JP2000306297A - 記録・再生装置 - Google Patents

記録・再生装置

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JP2000306297A
JP2000306297A JP11110193A JP11019399A JP2000306297A JP 2000306297 A JP2000306297 A JP 2000306297A JP 11110193 A JP11110193 A JP 11110193A JP 11019399 A JP11019399 A JP 11019399A JP 2000306297 A JP2000306297 A JP 2000306297A
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cassette tape
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 L,M,Sの三種のカセットテープのいずれ
の誤挿入も簡単な装置で防止することができる記録・再
生装置を提供する。 【解決手段】 左右一対のマイクロスイッチ253、2
54を利用した極めて簡単な構成により、3種類のカセ
ットテープを判別できるカセットテープ判別手段203
を設ける。カセットインを、3種類のカセットテープに
共通したレバー242、247により検出することがで
きるカセットイン検出手段204を設ける。下ホルダ2
24bの裏側に潜り込んで、カセットテープの移動の妨
げになることのない回動台235、236を有したリッ
ドロック解除手段202を設ける。極めて簡単な構成に
よって駆動源からの駆動力をカセットホルダー左右から
位相差無く伝達することができる移送手段20を設け
る。これらによって各機構の必要とする面積が小さくな
り記録・再生装置を小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異なる大きさの複数
のカセットテープの記録、再生を行う記録・再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカセットテープの記録、再生を行
う記録・再生装置は、Lカセットテープ(ラージサイ
ズ)、Mカセットテープ(ミドルサイズ)、Sカセット
テープ(スモールサイズ)各々に対応できるように構成
されている。
【0003】この種の記録・再生装置には、カセットテ
ープの誤挿入を防止する誤挿入防止機構や、カセットテ
ープの種類(Lカセットテープ、Mカセットテープ、S
カセットテープ)を判別するカセットテープ判別機構
や、前記各カセットテープが装着されたことを検出する
カセットイン検出機構や、装着されたカセットテープの
リッドロックを解除するリッドロック解除機構や、カセ
ットテープを挿脱位置から記録再生位置まで移送する移
送手段等が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の誤挿入防止機構
は、例えばMカセットテープ、Sカセットテープについ
ては専用のストッパを設け、Lカセットテープ挿入時に
は該ストッパを解除するものであった。このためカセッ
トテープガイド部の奥にもストッパが必要となり、奥行
きのスペースを大きくしなければならないという欠点が
あった。また誤挿入防止機構をL,M,Sの各サイズに
対応させて構成するのは非常に難しいものであった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、簡単で小型の誤挿入防止機構を備えた記録
・再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る記録・再生装置は、異なる大きさの複数
のカセットテープが挿入される部位に所定間隔隔てて配
設された第1および第2の当接部と、カセットテープが
前記第1および第2の当接部に同時に当接したときのみ
カセットテープの挿入を可能にするロック手段とを有し
た誤挿入防止機構を備えたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による記録・再生装
置の実施の形態を、詳細に説明する。最初にカセットテ
ープの構造について簡単に説明し、次に記録・再生装置
について説明する。
【0008】図1〜図4に示すように、記録・再生装置
は大きく分けると、記録・再生を行なう記録・再生部1
と、カセットテープの挿脱位置から記録・再生位置まで
カセットテープを移送する移送部(カセットコンパート
メント)2とに分かれるので、記録・再生部1と移送部
2とに大きく分け、更にに細かく分けて各ユニット等ご
とに説明する。 A.カセットテープ 本発明は大きさの異なるL,M,Sのカセットテープの
いずれをも使用できるようにしたことに特徴があるの
で、まず、カセットテープについて簡単に説明する。
【0009】L,M,Sのカセットテープを図5,6に
示す。いずれのカセットテープについても図中6aは供
給側のリール、6bは巻取側のリール、6cは開閉しう
るリッド、6dはカセット内メモリである。本体の厚さ
はSカセットテープ5の厚さがt1なのに対してL,M
カセットテープ3,4の厚さはt2であって厚くなって
いる。図5(a),(b),(c)に示すように本体の
背面側の下面には中心線に対して対称な位置に夫々同一
ピッチPをおいて一対の位置決め穴6eが形成されてい
る。 B.記録・再生部 記録・再生部1は、図1,図2に示すように、カセット
テープを支持する支持手段7と、カセットテープが支持
手段7上に載ったことによってカセットテープのリール
のロックを解除するリールロック解除ユニット8と、カ
セットテープのリールに嵌まり込む一対のリール台を
L,M,Sのカセットテープのリール間ピッチに合うよ
うにスライドさせてL位置,M位置,S位置に設定する
リール台ユニット9と、カセットテープのカセット内メ
モリ6dに当接して当該カセットテープの情報を取り出
すためのMIC(Memory in Cassett
e)端子ブロックをリール台に連動させて動かすための
MIC連動ユニット10と、リール台及びMIC端子ブ
