JP2000305642A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2000305642A
JP2000305642A JP11117067A JP11706799A JP2000305642A JP 2000305642 A JP2000305642 A JP 2000305642A JP 11117067 A JP11117067 A JP 11117067A JP 11706799 A JP11706799 A JP 11706799A JP 2000305642 A JP2000305642 A JP 2000305642A
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power supply
switching element
voltage
inductor
input
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JP11117067A
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Yutaka Iwabori
裕 岩堀
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易な制御で効率を改善したバックブーストコ
ンバータを提供する。 【解決手段】直流電源Vinと、スイッチング素子Q
0、インダクタL0及び整流素子D0からなるバックブ
ーストコンバータにおいて、スイッチング素子Q0の両
端電圧を検出し、スイッチング素子Q0がオフの期間
中、両端電圧が極小となるタイミングでスイッチング素
子Q0をターンオンするように制御する。また、補助電
圧源を設けて、スイッチング素子Q0がオンしたときに
流れるインダクタ電流と逆極性のインダクタ電流が、ス
イッチング素子Q0がオフしたときに、補助電圧源と、
スイッチング素子Q0と、インダクタL0とを含む閉ル
ープに流れるように構成する。補助電圧源の電圧は(入
力電圧+出力電圧)/2に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力電源電圧を昇降
圧して出力するバックブーストコンバータの構成を有す
る電源装置に関するものであり、特に商用交流電源に接
続して使用する用途に適するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の一般的なバックブースト
コンバータの回路図である。入力直流電源Vinの正極
にはスイッチング素子Q0の一端が接続されており、ス
イッチング素子Q0の他端にはインダクタL0の一端が
接続されると共に、ダイオードD0のカソードが接続さ
れている。インダクタL0の他端は入力直流電源Vin
の負極に接続されている。ダイオードD0のアノード
は、平滑コンデンサ等の出力電源Voutの負極に接続
されており、出力電源Voutの正極は入力直流電源V
inの負極に接続されている。
【0003】このバックブーストコンバータ回路は、ス
イッチング素子Q0のオン・オフ動作を制御することに
より、入力電源電圧Vinに対して出力電源電圧Vou
tを昇圧することも降圧することも可能であるため、昇
降圧チョッパー回路とも呼ばれる。また、入力電源電圧
Vinに対して出力電源電圧Voutの極性が反転する
ため、極性反転型チョッパー回路とも呼ばれる。
【0004】スイッチング素子Q0は図示しない制御回
路によりオン・オフ制御される。この制御回路は、イン
ダクタL0の電流検出手段を有しているものとする。イ
ンダクタL0の電流検出手段はゼロ電流検出手段として
機能し、インダクタ電流が0になると、ゼロ電流検出信
号を発生する。この信号により、スイッチング素子Q0
の駆動信号発生回路の出力信号が立ち上がり、スイッチ
ング素子Q0をオンする。駆動信号発生回路は、所望の
出力に応じた幅の駆動信号を出力する。駆動信号が終了
し、スイッチング素子Q0がオフするとインダクタ電流
の減少が始まる。インダクタ電流がゼロに戻ると、上記
と同様に再度スイッチング素子Q0がオンする。このこ
とによって、インダクタL0の利用率が最適化され、効
率が向上する。
【0005】上述のゼロ電流検出手段は、スイッチング
素子Q0がオフの期間におけるインダクタ電流と同等若
しくはこれに比例する信号を検出する手段と、電圧比較
器とから構成され、インダクタ電流が一定電流以下にな
った場合にゼロ電流検出信号を出力する。簡易な一例と
しては、図13の×印の箇所に小抵抗を挿入し、その両
