JP2000307302A - 同軸リレー - Google Patents

同軸リレー

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JP2000307302A
JP2000307302A JP11718699A JP11718699A JP2000307302A JP 2000307302 A JP2000307302 A JP 2000307302A JP 11718699 A JP11718699 A JP 11718699A JP 11718699 A JP11718699 A JP 11718699A JP 2000307302 A JP2000307302 A JP 2000307302A
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Atsushi Nakahata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立性が良く、しかも安定した動作が得られる
同軸リレーを提供するにある。 【解決手段】3つの同軸コネクタ6a〜6cを取り付け
たベース8、ベース8上に配置されるサブベース4、サ
ブベース4側に装着されるコンタクトブロック3a,3
bを備えた高周波ブロックと、高周波ブロック上に固定
されるフレーム27内に固定配置される電磁ブロック2
2と、接極子2を備えた駆動機構ブロック1と、該駆動
機構ブロック1の上方に配置され、少なくとも電磁ブロ
ックに励磁電流を流す回路を備えて電磁ブロック22に
電気的に接続されるプリント基板24からなる基板ブロ
ック26と、カバー9とにより構成された

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置等に
用いられる同軸リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波と線路をスイッチングするた
めに用いる同軸リレーとしては特開昭58−20260
1号公報等に示されるものがある。
【0003】図8は、ラッチングリレー型の同軸リレー
の従来例を示しており、この従来例は、図示するように
ダイキャスト或いは切削加工により形成され、下面より
上面に貫通させた3つの取り付け孔103…の下部内に
形成した雌ねじ部に3個のSMA型の同軸コネクタ10
1a〜101cを螺着し、各同軸コネクタ101a〜1
01bの各中心導体102の先端を同軸の固定接点とし
て上面に露出させた金属製ベース100と、該ベース1
00に積層されるダイキャスト或いは切削加工により形
成された金属製サブベース107と、ベース100の上
面の凹平面108内に配置され、中央の同軸コネタク1
01bの中心導体102の上端面と、一端(左端)側の
同軸コネクタ101aの中心導体102の上端面とに両
端を接触・開離するコンタクト104の中央部に下端を
熱着したテフロン樹脂製の駆動体105をサブベース1
07に上下移動自在に貫挿するとともに、該駆動体10
5の上端頭部とサブベース107の上面との間にコイル
ばね106を介在させて上方へ駆動体105を押し上げ
るようにした第1のコンタクトブロック109aと、ベ
ース100の上面の凹平面108内に配置され、中央の
同軸コネタク101bの中心導体102の上端面と、他
端(右端)側の同軸コネクタ101cの中心導体102
の上端面とに両端を接触・開離するコンタクト104に
下端を熱着したテフロン樹脂製の駆動体105をサブベ
ース107に上下移動自在に貫挿するとともに、該駆動
体105の上端頭部とサブベース107の上面との間に
コイルばね106を介在させて上方へ駆動体105を押
し上げるようにした第2のコンタクトブロック109b
とで高周波ブロックを構成している。
【0004】また平板状の継鉄110の両側部において
夫々励磁コイル部111の鉄心112の上端を貫挿固定
し、これら励磁コイル部111の間の継鉄110の中央
部下面に一端の磁極面を接合し、励磁コイル部111に
並行するように垂下された直方体状の永久磁石113等
で電磁ブロック114を構成している。
【0005】この電磁ブロック114は継鉄110の両
端部と、サブベース107の両端部との間に夫々スペー
サ115を介在させて、継鉄110の両端部の挿通孔1
16と、スペーサ115の透孔と、サブベース107の
両端部の挿通孔117に挿通させた固定ねじ118,1
19をベース100の両端上面に開口したねじ孔120
に螺入して固定保持される構造となっている。
【0006】この電磁ブロック114の磁気作用により
回動される磁性体からなる接極子121はサブベース1
07の中央に突出させた突部122に回動軸121aに
より中央部が回動自在に枢支され、中央部上面を永久磁
石113の他端の磁極面に対向させるとともに、両端部
の上面を励磁コイル部111の鉄心112の下端の磁極
面に対向させている。
【0007】そして一方の固定ねじ118は継鉄110
の上方に配置されるプリント基板123の一端に貫挿し
てプリント基板123の上下面をナット125,125
で挟むようにして保持し、また更にこのプリント基板1
23の上方に配置されるプリント基板124の一端に更
に貫挿してプリント基板124の上下面をナット12
6,126で挟むようにして保持している。
【0008】プリント基板123の上面には中央がプリ
ント基板123に固定され両端が自由端となったインデ
ィケートばね127とインディケートばね127の自由
端に対向した固定接点131とが配設され、プリント基
板124には電磁ブロック114の励磁回路が配線さ
れ、リード線130により、ベース100上に被着され
る金属製カバー128の天井面に設けた端子129に接
続して外部回路に接続されるようになっている。
【0009】各励磁コイル部111の鉄心112の中心
には非磁性体で絶縁体からなるピン132が上下動自在
に貫挿されており、このピン132は上端をプリント基
板123に貫通させて上記インディケートばね127の
中央の固定点より自由端側の下面に夫々対向させ、下端
を接極子121の端部上面に夫々対向させている。
【0010】而して図8に示す状態では左側の励磁コイ
ル部111では永久磁石113,継鉄110、鉄心11
2、接極子121,永久磁石113の閉磁路で永久磁石
1113の磁束が流れて接極子121の左端部を鉄心1
12の磁極面に吸着保持し、接極子121の左端部でピ
ン132を押し上げ、対応するインディケートばね12
7の自由端を固定接点131より開離させている。そし
てコンタクトブロック109aでは駆動体105がコイ
ルばね106により上方に押し上げられ、同軸コネクタ
101a,101bの中心導体102の上端面より対応
するコンタクト104が開離し、両同軸コネクタ101
a,101b間をオフしている。
【0011】一方図において、接極子121の右側にお
いては、コンタクトブロック109bの駆動体105が
コイルばね106のばね付勢に抗して接極子121の右
端部の下面で押し下げられ、同軸コネクタ101b,1
01cの中心導体102の上端面に対応するコンタクト
104が接触して、両同軸コネクタ101a,101b
間をオンしている。接極子121の右端部に対応するピ
ン132は下方に移動し、該ピン132に対応するイン
ディケートばね127の自由端は固定接点131にばね
力で接触している。
【0012】このような状態において、右側の励磁コイ
ル部111の鉄心112に接極子121の右端部が吸引
される方向に右側の励磁コイル部111に励磁電流を流
すrと、接極子121が図において反時計方向に回動し
て、コンタクトブロック109a,109bの状態を反
転させるとともにインディケートばね127の状態を反
