JP2000304651A - プラズマディスプレイパネルの検査装置および製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの検査装置および製造方法

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JP2000304651A
JP2000304651A JP11782999A JP11782999A JP2000304651A JP 2000304651 A JP2000304651 A JP 2000304651A JP 11782999 A JP11782999 A JP 11782999A JP 11782999 A JP11782999 A JP 11782999A JP 2000304651 A JP2000304651 A JP 2000304651A
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display panel
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rgb
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JP11782999A
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Hirokata Sasamoto
裕方 佐々本
Katsumi Kimura
克己 木村
Hajime Hirata
肇 平田
Shuzo Takeda
修三 武田
Takaharu Tsuda
敬治 津田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾンの発生が少なく、オゾン排気装置およ
びオゾン還元装置を必要としない、プラズマディスプレ
イパネル背面板に形成された蛍光体の検査装置、および
その検査装置を用いたプラズマディスプレイパネル背面
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネル背面板への
RGB蛍光体の塗着状態を検査する装置であって、RG
B蛍光体の所定の塗着位置に紫外線を照射する紫外線照
射手段と、受光素子が一次元に配列され、RGB蛍光体
の塗着位置からのそれぞれの発光を前記所定の塗着位置
毎に検出して映像信号を出力する撮像手段と、映像信号
を所定の基準値と比較し、基準値との異同に基づきRG
B蛍光体の塗着状態を判断する処理手段とを有すること
を特徴とする、プラズマディスプレイパネルの検査装
置、およびその検査装置を用いたプラズマディスプレイ
パネルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルの検査装置および製造方法に関し、とくに、
プラズマディスプレイパネル背面板に形成されたRGB
蛍光体の塗着状態を検査する装置、およびその検査装置
を用いて所望のプラズマディスプレイパネル背面板を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルの背面板に
は、通常、R(赤)、G(緑)、B(青)用の蛍光体
が、ストライプ状に順に繰り返し塗着されているが、各
蛍光体の塗着状態に欠陥があると、紫外線照射による所
定の蛍光体の発光状態が得られず、ディスプレイパネル
上での映像に欠陥が生じる。したがって、プラズマディ
スプレイパネル背面板の製造段階で蛍光体の塗着状態を
検査している。
【0003】この検査は、通常、紫外線を各蛍光体が塗
着されたプラズマディスプレイパネル背面板に照射し、
蛍光体が励起、発光した光を受光することによって行わ
れている。大気中の検査では、オゾンの発生に伴い紫外
線のエネルギーが吸収されるので、真空中や窒素ガス雰
囲気中で検査を行う場合もある。しかし、このような特
殊雰囲気下での検査には、特殊雰囲気を作るための設備
が必要になり装置コストが増大すること、特殊雰囲気を
作るために時間がかかり検査効率が低下すること等の問
題がある。
【0004】このような問題に対し、特開平11−16
498号公報には、オゾンを排除しながら紫外線照射に
よる検査を行い、大気中でも所定の検査を可能にした検
査方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−16498号公報に開示の方法には、以下のよう
