JP2000305415A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2000305415A
JP2000305415A JP11114551A JP11455199A JP2000305415A JP 2000305415 A JP2000305415 A JP 2000305415A JP 11114551 A JP11114551 A JP 11114551A JP 11455199 A JP11455199 A JP 11455199A JP 2000305415 A JP2000305415 A JP 2000305415A
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JP
Japan
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roller
belt
photoreceptor belt
tension
electrophotographic apparatus
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Pending
Application number
JP11114551A
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English (en)
Inventor
Toru Hanajima
花島  透
Tetsuji Takekoshi
哲司 竹越
Kazuo Kikuchi
一夫 菊地
Tadashi Okano
岡野  正
Masaru Nakano
中野  勝
Shunichi Ohara
俊一 大原
Masabumi Suzaki
正文 須崎
Katsumasa Mikami
克雅 三上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真装置本体の組立後においても、感光体
ベルトの走行位置を調整でき、高信頼,高寿命な感光体
ベルト駆動装置および電子写真装置を提供する。 【解決手段】感光体ベルト片寄り時に、感光体ベルト内
周に形成した突起部と、感光体ベルトを架け渡している
ローラ軸端に配設したリングが接触し、押圧力がかかる
ことに起因してベルト片寄り補正を行う感光体ベルト駆
動装置および電子写真装置において、感光体ベルトもし
くは中間転写体を架け渡しているローラの少なくとも一
つの軸端に、軸端部位置の移動調整可能なローラ保持部
材を設ける。もしくは感光体ベルトにテンションローラ
による張力を与えるバネの支持位置が移動調整可能な支
持部材または複数の溝や穴を設ける。 【効果】高信頼,高寿命な感光体ベルト駆動装置または
電子写真装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
等の電子写真装置に関し、特に、感光体ベルトの信頼性
或いは寿命に着目した電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置では、感光体ベルトに潜像
を形成し、これを現像し、この現像した像を最終的に用
紙等の媒体に転写するようになっている。電子写真装置
に用いる感光体ベルトはプラスチック、あるいは薄肉の
金属等、伸びが小さい材料を基材に用いることが多い。
この種のベルトは僅かな張力のアンバランス、ベルトを
架け渡しているローラ同士の平行度差、ベルト両端の寸
法精度により片寄りが発生しやすい。一般に、感光体ベ
ルト各ローラに架け渡されている。
【0003】ところで、感光体が回転すると、徐々に、
片寄ってくる。この片寄りを矯正するために、感光体ベ
ルトの両端近傍に突起を設けている。すなわち、感光体
ベルトが片寄ると感光体ベルトの突起部を、例えば、駆
動ローラのリングと接触させて、その摩擦力によって片
寄りを矯正するものである。このような技術は、例え
ば、特開平5−204199 号に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】感光体ベルトの片寄り
補正時には、リングと感光体ベルト両端近傍の内周に形
成した突起部とは相対速度差を有して摩擦摺動すること
になる。一般に感光体ベルト両端近傍の内周に形成する
突起部は、曲率の小さなところでも感光体ベルトに追従
できるようにシリコンゴム,ウレタンゴム等の軟らかい
材質を用いることが多い。しかしこのような材質は耐摩
