JP2000305039A - ビーム整形装置 - Google Patents

ビーム整形装置

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JP2000305039A JP10898099A JP10898099A JP2000305039A JP 2000305039 A JP2000305039 A JP 2000305039A JP 10898099 A JP10898099 A JP 10898099A JP 10898099 A JP10898099 A JP 10898099A JP 2000305039 A JP2000305039 A JP 2000305039A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーム形状等を簡易に制御することができる
ビーム整形装置および方法を提供すること。 【解決手段】 アフォーカルズーム光学系30を出射す
る光ビームの拡がり角を一定にすることにより、レーザ
ー光源10からの光ビームの拡がり角の経時変化を補正
して投射される光ビームの拡がり角を一定に保つことが
できる。また、所定の可変範囲で連続的に光ビームのエ
ッジスロープを変えることができるため、プロセス上の
条件を容易に探し出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、照射光を所定の
ビーム形状で対象面に入射させるためのビーム整形装置
及び方法に関するものであり、特にレーザーを利用した
アニーリング装置、表面改質装置等の加工装置に応用可
能なビーム整形装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアモルファスSi膜を多結晶化す
るレーザーアニーリング装置は、アモルファスSi膜を
形成した基板上にアニーリング光を照射させるためのビ
ーム整形装置として、ホモジナイザーと呼ばれる光学系
を備える。特に、レーザーアニーリング装置が線状のレ
ーザービームを基板上で短軸方向に1軸スキャン照射す
るスキャンタイプのものである場合、矩形ビームから線
条ビームを形成する線条ビームホモジナイザーが用られ
る。
【0003】上記のようなレーザーアニーリング装置で
は、線条ビームホモジナイザーによって形成される短軸
方向のビーム断面形状(特に、エッジ部のスロープおよ
びピークエネルギー密度)に依存してアニーリングのプ
ロセス結果が異なるものとなるため、照射中のビーム断
面形状を一定に保つことが重要となる。
【0004】また、ビーム断面形状を意図的に変更して
照射させることができれば、アニーリングプロセスの条
件出し等が容易になる。特に、短辺エッジ部のスロープ
を様々に変化させて照射させることができれば、基板上
で多結晶化されるシリコン層の状態を自在に制御できる
可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、アニール用のレーザーを連続照射しているとレーザ
ー光源内部の何らかの原因によって出射ビームの拡がり
角が徐々に変化していく現象が発生し、ホモジナイザー
を経て基板に照射されるビーム断面形状(特にビームス
ロープ)も変化してしまう。
【0006】この点についてもう少し簡単に説明する。
拡がり角θを持ったレーザービームは、理想的なレンズ
(焦点距離f)を用いてもfθのスポットにしか絞れな
い。つまり、照射途中にアニール用のレーザーの拡がり
角が変化した場合、レーザービームのエッジのスロープ
が拡がり角θに比例して緩やかになってしまうという問
題が生じる。また、緩やかになったビームスロープ部に
中央のトップフラット部のビーム成分がまわり込んでピ
ークエネルギー密度が下がるという問題も生じる。この
ような現象は、一連のアニーリングプロセスを比較した
場合に照射状態が異なることを意味し、安定した品質を
得ることが困難である。
【0007】また、従来のビーム整形装置では、ビーム
断面形状を積極的に制御する簡易な方法がなくプロセス
の条件出し等が容易でなかった。ここで、ビーム断面形
状を調節するには、以下のような方法が考えられる。 (a)ホモジナイザーを光軸上で移動させてデフォーカ
スさせる (b)別のビーム形状を形成させる別のホモジナイザー