端電圧がゼロボルトになったときにゼロ電流検出信号を
出力するように構成する手法がある。
【0006】ところで、入力電源Vinが商用交流電源
を全波整流した脈動電圧である場合、上述の制御回路の
動作は、入力電源Vinからの流入電流に応じて、イン
ダクタ電流の放出区間が変化する動作となる。全波整流
出力の谷部ではインダクタ電流の放出区間が短くなり、
同じく全波整流出力の山部ではインダクタ電流の放出区
間が長くなる。このため、電源位相に応じてスイッチン
グの一周期は変化する。一方、スイッチング素子Q0の
オン期間は、電源位相に関係なく一定である。したがっ
て、スイッチングサイクル中のインダクタ電流のピーク
値は、図9に示すように、電源電圧の瞬時値に比例して
変化する。すなわち、インダクタ電流のピーク値のエン
べロープは正弦波状になる。電流の休止区間は無いの
で、1スイッチングサイクル中の平均電流はピーク値の
1/2となる。したがって、入力電流は正弦波状となっ
て、力率改善回路として作用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例においては、イ
ンダクタ電流がゼロになった瞬間にスイッチング素子Q
0をターンオンさせる境界電流モード制御の機能を有し
ているので、インダクタ電流のピーク値を抑えると共
に、ターンオフ時の損失を低減する効果がある。しかし
ながら、ターンオン時については、スイッチング素子Q
0の両端の容量成分に(入力電圧Vin+出力電圧Vo
ut)が充電された状態でスイッチング素子Q0がター
ンオンすることになるので、スイッチング素子Q0の両
端の電荷の短絡消費による損失が生じる。特に小電力用
の高周波スイッチングを行うコンバータにおいては、こ
のターンオン時の損失の比重が大きくなるという課題が
あった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、境界電流モード制
御のバックブーストコンバータにおいて、容易な制御で
高効率の電源装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、直流電源V
inと、この直流電源Vinに直列接続されたスイッチ
ング素子Q0と、前記直流電源Vinとスイッチング素
子Q0の直列回路に並列に接続されるインダクタL0
と、前記直流電源Vinとスイッチング素子Q0の直列
回路に逆並列に接続される整流素子D0と負荷の直列回
路とからなり、前記スイッチング素子Q0のオン・オフ
動作により、前記直流電源Vinの電圧を昇圧又は降圧
した電圧を負荷に供給するようにしたバックブーストコ
ンバータにおいて、前記スイッチング素子Q0の両端電
圧を検出する手段と、前記スイッチング素子Q0がオフ
の期間中、両端電圧が極小となるタイミングで前記スイ
ッチング素子Q0をターンオンするように制御する手段
とを有することを特徴とするものである。これにより、
スイッチング素子Q0のターンオン時の短絡損失を抑制
することができる。
【0010】また、図3,図4に示すように、キャパシ
タC1,C2などで構成された補助電圧源Vauxを設
けて、前記スイッチング素子Q0がオンしたときに流れ
るインダクタ電流と逆極性のインダクタ電流が、前記ス
イッチング素子Q0がオフしたときに、少なくとも前記
補助電圧源Vauxと、前記スイッチング素子Q0と、
前記インダクタL0とを含む閉ループに流れるように構
成することが好ましい。補助電圧源Vauxとしてのキ
ャパシタC1,C2と入力直流電源Vinの間には、図
示されたように、ダイオードDi,D2を直列に接続
し、その接続点にバックブーストコンバータの入力を接
続すれば、スイッチング素子Q0がオフしたときの共振
電流は、入力直流電源Vinに対してではなく、補助電
圧源としてのキャパシタC1,C2に対して還流され
る。したがって、補助電圧源としてのキャパシタC1,
C2の電圧を、バックブーストコンバータの(入力電圧
+出力電圧)/2の近傍に設定しておけば、最適の共振
条件が常に維持されることになる。このキャパシタC
1,C2には、コンバータを構成するインダクタL0の
二次巻線Lsから整流素子D3,D4を介して電荷が供
給されるようにすれば良い。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の実施例1の
回路図を図1に示す。本実施例では、スイッチング素子
Q0の両端に小容量のキャパシタC0が並列接続される
と共に、スイッチング素子Q0の両端電圧を検出可能な
制御回路CNTを設けている。その他の構成は、図13
