JP2000306259A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2000306259A
JP2000306259A JP11115413A JP11541399A JP2000306259A JP 2000306259 A JP2000306259 A JP 2000306259A JP 11115413 A JP11115413 A JP 11115413A JP 11541399 A JP11541399 A JP 11541399A JP 2000306259 A JP2000306259 A JP 2000306259A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光制限部の光軸方向の厚みを小さくすること
を可能とし、装置全体の薄型化を図る。 【解決手段】 光ディスク3にビーム光を照射する対物
レンズ13と、この対物レンズ13が取り付けられるレ
ンズ取付け面27と光軸が通過する開口とを有し対物レ
ンズ13を保持するレンズホルダ21と、光源11から
のビーム光が入射する対物レンズ13の入射面側に位置
してレンズホルダ21の開口に形成されて入射光を制限
する光制限部30とを備える。そして、光制限部30に
は、レンズホルダ21のレンズ取付け面27と対物レン
ズ13の入射面側の開口縁とを結ぶとともに光軸方向の
対物レンズ13側に向かって開口径を次第に大きくする
傾斜面34を有する補強部32が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光磁気ディ
スクや光ディスク等の光学ディスクを記録及び/又は再
生するための光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクや光ディスク等の光学デ
ィスクに対して情報の再生を行う光ピックアップ装置が
知られている。この種の光ピックアップ装置は、光ディ
スクの情報読み取り面にレーザ光を照射するための対物
レンズを有する光学系と、対物レンズを駆動変位するた
めのレンズ駆動部とを備えている。
【0003】図12に示すように、光ピックアップ装置
が備える光学系101は、レーザ光を出射する光源10
2と、レーザ光を光学ディスク100の信号読み取り面
上に合焦させる対物レンズ103とを有している。レン
ズ駆動部は、対物レンズ103を保持するレンズホルダ
105と、このレンズホルダ105を対物レンズ103
の光軸方向及びこの光軸方向に直交する方向に移動させ
る図示しないレンズ駆動手段とを有している。
【0004】レンズホルダ105は、図12に示すよう
に、対物レンズ103が取り付けられるレンズ取付け面
107と、対物レンズ103の光軸を通過させる開口と
を有している。レンズホルダ105には、開口に、光源
102からの入射光を制限する円形状の絞り部108が
一体に形成されている。
【0005】そして、図13に示すように、光ピックア
ップ装置は、光学ディスクの信号読み取り面に直交する
方向の厚みを薄くして小型化を図るために、光軸上に反
射ミラー112を配設することによって、光源102か
らのレーザ光の光路の中途部を略直交する方向に折曲さ
せて構成された光学系110がある。なお、この光学系
110において、上述した図12に示した光ピックアッ
プ装置の光学系101と同一部材には、同一符号を付し
て説明を省略する。また、この光ピックアップ装置につ
いて、図13における上下を、以下の説明中、上下方向
と称する。
【0006】図13に示すように、光ピックアップ装置
において、光学ディスク100の信号読み取り面と光源
102の下端との間の光軸方向の距離である装置全体の
光軸方向の距離を寸法L4 とし、反射ミラー112の反
射面の上端とレンズホルダ105の絞り部108の下端
との間の光軸方向の距離を寸法L5 とする。寸法L
5は、光ディスク100の信号読み取り面に対する対物
レンズ103の光軸方向の可動範囲となる。また、図1
3に示すように、光ピックアップ装置において、レンズ
ホルダ105の絞り部108の上端と下端との間である
光軸方向の厚みを寸法L6 とする。
【0007】以上のように構成された光ピックアップ装
置は、光ディスク100の信号読み取り面から情報を再
生する際、レンズホルダ105が対物レンズ103の光
