)により算出し、その量子化誤差Eを
誤差帰還回路16に出力する。なお、量子化誤差Eは、
補正信号Pと交点信号f(Z)との大小関係に応じた符号
をとりうる。
【0028】E=P−f(Z) …(2) このようにして、任意の特性曲線に基づく信号変換が、
複数画素の平均的な信号レべルとして実現される。
【0029】この誤差算出回路15は、図6に示すよう
に、出力信号Zに対応する量子化ステップ幅の交点信号
f(Z)を出力するf(Z)算出回路70と、f(Z)算出回
路70の出力と補正信号Pとの差分を算出する減算器7
1とにより構成される。ただし、図7に示すように、補
正信号Pをメモリアドレスとして、量子化回路14のメ
モリ63の変換表から、出力信号Zと共に交点信号f
(Z)が読み出されるようにすれば、メモリ出力f(Z)と
補正信号Pとの差分を算出する減算器71だけでf(Z)
算出回路70を構成することもできる。このようすれ
ば、量子化回路14と誤差算出回路15とで変換表の共
有できるため、回路規模の縮小化を図ることができると
共に、出力信号Zと交点信号f(Z)との同時算出による
処理の迅速化を図ることができる。なお、データ量削減
のため、メモリの格納データを圧縮してもよい。
【0030】そして、誤差帰還回路16は、複数ライン
分のラインメモリに量子化誤差を2次元的に書き込み、
その誤差メモリから参照画素の量子化誤差を読みだし
て、それを誤差信号として前述の信号補正回路13へと
帰還させる。具体的には、誤差帰還回路16は、図8
(A)に示すように、複数ライン分のラインメモリ91
a,91b,91cと、画素単位の遅延を行うフリップフ
ロップ回路diを有する遅延回路90とによって構成さ
れる。画像信号のスキャン入力動作に同期するカウンタ
回路から制御タイミングを得れば、この構成によって、
注目画素Xと所定の位置関係(図8(B)参照)にある参照
画素Y0〜Y6の誤差信号E0〜E6を取り出すことができ
る。
【0031】本信号処理装置11によれば、従来別々の
装置で完全に別個に行われていた色変換処理と誤差拡散
処理との間に重複していた処理を、誤差拡散処理の繰返
し処理中に量子化回路が変換表に基づき実行するように
したため、回路規模の縮小および処理の高速化を図るこ
とができる。すなわち、本信号処理装置11において
は、誤差拡散処理の繰返し処理中に、量子化回路が、補
正信号を、それとは性質の異なる出力信号(誤差信号や
補正信号とは異なる座標系の座標として表される出力信
号)に信号変換するようにしたことによって、従来の色
変換処理を誤差拡散処理に組み込み、回路規模の縮小お
よび処理の高速化を実現している。
【0032】また、量子化において生じた量子化誤差を
重み付けし、これから信号変換される周辺画素に振り分
けることによって、全体としての量子化誤差の抑制を図
っているため、代表格子点間の補間を行う場合よりも小
規模な回路構成で迅速に、より優れた階調再現を実現す
ることができる。すなわち、1画素当たりの再現階調数
がせいぜい16レベル程度に制限されるカラープリンタ
等に適した粗い変換表を用いていても、長い処理時間と
大規模な演算回路とを必要とする補間処理を行うことな
く、画素の集合として、ガンマ特性曲線に漸近する優れ
た階調再現を得ることができる。例えば、参照ラインを
用いない誤差拡散処理によれば、図3に示すように、入
力信号(=86)が入力装置から連続的に入力された場合
には、2番目の画素の入力信号(=86)には、最初の画
素の入力信号(=86)の量子化によって生じた量子化誤
差E1(=6)が加算され、3番目の画素の入力信号(=8
6)には、2番目の画素の入力信号C(=86)の量子化
によって生じた量子化誤差E2(=12)が加算される。
3番目の画素の補正信号(=98)は、2番目の画素より
も一つ上位の量子化ステップの出力信号Z(=3)に変換
されるため、その量子化誤差E3は、98−96=2と
なる。このように、量子化で発生した量子化誤差を、順
次、次の画素の入力信号の量子化に反映させてゆくこと
によって、結果的に、出力信号には、2種類の信号Z=
2,3が5:3で混在することになる。この比率5:3
で、2種類の出力信号Z=2,3に対応する交点信号C
=80,96を平均化すると入力信号C(=86)が得ら
れることから、8つの画素の集合によって、入力信号C
(=86)の階調が再現されていることは明らかである。
【0033】なお、本実施の形態において挙げた量子化
誤差の算出処理は、一例であり、本信号処理装置の量子
化回路による量子化誤差の算出処理は、必ずしも、これ
に限る必要はない。例えば、同一ライン上の隣接画素を
参照画素とすれば、誤差帰還回路16のラインメモリが
不要となる。
【0034】また、本実施の形態においては、非線形の
ガンマ特性線に基づき作成された変換表に格納している
が、図9(A)に示すような線形の特性線に基づき作成さ
れた変換表(図9(B))に格納しても構わない。このよう
な線形の特性線を用いた場合の量子化回路14における
信号変換は、8ビットの入力信号Pの上位4ビットを切
り出すことと同等であり、補正信号Pと出力信号Zと
は、同じ性質、すなわち、同じ色空間上の座標として表
されるという信号特性を有する。すなわち、信号特性の
変換を伴わない多値誤差拡散と同様な処理結果を得るこ
とができる。
【0035】また、本実施の形態では、各ラインごとに
入力信号Cが逐次入力され、この入力順にしたがって信
号処理が行われる場合を例に挙げているが、必ずしも、
このようにする必要はない。例えば、プリンタの記録順
にしたがって、入力信号の入力および信号処理とが行わ
れるようにしても構わない。ここで、その具体的な例を
挙げておく。ライン単位で記録が行われる場合には、図
10(A)に示すように、プリンタの記録順にしたがっ
て、ライン単位で入力信号Cの入力が行われ、この順で
信号処理が実行されるようにしてもよい。この場合に
は、リンタの記録ヘッドのノズルに対応したライン分の
画像データがバッファメモリに格納された時点で記録が
開始される。また、複数のノズル列を有する記録ヘッド