な問題がある。まず、紫外線照射により発生したオゾン
を排除するために、大がかりな外部との遮蔽カバーおよ
び排気設備が必要になり、装置全体が大型化するととも
に、設備費も増大する。
【0006】また、蛍光体塗着状態の撮像手段として2
次元カメラを用いているため、撮像を遮らないようにそ
の視野範囲外に紫外線照射手段(紫外線源)を設置しよ
うとすると、プラズマディスプレイパネル背面板から離
れた位置に設置せざるを得ないこととなっている。検査
波長における、酸素を含む雰囲気下での背面板に到達す
る紫外線の強度は、紫外線源と背面板との距離に対し指
数関数的に減衰するので、背面板から離れた位置に設置
した紫外線源により検査に必要な発光強度を得るために
は、強力な紫外線が必要になる。紫外線の強度が高くな
ると、それだけオゾンが大量に発生することになる。
【0007】オゾンの大量発生は、労働環境上問題であ
り、かつ、金属部分の酸化等の問題も招く。また、オゾ
ン処理には、排気ダクトやオゾン還元装置等が必要にな
り、コストがかかる。
【0008】そこで本発明の課題は、従来技術の上記問
題点を解決し、オゾンの発生が少なく、オゾン排気装置
およびオゾン還元装置を必要としない、プラズマディス
プレイパネル背面板に形成された蛍光体の検査装置、お
よびその検査装置を用いたプラズマディスプレイパネル
背面板の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のプラズマディスプレイパネルの検査装置
は、プラズマディスプレイパネル背面板へのRGB蛍光
体の塗着状態を検査する装置であって、RGB蛍光体の
所定の塗着位置に紫外線を照射する紫外線照射手段と、
受光素子が一次元に配列され、RGB蛍光体の塗着位置
からのそれぞれの発光を前記所定の塗着位置毎に検出し
て映像信号を出力する撮像手段と、映像信号を所定の基
準値と比較し、基準値との異同に基づきRGB蛍光体の
塗着状態を判断する処理手段とを有することを特徴とす
るものからなる。
【0010】このプラズマディスプレイパネルの検査装
置においては、紫外線の照射を酸素を含む雰囲気中、た
とえば大気中で行うことが可能になる。紫外線照射手段
としては、紫外線を少なくとも1本の棒状に発光する手
段からなることが好ましい。また、紫外線照射手段は、
プラズマディスプレイ背面板の上面から0.1m以下の
位置に配置されることが好ましい。撮像手段が、受光素
子が一次元に配列された手段(ラインセンサ)からなる
ので、このように紫外線照射手段をプラズマディスプレ
イ背面板に近づけても、撮像手段による視野範囲を遮ら
ないようにすることが可能になる。
【0011】紫外線照射手段としては、検査精度を向上
するために白バランスの良い励起波長のもの、たとえば
波長が180〜260nmの紫外線を照射する手段が好
ましい。また、波長が200nm以上の紫外線は、後述
の如く酸素雰囲気中の吸収率が低く、オゾンがほとんど
発生しないので、200〜260nmの波長の紫外線が
より好ましい。このような波長範囲の紫外線を照射でき
る紫外線照射手段としては、とくに、KrおよびClが
封入されている、中心波長が222nmの紫外線を発光
するエキシマランプが好ましい。ただし、発光波長が2
00nm以上となる紫外線照射手段として、封入ガスが
KrおよびBr、KrおよびFのエキシマランプ、低圧
水銀ランプなどを使用することも可能である。
【0012】また、紫外線の照射時間を必要最小限に抑
え、オゾンの発生量を最小に抑えるために、紫外線照射
手段が点灯制御手段を備え、撮像手段の動作に同期して
点灯が制御されるようにすることが好ましい。
【0013】さらに、オゾン発生の少ない波長の紫外線
を使用した場合にも白バランスを良好に調整できるよう
にするためには、撮像手段が、RGB信号増幅手段(R
GB信号増幅率調整手段)を備え、RGBの信号強度を
調整できるようにすることが好ましい。
【0014】本発明に係るプラズマディスプレイパネル
の製造方法は、プラズマディスプレイパネル背面板に形
成されたRGB蛍光体の塗着状態を、上記のような検査
装置を用いて検査し、得られた欠陥情報に基づいて、良
品と不良品を判別することを特徴とする方法からなる。
【0015】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルの製造方法は、プラズマディスプレイパネル背面
板に形成されたRGB蛍光体の塗着状態を、上記のよう