に示す従来例と同様である。制御回路CNTはスイッチ
ング素子Q0の両端電圧を、直接若しくは間接的に検出
する手段を有し、スイッチング素子Q0がオフの期間
中、両端電圧が極小となるタイミングでスイッチング素
子Q0をターンオンするように構成されている。
【0012】本実施例では、インダクタL0の電流は、
通常のバックブーストコンバータと同様に作用する電流
が正方向に流れる期間と、本回路の特徴であるスイッチ
ング素子Q0のターンオン時にゼロボルトスイッチング
を行うための共振的な電流が負方向に流れる期間とがあ
る。この共振的な負方向の電流によって、主スイッチン
グ素子Q0の出力容量、及び、並列に接続されたキャパ
シタC0に蓄積された電荷を放出することによりターン
オン時の短絡損失を抑制する。これによって、従来の所
謂境界電流モード(スイッチング素子のオフ期間のイン
ダクタ電流がゼロに戻ると同時にスイッチング素子をオ
ンすることにより、インダクタ電流の休止区間を無く
し、ピーク電流を抑制する手法)のコンバータに比して
回路効率を向上することが出来る。
【0013】図1の回路動作を図2に示す。図2(a)
〜(e)はスイッチング素子Q0の一周期の動作を示し
ている。回路図中の太い線は電流の流れる経路を示して
いる。以下、図2の(a)〜(e)の期間の動作につい
て詳述する。
【0014】まず、図2(a)の期間では、スイッチン
グ素子Q0はオンであり、インダクタL0の電流は増加
する。この期間は通常のバックブーストコンバータの充
電期間に相当する。この状態では、入力電源Vinから
供給されたエネルギーがインダクタL0に蓄積される。
スイッチング素子Q0がオンしているので、スイッチン
グ素子Q0の両端電圧は当然ゼロである。
【0015】次に、図2(b)の期間では、スイッチン
グ素子Q0はオフであり、スイッチング素子Q0の両端
に並列接続されたキャパシタC0に充電する期間であ
る。この期間では、スイッチング素子Q0の寄生容量、
及び、並列に接続されたキャパシタC0に電荷を蓄積し
ながら、スイッチング素子Q0の両端電圧は上昇して行
く。
【0016】次に、図2(c)の期間では、スイッチン
グ素子Q0はオフ、ダイオードD0はオンであり、イン
ダクタL0のエネルギーを負荷としての出力電源Vou
tへ出力する期間である。この期間は通常のバックブー
ストコンバータの放電期間に相当する。この期間のスイ
ッチング素子Q0の両端電圧は、(入力電圧+出力電
圧)に充電される。
【0017】次に、図2(d)の期間では、スイッチン
グ素子Q0はオフ、ダイオードD0もオフであり、スイ
ッチング素子Q0の両端に並列接続されたキャパシタC
0を電源として、インダクタL0と共振的に入力電源V
inに対して帰還が生じる。すなわち、インダクタL0
の正方向電流の負荷への放出が終了し、インダクタL0
のエネルギーが一旦無くなると、スイッチング素子Q0
の寄生容量、及び、並列に接続されたキャパシタC0に
(入力電圧+出力電圧)まで蓄積された電荷をエネルギ
ー源として、インダクタL0との共振が生じ、入力電源
Vinに帰還する電流が発生する。このとき、スイッチ
ング素子Q0の両端電圧は、共振的に低下して行く。
【0018】さらに、図2(e)の期間では、スイッチ
ング素子Q0はオフであり、キャパシタC0の電位がゼ
ロ以下になり、スイッチング素子Q0の寄生ダイオード
を介して、インダクタL0の電流が入力電源Vinに放
出される。すなわち、スイッチング素子Q0の寄生容
量、及び、並列に接続されたキャパシタC0の両端電圧
がゼロになった後も、インダクタL0にエネルギーが残
留している場合には、スイッチング素子Q0の寄生ダイ
オードを介して、インダクタL0のエネルギーが入力電
源Vinに放出される。
【0019】インダクタL0の電流に着目すると、第1
の期間(a)には直線的に上昇、第2の期間(b)には
上昇が鈍化し後半には漸減傾向、第3の期間(c)では
直線的に下降、第4の期間(d)では共振的な負方向電
流、第5の期間(e)では負方向電流の直線的な下降と
なる。
【0020】この実施例1においては、インダクタL0
の負方向電流は、スイッチング素子Q0の寄生容量と並
列に接続されたキャパシタC0の容量の合成容量と、主
回路のインダクタL0の共振周期の半周期でスイッチン
グ素子Q0の両端電圧がゼロボルトになるときに、最も
小電流、短期間に抑制することが出来る。このときの共
振電圧波形は、ピーク対ピーク値が(入力電圧Vin+
出力電圧Vout)となるから、共振の振幅としては、
(入力電圧Vin+出力電圧Vout)/2となる。
