JP2000305024A - 天体の遠隔撮像方法 - Google Patents

天体の遠隔撮像方法

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JP2000305024A
JP2000305024A JP10943099A JP10943099A JP2000305024A JP 2000305024 A JP2000305024 A JP 2000305024A JP 10943099 A JP10943099 A JP 10943099A JP 10943099 A JP10943099 A JP 10943099A JP 2000305024 A JP2000305024 A JP 2000305024A
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telescope
guide
ccd
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imaging
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Masaru Arai
優 新井
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TAKAHASHI SEISAKUSHO KK
Takahashi Seisakusho KK
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TAKAHASHI SEISAKUSHO KK
Takahashi Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 天体をCCDで撮像する際、コンピュータ画
面上からガイド星を捕捉し、ガイド星に基づくオートガ
イド(自動追尾)により、長時間にわたり画質の高いガ
イド撮像を可能にする方法。 【解決手段】 天体をCCD撮像する主望遠鏡をガイド
する赤道儀に、ガイド星をCCD撮像する副望遠鏡をマ
ウントし、副望遠鏡でのガイド星撮像画像に基づいて主
望遠鏡をオートガイドするものにおいて、副望遠鏡も電
動ガイドマウントで赤道儀にマウントし、主望遠鏡CC
D画像と赤道儀操作盤をコンピュータモニター画面に表
示するモードと、副望遠鏡CCD画像と電動ガイドマウ
ント操作盤をモニター画面に表示するモードと、主望遠
鏡CCD画像をモニター画面に表示させ且つ副望遠鏡C
CD画像に基づき主望遠鏡をオートガイドするモードを
設定し、撮影天体の構図選択及び決定と、ガイド星選択
及び決定と、ガイド星に基づく天体オートガイド撮像
を、各モードを通して順次行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天体の遠隔撮像方
法に関するもので、天体をCCD(電荷結合素子)で撮
像するに際し、コンピュータの画面上からガイド星を捕
捉し、このガイド星に基づくオートガイド(自動追尾)
により、長時間にわたって画質の高いガイド撮像を可能
にした方法に関する。
【0002】
【従来の技術】望遠鏡による天体の撮像には、電子冷却
CCDが広く使用されるに至っている。このCCDによ
る撮像では、長時間にわたって目的天体からの光を蓄積
できるため、暗い天体でも明るい画像を得ることができ
るという利点があるものであるが、その反面、望遠鏡を
目的天体に合わせて正確にガイドする必要がある。
【0003】一般に、天体の撮像に用いる天体望遠鏡の
ガイド(追尾)には、ガイド星を用いない通常の自動ガ
イドの他に、ガイド星を用いる手動乃至半自動ガイド、
更にガイド星によるオートガイドなどが知られている。
【0004】即ち、望遠鏡を載せる赤道儀には赤経軸と
赤緯軸とがあり、赤経軸は天体の日周運動に同期してパ
ルスモーターなどにより駆動されるようになっており、
赤経軸及び赤緯軸には、これらの軸の角度を検出するた
めのエンコーダが設けられており、望遠鏡が向いている
赤経及び赤緯上の位置をデジタル表示し、或いは更にコ
ンピュータ画面(星図)上に表示するようになってい
る。
【0005】通常の自動ガイドでは、望遠鏡に目的天体
を導入した後、撮像時に赤経軸のみを自動駆動して撮像
を続行するものであるが、極軸をかなり正確に合わせた
場合にも、望遠鏡視野内で天体がずれるのを避け得な
く、長時間に及ぶ撮像では画質の低下を避けられない。
【0006】これを避けるため、撮像する天体に比較的