軸方向に直交するトラッキング方向に移動されるととも
に、レンズホルダ105が対物レンズ103の光軸方向
であるフォーカシング方向に移動される。この光ピック
アップ装置は、図13に示すように、光源102から出
射されたレーザ光は、反射ミラー112に反射されると
ともに、レンズホルダ105の絞り部108によって絞
られたレーザ光が対物レンズ103に入射される。対物
レンズ103に入射されたレーザ光は、光ディスク10
0の信号読み取り面の所望の記録トラック上に合焦され
る。光ピックアップ装置は、光ディスク100の信号読
み取り面からの反射光を図示しない受光部が受光して、
情報を読み取り再生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した光
ピックアップ装置は、図13に示すように、寸法L4
占める割合が比較的大きく、装置全体を薄型化するため
に、寸法L4 を短縮することが必要がある。しかしなが
ら、光ピックアップ装置は、寸法L4 を小さくすること
によって、レンズホルダ105と反射ミラー112に近
接するため、対物レンズ103の可動範囲となる寸法L
5 を充分に確保することが困難となり、光ピックアップ
装置としての読み取り再生能力が低下してしまうという
不都合があった。
【0009】また、光ピックアップ装置は、絞り部10
8の寸法L6 を小さくすることにより、反射ミラー11
2とレンズホルダ105との距離を確保することが考え
られる。
【0010】しかしながら、光ピックアップ装置は、レ
ンズホルダ105の絞り部108の寸法L6 を薄くする
際に、略円環状の絞り部108の形状を例えば薄膜状に
薄く形成した場合、絞り部108の機械的強度等が低下
してしまう。このため、絞り部108の寸法L6 は、小
さくする限界があった。したがって、光ピックアップ装
置は、装置全体の寸法L4 を小さくすることが困難であ
った。
【0011】また、光ピックアップ装置は、反射ミラー
等の形状を変更することによって寸法L5 を確保する方
法もあるが、反射ミラーの形状を一般的と異なる形状に
形成する必要があるため、反射ミラー等の加工工程が増
え、製造コストがかさむという問題があった。
【0012】そこで、本発明は、再生特性及び製造コス
トに悪影響を及ぼすことなく、光制限部の光軸方向の厚
みを小さくすることを可能として、装置全体の薄型化を
図ることを可能とする光ピックアップ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る光ピックアップ装置は、光学記録媒
体にビーム光を照射する対物レンズと、この対物レンズ
が取り付けられるレンズ取付け面と光軸が通過する開口
とを有し対物レンズを保持するレンズ保持部材と、光源
からのビーム光が入射する対物レンズの入射面側に位置
してレンズ保持部材の開口に形成されて入射光を制限す
る光制限部とを備える。
【0014】そして、光制限部には、レンズ保持部材の
レンズ取付け面と対物レンズの入射面側の開口縁とを結
ぶとともに光軸方向の対物レンズ側に向かって開口径を
次第に大きくする傾斜面を有する補強部が形成される。
【0015】以上のように構成した光ピックアップ装置
は、レンズ保持部部材に設けられた光制限部が補強部を
有することによって、光制限部の機械的強度が確保され
るため、光制限部の光軸方向の厚みが小さくされる。し
たがって、光ピックアップ装置は、対物レンズの光軸方
向の厚みが薄型化される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、光ピックアップ装置を図面を参照して説明す
る。図1、図2、図3及び図4に示すように、光ピック
アップ装置1は、光ディスク3の信号読み取り面にレー
ザ光を照射するための対物レンズ13を有する光学系5
と、対物レンズ13を光軸方向及び光軸に直交する方向
に駆動変位するためのレンズ駆動部6とを備えている。
【0017】図4に示すように、光ピックアップ装置1
が構成する光学系5は、光路順に、レーザ光を出射する
光源11と、この光源11から出射されたレーザ光を反
射する反射ミラー12と、この反射ミラー12によって
反射されたレーザ光を光ディスク3の信号読み取り面に
合焦させる対物レンズ13とを有している。
【0018】対物レンズ13は、図5に示すように、外