転させる。そして接極子121の右端部が右側の励磁コ
イル部111の鉄心112の磁極面に吸着された後、励
磁電流を遮断しても、永久磁石113,継鉄110、鉄
心112、接極子121、永久磁石113の閉磁路によ
り接極子121はその吸着状態が保持されることにな
る。
【0013】このようにして励磁コイル部111、11
1の励磁コイルに流す励磁電流の方向により接極子12
1を反転させることにより、同軸コネクタ101aと1
01bとの間、同軸コネクタ101bと101cの間を
コンタクトブロック109a、109bのコンタクト1
04,104でオン・オフさせることができるのであ
る。
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の同軸リ
レーはコンタクトブロック109a、109bの駆動体
105を駆動する接極子121が、電磁ブロック114
側とは分離した高周波ブロック側に配設される構造であ
るため、組立ばらつきや部品のばらつきの影響を受け
て、接極子ストロークが安定しないという問題があっ
た。
【0014】特に電磁ブロック112をねじを用いてベ
ース101に対する固定と高さ位置を決めるため組立に
よるばらつきが生じ、接極子ストロークのストロークが
安定しないという問題があり、そのためねじによる組み
立てのやり直しを繰り返して行っていたため生産性が悪
いという問題があった。
【0015】また板状の継鉄110に永久磁石113を
接着接合する構成であるため、接極子121の中央部に
対向させる磁極までの長さが長くなり、結果永久磁石1
13の体積が大きくなって、永久磁石113のコストが
高くなるという問題があった。また永久磁石113の中
心と継鉄110の中心とを合わせる位置決めが難しく、
また永久磁石113が傾くと、下端の磁極位置の変位が
大きくなり、動作特性に影響を与えるという問題があっ
た。また動作状態確認のためのインディケート部位の機
構が複雑で部品点数が多く、しかもインディケートばね
127を配設するプリント基板123を収納するスペー
スを上方に設ける必要があるためリレー高さが高くなる
という問題があった。
【0016】また接極子121のストロークやコンタク
トブロック109a,109bの押し込み量の調整と、
動作特性を調整する場合、電磁ブロック114を取り外
して調整する必要があり、更に電磁ブロック114のね
じ固定の具合で接極子121のストローク、コンタクト
ブロック109a,109bの押し込み量、動作特性、
更にサブベース107をベース100から外すために高
周波特性を含めて全て一度に合わせる必要があり、また
高さ調整のためには複数のねじの調整を行わなければな
らず、非常に作業性が悪かった。
【0017】またインディケートばね127を動かすた
めのピン132が鉄心112の中心透孔の内面と摩擦し
たり、更にインディケートばね127との摩擦、接極子
121との摩擦などで動作が不安定となるという問題が
あった。
【0018】またカバー128は金属製で絞り加工によ
り製作されていたため、深いカバーの製作が難しく、コ
ストも高いという問題があり、しかも端子128とカバ
ー128との間の絶縁を図る必要があり、そのため絶縁
部品の組込などが必要で、その上カバー128をサブベ
ース107に接着・接合するため、作業性が悪いという
という問題があり、またカバー128のアースが確実に
とれない等の問題があった。
【0019】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
の、その目的とするところは、組立性が良く、しかも安
定した動作が得られる同軸リレーを提供するにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、3
つの同軸の固定接点を備えるとともに中央の固定接点と
一端の固定接点との間及び中央の固定接点と他端の固定
接点との間に対して夫々近接・離反自在に配置されるコ
ンタクトを持つ第1、第2のコンタクトブロックを備え
た金属製の高周波ブロックと、非磁性材からなるフレー
ム内に固定配置され、フレームを高周波ブロック上に固
定することで高周波ブロック上に配置される電磁ブロッ
クと、フレームの両側片の中央部の下部に回動自在に支
持され、電磁ブロックの磁気作用により中央部を回動中
心として回動して、この回動により高周波ブロック側に
近接する側の端部に対向する一方のコンタクトブロック
を押動し、離反する端部に対向する他方のコンタクトブ
ロックの押動を解除する接極子と、フレーム上方に配置
され電磁ブロックの励磁用の回路を少なくとも設けたプ
リント基板とを備え、電磁ブロック、接極子を含むフレ
ーム及びプリント基板を収納するように高周波ブロック
にカバーを被着して成ることを特徴とする。
【0021】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、フレームは、非磁性金属板の打ち抜き・曲げ加工
により天井片と、該天井片の両側より下方に垂下した側
片とを有し、側片の下部を高周波ブロックに溶接固定し
て成ることを特徴とする。
【0022】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、電磁ブロックは、フレームの天井片の内側
面にかしめ固定される継鉄と、継鉄の両端部の下面に夫
々鉄心の一端をかしめ固定し、該鉄心周囲に励磁コイル
を巻装して継鉄の平板部に垂下配設された2組の励磁コ
イル部を備えて成ることを特徴とする。
【0023】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、継鉄は中央部の両側より側方へ延長された片を下
方に略直角に折り曲げて形成せる垂下片部の下端部に永
久磁石の上部を挟んで固定して成ること特徴とする。
【0024】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、継鉄の垂直片部の下端部の内側面には上向き面を
持つ段部を形成し、この段部に垂直片部の板面に並行す
る永久磁石の上端縁の角部を当接して成ることを特徴と
する。
【0025】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、接極子の短手方向の幅よりも長く、その中央部を
接極子の中央部下面に固着して両端を接極子の両側に突
出させた中央片と、該中央片の中央部の接極子の長手方
向側の両端より接極子との間で間隙をあけながら接極子
に沿って一体延長したばね片とからなる接触ばねを備
え、フレームの両側の側片の中央部に設けられた下向き
リブを接極子の両側より突出した接触子ばねの中央片の
部位に設けた孔に夫々挿入するとともに該孔近傍の接極
子ばねの中央片の部位の上面にフレームの両側の側片の
中央部に設けた下向きだぼを当接して接極子を永久磁石
の磁力と共にフレームに支持して成ることを特徴とす
る。
【0026】請求項7の発明では、請求項1乃至6の何
れかの発明において、電磁ブロックの長手方向の両端下
部の両側より夫々側方に動作状態を示す信号を取り出す
インディケート端子の固定接触片を夫々突出させるとと
もに、接極子の長手方向の両端部に、電磁ブロックの両
端の両側より突出した対の上記固定接触片に、接極子の
回動により接触・開離して対の固定接触片間をオンオフ
するインディケートばねの対の可動接触片を夫々突出さ
せて成ることを特徴とすることを特徴とする。
【0027】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、インディケートばねを非磁性体金属材で形成し、
電磁ブロックの各励磁コイル部の鉄心の磁極面に吸着さ
れる接極子の上面に磁極面と接極子の間に介在するレシ