ロックを中間の位置であるM位置で止めるためのストッ
パユニット11と、カセットテープ内のテープを記録・
再生用のヘッド・ドラムに巻くローディングとアンロー
ディングとを行なわせるローディングユニット12と、
ローディングされたテープの張力を調整するテンション
レギュレータ13と、ローディングされたテープに送り
力を与えるキャプスタンユニット14とで構成されてい
る。 (a)リール台ユニット リール台ユニット9は、記録・再生部1における基板1
5の上下面にわたって設けられている。リール台を載せ
るためのスライドベース16をスライドさせる一対のガ
イド手段が、相互になす角度が略90度の「ハ」の字状
に設けられている。即ち、夫々のガイド手段として、本
実施の形態では丸棒状のガイドロッド17が基板15の
上面に取り付けられている。そして、夫々のガイドロッ
ド17にはスライドベース16がスライド自在に取り付
けられている。即ち、スライドベース16の一方側に形
成したガイド孔にガイドロッド17が挿通され、またス
ライドベース16の他方側には押え金具18の両端がネ
ジを介して取り付けられ、スライドベース16に形成さ
れたバネ受部16aが押え金具18と基板15との間の
空間に挿入されている。ガイド金具18の下面には、
L,M,S位置と対応する位置にスライドベース16の
バネ受部16aがきたときにバネ受部16aを下方へ付
勢するように三位置で下方へ突出する板バネが取り付け
られている。
【0010】スライドベース16の上には、図1に示す
ように夫々リールモータ20を介してリール台21が取
り付けられている。
【0011】スライドベース16がスライドする範囲の
下方には図2に示すように、基板15の一部をくり抜い
てスライドベース16のスライド範囲を拘束するための
スリット15aが形成されている。そして、スライドベ
ース16における前記ガイド孔を形成した部分が下方へ
突出して直方体形状の当接部を構成し、当接部がスリッ
ト15a内にはいり込んでいる。
【0012】次に、これらの一対のスライドベース16
をスライドさせて一対のリール台21のピッチを大きく
したり小さくしたりする機構を説明する。基板15の下
面には、一対のガイドロッド17のなす角度を二等分す
る直線に沿ってスライド自在にプレート22が設けられ
る。
【0013】またこのプレート22を前記直線に沿って
往復スライドさせるための手段がプレート22に連動連
結されている。 (b)MIC連動ユニット カセットテープのリールにリール台が嵌まり込んだとき
にカセットテープの背面に設けられたカセット内メモリ
6dと接触して電気的に識別するコンタクトスイッチを
保持するMIC端子ブロックが前述したように設けられ
ており、このMIC端子ブロックをスライドベース16
と連動させるためのMIC連動ユニット10について説
明する。
【0014】図2に示すようにレール部材40の両端が
2本のネジを介して基板15の上面に固定され、レール
部材40には一方のガイドロッド17と略平行なガイド
長孔40aが形成されている。図1,図2に示すMIC
端子ブロック41を保持するため、ブロック台42が設
けられ、ブロック台42には一対の摺動ピン43が下方
へ突出して埋設され、これらの摺動ピン43,43はガ
イド長孔40aに挿通されて一方の摺動ピン43の下端
には直接に止め輪が嵌められている。ガイド長孔40a
に沿って一対の摺動ピン43が摺動することで、ブロッ
ク台42はリール台21上に載るカセットテープの背面
と平行な状態でガイド長孔40aに沿ってスライドす
る。
【0015】次に、このブロック台42をスライドベー
ス16のスライドに伴って連動させるための手段につい
て説明する。基板15の上面に立設した支柱44に、樹
脂アーム45の基端部が回動自在に設けられ、止め輪に
より抜け止めされている。樹脂アーム45の先端側には
前記支柱44を通る直線に沿って長孔45aが形成され
ている。この長孔45aには他方の前記摺動ピン43の
下端が挿通され、摺動ピン43には止め輪が取り付けら
れている。
【0016】樹脂アーム45の下面には凹部が形成さ
れ、これによって凹部と側面との間には厚さが一定のヘ
リが形成される。前記一対のスライドベース16には前
記樹脂アーム45側に突出して延長部が設けられ、この
延長部には一対の挟持ピン46が立設されている。そし
てこの一対の挟持ピン46の間に樹脂アーム45のヘリ
が挟まれ、樹脂アーム45がスライドベース16に追従
して回動するようになっている。またスライドベース1
6がL,M,S位置の三位置で止まったときに前記ブロ
ック台42を夫々所定の方向へ押圧するために、樹脂ア
ーム42と取付台47との間には圧接バネ48が取り付
けられている。 (c)ストッパユニット 前記リール台ユニット9における一対のスライドベース
16とブロック台42とを、L位置とS位置との中間位
置であるM位置で機械的に停止させるためのストッパユ
ニット11は、基板15の下にはリール台21を停止さ
せるための第一ストッパとしてのストッパの動作機構が
配置され、基板15の上にはブロック台42を停止させ
る第二ストッパとしてのストップレバー50が配置さ
れ、前記ストッパとストップレバー50とが基板15の
下に設けられた駆動手段としてのプランジャに連動連結
されている。 (d)支持手段 次に、基板15上でL,M,Sカセットテープを支持す
る支持手段7について説明する。
【0017】図1、図2に示すように基板15の中央部
に一対の位置決め支持ピン69が立設されている。一対
の位置決め支持ピン69の間隔は、L,M,Sカセット
テープ3,4,5における一対の位置決め穴6e間のピ
ッチPと同一に設定されている。夫々の位置決め支持ピ
ン69は、位置決め穴6eに挿入されることでカセット
テープの位置決めを行なう位置決め部としてのテーパ部
69aと、テーパ部69aの下方の外周に段付けして形
成されるとともにSカセットテープ5の下面を支持する
支持部69bとで構成される。
【0018】この支持部69bの高さはSカセットテー
プ5の下面の高さとなり、L,Mカセットテープ3,4
には位置決め支持ピン69の支持部69bがL,Mカセ
ットテープの下面に接触しないように逃げるために、大
径部6fが形成されている。これはL,M,Sカセット