に交換する (c)ホモジナイザーの構成レンズの一部を交換する 上記(a)の方法に関しては、デフォーカスによって、
短辺エッジ部スロープのみならずビーム全体が予期せぬ
形状に変形してしまう間題がある。(b)及び(c)の
方法に関しては、光学設計が複雑となり、交換の機構や
動作も複雑となって実用的ではない。
【0008】そこで、本発明は、ビーム形状等を簡易に
制御することができるビーム整形装置および方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るビーム整形装置は、光源からの照射光
を所定の断面形状及び強度で所定面上に入射させるホモ
ジナイザーと、前記光源と前記ホモジナイザーとの間に
配置されてホモジナイザーに入射する前記照射光の広が
り角を調節する角度調節光学系とを備える。
【0010】上記ビーム整形装置では、角度調節光学系
が前記光源と前記ホモジナイザーとの間に配置されてホ
モジナイザーに入射する前記照射光の広がり角を調節す
るので、ホモジナイザー自体の設定を変更することな
く、ホモジナイザーから出射して所定面上に入射する照
射光の断面形状等を簡易に調節することができる。つま
り、光源から出射する照射光の拡がり角が徐々に変化し
ても、角度調節光学系の調整のみによって、所定面上に
入射する照明光の断面形状を一定に保つことができる。
また、角度調節光学系によって前記照射光の広がり角を
適宜調節することで、ビーム断面形状を積極的に制御す
ることもできる。なお、前者のように光源からの照射光
の拡がり角が徐々に変化する現象を角度調節光学系によ
って相殺する場合、角度調節光学系による広がり角の調
節は連続的なものとする必要がある。
【0011】また、上記装置の好ましい態様では、前記
角度調節光学系が、アフォーカルズーム光学系である。
【0012】この場合、前記角度調節光学系がアフォー
カルズーム光学系であるので、ホモジナイザーに入射す
る前記照射光がほぼ平行光線である場合、アフォーカル
ズーム光学系の角倍率を適宜変化させるだけで、簡易に
前記照射光の広がり角を調節することができる。
【0013】また、上記装置の好ましい態様では、前記
照射光の拡がり角を検出する検出手段と、当該検出手段
の検出値に基づいて前記アフォーカルズーム光学系の角
倍率を制御する制御手段とをさらに備える。
【0014】この場合、制御手段が検出手段の検出値に
基づいて前記アフォーカルズーム光学系の角倍率を制御
するので、照射光の拡がり角の変化を簡易・迅速に補償
して安定した断面形状及び強度の照射光を所定面上に入
射させることができる。
【0015】また、本発明に係るビーム整形方法は、光
源からの照射光をホモジナイザーによって所定の断面形
状及び強度分布で所定面上に入射させるビーム整形方法
であって、前記ホモジナイザーに入射する前記照射光の
広がり角を調節する。
【0016】上記ビーム整形方法では、前記ホモジナイ
ザーに入射する前記照射光の広がり角を調節することに
よって、ホモジナイザー自体の設定を変更することな
く、ホモジナイザーから出射して所定面上に入射する照
射光の断面形状等を簡易に調節することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
に係る第1実施形態のビーム整形装置を組み込んだ照射
光学系の構造を説明する図である。
【0018】この照射光学系は、照射光である光ビーム
を発生するレーザー光源10と、このレーザー光源10
からの光ビームを所定の断面形状及び強度で所定の被照
射面IS上に入射させるホモジナイザー20と、レーザ
ー光源10とホモジナイザー20との間に配置されてホ
モジナイザー20に入射する光ビームの広がり角を調節
する角度調節光学系であるアフォーカルズーム光学系3
0とを備える。ここで、ホモジナイザー20とアフォー
カルズーム光学系30とは、ビーム整形装置を構成す
る。なお、レーザー光源10からアフォーカルズーム光
学系30及びホモジナイザー20まで光ビームを導くた
めのビームデリバリー(ミラー等)は示していない。ま
た、被照射面IS上には、例えばガラス基板上にアモル
ファスSi膜を堆積したものを配置する。
【0019】アフォーカルズーム光学系30では、これ
を通過する光ビームの入射前後の光軸からの高さをh
0、h’とし、入射前後の光軸との交わり角をu0、u’