【0021】ところが、実施例1のバックブーストコン
バータを商用電源の全波整流出力に接続して力率改善回
路として使用する場合、入力電圧Vinは正弦波状であ
って、その瞬時値は電源周期で常に変化する。従って、
最適の共振条件は電源周期中のいずれか一点において満
たすことが出来ても、その点から外れると効果が減少す
る。
【0022】入力電圧Vinの瞬時値が最適電圧よりも
低くなると、共振の初期エネルギーが過大となり、負方
向の共振電流が増大し、負方向の電流がゼロに収束する
までの時間が長くなる。単に負方向の共振電流の増大の
みならず、本来、スイッチング素子Q0のターンオンに
よって、インダクタL0に正方向の電流が流れるべき期
間にも、共振によって大きく負方向に振られたインダク
タ電流が負方向の回生電流を持続しているため、見かけ
上、オン期間が短くなったことになる。これらのことか
ら、近傍の入力電流を平均すると、理想入力電流の値よ
りも低下する。
【0023】この問題を図7〜図10により説明する。
図7は入力電圧Vinが全波整流出力の山部のとき、図
8は入力電圧Vinが全波整流出力の谷部のときについ
て、それぞれインダクタL0に流れる電流と、スイッチ
ング素子Q0の両端電圧と、スイッチング素子Q0のオ
ン駆動信号を示している。入力電圧Vinが全波整流出
力の谷部のときは、図8に示すように、スイッチング素
子Q0のオン駆動信号が発生した後でも、インダクタL
0の電流が負方向の回生電流を持続しているため、見か
け上、オン期間が短くなっているのが分かる。このた
め、本来、図9に示すように、正弦波状のエンベロープ
(包絡線)となるべき入力電流波形が、図10に示すよ
うに、全波整流出力の谷部では、正弦波状ではなくな
り、入力電流歪みが生じることになる。
【0024】この入力電流歪みの問題は、全波整流電圧
の谷部において、スイッチング素子Q0の駆動信号のオ
ン期間を長くすることによって解決できるが、その場
合、制御回路が複雑化すると共に、増大した負方向の電
流を相殺するために正方向の電流を増大させる必要があ
るため、損失の増大につながる。このような実施例1の
課題を解決するために、図4の等価回路に示すような補
助電圧源Vauxを用いた実施例を以下に示す。
【0025】(実施例2)本発明の実施例2の回路図を
図3に示す。以下、その回路構成について説明する。入
力電源Vinは、商用交流電源をダイオードブリッジに
より全波整流した脈動電圧であり、その正極はダイオー
ドDiのアノードに接続されている。ダイオードDiの
カソードにはスイッチング素子Q0の一端が接続されて
おり、スイッチング素子Q0の他端にはインダクタL0
の一端が接続されると共に、ダイオードD0のカソード
が接続されている。インダクタL0の他端は入力直流電
源Vinの負極に接続されている。ダイオードD0のア
ノードは、負荷Loadの負極に接続されており、負荷
Loadの正極は入力直流電源Vinの負極に接続され
ている。スイッチング素子Q0の両端には小容量のキャ
パシタC0が並列接続されている。
【0026】ダイオードDiのカソードには、別のダイ
オードD2のアノードが接続されている。このダイオー
ドD2のカソードと、入力直流電源Vinの負極との間
には、キャパシタC1,C2の直列回路が並列接続され
ると共に、ダイオードD3,D4の直列回路が逆並列接
続されている。すなわち、ダイオードD3,D4はダイ
オードD2と逆方向に接続されている。ダイオードD
3,D4の接続点とキャパシタC1,C2の接続点との
間には、インダクタL0の2次巻線Lsが接続されてい
る。インダクタL0の2次巻線Lsは、図示された黒丸
で示されるようにインダクタL0に入力直流電源Vin
から正方向の電流が流れたときに、キャパシタC1,C
2の接続点が正となるような極性で接続されている。
【0027】また、図5に示すように、キャパシタC
1,C2の直列回路と並列に負荷Load2を接続すれ
ばキャパシタC1,C2の過昇圧を防止できる。この負
荷Load2としては、例えばスイッチング素子Q0の
制御回路を動作させるための電源回路等が接続される。
【0028】以下、本実施例の動作について説明する。
図4は本実施例の等価回路であり、図中のVauxは補
助電圧源を意味している。すなわち、キャパシタC1,
C2と負荷Load2、ダイオードD3,D4及びイン
ダクタL0の2次巻線Lsで構成される回路が補助電圧
源Vauxとして動作する。図6(a)〜(e)はスイ
ッチング素子Q0の一周期の動作を示しており、図中の
太線は電流が流れる経路を示している。図6の(a)〜