近くしかも光度等級の小さい(明るい)別の星をガイド
星として利用することが広く行われている。即ち、粗動
或いは更に微動可能なマウントを介して倍率の大きい副
望遠鏡(ガイド鏡)を赤道儀にマウントし、副望遠鏡に
十字線付のアイピースを取り付け、十字線の中心からガ
イド星がずれないように、赤経軸及び赤緯軸の駆動調節
を行うのである。このガイド方法では、画質の向上した
天体画像が得られるが、撮像者がガイド鏡に付っきりと
なり、しかも赤経軸及び赤緯軸の調節作業が長時間に及
ぶため、疲労が著しく、1観測夜での撮像枚数も限られ
るという問題がある。
【0007】この問題を軽減するものとして、副望遠鏡
を利用したオートガイドシステムも広く利用されてい
る。即ち、副望遠鏡にCCDを取り付け、このCCDで
撮像されるガイド星の位置ずれを生じないように、赤経
軸及び赤緯軸の自動調節を行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したガイド星によ
るオートガイドシステムによれば、撮像者の手間や疲労
が省けるという利点は得られるが、ガイド星の選択及び
導入は依然として撮像者の手に委ねられており、やはり
撮像者が望遠鏡に付っきりでいなければならいという問
題がある。
【0009】したがって、本発明の目的は、天体をCC
Dで撮像するに際し、コンピュータの画面上からガイド
星を捕捉し、このガイド星に基づくオートガイド(自動
追尾)により、長時間にわたって画質の高いガイド撮像
を可能にする方法を提供するにある。本発明の他の目的
は、天体を撮像するための全ての操作を遠隔操作で行う
ことを可能にする方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、天体を
CCD撮像するための主望遠鏡をガイドする赤道儀に、
ガイド星をCCD撮像するための副望遠鏡をマウント
し、副望遠鏡でのガイド星の撮像画像に基づいて主望遠
鏡をオートガイドする天体の撮像方法において、前記副
望遠鏡をも電動ガイドマウントを介して赤道儀にマウン
トし、主望遠鏡のCCD画像と赤道儀操作盤とをコンピ
ュータのモニター画面に表示させる赤道儀コントロール
モードと、副望遠鏡のCCD画像と電動ガイドマウント
操作盤とをモニター画面に表示させる電動ガイドマウン
トコントロールモードと、主望遠鏡のCCD画像をモニ
ター画面に表示させ且つ副望遠鏡のCCD画像に基づい
て主望遠鏡をオートガイドする撮像オートガイドモード
とを設定し、撮影すべき天体の構図の選択及び決定と、
ガイド星の選択及び決定と、ガイド星に基づく天体のオ
ートガイド撮像とを、前記各モードを通して順次行うこ
とをことを特徴とする天体の遠隔撮像方法が提供され
る。本発明においては、赤道儀コントロールモードでは
主望遠鏡のCCDを低解像度モードに設定し、撮像オー
トガイドでは主望遠鏡のCCDを高低解像度モードに設
定することが好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】本発明の撮像方法においても、天体
をCCD撮像するための主望遠鏡をガイドする赤道儀
に、ガイド星をCCD撮像するための副望遠鏡をマウン
トし、副望遠鏡でのガイド星の撮像画像に基づいて主望
遠鏡をオートガイドする点においては、従来の天体の撮
像方法と軌を一にしている。
【0012】しかしながら、本発明においては、前記副
望遠鏡をも電動ガイドマウントを介して赤道儀にマウン
トしたことが第一の特徴である。この特徴により、主望
遠鏡が目的とする天体を追尾している状態(以下赤道儀
ガイド状態とも呼ぶ)で、電動ガイドマウントを駆動す
ることにより、赤道儀ガイド状態とは独立にガイド星の
導入を電動で行うことができる。
【0013】天体の撮像に際して、ガイド星追尾のため
の副望遠鏡を用いる理由は、副望遠鏡の画角を主望遠鏡
のそれよりも狭い範囲に設定することができ、撮像が高
倍率で行われる結果として、天体に対するガイドのズレ
を高倍率で検出できるからである。また、主望遠鏡には
視野内での位置を示すためのスケールを設けることは、
画像の邪魔になるため、設けることはできないが、ガイ
ド用の副望遠鏡にはこのようなスケールを設けることは
当然可能であり、ガイド用の副望遠鏡を用いることの利
点が明らかとなろう。
【0014】一方、副望遠鏡は主望遠鏡に比して口径が
小さく、しかも倍率を大きくするため、ガイド星として
は、可及的に明るい星、特に1等星乃至10等星程度の
星であることが要求される。このため、副望遠鏡へのガ