とすると、角倍率γが、 γ=h0/h’=u’/u0=γ0〜γ’ で与えられ可変となっている。つまり、このアフォーカ
ルズーム光学系30を通すことで、ホモジナイザー20
に入射する光ビームの広がり角を一定の範囲で簡単に調
節することができる。
【0020】全体の動作について説明する。まず、レー
ザー光源10からは、ほぼ平行な照射光の光ビームが出
射し、ホモジナイザー20に入射する前に、角倍率可変
のアフォーカルズーム光学系30に入射する。このアフ
ォーカルズーム光学系30を経た光ビームは、ホモジナ
イザー20に入射するが、アフォーカルズーム光学系3
0によって角倍率を制御することにより、ホモジナイザ
ー20に入射する光ビームの広がり角を調節することが
できる。これにより、ホモジナイザー20を通過した光
ビームを線条ビームとして被照射面IS上に所望の断面
形状及び強度分布で入射させることができる。
【0021】なお、被照射面IS上にアモルファスSi
膜を配置した場合、アモルファスSi膜の表面を上記の
ような所望の断面形状の線条ビームで走査することにな
り、ガラス基板上に所望の条件で一様にアニールされた
ポリシリコン膜が形成される。
【0022】図2は、ホモジナイザーの構造を説明する
図である。図2(a)は、線条ビームの長軸方向に関す
る図であり、図2(b)は、線条ビームの短軸方向に関
する図であり、図2(c)は、ホモジナイザーの一部品
であるシリンドリカルレンズアレイの構造を説明する斜
視図である。
【0023】ホモジナイザー20は、第1〜第4シリン
ドリカルレンズアレイCA1〜CA4と、凸レンズのコン
デンサレンズ21とからなる。ここで、第1及び第3シ
リンドリカルレンズアレイCA1、CA3は、短軸断面に
曲率を有し、第2及び第4シリンドリカルレンズアレイ
CA2、CA4は、長軸断面に曲率を有する。
【0024】ホモジナイザー20に入射した光ビーム
は、第1〜第4シリンドリカルレンズアレイCA1〜C
A4によって、短軸及び長軸の両方向に関し、シリンド
リカルレンズを構成するセグメント数に分割された2次
光源を形成する。分割された2次光源からの光ビーム
は、第1及び第3アレイCA1、CA3の合成焦点距離f
awと、第2及び第4アレイCA2、CA4の合成焦点距離
falと、セグメント幅dとによって決定される異なった
出射NAでコンデンサレンズ21に入射する。コンデン
サレンズ21に入射した各2次光源からの光ビームは、
コンデンサレンズ21のバックフォーカス位置に配置さ
れた被照射面ISで重ね合わされて均一な線条ビームを
形成する。なお、合成焦点距離faw、falを適宜設定す
ることにより、被照射面ISに投影される線条ビームの
線幅Wと長さLとを所望の値に調節することができる。
【0025】図3は、アフォーカルズーム光学系30の
構成の一例を示す図であり、図3(a)〜図3(c)
は、角倍率γの変化を説明する図である。
【0026】図からも明らかなように、このアフォーカ
ルズーム光学系30は、凸凹凸の3レンズ31、32、
33からなる3群系で構成され、レンズ32、33の光
軸上の配置を相対的に変更することにより、同じ角度で
入射した光ビームを異なる角度で出射させることができ
る。
【0027】図3(a)、3(b)、3(c)では、レ
ンズデータの詳細は省略するが、同じ角度uでアフォー
カルズーム光学系30に光ビームが入射しているにも拘
わらず、それぞれu1’、u2’、u3’の異なる角度で
出射しており、 u1’<u2’<u3’ の関係がある。つまり、このアフォーカルズーム光学系
30の角倍率γは、 γ1<γ2<γ3 となっている。この際、レンズの曲率及び配置を適宜調
節して、例えばγ1<1、γ2=1、1<γ3という条件
に設定することができ、可変範囲γ1〜γ3も、目的に合
わせてある程度自由に設計することができる。
【0028】ここで、レーザー光源10から出射するレ
ーザー光の拡がり角をθとすると、アフォーカルズーム
光学系をビームが通った後の光ビームの拡がり角はγ・
θとなる。角倍率γは、上記のようにγ1〜γ3まで可変
であるため、ホモジナイザー20に入射する光ビームの
拡がり角をγ1・θ〜γ3・θ範囲でコントロールするこ
とができることになる。そして、アフォーカルズーム光
学系を通った後のレーザーの拡がり角γ・θが、 γ1・θ<γ2・θ<γ3・θ であるため、ホモジナイザー20によって被照射面IS