(e)の期間の動作について詳細に説明する。
【0029】まず、図6(a)の期間では、スイッチン
グ素子Q0はオンであり、インダクタL0の電流は増加
する。この期間は通常のバックブーストコンバータの充
電期間に相当する。次に、図6(b)の期間では、スイ
ッチング素子Q0はオフであり、スイッチング素子Q0
の両端のキャパシタC0に充電される。この期間では、
スイッチング素子Q0の両端電圧が上昇する。次に、図
6(c)の期間では、スイッチング素子Q0はオフ、ダ
イオードD0はオンであり、インダクタL0のエネルギ
ーを負荷としての出力電源Voutへ出力する。この期
間は、通常のバックブーストコンバータの放電期間に相
当する。次に、図6(d)の期間では、スイッチング素
子Q0はオフであり、スイッチング素子Q0の両端のキ
ャパシタC0を電源として、インダクタL0と共振的に
補助電圧源Vauxに対して帰還が生じる。さらに、図
6(e)の期間では、スイッチング素子Q0はオフであ
り、キャパシタC0の電位がゼロ以下になると、スイッ
チング素子Q0の寄生ダイオードを介して、インダクタ
L0の電流が補助電圧源Vauxに放出される。
【0030】本実施例において、補助電圧源の基準電位
は、主回路のインダクタL0の2次巻線Lsの出力をダ
イオードD3,D4を介して、キャパシタC1,C2に
充電することによって得られる。このとき、2次巻線L
sのターン数を1次側の1/2に設定し、図示した回路
構成を採用することによって、インダクタL0の充電期
間(a)ではキャパシタC1に入力電圧÷2の電圧が、
放電期間(c)ではキャパシタC2に出力電圧÷2の電
圧が得られるので、キャパシタC1,C2の直列回路の
両端には、所望の(入力電圧+出力電圧)÷2の電圧が
得られる。主回路からの還流によって、補助電圧源用の
キャパシタC1,C2の電圧は上昇する傾向があるが、
図5に示すように、負荷Load2として制御用の電源
回路等を接続することにより、一定の電力が供給される
ため、損失を伴うことなく、キャパシタC1,C2の電
圧は(入力電圧+出力電圧)÷2に保たれる。したがっ
て、ゼロボルトスイッチング動作の共振条件は常に最適
条件に保たれるので、実施例1において課題となった電
源位相谷部における負方向電流の過大を回避することが
でき、入力電流の歪みや損失の増大といった課題を回避
できる。
【0031】(実施例3)本発明の実施例3の回路図を
図11に示す。以下、その回路構成について説明する。
本実施例では、図5に示した実施例2の回路において、
ダイオードD2が接続された箇所にダイオードD5を逆
方向に接続しており、このダイオードD5のカソード
に、PチャンネルMOSFETよりなる補助スイッチン
グ素子Q1のドレインを接続し、補助スイッチング素子
Q1のソースと入力電源Vinの負極の間にキャパシタ
C3を接続している。補助スイッチング素子Q1のドレ
イン・ソース間には、寄生の逆方向ダイオードが並列接
続されており、ゲート・ソース間には過電圧防止用のツ
ェナーダイオードZD1が並列接続されている。補助ス
イッチング素子Q1のゲートは抵抗R1を介してダイオ
ードD5のアノードに接続されている。
【0032】本実施例では、入力電源Vinが商用交流
電源を全波整流した電圧である場合、全波整流電圧の山
部では、入力電源Vinの電圧が補助電圧源の基準電圧
(キャパシタC1,C2の両端電圧)よりも高くなる期
間があるが、このとき、キャパシタC3は入力電源Vi
nの電圧上昇に追従して、ダイオードDi、補助スイッ
チング素子Q1の逆方向ダイオードを介して充電され
る。これにより、ツェナーダイオードZD1と抵抗R1
を介して流れる電流により、補助スイッチング素子Q1
のゲート電位はソース電位に対して負となる。このた
め、入力電源Vinの電圧がピーク値から下降する期間
では、キャパシタC3は補助スイッチング素子Q1のソ
ース・ドレイン間を介して放電される。キャパシタC3
が放電されて、その電位が補助電圧源の基準電圧よりも
低くなると、補助スイッチング素子Q1のバイアスが無
くなるので、キャパシタC3から補助スイッチング素子
Q1のソース・ドレイン間を介する放電は停止する。
【0033】本実施例においては、このように動作する
ことにより、入力電源Vinの全波整流信号が補助電圧
源の電圧よりも高くなった場合に入力電源Vinからダ
イオードDiを介して、補助電圧源に突入電流が流入す
ることを防止できるものである。
【0034】(実施例4)本発明の実施例4の回路図を
図12に示す。以下、その回路構成について説明する。