テープにおけるテープ幅が同一でテープのセンターを一
致させるためにL,Mカセットテープの下面の高さをS
カセットテープの下面の高さよりも低く設定し、L,
M,Sカセットテープの上面が略同一高さとなるように
したものである。ここでは説明の便宜上から、Sカセッ
トテープの下面の高さを高レベルと呼び、L,Mカセッ
トテープの下面の高さを低レベルと呼ぶ。前記支持部6
9bの高さは高レベルである。
【0019】Sカセットテープの前面側は前記一対の位
置決め支持ピン69で位置決めされてかつ支持されるこ
とから、背面側の左右を支持するための高可動支持ピン
70が一対のスライドベース16の夫々に立設して設け
られる。この高可動支持ピン70は高レベルの高さに設
定されている。
【0020】また、L,Mカセットテープの前面側を支
持するために、前記一対の位置決め支持ピン69の両側
には一対の低支持ピン71が基板15に立設されてい
る。この低支持ピン71はSカセットテープと干渉しな
い位置に配置されており、低レベルの高さに設定されて
いる。さらに、Mカセットテープの背面側を支持するた
めの低可動支持ピン72も、一対のスライドベース16
の夫々に立設して設けられている。この低可動支持ピン
72は、Mカセットテープ4における支持可能範囲の中
に配置され、低レベルの高さに設定されている。そし
て、スライドベース15がM位置を占めるときに前記高
可動支持ピン70がMカセットテープ4の下面と干渉し
ないようにするため、Mカセットテープ4の下面には凹
部6nが形成されている。
【0021】Lカセットテープの背面側の左右を支持す
るため、低固定支持ピン74が基板15に立設されてい
る。Lカセットテープは大きいために更にもう2ヶ所の
位置決めも兼ねて前記位置決め支持ピン69と同様に、
低固定支持ピン74はテーパ部74aと段付けによる支
持部74bとで構成されている。支持部74bの高さは
低レベルに設定されている。一方、Lカセットテープ3
の背面側の左右にはテーパ部74aが入り込む凹部6g
が形成されている (e)リールロック解除ユニット L,M,Sのカセットテープの下面には、図5にリール
ロックを解除する解除穴6hが夫々設けられている。こ
れは、カセットテープが支持手段7に載せられていない
ときには、テープがたるんでしまうのを防止するために
図示しないリールロック手段によりリールロックが行な
われており、記録・再生時にはこのリールロックを解除
する必要があることから設けたものである。そして、リ
ールロックを解除するためにリールロック解除ユニット
8が設けられている。
【0022】すなわち、支持手段7上にL,M,Sのカ
セットテープ3,4,5を載せたときにリールロックを
解除する解除穴6hが占める位置にはL解除ピン75,
M解除ピン76,S解除ピン77が配置されている。L
解除ピン75は基板15上に固定された低レベルよりも
少し低い取付台47に固定されている。取付台47の下
方には固定軸78が固着されている。この固定軸78に
は第一レバー79の基端部が回動自在に結合され、第一
レバー79の先端には上方へ突出するS解除ピン77が
固着されている。固定軸78には第二レバー80の基端
部も回動自在に結合され、第二レバー80の先端には上
方へ突出するM解除ピン76が固着されている。L,
M,S解除ピン75,76,77は同一直線上に配置さ
れるため、第一レバー79はL字形になっている。第
一,第二レバー79,80は下方へのみ回動自在であ
り、第一,第二レバー79,80を上方へ向かって付勢
する付勢手段としてのバネが設けられている。そして、
第一,第二レバー79,80が水平状態になった位置で
第一,第二レバー79,80の回動を止めるストッパは
取付台47が兼用している。
【0023】第二レバー80の隣には第三レバー83が
配置されるとともにその基端部が固定軸78に回動自在
に支持されている。この第三レバー83についても、上
方へ向かって付勢する付勢手段としてのバネが設けら
れ、取付台47がストッパの役割を兼用している。第三
レバー83の先端にはアーム85の基端部が軸を介して
回動自在に取り付けられ、アーム85の先端には軸を介
して案内ローラ88が回転自在に支持されている。アー
ム85及び案内ローラ88は樹脂で形成され、第三レバ
ー83とアーム85との間には、アーム85を下方へ付
勢する付勢手段としてのバネが設けられている。第三レ
バー83にはその一部を直角に曲げてストッパ部が形成
される一方、アーム85にはストッパ部に当接して非使
用時の案内ローラ88の位置決めをするためのストッパ
受が形成されている。また、後述する第1の押圧拘束ピ
ンに押されたアーム85をバネの付勢力に抗して回動さ
せて直立の状態に姿勢変更させかつその状態で第三レバ
ー83が下方へ回動するのを拘束することになるよう
に、前記第1の押圧拘束ピンの先端を受ける受部が形成
されている。一方、基板15の下方に位置する前記プレ
ート22の上面には第2の拘束ピンと、第2の拘束ピン
よりも少し短い第1の押圧拘束ピンが立設され、基板1
5に形成されたスリットを介して基板15の上方へ突出
している。前記第2の拘束ピンは第一,第二レバー7
9,80の先端部の下方をプレート22と共に移動して
S解除ピン77,M解除ピン76の下方への回動を拘束
する。一方、第1の押圧拘束ピンは一対のリール台21
がM位置からS位置まで移動する際に、プレート22と
共に移動して前記受部を押圧し、アーム85を直立させ
て支持する。 (f)ローディングユニット,テンションレギュレータ リール台ユニット9の背面側には記録・再生用のヘッド
・ドラム93が設けられており、このヘッド・ドラム9
3の一部にテープを巻き付けるローディングユニット1
2と、ローディングしたテープに適度なテンションを与
えるテンションレギュレータ13と、ローディングした
テープに送り力を与えるキャプスタンユニット14とが
設けられている。
【0024】アンローディング時には一対の位置決め支
持ピン69,69の近傍にあってローディング時には広
がるローラ94,95,96,97が設けられ、これら
のローラは歯車列を介してローディングモータ98に連
動連結されている。そして、これらのうちのローラ9