な検査装置を用いて検査し、得られた欠陥情報に基づい
て、RGB蛍光体層の修正を行うことを特徴とする方法
からなる。
【0016】これらの方法においては、RGB蛍光体の
各色の塗布工程内において、塗着された蛍光体層が乾燥
する前に、判別または修正を行うことが好ましく、それ
によって検査不合格によるロスを最小に抑えることが可
能になる。
【0017】このような本発明に係るプラズマディスプ
レイパネルの検査装置および製造方法においては、受光
素子が一次元に配列された撮像手段を用いているので、
容易に撮像範囲に紫外線照射手段が入らないように該照
射手段を設置でき、かつ、その紫外線照射手段の設置位
置をプラズマディスプレイパネル背面板に近づけること
ができる。たとえば、背面板から0.1m以下の位置に
設置することが可能になる。その結果、照射される紫外
線には大きな強度は不要になり、所定の検査性能が維持
されつつ、オゾンの発生量が少なくなって、オゾン処理
設備が不要になる。
【0018】また、紫外線の照射量が少なく抑えられる
結果、波長200〜260nmの紫外線はもちろん、オ
ゾン発生率の高い波長180〜200nmの紫外線を使
用してもオゾン発生量の絶対量は小さく抑えられること
になり、このような波長の紫外線を問題なく使用できる
ようになる。使用する紫外線の波長は、RGB蛍光体材
料の発光特性から決定するものであり、RGBの発光強
度のバランスがよい波長を使用する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一
実施態様に係るプラズマディスプレイパネルの検査装置
を示している。図1において、1は、検査に供されるプ
ラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略称するこ
ともある。)の背面板を示しており、このPDP背面板
1には、図2に示すように、R(赤)、G(緑)、B
(青)用の蛍光体305、306、307がストライプ
状に順に繰り返し塗着されている。
【0020】プラズマディスプレイパネル300として
は、図3に示すように、背面ガラス基板301上に、ア
ドレス電極302が配置された誘電体層303上に、隔
壁304間にRGB蛍光体305、306、307がス
トライプ状に順に繰り返し塗着されたPDP背面板1が
設けられ、背面板1の上方に、全面ガラス基板308が
設けられるとともに、背面板1と前面ガラス基板308
の間に、表示電極309が配置された誘電体層310と
保護膜311が介装された構成となっている。表示電極
309とアドレス電極302との間の電圧によりプラズ
マ312が発生され、それによって選択された位置の蛍
光体が発色され、各蛍光体の発色の組み合わせにより所
望の色表示が行われるようになっている。
【0021】PDP背面板1へのRGB蛍光体305、
306、307の塗着は、たとえば図4に示すようにス
クリーン印刷によって行われ、印刷スクリーン402を
通して塗布された蛍光体の余剰量をスキージ401でか
きとることにより、図3に示したように各蛍光体30
5、306、307が隔壁304間に所定量塗着される
ようになっている。
【0022】ところが、RGB蛍光体305、306、
307の塗着が所定通りに行われていないと、たとえば
図5に示すような色むらが生じることがあり、たとえ
ば、赤っぽい色むら501や青っぽい色むら502など
が生じる。また、図6に示すように、RGB蛍光体30
5、306、307の配列において、ある色の蛍光体が
次の色の蛍光体部分にはみだして混色を生じた部分60
1や、塗着抜けが生じて暗点602となった部分が生じ
ることもある。
【0023】PDP背面板1へのRGB蛍光体305、
306、307の塗着における上記のような各種欠陥
が、図1に示した検査装置により検査される。再び図1
を参照して説明するに、搬送ローラ2等を備えた搬送装
置3によりPDP背面板1が搬送され、搬送装置3は駆
動制御装置4によって制御される。
【0024】搬送装置3の上方には、紫外線照射装置5
と撮像装置6が配置されている。搬送装置3は、撮像装
置6の撮像範囲をPDP背面板1の全面にわたって走査
させるためのもので、PDP背面板1を一定速度で搬送
する。紫外線照射装置5は、PDP背面板1上に塗布さ
れた蛍光体を励起、発光させるためのもので、紫外線を
PDP背面板1に照射する。照射は大気中あるいはそれ