耗性が悪く、リングとの摩擦摺動により経時的に摩耗が
進行し、磨滅により摩耗粉が発生する。この摩耗粉は感
光体ベルトの背面や駆動ローラ等の各種ローラに付着
し、感光体ベルトを面外変形させ、画像転写時の障害と
なり、印字抜け等の画像欠陥を発生させる。また、この
突起部とリングの摩擦摺動は感光体ベルトの駆動力を増
大させ、感光体ベルト両端には過大な応力がかかり、感
光体ベルト両端が損傷する場合があった。さらに摩耗が
進行すると、この突起部と前記リングが接触できなくな
り、感光体ベルトの片寄りを補正できなくなる。
【0005】感光体ベルトは僅かな張力のアンバラン
ス、感光体ベルトを架け渡しているローラ同士の平行度
差、感光体ベルト両端の寸法精度等により片寄りが発生
するので、感光体ベルト駆動装置と電子写真装置本体の
組み合わせにより、感光体ベルトの片寄り方向は一意的
に決まる。したがって、上記のような感光体ベルト両端
近傍の内周に形成する突起部の摩耗は、どちらか片方の
突起部にしか起こらない。
【0006】本発明は電子写真装置本体の組立後におい
ても、感光体ベルトの片寄り方向を変えることにより、
感光体ベルト内周の突起部の摩耗が進行しても、摩耗し
ていない突起部を感光体ベルト寄り補正に用いると共
に、過大な応力による感光体ベルト両端の損傷を、印字
面から遠ざけることができ、高信頼,高寿命な電子写真
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、感光体ベルトと、該感光体ベルトを駆
動する駆動ローラと、該感光体ベルトを架け渡す従動ロ
ーラと、該感光体ベルトに張力を付与するテンションロ
ーラと、該感光体ベルトの両方の端部近傍にほぼ全周に
渡って設けられた前記感光体ベルトより硬度の低い突起
と、前記突起と接触すると前記感光体ベルトの偏りを補
正する偏位補正手段と、該感光体ベルトに潜像を形成す
る手段と、該感光体ベルトに形成された潜像を現像する
現像器と、該現像された画像を用紙に転写する転写手段
を有するものにおいて、該駆動ローラ,該従動ローラ,
該テンションローラ、あるいは該中間転写ローラの中の
少なくとも一つの角度を調整できるように構成した。
【0008】あるいは、感光体ベルトと、該感光体ベル
トに潜像を形成する手段と、該感光体ベルトの少なくと
も一方端近傍の内周に形成した突起部と、該感光体ベル
トを駆動する駆動ローラと、該感光体ベルトを架け渡し
ている1本以上の従動ローラと、該感光体ベルトに張力
を付与するテンションローラと、該駆動ローラ,該従動
ローラ、あるいは該テンションローラの中の少なくとも
一つの端部にその軸と同一の軸をもって設けられて、該
突起部から押圧力を受けるリングと、から構成される感
光体ベルト駆動装置と、該感光体ベルトに形成された潜
像を現像する現像器と、該感光体ベルトに現像された画
像を転写する中間転写体と、該中間転写体を架け渡して
いる1本以上の中間転写ローラと、から構成される中間
転写ユニットと、該感光体ベルトに形成された画像を、
用紙に転写する転写手段からなるものにおいて、該駆動
ローラ,該従動ローラ,該テンションローラ、あるいは
該中間転写ローラの中の少なくとも一つの軸端部位置を
移動調整できるローラ保持部材を有するに構成した。
【0009】あるいは、感光体ベルトと、該感光体ベル
トを駆動する駆動ローラと、該感光体ベルトを架け渡す
従動ローラと、該感光体ベルトに張力を付与するテンシ
ョンローラと、該感光体ベルトの両方の端部近傍にほぼ
全周に渡って設けられた前記感光体ベルトより硬度の低
い突起と、前記突起と接触すると前記感光体ベルトの偏
りを補正する偏位補正手段と、該感光体ベルトに潜像を
形成する手段と、該感光体ベルトに形成された潜像を現
像する現像器と、該現像された画像を用紙に転写する転
写手段を有するものにおいて、該テンションローラによ
る張力を調節可能に構成した。
【0010】好ましくは、ローラ軸線の平行度を調整
するためには、該駆動ローラ,該従動ローラ,該テンシ
ョンローラ、もしくは該中間転写ローラの中の少なくと
も一つの軸端部位置を、移動調整可能なローラ保持部材
を設け、そのローラ保持部材の移動により各ローラ間の
平行度を変化させることができるように構成する。また
該感光体ベルト張力のバランスを調整するためには、
該感光体ベルトに該テンションローラによる張力を与え
る張力付与手段をバネとし、該バネの支持部分に支持点
を移動させることができる支持部材を付加、もしくは複
数の溝または穴を取付け、該バネの荷重作用時の長さを