を左右交互に送ることによって記録が行われる場合に
は、図10(B)に示すように、記録ヘッドのノズルの並
びをスキャンラインとして画素の信号処理順序を設定
し、この順序にしたがって信号処理が実行されるように
してもよい。この場合には、ノズル数分の出力信号をバ
ッファメモリに一時的に蓄積することによって、信号の
流れに障害なくプリンタを動作させることができる。ま
た、縦横各8画素のブロックを一単位として信号処理を
行うカラー画像の圧縮伸長方式(JPEG方式)が採用さ
れている場合には、図10(C)に示すように、各ブロッ
ク内の画素がジグザグにスキャンされるため、このスキ
ャン順にしたがって信号処理を実行させてもよい。
【0036】ここで、図27により、本信号処理装置の
さらに具体的な構成例について説明する。なお、多値の
白黒画像データが入力される場合、および、カラー画像
が入力される場合のいずれの場合についても基本的には
同様な装置構成により処理可能であるが、カラー信号の
組合せと出力信号の組合せとの対応関係が変換表に格納
されている点、および、カラー信号の組合せ(あるいは
補正信号の組合せ)から変換表をひく点において異な
る。
【0037】信号補正装置13は、入力信号Cを一時的
に保持するメモリ33、メモリ33から読みだした注目
画素データに対して前述の補正処理を実行する加算回路
34から構成される。
【0038】量子化装置14は、3種類の信号(入力信
号、出力信号、交点信号)を対応付けるための変換表が
格納されたメモリ19、メモリからのデータ読み出しの
ためのメモリアドレスを補正信号Pに基づき生成するア
ドレス生成装置30から構成される。メモリ19に複数
種類の変換表が格納されている場合には、注目画素デー
タに基づき色種類を判定する領域判定回路をさらに設け
て、アドレス生成回路30が、領域判定回路の判定結果
に応じてメモリアドレスを調整するようにすれば、使用
する変換表を切り替えることができる。例えば、図28
に示すように、補正信号Pz,Pg,Pbの上位ビットか
らメモリアドレスを生成するアドレス生成装置に、補正
信号Pz,Pg,Pbの上位ビットから変換表書替信号を
生成する領域判定回路(入出力の対応情報が格納された
メモリ装置)を設ければ、肌色等の違いに敏感な色につ
いての演算誤差を抑制することができる。
【0039】誤差算出装置15は、信号補正装置13か
らの補正信号Pと量子化装置14からの交点信号f(Z)
とから誤差信号Eを算出する誤差算出回路71、エッジ
検出回路31の検出結果に応じて誤差信号Eを減衰させ
る誤差伝播路回路32から構成される。このような誤差
伝播回路32を設けることによって、入力画像にエッジ
部分が含まれていてもその保存が可能となる。具体的に
は、エッジ検出回路31の検出結果に応じたオンオフス
イッチ(図30参照)の切替えにより、誤差伝播路回路3
2は、入力画像のエッジ部分に注目画素が位置する場合
にだけ誤差信号を減衰させる。したがって、エッジの先
頭画素にはそれ以前の量子化処理により発生した誤差信
号を反映されず、一種のエッジ強調に相当する効果を得
ることができる。
【0040】エッジ検出回路31の構成例を図30に示
す。ここで示したエッジ検出回路31は、誤差拡散の信
号処理手順に基づく1ライン方向の画素の信号を用いた
1次元のフィルタ構成のものである。具体的には、隣接
画素の信号を一時的に保持するYbレジスタ、注目画素
の信号を保持するXレジスタ、2つのレジスタから読み
だした信号のレべルの差分を算出する減算器、減算器の
算出結果と予め定めたしきい値とを比較する比較器、比
較器の比較結果を遅延させる遅延レジスタから構成され
ている。比較器からの出力は、注目画素がエッジ部に位
置するか否かを表す1ビットの信号、あるいは、エッジ
部の傾き具合を表す多値信号である。なお、このエッジ
検出回路の検出結果により、重み付け係数を変更させる
ためのスイッチ動作を行わせることもできる。
【0041】誤差帰還装置16は、信号処理済みの画素
についての誤差信号を保持する前画素誤差レジスタ3
6、補正処理の残差信号を保持する残差レジスタ35、
誤差分配回路37から構成されている。誤差分配回路3
7は、図29に示すように、残差レジスタ35から読み
だした信号を適当な重み係数で重み付けする重み回路、
前画素誤差レジスタ36から読みだした信号を適当な重
み係数で重み付けする重み回路、乱数発生回路、2つの
重み回路が用いる重み付け係数F0,F1(ただし、F0
1=1)を乱数発生回路の出力に基づき決定する係数回
路、2つの重み回路の出力の加算値を信号補正装置に入
力する加算回路、残差レジスタ35と前画素誤差レジス
タ36とからそれぞれ読みだした信号の合計と加算回路
からの出力との差分を残差信号として残差レジスタ35
に書き込む残差回路から構成されている。このような、
前画素誤差レジスタ36と残差レジスタ35との2種類
のレジスタを用いる構成によれば、誤差信号を余すこと
なく帰還させることができる。また、2つの重み回路に
与える重み付け係数F0,F1を、乱数発生回路が発生す
る乱数に基づき決定しているため、誤差分配によるテク
チスャ(模様)の発生が防止される。この結果、2次元的
に隣接する複数画素の間の演算を実現するために従来必
要とされていたラインメモリが不要となり、回路構成が
簡略化される。
【0042】ここで示した各構成回路は、スケジューラ
の管理によって、図31に示したように、入力信号の一
定の入力周期(1)に合わせて動作する。具体的には、入
力信号Cの入力を受け付けると、その入力信号と誤差信
号Eとから補正信号Pを算出する(2)。その後、補正信
号Pからアドレス信号を生成して(3)、そのアドレス信
号により出力信号Zおよび交点信号f(z)を取りだし
(4)、出力信号Zを出力する(9)。その後、交点信号f
(z)と補正信号Pとから誤差信号Eを算出し、その誤差
信号Eをエッジ検出結果(8)に応じて減衰させる(5)。
その後、誤差信号Eを前画素誤差レジスタに書き込んで
から(6)、この前画素誤差レジスタの内容を用いた誤差
配分を実行する(7)。
【0043】なお、この基本的な動作タイミングは、様