に近い雰囲気中で、つまり、酸素を含む雰囲気中で行わ
れる。照射される紫外線は、本実施態様では、良好な白
バランスを得るために、波長が180〜260nmのも
のの中から選ばれている。また本実施態様では、紫外線
を線状に発光する紫外線源が2本並設されており、その
点灯は、点灯制御装置7により、実質的に撮像装置6の
動作に同期して点灯を制御できるようになっている。
【0025】撮像装置6は、PDP背面板1上のある範
囲を画素に分割して、その画素ごとの輝度を測定して画
像信号に変換し、画像処理装置8に送信する。この撮像
装置6には、受光素子が一次元に配列されて内蔵されて
おり、RGB蛍光体のストライプ方向に沿って、あるい
はそれと垂直の方向に沿って、一次元的に映像を出力で
きるようになっている。RGB蛍光体のそれぞれの画像
を得るために、撮像装置6としてカラーラインセンサカ
メラを使用すると光学系が簡略化できるので好ましい。
【0026】本実施態様では、撮像装置6からの出力信
号は、RGB信号増幅装置9(RGB信号増幅手段)を
介して画像処理装置8に送られる。RGB信号増幅装置
9は、撮像装置6で得られたRGB蛍光体の発光強度比
が異なる場合にも、画像処理装置8に送信する信号強度
を揃えるために、各色ごとの画像信号を予め設定されて
いる倍率で増幅し、画像処理装置8に送信する。したが
って、このRGB信号増幅装置9により、RGBそれぞ
れの信号強度を同程度に揃えて、画像処理装置8に入力
することが可能になり、処理精度が向上する。このRG
Bそれぞれの信号強度比の調整は、撮像装置に色補正フ
ィルタを取り付けて、行ってもよい。
【0027】信号処理手段としての画像処理装置8は、
蛍光体に発生する欠陥を検出するためのもので、撮像装
置6で撮像されたRGB蛍光体それぞれの画像信号を入
力し、公知の画像処理技術により画像解析を行い欠陥を
検出する。すなわち、RGB信号増幅装置9からの映像
信号を所定の基準値と比較し、基準値との異同に基づき
RGB蛍光体の塗着状態を判断する。
【0028】制御装置10は、搬送装置3、点灯制御装
置7、画像処理装置8に接続されており、決められた手
順に基づいて、搬送装置3の搬送動作、点灯制御装置7
を介しての紫外線照射装置5による紫外線照射動作、撮
像装置6および画像処理装置8による撮像および信号処
理動作に対し操作指令を与えるものである。画像処理装
置8には表示装置11が接続されており、表示装置11
は、画像処理装置8で検出した各欠陥情報を表示するた
めのものである。
【0029】このように構成されたプラズマディスプレ
イパネルの検査装置においては、上流側の装置からPD
P背面板1が搬送装置3に投入されると、搬送装置3は
制御装置10に背面板投入信号を与え、背面板1の搬送
を開始する。制御装置10は、背面板投入信号が入力さ
れると、紫外線照射装置5を作動させる。搬送装置3
は、背面板1を撮像位置まで搬送すると、内蔵している
背面板検知センサ(図示略)から背面板進入信号を制御
装置10に与える。背面板進入信号が入力されると制御
装置10は、画像処理装置8に画像取り込み開始信号を
与え、画像処理装置8は、撮像装置6から出力される画
像信号の取り込みを開始する。RGB信号増幅装置9は
撮像装置6から入力した画像信号に対して、品種ごとに
決められた倍率でRGBそれぞれの信号を増幅し、画像
処理装置8に出力する。画像処理装置8は画像信号を記
憶し、公知の画像処理技術によりPDP背面板1に発生
する欠陥を検出する。画像処理装置8は、画像取り込み
終了後、制御装置10に画像取り込み終了信号を与え、
制御装置10は点灯制御装置7を介して紫外線照射装置
5を停止させる。
【0030】とくに本発明においては、撮像装置6に受
光素子を一次元に配列したものを用いたので、撮像装置
6の視野を遮ることなく、紫外線照射装置5をPDP背
面板1の上面から極めて近い位置、たとえば0.1m以
下の位置に設置することができ、それによって、紫外線
強度をそれほど高くしないでも検査に必要な所定の紫外
線をPDP背面板1に到達させることができる。紫外線
強度が弱いことにより、酸素を含む雰囲気中の検査であ
っても、オゾンの発生量を小さく抑えることができ、オ
ゾン処理装置の設置は不要になる。また、紫外線照射
を、点灯制御装置7による同期制御により、必要最小限
の時間に限ることにより、一層、オゾンの発生量は小さ
く抑えられる。また、照射される紫外線に最適な波長の
ものを用いることにより、白バランスを良好に維持して