調整できるように構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図2は電子写真装置の主断面図であ
る。感光体ベルト13が駆動ローラ2,従動ローラ3及
びテンションローラ4に掛けまわされている。4色の異
なる色の微小着色枌体であるトナーを封入された現像器
14K,14Y,14M,14Cが重ねられて配設され
ており、ドラム状の中間転写装置15,転写装置16,
記録媒体供給装置17,定着装置18,記録媒体排出装
置19が配設されている。さらに現像装置14Cの下方
には像形成装置13に静電濳像を形成するための露光手
段20が配設され、さらにその下方には記録媒体を溜め
ておく記録媒体保持手段21が配設されている。また中
間転写装置15の周辺には、記録媒体剥離手段22,中
間転写装置清掃手段23が配設さており、また、帯電器
24,像形成装置清掃手段25,残像消去手段26が配
設されている。
【0012】このよな構成において、感光体ベルト13
は、図示しない動力源により矢印Pの方向へ走行し、帯
電器24により表面を一様に帯電される。次にパソコ
ン,イメージスキャナ等による画像,文字の情報を露光
手段20によりドット単位で露光が行われ、表面に静電
濳像が形成される。その後、像形成装置13上の静電濳
像は現像装置14K,14Y,14M,14Cのいずれ
かによりトナーが供給、現像されることによりトナー像
として可視化され、第一転写位置T1へ搬送される。第
一転写位置T1では、図示しない電源から供給される像
形成装置3と中間転写装置15との電位差によりトナー
像が像形成装置13から中間転写装置15の表面へ転写
される。第一転写位置T1を通過した後、像形成装置1
3の表面は残像除去手段26による光照射で電位を一定
値以下に落とされ静電濳像が消去され、また像形成装置
清掃手段25より第一転写位置にて転写されずに残留し
た表面の残トナーが清掃され、次のトナー像の形成が可
能な状態となる。
【0013】次に、このよな構成において、概要を説明
し、後に、詳細を説明する。感光体ベルトの片寄りを防
止するための装置の概略を説明する。図3に示すような
構成となっている。感光体ベルト1は駆動ローラ2,従
動ローラ3,テンションローラ4の3本に架け渡されて
いる。駆動ローラは図示されない駆動源から回転力が伝
達され、矢印Pの方向へ回転し、感光体ベルト1は矢印
Qの方向へ走行する。テンションローラ4はアーム回動
点60を中心に回動するアーム6に支持されアーム6に
掛けられたテンションバネ7によりベルトに張力を与え
るようになっている。
【0014】一方、図4に示すように駆動ローラ2の端
部には駆動ローラ回転軸2aがあり、駆動ローラ回転軸
2aには駆動ローラ2とは独立して回転するリング5を
配置し、感光体ベルト1が片寄ると感光体ベルト1の両
端部の内周に形成した突起部1aとリング5が接触し、
突起部1aとリング5の摩擦力によりリング5が回動す
る。
【0015】さらにここで、リング5の側端とテンショ
ンローラ4は伝達手段であるリンク8を介して結ばれて
おり、リング5の回転力はリンク8を介して直線運動に
変換され、アーム6が図3において、アーム回動点60
を中心に矢印Rの方向に回動し、テンションローラ4が
ベルト張力の緩む方向に移動するようになっている。し
たがって、感光体ベルト1が片寄ると寄りと反対側の張
力が緩み、感光体ベルト1は張力の緩んだ方向に移動
し、より効率的に片寄りを補正するようになる。
【0016】ここで、前記リングは、伝達手段を介して
テンションローラに結ばれているため、感光体ベルトに
従動して回転することができない。よって感光体ベルト
の片寄り補正時には、リングと感光体ベルト両端近傍の
内周に形成した突起部とは相対速度差を有して摩擦摺動
することになる。一般に感光体ベルト両端近傍の内周に
形成する突起部は、曲率の小さなところでも感光体ベル
トに追従できるようにシリコンゴム,ウレタンゴム等の
軟らかい材質を用いることが多い。ところで、このよう
に材質は耐摩耗性が悪く、リングとの摩擦摺動により経
時的に摩耗が進行し、磨滅により摩耗粉が発生する。こ
の摩耗粉は感光体ベルトの背面や駆動ローラ等の各種ロ
ーラに付着し、感光体ベルトを面外変形させ、画像転写
時の障害となり、印字抜け等の画像欠陥を発生させる。
また、この突起部とリングの摩擦摺動は感光体ベルトの
駆動力を増大させ、感光体ベルト両端には過大な応力が
かかり、感光体ベルト両端が損傷する。さらに摩耗が進