ュジュアルプレートとして配設されることを特徴とす
る。
【0028】請求項9の発明では、請求項6乃至8の何
れかの発明において、インディケートばねと接触子ばね
とを同一厚みで同一金属材により形成したことを特徴と
する。
【0029】請求項10の発明では、請求項1乃至9の
何れかの発明において、カバーを樹脂成型品で構成し、
プリント基板に実装されるコネクタの端子を外部に導出
する端子導出孔を設けたことを特徴とする。
【0030】請求項11の発明では、請求項10の発明
において、カバーの長手方向の両端壁の下部に係止孔を
設けるとともに、電磁ブロックの各励磁ブロック部のコ
イルボビンにカバーの被着時に係止孔に係止される係止
突起を設けて成ることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態により説
明する。
【0032】本実施形態はラッチングリレーを構成する
もので、図1,図2に示すように電磁ブロック22や接
極子ブロック23をフレーム27に組み込んだ駆動機構
ブロック1と、この接極子ブロック23の接極子2によ
り駆動されるコンタクトブロック3a、3bを設けた金
属製サブベース4及びコンタクトブロック3a、3bの
各コンタクト5により開閉される固定接点を中心導体7
の上端面で夫々構成するSMA型の同軸コネクタ6a〜
6bを螺着した金属製ベース8からなる高周波ブロック
と、駆動機構ブロック1の励磁回路やインディケート回
路を設け、駆動機構ブロック1の上方に配設される基板
ブロック26と、下面開口の箱状のLCPなどの合成樹
脂成型品のカバー9とから構成される。
【0033】金属製ベース8は切削加工により形成され
たもので、図3,図4に示すように底面より上面へ貫通
せる3つの取り付け孔10を長手方向に一定間隔で穿設
しており、これら取り付け孔10は雌ねじ部10aを下
部に形成し、上端を金属製ベース8の上面に形成した凹
平面8aに開口させているもので、各取り付け孔10の
雌ねじ部10aに金属製ベース8の底面側からSMA型
の同軸コネクタ6a〜6cを夫々螺着し、同軸コネクタ
6a〜6cの各中心導体7を孔10の上端開口より凹平
面8a内に突出させてある。これら中心導体7の上端面
は同一高さにあって固定接点を構成する。
【0034】同軸コネクタ6a〜6cは外周に雄ねじ部
を形成した金属製の筒状の外殻導体11と、外殻導体1
1内部に挿着されたフッ素系樹脂製絶縁体12と、該絶
縁体12の中心透孔内に挿着され、先部を外部へ突出さ
せた中心導体7と、中心導体7の突出部位の基部付近に
形成したくびれ部7aを中心孔に圧入し、外殻導体11
の上端開口部に圧入される環状のPCTFE(3フッ化
エチレン)からなるサブブッシング13とで構成され、
このサブブッシング13はその材質の硬度で中心導体7
の抜け及び回動を規制する保持力を確保する。外部導体
11は雄ねじ部の両側2カ所に外部導体11の上端側開
口した接着剤収容スペースを確保するための切り込み面
11aを形成してある。接着剤は外部導体11の雄ねじ
部を取り付け孔10の雌ねじ部10aに螺着する際に雌
ねじ部10aとの螺着強度を確保するために用いるもの
であり、切り込み面11aでその接着剤がはみ出さない
ように収容スペースを確保する。
【0035】取り付け孔10は図3に示すように雌ねじ
部10aの深さをベース8の高さ寸法の略1/2(半
分)に形成しており、螺合代を大きくすることで、上記
の切り込み面11aによって接着剤の収容スペースを確
保しながら、矢印Y方向の強度を保つことができるよう
にしてある。
【0036】また雌ねじ部10aより上方の孔部10b
の内径を雌ねじ部10aの内径よりやや小さい寸法とす
ることにより、雌ねじ部10aの上端部と孔部10bと
の境界部を段部とし、該段部の下向き面に同軸コネタク
6a〜6cの外殻導体11とサブブッシング13との境
界部位付近の上面を当接し、この当接部位のサブブッシ
ング13の直径方向の寸法と、上記中心導体7のくびれ
部7aを嵌合する孔の周辺でくびれ部7a内の上下面に
当接するサブブッシング13の上下面の直径方向の寸法
とを略同じ寸法とすることにより、高周波特性を確保し
ながら保持力のバランスとり、夫々の部位の内a、bの
部位で矢印X方向の強度の確保を、またcの部位で矢印
X’方向の強度の確保を図り、同時に中心導体7の回動
の防止を図っている。
【0037】かように上記のようX,X’,Y方向の強
度を確保することで、同軸コネクタ6a〜6cの保持力
を確保し、また同軸ケーブルの接続時等の外力で部品が
ずれ高周波特性が変動・劣化するのを防止することがで
きるのである。
【0038】サブベース4は金属板を打ち抜き加工する
ことにより形成されたもので、その長手方向及び短手方
向の寸法をベース8の対応する方向の寸法よりやや小さ
くしており、サブベース4をベース8の上面の定位置に
取り付けたときに、その周囲にカバー9の下端面を載置
するためのベース8の上面が確保できるようになってい
る。またサブベース4の下面はベース8の上面に接触す
るためにその平面度を確保する必要があるが、板状であ
るため研磨にラッピング加工を用いることができる。
【0039】そしてこのサブベース4はベース8上の定
位置に取り付けた際に同軸コネクタ6aの中心導体7
と、同軸コネクタ6bの中心導体7との間の中間及び同
軸コネクタ6aの中心導体7と同軸コネクタ6bの中心
導体7との間の中間に対応する位置に上下に貫通する貫
通孔14,14を穿孔してある。これらの貫通孔14,
14には、上端がサブベース4の上面側に配置されたコ
ンタクトばね15,15に熱着結合して常時上方へ付勢
されるLPC(全芳香族液晶ポリマー)樹脂製駆動体1
6、16を上下方向移動時自在に貫挿してある。
【0040】これらの駆動体16、16はサブベース4
の下面側に突出せる下端にインサート(同時)成形によ
り平板状の導電体からなるコンタクト5、5の中央部を
結合固定して、コンタクトばね15,15と併せてコン
タクトブロック3a、3bを夫々構成している。これら
のコンタクトブロック3a,3bの各コンタクト5は駆
動体16が上下移動することによりベース8の凹平面8
a内で上下移動するようになっており、コンタクトブロ
ック3aのコンタクト5は両端下面は凹平面8a内に突
出した同軸コネクタ6a,6bの中心導体7,7の上端
面に対向し、コンタクトブロック3bのコンタクト5の
両端下面は凹平面8a内に突出した同軸コネクタ6b,
6cの上端面に対向し、コンタクトブロック3aのコン
タクト5は下方向への移動時に同軸コネクタ6a,6b
の中心導体7,7の上端面に接触して同軸コネクタ6
a,6b間をオンし、コンタクトブロック3bのコンタ
クト5は下方向への移動時に同軸コネクタ6b,6cの
中心導体7,7の上端面に接触して同軸コネクタ6b,
6b間をオンするもので、両コンタクトブロック3a,
3bのコンタクト5による上記接触は、駆動機構ブロッ
ク1の接触子2により交互に切り替えられる。従って同
軸コネクタ6bの中心導体7が共通端子となり、この共
通端子側と接続される同軸コネクタを6aと6bとに交
互に切り替えることになる。
【0041】ここでコンタクトブロック3a、3bの駆
動体16の材質として耐熱性が特に優れているLPC樹
脂を用いるので、コンタクト5の発熱に耐えることがで
き、その結果接点部に流せる電力を大きくすることがで
きる。またインサート成形によりコンタクト5を駆動体
16に結合固定しているためコンタクト5の駆動体16
への密着は安定し、またインサート成形の金型によりコ
ンタクト5の位置決めを行うため、コンタクト5の傾き
等も無くなり、また固定部位の寸法(体積)、位置、形
状などが金型精度により安定し、機械的な開閉を含めて
高周波特性が安定する。また駆動体16は成形加工のた