5,96を取り付けた部分には傾斜ピン99,100が
固着されている。このほか、移動することのないローラ
101,102が設けられている。
【0025】そして、ローラ94には図22中の矢印方
向へ付勢することによってローディングされたテープ6
iに張力を与えるバネが設けられ、テンションレギュレ
ータ13を構成している。 (g)キャプスタンユニット 最後に、ローディングしたテープに送り力を与えるキャ
プスタンユニット14について説明する。基板15の下
面に図示しないキャプスタンモータが取り付けられ、キ
ャプスタンモータのキャプスタン軸104が基板15の
上方へ突出している。そして、回転自在なピンチローラ
105がキャプスタン軸104へ圧接されている。
【0026】圧接のための構成を説明する。図1の中央
上部に示すように、基板15の上には支柱106が立設
され、支柱106には歯車107とらせん状の溝を形成
した樹脂製の円柱カム108が回転自在に支持されてい
る。そして溝内に入り込む図示しない突起を内周面に形
成した樹脂製の円筒体109が円柱カム108にかぶせ
て設けられている。円筒体109には、先端にピンチロ
ーラ105を取り付けた固定アーム110の基端部が固
着される一方、先端に長孔111を有する可動アーム1
12の基端部が回動自在に結合され、固定アーム110
と可動アーム112との間にはバネ113が設けられて
いる。一方、基板15上にはプランジャ114が取り付
けられ、プランジャ114をON,OFFすることによ
って移動するスライダー115が一対のピン116を介
して水平方向へ往復移動自在に設けられる。そして、ス
ライダ115に立設されたピン117が長孔111に遊
嵌されている。前記円柱カム108に形成された歯車1
07は前記ローディングユニット12の歯車列に連動連
結されている。
【0027】C.カセットコンパートメント(移送部) カセットコンパートメント2は、L,M,Sの三種類の
カセットテープを挿脱位置から記録再生位置の前記支持
手段7上まで移送する目的で設けられている。
【0028】図3,図4に示すように、カセットコンパ
ートメント2は、カセットテープを挿脱位置から記録・
再生位置まで移送する移送ユニット200と、カセット
テープと共に移送されるカセットホルダの内部へL,
M,Sのカセットテープを個別に案内するとともに誤挿
入を防止する挿入ガイド手段201と、カセットテープ
をカセットホルダの内部へ挿入したときにカセットテー
プの前面のリッドが開けるようにカセットテープの下面
両側に配置されたリッドロック解除レバーを押すための
リッドロック解除手段202と、カセットテープをカセ
ットホルダの内部へ挿入したときにカセットテープの種
類を判別するカセットテープ判別手段203と、カセッ
トテープがカセットホルダの内部へ確実に挿入されたこ
とを検出するカセットイン検出手段204と、カセット
ホルダが水平移動から降下しはじめる際にカセットテー
プの前面のリッドを開くリッド開閉手段205と、カセ
ットクランプ機構360(図示省略)とで構成されてい
る。以下、各手段ごとに説明する。
【0029】(a)移送ユニット まず、移送ユニット200について説明する。図15に
示すように、左側板206aと右側板206bと天井板
206cとで本体206が構成され、左側板206aと
右側板206bとの下部が連結板207を介して連結さ
れている。左側板206a及び右側板206bの外側の
下部には樹脂からなるレール208がネジを介して夫々
取り付けられ、レール部208aとラック部208bと
が形成されている。左側板206a及び右側板206b
には低速板209が夫々移動自在に設けられている。即
ち、低速板209の下部が前記レール部208aに載せ
られる一方、上部の前後に固着されたピン209a,2
09bが左右側板206a,206bに形成されたガイ
ド孔227,211に挿入されて移動自在になってい
る。そして、低速板209の上にネジを介してラック2
12が取り付けられ、ラック212にはラック部212
aが形成されている。
【0030】上記の左右の低速板209を同期して前後
方向へ往復移動させるため、天井板206cの上に駆動
手段が設けられている。即ち、天井板206cに移送モ
ータ213が取り付けられ、移送モータ213の駆動力
を低速板209に伝えるために、移送モータ213の出
力軸に固着したピニオン214と、歯車215と、歯車
215と一体に回転するウォーム216と、ウォームホ
ィール217と、ウォームホィール217と一体の歯車
218と、歯車219,220,221とが設けられて
いる。
【0031】尚ウォームホィール17と歯車18の間に
は過大な力に対して歯車を保護するためのリミッターが
設けられている。
【0032】左右側板206a,206bと低速板20
9との間には、低速板209の2倍の早さで2倍の距離
を前後方向へ移動する樹脂製の高速板222が設けられ
ている。高速板222から側方へ突出する一対の突起部
222a,222bが低速板209のガイド孔209
c,209dに遊嵌されることにより、高速板222が
ガイドされている。そして、低速板209が移動するこ
とによって前記ラック部208b上を転がることになる
歯車223が低速板209の内側に回転自在に支持さ
れ、この歯車223の上部と噛み合うラック部222c
が高速板222に下向きに形成されている。つまり、低
速板209が移動して低速板209に取り付けられた歯
車223がラック部208b上を転がると、歯車223
と噛み合うラック部222cを有する高速板222は低
速板209の2倍の速さで移動することになる。
【0033】本体206の内部にはL,M,Sの三種類
のカセットテープを保持するためのカセットホルダが設
けられている。
【0034】カセットホルダ224は、金属板からなる
上ホルダ224aと、樹脂からなるとともにバネ226
により上ホルダ224aへ付勢される下ホルダ224b
と、前蓋224cとで構成されている。前蓋224c
は、軸225を介して上ホルダ224aに回動自在に支
持されており、図示しないバネの付勢力によって前方へ
回動するように付勢されている。そして、図示しないス
トッパ部に当接して回動が拘束されている。上下ホルダ
224a,224bの両側にはピンを介して回動自在な