行すると、この突起部と前記リングが接触できなくな
り、感光体ベルトの片寄りを補正できなくなる。
【0017】感光体ベルトは僅かな張力のアンバラン
ス、感光体ベルトを架け渡しているローラ同士の平行度
差、感光体ベルト両端の寸法精度等により片寄りが発生
するので、感光体ベルト駆動装置と電子写真装置本体の
組み合わせにより、感光体ベルトの片寄り方向は一意的
に決まる。したがって、上記のような感光体ベルト両端
近傍の内周に形成する突起部の摩耗は、どちらか片方の
突起部にしか起こらない。
【0018】そこで、該駆動ローラ,該従動ローラ,該
テンションローラ、もしくは該中間転写ローラの中の少
なくとも一つの軸端部位置を、移動調整可能なローラ保
持部材を設け、そのローラ保持部材の移動により各ロー
ラ間の平行度を変化させることができるように構成す
る。また、該感光体ベルト張力のバランスを調整するた
めには、該感光体ベルトに該テンションローラによる張
力を与える張力付与手段をバネとし、該バネの支持部分
に支持点を移動させることができる支持部材を付加、も
しくは複数の溝または穴を取付け、該バネの荷重作用時
の長さを調整できるように構成する。
【0019】さらに、具体的な構成を図1及び図5を用
いて説明する。図1および図2は図3及び図4に示した
ものとは駆動ローラ回転軸2aの電子写真装置本体側ロ
ーラ支持部分2bの一端にローラ保持部材2cを配置し
たこと以外は同様である。感光体ベルト1は駆動ローラ
2,従動ローラ3,テンションローラ4の3本に架け渡
されている。感光体ベルト1はプラスチックや薄肉の金
属等のできるだけ伸びの少ない材質を基材に用いると走
行が安定する。駆動ローラ2は図示されない駆動源から
回転力が伝達され矢印Pの方向に回転し、感光体ベルト
1は矢印Qの方向に走行する。駆動ローラ2の表面には
ゴムを被覆したり、表面処理等によりできるだけ高い摩
擦係数を持たせ、感光体ベルト1に回転力を効率よく伝
えることができる。またテンションローラ4は、アーム
回動点60を中心に回動するアーム6に支持されアーム
6に掛けられたテンションバネ7により感光体ベルト1
に張力を与えるようになっている。
【0020】一方、図5に示すように、駆動ローラの端
部には駆動ローラ回転軸2aがあり、駆動ローラ回転軸
2aには駆動ローラ2とは独立して回転するリング5を
設け、リング5とテンションローラ4はリンク8を介し
て結ばれている。また感光体ベルト1の両端近傍の内周
には突起部1aを形成する。この突起部1aは曲率の小
さなところでも感光体ベルト1に追従できるようにシリ
コンゴムやウレタンゴム等の軟らかい材質を接着して成
形する。
【0021】また、図1に示すように、感光体ベルト1
に形成された画像を転写,搬送するために、中間転写ド
ラム9が感光体ベルト1に接触しており、矢印R方向へ
感光体ベルト1に従動して回転している。
【0022】さらに図5に示すように、駆動ローラ回転
軸2aの支持部分2bにはテーパあるいは段差をつけた
ローラ保持部材2c1を配置し、ローラ保持部材2c1
は駆動ローラの軸方向であるT方向とS方向に移動可能
となっている。
【0023】ここで、ベルトの片寄りが均整のとれてい
るローラ保持部材の位置よりもS方向へローラ保持部材
を移動させると、ローラ回転軸2aはU方向に変位する
ことになる。すると、従動ローラ3はローラ支持レール
3aによりUおよびW方向にのみ可動なので、感光体ベ
ルト駆動装置自体がU方向に傾くことになる。すなわ
ち、感光体ベルト1の周方向へ展開して考えると、相対
的には図6の中間転写ドラム9の軸がW方向に傾いたこ
とと同義となり、中間転写ドラム9と感光体ベルト1は
静電吸着により吸着していることから、この接触点でベ
ルトの軌道が変えられ、感光体ベルト1はZ方向へ片寄
ることになる。反対に、ローラ保持部材をT方向へロー
ラ保持部材を移動させると、ローラ回転軸2aはW方向
に変位することになり、感光体ベルト1はY方向へ片寄
ることになる。同様に、従動ローラ3の軸端や中間転写
ドラム9の軸端に同様な保持部材を設ければ、従動ロー
ラ3がU方向へ傾けば感光体ベルト1はZ方向へ、W方
向へ傾けば感光体ベルト1はY方向へ片寄り、中間転写
ドラム9がU方向へ傾けばY方向へ、W方向へ傾けばZ
方向へ感光体ベルト1は片寄ることになる。
【0024】感光体ベルト1は、僅かな張力のアンバラ
ンス、感光体ベルトを架け渡しているローラ同士の平行
度差、感光体ベルト両端の寸法精度等により片寄りが発
生するので、感光体ベルト駆動装置と電子写真装置本体