め安価に製作できる。ここで駆動体16との結合固定さ
れるコンタクト5の孔の断面形状を図4に示すように角
形として回動防止を図っている。また高周波マッチング
を貫通孔14を変形することで調整変更するようにすれ
ば、高周波マッチングの変更が容易となる。
【0042】コンタクトブロック3a、3bの駆動体1
6を付勢するコンタクトばね15は,金型による打ち抜
き且つ曲げ加工により日字型に形成されたもので、中央
片15aの中央部をその両端よりも高い位置に位置させ
るように中央片15aを折り曲げるとともに、中央片1
5aに並行する両端片15b、15bをその中央部が両
端よりも低い位置となるように折り曲げて形成してお
り、中央片15aの中央部に設けた挿通孔18に下方か
ら駆動体16の上端部16aを貫挿して熱着固定し、両
端片15bの中央部に設けた挿通孔(図示せず)に固定
ねじ17を上方から挿通させるようになっている。
【0043】ここでコンタクトばね15の押さえとなる
上端部16aより下部の駆動体16の径は、コンタクト
ばね15の挿通孔18の内径より大きければ良く、その
ため、小さな径の熱着形状が可能となる。また上端部1
6aの先端は接極子ばね19に接触する部分の摩擦を小
さくする形状、図示するように接触面積を小さくした
り、R面を形成することができる。また熱着部位の体積
は駆動体16の上端部16aの高さで調整できもので、
駆動体16の成形金型の精度が良いため、がたも無くす
ことができる。
【0044】一方コンタクトばね15は、両端片15b
の中央部を貫通させた固定ねじ17をサブベース4に形
成せる挿通孔を介してベース8側のねじ孔21に螺入締
結することにより、サブベース4とともにベース8に固
定されるようになっており、固定ねじ17をサブベース
4の固定用ねじと兼用して作業性を良くしている。
【0045】さてコンタクトばね15は、日型に形成さ
れた左右対称形状であって両端片15b、15bの中央
部を固定する構成であるため、中央片15aの上方の変
位は可能であるが、両側方へのぶれはほとんどなく、ま
た打ち抜き・曲げ加工の金型寸法で押し上げ力も決まる
ため安定し、結果押し上げ方向が安定し、安定動作が実
現できるものである。しかも1部品で単純な形状である
ため部品生産性も良いものである。
【0046】かようにコンタクトばね15の上方への安
定した押し上げが確保できるため、サブベース4の貫通
孔14によるコンタクトブロック3a,3bの駆動体1
6,16の方向規制が不要となり、そのため駆動体16
と貫通孔14の内面との隙間を大きくすることで、この
部分での摩擦を無くすことができ、結果動作がより安定
することになる。またコンタクトばね15をサブベース
4にねじ固定する方法を採用することで、特性調整のた
めの交換を容易としている。
【0047】ここで図3に示すようにコンタクトブロッ
ク3a、3bのコンタクト5の下面より下方に突出する
駆動体16の下端の寸法αは、成形金型の精度で決まっ
て一定である。一方この駆動体16の下方移動時の逃げ
として設けられるベース4の凹平面8a内に設けた円形
状の凹部28の深さ寸法βとでコンタクトブロック3
a,3bの中心部のインピーダンスのずれを最適化する
ことが可能となる。また図4に示すようにコンタクトブ
ロック3a,3bの中心部と、凹部28の断面形状とを
同心円形状にすることでインピーダンスマッチングを最
も取りやすくしてある。尚図4中γは凹部28の直径
を、γ’はコンタクブロック3a,3bの中心部の直径
を示す。
【0048】駆動機構ブロック1は、電磁ブロック22
と、接極子2及び接極子ばね19からなる接極子ブロッ
ク23と、これら電磁ブロック22、接極子ブロック2
3、を保持するフレーム27とで構成される。
【0049】駆動機構ブロック1の主要な構成部材であ
る電磁ブロック22は、継鉄29、2組の励磁コイル部
30、永久磁石32等で構成される。継鉄29は磁性軟
鉄などの磁性体を打ち抜きと曲げ加工により形成された
もので、平板部29aと、この平板部29aの長手方向
の中央部より下方に折り曲げて垂下させた垂下片部29
bとからなり、平板部29aの長手方向の中心より対称
となる両端部位置に設けた孔に夫々励磁コイル部30の
鉄心31の上端を挿入してかしめ固定して、励磁コイル
部30を垂下配設し、垂下片部29b,29bの下端間
には永久磁石32を橋絡配設してある。
【0050】この配設は、垂下片部29bの板幅ととも
に、垂下片部29bの下端に形成して段部34に板状の
永久磁石32の両側上端縁を係合させることにより、永
久磁石32を位置決めすることで行われる。
【0051】ここで垂下片部29bはその中心と平板部
29aの中心とが一致し、中心から見て両側縁までの夫
々距離が等しく形成され、ラッチングリレーを構成する
本実施形態では永久磁石32として図5に示すように垂
下片部29bの両側縁に亘る幅を有し且つ上下面に磁極
を有するものを用いている。
【0052】以上のような永久磁石32の取り付け構造
を採用することにより、板状の継鉄に永久磁石の上端を
接着固定して永久磁石を垂下させる場合に比べて永久磁
石32の体積が小さくなりコストが安価となる。また永
久磁石を直接継鉄の中心部に接着する場合には中心の位
置決めが難しくしかも永久磁石が傾いた場合永久磁石先
端の磁極での変位が大きく動作特性に影響があるが、本
実施形態のように継鉄29の垂下片部29b、29b間
に永久磁石32を取り付ける場合、永久磁石32の傾き
は継鉄29の加工精度で決まる。つまり継鉄29の傾き
は打ち抜き、曲げ加工の金型で決まるため、その傾きは
小さく且つ寸法精度が安定しているため後述する接極子
2のストロークが安定し、消費電力の低減が図れる。ま
た磁気回路として磁気抵抗の小さい継鉄2を中心として
構成するため、磁気抵抗の大きな永久磁石32が小さく
ても同等以上の磁力を確保できる磁気回路を構成でき
る。
【0053】励磁コイル部30は鉄心31を貫挿したコ
イルボビン33に励磁コイル35を巻回して構成され、
夫々の励磁コイル部30のコイルボビン33の上側の鍔
部33aより励磁コイル35の両端に接続した一対のコ
イル端子36,36を突出してある。これらコイル端子
36,36は突出基端より先部を上方へ延長して上端を
継鉄29の平板部29aより上方に突出している。また
下側の鍔部33bの外側端部には一対のインディケート
端子37,37の下部を固定する固定台33cを設け、
これらインディケート端子37,37を支持している。
これらインディケート端子37,37は並行する形で、
電磁ブロック22の空きスペースを利用して上方に延設
されており、上部が上側鍔部36aの上記コイル端子3
6,36の突出部間にて保持される形で、上端を継鉄3
9の平板部39aより上方へ突出してある。一対のイン
ディケート端子37,37は下端部を両側方向に折り曲
げ突出して固定接触片38,38を形成し、この一対の
固定接触片38,38と接触子2の両端端上面に夫々取
り付けたインディケートばね39の両側の可動接触片4
0,40が接極子2の回動により接触開離することに
り、オン、オフして対応する側のコンタクトブロック3
a或いは3bのコンタクト5による同軸コネクタ6a,
6b間或いは6c、6b間のオン、オフ状態を示す信号
を取り出すことができるようなっている。
【0054】従って本実施形態の構造では、従来のよう
にインディケート接点を電磁ブロックの上方に配置し、
励磁コイルの鉄心の中心透孔に、接極子の回動により上
下動するピンを入れて該ピンの上端でインディケート接
点を開閉する構造のように、リレー高さを高くすること
がなく、またインディケート部位の実装のためのプリン
ト基板やピンが不要で、しかもピンと鉄心の中心透孔と
の間等で発生する摩擦が無くなり、動作も安定する。