一対のガイドローラ228,229が夫々設けられ、一
対のガイドローラ228,229は左右側板206a,
206bに形成されたL字形のガイド孔211,210
に挿通され、更に、高速板222,222に形成された
傾斜溝222d,222eに夫々遊嵌されている。高速
板222における傾斜溝222d,222eの上部にガ
イドローラ228,229を遊嵌した状態で高速板22
2が背面側へ移動すると、傾斜溝222d,222eが
戻るように斜めに形成されていることから、ガイドロー
ラ228,229はガイド孔211,210の水平部に
沿って水平移動したのちに、鉛直部に沿って降下する。
このときL,M,Sの三種類のカセットテープは、前記
支持手段7の上に載ることになる。つまり、ガイドロー
ラ228,229は、傾斜溝222d,222e内の上
部に位置してガイド孔211,210内の水平部に沿っ
て背面側へ移動したあと、更に傾斜溝222d,222
eが水平移動すると、固定されたガイド孔211,21
0と水平移動する傾斜溝222d,222eとの交点に
沿って下方へ移動することになる。
【0035】カセットホルダ224をカセットテープを
挿脱するための挿脱位置と記録再生を行うための記録・
再生位置とで停止させ、あるいは一対のリール台のピッ
チ変更が完了していない場合にカセットホルダ224が
水平移動から鉛直移動に変わる屈曲位置でカセットテー
プの降下を一時的に中止させるため、歯車221の下方
の天井板206cにはフォトインタラプタが設けられる
一方、歯車221の下面には反射板が貼着され、移送モ
ータ213のON,OFFを制御している。
【0036】(b)挿入ガイド手段および誤挿入防止機
構 次に、挿入ガイド手段および誤挿入防止機構201につ
いて説明する。図4に示すように連結板207の上には
左右方向へのびる軸230,231が支持され、軸23
0,231にはSカセットテープを案内するガイド部材
232と、Mカセットテープを案内するガイド部材23
3とが夫々回動自在に設けられる。夫々のガイド部材2
32,233にはガイド部232a,233aが形成さ
れ、ガイド部232a,233aが下がる方向へのみガ
イド部材232,233が回動自在に設けられ、ガイド
部232a,233aが上がる方向へガイド部材23
2,233を付勢するバネ234が設けられている。
【0037】ここで誤挿入防止機構の原理を図7、図8
とともに述べる。図7、図8において、301、302
は左右に配置され、軸303、304を中心として回転
可能であるガイドである。ロックレバー305、306
はガイド301、302とピン307、308を介して
連結されている。309、310はロック部材であり、
軸311の左右に圧入されている。従ってロック部材3
09が回転するとロック部材310も回転し、又ロック
部材310が回転するとロック部材309も回転する。
【0038】又ロックレバー305、306のカセット
挿入側端には、ばね312、313がかかっている。又
ロック部材309、310の上端部には、ばね314、
315がかかっている。ばね力は312、313の力が
ロック部材309、310のばね314、315より大
きい。
【0039】またロック部材309、310の下端部の
突起はロックレバー305、306の一部に入り込んで
いる。
【0040】まずカセット挿入時にガイド301、30
2が同時に押された時には、ガイド301、302が回
転することによりロックレバー305、306が矢印方
向に動き、ロック部材309、310が同時に回転して
ロックが解除され、ガイド301、302はカセットが
挿入可能となる高さまで回転する。
【0041】もし片側のガイド301のみが押された時
には、ロックレバー305は動くが306が動仮名いた
め、ロック部材309は回転シない。このためロックは
解除せずガイド301はカセットが挿入不可能な位置で
停止する。
【0042】上記ガイド301、302の内幅寸法を小
カセット幅と同じ幅にすることにより、小カセットが正
しい位置(図のセンターにカセットのセンターを合わせ
た時)に挿入された時には、小カセットはガイドに触れ
ずにカセットホルダー内に挿入される。もし小がずれて
挿入された時には、片側のガイドのみ押されることにな
り、上述したようにガイドがカセット挿入可能な高さま
で回転しないため、挿入が阻止される。
【0043】また大カセットが挿入された場合には左右
のガイド301、302が同時に押され、挿入は可能と
なる。
【0044】又カセットがイジェクトされる場合には小
かガイド301、302に触れずに排出される。又大カ
セットはイジェクトされる時には左右のガイド301、
302を同時に押して排出されるため、ロックは解除さ
れ、カセットは排出される。
【0045】図9は上記機構を2組配置して、3種類の
カセットの誤挿入を防止する機能を果たす機構を示して
おり、図4の挿入ガイド手段201の要部断面を図示し
ている。図9において320はSカセット、Mカセット
共通のロック部材であり、上部にSカセット用のガイド
板321(図示省略)が配設されるものである。また3
22はLカセット用のロック部材である。
【0046】(c)リッドロック解除手段 次に、リッドロック解除手段202を図4、図11、図
12、図13に基づいて説明する。尚図11は下ホルダ
224bを裏面から見た図、図12はカセット挿入口を
後から見た図である。
【0047】カセットホルダ224における下ホルダ2
24bの左右に、カセットテープの下面両側に配置され
たリッドロック解除レバー6jを押すための樹脂製の回
動台235,236が軸237,238を介して回動自
在に支持されている。回動台は下ホルダ244bにおけ
る左右の対称な位置に設けられているため、左側につい
てのみ説明する。回動台235,236には回動台23
5,236の内側を上方へ向かって付勢するためのバネ
350が設けられ、内側が少し持ち上がった状態で回動
を止めるための図示しないストッパ部が回動台235,
236に形成される一方、下ホルダ224bには図示し
ないストッパ受部が形成されている。回動台235の内
側上面にはSカセットテープの両側下端を案内するため
のガイド部235aとSカセットテープのリッドロック