上に形成される線条ビーム像のスロープ幅は、γ1・
θ、γ2・θ、γ3・θの順に狭い、すなわち急峻であ
る。
【0029】図4は、ホモジナイザー20によって被照
射面IS上に投射される線条ビーム像のスロープ幅を示
すグラフである。図4(a)は、比較的大きな拡がり角
γ3・θのときのプロファイルを示し、図4(b)は、
比較的小さな拡がり角γ1・θのときのプロファイルを
示す。グラフにおいて、横軸は短軸方向の距離を示し、
縦軸は光ビームのパワーを示す。線条ビーム像のスロー
プ幅SWは、アフォーカルズーム光学系30を適当な角
倍率γに設定してやることにより、各グラフに示す2つ
状態間で連続的に変化させるものとできる。なお、アフ
ォーカルズーム光学系30のズーム動作は、手動で行っ
ても良いが、通常はモーターを用いてレンズの配置を変
えて行う。
【0030】以上の説明から明らかなように、第1実施
形態のビーム整形装置では、アフォーカルズーム光学系
30によってホモジナイザー20に入射する光ビームの
広がり角を調節することができるので、スロープ幅等の
ビーム断面形状を積極的に制御することができる。具体
的に説明すると、第1実施形態のビーム整形装置は、レ
ーザー加工のプロセスの条件出しに使用することができ
る。一般に、採用するプロセスによって最適なビームの
スロープ幅は異なるので、これを見つけ出す必要がある
が、このビーム整形装置を利用すれば、ホモジナイザー
20を通過して加工面である被照射面ISに投射される
投射像につき、所定の可変範囲で連続的にスロープを変
えることができるため、プロセス上最適な条件を簡易に
探し出すことができる。
【0031】なお、アフォーカルズーム光学系30は、
拡がり角の変換に関して上記の特性を持っているが、ア
フォーカルズーム光学系30によるビームサイズの変換
に関しては注意が必要である。つまり、アフォーカルズ
ーム光学系30の前後で、ビームサイズは角倍率に応じ
て1/γになるので、ホモジナイザー20のビーム開口
は、最もビームサイズが大きくなる角倍率γ1のときに
あわせて大きくしておく必要がある。 〔第2実施形態〕図5は、第2実施形態のビーム整形装
置を組み込んだ照射光学系の構造を説明する図である。
この照射光学系は、図1に示すビーム整形装置の部分を
変形した照射光学系であり、光ビームを発生するレーザ
ー光源10と、光ビームを所定の断面形状及び強度で所
定の被照射面IS上に入射させるホモジナイザー20
と、ホモジナイザー20に入射する光ビームの広がり角
を調節するアフォーカルズーム光学系30と、レーザー
光源10からの光ビームをアフォーカルズーム光学系3
0及びホモジナイザー20に導くためのビームデリバリ
ー40とを備える。第2実施形態の装置では、レーザー
光源10からの光ビームの拡がり角の経時変化を補正し
てホモジナイザー20に入射する光ビームの拡がり角を
一定に保つ。このため、ホモジナイザー20とアフォー
カルズーム光学系30との間に配置されて光ビームを一
部分岐するビームスプリッター51と、ビームスプリッ
ター51からの分岐光の広がり角を検出する広がり角検
出器52と、広がり角検出器52の検出結果に基づいて
アフォーカルズーム光学系30を駆動するズームコント
ローラー55とをさらに備える。
【0032】レーザー光源10から出射された光ビーム
は、ビームデリバリー40を経てアフォーカルズーム光
学系20に入射する。アフォーカルズーム光学系30に
入射した光ビームは、拡がり角がθからγθに変換され
てホモジナイザー20に入射する。ビームスプリッター
51は、ホモジナイザー20に入射する直前の光ビーム
の1%程度分岐して広がり角検出器52に供給する。広
がり角検出器52は、例えば焦点距離fのレンズとCC
Dカメラで構成され、このレンズで絞られた集光点のビ
ームの幅をCCDカメラで検出する。CCDカメラで検
出されるビーム幅cdは、cd=fθで与えられるた
め、θ=cd/fとして拡がり角を求めることができ
る。このようにして得た拡がり角の検出値を元に、ズー
ムコントローラー55でアフォーカルズーム光学系30
の角倍率をコントロールすれば、ホモジナイザー20に
入射する光ビームの拡がり角が常に一定値になるような
制御が可能になる。拡がり角が一定値に制御されていれ