本実施例は、図5に示した実施例2の回路において、ダ
イオードD2のカソードと負荷Load2の間に、Nチ
ャンネルMOSFETよりなる補助スイッチング素子Q
1を直列に挿入したものである。補助スイッチング素子
Q1はドレインがダイオードD2のカソード側に接続さ
れ、ソースが負荷Load2に接続されるように、すな
わち、順方向がダイオードD2の順方向と一致するよう
に接続されている。補助スイッチング素子Q1のドレイ
ン・ソース間には、寄生の逆方向ダイオードが並列接続
されており、ゲート・ソース間には、過電圧防止用のツ
ェナーダイオードZD1と電圧分圧用の抵抗R2と、N
チャンネルMOSFETよりなる別の補助スイッチング
素子Q2のドレイン・ソース間が並列接続されている。
補助スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間には、
寄生の逆方向ダイオードが並列接続されており、ゲート
・ソース間には、過電圧防止用のツェナーダイオードZ
D2と電圧分圧用の抵抗R4が並列接続されている。補
助スイッチング素子Q2のゲートは、抵抗R3を介して
入力電源VinとダイオードDiのアノードの接続点に
接続されている。補助スイッチング素子Q1のゲート
は、抵抗R1を介してコンデンサC4の電位に接続され
ている。このコンデンサC4はインダクタL0の3次巻
線Ltに発生する電圧によりダイオードD5を介して充
電されており、その電位は補助電圧源の電圧よりも高く
設定されている。補助電圧源としてのキャパシタC1,
C2の直列回路と負荷Load2には、キャパシタC3
が並列接続されている。
【0035】以下、本実施例の動作について説明する。
インダクタL0の3次巻線Ltにより充電されるコンデ
ンサC4の電位が、補助電圧源としてのキャパシタC3
の電位よりも高く設定されていることにより、補助スイ
ッチング素子Q2がオフである場合には、抵抗R1,R
2の分圧より、補助スイッチング素子Q1はオンであ
り、補助電圧源には主回路からの電流が流れ得る状態と
なっている。一方、入力電源Vinが商用交流電源を全
波整流した電圧である場合、全波整流電圧の山部では、
入力電源Vinの電圧が補助電圧源の基準電圧よりも高
くなる期間があるが、本実施例では、抵抗R3,R4の
分圧により補助スイッチング素子Q2をオンさせて、補
助スイッチング素子Q1をオフさせるので、ダイオード
Di、ダイオードD2、補助スイッチング素子Q1を介
して、キャパシタC3、あるいはキャパシタC1,C2
の直列回路に突入電流が流入することは防止できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、直流電源と、この直流
電源に直列接続されたスイッチング素子と、前記直流電
源とスイッチング素子の直列回路に並列に接続されるイ
ンダクタと、前記直流電源とスイッチング素子の直列回
路に逆並列に接続される整流素子と負荷の直列回路とか
らなり、前記スイッチング素子のオン・オフ動作によ
り、前記直流電源の電圧を昇圧又は降圧した電圧を負荷
に供給するようにしたバックブーストコンバータにおい
て、前記スイッチング素子の両端電圧を検出する手段
と、前記スイッチング素子がオフの期間中、両端電圧が
極小となるタイミングで前記スイッチング素子をターン
オンするように制御する手段とを有するものであるか
ら、スイッチング素子のターンオン時の短絡損失を抑制
することができるという効果がある。
【0037】また、補助電圧源を設けて、スイッチング
素子のオン時に流れるインダクタ電流と逆極性のインダ
クタ電流が、スイッチング素子のオフ時に、少なくとも
補助電圧源と、スイッチング素子と、インダクタとを含
む閉ループに流れるように構成し、補助電圧源の電圧を
バックブーストコンバータの入力電圧と出力電圧の相加
平均の近傍に維持すれば、スイッチング素子がオフした
ときの共振電流を最小、最短に抑えることができ、効率
を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の電流経路を説明するための
回路図である。
【図3】本発明の実施例2の回路図である。
【図4】本発明の実施例2の等価回路図である。
【図5】本発明の実施例2の一変形例の回路図である。
【図6】本発明の実施例2の電流経路を説明するための
回路図である。
【図7】本発明の実施例1の電源山部の動作説明のため
の波形図である。
【図8】本発明の実施例1の電源谷部の動作説明のため
の波形図である。
【図9】本発明の実施例1の入力電流歪みが無い場合の
交流半周期分の動作を示す波形図である。