々な効果に基づき変更が可能である。例えば、各構成回
路の動作速度が高速である場合には、ステップ数を削減
してもよい。
【0044】以上説明した本信号処理装置11の機能
は、ソフトウエアとハードウエアとによって実現するこ
ともできる。また、図11に示すように、ソフトウエア
だけによって実現することもできる。すなわち、以下に
示すように、プロセッサが、メモリに格納されたソフト
ウエアおよび変換表によって、本信号処理装置11と同
様な信号処理を実行することもできる。まず、プロセッ
サは、誤差メモリを初期化する(S110)。その後、プ
ロセッサは、画面上の全画素について、それぞれ、以下
のS111からS116までの処理を実行する。1画素
の入力信号Cの入力を受け付けると(S111)、参照画
素についての量子化誤差Eiを誤差メモリから読み出
し、前述の数式(1)によって入力信号Cを補正する(S
112)。そして、この補正により得られた補正信号P
に対応付けられた出力信号Zおよび交点信号f(Z)を変
換表からそれぞれ読みだす(S113)。そして、出力信
号Zを出力すると共に、前述の数式(2)によって量子化
誤差Eを算出する(S114)。そして、このとき算出さ
れた量子化誤差Eを、以降の画素の入力信号の補正に使
用すべく誤差メモリに書き込んでおく(S115)。そし
て、注目画素が画面上の最後の画素であるか否かを判断
し、最後の画素であった場合には処理を終了し、それ以
外の場合には、S111以下の処理を繰返し実行する。
【0045】このように、本信号処理装置の信号処理を
ソフトウエア化した場合であっても、従来完全に別個に
行われていた色変換処理と誤差算出処理との間で重複し
ていた処理が、誤差拡散処理の繰返し処理中に変換表に
基づき実行されることになるため、処理の高速化を図る
ことができることは言うまでもない。
【0046】なお、通常の信号処理において、画像の左
右上下の端部に終端処理が施されるのと同様、本実施の
形態に係る信号処理でも終端処理を施す必要があるが、
どのような終端処理方法を採用しても構わない。
【0047】以上においては、白黒静止画像についての
信号処理への本発明の適用例を挙げたが、本発明は、カ
ラー静止画像についての信号処理に適用することもでき
る。以下、(1)RGB信号からCMY信号への信号変換
処理への適用例、(2)RGB信号から多色信号(CMY
K信号)への信号変換処理への適用例、(3)RGB信号
からパレットカラーへの信号変換処理への適用例、(4)
RGB信号から網点ディザ方式への信号変換処理への適
用例、(5)RGB信号から白黒信号への信号変換処理へ
の適用例、を挙げて説明する。なお、これらの適用例
は、あくまでも一例として挙げたものであり、本発明に
より、入力信号を、LAB、LUV、XYZ等、ひろく
色彩光学の分野における他の色信号にすることを妨げる
ものではない。
【0048】(1)RGB信号からCMY信号への信号変
換処理への適用例 3種類の色信号で形成される画素の色は、図12に示す
ような3次元色空間RGB上の座標によって表される。
入力信号が8ビットであれば、この色空間の座標点は2
563個となる。このような3次元色空間RGB上の座
標として表される色信号をスキャナで取り込んでカラー
プリンタから出力させた場合等における色信号レベルと
印字濃度との関係は、両機器の特性に依存するために線
形にはならず、3次元的な非線形な特性を示す。このよ
うな特性を表すため、図12の3次元色空間RGB上の
全座標に出力信号Zを対応付ける変換表を作成すると、
これを格納するメモリの容量が増大する。そこで、本実
施の形態では、量子化回路14のメモリ容量の削減を図
るため、図13に示すように、3次元色空間RGBを1
6レベル程度に粗量子化し、その代表格子点の座標に相
当する有する入力信号の3色成分の組合せ(R,G,B)と
これに対応する出力信号の3色成分の組合せ(C,M,Y)
とが登録された変換表を作成し、この変換表を量子化回
路14の1つの内蔵メモリに格納しておく。そして、入
力信号(R,G,B)の信号レベルが保存されるように誤差
拡散処理を実行する。
【0049】この場合の信号処理装置11には、図14
に示すように、入力信号の各色成分R,G,Bごとに、そ
れぞれ、前述の信号補正回路13を搭載する必要があ
る。そして前述の白黒画像の信号処理の場合とは異な
り、量子化回路14は、これら信号補正回路13からの
補正信号の3色成分(R,G,B)を組み合わせたメモリア
ドレスを用いて、内蔵メモリの変換表から、出力信号の
3色成分の組合せ(C,M,Y)を読み出し、誤差算出回路
15は、各色成分ごとにそれぞれ量子化誤差を算出し、
誤差帰還回路16は、各色成分ごとの信号補正回路13
に帰還させる。
【0050】このような構成の信号処理装置11によれ
ば、1画素当たりの再現階調数がせいぜい16レベル程
度に制限されるカラープリンタ等に適した粗い変換表を
用いても、相当な処理時間および大規模な演算回路を必
要とする代表格子点間の補間処理を行わなくても、前述
の白黒信号の信号変換の場合と同様に、画素の集合とし
ては、ガンマ特性曲線に漸近する優れた階調再現を得る
ことができる。すなわち、階調再現性を低下させること
なく、回路規模の縮小と処理の迅速化を図ることができ
る。
【0051】本実施の形態では、変換表の作成時に3次
元色空間RGBを等分に粗量子化を行っているが、必ず
しも、そのようにする必要はない。例えば人物の肌等、
画面上で目立つ色に該当する領域を他の領域よりも細分
割すれば、階調再現性がさらに向上する。すなわち、変
換表の作成に際しては、再現される色全体において視覚
的な誤差が一定以下に抑制されるように3次元色空間R
GBを分割することが望ましく、そのようにすると、結
果的には、3次元色空間RGBの分割に粗密が生じる。
【0052】そこで、さらなる階調再現性の向上を図る
には、3次元色空間RGB上の細分割領域については別
途作成した変換表を各量子化回路14のメモリ19にそ
れぞれ登録し、さらに、図15に示すように(但し、図