【0055】ここでインディケート端子37と上記イン
ディケートばね39を同一厚さの同一材料(非磁性体の
導電材)から同時に打ち抜き加工で取り出すようにする
ことで、金型の共通化とともに生産性の向上を図ってい
る。
【0056】各インディケートばね39は励磁コイル部
30の鉄心31の下端の磁極面に対向して吸着される接
極子2の端部上面に板面を溶接接合して固定され、レシ
ュジュアルプレートを兼ねている。また可動接触片40
の部位は金メッキ又はインレイをテープ状に行ってい
る。
【0057】接触子ブロック23は、磁性体からなる接
極子2と、接極子2の両端上面に溶接接合に固定したレ
シュジュアルプレート兼用のインディケートばね39,
39と、下面に取り付けられる接触子ばね19とで構成
され、接触ばね19は接極子2の長手方向に直交する方
向に形成された中央片19bと、この中央片19bの中
央両側より、接極子2の長手方向に並行するように一体
形成した一対のばね片19aと、両ばね片19aの端部
両側より側方へ一体突出したばね調整用突片41とから
なるもので、中央片19bは上方に突出するように断面
が略コ状に形成され、接極子2の下面側に突出形成した
だぼ(図示せず)を中央部に形成した孔(図示せず)に
上方より挿入してかしめることにより、接極子2下面中
央に固定され、その両端を接極子2の両側へ突出させて
いる。この状態で中央片19bの両側のばね片19aと
接極子2の下面との間にはばね片19aが撓むことがで
きる間隙が形成され、また各突片41は接極子2の両側
より外側方向へ突出してばね調整ができるようになって
いる。上記中央片19bの接極子2の両側より突出せる
両端部には後述するフレーム27から突出させたリブ4
3が遊嵌される角孔42を設けてある。
【0058】フレーム27は、非磁性体の金属板を打ち
抜き・曲げ加工して形成されたもので、天井片27a
と、天井片27aの短手方向の両側端より下方に向けて
折り曲げ形成した側片27b、27bとを備え、天井片
27aと両側片27b、27bの空間内に上記のように
ように構成された電磁ブロック22を収納し、さらにこ
の電磁ブロック22の下方に上記のように構成され接極
子ブロック23を配置する。
【0059】電磁ブロック22のフレーム27に対する
取り付けは継鉄39の上面の4隅に下面から押圧して上
方に突出させただぼ44を、天井片27a側に対応させ
た形成した挿通孔45に下方より挿入して、継鉄39の
上面を天井片27aの下面に当接し、この状態で挿通孔
45より突出しただぼ44をかしめ固定することで行わ
れる。このとき電磁ブロック22の両端より上方へ突出
したコイル端子36及びインディケート端子37は夫々
天井片27aの両端に形成した切欠46より天井片27
aより上方に突出することになる。また各励磁コイル部
30の鉄心31の上端部は天井片27aに対向するよう
に設けられた逃げ用孔47内に嵌まることになる。
【0060】電磁ブロック22の永久磁石32の下面よ
りやや下方に位置する両側片27b、27bの中央下端
には内向き方向に折り曲げて突片48、48を形成し、
この突片48,48間に接極子2を嵌めるとともに突片
48,48の先端より更に下向けに折り曲げ形成したリ
ブ43を接極子2の中央両側より突出している接触子ば
ね19の中央片19bの両端部の角孔42に上方から遊
嵌して、接極子2の両側より突出している接触子ばね1
9の中央片19bの両端部の上面を突片48,48の下
面に突出させただぼ49に揺動自在当接する。このとき
永久磁石32の磁力により上向きに接極子ブロック23
は引っ張られるためリブ43が角孔42から脱落するこ
となく、接極子ブロック23はフレーム27に保持され
ることになり、品質も安定する。
【0061】かような接極子ブロック23の保持構造を
採用することにより溶接やかしめ治具が不要で手組みが
可能となり生産性を向上させることができる。またリブ
43が接極子2の中央部側に設置されるため接極子2の
回動による摺動がほとんどなく、つまりまさつが無く動
作が安定する。さらに接触ばね19の角孔42にリブ4
3を遊嵌する構成であるため、接触ばね19のばね力が
その部位に働くことが無く、まただぼ49と接触ばね1
9の中央片19bの下面との接触であるため両者の間で
のまさつが殆ど無く、溶接固定などに比べて余分なばね
力が働かず動作が安定する。
【0062】以上のように電磁ブロック22,接極子ブ
ロック27をフレーム27に組み込むことで駆動機構ブ
ロック1が完成する。
【0063】この駆動機構ブロック1を高周波ブロック
上へ配設固定は次のように行う。つまりフレーム27の
両側片27bの両端下部より下方に一体突出してある脚
片53の段部53aをサブベース4の4隅に形成してあ
る凹欠部54に嵌めて、段部53aの下向き面をサブベ
ース4の上面に乗せて高さの位置決めを行い、この状態
で脚片53の下端側面53aをサブベース4の側面に溶
接固定するのである。
【0064】この配設固定により各コンタクトブロック
3a,3bの駆動体16の上端は対向する接極子ばね1
9のばね片19a、19aの下面に対向し、例えば図に
示すように永久磁石32,継鉄29、励磁コイル部30
の鉄心31とで閉磁路を形成して鉄心31側に吸着され
ている接触子2の一端部側の接触子ばね19のばね片1
9aに対向するコンタクトブロック3aの駆動体16の
上端はばね片19aより離れ、一方吸着されていない側
の接触子2の他端部側の接触子ばね19のばね片19a
に対向するコンタクトブロック3bの駆動体16の上端
はコンタクトばね15の上向き付勢に抗し、ばね片19
aを介して接極子2により下方に押し動かされた状態と
なる。つまりコンタクトブロック3aはコンタクトばね
15により上方に付勢されて駆動体16が上方向に移動
して、コンタクト5の両端を同軸コネクタ6a,6bの
中心導体7の上端面より開離した状態にあり、他方のコ
ンタクトブロック3bは駆動体16が下方向に移動し
て、コンタクト5の両端を同軸コネクタ6b,6cの中
心導体7,7の上端面に接触した状態にあり、同軸コネ
クタ6a,6b間がオフ、同軸コネクタ6b,6c間が
オンとなっている。
【0065】ここで本実施形態の電磁ブロック22及び
接極子ブロック23はフレーム27の一部品で全て位置
決めされるため、寸法精度が安定し、生産性が向上す
る。
【0066】またフレーム27への固定は全てねじ無し
で、かしめや溶接により行うため高さ方向の寸法精度が
安定し、精度のばらつきによる組み替えが不要となる上
にねじ部の接着剤塗布も不要になり組立作業性が向上す
る。
【0067】更にフレーム27は金型精度で寸法や曲げ
が安定しており、電磁ブロック22の寸法安定とともに
フレーム27を高周波ブロックのサブベース4に溶接す
るため、高さ寸法がフレーム27の一部品で決めること
ができる。また高周波ブロックに駆動機構ブロック1を
積み上げる構造であるため、組立工程が単純となる。
【0068】更に高周波の開閉を行うための同軸コネク
タ6a〜6cを取り付け、コンタクトブロック3a,3
bを取り付けたベース8及びサブベース4からなる高周
波ブロックと駆動機構ブロック1とは分離された形でブ
ロック化されて組み込まれる構造であるため、高周波特
性を高周波ブロックのみで調整でき、駆動機構ブロック
1側の動作特性も高周波ブロック側とは別に調整でき、
そのため調整作業が容易で生産性を向上させることがで
きる。また接極子2のストロークはフレーム27と鉄心
31の位置で決まるため、鉄心かしめの治具で寸法を合
わせることで調整できる。更にまたコンタクトブロック
3a,3bの押し込み量、つまりコンタクト5が同軸コ
ネクタ6a,6b又は6b,6cの中心導体7の上面に
当接してからのオーバートラベル量は組立後、接極子ば