【図10】本発明の実施例1の入力電流歪みが有る場合
の交流半周期分の動作を示す波形図である。
【図11】本発明の実施例3の回路図である。
【図12】本発明の実施例4の回路図である。
【図13】従来例の回路図である。
【符号の説明】
Vin 入力電源 CNT 制御回路 Q0 スイッチング素子 L0 インダクタ D0 ダイオード C0 キャパシタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、この直流電源に直列接続
    されたスイッチング素子と、前記直流電源とスイッチン
    グ素子の直列回路に並列に接続されるインダクタと、前
    記直流電源とスイッチング素子の直列回路に逆並列に接
    続される整流素子と負荷の直列回路とからなり、前記ス
    イッチング素子のオン・オフ動作により、前記直流電源
    の電圧を昇圧又は降圧した電圧を負荷に供給するように
    したバックブーストコンバータにおいて、前記スイッチ
    ング素子の両端電圧を検出する手段と、前記スイッチン
    グ素子がオフの期間中、両端電圧が極小となるタイミン
    グで前記スイッチング素子をターンオンするように制御
    する手段とを有することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、少なくとも補助電
    圧源を有し、前記スイッチング素子がオンしたときに流
    れるインダクタ電流と逆極性のインダクタ電流が、前記
    スイッチング素子がオフしたときに、少なくとも前記補
    助電圧源と、前記スイッチング素子と、前記インダクタ
    とを含む閉ループに流れるように構成したことを特徴と
    する電源装置。
  3. 【請求項3】 前記直流電源と補助電圧源の各一端を
    接続し、各他端間に直列に接続された2つの整流素子を
    直流電源から補助電圧源に電流が流れる方向に接続し、
    前記コンバータの入力を、前記直流電源と補助電圧源の
    各一端と2つの整流素子の接続点の間に接続したことを
    特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記補助電圧源の電圧は、前記直流電
    源からの入力電圧と、バックブーストコンバータの出力
    電圧の相加平均値の近傍に設定されていることを特徴と
    する請求項2又は3に記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    補助電圧源が少なくともキャパシタを有して構成される
    ことを特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】 前記補助電圧源を構成するキャパシタ
    には、前記コンバータを構成するインダクタの二次巻線
    から整流素子を介して電荷が供給されることを特徴とす
    る請求項5記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 前記補助電圧源から過剰の電荷を放出
    する手段を有することを特徴とする請求項5又は6に記
    載の電源装置。
  8. 【請求項8】 前記補助電圧源から負荷回路へ電荷を
    放出する手段を有することを特徴とする請求項7記載の
    電源装置。
  9. 【請求項9】 前記補助電圧源から入力直流電源へ電
    荷を放出する手段を有することを特徴とする請求項7記
    載の電源装置。
  10. 【請求項10】 前記補助電圧源から別回路へ電荷を
    放出する手段を有することを特徴とする請求項7記載の
    電源装置。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至10のいずれかにおい
    て、入力直流電源と所定電圧を比較する手段を有し、入
    力直流電源の瞬時値が所定電圧に比して高いときに、入
    力直流電源から補助電圧源への電流流入を阻止する手段
    を有することを特徴とする電源装置。
  12. 【請求項12】 請求項2乃至10のいずれかにおい
    て、入力直流電源と所定電圧を比較する手段を有し、入
    力直流電源の瞬時値が所定電圧に比して高いときに、補
    助電圧源の電位を入力直流電源の電圧に略一致させる手
    段を有することを特徴とする電源装置。
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