15は、色成分Cについてのみ示している)、信号補正
装置13からの補正信号に基づき3次元色空間RGB上
の色領域を判別する色領域判定回路18を各色成分ごと
に搭載することが望ましい。ここで用いた各色成分の色
領域判定回路18は、比較回路の組合せによって構成さ
れており、不揮発型メモリ(フラッシュメモリ等)に予め
格納された1または複数の設定値と入力信号との比較に
より、その入力信号が、3次元色空間RGB上の細分割
領域または複数の細分割領域のうちの何れかに含まれる
か否かを判定する。そして、各色ごとの量子化回路14
が参照する変換表を、それぞれ、各色の色領域判定回路
18の判定結果に応じた変換表に切り替えるようにすれ
ば、3次元色空間全体を細分割することなく、すなわ
ち、変換表のサイズを大幅に増大させることなく、より
優れた色再現性を得ることができる。具体的には、3色
成分の変換表を単一の半導体メモリで構成し、メモリア
ドレスの設定によって変換表の切替えを実現すればよ
い。
【0053】ところで、入力信号の各色成分RGBは、
それぞれ、固有の変動要因を有している。このような各
色固有の変動を抑制するには、図16(A)に示すよう
に、信号処理装置11の前段(入力側)または後段(出力
側)に、内蔵メモリに格納された変換表によってガンマ
変換を行うガンマ変換回路12を各色成分ごとに設ける
ことが望ましい。あるいは、信号処理装置11の前段お
よび後段の双方にガンマ変換回路を配置してもよい。各
色の入力信号(8ビット)のガンマ変換は、8ビットアド
レス信号でアクセスされる8ビットデータ幅の変換表に
よって実現されることから、各ガンマ変換回路12の内
蔵メモリには256バイトの容量があれば足りる。
【0054】このように、信号処理装置11の前段もし
くは後段または前後段の双方に配置された各色のガンマ
変換回路12で、入力信号の各色成分をそれぞれガンマ
変換することによって、入力信号の各色成分の固有の変
動が抑制される。そして、全色に共通して生じる変動
は、信号処理装置11の誤差拡散処理、すなわち、3次
元色空間RBGの分割によって作成した変換表に基づく
処理によって抑制される。このように、3次元色空間の
分割によるガンマ変換と各色毎のガンマ変換とを組み合
わせることによって、それぞれの変換表による演算処理
における誤差が抑制され、信号処理の精度を向上させる
ことができる。これら2種類のガンマ変換を組み合わせ
るには、それぞれのに補正量の分担を設定する必要があ
るが、その分担設定についての制限はない。
【0055】なお、ここでは、入力信号の各色成分を個
別のガンマ変換回路でガンマ変換しているが、1台のガ
ンマ変換回路で全色の入力信号をそれぞれガンマ変換す
る場合には、その変換表(図16(B)参照)が格納される
内蔵メモリには256バイト×3色×1入力=768バ
イトの容量があればよい。また、次項(2)において説明
するRGB信号からCMYK信号への信号変換の場合で
あれば、変換表を格納するメモリには1024バイトの
容量があればよい。
【0056】また、誤差拡散処理によって形成されるド
ットの配置には規則性がなく、カラープリンタによって
各色のインクのドットが同一位置に記録できるとは限ら
ない。一般に、ドット数の少ない低濃度画像にあっては
ドットが重なりにくく、ドット数の多い高濃度画像にあ
ってはドットの重なりは避けにくい。このようなドット
の重なり具合によって、観者の視覚への映り方が異なる
ことがある。そこで、このような問題を解決するため
に、同一位置のある最初の出力信号に応じて残りの出力
信号を調整するようにしてもよい。例えば、CMYKの
順番で出力信号の演算を行う場合には、色成分Cの出力
信号が高めに振れると高濃度のCインクでドットが記録
されるため、残りの色成分MYKの出力信号から、信号
レベルを抑制する抑制信号を差し引き、残りの色成分M
YKの出力信号を調整するようにしてもよい。誤差信号
を帰還することによって、抑制信号によって変動する信
号が他の画素において加算されることになり、画像全体
の信号レベルを維持することができる。これにより、ド
ットの重なりが生じにくくなり、インクの発色をよくす
ることができる。
【0057】(2)RGB信号から多色信号(CMYK信
号等)への信号変換処理への適用例 RGB信号を、RGB信号よりも色成分数が多いCMY
K信号に変換する場合には、信号処理装置には、図17
に示すように、入力信号の各色成分RGBごとに、それ
ぞれ、前述の信号補正回路13を搭載する必要がある。
また、誤差算出処理および誤差帰還処理は、入力信号の
どの色成分RGBに関しても、その処理内容が変わらな
いため、前述の誤差算出回路15および誤差帰還回路1
6は、色別のものを要しない。量子化回路14は、図1
8に示したような、入力信号で構成された3次元空間
(図18(A))上の各代表点の座標(R,G,B)に4色信号
CMYKを対応付けた変換表(図18(B))により、各色
成分の補正信号Pの組合せに対応付けられた黒信号Kを
生成する。そして、入力信号(R,G,B)の信号レベルを
保存するように誤差拡散処理を実行する。その結果、変
換後の信号(C,M,Y,K)を出力する。
【0058】ここでは、変換表を読みだすためのアドレ
ス生成において入力信号(R,G,B)の補正信号を利用す
る。このため、黒信号Kについては、誤差算出回路15
および誤差帰還回路16は不要である。つまり、出力信
号の色数にかかわらず、入力信号の色数に基づく演算処
理を行えばよいことになる。3色信号を5色以上の多色
信号に信号変換する場合にも、基本的には、これと同様
な構成で対応することができる。したがって、この構成
を利用すれば、互いに濃度の異なるインク、特別に調色
されたインク等、色再現範囲を広くするためのインクで
記録を行うプリントに対応することができ、また、いず
れも場合も、変換表の内容をあらかじめ書き込んでおく
ことによって、より滑らかな階調再現を実現することが
できる。
【0059】このようにして、多色インクを用いたイン
クジェットプリンタ等による画像記録に適した信号処理
装置が実現される。