イド星の導入自体必ずしも容易ではなかったが、本発明
では、副望遠鏡を電動ガイドマウントに載せることによ
り、この導入自体容易に行えると共に、後に述べるよう
にコンピュータの画面から行えるようになるものであ
る。
【0015】本発明では、主望遠鏡のCCD画像と赤道
儀操作盤とをコンピュータのモニター画面に表示させる
赤道儀コントロールモードと、副望遠鏡のCCD画像と
電動ガイドマウント操作盤とをモニター画面に表示させ
る電動ガイドマウントコントロールモードと、主望遠鏡
のCCD画像をモニター画面に表示させ且つ副望遠鏡の
CCD画像に基づいて主望遠鏡をオートガイドする撮像
オートガイドモードとを設定し、撮影すべき天体の構図
の選択及び決定と、ガイド星の選択及び決定と、ガイド
星に基づく天体のオートガイド撮像とを、前記各モード
を通して順次行うことをことが第二の特徴である。
【0016】即ち、赤道儀コントロールモードでは、モ
ニター画面上に映し出された天体を見ながら、同じくモ
ニター画面上の赤道儀操作盤を操作すること、例えば赤
経移動用カーソルや赤経移動用カーソルを調節すること
により、目的とする天体の導入や撮像すべき構図を選択
し、決定することができる。
【0017】一方、電動ガイドマウントコントロールモ
ードでは、上述した赤道儀コントロールモードで撮像す
べき天体の導入と構図の決定とを行った後、モニター画
面上に映し出された副望遠鏡のCCD画像を見ながら、
同じくモニター画面上の電動ガイドマウント操作盤を操
作すること、例えば赤経移動用カーソルや赤経移動用カ
ーソルを調節することにより、目的とするガイド星の導
入や画面中でのガイド星の位置決めを選択し、決定する
ことができる。
【0018】また、撮像オートガイドモードでは、主望
遠鏡のCCD画像をモニター画面に表示させると共に、
副望遠鏡のCCD画像に基づいて主望遠鏡をオートガイ
ドする。このオートガイド撮像は、それ自体公知の手段
により行われるが、ガイド星によりガイドのズレが正確
に検出され、このガイドのズレが補正されつつ撮像が行
われるので、著しく長時間の露出においても、画像のブ
レがなく、高品質の画像が形成されることになる。
【0019】本発明においては、上記の通り、赤道儀コ
ントロールモード、電動ガイドマウントコントロールモ
ード及び撮像オートガイドモードを設定することによ
り、撮影すべき天体の構図の選択及び決定と、ガイド星
の選択及び決定と、ガイド星に基づく天体のオートガイ
ド撮像とを、前記各モードを通して順次行うことがで
き、しかも、これらの操作は全て、撮像者がコンピュー
タを通して行うことができるので、遠隔操作で可能とな
るという利点を与えるものである。
【0020】本発明においては、赤道儀コントロールモ
ードでは主望遠鏡のCCDを低解像度モードに設定し、
一方撮像オートガイドでは主望遠鏡のCCDを高低解像
度モードに設定することが好ましく、これらのモードの
組合せでは、目的天体の導入を迅速に行いうる一方で、
撮像される天体の画質等を直接監視できるという利点が
得られるものである。撮像された画像は、それ自体公知
の任意の記録媒体に保存でき、上記の一連の操作を繰り
返すことにより、一観測夜の内に多数の天体を撮像でき
るという利点が得られる。
【0021】
【実施例】本発明を次の実施例に基づいて詳細に説明す
る。添付図面において、図1は天体の遠隔撮像システム
の全体を示す側面図であり、図2は天体の遠隔撮像のた
めのフローチャートであり、図3は前記フローチャート
に対応するコンピュータ画面を示す説明図であり、図4
は電動ガイドマウントの設定画面を示す説明図である。
【0022】図1は本発明に用いる遠隔撮像システムの
全体を示すものであり、望遠鏡をマウントした赤道儀1
と、この赤道儀の制御系7とからなる。図1において
は、全体を1枚の図面で示すため、赤道儀1と制御系7
とは近接した状態で示されているが、これらは例えば別
棟にあるように離れていても何ら差し支えない。
【0023】赤道儀1は支持台11と、架台に設けられ
た極軸(赤経軸)2と、極軸2に対して垂直に設けられ
た赤緯軸3と、望遠鏡をマウントするための台座12と
からなっており、台座12は赤緯軸3の周りに回転可能
であり、一方赤緯軸3は極軸2の周りに回転可能となっ
ている。
【0024】この具体例では、台座12に肉眼観測用の
屈折式望遠鏡41、撮像用の主望遠鏡(ニュートン式反
射望遠鏡)42、ガイド用の副望遠鏡(屈折式望遠鏡)
43及びファインダー用の小望遠鏡44が載架されてい