ね19の曲げをばね調整用突片41を用いて調整するこ
とで行う。この場合接極子ばね19のばね片19aの先
端が接極子2の下面に当てることもできるため、調整で
きる幅が広い。
【0069】また更に所定の励磁電圧を励磁コイル部3
0に印加したときの動作特性の調整は最終的にインディ
ケートばね39の可動接触片40に接触するインディケ
ート端子27の固定接触片38の曲げにより調整する。
ばね調整用突片41及び固定接触片38はフレーム27
などの他の部品が調整時に邪魔にならないように形成し
てある。
【0070】尚本実施形態の場合基本的には各部品とそ
の位置決めの寸法精度が向上しているため略無調整化が
実現できた。
【0071】さて上記のように高周波ブロック上に駆動
機構ブロック1を配設固定した後に、基板ブロック26
をフレーム27上方に配設する。
【0072】この場合フレーム27の天井片27aの上
方に突出したコイル端子36の先端及びインディケート
端子37の先端を、基板ブロック26のプリント基板2
4に夫々対応するように設けた取り付け孔50、51に
下方から挿入してプリント基板24に半田付けし、プリ
ント基板24を天井片27aの上方に配設固定するとと
もに、プリント基板24に実装されている回路に電気的
に接続する。
【0073】基板ブロック26はプリント基板24と、
プリント基板24の中央部に実装したコネクタ25とで
構成され、コネクタ25は各励磁コイル部30の駆動信
号(励磁電流を含む)を外部回路から入力する端子と、
外部へインディケート端子37からの動作状態信号を外
部へ出力する端子とを備えている。勿論TTL駆動の場
合にはプリント基板24にTTL回路等を実装する。尚
天井片27aの中央開口部52はコネクタ25の下面側
の端子の逃げ用の開口部である。
【0074】上記のフレーム27の配設固定が終了した
後、ベース8上にカバー9を被着することで本実施形態
の同軸リレーが完成することになる。
【0075】カバー9を被着するに当たっては、カバー
9の天井面に設けてある端子導出孔55にコネクタ25
の端子を内部から挿入してカバー9内に駆動機構ブロッ
ク1を収納しながらカバー9をベース8方向に移動させ
て、カバー9の下端を、そのカバー材料の弾性を利用し
て、励磁コイル部30,30のコイルボビン33の固定
台33cの外側面に突出係止している係止突起56の上
端のテーパ面56aでガイドさせながらの係止突起56
を乗り越えさせ、カバー9の両側壁の下部に形成してあ
る係止孔57に係止突起56を内側から係止してカバー
9を固定するのである。この際カバー9の下端部はサブ
ベース4の周囲のベース8上面に当接することになる。
【0076】このように本実施形態によれば、駆動機構
ブロック1の高周波ブロック上への配設とともに、基板
ブロック26の積み上げ配設と、カバー9の上方からの
被着により全体の組立工程が単純化されて組立性が向上
する。
【0077】次に上記のように組立完成した本実施形態
の動作を簡単に説明する。
【0078】図2において、接極子2の端部が鉄心31
の対向する磁極面から離れている側つまり右側の励磁コ
イル部30の励磁コイル35に接極子2の右端部の上面
を吸引する方向の磁束を発生させる向きの励磁電流を流
すと、接極子2の右端部が鉄心31の対向する磁極面に
吸引され、コンタクトブロック3b側のコンタクトばね
15による駆動体16の押し上げ力とで、図2において
接極子2が反時計方向に回動する。
【0079】この回動により、コンタクトブロック3b
側の接極子2の右端部がインディケートばね39を介し
て右側の励磁コイル部30の鉄心31の対向磁極面に吸
着して、鉄心31,継鉄29,永久磁石32,接極子
2,鉄心31の閉磁路が構成され、該接触子2の右端部
が右側の励磁コイル部30の鉄心31の磁極面に吸着さ
れる。この状態は励磁電流が無くなっても永久磁石32
の磁束が閉磁路を流れるため保持されることになる。以
上の動作によりコンタクトブロック3b側のコンタクト
5は同軸コネクタ6b、6cの中心導体7,7の上端面
より開離し、両同軸コネクタ6b、6c間をオフする。
一方コンタクトブロック3a側では接極子2の反時計方
向の回転により、接極子2の左端部が接極子ばね19の
ばね片19aを介してコンタクトばね15の押し上げ力
に抗して駆動体16を下方に押し込み、当該駆動体16
の下端のコンタクト5は同軸コネクタ6a,6bの中心
導体7,7の上端面に接触して、同軸コネクタ6a、6
b間をオンする。またインディケート端子37の固定接
触片38に接触していたコンタクトブロック3b側のイ
ンディートばね39の可動接触片40が開離するととも
に、インディケート端子37の固定接触片38から開離
していたコンタクトブロック3a側のインディートばね
39の可動接触片40が固定接触片38に接触し、コネ
クタ25を通じて外部に動作状態信号が出力されること
になる。この動作状態信号により動作状態がモニタでき
るのである。
【0080】この反転状態からコンタクトブロック3a
側、つまり図において左側の励磁コイル部30の励磁コ
イル35に接極子2の左端部を吸引する方向の励磁電流
を流せば、上記と同様に反転動作して図2の状態に戻る
ことになる。
【0081】上述した構成は双安定型のラッチングリレ
ーであったが、永久磁石32の幅寸法を変えるだけでフ
ェールセーフの単安定型のリレーを構成することができ
る。
【0082】つまり図6に示すように継鉄29の長手方
向に対応する永久磁石32の幅を垂下片部29bの幅よ
り小さくして、片側に寄せるように配設すればよい。こ
の場合左右二つの励磁コイル部30の励磁コイル35を
直列接続して一つの励磁コイルを構成する。
【0083】図7はこの単安定型のリレー構造の実施形
態の側面断面図を示す。この単安定型のリレーは次のよ
うに駆動される。図7の安定状態態において、右側の励
磁コイル部30の鉄心31の磁極面に接極子2の右端部
が吸引されるように両励磁コイル部30,30の励磁コ
イル35、35に励磁電流を流すと、左側の鉄心31と
接極子2の左端部との間で発生する反発力によってコン
タクトブロック3a側の接極子2の左端部には下向きの
力が、コンタクトブロック3b側の接極子2の右端部端
には吸引力とコンタクトばね15による駆動体16の押
し上げ力が働いて接極子2が反時計方向に回動する。
【0084】そして接極子2の右端部が右側の励磁コイ
ル部30の鉄心31の磁極面にインディケートばね39
を介して接触すると、該右側の励磁コイル部の鉄心3
1,継鉄29,永久磁石32,接極子2,鉄心31の閉
磁路が構成され、接極子2の他端は右側の励磁コイル部
30の鉄心31の下端に吸着された状態となる。
【0085】この状態では下方移動した接極子2の左端
部でコンタクトブロック3aの駆動体16をコンタクト
ばね15の押し上げ力に抗して押し込んでコンタクト5
を同軸コネクタ6a、6bの中心導体7,7上端面に接
触させ、同軸コネクタ6a,6b間をオンする。またコ
ンタクトブロック3bの駆動体16は接極子2の右端部
の上方移動により、コンタクトばね15のばね力で押し
上げられ、コンタクト5を同軸コネクタ6b,6cの中
心導体7,7の上端面より開離し、同軸コネクタ6b,
6c間をオフする。またインディケート端子37の固定
接触片38に接触していたコンタクトブロック3b側の
インディートばね39の可動接触片40が開離するとと
もに、インディケート端子37の固定接触片38から開
離していたコンタクトブロック3a側のインディートば
ね39の可動接触片40が固定接触片38に接触し、コ
ネクタ25を通じて外部に動作状態信号が出力されるこ
とになる。
【0086】この動作状態は励磁コイル部30の励磁コ
イル35に励磁電流を流している状態で維持されること
になるが、励磁電流をオフすると、図7の状態に復帰す