周部に、レンズ駆動部6のレンズホルダ上に取り付ける
ための取付け部18が一体に形成されている。反射ミラ
ー12は、反射面19が光源11からのレーザ光の光軸
に対して45度傾斜した状態で配設されており、光源1
1からのレーザ光と光ディスク3の信号読み取り面から
の戻り光をそれぞれ90度折曲して反射する。
【0019】なお、この光学系5について、図4におけ
る上下を、以下の説明中、上下方向と称する。図4に示
すように、光学系5において、光学ディスク3の信号読
み取り面と光源11の下端との間の光軸方向の距離であ
る光ピックアップ装置1全体の光軸方向の距離を寸法L
1 とし、反射ミラー12の反射面19の上端と後述する
レンズホルダ21の絞り部31の下端との間の光軸方向
の距離を寸法L2 とする。寸法L2 は、光ディスク3の
信号読み取り面に対する対物レンズ13の光軸方向の可
動範囲となる。また、図4に示すように、光ピックアッ
プ装置1において、レンズホルダ21の絞り部31の上
端と下端との間である光軸方向の厚みを寸法L6 とす
る。
【0020】光ピックアップ装置1が備えるレンズ駆動
部6は、図1、図2及び図3に示すように、対物レンズ
13を保持するレンズホルダ21と、このレンズホルダ
21を弾性変位可能に支持する複数の弾性支持部材22
と、この弾性支持部材22を介してレンズホルダ21を
対物レンズ13の光軸方向に弾性変位可能に支持するホ
ルダ支持部材23と、レンズホルダ21を対物レンズ1
3の光軸方向に平行なフォーカシング方向及び光軸方向
に直交するトラッキング方向の二軸方向に駆動変位する
ための二軸アクチュエータ24とを備えている。
【0021】図4及び図5に示すように、レンズホルダ
21は、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂等の剛性を有する樹脂材料によって形成されてお
り、対物レンズ13を保持するレンズ保持部26が設け
られている。このレンズ保持部26は、対物レンズ13
の光軸を通過させる円形状の中央開口を有する略円環状
に形成されている。このレンズ保持部26には、図5に
示すように、対物レンズ13に隣接する出射側の一端
に、中央開口の外周部に亘って、対物レンズ13の取付
け部18が取り付けられる円環状のレンズ取付け面27
が光軸方向に直交する平面として一体に形成されてい
る。
【0022】レンズホルダ21のレンズ保持部26に
は、図5に示すように、光源11からのレーザ光が入射
する側の中央開口内に亘って、光源11から入射するレ
ーザ光の光束を制限する光制限部30が一体に形成され
ている。
【0023】この光制限部30は、図5に示すように、
光源11からのレーザ光の光束を絞る絞り部31と、こ
の絞り部31の機械的強度を補うための補強部32とを
有している。
【0024】絞り部31は、図4に示すように、反射ミ
ラー12に隣接側に位置して形成されており、光軸方向
の厚みが寸法L3 とされるとともに、中央開口の開口径
より小とされた所定の開口径に形成されている。
【0025】補強部32は、図5に示すように、対物レ
ンズ13に近接する側に、絞り部31に一体に形成され
ており、反射ミラー12側から光ディスク3側に向かっ
て開口径を次第に大きくする断面形状が直線状の傾斜面
34を有している。したがって、この光制限部30に
は、絞り部31に隣接して略漏斗状の補強部32が一体
に形成されている。
【0026】弾性支持部材22は、弾性を有する金属材
料により線状に形成されており、図1、図2及び図3に
示すように、互いに平行にそれぞれ配設されている。こ
れら弾性支持部材22は、レンズホルダ21の外周部に
一体に形成された取付け片35,35に一端がそれぞれ
取り付けられている。
【0027】ホルダ支持部材23は、図示しないスライ
ドベース上に固定されており、図1、図2及び図3に示
すように、弾性支持部材22の他端がそれぞれ取り付け
られている。したがって、ホルダ支持部材23は、弾性
支持部材22を介して、レンズホルダ21をフォーカシ
ング方向及びトラッキング方向との二軸方向にそれぞれ
変位可能に支持している。
【0028】二軸アクチュエータ24は、図1、図2及
び図3に示すように、レンズホルダ21に形成された略
矩形状の開口36内に配設されており、一対の駆動用マ
グネット40,40と、これら駆動用マグネット40,