る。また、極軸2の内部には、極軸合わせをするための
極軸望遠鏡45も収納されている。
【0025】極軸2には、極軸を駆動するための極軸駆
動系21が設けられており、この極軸駆動系21は、図
示されていないが、例えばパルスモータと減速歯車との
組合せからなっており、この極軸駆動系21と極軸2と
は例えば電磁クラッチ等のクラッチ機構を介して駆動連
結されている。また、極軸2にはその角度を検出するた
めのエンコーダ22も設けられている。
【0026】同様に、赤緯軸3には、赤緯軸を駆動する
ための赤緯軸駆動系31が設けられており、この赤緯軸
駆動系31は、図示されていないが、例えばパルスモー
タと減速歯車との組合せからなっており、この赤緯軸駆
動系31と赤緯軸3とは例えば電磁クラッチ等のクラッ
チ機構を介して駆動連結されている。また、赤緯軸3に
はその角度を検出するためのエンコーダ32も設けられ
ている。更に、赤緯軸3の台座12の反対側には、台座
12上の望遠鏡とバランスをとるためのカウンターウエ
イト33が設けられている。
【0027】この具体例において、肉眼観測用の屈折式
望遠鏡41は鏡筒ホルダー13内に保持されているが、
このホルダー13の上部に電動ガイドマウント5が設け
られこの電動ガイドマウント5により副望遠鏡43が保
持されている。電動ガイドマウント5は、主望遠鏡42
に対して水平方向で左右に駆動させる水平駆動部51
と、主望遠鏡42に対して垂直方向で上下に駆動させる
垂直駆動部5とを備えており、これらの水平駆動部51
及び垂直駆動部52の駆動回転により、副望遠鏡は主望
遠鏡に対して任意の方向を指向し得るようになってい
る。
【0028】主望遠鏡42のアイピース接続部47に
は、焦点調節装置63を介して電子冷却CCDカメラ6
1が接続されていて、主望遠鏡42に導入される天体を
撮像可能となっている。また、副望遠鏡43のアイピー
ス接続部48には、焦点調節装置64を介して電子冷却
CCDカメラ62が接続されていて、副望遠鏡43に導
入される天体を撮像可能となっている。
【0029】肉眼観測用の望遠鏡41及び主望遠鏡42
は互いに平行な状態で台座12に載架されているが、副
望遠鏡43も、電動ガイドマウント5が基準状態にある
ときには、主望遠鏡42と平行状態になるようになって
いる。
【0030】赤道儀制御系7は、モニター82を有する
コンピュータ81と、冷却CCDコントローラ91と、
オートガイドコントローラ92とからなっている。コン
ピュータ81のシリアルポート(図示せず)と赤道儀3
の極軸エンコーダ22及び赤緯軸エンコーダ32とはR
S232Cケーブル71により接続されている。また、
コンピュータ81のパラレルポートと冷却CCDコント
ローラ91及びオートガイドコントローラ92とは、ケ
ーブル72及びケーブル73により接続されている。
【0031】主望遠鏡のCCD61により撮像された映
像信号は、ケーブル74を通してCCDコントローラ9
1に送られ、また副望遠鏡のCCD62により撮像され
た映像信号は、ケーブル75を通してCCDコントロー
ラ91に送られ、コントローラ91を介してコンピュー
タ81に取り入れられる。
【0032】一方、オートガイドコントローラ92はケ
ーブル76を通して赤道儀の極軸駆動系21及び赤緯軸
駆動系31に接続され、またオートガイドコントローラ
92はケーブル77を通して電動ガイドマウント5に接
続され、コンピュータ81からの赤道儀及び電動ガイド
マウントに対する制御信号は、このオートガイドコント
ローラ92に送られ、このコントローラ92を介して駆
動制御が行われる。
【0033】更に、コンピュータ81には、遠隔操作の
ためのケーブル78が別に設けられており、ターミナル
アダプター、モデム或いはLANカード等を介して外部
コンピュータと接続されている。
【0034】本発明では、主望遠鏡のCCD画像と赤道
儀操作盤とをコンピュータのモニター画面に表示させる
赤道儀コントロールモードと、副望遠鏡のCCD画像と
電動ガイドマウント操作盤とをモニター画面に表示させ
る電動ガイドマウントコントロールモードと、主望遠鏡
のCCD画像をモニター画面に表示させ且つ副望遠鏡の
CCD画像に基づいて主望遠鏡をオートガイドする撮像
オートガイドモードとを設定し、撮影すべき天体の構図
の選択及び決定と、ガイド星の選択及び決定と、ガイド
星に基づく天体のオートガイド撮像とを、前記各モード
を通して順次行う。尚、天体の導入、CCDの撮像及び
ガイド星によるオートガイドは、基本オペレーションシ