解除レバー6jを押すための解除用突起部235bとが
形成されている。一方、回動台236の内側上面にはM
カセットテープ用のガイド部236aと解除用突起部2
36bとが形成され、外側上面にはLカセットテープ用
の解除用突起部236cが形成されている。Lカセット
テープ用のガイド部がないのは、下ホルダ224bの側
部がガイド部として作用するからである。
【0048】すなわち一対のガイド部235a間の距離
はSカセットテープ5の寸法に、一対のガイド部236
a間の距離はMカセットテープ4の寸法ニ、各々等しく
形成され、また一対の解除用突起部236c間の距離は
Lカセットテープ3の両側のリッドロック解除レバー間
の距離に等しく形成されている。
【0049】したがって図13(a)の位置にあるリッ
ドロック解除レバー6jは、図12(b)〜(d)に示
すカセット挿入時に各解除用突起部235b,236
b,236cによって図13(b)のように押されるの
で、リッドロックが解除され、リッドの開放が可能な状
態にされる。
【0050】尚Lカセットテープ3およびMカセットテ
ープ4の挿入時、Sカセットテープ5用のガイド部23
5aおよび解除用突起部235b図12(c),(d)
のように、カセットテープ本体により押されて下側に回
動し下ホルダ224bの下側に潜り込むので、カセット
挿入を妨げることはない。
【0051】(d)カセットテープ判別手段 次に、カセットテープ判別手段203について説明す
る。このカセットテープ判別手段203は、L,M,S
の3種類のカセットテープを図4、図14、図15、図
16に示す2個の判別機構により判別できるようにした
ものである。
【0052】図4に示すように、上ホルダ224aの前
面右側の上部にはカセットテープを判定するためのマイ
クロスイッチ253が設けられ、マイクロスイッチ25
3を押すためのレバー237が軸225に回動自在に設
けられるとともにレバー端237aが下方へ突出してい
る。
【0053】そして、レバー端237aを下方へ向かっ
て付勢するためのバネ238が設けられている。一方、
上ホルダ224aの前面左側の上部には、カセットテー
プを判定するためのマイクロスイッチ254が同様にし
て設けられている。239はレバー、239aはレバー
端、240はバネである。前蓋224cが閉じたときに
レバー端237a,239aに干渉しないように、前蓋
224cにはスリット361、362が形成されてい
る。
【0054】前記マイクロスイッチ253、254は、
常時(すなわちカセットテープの非挿入時でありレバー
端237a,239aが下方に位置するとき)はレバー
237、239によって押されてオン状態にあり、カセ
ットテープが挿入されることによってレバー端237
a,239aが押され、レバー237、239が上方に
回動したときにオフされるスイッチである。
【0055】レバー237とレバー239間の距離は、
図14に示すように、Sカセットテープ5の幅寸法より
も大きく、Lカセットテープ3の幅寸法よりも小さく、
且つレバー237と239のうちいずれか一方はMカセ
ットテープ4に当接する位置に配設されている。
【0056】このような構成により、例えばLカセット
テープ3を挿入した場合はレバー端237a,239a
がともに押されてマイクロスイッチ253、254がと
もにオフとなって挿入されたカセットテープがLカセッ
トテープ3であることが判別(検知)される。
【0057】またMカセットテープ4を挿入した場合
は、図14の場合であればレバー端239aのみが押さ
れ、レバー端237aは押されないので、マイクロスイ
ッチ254がオフ、253がオンとなって、挿入された
カセットテープがMカセットテープ4であることが判別
(検知)される。
【0058】またSカセットテープ5を挿入した場合
は、レバー端237a,239aがともに押されないた
め、マイクロスイッチ253、254はともにオン状態
にあり、これによって挿入されたカセットテープがSカ
セットテープ5であることが判別(検知)される。
【0059】尚前述したレバー237と239の間の距
離は、両者のうちいずれか一方のレバーがMカセットテ
ープ4に当接するように配設する限りにおいてはS〜M
(ただしS,Mはカセットテープの幅寸法)の範囲で
も、M〜L(ただしM,Lはカセットテープの幅寸法)
の範囲でもよい。
【0060】(e)カセットイン検出手段 次に、カセットイン検出手段を図4、図12に基づいて
説明する。下ホルダ224bの左下面の背面側には、カ
セットテープの左側が確実にカセットホルダ224に挿
入されたことを検出するために反射板241を取り付け
たレバー242がピン243を介して回動自在に取り付
けられ、レバー242の先端の当接部242aが下ホル
ダ224bの上方へ突出している。そして、このレバー
242を前面側へ付勢するバネ244が設けられてい
る。カセットテープにより当接部242aが背面側へ押
されたときに反射板241が覆うことになる下ホルダ2
24bの下面の位置には、にフォトインタラプタ245
が取り付けられている。レバー242の当接部242a
を押すことになるカセットテープの押圧部6kは、図6
に示すようにL,M,Sカセットテープの中心線から右
方へ等しい距離だけ離れた位置に夫々形成されている。
【0061】一方、下ホルダ224bの右下面の背面側
には、カセットテープの右側がカセットホルダ224に
確実に挿入されたことを検出するために、反射板246
を取り付けたレバー247がピン248を介して回動自
在に取り付けられ、レバー247に一体に形成された当
接部247a,247b,247cが下ホルダ224b
の上方へ突出している。そして、このレバー247を前
方へ付勢するバネ249が設けられている。ホルダ22
4の中央から当接部247a,247b,247cまで
の距離は、図6に示すL,M,Sカセットテープの中心
線から左方の押圧部6mまでの距離L1,L2,L3と対
応している。
【0062】カセットテープの右側がカセットインした
ことだけでなくカセットインしたカセットテープの種類
も判別できるように、カセットテープが当接部247a
〜247cを背面側へ押したときに反射板246が覆う
ことになる下ホルダ224bの下面の位置には3つのフ