40がそれぞれ設けられて磁路を構成する断面略U字状
のヨーク41と、レンズホルダ21に取り付けられてヨ
ーク41の両端間に挿通された駆動用コイル42とを有
している。駆動用コイル42は、図示しないトラッキン
グ用コイルと、フォーカシング用コイルとを有してお
り、レンズホルダ21の開口36に跨って固定されて取
り付けられている。
【0029】そして、この二軸アクチュエータ24は、
駆動用コイル42に電流を供給することで発生する電磁
力によって、レンズホルダ21をフォーカシング方向及
トラッキング方向にそれぞれ駆動変位する。
【0030】以上のように構成された光ピックアップ装
置1について、レンズホルダ21のレンズ保持部26の
絞り部31が、対物レンズ13への入射光を規制する作
用、及び光ディスク3の情報を再生する動作を説明す
る。
【0031】光ピックアップ装置1は、光源11からの
レーザ光がレンズ保持部26の光制限部30の絞り部3
1の開口径に応じて光束が絞られて、絞られたレーザ光
が対物レンズ13に入射されて、対物レンズ13から出
射されたレーザ光が光ディスク3の信号読み取り面に照
射される。
【0032】また、光ピックアップ装置1は、二軸アク
チュエータ24を介してレンズホルダ21がフォーカシ
ング方向及びトラッキング方向にそれぞれ移動されて、
レンズホルダ21のレンズ保持部26に保持された対物
レンズ13から出射されたレーザ光が光ディスク3の信
号読み取り面の所望の記録トラック上に合焦される。光
ピックアップ装置1は、光ディスク3の信号読み取り面
からの戻り光を受光部が受光することにより、光ディス
ク3の信号読み取り面の情報を読み取り再生する。
【0033】上述したように、光ピックアップ装置1
は、レンズホルダ21のレンズ保持部26に形成された
光制限部30が絞り部31と補強部32とを有すること
によって、図4に示すようにレンズ保持部26の絞り部
31の寸法L3 を小さくすることができるため、寸法L
2 を変更することなく、寸法L1 を小さくすることが可
能とされる。したがって、この光ピックアップ装置1
は、光軸方向の厚みが比較的薄く形成された絞り部31
の機械的強度を充分に確保するとともに、装置全体の光
軸方向の厚みを薄型化することができる。
【0034】そして、この光ピックアップ装置1によれ
ば、光ディスク3の信号読み取り面に対する対物レンズ
13の光軸方向の追従範囲を狭めることなく従来の光ピ
ックアップ装置と同等に確保されるとともに、レンズホ
ルダと反射ミラーとが干渉することなく、従来の光ピッ
クアップ装置と同等の光ディスクの信号読み取り面に対
する対物レンズの追従性を充分に確保することができ
る。
【0035】また、この光ピックアップ装置1によれ
ば、装置全体の薄型化が図られることにより、この光ピ
ックアップ装置1を備える例えば携帯型の光ディスクプ
レーヤ等再生装置の内部空間を確保することが可能とさ
れて、ディスク再生装置全体の薄型化を図ることができ
る。
【0036】なお、上述したレンズ保持部26の光制限
部30が有する補強部32は、断面形状が直線状の傾斜
面34として構成されたが、形状が異なる他の補強部に
ついて図面を参照して説明する。
【0037】例えば図6に示すように、レンズ保持部4
4には、対物レンズ13に隣接する出射側の一端に、中
央開口の外周部に亘って、対物レンズ13の取付け部1
8が取り付けられる円環状のレンズ取付け面45が光軸
方向に直交する平面として形成されている。
【0038】レンズ保持部44に設けられた光制限部4
6は、図6に示すように、光源11からのレーザ光を絞
る絞り部47と、この絞り部47の機械的強度を補う補
強部48とを有している。図6に示すように、補強部4
8は、光軸側に近接する方向に膨出されて断面円弧状の
曲面とされた傾斜面49を有している。したがって、こ
の補強部48は、傾斜面49が開口径方向の曲面を有し
ており、曲率中心がレンズ保持部44側に位置してい
る。
【0039】また、例えば図7に示すように、レンズ保
持部50には、対物レンズ13に隣接する出射側の一端
に、中央開口の外周部に亘って、対物レンズ13の取付
け部18が取り付けられる円環状のレンズ取付け面51
が光軸方向に直交する平面として形成されている。
【0040】レンズ保持部50に設けられた光制限部5
2は、図7に示すように、光源11からのレーザ光を絞