の組み合わせにより、感光体ベルトの片寄り方向は一意
的に決まる。したがって、従来の技術によって示したよ
うに、本構造でのベルト片寄りに対する補正機構は、感
光体ベルト1が片寄ると感光体ベルト1の両端部の内周
に形成した突起部1aとリング5が接触し、突起部1a
とリング5の摩擦力によりリング5が回動する。この時
の突起部1aとリング5の押圧力による補正と、リング
5の側端とテンションローラ4の伝達手段であるリンク
8を介して、テンションローラ4をベルト張力の緩む方
向に移動し、感光体ベルト1が片寄ると寄りと反対側の
張力が緩み、感光体ベルト1は張力の緩んだ方向に移動
し、片寄りを補正するが、感光体ベルト1の片寄り補正
の起因となる突起部1aは初期状態では片方しか使わな
い。そこで、突起部1aの摩耗や過大な応力によるベル
ト一端の損傷が進行しても、感光体ベルト駆動装置の各
ローラ間や中間転写ドラムの平行度差を調整することに
より、感光体ベルト1の片寄り方向を意図的に逆方向へ
変えることができる結果、今まで片寄り補正に使ってい
た突起部1aとは反対側の摩耗していない突起部を感光
体ベルト片寄り補正に用いるとともに、過大な応力によ
る感光体ベルト両端の損傷を、印字面から遠ざけること
ができ、高信頼,高寿命な電子写真装置を提供すること
が可能となった。
【0025】図7は、本発明の他の実施の一形態を示し
たもので、先に示した実施の一形態でのローラ支持部材
2c1を、窪み部分2dにローラ回転軸2aを支持する
星形にし、ローラ支持部材2c2が角変位することによ
り、ローラ回転軸の支持位置が2d1〜2d5の間で変
わり、ローラ同士の平行度を調整するものである。この
ように構成された本実施例では、ローラ支持部材の形状
を適正化することにより、鉛直方向への軸端調整だけで
はなく、任意の方向への調整が可能であり、例えば図1
の構成において駆動ローラ回転軸2aがV方向に傾け
ば、図6においてV方向に駆動ローラが傾くことにな
り、感光体ベルト1はZ方向に片寄り、反対に駆動ロー
ラ回転軸2aがX方向に傾けば、感光体ベルト1はY方
向へ片寄る。さらに感光体ベルト駆動装置の各要素や中
間転写ドラムの配置に関係なく最も効率の良い調整方向
へ軸端を簡単かつ精度良く調整することができる。
【0026】図8は、本発明の他の実施の一形態を示し
たもので、感光体ベルト1の片寄り方向の調整をベルト
の張力バランスにより行っているものである。感光体ベ
ルト1の張力のバランスを調整するためには、詳細図9
に示すように、感光体ベルト1にテンションローラ4に
よる張力を与えるバネ7の支持部分を、支持ピン7aを
中心に回転自由としたバネ支持部材7bとする。バネ7
bには隣接してバネ支持位置調整部材7cを設けてい
る。バネ支持位置調整部材7cを角変位させることによ
りバネ支持部材7bが回動し、バネ7の荷重作用時の長
さを調整し、感光体ベルト1に左右の張力差を持たせる
ことができるように構成する。感光体ベルト1は張力の
弱い方へ片寄るので、本構成を用いて感光体ベルト駆動
装置側を用いても簡単に感光体ベルトの片寄り方向を操
作できるようになる。
【0027】図10,図11は感光体ベルト1の張力の
バランスを調整する実施の形態における他の例を示した
ものである。バネ7(テンションバネ)の支持部分につ
いて、図10では複数の溝7d(バネ支持部)、図11
では複数の穴7e(バネ支持位置調整穴)のいずれか
に、バネ7を引っかけバネを支持するようになってい
る。これにより、バネ7を引っかける支持位置を任意に
選択することにより、バネ7の荷重作用時の長さを調整
でき、図9の構造よりもより簡単な構成をとることがで
きる。
【0028】
【発明の効果】以上に示したように、本発明によれば、
感光体ベルトの走行位置を意図的に変更可能とすること
により、ベルト片寄り補正時のベルト端近傍の内周に形
成した突起部の摩耗や、過大な応力によるベルト端部近
傍の損傷を分散させ、かつ印字領域から遠ざけることが
でき、高信頼,高寿命な感光体ベルト駆動装置または電
子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置における感光体ベルト駆
動装置周辺図である。
【図2】全体図である。
【図3】感光体ベルト駆動装置の説明図である。
【図4】感光体ベルト駆動装置の駆動ローラ部の説明図
である。
【図5】本発明の電子写真装置における感光体ベルト駆
動装置駆動ローラ部を示す図である。
【図6】感光体ベルト駆動装置ベルト周方向展開図であ