【0060】(3)RGB信号からパレットカラーへの信
号変換処理への適用例 色を表し方のなかには、RGB信号の組合せによって色
を特定するパレットカラーと呼ばれるものがある。RG
B入力信号をこのパレットカラーに信号変換する場合、
信号処理装置には、図20に示すように、入力信号の各
色成分RGBごとに、それぞれ、前述の信号補正回路1
3を搭載する必要がある。そして、量子化回路14の内
蔵メモリの変換表には、さらに、パレットカラーの構成
信号Ri,Gi,Biとパレットカラー番号iとが対応付け
て登録されている(図19(A)参照)。ここでは、パレッ
トカラーを0番〜255番までの256種類としている
が、パレットカラーの種類は、目的に応じて設定するこ
とができる。一方、量子化処理、誤差算出処理および誤
差帰還処理は、入力信号のどの色成分に関しても、その
処理内容が変わらないため、前述の量子化回路14、誤
差算出回路15および誤差帰還回路16は、色別のもの
を要しない。
【0061】そして、量子化回路14は、前述の場合と
同様、各色の量子化ステップ幅の交点信号(Zr,Zg,
Zb)を誤差算出装置15へと出力すると共に、各色の
信号補正回路13から出力された3色の補正信号の組合
せ(Pr,Pg,Pb)を、以下の2通りのパレットカラー
選択処理のうちの何れか一方によって、パレット番号に
変換し、そのパレット番号iを出力信号として出力す
る。
【0062】このような構成によれば、本信号処理装置
による前述の効果に加えて、さらに、パレットカラー番
号を用いた表示が行われることによるデータ量の削減お
よび表示装置の構成の簡単化という利点を得ることがで
きる。
【0063】ここで、前述のパレットカラー選択処理方
法について説明する。
【0064】i)第1のパレットカラー選択処理方法 色差を色空間上における距離として算出し、入力信号
(R,G,B)あるいは補正信号(Pr,Pg,Pb)に最も距
離が近いパレットカラー(Ri,Gi,Bi)を選択する。
ただし、この第1のパレットカラー選択処理方法より
も、色空間上の距離を求めずに各色の色差利用する以下
の第2のパレットカラー選択処理方法のほうが処理負荷
が小さい。
【0065】ii)第2のパレットカラー選択処理方法 図19(B)に示すように、入力信号(R,G,B)の入力を
受け付けると(S191)、RGBの順番で、各色信号に
ついて最も差分の小さな色信号成分を有するパレットカ
ラーを選択する(S190、S191、S192)。具体
的には、まず、入力信号Rとの差分が一定以内のRi信
号を有するパレットカラーを変換表から選択する(S1
90)。このとき、複数のパレットカラーが選択された
場合には、それらパレットカラーから、入力信号Gとの
差分が一定以内のGi信号を有するものを選択する(S
191)。さらに、このとき、複数のパレットカラーが
選択された場合には、それらパレットカラーから、入力
信号Bとの差分が最も小さいBi信号を有するパレット
カラーを1つだけ選択する(S192)。これにより、変
換表のパレットカラーのなかから、入力信号を最も忠実
に再現することができるパレットカラーを選択すること
ができる。
【0066】なお、この第2のパレットカラー選択処理
方法によれば、必ずしも、各画素について最も色差の小
さいパレットカラーが選択されるとはいえないが、本実
施の形態では、前述したように、量子化において生じた
量子化誤差の周辺画素への振り分けによって全体として
の量子化誤差の抑制を図っているため、画像全体として
の階調再現は維持される。
【0067】以上においては、信号処理対象を静止画像
としているが、動画像を信号処理対象としてもよい。例
えば、動画が表示されるLCD(液晶表示装置)に、以上
説明した信号処理装置を適用すれば、より高階調な表示
が可能となる。さらに、動画像の前後の画像間で誤差拡
散処理を切り替えることにより、面積階調再現方式を時
間軸方向に拡張すれば、より滑らかな階調再現を実現す
ることができる。これは、人間の視覚の応答特性を利用
した手法である。
【0068】(4)RGB信号から網点ディザ方式への信
号変換処理への適用例 本実施の形態に係る信号処理装置によれば16レベル程
度の出力信号Zを得ることができるが、プリンタのなか
には、ドット当たりの階調表現数がさらに少ない機種も
ある。印刷インクを用いた印刷物においては、網点と呼
ばれるドット形状の変化による階調表現が行われている
ことが多い。また、レーザビームプリンタにおいても、
面積階調表現として、ドットが次第に大きくなるような
網点ディザ方式(網点処理、ドット集中型、スクリーン
型等とも呼ぶ)が採用されていることが多い。
【0069】この網点ディザ方式による処理は、入力信
号を周期的に変化する閾値と比較し、その比較結果を0
/1で出力するという基本的手順にしたがって行われ
る。1ドットを多値階調で表現することができる機種の
プリンタに対応する場合であれば、多値階調が出力され
るように、入力信号は、複数の閾値と比較される。
【0070】この網点ディザ方式は、一般に、閾値と入
力信号との差分を切り捨てるため、階調の再現性が誤差
拡散処理よりも劣る。また、閾値の周期に同期してドッ
トが生成されるため、解像度の点でも誤差拡散処理より
も劣る。さらに、閾値の配置パターンによって画質が変
動することもある。このような問題点を有するが、網点
ディザ方式による印刷ライクな画質が好まれることは多
い。
【0071】本信号処理装置によって網点信号を生成す
るには、図21に示すように、出力信号Zをフィルタリ
ングする平均化フィルタ(例えば、3×3画素程度のマ
トリックスの平均化マトリックス)をさらに搭載する。
図21(A)は、複数ラインを用いたフィルタリングを行
う場合の構成例であり、図21(B)は、単一ラインを用
いたフィルタリングを行う場合の構成例である。このよ
うな平均化フィルタによって多値信号を生成し、この多
値信号に対して一般的な網点パターンの信号処理を実行
すれば、網点信号を生成することができる。ただし、エ
ッジ部分を含む画像領域が、平均化処理によって劣化す
ることがあるため、これを防止するため、さらに、本信