ば、ホモジナイザー20から出射して被照射面IS上に
投射される光ビームのビーム形状等も安定するので、プ
ロセス結果として得られる製品も品質にぱらつきのない
良好なものとなる。
【0033】拡がり角の検出位置に関しては、もしレー
ザー光源10の出口における拡がり角と、アフォーカル
ズーム光学系30の角倍率及びズーム後の拡がり角との
対応がとれていれば、レーザー光源10の出口で拡がり
角を検出してもよい。この場合、レーザー光源10の出
口における拡がり角の値を用いて、ホモジナイザー20
に入射する光ビームの拡がり角を間接的にコントロール
することになる。具体的には、図5に示すように、ビー
ムスプリッター51の代わりに、レーザー光源10とビ
ームデリバリー40との間にビームスプリッター151
を配置する。ビームスプリッター151からの分岐光
は、広がり角検出器152によって検出される。ズーム
コントローラー55は、広がり角検出器152の検出結
果に基づいてアフォーカルズーム光学系30を駆動し
て、最終的にアフォーカルズーム光学系30を出射する
光ビームの拡がり角を一定にする。 〔第3実施形態〕図6は、第2実施形態と同様のビーム
整形装置を組み込んだレーザーアニール装置の構造を説
明する図である。
【0034】このレーザーアニール装置は、アモルファ
ス状Si等の半導体薄膜を表面上に形成したガラス板で
あるワークWOを載置して3次元的に滑らかに移動可能
なステージ70と、ワークWO上の半導体薄膜を加熱す
るためのエキシマレーザーその他のレーザービームLB
を発生するレーザー光源110と、このレーザービーム
LBを線条にして所定の照度でワークWO上に入射させ
る照射光学系80と、ワークWOを載置したステージ7
0を照射光学系80等に対して必要量だけ相対的に移動
させる駆動手段であるステージ駆動装置90と、レーザ
ーアニール装置全体の各部の動作を統括的に制御する主
制御装置100とを備える。
【0035】照射光学系80は、レーザービームLBを
Y軸方向に延びる所定断面形状及び強度の線条ビーム像
としてワークWO上に入射させるホモジナイザー20
と、ホモジナイザー20に入射するレーザービームLB
の広がり角を調節するアフォーカルズーム光学系30と
を備える。レーザー光源110と照射光学系80との間
に配置したミラー251の一部透過光は、広がり角検出
器152によって検出される。主制御装置100は、広
がり角検出器152の検出結果に基づいてズームドライ
バ155を駆動し、アフォーカルズーム光学系30の角
倍率を調節する。
【0036】以下、図6の装置の動作について説明す
る。まず、レーザーアニール装置のステージ70上にワ
ークWOを搬送して載置する。次に、照射光学系80に
対してステージ70をX軸方向に移動させながら、照射
光学系80からのレーザービームLBをY方向に延びる
線条ビーム像としてワークWO上に入射させる。これに
より、レーザービームLBによるワークWO全面の走査
が行われることになる。
【0037】レーザービームLBの走査に際しては、広
がり角検出器152によってミラー251からの分岐光
を検出する。主制御装置100は、広がり角検出器15
2の検出結果に基づいてズームドライバ155を介して
アフォーカルズーム光学系30を駆動し、アフォーカル
ズーム光学系30を出射する光ビームの拡がり角を一定
にする。これにより、レーザー光源10からの光ビーム
の拡がり角の経時変化を補正してワークWOに投射され
る光ビームの拡がり角を一定に保つ。
【0038】なお、主制御装置100は、ズームドライ
バ155を介してアフォーカルズーム光学系30を適宜
駆動し、ホモジナイザー20に入射する光ビームの広が
り角を意図的に変更することもできる。これにより、ア
モルファス状Si等の半導体薄膜のポリ化プロセスの条
件出しが可能になる。例えば、アモルファスSiのポリ
化工程では、スロープ幅が広く緩やかな方が溶融固化時
の温度勾配が小さくストレスを発生させないため表面荒
れを抑える効果があり高品質のものがえられるという報
告がある。逆に、極端にスロープ幅を広く緩やかにする
とスロープ部にフラット部のビームが回り込んでトップ
フラット領域のエネルギー密度が上がらない。アフォー
カルズーム光学系30の角倍率を変更しつつ行う条件出
しの実験により、両条件を配慮しつつ、最適なビームス