る絞り部53と、この絞り部53の機械的強度を補う補
強部54とを有している。図7に示すように、補強部5
4は、光軸から離間する方向に湾曲されて断面円弧状の
曲面とされた傾斜面55を有している。したがって、こ
の補強部54は、傾斜面55が開口径方向の曲面を有し
ており、曲率中心が対物レンズ13側に位置している。
【0041】なお、図示しないが、光制限部が有する補
強部の曲面形状は、円弧状に限定されるものでなく、例
えばS字状等の複数の曲面から構成されたり、曲面と平
面を組合わせて構成されてもよいことは勿論である。
【0042】また更に形状が異なる他の補強部を有する
光制限部が形成されたレンズホルダのレンズ保持部につ
いて図面を参照して説明する。図8及び図9に示すよう
に、レンズ保持部58は、対物レンズ13の光軸を通過
させる円形状の中央開口を有する円環状に形成されてい
る。レンズ保持部58には、対物レンズ13に隣接する
出射側の一端に、中央開口の外周部に亘って、対物レン
ズ13の取付け部18が取り付けられる円環状のレンズ
取付け面59が光軸方向に直交する平面として形成され
ている。
【0043】このレンズ保持部58には、図8及び図9
に示すように、光源11からのレーザ光が入射する側の
中央開口の内周に亘って、光源11から入射するレーザ
光の光束を制限する光制限部61が一体に形成されてい
る。
【0044】この光制限部61は、図8及び図9に示す
ように、光源11からのレーザ光の光束を絞る絞り部6
2と、この絞り部62の機械的強度を補うための複数の
補強リブ63とを有している。
【0045】絞り部62は、反射ミラー12に隣接する
側に位置して形成されており、光軸方向の厚みが比較的
小とされるとともに、中央開口の開口径より小とされた
所定の開口径に形成されている。
【0046】補強リブ63は、断面略三角形状を呈する
板状に形成されており、絞り部62の開口の外周部に、
互いに所定間隔をあけて放射状にそれぞれ一体に形成さ
れている。これら補強リブ63は、光軸方向の反射ミラ
ー12側から光ディスク3側に向かって開口径を次第に
大きくするような傾斜面65を有している。すなわち、
光制限部61の各補強リブ63は、レンズ取付け面59
と、絞り部62の開口縁とを結ぶ傾斜面を有している。
【0047】更に他のレンズ保持部に設けられた光制限
部が有する他の補強部について図面を参照して説明す
る。図10及び図11に示すように、レンズ保持部67
は、対物レンズ13の光軸を通過させる円形状の中央開
口を有する円環状に形成されている。
【0048】レンズ保持部67には、図10及び図11
に示すように、対物レンズ13に隣接する出射側の一端
に、中央開口の外周部に亘って、対物レンズ13の取付
け部18が取り付けられる円環状のレンズ取付け面68
が、光軸方向に直交する平面として一体に形成されてい
る。
【0049】このレンズ保持部67には、図10及び図
11に示すように、光源11からのレーザ光が入射する
側の中央開口の内周に亘って、光源11からのレーザ光
の光束を制限する光制限部71が一体に形成されてい
る。この光制限部71は、図10及び図11に示すよう
に、光源11からのレーザ光の光束を絞る絞り部72
と、この絞り部72の機械的強度を補うための補強部7
3とを有している。
【0050】絞り部72は、図10及び図11に示すよ
うに、反射ミラー12に隣接する側に位置して形成され
ており、光軸方向の厚みが比較的小とされるとともに、
中央開口の開口径より小とされた所定の開口径に形成さ
れている。
【0051】補強部73は、対物レンズ13に近接する
側に位置して、絞り部72に一体に形成されており、光
軸方向の反射ミラー12側から光ディスク3側に向かっ
て開口径を順次に大きくする複数の段74からなる段差
状に形成されている。換言すれば、この補強部73は、
レンズ取付け面68と絞り部72の開口縁とを結ぶ傾斜
面が不連続とされた複数の面から構成された段差状に形
成されている。
【0052】また、この補強部73は、絞り部72の開
口縁とレンズ取付け面68とを結ぶ仮想的な傾斜面上
に、各段74の尖端がそれぞれ接するように形成されて
いる。なお、各段は、絞り部の機械的強度を向上させる
形状であればよく、各段の尖端が傾斜面上に位置する形
状に限定するものではない。
【0053】
【発明の効果】上述したように本発明に係る光ピックア