る。
【図7】他の実施例の感光体ベルト駆動装置駆動ローラ
支持部を示す図である。
【図8】他の実施例の感光体ベルト駆動装置を示す図で
ある。
【図9】他の実施例の感光体ベルト駆動装置張力付与部
を示す図である。
【図10】他の実施例の感光体ベルト駆動装置張力付与
部を示す図である。
【図11】他の実施例の感光体ベルト駆動装置張力付与
部を示す図である。
【符号の説明】
1…感光体ベルト、1a…突起部、2…駆動ローラ、2
a…駆動ローラ回転軸、2b…支持部分、2c…ローラ
支持部材、2d…ローラ支持用窪み、3…従動ローラ、
3a…ローラ支持レール、4…テンションローラ、5…
リング、6…アーム、60…アーム回動点、7…テンシ
ョンバネ、7a…支持ピン、7b…バネ支持部材、7c
…バネ支持位置調整部材、7d…バネ支持位置調整溝、
7e…バネ支持位置調整穴、8…リンク、9…中間転写
ドラム、P…駆動ローラ回転方向、Q…ベルト走行方
向、R…ベルト片寄り補正時のアーム回動方向、S,T
…ローラ支持部材移動方向、U,V,W,X…ローラ軸
端移動方向、Y,Z…ベルト片寄り方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 一夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 岡野 正 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 中野 勝 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大原 俊一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 須崎 正文 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 三上 克雅 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 Fターム(参考) 2H032 BA01 BA08 CA02 CA12 2H035 CB06 CF01 CF02 CF04 CG01 CG03 2H071 CA02 DA08 DA09 DA16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体ベルトと、該感光体ベルトを駆動す
    る駆動ローラと、該感光体ベルトを架け渡す従動ローラ
    と、該感光体ベルトに張力を付与するテンションローラ
    と、該感光体ベルトの両方の端部近傍にほぼ全周に渡っ
    て設けられた前記感光体ベルトより硬度の低い突起と、
    前記突起と接触すると前記感光体ベルトの偏りを補正す
    る偏位補正手段と、該感光体ベルトに潜像を形成する手
    段と、該感光体ベルトに形成された潜像を現像する現像
    器と、該現像された画像を用紙に転写する転写手段を有
    する電子写真装置において、該駆動ローラ,該従動ロー
    ラ,該テンションローラ、あるいは該中間転写ローラの
    中の少なくとも一つの角度を調整できるように構成した
    ことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記一端側の突起が前
    記他方側の突起よりも摩耗が多い場合に、前記他方端の
    突起が前記偏位補正手段に多く接触するように該駆動ロ
    ーラ,該従動ローラ,該テンションローラ、あるいは該
    中間転写ローラの中の少なくとも一つの角度を調整でき
    る構成であることを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】感光体ベルトと、該感光体ベルトに潜像を
    形成する手段と、該感光体ベルトの少なくとも一方端近
    傍の内周に形成した突起部と、該感光体ベルトを駆動す
    る駆動ローラと、該感光体ベルトを架け渡している1本
    以上の従動ローラと、該感光体ベルトに張力を付与する
    テンションローラと、該駆動ローラ,該従動ローラ、あ
    るいは該テンションローラの中の少なくとも一つの端部
    にその軸と同一の軸をもって設けられて、該突起部から
    押圧力を受けるリングと、から構成される感光体ベルト
    駆動装置と、該感光体ベルトに形成された潜像を現像す
    る現像器と、該感光体ベルトに現像された画像を転写す