ロープを探し出すことができる。なお、アモルファスS
iのポリ化工程ではプロセスの評価手段としてラマン分
光器を用いた結晶化度や、TEMを用いた結晶粒径等が
利用されている。
【0039】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば上記実施形態では、アフォーカルズーム光学
系30を連続的に角倍率が変化するものとしているが、
プロセスの条件出しを行う場合には、角倍率が不連続で
多段階変化するものとすることができる。また、角倍率
が変化する範囲も、条件出し等の目的と用途に応じて適
宜変更可能である。また、アフォーカルズーム光学系3
0のレンズ構成は、凸凹凸の3群構成に限られるもので
はなく、凹凸凹、4群構成以上と様々な変形が可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のビーム整形装置によれば、角度調節光学系が前記光源
と前記ホモジナイザーとの間に配置されてホモジナイザ
ーに入射する前記照射光の広がり角を調節するので、ホ
モジナイザーから出射して所定面上に入射する照射光の
断面形状等を調節することができる。つまり、光源から
出射する照射光の拡がり角が徐々に変化しても、ホモジ
ナイザーの設定を変えることなく、ホモジナイザーを経
て所定面上に入射する照明光の断面形状を一定に保つこ
とができる。また、角度調節光学系によって前記照射光
の広がり角を調節することで、ビーム断面形状を積極的
に制御することもできる。
【0041】また、本発明のビーム整形方法によれば、
前記ホモジナイザーに入射する前記照射光の広がり角を
調節することによって、ホモジナイザーから出射して所
定面上に入射する照射光の断面形状等を簡易に調節する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のビーム整形装置を組み込んだ照
射光学系の構造を示す図である。
【図2】ホモジナイザーの構造を説明する図であり、
(a)は、線条ビームの長軸方向に関する図であり、
(b)は、線条ビームの短軸方向に関する図であり、
(c)は、ホモジナイザーの一部を構成する一シリンド
リカルレンズアレイの構造を説明する斜視図である。
【図3】アフォーカルズーム光学系の構成の一例を示す
図であり、(a)〜(c)は、角倍率γの変化を説明す
る図である。
【図4】ホモジナイザーによって形成される線条ビーム
像のスロープ幅を示すグラフである。(a)は、比較的
大きな拡がり角のプロファイルを示し、(b)は、比較
的小さな拡がりのプロファイルを示す。
【図5】第2実施形態のビーム整形装置を組み込んだ照
射光学系の構造を説明する図である。
【図6】第2実施形態のビーム整形装置を組み込んだレ
ーザーアニール装置の構造を説明する図である。
【符号の説明】
10 レーザー光源 20 アフォーカルズーム光学系 20 ホモジナイザー 30 アフォーカルズーム光学系 31,32,33 レンズ 51 ビームスプリッター 52 広がり角検出器 55 ズームコントローラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照射光を所定の断面形状及び
    強度で所定面上に入射させるホモジナイザーと、 前記光源と前記ホモジナイザーとの間に配置されてホモ
    ジナイザーに入射する前記照射光の広がり角を調節する
    角度調節光学系とを備えるビーム整形装置。
  2. 【請求項2】 前記角度調節光学系は、アフォーカルズ
    ーム光学系であることを特徴とする請求項1記載のビー
    ム整形装置。
  3. 【請求項3】 前記照射光の拡がり角を検出する検出手
    段と、当該検出手段の検出値に基づいて前記アフォーカ
    ルズーム光学系の角倍率を制御する制御手段とをさらに
    備えることを特徴とする請求項1記載のビーム整形装
    置。
  4. 【請求項4】 光源からの照射光をホモジナイザーによ
    って所定の断面形状及び強度分布で所定面上に入射させ
    るビーム整形方法であって、 前記ホモジナイザーに入射する前記照射光の広がり角を
    調節することを特徴とするビーム整形方法。
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