号処理装置に、対象画像の性質(色空間上における位
置、エッジの有無、白黒/カラー等)を測定するための
適当な測定回路(色空間領域判定回路、エッジ判定回
路、彩度判定回路等)を搭載し、その測定結果に応じ
て、例えば、フィルタリング処理において用いる係数値
を切り替える等、信号処理の方式の切り替えを行うこと
が望ましい。
【0072】あるいは、網点パターンによる変調信号を
入力信号に加算するようにしても、網点ライクな出力信
号を得ることができる。この場合の変調信号は、ライン
数、画素位置および色種類に関する信号の入力によって
出力されるものであるため、画面の2次元的な位置と色
種類とに応じて変化する。ただし、この変調信号の平均
値を0として誤差信号を帰還するようにすれば、入力信
号の階調再現性を維持することができる。変調信号の周
期、振幅等については、任意設定が可能な装置構成と
し、色種類によって位相をずらせば、色種類でドットを
ずらすことも可能である。
【0073】例えば、ドット当たり4レべルのプリンタ
を利用する場合には、図25(A)(B)に示したような、
いわゆるディザ方式の信号変換回路を設けて、複数のド
ットを組み合わせれば、16レべル程度の階調数を得る
ための印字ドット信号を得ることができる。複数の色信
号(CMY等)で印字する場合には、それぞれの色信号に
ついて、同様な信号変換処理を実行する。
【0074】図25(A)の信号変換回路によれば、メモ
リに格納されたしきい値表(データ更新可能)から、画素
クロックに同期したアドレスカウンタの出力に応じてし
きい値が読み出され、このしきい値と出力信号Zとの比
較結果が印字ドット信号として出力される。なお、ここ
で用いるしきい値表は、プリンタの機種に応じて変更可
能であることが望ましい。
【0075】一方、図25(B)の信号変換回路によれ
ば、しきい値との比較結果が帰還ループによりフィード
バックされ、出力信号Zに関する誤差拡散処理が実行さ
れ、複数の印字ドットを用いた平均的な信号保存が実現
される。帰還ループは同一ライン上の複数画素とするこ
とができる。なお、ここで用いる誤差帰還回路は、前述
の誤差帰還回路と同様な構成、あるいは、誤差レジスタ
を利用することによって実現可能である。
【0076】また、これらの2種類の信号変換回路を、
処理対象の信号内容の測定結果に基づき切り替えて使用
するようにしてもよい。例えば、対象画素がエッジ部に
該当するか否かをエッジ検出回路で判定し、エッジ部で
なければ、複数画素の平均結果を用いた網点処理を行
い、エッジ部であれば、そのエッジを保存するようにし
きい値パタンを変更した網点処理あるいは誤差拡散処理
を行うようにしてもよい。このようにすれば、画質を維
持しつつ、プリンタの特性に適した信号変換処理を実行
することができる。
【0077】(5)RGB信号から白黒信号への信号変換
処理への適用例 例えば、パソコンで作成したカラー画像をモノクロ印刷
用のプリンタから出力させた場合等には、当初のカラー
画像上においては識別可能であった画像領域が白黒出力
画像上では識別不可能になっていることがある。これを
防止するには、以下に示すように、白黒濃淡およびテク
スチャパタン(模様)を用いればよい。
【0078】この場合には、図26に示すように、3次
元色空間上の各座標(R,G,B)に、それぞれ、出力信号
として黒白信号レベルBlkおよびパタン種別を対応付
けた変換表を準備しておく。この変換表に格納されてい
る情報の対応関係はプリンタの種別に応じて異なる。し
たがって、プリンタの属性デ―タ(プロファイルデータ)
のように管理することが望ましい。従来のICCプロフ
ァイルデータには色信号間の対応表しか記述されていな
いのに対して、色信号と白黒信号の対応変換表もICC
プロファイルデータに記述することができる。あるい
は、ICCプロファイルデータに記述されている色信号
間の対応関係から、色信号と白黒信号との対応変換表を
算出するため、例えば色信号L*u*v*のL*信号を変換
結果の白黒信号レベルBlkとして利用することもでき
る。このようにすれば、プリンタの種別を変更しても同
一の信号変換結果が得られるようになる。
【0079】文字図形文書等のエッジ部を多く含む画像
については、エッジ検出回路等の検出結果に応じたテク
スチャパタンを用いた信号変換を行うこともできる。テ
クスチャパタンについては、変換表にパタン種別が用意
されている。入力信号RGBとエッジの有無とに基づい
て変換表をひき、変換結果を出力する。
【0080】写真等の濃淡画像部分については白黒信号
レべルに変換し、文字図形等のエッジ部を含む画像部分
についてはテクスチャパタンに信号変換することができ
る。
【0081】これらの写真と文字図形の画像部分の判断
は、変換対象画素および隣接画素を入力して、画素間の
信号の差分値を算出し、差分値の大きさを用いて判断結
果を出力する装置などで実現することができる。
【0082】プリンタの種別やカラー白黒印刷の切替え
等は、例えば、パソコン上のアプリケーションソフトの
動作に連動した印刷設定手順で行うことができる。これ
らの設定をする操作者は、前述の信号変換のための変換
表の設定などについて理解をする必要はない。パソコン
上で動作する、いわゆるドライバソフトが、設定内容に
基づき、本発明の装置構成の要素である変換表の内容の
書替えを実行する。あるいは、印刷する画像データの一
部に設定内容が付加されるならば、該印刷画像データを
受け取ったプリンタがそのデータを読み取り、その結果
に基づきプリンタ内部の処理プロセッサが変換表の内容
の書替えを実行するようにしてもよい。
【0083】さて、最後に、変換表の色較正について説
明する。ただし、ここでは、本発明に係る信号処理をソ
フトウエアで実現した場合を例に挙げる。
【0084】色信号の再現特性には、何らかの要因によ
って変動が生じることがある。例えば、カラーレーザー
プリンタにおいては、温湿度による感光体の帯電特性の
変化、トナーの帯電特性の変化等が、色信号の再現特性
の変動要因になる。
【0085】このような変動要因(例えば、温湿度等)を