ォトインタラプタ250a,250b,250cが取り
付けられている。
【0063】尚Mカセットテープ4の挿入時、当接部2
47cはリッドから離れた位置となるので、リッドの開
閉の邪魔にならない。またLカセットテープ3の挿入
時、当接部247c,247bリッドから離れた位置と
なるので、リッドの開閉の邪魔にならない。
【0064】(f)リッド開閉手段 次にリッド開閉手段205を図4に基づいて説明する。
カセットホルダ224における下ホルダ224bの背面
側には、リッドオープナー251が一対のピン252を
介して回動自在に結合され、図示しないスプリングを介
して下方へ付勢されている。リッドオープナー251
は、左右の下部に形成された一対の図示しないストッパ
部が下ホルダ224bに当接することで回動が拘束され
ている。リッドオープナー251における右側の背面下
部には図25に示すように傾斜したテーパ面255が形
成される一方、本体206の右側板206bにおける背
面側の内側にはカセットホルダ224が後退して下降す
る際に前記テーパ面255を押圧してバネの付勢力に抗
してリッドオープナー251を上方へ回動させるため
に、図16に示すように樹脂製の押圧部材256が取り
付けられている。押圧部材256の先端には、テーパ面
255に当接する円弧部が形成されている。そして、リ
ッドオープナー251が上方へ回動する際に、カセット
テープのリッド6cの下面と係合してリッド6cを開く
ための係合部251aがリッドオープナー251の右側
下部に前面側へ突出して設けられている。
【0065】(g)カセットクランプ機構 次にカセットクランプ機構を説明する。上ホルダ224
aの裏面ほぼ中央には、カセットテープが前蓋224c
を押して挿入されたとき、該前蓋224cに当接すると
ともに挿入されたカセットテープに所定のクランプ力を
与える板ばねが取り付けられている。
【0066】また軸225に近い上ホルダ224aと下
ホルダ224bの間の左右両側には、前記より大きいサ
イズのMカセットテープ、Lカセットテープが挿入され
たときに、該テープをクランプする力を与えるためのコ
イルバネ226が設けられている。
【0067】またコイルバネ226は前記板ばねよりも
ばね力は強く構成されている。いまSカセットテープ5
が挿入された場合、該Sカセットテープ5の厚さは薄い
ので、コイルバネ226の力に抗することなく挿入さ
れ、板ばねの力によりクランプ力が与えられ、バランス
よく保持される。
【0068】またLカセットテープ3を挿入する場合、
該Lカセットテープ3の厚さは厚いので、前蓋224c
とともに上ホルダ224aがコイルバネ226の力に抗
して持ち上げられ(このときガイドローラ228の取り
付け部を支点として上ホルダ224aが回動し)て挿入
される。
【0069】このため強力コイルバネ226の力が図示
矢印付近をバランスよく、Lカセットテープ3に作用
し、確実にクランプすることができる。
【0070】このように挿入されるカセットテープの厚
さ、大きさに適したクランプ力を作用させることができ
る。
【0071】D.カセットコンパートメントの作用 (a)挿入ガイドからの挿入 図14に示すようにカセットテープをカセットコンパー
トメント2の挿脱位置からカセットホルダ224の内部
へ挿入する。このとき、Sカセットテープ5は図4およ
び図11に示すガイド板321および一対のガイド部2
32aに案内させ、Mカセットテープ4は一対のガイド
部232aをバネ234の付勢力に抗して押し下げると
ともに一対のガイド部233aに案内させ、Lカセット
テープ3はガイド部232a,233aを押し下げると
ともに本体206の左側板206a、右側板206bに
案内させて挿入する。
【0072】この際Mカセットテープ4を正しくない姿
勢、例えば斜めに挿入しようとした場合、一対のガイド
部232aのいずれか一方しか押さないため、図9のロ
ック部材320がロック位置のままとなり、一対のガイ
ド部232aが両方押し下げられることはない。
【0073】またLカセットテープ3の場合も同様に一
対のガイド部233aのいずれか一方しか押さないた
め、図9の部材322がロック位置のままとなり、一対
のガイド部233aが両方押し下げられることはない。
尚図10に各カセットテープ3、4、5が挿入ガイド手
段201に正しく挿入された様子を示す。
【0074】これによって正しくない姿勢でカセットテ
ープが挿入されることは確実に防止される。
【0075】カセットテープがカセットホルダ224内
に挿入されると、挿入したカセットテープがL,M,S
の夫々の場合には、下ホルダ224bの側面,ガイド部
236a,ガイド部235aに案内されたL,M,Sカ
セツトテープ3,4,5は、解除用突起部236c,2
36b,235bによってリッドロック解除レバー6j
が押圧された状態になるので、リッド6cの開閉操作が
可能になる。
【0076】(b)カセットテープの判別 カセットテープの種類は、カセットホルダ224内への
カセットテープの挿入時にカセットテープ判別手段20
3がこれを検出する。即ち、例えばLカセットテープ3
を挿入した場合はレバー端237a,239aがともに
押されてマイクロスイッチ253、254がともにオフ
となって挿入されたカセットテープがLカセットテープ
3であることが判別(検知)される。
【0077】またMカセットテープ4を挿入した場合
は、レバー端239aのみが押され、レバー端237a
は押されないので、マイクロスイッチ254がオフ、2
53がオンとなって、挿入されたカセットテープがMカ
セットテープ4であることが判別(検知)される。
【0078】またSカセットテープ5を挿入した場合
は、レバー端237a,239aがともに押されないた
め、マイクロスイッチ253、254はともにオン状態
にあり、これによって挿入されたカセットテープがSカ
セットテープ5であることが判別(検知)される。
【0079】(c)カセットインの検出 カセットテープは図15のようにカセットホルダ224
内に挿入され、確実にカセットホルダ224に挿入され
たことは図12のカセットイン検出手段204がこれを
検出する。即ち、L,M,Sのカセットテープ3,4,