ップ装置によれば、補強部を有する光制限部が設けられ
たことによって、光制限部の機械的強度が充分に確保さ
れるため、光制限部の光軸方向の厚みを薄くすることが
できる。したがって、この光ピックアップ装置によれ
ば、レンズ保持部材及び装置全体の薄型化を図ることが
できるとともに、この光ピックアップ装置を備える記録
及び/又は再生装置内にスペースを確保することが可能
とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置を示す平面図
である。
【図2】上記光ピックアップ装置を示す側面図である。
【図3】上記光ピックアップ装置を示す縦断面図であ
る。
【図4】上記光ピックアップ装置の光学系を示す模式図
である。
【図5】上記光ピックアップ装置が備える対物レンズと
レンズホルダのレンズ保持部を示す縦断面図である。
【図6】他のレンズ保持部を示す縦断面図である。
【図7】また他のレンズ保持部を示す縦断面図である。
【図8】更に他のレンズ保持部を示す平面図である。
【図9】更に他のレンズ保持部を示す縦断面図である。
【図10】他のレンズ保持部を示す平面図である。
【図11】他のレンズ保持部を示す縦断面図である。
【図12】従来の光ピックアップ装置の光学系を示す模
式図である。
【図13】従来の光ピックアップ装置が備える対物レン
ズ及びレンズホルダの絞り部を説明するために示す模式
図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置、3 光ディスク、13 対物
レンズ、21 レンズホルダ、26 レンズ保持部、2
7 レンズ取付け面、30 光制限部、31絞り部、3
2 補強部、34 傾斜面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学記録媒体にビーム光を照射する対物
    レンズと、 上記対物レンズが取り付けられるレンズ取付け面と、光
    軸が通過する開口とを有し、上記対物レンズを保持する
    レンズ保持部材と、 光源からのビーム光が入射する上記対物レンズの入射面
    側に位置して、上記レンズ保持部材の開口に形成されて
    入射光を制限する光制限部とを備え、 上記光制限部には、上記レンズ保持部材のレンズ取付け
    面と上記対物レンズの入射面側の開口縁とを結ぶととも
    に光軸方向の上記対物レンズ側に向かって開口径を次第
    に大きくする傾斜面を有する補強部が形成されることを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 上記補強部の傾斜面は、略漏斗状に形成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアッ
    プ装置。
  3. 【請求項3】 上記補強部の傾斜面は、開口径方向の曲
    面を有する形状に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 上記補強部の傾斜面は、上記対物レンズ
    の光軸に近接する方向に膨出形成されていることを特徴
    とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 上記補強部の傾斜面は、上記対物レンズ
    の光軸から離間する方向に凹設されていることを特徴と
    する請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 上記補強部の傾斜面は、不連続とされた
    複数の面により形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 上記補強部は、傾斜面を有する補強片を
    有し、上記補強片が開口の外周部に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 上記補強部の傾斜面には、光軸方向の上
    記対物レンズ側に向かって開口径を順次大きくする段差
    部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    光ピックアップ装置。
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