直接測定し、その測定結果に基づいて、色信号の再現特
性の変動を抑制することができるが、色信号の再現特性
が経時的に変化する場合等、変動要因と因果関係が必ず
しも明らかとは言えない場合には、印刷結果を測定し、
その測定結果に基づいて、色信号の再現特性の変動を抑
制する必要がある。また、例えば工場出荷時の検査結果
に基づき、機器毎の特性ばらつきを補正する必要もあ
る。
【0086】これらの変動を抑制するには、表示装置や
印刷物の再現色を画像入力装置に入力してから、その入
力データに基づいて変換表を作成する必要がある。そこ
で、本実施の形態では、図22に示した処理をパソコン
225に実行させる較正モードを予め用意しておき、ユ
ーザが、この較正モードの起動によって変換表を作成す
ることができるようにしている。具体的には、較正モー
ドが起動されると、パーソナルコンピュータ225は、
予め準備された較正用カラーチャートの印字データを出
力し(S220)、その印字データをプリンタ226から
出力させる(S21)。このプリンタ出力が測定専用セン
サまたは汎用入力装置(スキャナ、デジタルカメラ等)2
27によって取り込まれると(S222)、パーソナルコ
ンピュータ225は、印字データとプリンタ出力の測定
結果とを比較し(S223)、その比較結果に基づき変換
表を作成する(S224)。そして、パーソナルコンピュ
ータ225は、この変換表を、前述の信号処理が定義さ
れたソフトウエアの実行中に利用するための変換表とし
て、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納してか
ら、処理完了のメッセージを出力する(S225)。
【0087】ここでは、本発明に係る信号処理をソフト
ウエアで実現した場合における処理を例に挙げたが、図
23(A)(B)に示すように、プリンタ等の画像出力装置
およびスキャナ等の画像入力装置が接続された情報処理
装置に、本発明に係る信号処理装置11が搭載されてい
る場合には、図22に示した処理が定義されたプログラ
ムをプログラムメモリに格納しておき、プロセッサが、
そのプログラムに基づき、信号処理装置11の変換表を
作成するようにしても構わない。あるいは、複数種類の
変換表を準備すると共に、プリンタ等の出力装置に組み
込まれたセンサの検出値(出力装置の特性信号)に応じた
適当な変換表を選択する判定回路を量子化装置に搭載す
れば、出力装置の特性に適した信号処理が実行され、色
の再現性をより向上させることができる。なお、出力装
置の特性信号の例としては、機器の温度、環境湿度、環
境照明光、記録紙に関する情報等が挙げられる。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る信号処理装置によれば、従
来完全に別個に行われていた色変換処理と誤差拡散処理
との間に重複していた処理を、誤差拡散処理の繰返し処
理中に、量子化回路が変換表に基づき実行するようにし
たため、回路規模の縮小および処理の高速化を図ること
ができる。同様な機能をソフトウエアで実現した場合に
も、誤差拡散処理の繰返し処理中に、入力信号を、それ
とは性質の異なる出力信号(入力信号とは異なる座標系
の座標として表される出力信号)に信号変換することが
できる点において相違ないため、処理の高速化が達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の概
略構成図である。
【図2】(A)は、本発明の実施の一形態に係るガンマ特
性線を示した図であり、(B)は、そのガンマ特性線に基
づき作成された変換表を示した図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る信号補正処理によ
る効果を説明するための図である。
【図4】(A)は、信号補正回路の回路構成図であり、
(B)は、注目画素と参照画素との位置関係を示した図で
ある。
【図5】量子化回路の回路構成の一例を示した図であ
る。
【図6】誤差算出回路の回路構成の一例を示した図であ
る。
【図7】量子化回路の回路構成の一例を示した図であ
る。
【図8】(A)は、誤差帰還回路の回路構成の一例を示し
た図であり、(B)は、注目画素と参照画素との位置関係
を示した図である。
【図9】(A)は、本発明の実施の一形態に係るガンマ特
性線を示した図であり、(B)は、そのガンマ特性線に基
づき作成された変換表を示した図である。
【図10】画素のスキャン順序を示した図である。
【図11】本発明の実施の一形態に係る信号処理方法の
フローチャートを示した図である。
【図12】3次元色空間を示した図である。
【図13】(A)は、3次元色空間を示した図であり、
(B)は、変換表のデータ構造を説明するための図であ
る。
【図14】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の
概略構成図である。
【図15】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の
概略構成図である。
【図16】(A)は、各色ごとのガンマ変換回路から信号
処理回路へのデータの流れを示した図であり、(B)は、
全色用のガンマ変換表のデータ構成の一例を示した図で
ある。
【図17】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の
概略構成図である。
【図18】(A)は、3次元色空間を示した図であり、
(B)は、変換表のデータ構造を説明するための図であ
る。
【図19】(A)は、本発明の実施の一形態に係る変換表
(パレットカラー表)を示した図であり、(B)は、量子化
回路が実行するパレットカラー選択処理のフローチャー
ト図である。
【図20】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の
概略回路構成図である。
【図21】本発明の実施の一形態に係る網点画像の形成
方法を説明するための回路図および画素配置図である。
【図22】本発明の実施の一形態に係る画像処理システ