    る中間転写体と、該中間転写体を架け渡している1本以
    上の中間転写ローラと、から構成される中間転写ユニッ
    トと、該感光体ベルトに形成された画像を、用紙に転写
    する転写手段からなる電子写真装置において、該駆動ロ
    ーラ,該従動ローラ,該テンションローラ、あるいは該
    中間転写ローラの中の少なくとも一つの軸端部位置を移
    動調整できるローラ保持部材を有することを特徴とする
    電子写真装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、該ローラ保持部材のロ
    ーラ軸方向の移動量により、該軸端部位置の移動方向を
    ローラ軸と垂直方向に変換し、該ローラ保持部材の調整
    作業と、該軸端部位置の変位との間に減速作用を与える
    ことにより、該ローラ軸端の位置調整を精密かつ簡単に
    行えるローラ保持部材を有することを特徴とした電子写
    真装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、該ローラ保持部材を角
    度変位させ、該軸端部の保持位置が変化することによっ
    て、該軸端部位置の調整を精密かつ簡単に行えるローラ
    保持部材を有することを特徴とした電子写真装置。
  6. 【請求項6】請求項3,4或いは5において、該駆動ロ
    ーラ,該従動ローラ,該テンションローラ、あるいは該
    中間転写ローラの中の少なくとも一つの軸端部位置を電
    子写真装置本体の外部から調整できるローラ保持部材を
    有することを特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】感光体ベルトと、該感光体ベルトを駆動す
    る駆動ローラと、該感光体ベルトを架け渡す従動ローラ
    と、該感光体ベルトに張力を付与するテンションローラ
    と、該感光体ベルトの両方の端部近傍にほぼ全周に渡っ
    て設けられた前記感光体ベルトより硬度の低い突起と、
    前記突起と接触すると前記感光体ベルトの偏りを補正す
    る偏位補正手段と、該感光体ベルトに潜像を形成する手
    段と、該感光体ベルトに形成された潜像を現像する現像
    器と、該現像された画像を用紙に転写する転写手段を有
    する電子写真装置において、該テンションローラによる
    張力を調節可能としたことを特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、該テンションローラに
    よる張力付与手段をバネとすることを特徴とした電子写
    真装置。
  9. 【請求項9】請求項7或いは8において、該バネにおけ
    る少なくとも一つの支持点を移動させることのできるバ
    ネ支持部材を有することを特徴とする電子写真装置。
  10. 【請求項10】請求項8或いは9において、該バネの支
    持手段は、少なくとも一ヶ所のバネ支持スペース内に、
    支持点を移動させることのできる複数の溝を有すること
    を特徴とする電子写真装置。
  11. 【請求項11】請求項8或いは9において、該バネの支
    持手段は、少なくとも一ヶ所のバネ支持スペース内に、
    支持点を移動させることのできる複数の穴を有すること
    を特徴とする電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341624A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Hitachi Ltd カラー画像形成装置
JP2007333765A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Canon Inc 画像形成装置
KR100906536B1 (ko) 2007-10-23 2009-07-07 백지숙 벨트의 웨빙 절단장치
US10031447B2 (en) 2015-08-31 2018-07-24 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveying device and image forming apparatus having steering control mechanism

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