る。つまり永久磁石32がコンタクトブロック3a側の
偏倚しているたため、コンタクトブロック3b側では永
久磁石32,接極子2,右側の励磁コイル部30の鉄心
31,継鉄29,永久磁石32の磁路に流れる永久磁石
32の磁束による吸引力とコンタクトブロック3aのコ
ンタクトばね15による駆動体16の押し上げ力との合
成力の方が接極子2の右端部に対する吸引力よりも大き
く、その結果接極子2は時計方向に回動して、左端部が
上方へ移動して接極子2の左端部が左側の励磁コイル部
30の鉄心31にインディケートばね39を介して吸着
され、永久磁石32,接触子2,左側の励磁コイル部3
0の鉄心31,継鉄29,永久磁石32で閉磁路が構成
されることになって、図7の状態に復帰保持される。
【0087】
【発明の効果】請求項1の発明では、3つの同軸の固定
接点を備えるとともに中央の固定接点と一端の固定接点
との間及び中央の固定接点と他端の固定接点との間に対
して夫々近接・離反自在に配置されるコンタクトを持つ
第1、第2のコンタクトブロックを備えた金属製の高周
波ブロックと、非磁性材からなるフレーム内に固定配置
され、フレームを高周波ブロック上に固定することで高
周波ブロック上に配置される電磁ブロックと、フレーム
の両側片の中央部の下部に回動自在に支持され、電磁ブ
ロックの磁気作用により中央部を回動中心として回動し
て、この回動により高周波ブロック側に近接する側の端
部に対向する一方のコンタクトブロックを押動し、離反
する端部に対向する他方のコンタクトブロックの押動を
解除する接極子とを備えたので、フレームの1部品で、
電磁ブロックと、接極子との位置精度を安定させること
ができ、その結果安定した接極子のストロークが得ら
れ、また生産性が向上するという効果があり、しかも、
フレーム上方に配置され電磁ブロックの励磁用の回路を
少なくとも設けたプリント基板とを備え、電磁ブロッ
ク、接極子を含むフレーム及びプリント基板を収納する
ように高周波ブロックにカバーを被着したので、各構成
部材を順次組み込んでカバーを被着することで組み立て
が行えるため、組み立て工程が単純化されて組み立て性
が向上するという効果があり、更に高周波特性を高周波
ブロックで、接極子のストロークの調整をフレーム側の
ブロックで調整できるから調整が容易となり、又位置精
度の向上により無調整化も可能となる効果がある。
【0088】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、フレームは、非磁性金属板の打ち抜き・曲げ加工
により天井片と、該天井片の両側より下方に垂下した側
片とを有し、側片の下部を高周波ブロックに溶接固定し
たので、フレームの寸法、曲げ形状が金型精度により安
定し、その結果フレーム内に固定配置される電磁ブロッ
クの高周波ブロックに対する高さ位置がフレームにより
決定されて安定し、そのため高さ調整が不要となり、ま
た高周波ブロックにフレームを溶接するので、確実にア
ースがとれ、リレーからの高周波漏れを防止できるとい
う効果がある。
【0089】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、電磁ブロックは、フレームの天井片の内側
面にかしめ固定される継鉄と、継鉄の両端部の下面に夫
々鉄心の一端をかしめ固定し、該鉄心周囲に励磁コイル
を巻装して継鉄の平板部に垂下配設された2組の励磁コ
イル部を備えたので、フレームに対して電磁ブロックを
ねじ無しで固定でき、電磁ブロックのフレームに対する
位置が確実となり、結果電磁ブロックを固定したフレー
ムを高周波ブロックに固定することにより、高周波ブロ
ックと電磁ブロックの位置精度が一層高くなるという効
果があり、ねじ無し固定であるため、ねじの緩みを防ぐ
ための接着も不要となり、作業性を向上させることがで
きる。
【0090】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、継鉄は中央部の両側より側方へ延長された片を下
方に略直角に折り曲げて形成せる垂下片部の下端部に永
久磁石の上部を挟んで固定してあるので、従来に比べて
永久磁石の体積を小さくすることができ、そのため永久
磁石のコストが安価となり、また継鉄の垂下片部の傾き
は金型精度で決まるため、寸法精度が安定し、結果従来
のような永久磁石を接着・接合して垂下させる場合に比
べて永久磁石の下端の磁極部位での変位が小さく、接極
子のストロークの安定が図れ、消費電力の低減が可能と
なるという効果がある。
【0091】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、継鉄の垂直片部の下端部の内側面には上向き面を
持つ段部を形成し、この段部に垂直片部の板面に並行す
る永久磁石の上端縁の角部を当接したので、永久磁石の
取り付け位置の位置決めが確実になる。
【0092】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、接極子の短手方向の幅よりも長く、その中央部を
接極子の中央部下面に固着して両端を接極子の両側に突
出させた中央片と、該中央片の中央部の接極子の長手方
向側の両端より接極子との間で間隙をあけながら接極子
に沿って一体延長したばね片とからなる接触ばねを備
え、フレームの両側の側片の中央部に設けられた下向き
リブを接極子の両側より突出した接触子ばねの中央片の
部位に設けた孔に夫々挿入するとともに該孔近傍の接極
子ばねの中央片の部位の上面にフレームの両側の側片の
中央部に設けた下向きだぼを当接して接極子を永久磁石
の磁力と共にフレームに支持したので、溶接やかしめ治
具などを用いることなく接極子の手組みが可能となり、
生産性が向上するという効果があり、しかも接極子が永
久磁石の磁力で吸引保持されるため、接極子が外れるこ
とがなく、品質が安定し、またリブが接極子の中央部に
対応して設けられるため、接極子の回動による摺動が殆
ど生じず、またリブを孔に入れる構成であるため余分な
ばね力が溶接などの固定に比べて生じず、更にだぼを接
触子ばねの中央片の両端部上面に当接してあるので、接
極子の回動時の孔近傍での摩擦が殆どなく、極めて動作
が安定するという効果があり、更にコンタクトブロック
に対する押し込み量を接触子ばねの曲げで調整すること
もできるという効果がある。
【0093】請求項7の発明では、請求項1乃至6の何
れかの発明において、電磁ブロックの長手方向の両端下
部の両側より夫々側方に動作状態を示す信号を取り出す
インディケート端子の固定接触片を夫々突出させるとと
もに、接極子の長手方向の両端部に、電磁ブロックの両
端の両側より突出した対の上記固定接触片に、接極子の
回動により接触・開離して対の固定接触片間をオンオフ
するインディケートばねの対の可動接触片を夫々突出さ
せてあるので、従来のようなインディケート部位の部材
の動作時に摩擦が生じず、インディケート部位の動作が
安定するという効果があり、しかも電磁ブロックの両端
部の空きスペースを利用するため、リレー高さを低くす
ることができ、また上述のように構成しているので、イ
ンディケート部位を少ない部品で構成でき、しかも最終
的な動作特性をインディケート端子の固定接触片の曲げ
で調整することもできるという効果がある。
【0094】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、インディケートばねを非磁性体金属材で形成し、
電磁ブロックの各励磁コイル部の鉄心の磁極面に吸着さ
れる接極子の上面に磁極面と接極子の間に介在するレシ
ュジュアルプレートとして配設されるので、レシュジュ
アルプレートとインディケートばねとを1つの部品で構
成でき、部品点数の削減が図れ、コストも安価となると