ムの概略構成図である。
【図23】本発明の実施の一形態に係る画像処理システ
ムの概略構成図である。
【図24】誤差信号の算出方法を説明するための図であ
る。
【図25】本発明の実施の一形態に係る信号変換装置の
概略構成図である。
【図26】(A)は、3次元色空間を示した図であり、
(B)は、変換表のデータ構造を説明するための図であ
る。
【図27】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の
概略構成図である。
【図28】(A)は、本発明の実施の一形態に係る量子化
装置の概略構成図であり、(B)は、アドレス生成回路の
回路構成図である。
【図29】(A)は、誤差帰還回路の回路構成の一例を示
した図であり、(B)は、注目画素と参照画素との位置関
係を示した図である。
【図30】(A)は、エッジ検出回路の検出結果に応じた
誤差伝播回路の動作を説明するための図であり、(B)
は、注目画素と参照画素との位置関係を示した図であ
る。
【図31】本発明の実施の一形態に係る信号処理装置の
構成回路の動作のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
11…信号処理回路 13…信号補正回路 14…量子化回路 15…誤差算出回路 16…誤差帰還回路 18…色領域判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CB01 CE14 CE16 CH11 5C077 LL17 LL18 LL19 MP01 MP08 NN02 NN11 PP15 PP31 PP32 PP33 PP37 PP38 PQ23 RR08 RR18 TT01 5C079 HB12 LB02 LB11 LC09 MA04 NA03 NA05 PA01 PA02 PA03 5J064 AA03 AA04 BA13 BB02 BC01 BC16 BD03 BD07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なる座標系の座標として表された
    2種類以上の信号を画素ごとに対応付けた変換表が格納
    された記憶手段と、 前記各画素の入力信号を、前記変換表において当該入力
    信号に対応付けられた信号に逐次変換する量子化手段
    と、 前記量子化手段が1画素についての信号変換を行うごと
    に、当該信号変換の誤差を逐次算出する誤差算出手段
    と、 前記誤差算出手段が算出した誤差を、前記信号変換手段
    による信号変換前の入力信号に拡散させる信号補正手段
    とを備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の信号処理装置であって、 前記出力信号の出力先装置からの帰還信号に基づき、前
    記変換表を書き替える手段を備えることを特徴とする信
    号処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の信号処理装置であっ
    て、 前記入力信号の特性を判定する判定手段、および、前記
    出力信号の出力先装置からの帰還信号の特性を判定する
    判定手段のうちの少なくとも一方を備え、 前記記憶手段は、複数種類の変換表を記憶し、 前記量子化手段は、前記判定手段の判定結果に応じた変
    換表に基づき前記信号変換を行うことを特徴とする信号
    処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3のうちの何れか1項
    記載の信号処理装置であって、 前記信号補正手段の前段または前記量子化手段の後段
    に、受け付けた信号を各色ごとにガンマ変換するガンマ
    変換手段を備えることを特徴とする信号処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3および4のうちの何れか
    1項記載の信号処理装置であって、 前記変換表は、前記入力信号を、当該入力信号の色成分
    よりも多くの色成分を有する出力信号に対応付け、 前記量子化手段は、前記入力信号を、当該入力信号の数
    よりも多い出力信号に変換することを特徴とする信号処
    理装置。
  6. 【請求項6】互いに異なる座標系の座標として表された
    2種類以上の信号を画素ごとに対応付けた変換表に基づ
    き、前記各画素の入力信号を、当該入力信号に対応付け
    られた信号に逐次変換する量子化ステップと、 前記量子化ステップにおいて1画素についての信号変換
    が行われるごとに、当該信号変換の誤差を逐次算出する
    誤差算出ステップと、 前記量子化ステップによる信号変換前の入力信号に、前
    記誤差算出ステップにより算出された誤差を拡散させる
    信号補正ステップとを有することを特徴とする信号処理
    方法。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4および5のうちの何
    れか1項に記載された信号処理装置を備えることを特徴
    とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】情報処理装置に、 互いに異なる座標系の座標として表された2種類以上の
    信号を画素ごとに対応付けた変換表に基づき、前記各画
    素の入力信号を、当該入力信号に対応付けられた信号に
    逐次変換する量子化処理と、 前記量子化ステップにおいて1画素についての信号変換
    が行われるごとに、当該信号変換の誤差を逐次算出する
    誤差算出処理と、 前記量子化ステップによる信号変換前の入力信号に、前
    記誤差算出ステップにより算出された誤差を拡散させる
    信号補正処理とを実行させるプログラムが格納されてい
    ることを特徴とする機械読み取り可能な記憶媒体。
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