検査精度を高めつつ、さらにオゾンの発生量を小さく抑
えることができる。
【0031】図7は、酸素雰囲気下における照射紫外線
の波長と吸収率との関係を示している。吸収率の増加に
伴いオゾン発生量も増加するが、図7に示すように、波
長200nm以上の紫外線では、吸収率が少なく、オゾ
ンはほとんど発生しない。
【0032】このようなオゾン発生量がすくない紫外線
を発光する紫外線源として、前述の如くエキシマラン
プ、とくにKrおよびClが封入されているエキシマラ
ンプが好適である。このKrおよびClが封入されてい
るエキシマランプからの紫外線の強度スペクトルは図8
に示すようになり、これよりこのエキシマランプから
は、中心波長が222nmの、ほぼ単一波長紫外線が得
られることがわかる。
【0033】このような紫外線中心波長が222nmの
エキシマランプに対し、RGB各蛍光体の励起波長と発
光強度との関係は、図9に示すようになる。用いたRG
B各蛍光体は図9に示した通りである。このように、K
rおよびClが封入されているエキシマランプからの、
中心波長が222nmの紫外線は、RGB蛍光体の発光
強度のバランスが非常に良く(1/3〜3倍程度)、色
バランス(白バランス)が良い。
【0034】このとき、前述の如く、そこでRGB信号
増幅装置9により、RGBそれぞれの信号強度を同程度
に揃えて、画像処理装置8に入力することにより、さら
に精度の高い検査が可能になる。RGBそれぞれの信号
強度比の調整は、撮像装置に色補正フィルタを取り付け
て行ってもよい。
【0035】このような検査装置を用いて、PDP背面
板1に形成されたRGB蛍光体の塗着状態を検査し、得
られた欠陥情報に基づいて、そのPDP背面板1が良品
であるか不良品であるかの判別を行うことができる。ま
た、得られた欠陥情報に基づいて、RGB蛍光体層の修
正を行うことができる。これら判別あるいは修正を、塗
着された蛍光体層が乾燥する前に行うと、最終的な不良
品発生によるロスを最小限に抑えることが可能になる。
【0036】図10は、本発明の別の実施態様を示して
おり、PDP背面板21を固定し、撮像装置22、紫外
線照射装置23をXYガントリーステージ24にて移動
させ、PDP背面板21全面にわたって検査を行うよう
にした検査装置の例を示している。図11は、本発明の
さらに別の実施態様を示しており、PDP背面板31に
対し撮像装置32を1列に並べ、撮像装置32、紫外線
照射装置33に対し、搬送装置34でPDP背面板31
を搬送する際に、全面にわたって検査を行うようにした
検査装置の例を示している。このように、撮像装置、紫
外線照射装置とPDP背面板との相対位置、配置関係や
撮像装置の配列は、実質的に任意に設定可能である。
【0037】
【実施例】実施例1 図1に示した装置を用いて試験した。紫外線照射装置5
は、点灯周波数2GHz、照射紫外線中心波長222n
mの、KrおよびClを封入したエキシマランプを使用
し、PDP背面板上面から50mmの位置に設置した。
撮像装置6には、2048画素の3板式のカラーライン
センサカメラを使用し、1画素がPDP背面板上で10
0μmに対応するようにレンズを選択した。PDP背面
板1は、印刷欠陥、色むらを含む基板を使用し、搬送装
置3により7m/minで搬送し、検査を行った。その
結果、RGBそれぞれの蛍光体の印刷欠陥、色むらを精
度よく検出できた。また、基板を5分間隔で100回連
続して検査を実施した後、検査機付近のオゾン濃度を測
定限界0.1ppmの測定機で測定した結果、オゾン濃
度が測定限界以下のため、全く検出されなかった。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプラ
ズマディスプレイパネルの検査装置および製造方法によ
れば、とくに受光素子が一次元に配列された撮像手段を
用いているので、撮像範囲に紫外線照射手段が入らない
ようにしてその紫外線照射手段をプラズマディスプレイ
パネル背面板に近接させて設置でき、検査に必要な紫外
線の強度を小さくして、所定の検査性能を維持しつつ、
オゾンの発生量を少なくすることができ、オゾン処理設
備が不要になって、装置全体のコストを低減できる。
【0039】また、200nm以上の波長の紫外線源を
用いても、RGBそれぞれの蛍光体を精度よく検査でき
る。したがって、確実に良品のみをユーザーに供給でき
る。
【0040】さらに、検査結果情報を各工程にフィード