5の左側が確実に挿入されたことは単一のフォトインタ
ラプタ245と反射板241とにより検出される。
【0080】ここで、反射板241を取り付けたレバー
242の当接部242aは、L,M,Sカセットテープ
3,4,5における中心線から等しい距離に位置する押
圧部6kによって押される。一方、カセットテープの右
側が確実に挿入されたことは、3つのフォトインタラプ
タ250a〜250cと反射板246とにより検出され
る。
【0081】また、反射板246を取り付けたレバー2
47の3つの当接部247a,247b,247cは
L,M,Sカセットテープ3,4,5における中心線か
ら異なる距離に位置する押圧部6mによって押される。
【0082】そして、L,M,Sカセットテープの検出
は、Sカセットテープ5の場合にはフォトインタラプタ
250aのみが反射板246で覆われ、Mカセットテー
プ4の場合はフォトインタラプタ250a,250bが
覆われ、Lカセットテープ3の場合はフォトインタラプ
タ250a,250b,250cの全てが覆われること
によって行われる。
【0083】(d)カセットテープの移送 カセットテープ判別手段203とカセットイン検出手段
204とによりカセットテープの種類とカセットテープ
の確実な押入が検出されると、カセットテープを移送す
る移送ユニット200と一対のリール台のピッチを増減
するリール台ユニット9とが同時に動き出す。
【0084】まず、図4および図13〜図17に示すよ
うに、移送モータ213が回転すると、その回転力が複
数の歯車を介して左右一対のラック212に伝わり、夫
々の低速板209がレール部208aに沿って背面側へ
低速で移動し、このときに低速板209上の歯車223
がレール208上のラック208bの上を転がることに
なるため、この歯車223と噛み合うラック222cを
有する高速板222が低速板209の2倍の速さで背面
側へ移動し、低速板209の2倍の距離を移動する。カ
セットホルダ224のガイドローラ228,229は、
傾斜溝222d,222eの上端の位置を占めながらガ
イド孔211,210の水平部に沿って図24の位置か
ら図16の位置まで移動したあと、傾斜溝222d,2
22eの水平移動に伴ってガイド孔211,210の鉛
直部に沿って図17の位置まで押し下げられる。
【0085】カセットホルダ224が降下する際に、リ
ッド開閉手段205が作用する。即ち、図16に示すよ
うに押圧部材256の先端がリッドオープナー251の
テーパ面255に当接してからカセットホルダ224が
降下することから、図示しないバネの付勢力に抗して図
4に示すリッドオープナー251が相対的に上方へ回動
され、リッドオープナー251の係合部251aがカセ
ットテープのリッド6cに係合してリッド6cを上方へ
開く。カセットホルダ224が図17のように下端まで
降下すると、前述したフォトインタラプタ等の作用によ
り移送モータ213が停止する。
【0086】尚図18はカセットテープが記録・再生部
に入っている状態を表している。その後は記録・再生部
において、一対のリール台21を正確にL,M,S位置
に保持させること、カセットテープを支持手段7によっ
て支持シ、リールロック解除すること、ローディングお
よび記録、再生等が行われる。
【0087】またカセットテープの取り出し時は、テー
プ6iがリール6a,6bに巻回されたことが検出され
たあと、カセットコンパートメント2の上部の移送モー
タ213が前記とは反対の方向へ回転し、カセットテー
プは前記とは反対に記録・再生位置から挿脱位置へ移送
される。
【0088】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明の
記録・再生装置における誤挿入防止機構によれば、L,
M,Sの各サイズのカセットテープに対応した誤挿入防
止機能を極めて簡単な構成により達成することができ
る。
【0089】また上記のことから、誤挿入防止機構の占
有面積が小さくなり記録・再生装置を小型化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例の記録、再生部の全体斜視
図。
【図2】本発明の実施形態例の記録、再生部の平面図。
【図3】本発明の実施形態例の移送部の斜視図。
【図4】本発明の実施形態例の移送部の分解斜視図。
【図5】カセットテープに係り、L,,M,Sカセット
テープの背面図。
【図6】カセットテープに係り、L,,M,Sカセット
テープの正面図。
【図7】本発明の実施形態例の誤挿入防止機構の平面
図。
【図8】本発明の実施形態例の誤挿入防止機構の要部説
明図。
【図9】本発明の実施形態例の誤挿入防止機構の他の例
の平面図。
【図10】本発明の実施形態例の誤挿入防止機構の説明
図。
【図11】本発明の実施形態例のリッドロック解除手段
の要部底面図。
【図12】本発明の実施形態例のカセットイン検出手段
の説明図。
【図13】本発明の実施形態例の移送ユニットの要部平
面図。
【図14】本発明の実施形態例の移送ユニットの要部側
面図。
【図15】本発明の実施形態例の移送ユニットの要部側
面図。
【図16】本発明の実施形態例の移送ユニットの要部側
面図。
【図17】本発明の実施形態例の移送ユニットの要部側
面図。
【図18】本発明の実施形態例の記録、再生部の説明
図。
【符号の説明】
1…記録・再生部、2…移送部、3…Lカセットテー
プ、4…Mカセットテープ、5…Sカセットテープ、2
00…移送ユニット、201…挿入ガイド手段(誤挿入
防止機構)、202…リッドロック解除手段、203…
カセットテープ判別手段、204…カセットイン検出手
段、205…リッド開閉手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる大きさの複数のカセットテープが
    挿入される部位に所定間隔隔てて配設された第1および
    第2の当接部と、カセットテープが前記第1および第2
    の当接部に同時に当接したときのみカセットテープの挿
    入を可能にするロック手段とを有した誤挿入防止機構を
    備えたことを特徴とする記録・再生装置。
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