ステム(例えばマイクソフト社のウインドース)のもと
で動作可能なそれ自体公知のコンピュータソフトウエア
を用いて、行うことができ、例えば天体の導入には
(株)高橋製作所製のテレトレ98、CCDの撮像には
各CCDメーカの付属ソフト、オートガイドには、ガイ
ド用CCDに付属のものを用いることができる。本発明
の遠隔撮像方法における各モードへの設定及び動作は、
以下に説明するフローチャート及びモニター画面を通し
て行うことができる。
【0035】図3において、(A)は赤道儀コントロー
ルモードのモニター82の画面を示すもので、主望遠鏡
のCCD(メインCCD)画像101と赤道儀操作盤1
11とが表示されている。赤道儀操作盤111には十字
型カーソル112があり、この十字型カーソル112の
内、上下方向が赤緯方向及び左右方向が赤経方向となっ
ており、このカーソルをマウスでクリックすることによ
り、赤緯駆動系31或いは赤経駆動系21が駆動して、
主望遠鏡42を任意の方向に指向させ得るようになって
いる。また、赤道儀の極軸2は、カーソル112がクリ
ックされない限りオートガイド状態であり、また、赤緯
軸3もカーソル112がクリックされない限り前の状態
を持続している。また、赤道儀操作盤111には終了ボ
タン(閉じるボタン)113も設けられており、このボ
タン113が押されることにより、次の電動ガイドマウ
ントコントロールモードに切り替わる。
【0036】図3の(B)は電動ガイドマウントコント
ロールモードのモニター82の画面を示すもので、副望
遠鏡のCCD(ガイドCCD)画像102と電動ガイド
マウント操作盤115とが表示されている。電動ガイド
マウント操作盤115には十字型カーソル116があ
り、この十字型カーソル116の内、上下方向が垂直方
向及び左右方向が水平方向となっており、このカーソル
をマウスでクリックすることにより、電動ガイドマウン
ト5の水平駆動系51或いは垂直駆動系52が駆動し
て、副望遠鏡43を任意の方向に指向させ得るようにな
っている。電動ガイドマウント5もカーソル116がク
リックされない限り前の状態を持続している。また、電
動ガイドマウント操作盤115には、終了ボタン117
が設けられており、このボタン117が押されることに
より、次の動作に切り替え可能となっている。このガイ
ド用CCD画像に102には、ガイド星位置合わせ用の
十字型指標105が設けられているのが好ましい。
【0037】図3の(C)は撮像オートガイドモードに
おけるモニター82の画面を示すもので、主望遠鏡のC
CD画像103が示されており、撮像者は、実際に撮像
されている天体の画像を確認しながら、撮像を実行でき
るようになっている。
【0038】図3の(D)は撮像終了モードにおけるモ
ニター82の画面を示すもので、図3(A)に示す画像
と共に、終了アイコン117が示されており、このアイ
コン117をクリックすることにより、オートガイドの
操作が終了するようになっている。
【0039】本発明の方法による撮像は、図2のフロー
チャートに示す手順により行われる。尚、図2には各ス
テップに対応するモニター画面が図3の記号で示されて
いる。先ず、コンピュータの基本オペレーションシステ
ムを立ち上げる。次いで天体の自動導入ソフト及びCC
Dの撮像ソフトを立ち上げ、目的天体を主望遠鏡に自動
導入し、メインCCDにより、好ましくは低解像モード
で撮像する。
【0040】コンピュータを赤道儀コントロールモード
に切り替え、モニターに図3(A)を表示させると共
に、赤道儀操作盤111を操作して、メインCCD画像
に基づいて撮像すべき天体の構図を決定する。
【0041】次いで、コンピュータを電動ガイドマウン
トコントロールモードに切り替え、モニターに図3
(B)を表示させると共に、電動ガイドマウント操作盤
115を操作して、ガイドCCD画像に基づいてガイド
星を決定する。
【0042】これにより、ガイド星を用いたオートガイ
ドが開始されるが、コンピュータを撮像モードに切り替
えることにより、メインCCDによる高解像度での撮像
が行われる。撮像が終了すると、CCD画像はメディア
に保存され、撮像モードは終了し、電動ガイドマウント
コントロールモード(図3(D))に戻る。
【0043】この電動ガイドマウントコントロールモー
ドでは、露出時間などを変えて再度同一の天体の撮像を
行うこともできるし、また撮像を終了することもできる
し、また、天体の自動導入ソフトに切り替え、別の天体
の撮像を行うこともできる。