バックすることで、最適な条件で製造が行え、収率が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るプラズマディスプレ
イパネルの検査装置の概略構成図である。
【図2】プラズマディスプレイパネル背面板の概略平面
図である。
【図3】プラズマディスプレイパネルの部分縦断面図で
ある。
【図4】プラズマディスプレイパネル背面板への蛍光体
印刷の一例を示す斜視図である。
【図5】RGB蛍光体の塗着不良状態の一例を示すプラ
ズマディスプレイパネル背面板の概略平面図である。
【図6】RGB蛍光体の塗着不良状態の別の例を示すプ
ラズマディスプレイパネル背面板の部分平面図である。
【図7】酸素を含む雰囲気下における照射紫外線波長と
吸収率との関係図である。
【図8】エキシマランプからの紫外線の強度スペクトル
図である。
【図9】代表的なRGB蛍光体の励起波長と発光強度と
の関係図である。
【図10】本発明の別の実施態様に係るプラズマディス
プレイパネルの検査装置の概略斜視図である。
【図11】本発明のさらに別の実施態様に係るプラズマ
ディスプレイパネルの検査装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1、21、31 プラズマディスプレイパネル背面板 3、34 搬送装置 4 駆動制御装置 5、23、33 紫外線照射装置 6、22、32 撮像装置 7 点灯制御装置 8 画像処理装置 9 RGB信号増幅装置 10 制御装置 11 表示装置 24 XYガントリーステージ 301 背面ガラス基板 302 アドレス電極 303 誘電体層 304 隔壁 305 蛍光体(R色) 306 蛍光体(G色) 307 蛍光体(B色) 308 前面ガラス基板 309 表示電極 310 誘電体層 311 保護膜 312 プラズマ 401 スキージ 402 印刷スクリーン 501 色むら(赤っぽい部分) 502 色むら(青っぽい部分) 601 混色部分 602 暗点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月2日(2000.3.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【実施例】実施例1 図1に示した装置を用いて試験した。紫外線照射装置5
は、点灯周波数2Hz、照射紫外線中心波長222n
mの、KrおよびClを封入したエキシマランプを使用
し、PDP背面板上面から50mmの位置に設置した。
撮像装置6には、2048画素の3板式のカラーライン
センサカメラを使用し、1画素がPDP背面板上で10
0μmに対応するようにレンズを選択した。PDP背面
板1は、印刷欠陥、色むらを含む基板を使用し、搬送装
置3により7m/minで搬送し、検査を行った。その
結果、RGBそれぞれの蛍光体の印刷欠陥、色むらを精
度よく検出できた。また、基板を5分間隔で100回連
続して検査を実施した後、検査機付近のオゾン濃度を測
定限界0.1ppmの測定機で測定した結果、オゾン濃
度が測定限界以下のため、全く検出されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 肇 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 武田 修三 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 津田 敬治 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 2G086 EE03 EE12 5C012 AA09 BE03 5C040 FA01 GB02 JA26 LA17 MA23 MA25 MA26 5G435 AA17 AA19 BB06 CC09 HH06 KK05 KK10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイパネル背面板への
    RGB蛍光体の塗着状態を検査する装置であって、RG
    B蛍光体の所定の塗着位置に紫外線を照射する紫外線照
    射手段と、受光素子が一次元に配列され、RGB蛍光体
    の塗着位置からのそれぞれの発光を前記所定の塗着位置
    毎に検出して映像信号を出力する撮像手段と、映像信号
    を所定の基準値と比較し、基準値との異同に基づきRG