いう効果がある。
【0095】請求項9の発明では、請求項6乃至8の何
れかの発明において、インディケートばねと接触子ばね
とを同一厚みで同一金属材により形成したので、接触子
ばねと接触子ばねとを一度に打ち抜いて製作することが
でき、そのため材料の共通化や金型の共通化ができ、生
産性の向上が図れるという効果がある。
【0096】請求項10の発明では、請求項1乃至9の
何れかの発明において、カバーを樹脂成型品で構成した
ので、部品加工が容易で生産性が向上でき、しかもプリ
ント基板に実装されるコネクタの端子を外部に導出する
端子導出孔を設けたのでプリント基板側のコネクタの端
子を特に絶縁を施すことなく直接外部へ導出することが
でき、そのため組み立てが容易となり、しかも端子導出
孔の孔ピッチを金型精度により決めることができるため
端子のピッチの狭い市販のコネクタの使用が可能となる
という効果がある。
【0097】請求項11の発明では、請求項10の発明
において、カバーの長手方向の両端壁の下部に係止孔を
設けるとともに、電磁ブロックの各励磁ブロック部のコ
イルボビンにカバーの被着時に係止孔に係止される係止
突起を設けたので、カバーを被せるだけでカバーの固定
ができ、接着などの作業が要らないためカバーの組み込
みが容易となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッチングリレーを構成する実施形態
の縮小分解斜視図である。
【図2】(a)は同上の一部破断せる正面図である。
(b)は同上の一部破断せる側面図である。
【図3】同上の高周波ブロックの拡大断面図である。
【図4】同上のベースの一部破断省略した拡大上面図で
ある。
【図5】同上に用いる継鉄の正面図である。
【図6】本発明の単安定型リレーを構成する実施形態に
用いる継鉄の正面図である。
【図7】同上の単安定型リレーの一部破断せる正面図で
ある。
【図8】一従来例の一部破断せる正面図である。
【符号の説明】
1 駆動機構ブロック 6a〜6c 同軸コネクタ 3a,3b コンタクトブロック 2 接極子 4 サブベース 8 ベース 9 カバー 22 電磁ブロック 24 プリント基板 26 基板ブロック 27 フレーム 29 継鉄 32 永久磁石

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つの同軸の固定接点を備えるとともに中
    央の固定接点と一端の固定接点との間及び中央の固定接
    点と他端の固定接点との間に対して夫々近接・離反自在
    に配置されるコンタクトを持つ第1、第2のコンタクト
    ブロックを備えた金属製の高周波ブロックと、非磁性材
    からなるフレーム内に固定配置され、フレームを高周波
    ブロック上に固定することで高周波ブロック上に配置さ
    れる電磁ブロックと、フレームの両側片の中央部の下部
    に回動自在に支持され、電磁ブロックの磁気作用により
    中央部を回動中心として回動して、この回動により高周
    波ブロック側に近接する側の端部に対向する一方のコン
    タクトブロックを押動し、離反する端部に対向する他方
    のコンタクトブロックの押動を解除する接極子と、フレ
    ーム上方に配置され電磁ブロックの励磁用の回路を少な
    くとも設けたプリント基板とを備え、電磁ブロック、接
    極子を含むフレーム及びプリント基板を収納するように
    高周波ブロックにカバーを被着して成ることを特徴とす
    る同軸リレー。
  2. 【請求項2】フレームは、非磁性金属板の打ち抜き・曲
    げ加工により天井片と、該天井片の両側より下方に垂下
    した側片とを有し、側片の下部を高周波ブロックに溶接
    固定して成ることを特徴とする請求項1記載の同軸リレ
    ー。
  3. 【請求項3】電磁ブロックは、フレームの天井片の内側
    面にかしめ固定される継鉄と、継鉄の両端部の下面に夫
    々鉄心の一端をかしめ固定し、該鉄心周囲に励磁コイル
    を巻装して継鉄の平板部に垂下配設された2組の励磁コ
    イル部を備えて成ることを特徴とする請求項1又は2記
    載の同軸リレー。
  4. 【請求項4】継鉄は中央部の両側より側方へ延長された
    片を下方に略直角に折り曲げて形成せる垂下片部の下端
    部に永久磁石の上部を挟んで固定して成ること特徴とす
    る請求項3記載の同軸リレー。
  5. 【請求項5】継鉄の垂直片部の下端部の内側面には上向
    き面を持つ段部を形成し、この段部に垂直片部の板面に
    並行する永久磁石の上端縁の角部を当接して成ることを
    特徴とする請求項4記載の同軸リレー。
  6. 【請求項6】接極子の短手方向の幅よりも長く、その中
    央部を接極子の中央部下面に固着して両端を接極子の両
    側に突出させた中央片と、該中央片の中央部の接極子の
    長手方向側の両端より接極子との間で間隙をあけながら
    接極子に沿って一体延長したばね片とからなる接触ばね
    を備え、フレームの両側の側片の中央部に設けられた下
    向きリブを接極子の両側より突出した接触子ばねの中央
    片の部位に設けた孔に夫々挿入するとともに該孔近傍の
    接極子ばねの中央片の部位の上面にフレームの両側の側
    片の中央部に設けた下向きだぼを当接して接極子を永久
    磁石の磁力と共にフレームに支持して成ることを特徴と
    する請求項5記載の同軸リレー。
  7. 【請求項7】電磁ブロックの長手方向の両端下部の両側
    より夫々側方に動作状態を示す信号を取り出すインディ
    ケート端子の固定接触片を夫々突出させるとともに、接
    極子の長手方向の両端部に、電磁ブロックの両端の両側
    より突出した対の上記固定接触片に、接極子の回動によ
    り接触・開離して対の固定接触片間をオンオフするイン
    ディケートばねの対の可動接触片を夫々突出させて成る
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至6の何
    れか記載の同軸リレー。
  8. 【請求項8】インディケートばねを非磁性体金属材で形
    成し、電磁ブロックの各励磁コイル部の鉄心の磁極面に
    吸着される接極子の上面に磁極面と接極子の間に介在す
    るレシュジュアルプレートとして配設されることを特徴
    とする請求項7記載の同軸リレー。
  9. 【請求項9】インディケートばねと接触子ばねとを同一
    厚みで同一金属材により形成したことを特徴とする請求
    項6乃至8の何れか記載の同軸リレー。
  10. 【請求項10】カバーを樹脂成型品で構成し、プリント
    基板に実装されるコネクタの端子を外部に導出する端子
    導出孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至9の何れ
    か記載の同軸リレー。
  11. 【請求項11】カバーの長手方向の両端壁の下部に係止
    孔を設けるとともに、電磁ブロックの各励磁ブロック部
    のコイルボビンにカバーの被着時に係止孔に係止される
    係止突起を設けて成ることを特徴とする請求項10記載
    の同軸リレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110600331A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 深圳高登新能源技术有限公司 推动式双控继电器

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