【0044】電動ガイドマウント操作盤115の詳細を
示す図4において、十字型カーソル116の周囲には、
電動ガイドマウント5の移動量(角度)を示すインジケ
ータ120及び121が設けられている。即ち、インジ
ケータ120は垂直方向(DEC)の移動量を示すもの
であり、一方インジケータ121は水平方向(RA)の
移動量を示すものであって、この例の場合、基準位置
(ホームポジション、主望遠鏡と副望遠鏡とが平行にあ
る位置)から±3゜以内で移動可能となっている。ま
た、十字型カーソル116の中心には、センターボタン
122が設けられていて、このセンターボタン122を
クリックすることにより、電動ガイドマウント5は基準
位置に復帰でき、実行中には動作をキャンセルできるこ
とができる。一方、この操作盤115の左上方には、動
作時間設定メニュー123があり、カーソル116が押
されたときの垂直及び水平駆動部の動作時間を設定でき
るようになっている。更に、操作盤115の右下方に
は、動作速度の設定メニュー124及び125があり、
カーソル116が押されたときの垂直及び水平駆動部の
動作速度を設定できるようになっている。尚、十字型カ
ーソル116を、垂直及び水平の両方向の移動調節に用
いるほかに、垂直或いは水平の一方向の移動調節に用い
ることもできる。電動ガイドマウントの駆動は、設定時
間に対応するパルス数だけ電動ガイドマウント駆動用リ
レーをONすることにより行うが、左上の確認ボタン1
26を押すことにより、毎秒当たりのパルス数を確認し
て、より精度の高いガイドを行うことも可能となってい
る。かくして、垂直及び水平駆動部の動作速度と動作時
間とを設定することにより、ガイド星の導入を能率よく
行うことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明においては、上記の通り、赤道儀
コントロールモード、電動ガイドマウントコントロール
モード及び撮像オートガイドモードを設定することによ
り、撮影すべき天体の構図の選択及び決定と、ガイド星
の選択及び決定と、ガイド星に基づく天体のオートガイ
ド撮像とを、前記各モードを通して順次行うことがで
き、しかも、これらの操作は全て、撮像者がコンピュー
タを通して行うことができるので、遠隔操作で可能とな
るという利点を与えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】天体の遠隔撮像システムの全体を示す側面図で
ある。
【図2】天体の遠隔撮像のためのフローチャートであ
る。
【図3】前記フローチャートに対応するコンピュータ画
面を示す説明図である。
【図4】電動ガイドマウントの設定画面を示す説明図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天体をCCD撮像するための主望遠鏡を
    ガイドする赤道儀に、ガイド星をCCD撮像するための
    副望遠鏡をマウントし、副望遠鏡でのガイド星の撮像画
    像に基づいて主望遠鏡をオートガイドする天体の撮像方
    法において、前記副望遠鏡をも電動ガイドマウントを介
    して赤道儀にマウントし、主望遠鏡のCCD画像と赤道
    儀操作盤とをコンピュータのモニター画面に表示させる
    赤道儀コントロールモードと、副望遠鏡のCCD画像と
    電動ガイドマウント操作盤とをモニター画面に表示させ
    る電動マウントコントロールモードと、主望遠鏡のCC
    D画像をモニター画面に表示させ且つ副望遠鏡のCCD
    画像に基づいて主望遠鏡をオートガイドする撮像オート
    ガイドモードとを設定し、撮影すべき天体の構図の選択
    及び決定と、ガイド星の選択及び決定と、ガイド星に基
    づく天体のオートガイド撮像とを、前記各モードを通し
    て順次行うことをことを特徴とする天体の遠隔撮像方
    法。
  2. 【請求項2】 赤道儀コントロールモードでは主望遠鏡
    のCCDを低解像度モードに設定し、撮像オートガイド
    では主望遠鏡のCCDを高低解像度モードに設定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の遠隔撮像方法。
JP10943099A 1999-04-16 1999-04-16 天体の遠隔撮像方法 Withdrawn JP2000305024A (ja)

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