    B蛍光体の塗着状態を判断する処理手段とを有すること
    を特徴とする、プラズマディスプレイパネルの検査装
    置。
  2. 【請求項2】 紫外線の照射が酸素を含む雰囲気中で行
    われる、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル
    の検査装置。
  3. 【請求項3】 紫外線照射手段がプラズマディスプレイ
    背面板の上面から0.1m以下の位置に配置されてい
    る、請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの検査装置。
  4. 【請求項4】 紫外線照射手段が紫外線を少なくとも1
    本の棒状に発光する手段からなる、請求項1〜3のいず
    れかに記載のプラズマディスプレイパネルの検査装置。
  5. 【請求項5】 紫外線照射手段が、波長が200〜26
    0nmの紫外線を主として照射する手段からなる、請求
    項1〜4のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの検査装置。
  6. 【請求項6】 紫外線照射手段が、KrおよびClが封
    入されているエキシマランプからなる、請求項1〜5の
    いずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの検査装
    置。
  7. 【請求項7】 紫外線照射手段が点灯制御手段を備え、
    撮像手段の動作に同期して点灯が制御される、請求項1
    〜6のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの
    検査装置。
  8. 【請求項8】 撮像手段がRGB信号増幅手段を備えて
    いる、請求項1〜7のいずれかに記載のプラズマディス
    プレイパネルの検査装置。
  9. 【請求項9】 プラズマディスプレイパネル背面板に形
    成されたRGB蛍光体の塗着状態を、請求項1〜8のい
    ずれかに記載の検査装置を用いて検査し、得られた欠陥
    情報に基づいて、良品と不良品を判別することを特徴と
    する、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  10. 【請求項10】 プラズマディスプレイパネル背面板に
    形成されたRGB蛍光体の塗着状態を、請求項1〜8の
    いずれかに記載の検査装置を用いて検査し、得られた欠
    陥情報に基づいて、RGB蛍光体層の修正を行うことを
    特徴とする、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 RGB蛍光体の各色の塗布工程内にお
    いて、塗着された蛍光体層が乾燥する前に、判別または
    修正を行うことを特徴とする、請求項9または10のプ
    ラズマディスプレイパネルの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004158454A (ja) * 2002-11-04 2004-06-03 Lg Electron Inc プラズマディスプレイパネルの蛍光体検査装置及び検査方法
KR100437031B1 (ko) * 2001-12-27 2004-06-23 엘지전자 주식회사 플라즈마 진공자외선을 이용한 형광체 검사장치 및 방법
US7449213B2 (en) 2002-07-05 2008-11-11 Pioneer Corporation Method for manufacturing plasma display panel, inspection method for inspecting phosphor layer and inspection apparatus for inspecting phosphor layer
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IT201700035101A1 (it) * 2017-03-30 2018-09-30 Omica S R L Dispositivo per analisi spettroscopiche

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